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2019年4月

2019/04/30

2019 アゼルバイジャングランプリ 決勝 (ピレリ)

バルテリ・ボタス (C)Pirelli Motorspotrs
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2019年4月28日、バクー
予選順位そのままに、バルテリ・ボッタスが優勝、ルイス・ハミルトンが2位を獲得し、またしてもメルセデスがワンツーフィニッシュを達成しました。トップ4が、ソフト – ミディアムと繋ぐ1ストップ戦略を採用しました。これと異なる戦略による最上位ドライバーは、フェラーリのシャルル・ルクレールでした。8番グリッドからスタートしたルクレールは、ミディアムで長いオープニングスティントを走行し、その後ソフトへ交換しました。

キーポイント
• バクーでのレースとしては珍しく、バーチャルセーフティーカーが1度導入されたのみで、アクシデントの発生もわずかでした。したがって、過去のアゼルバイジャングランプリで見られたような劇的な展開はありませんでした。
• ソフトタイヤでスタートした大半のドライバーが、早い段階でミディアムタイヤへ交換しました。ミディアムは、レースを通して良好なペースと耐久性を示していました。
• いくつかの興味深い戦略も見られました。レッドブルのピエール・ガスリーは、ミディアムタイヤを装着して、他の2名のドライバーとともにピットレーンからスタートしました。ガスリーは、38周目まで6位を走行していましたが、バーチャルセーフティーカーの導入を招くリタイアに終わりました。
• 2ストップ戦略を採ったドライバーも見られました。ルクレールは、ファステストラップポイントを狙って、レース終盤に再度ソフトへ交換しました。マクラーレンのランド・ノリスも2ストップ戦略で8位を獲得しました。
• ピットレーンからスタートしたアルファ・ロメオのキミ・ライコネンは、ソフト – ミディアムと繋ぐ1ストップ戦略でポイント圏内の10位を獲得しました。ライコネンは、ミディアムで44周のファイナルスティントを走行しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 摩耗とデグラデーションのレベルが低いバクーでは、ミディアムとソフトが最適な組み合わせとなり、ハードは使用されませんでした。フリー走行でもハードの走行機会は少なく、各チームは十分なデータを収集していませんでした。
• ミディアム C3: レースの大半で使用されたミディアムは、性能とデグラデーションの卓越したバランスを示し、最適なレースタイヤとなりました。その証として、素晴らしい一貫性を失わない長いスティントが見られました。
• ソフト C4: ルクレールが、終盤にソフトを使用してファステストラップを記録しました。大半のドライバーがソフトでスタートしましたが、早い段階で耐久性の高いミディアムへ交換しました。ルクレールは、予選のQ3を走行できなかったことから、新品のソフトタイヤを温存しており、バクーのレースラップレコード更新に繋がりました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「FP1の大半が失われ、FP2では2回の赤旗中断が発生し、予選でも赤旗による遅延に伴う低温下でセッションを余儀なくされるなど、レースまでの道のりが極めてトリッキーでした。今日の路面温度が昨日までよりも高くなったことも相まって、タイヤ動作を正確に予測することが難しい状況でした。しかし、ピットストップウィンドウが非常にワイドであったことは明白で、ファステストラップポイントを狙ったシャルル・ルクレールによる終盤のピットストップを含め、いくつか戦略のバリエーションが見られました。今回もまた、2019年の新しいルールによる影響が垣間見えました。バクーでは、ルクレールがその新ルールによるポイントを獲得し、一方、チャンピオンシップリーダーのボッタスは、ファステストラップポイントの獲得によるわずか1 ポイント差でハミルトンをリードしています」

(ピレリジャパン・プレスリリース)

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ハミルトン(メルセデス)、ステアリングの表示に不満

Mercedes Steering Wheel (C)Mercedes Motorsport
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目下わずか1ポイントの差でドライバーズ・ランキング2位に甘んじるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、先のアゼルバイジャンGPについてレース後ある不満をみせている。

それは決勝レース終盤、レッドブルのガスリーがドライブシャフトのトラブルからコース脇にストップした際、レースがVSC(バーチャル・セーフティカー)になった時のこと。
当時チームメイトであるボタスを追って約2秒後方につけていたハミルトンだったが、レース再開時にはそれが3.5秒に広がってしまったことがわかっている。

一般的にレース途中でセーフティカーが導入された場合には、後続のマシンのほうが前車とのギャップを詰められて有利に働く筈だが、今回は逆の結果になったことになる。
これについてハミルトンは「ステアリングホイールに設置される表示を改善する必要がある」と訴えた。
その詳細については明かしていないが、何かハミルトンを勘違いさせるような表示になっているのではないか、と推察されている。

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「パニックになっていた」と、リカルド(ルノー)が謝罪

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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F1グランプリの歴史の中でも、今回のアゼルバイジャンGPでダニエル・リカルド(ルノー)とダニール・クビアト(トロ・ロッソ)の間に起きたアクシデントは極めてレアなケースのものだったとして記憶されるかも知れない。
というのも、リカルドのマシンがコース上で『バックして』クビアトのマシンを撃墜したという例を見ないものだったからだ。

これについて責任があるとしてレース後ペナルティを科せられたリカルドは、クビアトと古巣でもあるトロ・ロッソに謝罪している。

「誰もが奇妙な出来事だったと感じたと思っただろうけど、すべては僕に責任があった。
恥ずかしいよ。
何せ、F1グランプリのレース中にバックでぶつけてしまったんだからね。
あの時はオーバーテイクしそこなってコースアウトして、もうパニックになってしまっていたんだ。
すべては僕のミスだったから、クビアトにも、そしてチームにも心から謝罪したい」

いつもは「クリーンなオーバーテイク」に定評のリカルドだったが、今回のアクシデントではペナルティ・ポイント2点と、次戦で予選グリッド3番降格という手痛いペナルティを受けている。

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シーズン終盤にはファステストラップ・ポイント焦点に

Image (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンらかF1にも導入されたファステストラップ・ポイントだが、これがシーズンの終盤にはチャンピオンシップ争いで重要な意味を持つことになるかも知れない。

F1のポイントは言うまでもなく入賞した順位に応じて順に与えられてきたものだが、ファステストラップ・ポイントの場合はたとえ優勝者であっても10位のドライバーであっても変わらない、同じ1ポイントということになる。

しかし折りしも開幕4戦を終えた現在のドライバーズ・ランキングが示すように、このわずか1点がチャンピオンシップを左右する可能性があるのだ。
ここまでボタスとハミルトンはいずれも1位2回、2位2回とまったく同一の成績だが、開幕戦で記録したボタスのファステストラップ・ポイント1点の差でボタスが上位に立っている。
もしここでシーズンが終了すれば、この1点でボタスが王者になる訳だ。
かくして嫌でも今後のファステストラップ争いに注目が集まる。

