ホンダ系チーム、公式予選コメント(6/08)
Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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4台のHonda PUを搭載したマシンは、Aston Martin Red Bull Racingの2台がトップ10内、そしてRed Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトが10番手、アレックス・アルボンが11番手にてQ1を通過しました。
フェルスタッペンは決勝のスタートタイヤを考慮し、Q2のアタック1回目はミディアムタイヤを使用して走行しました。
1回目の走行でトラフィックなどの影響により11番手をマークしたフェルスタッペンはピットに戻りソフトタイヤを装着。
2回目のアタックでよりラップタイムを更新していたところで、HAASのケビン・マグヌッセン選手の最終コーナーでのクラッシュが発生しました。
不運のタイミングで発生してしまったこのクラッシュにより、Q2終了直前に赤旗が提示され、最終アタック中のドライバーすべてがアタックのチャンスを失うことになってしまいました。
よってフェルスタッペン選手は11番手にてQ2敗退となりましたが、不幸中の幸いか、決勝のスタートタイヤを自由に選択できることとなります。
Red Bull Toro Rosso Honda の2台も、残念ながら同じくQ3進出を決めることがでませんでした。
なお、予選後にサインツ選手に3グリッド降格のペナルティーが下され、土曜の終了時点ではフェルスタッペン選手は10番手、そしてクビアト選手は11番手のグリッドポジションとなっています。
唯一Q3への進出を決めたガスリー選手は、決勝セカンドロースタートを争う激しいバトルを繰り広げました。
3番手のルクレール選手にわずか0.159秒届かずでしたが、決勝グリッド5番手という前向きな結果で予選を終えました。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(11位)
「F1では起こってしまうことですが、今日は不運な出来事が重なってしまいました。
ミディアムタイヤでQ3進出を狙いましたが、思った手ごたえは感じられず、コース上のトラフィックもあり上手く機能させることができませんでした。
ソフトタイヤに変更しQ3に進出可能なタイムで走行していましたが、赤旗によりアタックラップを完了することができませんでした。
HAASのペナルティー次第で10番手もしくは11番手のスタートになりますが(※コメント時点ではサインツのグリッド降格が確定していませんでした)、いずれにせよトップとの差を縮めるために中団を上手くかわさなければなりませんので、難しいレースになると思います。
誰がいつクラッシュするかなど、誰も予想することはできませんし、今日のような展開も仕方なかったと感じています。
もちろんトップ争いをしたかったので、このポジションは望んだ結果はありませんが、明日の決勝は追い上げを見せられるはずですし、いいレースにしたいと思います」
【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(5位)
「とてもいい予選にできたのではないでしょうか。
使えるスリップはなく、できること全てを出し尽くした走行でした。
3番手に僅かな差で届きませんでしたが、明日の決勝を5番グリッドからスタートできることに満足しています。
本当に僅差の争いではありましたが、あと一歩が足りませんでした。
決勝はソフトタイヤでスタートしなければならず、明日は今日より暑くなると予想されているため、少し難しいスタートとなるかもしれませんが、レース自体はエキサイティングな一戦となることでしょう。
明日の決勝でもこのペースをキープし、トップ3の争いに食い込めるようプッシュして戦います」
【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(12位)
「土曜日はチームにとって堅実なセッションになったと思いますし、僕も自分の走行には満足しているので、この結果はそこまで悪いものだとは思っていません。
昨日よりマシンは改善されましたしトップ10に入れればよかったのですが、余裕を持ってトップ10に入るためにはあとコンマ数秒が足りていなかったと思います。
なにかが足りておらず、あともう一歩のペースを掴むことができなかったので、Q3に向けた争いは(最後まで走りきれていたら)非常に僅差になっていたはずです。
明日のレースは長い一戦となるので今日の予選の結果が悪いとは捉えていません。決勝に向けて多くのオプションを準備し、最善を尽くして明日を迎えたいと思います」
【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(14位)
「今日はQ3進出に非常に近いところにいたと思います。
昨日のパフォーマンスを考えるとこのポジションにいることは予想できませんでしたが、昨晩の作業で多くの改善を行ったため、今日は争いの中に入っていけました。
マシン計量の際にタイヤのボルトを締め直した後に2回目の走行に出なくてはならなかったので、自分たちのタイミングで始められることができず残念でした。
クリーンラップを取れなかったことは悔しかったですが、面白いサーキットではありますし、決勝でベストが尽くせるよう気を取り直して明日を迎えたいと思います」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「今日は不運もあり、Honda勢のうち3台がQ2敗退となってしまいましたが、Aston Martin Red Bull Racingのガスリー選手が孤軍奮闘し、後ろのマシンを0.2 秒差で制して5番グリッドを獲得してくれました。
前の4番手とのマシンとも0.008秒差の非常に僅差の争いをしていました。
Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手、Red Bull Toro Rosso Hondaのクビアト選手、アルボン選手ともに、Q2最後のアタックラップを残すところで赤旗になってしまいましたが、それぞれQ3に進むポテンシャルはあったと思います。
FP3の感触は両チームとも悪くなかったと思いますし、そのセットアップを生かし、明日のレースではいい結果に結び付けたいと思います」
提供:本田技研工業(株)
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