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2019/06/10

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(6/09)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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Aston Martin Red Bull Racingは、マックス・フェルスタッペンが予選で不運にもQ2敗退を喫したことから、2台で異なる戦略を採用。
予選でQ3へ進出し、5番手となったピエール・ガスリーが、Q2で使用したソフトタイヤでスタートする一方で、フェルスタッペンはハードタイヤを選択しました。

今日のジル・ヴィルヌーブ・サーキットは気温が高く、レース序盤でのソフトタイヤはあまり長く持たなかったため、ガスリーは7周目でピットインし、ハードタイヤに交換して残り63周を走りきる戦略に出ます。
一方、ハードタイヤでスタートしたフェルスタッペンは、第1スティントを長くする戦略で、序盤にランド・ノリス選手(マクラーレン)をパスすると、他車のピットインによって順位を上げていきました。

フェルスタッペンは、48周目にピットへ入り、ミディアムタイヤに交換。
7番手でレースへ復帰すると、新しいタイヤの強みを活かして前方のルノー勢2台を立て続けにオーバーテイクし、5位でフィニッシュしました。

ガスリーは、タイヤ交換後に前を走るマシンに接近しながらも、前車の排気などが混ざる高温の空気を受けることによるブレーキの加熱や吸気温度の上昇に苦しみ、ペースが上がらないライバルを抜けない展開が続きます。
その後も最後までタイヤを持たせるための走りを強いられましたが、8位でチェッカーを受けて3ポイントを獲得しました。

Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトは、レース残り4周のターン1で、前方のカルロス・サインツ選手(マクラーレン)を見事なオーバーテイクで交わし、10位にポジションを上げてチームにポイントをもたらしました。
ミディアムタイヤでスタートしたクビアトでしたが、12周目にハードタイヤへ交換。
そこから安定したペースを刻み、入賞を果たしました。

チームメートのアレクサンダー・アルボンは、スタート直後のターン1で2台に挟まれる形となってフロントウイングを破損。
ピットストップせざるを得ずに大きくポジションを落とし、その後挽回を目指して走り続けましたが、残り11周を残す時点でリタイアとなりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(5位)

「今日のレースは計算通りに進められた一戦になりました。
トラブルを避ける為にレース序盤は無理をしない選択をしましたし、後半もあれ以上はできることがなかったと思います。
トラフィックを避けるために最初のスティントは長くコースに留まりましたがうまくいったと思いますし、ピットイン後はすぐにルノーをオーバーテイクできました。
その後は自分の走行に集中しレースを進めることができましたが、トップ争いに食い込めるほどの速さはありませんでした。
何度かオーバーテイクをすることができたし、ポイント獲得という結果で締めくくれたのはよかったですが、5位というのが現実的に可能な結果だったと思います。
この週末は“僕たちのレースウイーク”とは言えないものでしたし、よりよい結果を望んでいました。
次戦のレースでトップとの差を更に縮められるようチーム一丸となって取り組んでいきます」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(8位)

「とても難しい一戦ではありましたが、マシンの手ごたえはよかっただけに、今日の結果は残念でした。
もっと戦えるポテンシャルはあったはずです。
トラフィックに苦しみ、(熱により高温になる)ブレーキをいたわらなければなりませんでしたが、今日の結果以上の位置を望んでいました。
次戦までになにが改善できるか全てを解析し、僕自身も更に努力する必要があると思います。
もっといいペースで走れるように改善し、更に競争力のあるかたちで次戦の母国グランプリを迎えたいです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(10位)

「とても楽しいレースでした。ポイントを獲得できずレースを終えるのはどうしても避けたかったので、11番手でレースを終えたくありませんでした。
レース終盤でサインツ選手といいバトルができました。
彼とはよく限界ギリギリのバトルになり、いつも楽しんでいますが、最終的にオーバーテイクできるのはいい気分です。
決勝ではマシンのポテンシャル全てを引き出すことができたので、結果にとても満足しています。
次戦では更に多くのポイントが獲得できるよう、これからも最善を尽くして取り組んでいきます」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(リタイヤ)

「今日の決勝はとても厳しい一戦になりました。
スタート直後にフロントウイングのダメージを負った時点で、僕のレースはほとんど終わってしまいました。
僕がブレーキを踏むタイミングを遅らせていれば、ペレス選手がインに入り接触を避けられたかもしれませんが、起こってしまったことは仕方がありません。
正直なところ、その後もあまりペースがよくはなかったので、原因を解明しなければなりません。
このレースウイークでロングランでの走行に少し苦戦をしたので、原因を見つけ出し改善したいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のレースでは、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が昨日の不運な予選による9番グリッドという位置から、5位までポジションアップしてくれました。
ただ、レース序盤に他車の後ろで大きくタイムロスをしたことが響き、残念ながら表彰台を争うには至りませんでした。

Red Bull Toro Rosso Hondaのアルボン選手は、レース1周目の他車との接触でフロントウイングを失なう残念なレースとなりましたが、クビアト選手は粘り強い走りでレース残り2周で前車をパスして入賞を果たし、Aston Martin Red Bull Racingのガスリー選手と共に、4台中3台がポイントを獲得できました。

これから欧州に戻り、フランス、オーストリアと連戦になります。さらなる競争力の向上に向け、Aston Martin Red Bull Racing、Red Bull Toro Rosso Hondaの両チームとともに懸命に開発を続けていきます」

提供:本田技研工業(株)

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