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2019/04/29

レッドブル首脳、「ガスリーのトラブルで終盤抑制した」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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アゼルバイジャンGP決勝レースでは終盤になってもペースが衰えず、今季開幕戦に続く表彰台を窺う勢いをみせたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンだったが、終盤はこうした挑戦を抑制したことがわかった。
これはレース後、同チームのクリスチャン・ホーナー代表が次のように明かしたもの。

「終盤、バーチャル・セーフティカーが入った影響でタイヤの温度が下がり、フェルスタッペンはグリップの低下に苦労していた。
しかしそれ以外にもペースを落とした理由があった。
それはガスリーのリタイヤ原因がドライブシャフトのトラブルにあったからだ。
細かい部分はまだわかっていないが、当然のこと同じ問題がフェルスタッペンにも起きないか警戒したのが事実だ。
つまり、フェルスタッペンにあまりドライブトレーンに負担を掛けることのないよう指示したんだ」

前回のガスリー同様、レース終盤にファステストラップ・ポイントを獲りに行くという選択肢も、これでなくなったとみられる。

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信頼性あった、改良型ホンダ・パワー

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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レッドブル&トロ・ロッソ、ホンダ製パワーユニットを搭載して戦う4台には、今回そのすべてにバージョンアップされた新機軸のものが投入された。
事前の噂では約20馬力アップとも伝えられたが、ホンダの説明によれば信頼性をより重視したものとのことだった。

ところが今回51周のレースを完走したのはそのうちの2台だけ。
とりわけガスリー(レッドブル)はストップする際に「ノー・パワー」という言葉が聞かれたとして、一時はエンジン関連のトラブルかと思われた。
しかしこれについてレース後、トラブルはドライブシャフトであることが判明。
素人考えでは強力なホンダ・パワーに駆動系が耐えられなかった、とのノー天気な見方もできるほどだった。

またもう1台のリタイヤはクビアト(トロ・ロッソ)で、こちらはバトルの末、近くにストップしたリカルド(ルノー)が後方を確認することなく突然のバックでクビアトのマシンを損傷させたもの。
当然のことながらホンダ製パワーユニットにトラブルがあってリタイヤした訳ではないことが判明している。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(4/28)

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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4番手スタートのフェルスタッペンはスタートで5番手に順位を落とすも、すぐに4番手のポジションを取り戻しました。
上位4台の中では最も遅い14周目でピットインし、ミディアムタイヤで復帰すると、レース中盤では上位陣をしのぐペースでレースを続け、前との差を詰めていきます。
ただ、バーチャルセーフティカーの導入により一旦タイヤの温度が下がったこともあり、終盤では縁石を避けながら4位をキープする走りに切り替え、ポジションを維持したままフィニッシュしました。

金曜のセッション中のペナルティーによりピットレーンからスタートしたピエール・ガスリーは、ミディアムタイヤでスタートすると力強い走りでポジションを上げ、一時はフェルスタッペンの直後まで順位を上げます。
この路面コンディションの中ではソフトタイヤよりもペースがよかったミディアムタイヤを38周目まで引っ張りますが、11周を残したところでドライブシャフト破損によりリタイアを喫することになりました。

一方のRed Bull Toro Rosso Hondaにとっても、今日は難しいレースになりました。
ソフトタイヤでスタートしたダニール・クビアトのペースが上がらないとみると、5周目で早々にピットインし、ミディアムタイヤに交換。
チェッカーまで長いスティントで走る戦略に切り替えます。しかしながら、31周目、他車に不運な形で接触されてフロアを破損したことにより、リタイアすることになりました。

同じくソフトタイヤでスタートしたアレクサンダー・アルボンは、11番手からクリーンなスタートを切りますが、ライバルよりも引っ張った形で12周目にピットインすると、ピットアウト後は最後尾までポジションを落としてレースに復帰します。
その後も手堅い走りを続け、入賞圏内に迫りますが、最後は11位。
惜しくもポイントまであと一歩のところでレースを終える形になりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4位)

「一般的に見れば、いいレースができたと言えるでしょう。
レース中常にメルセデスとフェラーリが視界にあり、ただそのギャップを縮めようと走行しました。
スタートでブロックされ、コーナーにより突っ込んだ状態でのブレーキングができず、ペレス選手にオーバーテイクを許してしまいました。
確かに順位は落としてしまいましたが、1周目にリスクを負って無理する必要はありませんでした。
抜き返したあと、他より少し長めにソフトタイヤで走行し、マシンからはいい手応えを感じていました。
ペースはよく、特にミディアムタイヤを使用した第2スティントでは前方とのギャップを7~8秒も縮めることができました。
VSC(バーチャルセーフティーカー)ではタイヤを冷やしてしまったのか、解除後に後れを取ってしまいました。
このコースでは、タイヤの温度がカギであり、低いとマシンが滑ってしまうため、ファイナルラップでリスクを背負って攻めることはしませんでした。
バルセロナでのパフォーマンスはそこで持ち込むアップデートの内容によりますが、さらに他とのギャップを縮めて戦えるようにしていきたいと思います」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(リタイヤ)

「今回のレースウィークは、今までの3戦よりずっといい週末となりました。
マシンにさらに慣れ、自分が思ったような走行ができるようになりました。
予選ではQ1を上手くまとめることができ、いいパフォーマンスを見せられたと思います。
レースではピットレーンスタートとなってしまったため、前方でポジション争いをするには難しい位置だと分かっていましたが、ポイントを獲得するには十分な速さがマシンには備わっていると感じていました。
決勝中も6番手までポジションアップして上手く進んでいたのですが、ドライブシャフトのトラブルにより完走することができませんでした。
結果的には、僕自身はあらゆる状況に上手く適応できたレースウィークだったと感じていますし、チームの方向性は正しかったと思います。
マシンの挙動も予測がつきやすく、僕自身もアプローチを変えた部分があります。
まだ改善すべきことはありますが、一戦ごとにチームとともに正しい方向へ前進していると信じています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(リタイヤ)

「自分の責任でないのにレースをリタイアしなくてはならなかったことが残念でなりませんが、このようなことはレースで起こり得るので、仕方がないことだと思います。
リカルド選手は自分のミスだと認めていますし、彼との間に問題はなく、水に流して次に進もうとしています。
ポイント獲得も可能だと思って挑んだレースだったので、もちろんこの結果は残念ですが、あのときはなす術なしだったと思います。
昨日の予選ではマシンに大きな手応えを感じていたのですが、今日の決勝ではタイヤのマネージメントに苦戦しました。
なにが原因かを解明し、次のレースへ向けて準備を進めたいと思います。
マシンのパッケージは十分に戦えるものなので、必ずわれわれのときがやってくると信じています」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(11位)

