ホンダ系チーム、決勝レースコメント(3/31)
Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5番グリッドからスタートしたAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後にマクラーレンのカルロス・サインツに先を行かれるものの、すぐにポジションを奪い返し、5番手で走行を続けました。
各車2ストップ作戦を採る中で、いち早くピットインする戦略により、一時はメルセデスのバルテリ・ボッタスを抜いて4番手に上昇したものの、その後再度オーバーテイクされました。
37周目に2位を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手がスピンとフロントウイング破損によって順位を落としたことで4番手に浮上。
その後もボッタス選手を追いかける展開が続きました。
残り10周となった47周目、トップを走るフェラーリのシャルル・ルクレールのPUにトラブルが発生してペースダウン。
フェルスタッペンは30秒以上あった差を1周約5秒のペースで詰めていきました。
あと2秒差まで迫り、2戦連続の表彰台がほぼ確実と思われた55周目、残り2周で他車のトラブルによるイエローフラッグとセーフティカーが導入されました。
その結果、レースは追い抜きが禁止された状況で全車チェッカーフラッグとなり、フェルスタッペンは惜しくも4位でレースを終えました。
13位のポジションからスタートしたピエール・ガスリーは、なかなかペースが上がらない中でも我慢強くレースを続けました。
特に2スティント目のソフトタイヤを上手にマネージし、いくつかのオーバーテイクを見せながら30周持ちこたえたことが奏功し、最終的には今季初ポイントとなる8位でレースをフィニッシュしました。
Red Bull Toro Rosso Hondaのルーキー、アレクサンダー・アルボンは12番グリッドからスタートしながら、波乱のレースを完走。
一時はガスリーをオーバーテイクするなど力強い走りを見せ、2戦目にしてキャリア初入賞。初めてのポイントを獲得しました。
一方のダニール・クビアトは、12周目にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと接触してスピンを喫し、後方からレースを展開する形になりました。
懸命な追い上げを見せましたが、ポイント獲得には至らず、12位でレースを終えました。
Honda製エンジンを載せるマシンが3台トップ10入りするのは、2006年第18戦ブラジルGP以来、3台のポイント獲得は1991年の開幕戦米国GP以来となります。
【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4位)
「今日の決勝をポイント獲得で締めくくり、最善の結果を出すことができたと思います。
特に強風のコンディションの中、ペースがあまりつかめずリアタイヤのグリップにも悩まされていたにもかかわらず、4位でレースを終えることができたのは悪くない結果だったのではないでしょうか。
マシンがスライドしてしまい制御するのは簡単ではありませんでしたが、他に方法がなかったと思います。
マシンの限界までプッシュしましたが、オーストラリアではもっとうまくできていたことがここでは難しく感じました。
表彰台まであと一歩でしたが、今日の決勝は理想的なペースで戦えずにいたので妥当な結果であったと感じています。
ルクレール選手は残念な結果になってしまいましたが、表彰台を獲得できたことはせめてもの救いだと思います。
そして僕自身も4位という結果に落胆しているわけではありません。
マシンについて学ばなければならないことがたくさんあるので、ファクトリーに戻ってからこのレースウイークで起こったことを分析していきます。
次の中国GPでは上位との差をさらに縮められるよう準備して戦いたいと思います。
今回は僕らのウイークにはなりませんでした」
【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(8位)
「今日の決勝は難しい一戦となり、まだマシンの仕上がりに満足しているとは言えません。
プッシュしようとすると、マシンのリアとトラクションを制御するのが難しい状態にありました。
マシンの力を最大限に発揮し、自信を持ってレースに挑めるよう、エンジニアとどの点を改善していけばいいのかを追及していく必要があります。
現時点では、思ったようにプッシュができないと感じています。
マシンはそれぞれの特性があり、努力して慣れていくしかないので、引き続きチームと共に自分のドライビングスタイルにより合うセットアップを見つけていきたいと思います。
しかし、結果的にはポジティブな一日でもあったと思います。
スタート後のマシンの感触は改善が見られ、ポイントを獲得してレースを終えることができました。
今後はどの部分を改良していけるのかを見つけることが必要です。
次の中国GPではさらに力強さを見せられるよう、できる限りのことをして準備をしていきたいと思っています」
【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(12位)
「もっといい結果を出せたはずであった昨日の予選しかり、このレースウイークはどこかまとまりのない週末となってしまいました。
スタートでホイールスピンをしてしまい、1周目で集団の後方に下がってしまいました。
失ったポジションを取り戻すためには懸命な努力が必要であり、レース中に起きたいくつかの問題がなければ、よりよい結果となっていたかもしれません。
今日の決勝中のペースにはいい手応えを感じてしたので、ジョヴィナッツィ選手との接触によってスピンをしてしまったのはとても残念でした。
今週末は思った通りの強さを見せることができませんでしたが、色々なことを学べた一戦であったはずです。
次の中国GPまでにすべてをまとめて、いいレースにできるように準備をしたいと思います」
【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(9位)
「とても忙しなく過ぎた一戦でした。
どの瞬間も誰かとバトルをし、常にすべきことに追われていたような気がします。
1コーナーで思い切って飛び込めず、ベストなスタートとはなりませんでしたが、気を取り直してレースを続けました。
戦略もうまくいき、スタートタイヤでのペースも悪くなかったと思います。
レース終盤に後退したチームのおかげで順位が上がるという幸運にも恵まれました。
風のせいでマシンの挙動を予想するのが難しい状況ではありながら、レースで力強さを見せることができたのではないでしょうか。
ただスタートがうまく決められなかったことが悔しいです。
前のマシンをオーバーテイクしようとして接近するとタイヤがオーバーヒートしてしまうので、追い抜きに苦戦したレースでした。
しかし沢山の経験ができ、楽しめました。F1で初めてのポイントを獲得できたことがとてもうれしいです。
次の中国GPも、引き続きこのいいペースを保って迎えたいと思います」
【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】
「今日はタフなレースになりました。
しかし、4台とも完走を果たし、3台がポイント獲得することができました。
PUとしては週末を通してトラブルフリーで走り抜き、それがこの結果につながったと感じています。
Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手については今日も素晴らしい走りを見せてくれました。
ラスト2周でのセーフティカー導入がなければ、2戦連続の表彰台が獲得できたのではないかと思うだけに、非常に残念です。
一方のガスリー選手は終始苦しいレースが続きましたが、タイヤをうまくマネージし、入賞を果たしてくれました。
Scuderia Toro Rossoについては、デビューから2レース目で初ポイントを獲得したアルボン選手におめでとうと伝えたいです。
昨日もいい走りを見せてくれましたし、今日もいくつかのオーバーテイクを含めて粘り強い走りを見せ、ポイントを獲得してくれました。
クビアト選手については接触もあり不運な展開となりましたが、レースでは速さを見せていましたし、今後を楽しみにしています」
提供:本田技研工業(株)
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