「ポイント獲得圏内にあと一歩のポジションで終わってしまったことが悔しくてなりません。
スタートはまずますでしたが、前方を阻まれブロックされたとき、タイミング悪く間違った方向にマシンを逃がしてしまったことで1コーナーの壁をかすってしまったので、その後の数コーナーは気をつけながら走行を続けました。
以降、マシンのペースは安定していましたが、ピットインのタイミングが少し遅かったことによりタイムロスをしてしまった気がします。
ピットイン後はすべてのマシンの後ろでコース復帰をし、ポジションを落としてしまいました。
中団チームの差がどれもわずかで、その中でポジションアップを狙うには、ペースに他よりも大きなアドバンテージがないと難しいことです。
最終的に、何台かオーバーテイクもでき、レースを楽しむことができました。
それがなによりも重要なことではないかと思います!」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日のレースは、スペック2のICEを導入した初戦ということもあり、4台完走を目指していましたが、残念ながら2台がリタイアとなってしまいました。

フェルスタッペン選手はいつも通りの安定した走りで、3戦連続となる4位を獲得してくれました。
一方で、ガスリー選手とクビアト選手が、それぞれマシンのトラブルとレース中のアクシデントによりリタイアとなってしまったことはとても残念でした。
また、完走を果たしたアルボン選手についても、あと少しでポイント獲得に至らなかったことは悔しく思っています。

新しいスペック2は週末を通して問題なく機能しましたので、さらなるデータ分析を進め、次のスペインGPに向けて準備を進めます。
今後ともチームと一緒に前進を続けていければと思います」

提供:本田技研工業(株)

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リカルド(ルノー)、「バック突っ込み」でペナルティ

FIA
アゼルバイジャンGPのレーススチュワード(審査委員)は、28日(日)の決勝レース中に起きたリカルド(ルノー)とクビアト(トロ・ロッソ)の接触事故についてビデオやデータ等の検証を行った結果、リカルドの側に責任があるとしてペナルティを科したことを明らかにした。

ペナルティは次戦スペインGPで予選グリッド3番降格と、ペナルティ・ポイント2点。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるが、この12か月間でリカルドは初の処分となった。

この事故は32周目、10位を走っていたクビアト(トロ・ロッソ)に迫っていたリカルド(ルノー)がコーナーを曲がりきれず共に停車、直後にバックしたリカルドがクビアトのマシンに衝突、損害を与えたもの、
その後両者はいずれもリタイヤとなっている。

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2019/04/28

アゼルバイジャンGPもメルセデスAMGの1-2フィニッシュ

V.Bottas & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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27日(日)16時10分(日本時間:21時10分)からバクー市街地コースを舞台に、2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが行われた。
スタート前の天候は晴れ、気温は21度、路面温度43度と高め、路面はドライコンディションと報告されている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の3種類のタイヤを持ち込んでいる。
このうち規定で決勝レースではハードかミディアムのいずれか1セットを含む2セット以上を必ず使用しなければならないことになっている。
なお既報のようにジョビナッツィ(アルファロメオ)はパワーユニット・コンポーネント交換のため予選グリッド10番降格で18番手に、またガスリー(レッドブル)は重量測定検査を受けなかったため、ライコネン(アルファロメオ)はフロントウィングの規定違反で共に予選失格、クラッシュしたクビサ(ウィリアムズ)と合わせ3台がピットレーンスタートとなっている。

スタートは大きな混乱やアクシデントもなく始まった。
リーダーはグリッド通りボタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)が続く。
14周目、ピットレーンスタートしたクビサ(ウィリアムズ)にジャンプスタートがあったとしてドライブスルー・ペナルティーが通告された。
32周目、10位を走っていたクビアト(トロ・ロッソ)に迫っていたリカルド(ルノー)が衝突、イエローコーションとなった。
リカネドはリタイヤ第1号に、さらにその後クビアトもリタイヤ。
この件はレース後の審議対象とされる。
その間に、タイヤ交換なしに首位を走っていたルクレール(フェラーリ)をタイヤ交換を終えているボタス&ハミルトンが相次いでパス、1-2位を奪い返した。
3位はベッテル、4位フェルスタッペン、5位まだタイヤ交換なしのガスリー(レッドブル)。
39周目、そのガスリー(レッドブル)が突然マシントラブルを訴えてスローダウン、ストップしてセッションはバーチャル・セーフティカーになった。
残り数周となったところでフェラーリはルクレールをタイヤ交換に呼んだ。
後続(ペレス)との感覚があるのでフレッシュなソフトタイヤに換えてファステストラップ狙いだ。
すかさずハミルトンが最速ラップを書き換えてボタスとの間隔を1秒以内に詰める。
すると逆にボタスがファステストラップ記録。
最終ラップ、ルクレールが狙い通りにファステストラップを奪い取る。

51周のバトルを終え、チェッカーフラッグ。
ポールポジションからスタートのボタス(メルセデス)がポールTOウィン。
今季開幕戦以来の勝利で、自身通算5勝目。
2位にハミルトン、これで開幕からの4戦すべてでメルセデスの1-2フィニッシュ。
勝利数も2位の回数同じだが、開幕戦で記録したファステストラップの1点だけボタスがリードする結果となった。
3位ベッテル(フェラーリ)、4位フェルスタッペン(レッドブル)、5位ルクレール(フェラーリ)、7位サインツ(マクラーレン)、8位ノリス(マクラーレン)、9位ストロール(レーシング・ポイント)、10位ライコネン(アルファロメオ)までが入賞。
11位アルボン(トロ・ロッソ)、12位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、13位マグヌッセン(ハース)、14位ヒュルケンバーグ(ルノー)、15位ラッセル(ウィリアムズ)、16位クビサ(ウィリアムズ)までが完走。
リタイヤはガスリー(レッドブル)、グロージャン(ハース)、クビアト(トロ・ロッソ)、リカルド(ルノー)の4台となった。

アゼルバイジャンGPのレース結果はこちら
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ライコネン(アルファロメオ)、ウィングが規定違反で予選失格

FIA アゼルバイジャンGPのレーススチュワード(審査委員)は、公式予選終了後の車両検査で違反があったとしてキミ・ライコネン(アルファロメオ)の予選結果から除外することを発表した。

 

それによればライコネンのマシンは、フロントウィングのたわみが規定よりも5ミリ多かったとのこと。
これによりライコネンは日曜日の決勝レースをガスリー(レッドブル)らと同じくピットレーンスタートになるとみられる。

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アゼルバイジャンGPスターティンググリッド(修正版)

FIA

アゼルバイジャンGPのレーススチュワードは、決勝レースのスターティンググリッドが次のように変更されたことを明らかにした。
それによれば予選8番手だったアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)が3基目のパワーユニット・エレメント交換でグリッド10番降格のペナルティを。
また規定の重量測定検査を受けなかったピエール・ガスリー(レッドブル)がピットレーンスタートに、同時に規定外(連続6戦)のギヤボックス交換でグリッド5番降格のペナルティも合わせて消化したと認められた。
なおガスリーの予選結果(15位)は、別途燃料流量規定違反により失格とされている。

1. ボタス(メルセデス)
2. ハミルトン(メルセデス)
3. ベッテル(フェラーリ)
4. フェルスタッペン(レッドブル)
5. ペレス(レーシング・ポイント)
6. クビアト(トロ・ロッソ)
7. ノリス(マクラーレン)
8. ライコネン(アルファロメオ) *
9. ルクレール(フェラーリ) *
10. サインツ(マクラーレン) *
11. リカルド(ルノー) *
12. アルボン(トロ・ロッソ) *
13. マグヌッセン(ハース) *
14. ストロール(レーシング・ポイント) *
15. グロージャン(ハース) *
16. ヒュルケンバーグ(ルノー) *
17. ラッセル(ウィリアムズ) *
18. ジョビナッツィ(アルファロメオ) *
19. クビサ(ウィリアムズ)
-- ガスリー(レッドブル) *

* 印は変更のあったドライバー

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ウィリアムズ・チーム、主催者とFIAに損害賠償を請求

Claire Williams (C)Williams F1
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ドライバーやチームには不可抗力のアクシデントでマシンが大破する、という損害に見舞われたウィリアムズ・チームでは、近く正式にグランプリ主催者とFIA(国際自動車連盟)に対して損害賠償の請求を行う意向であることを明らかにした。
これは同チームのクレア・ウィリアムズ副代表がイギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』の取材に応えたもの。

これは、26日(金)に行われたアゼルバイジャンGPフリー走行1回目セッションで、コース上に設置されたマンホールの蓋が突然外れるという想定外のアクシデントに見舞われたジョージ・ラッセルのマシンが全損に至ったものだ。
チームは急きょイギリスのファクトリーからほぼ1台丸々分のスペアパーツ空輸を手配する羽目となった。

損傷はマシン底部から受けたため、上部からの見た目にはあまりわからないが、実際にはシャシーそのものに亀裂が入るなど深刻なものであるという。
金額はまだ精査されていないものの、クレア氏によれば「損害のレベルは数百万ではなく、数千万ポンド台に及ぶ可能性がある」(百億円近くか)とのことだ。
同様のアクシデントは2017年のマレーシアGPでもハースF1のマシンで起きていて、この時は実際に補償を受けたと伝えられている。

なお同チームではその後クビサも大きなクラッシュを演じており、スタッフはまさにおおわらわの状況だ。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(4/27)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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Aston Martin Red Bull Racingのピエール・ガスリーは、昨日のプラクティスセッション中にレースオフィシャルによる計量の指示に従わなかったことによるペナルティーのために明日のレースではピットレーンからのスタートが決まっていました。
それでも今日の予選Q1ではトップタイムを記録し、明日に向けて期待を持たせるスピードを見せています。

なお、Q1でのクラッシュによる赤旗中断により30分遅れでスタートしたQ2では、ガスリー選手は走行を行いませんでした。

その他の3台も順調にQ2進出を果たしましたが、Q2最後のアタックでトラフィックなどの影響によりタイヤをうまく作動できず、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレックス・アルボンはわずか0.1秒差でQ3進出を逃す結果となりました。

アルボンは13番手のタイムですが、他車のペナルティーにより明日は12番グリッドからのスタートになります。

10台で争われるQ3にはレッドブルのマック・フェルスタッペンと、トロロッソのダニール・クビアトが進出。

フェルスタッペンは二台のメルセデスと一台のフェラーリに次ぐ4番手。
最後にすばらしいアタックを見せたクビアトは、フェルスタッペンの後ろとなる6番手を獲得し、予選を終えました

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(予選4位)

「予選でここまでのパフォーマンスを出せたことはいい意味で驚いていますし、2列目スタートになったことは、悪くない結果だと思います。
Q3では1セットしか使用できるタイヤが残っておらず、ライバルと違った戦略を取ることになったため、単独で走行するセッションになりました。
このサーキットを単独で走るのは難しく、スリップストリームを使いながら走行している他のマシンと比べてしまうと、もちろんタイムは出せません。
自分のQ2の結果と比べても、0.25秒もメインストレートではタイムを失うことになりました。
別のもう一本のストレートでは6、7秒先を走行するマシンの後ろに吸い込まれるように付いて走れば、そこで0.1か0.2秒も稼ぐことができます。
予選セッション最後のアタックラップで最大限にプッシュをした結果、うまくまとめることができただけに、もし多数のマシンの列からのスリップを利用できる位置にいれば、ポールポジション争いもできたかと思います。
しかし、マシンの調子に十分な手応えを感じることができたことに満足しています。
ここでのレースは1コーナーで結果が決まってしまうようなレースにはならず、いつも荒れる一戦となります。
ライバルとの差は大きくないですし、4番手スタートは十分にトップ争いができる位置であると信じています」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(*予選15位)

「Q1をトップタイムで終えることができたのはよかったのですが、明日の決勝はピットレーンからスタートすることが決まっていたので、燃料の少ない状態でのマシンの感触を確かめることを最優先しました。
今シーズン始まって以来、初めてではないかと思うぐらい、いい手応えを感じることができたので、とても満足しています。
常にどんな状況にも適応できるよう努力しているのですが、その努力のおかげで少しずつ前進できているように感じています。
方向性は間違っていないと思うので、結果的にポジティブな予選となったのではないでしょうか。
決勝に向けてエンジンのマイレージをセーブしておきたかったので予選ではPUのパワーレベルを上げることを控えたため、あまり期待はしていませんでした。
結果的には手応えを感じることができた予選セッションとなりました。
チームはいいマシンを準備してくれているので、マックス(フェルスタッペン選手)がQ3でいいグリッドを獲得できるよう願っていました。
このサーキットでは予想外のことばかりが起こるので、決勝ではチェッカーを受けるまで最大限、攻めて戦います。
マシンの仕上がりには自信があるので、明日はスタートの遅れを取り戻してポイント獲得してレースを終えられるようにプッシュしていきます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(予選6位)

「今日はQ3でもいい走行ができ、予選でも満足のいく結果を出せたと思います。
このサーキットのようなコースはドライバーにとって勇気を試されるコースであり、いいラップをまとめられると自信につながります。
昨日十分に走ることができず、誰にとっても理想的な状況ではありませんでしたが、僕はいいペースをつかむのにあまり多くの周回を走る必要がないタイプなので、大きな影響はありませんでした。
走行中トラックウォールをかすめてしまったラップがあったのですが、このサーキットはそのぐらいの度胸を持って攻めなければいいタイムは出せないコースです。
明日の決勝は長い一戦となるので、いい結果につなげるにはすべてをうまくまとめなければなりませんが、僕には十分そのチャンスがあると手応えを感じています。
決勝は何が起こるか全く予想がつきませんが、冷静に最善を尽くして戦います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(予選13位)

「最後は少し不満が残る予選となりました。
Q3に進出できるだけのペースがあると感じていたのですが、重要な時に発揮できなかったようです。
タイヤを適正な温度にマネージできるよう努力していたのですが、赤旗中断後のセッション終盤に急激に気温が下がった後は、その対応に苦慮することになりました。
路面が冷えている時にマシンがスライドしてしまうという状況が発生してしまったのですが、うまくウォームアップできていなかったが原因かもしれません。
今日も目の当たりにしましたが、ここではどんな大混乱が起こるかわからないので、明日は気を取り直して決勝を迎えたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選は波乱含みで難しい展開になりましたが、フェルスタッペン選手が今日もすばらしい走りを見せて4番グリッドを獲得してくれました。
また、Red Bull Toro Rosso Hondaとして今季初のQ3進出になったクビアト選手も6番グリッドを獲得し、明日のレースに向けて前向きな結果になりました。

今週末にあわせて競争力のあるパッケージを準備してくれた両チームのメンバー、そしてHRD-Sakuraとミルトン・キーンズにいるHondaの仲間たちの尽力に感謝しています。

ガスリー選手はQ1で全体のトップタイムをマークしたものの、昨日のセッション中のペナルティーにより明日はピットレーンからのスタートになってしまうことは残念です。
ただ、明日は長いレースになりますし、ここバクーはさまざまな波乱が起こる可能性があるサーキットですので、12番手からスタートするアルボン選手とともに着実に順位を上げ、入賞圏内を目指してもらいたいと思います。
明日のレースは4台完走、4台ポイント獲得を狙います」

提供:本田技研工業(株)

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ガスリー(レッドブル)、燃料流量違反で予選失格

FIA
アゼルバイジャンGPのレーススチュワード(審査委員)は、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーに対し、予選結果から排除することを通知した。

それによればガスリーは、27日(土)17時13分、公式予選で最速ラップを記録した際、F1テクニカル・レギュレーションに規定された最大燃料流量である『100kg/毎時』を超えたことを発見したというもの。

これによりガスリーは日曜日の決勝レースに出走できなくなったとみられるが、「コンペティターは規則に従って抗議する権利を持つ」とされる。

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アゼルバイジャンGP予選、ボタス(メルセデス)が連続PP獲得

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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27日(土)17時(日本時間:22時)から2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPの公式予選が行われた。
予選Q3はQ2で残った10台によって争われる。
気温や路面温度はさらに下がり、各車タイムアップを急いでコースへとなだれ込んだ。

1回目のアタックではハミルトンが最速、ベッテルが続いた。
その後ただ一人連続アタックを続けたフェルスタッペンが2番手まで上がる。
最後のアタックでボタス(メルセデス)が大逆転でトップに。
ボタスのポールポジションは前戦中国GPに続くもので、自身初8回目の快挙。
2番手にハミルトン(メルセデス)が続き、これで今季3回目のフロントロウ独占。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ペレス(レーシング・ポイント)、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、クビアトは自身最高位になる。
7番手ノリス(マクラーレン)、8番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、9番手ライコネン(アルファロメオ)、そして10番手がノータイムのルクレール(フェラーリ)となった。

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2019/04/27

予選Q2、今度はルクレール(フェラーリ)がクラッシュ

Q1最後にクラッシュしたクビサ(ウィリアムズ)のマシンの片付けやバリヤの修復で開始が遅れたものの、アゼルバイジャンGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでもQ1と同じく15台中、下位の5台がノックアウトとなる。

最初のアタックではフェルスタッペン(レッドブル)がトップ、これにボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢が続いた。
各車続けてアタックに入ったところ、なんとこれまで絶好調だったルクレール(フェラーリ)がさきほどのクビサ(ウィリアムズ)と同じ8コーナーで正面からクラッシュ、跳ね馬陣内にため息が漏れた。
当然のことながらセッションは再び赤旗中断となった。
この遅れに伴い路面温度はQ1当初の38度から現在は29度まで低下している。

セッション再開、レッドブル・レーシングのフェルスタッペン&ガスリーはそれぞれ異なる事由からコースインを避けている。
結局上位にタイムアップはほとんどなくトップはフェルスタッペン(レッドブル)が1回目に出した1'41.388。
2-3番手ボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、4番手ペレス(レーシング・ポイント)、5番手タイムアップしたベッテル(フェラーリ)、6番手ルクレール(フェラーリ)、7番手ライコネン(アルファロメオ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)までがQ3進出。

ここでの敗退はサインツ(マクラーレン)、リカルド(ルノー)、アルボン(トロ・ロッソ)、マグヌッセン(ハース)、そしてガスリー(レッドブル)の5台となった。

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予選Q1、最後にクビサ(ウィリアムズ)がクラッシュ

27日(土)17時(日本時間:22時)からアゼルバイジャンGPの公式予選Q1が行われた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は17度、路面温度は38度、路面は引き続きドライコンディションとなっている。

フリー走行1回目セッションでマシンを大破させたラッセル(ウィリアムズ)が真っ先にコースインして始められた。
ストロール(レーシング・ポイント)がウォールにヒットして土煙が上がった。
セッション終了間際、クビサ(ウィリアムズ)が8コーナーでタイヤバリヤに正面からクラッシュ、赤旗中断となった。

結局ここでトップタイムをマークしたのは皮肉にもピットレーンスタートが決まっているガスリー(レッドブル)で1'41.33。
これに0.091秒差でルクレール(フェラーリ)が続く。
3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手サインツ(マクラーレン)、6番手ボタス(メルセデス)、7番手ベッテル(フェラーリ)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、10番手アルボン(トロ・ロッソ)。
さらにペレス(レーシング・ポイント)、クビアト(トロ・ロッソ)、ノリス(マクラーレン)、マグヌッセン(ハース)、そしてリカルド(ルノー)まで゛かQ2進出。

ここでの敗退はストロール(レーシング・ポイント)、グロージャン(ハース)、ヒュルケンバーグ(ルノー)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてクビアト(トロ・ロッソ)の5台となった。

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フリー走行3回目、好調ルクレール(フェラーリ)が最速

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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27日(土)14時(日本時間:19時)から、公式予選を前にF1第4戦アゼルバイジャンGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は今日も晴れ、セッション開始時の気温は17度、路面温度44度、路面はドライコンディションと報告されている。

ここでは大きな事故もなく無事終了。
トップタイムは再三ベストタイムを繰り返したフェラーリのルクレール。
タイムは1'41.604で2番手の僚友ベッテルに0.198秒の差を付けた。
これにフェルスタッペン(レッドブル)が1秒以上の差で3番手。
以下4-5番手にボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手アルボン(トロ・ロッソ)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手にライコネン(アルファロメオ)。

なお、ガスリー(レッドブル)はすでに既報のように決勝レースでのピットレーンスタートが決まっていて、専らレースセットに終始し、最下位。
ただこれに合わせて新品のギヤボックスを投入するという話も聞かれている。
ペナルティを受けても今回はこれ以上グリッド降格はないためだ。

このあと注目の公式予選セッションが17時(日本時間:22時)から行われる。

アゼルバイジャンGPフリー走行3回目の結果はこちら
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フリー走行3回目、好調ルクレール(フェラーリ)が最速

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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27日(土)14時(日本時間:19時)から、公式予選を前にF1第4戦アゼルバイジャンGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は今日も晴れ、セッション開始時の気温は17度、路面温度44度、路面はドライコンディションと報告されている。

ここでは大きな事故もなく無事終了。
トップタイムは再三ベストタイムを繰り返したフェラーリのルクレール。
タイムは1'41.604で2番手の僚友ベッテルに0.198秒の差を付けた。
これにフェルスタッペン(レッドブル)が1秒以上の差で3番手。
以下4-5番手にボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手アルボン(トロ・ロッソ)、9番手ペレス(レーシング・ポイント)、10番手にライコネン(アルファロメオ)。

なお、ガスリー(レッドブル)はすでに既報のように決勝レースでのピットレーンスタートが決まっていて、専らレースセットに終始し、最下位。
ただこれに合わせて新品のギヤボックスを投入するという話も聞かれている。
ペナルティを受けても今回はこれ以上グリッド降格はないためだ。

このあと注目の公式予選セッションが17時(日本時間:22時)から行われる。

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ホンダ系チーム、フリー走行コメント(4/26)

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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Hondaはこのグランプリから4台のマシンにスペック2のPUを搭載して臨みました。
しかしながら、P1開始直後のインスタレーションラップの最中に、他チームのマシンの底部に外れたマンホールの蓋が直撃するトラブルが発生。
安全確認とマンホールの修復のために、P1の残りのセッションはキャンセルされることとなりました。

このトラブルにより、P2の重要性が増すことになりましたが、P2のセッションでも開始早々に他チームの選手のクラッシュにより赤旗中断となります。
Red Bull Toro Rosso Hondaのクビアトはセッティングの変更に時間を要し、セッション序盤の走行時間を失います。
セッション中盤にセッションに復帰すると早々に6番手タイムを記録しますが、そのすぐあとに第7コーナーでオーバーステアによりウォールに接触。
マシンは損傷し、再度の赤旗中断となりました。

Honda勢のその他の3台は順調に走行を重ね、マックス・フェルスタッペンはメルセデスの2台の間に分け入る4番手、アレクサンダー・アルボンが8番手、ピエール・ガスリーがその後ろに9番手と続きます。ここからは、今日得られたデータを解析し、P3への準備を進めていきます。

なお、Aston Martin Red Bull Racingのガスリーについては、P2で計量を指示された際、その指示に従わずガレージに戻ったことのペナルティーを受け、日曜のレースはピットレーンからのスタートになることが発表されました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4番手)

「午前中のセッション時間が短くなってしまったことは他チームも同じですし、金曜のセッションではP2が一番重要なので、大きな影響はありませんでした。
コースはとても滑りやすく、(タイヤが)ロックしたり、コース外にはみ出してしまうことがあり、なるべく多くの周回を走り路面コンディションに慣れることが大切でした。
グリップを最大限に活かし、マシンを最大限までプッシュしながら周回を重ねていかなくてはなりませんが、このようなグリップ力の低いコースでは適応能力が求められます。
今日のセッションの結果にはたいへん満足しています。
さらに改善できる部分のデータを振り返る必要がありますが、ほぼ十分な仕上がりなのではないでしょうか。
明日どの程度の結果を出せるのかまだわからない部分が多いですし、たった一度のプラクティスセッションだったので、他チームもまだまだ改善の余地があると思います。
しかし初日としてはマシンのバランスの手応えはよく、両コンパウンドのタイヤで十分な周回数を重ねることができたセッションとなりました」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(9番手)

「ショートランはあまり手応えのいいものではありませんでしたが、ポテンシャルはあるので、しっかりとまとめていけば改善できると思います。
一方で、燃料を多く搭載したときのロングランでは満足いく走行ができました。
もちろんP1も走れればよかったのですが、P2ではやりたかったことのすべてをこなすことができたので、大きな問題にはなりませんでした。
多くのテストを行い、明日へ向けての方向性がつかめました。
手応えは感じているので、今日のセッションはとても前向きな一日になったと思います。
ブレーキングは少し難しく、限界を探るために何度かエスケープゾーンに逃げなくてはならないときもありました。
周回を重ねるごとにマシンの調子もよくなり、僕自身もマシンの感触には満足しています。
フェラーリが今日のセッションでは速さをみせていましたが、明日の予選で自分たちがどのくらいできるか楽しみです。
僕たちにはいいレーシングマシンが準備できているので、前向きな週末となりそうです」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(6番手)

「今日はいつもとは少し異なる一日になりました。
P1はインスタレーションラップのみで終ってしまいましたし、P2ではステアリングホイールに異常があり、その修正をするために時間を要しました。
P1でもP2でも大事な走行時間を失うことになってしまったので、P2で走行可能になったときは、すぐにプログラムに取りかかりました。
ただ、残念ながらタイヤをロックさせてオーバーステアとなり、ウォールに接触してしまいました。
ただ、ポジティブな部分としては、アクシデントが起こる前のマシンのフィーリングはとてもよかったと思うので、明日はさらに前進できるようにプッシュしていきたいです」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(8番手)

「今日のプラクティスセッションはP2のみになってしまいましたが、(P1を中断したことは)安全面を考慮すると正しい判断だったと思います。
ただ、P2開始後すぐの状態で、マシンにはすでに速さがありました。
いい準備ができた状態で週末に臨めていますし、ロングランに入る前のショートランでも速いタイムを出すことができました。
現状ではいい感じだと思っています。もう少しセッティングを熟成し、自分自身もこのサーキットでのF1マシンの走らせ方をもう少し理解すれば、さらにいいタイムが出せるようになると感じています」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日は予定通りスペック2のPUを4台のマシンに投入しました。
P1ではセッション序盤での中止により1周ずつしか走行できず、P2でも赤旗中断により走行時間が削られてしまいました。
状況は他チームも同じですが、新しいPUでしたので、もう少し走行を重ねたかった部分はありました。
2本のロングストレートとタイトな市街地部分をあわせもつバクー市街地サーキットは、PUのエネルギーマネージメントやシャシーのセットアップなど、チャレンジングなサーキットです。
今日はマシンからベストなパフォーマンスを出すセッティングを見つけるためのプログラムを実施しましたので、ここからは得られたデータを分析し、チームと一緒に明日以降への準備と改善を進めます。
なお、P2でクラッシュを喫したクビアト選手については、早急にPUの状態の確認を行います」

提供:本田技研工業(株)

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ガスリー(レッドブル)、ペナルティでピットスタートに

FIA
アゼルバイジャンGPのレーススチュワード(審査委員)は、レッドブル・レーシングのピエール・ガスリーに対し、日曜日に行われる決勝レースでピットレーンスタートになることを通知した。

それによればガスリーは、26日(金)に行われたフリー走行2回目セッション終了時の18時32分、ランダムに選ばれる重量検査に指名されたが、カーナンバー10はこれに従わず、ピットレーンでタイヤ交換の作業に入ったというもの。
スチュワードはビデオ等の検証を行った結果、レギュレーションによりカーナンバー10をピットレーンスタートとしたとのこと。

フリー走行でガスリーは9番手タイムを記録していたが、ピットレーンスタートとなるとグリッド最後尾よりもさらにハンディを負うことになる。

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2019/04/26

フリー走行2回目、ホンダ勢4台すべてトップ10に

Baku Circuit (C)Pirelli Motorsport
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28日(金)17時(日本時間:22時)からF1第4戦アゼルバイジャンGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は18度、路面温度36度、路面は引き続きドライコンディションと報告されている。
既報のように1回目セッションはコースの不備(マンホール蓋脱落)により、開始後わずか13分で打ち切り。
各チームともこの2回目セッションの90分で丸々2回分のプログラムをこなさなければならない事態に追い込まれている。

セッション開始と共にまだまったく走れていなかったメルセデスAMG勢を先頭にコースインしたが、ラッセル(ウィリアムズ)のマシンだけはまだピットガレージ内で、モノコックにまで及んだとみられる修復作業に追われていて、ドライバーも私服のままだ。

15分経過、ストロール(レーシング・ポイント)が2コーナーでウォールにヒットして左フロント部を損傷、セッションは赤旗中断となった。
10分ほどでセッションは再開。
一方、残り役25分、パワーステアリングの修理で外時間ピットに留まったクビアト(トロ・ロッソ)は、コース復帰後重ねていたラップで左部分を大破させてストップ、再び赤旗中断となった。
クビアトはこの時点で6番手タイムを記録していた。
セッション再開後はロングランを試す向きが多い中、ストロール(レーシング・ポイント)も復帰、なお上位のベストタイムに変更はなかった。

ベストタイムはルクレール(フェラーリ)の1'42.872、0.324秒差の2番手にベッテル(フェラーリ)。
3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手アルボン(トロ・ロッソ)、9番手ガスリー(レッドブル)、10番手ノリス(マクラーレン)となり、ホンダ・パワー勢は4台すべてトップ10以内となった。

明日は注目の公式予選が17時(日本時間:22時)から行われる。
なお、この日のF1フリー走行に先駈けて行われたサポートレースであるF2の予選で、日本の松下信治(カーリン)がみごと今季初のポールポジションを獲得している。

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フリー走行1回目、マンホールの事故でセッション打ち切りに

Baku Circuit (C)Pirelli Motorsport
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26日(金)13時(日本時間:18時)からバクー市街地コースを舞台に2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は17度、路面温度40度、路面はドライコンディションとなっている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、前戦中国GPと同じくホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

開始後わずか13分ほどでラッセル(ウィリアムズ)がストレートで突然ストップ。
路面中央部にあるマンホールの蓋が巻き上げられ、マシン後部をかなり痛めた模様。
90分間のセッションは直ちに赤旗中断となった。
ドライバーやチームに責任はないものの、最も財政的に苦しいとみられるチームに起きたのは不運そのものだ。

スチュワードが調査した結果、ルクレール(フェラーリ)も同様の状況に遭遇していることがわかり、事態が深刻とみてフリー走行1回目セッションはこのまま異例の打ち切りとされた。
いまのところフリー走行2回目セッションは予定通り17時(日本時間:22時)から行われる。
なお、ラッセル(ウィリアムズ)のマシンをクレーン車で運搬中、コース上の横断橋にクレーンがぶつかるという椿事も起きている。

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ジョビナッツィ(アルファロメオ)、グリッド降格ペナルティ

Antonio Giovinazzi (C)Sauber Motorsport
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アルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィが、開幕4戦目にして早くもグリッド10番降格ペナルティを受けることになった。

これは、一人のドライバーに対し年間2基目までとされているECU(エンジン・コントロール・ユニット)について、ジョビナッツィがアゼルバイジャンGPで3基目のものを投入することになったため。

フェラーリはバーレーンGPで起きたシャルル・ルクレールのマシントラブルを受け、第3戦の中国GPを前にバージョンアップされたものをハースF1やアルファロメオ・レーシングを含むすべてのユーザーに用意したが、この段階では作業の時間がないことを理由にジョビナッツィのみは旧型のものを使い続けていた。
しかしこれが予選でトラブルに見舞われたため、結局決勝レースには2基目を投入していた。
今回はこれをさらに対策されたものにスイッチするため、都合3基目のECU(エンジン・コントロール・ユニット)ということでペナルティを受ける羽目になったことになる。

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アゼルバイジャンGPのスチュワードにミカ・サロ氏

Mika Salo (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるアゼルバイジャンGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(52歳:フィンランド)を指名したことを明らかにした。

サロ氏がスチュワードを務めるのは昨年のメキシコGP以来となるもので今季初、自身通算16回目ということになる。

日本女性と結婚するなど親日家として知られるサロ氏は1994年に当時のロータス・チームからF1デビュー、その後ティレルやアロウズ、フェラーリ、ザウバー等を経て、最後はトヨタまで100戦以上出走。
最高位はフェラーリ時代に記録した1999年ドイツGPの2位(フェラーリ)、またトヨタ時代には2回のポイント獲得をもたらせた。
(フェラーリの2位は首位走行中、チームオーダーに従ったもの)

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ルノー・スポール、「パフォーマンス第一」が優先

Renault Duo (C)Renault Sport F1
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今季F1に参戦する4つのエンジン・マニュファクチャラーズの中で、これまでのところ最も信頼性に欠けているのはルノー製パワーユニットのようだ。
カスタマー・チームであるマクラーレンはサインツのマシンが今季全車のトップを切ってMGU-K(運動エネルギー回生システム)のトラブルによりリタイヤ。
また本家を含めここまで計6回に渡るスタートのうち、実に3回は信頼性の問題からリタイヤを余儀なくされている。

しかしこうした状況についてルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは、「今季われわれに課せられた最大の責務はミッドフィールドの集団からの明確な脱却というもの。
そのためには信頼性をある程度犠牲にしても、パワーアップしパフォーマンスを上げることが求められているんだ。
この目標が変わらない限り、リザルトに妥協することがあってもわれわれの姿勢は変わらない」と強調した。

確かに先の中国GP予選でもルノーは2台共Q3進出を果たしているが、アビテブール氏のこうした「強がり」がシーズン最後まで上層部を納得させられるかは疑問だ。

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2019/04/25

アロンソ(マクラーレン)、インディ500公式テストに登場

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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24日(水)、2019年インディ500レース(5月26日決勝)の公式テストが当地インディアナポリス・スピードウェイでスタートした。

昨季でF1活動にピリオドを打ったマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソもルーキーオリエンテーションに参加したが、マシンに電気系のトラブルが発生して9番手で終えている。

なお雨により中断された初日、最速スピードをマークしてトツプに立ったのは、2017年のウィナーである佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)だった。

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アゼルバイジャンGPの週末も晴れで雨の心配なし

Baku circuit (C)Scuderia Toro Rosso
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今週末行われる2019年F1第4戦アゼルバイジャンGPの舞台地であるバクー地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、決勝レースが行われる日曜日いずれも概ね晴れないし曇りで雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温
4月26日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 10- 19度 0%
4月27日(土) 公式予選 晴れ 11- 17度 0%
4月28日(日) 決勝レース 晴れ 11- 18度 0%

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ホンダ、今週末バージョンアップは4台すべてで

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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今週末行われるF1第4戦アゼルバイジャンGPに早くも今シーズン初となるバージョンアップされたPU(パワーユニット)を投入する方針を示したホンダだが、その対象はレッドブル・レーシング2台とトロ・ロッソの2台、合わせて4台すべてとされることがわかった。

伝えられるところではこのバージョンアップによりパワーは約20馬力増加するということで、一般的なサーキットで1周0.2秒の短縮が見込まれるということだが、最大の主眼は信頼性のさらなる向上にあるとのこと。
ただパドックでは、それでもメルセデスAMGやフェラーリと比べるとまだ20馬力ほど劣るとも言われている。

難点は、今季のレギュレーションでは全21戦を3基のエンジンでカバーしなくてはならないことで、まだ4戦という早い時期での投入は、シーズン後半での戦いを考えると不利にならざるを得ないこと。
終盤には4基目以降のパワーユニット投入でペナルティを受けることを覚悟する必要がありそうだ。

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ガスリー(レッドブル)、「バクーは実力出せるコース」

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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シーズン開幕前からテストでマシンをクラッシュさせるなど今季はなかなか歯車がカミ合っていないレッドブル・レーシングのピエール・ガスリー(22歳:フランス)だが、F2レース時代から良く知るバクーのコースとあって、今週のアゼルバイジャンGPへの期待を隠せない。

「いろんな人に心配させたようだけど、状況はすこぶる良い方向に向かってるよ。
バクーのコースは徒にミスを誘うようなコースではないし、よくできた市街地コースなのでポジティブに捉えている。
F2レースの時には、ここで最後尾からスタートし最後の数周ジョビナッツィ(現アルファロメオ・レーシング)とバトルを演じたうえ2位でフィニッシュしたんだ。
コースとの相性は良いし、きっと今回僕の実力を発揮させられる筈さ」

チームメイトのフェルスタッペンとはまだ差があるが、前戦・中国GPでは初のファステストラップも記録、すっかり表情も明るいものになっている。

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2019/04/24

フェラーリ、アゼルバイジャンで挽回へ

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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開幕3戦を終え、思わぬ不振に見舞われたフェラーリ・チームだが、今週の第4戦アゼルバイジャンGPで今季マシン『SF90』にアップデートを施し戦力アップを図ることを明らかにした。

同チームのマッティア・ビノット代表は、「ここまで3戦のデータを分析し、必要なすべての改善を今週末のアゼルバイジャンGPに反映させるつもりだ。
アップデートはルクレールが見舞われたPU(パワーユニット)のマネージメントはもちろん、決勝レースでのペースを維持する為に必要なマシンのセットアップ全般にまでぶものになる。
これは開幕後としては最初の、そして最大の規模のバージョンアップになることだろう」と、力説。

シーズン前テストの段階では王者メルセデスAMGを凌ぐスピードをみせていたものの、始まってみれば予想を覆しまだ1勝もできず。
一方、ライバルであるメルセデスAMGに対し、3戦すべで1-2フィニッシュという快進撃を許していて、ビノット代表を取り巻く周囲は早くも喧しい。

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レッドブル、ピレリ18インチタイヤ・テストできず

Pirelli 18inch Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1では2021年シーズンより現行の13インチ径から18インチ径のタイヤに変更することが決まっているが、そのための開発テストにレッドブル・レーシングが加われないことがわかった。
これはドイツの専門誌『アウト・ビルド・モータースポルト』が報じたもので、その原因は搭載エンジンの変更にあるという。

テストが行われることになったのはメルセデスAMG、フェラーリ、そしてルノーの3チーム。
これは昨シーズンのコンストラクターズ・ランキング順とみられ、順当であれば3チーム目はレッドブル・レーシングになる筈だが、テストは2018年マシンで行われることになっているため、昨年ルノー・エンジンを搭載、今季ホンダに変更したことから外れたものとみられる。

ただ公平を期すため、より多くのチームにテストの機会を与えるべきとの声もあることから今後拡大される可能性はある。

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クビアト(トロ・ロッソ)、「それでもアグレッシブ変わらない」

Daniil Kvyat (C)Honda Racing
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先の中国GPオープニングラップで起きた多重事故について、一人だけペナルティを受け無念やるかたないトロ・ロッソ・ホンダのダニール・クビアト(24歳:ロシア)だが、次戦初体験のアゼルバイジャンGPに向け、新たな意気込みを示している。

「中国GPスチュワードの裁定には未だに納得していないよ。
誰が見たって、オープニングラップにはよくあるレーシング・インシデント(出来事)なのに、僕一人だけに責任があるなんて。
あの時僕には行き場所がなく、ああするより仕方なかったんだから。
でもこんなこといつまで引きずっても意味がない。
気分はもう次のバクーの地に飛んでいる。
あんな、城壁が迫る公道コースなんて、レーシングドライバーなら誰だって鼓動が高まるに決まっているじゃないか。
僕の大好きなコース。
今からイメージトレーニングが止まらないよ」

中国GPではクビアトのみドライブスルー・ペナルティーと2点のペナルティ・ポイントが科せられたが、衝突相手であるサインツ&ノリスのマクラーレン勢にはお咎めがなかった。

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2019/04/23

ラッセル(ウィリアムズ)、「必要なのはダウンフォース」

George Russell (C)Mercedes Motorsport 拡大します 今シーズン、新型車『FW42』開発の遅れもあり、ここまで実質最下位チームとしてグリッド後方が定位置になっているウィリアムズ・チームだが、同チームのレースドライバーであるジョージ・ラッセル(20歳:イギリス)が、ここまで3戦3勝のメルセデスAMGチームのマシンとの違いをイギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』で語っている。

「マシンがメルセデスとまったく違う訳じゃないよ。
ほんとはパフォーマンスだってそんなに変わらないんだ。
そう、最も異なる点といえば、ウィリアムズのマシンには他よりもダウンフォースが欠けていることじゃないかな。
もちろんそれだけじゃないけれど、まず感じるのはその違いだね。
僕らのマシンにもう少しダウンフォースがあれば、おそらくもっと戦えるんだ」

メルセデスのジュニア・ドライバーでもあるラッセルは、先のバーレーン合同テストでメルセデスAMGチームのマシンに乗りベストタイムを記録するなど異なる現役マシンを同じ場所で走行させるというレアな体験をしている。
シーズン中には極めて珍しいことだ。

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初代eスポーツF1王者、現実ではクラッシュ

Mercedes 3 Pointed_Star (C)Mercedes Motorsport
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F1公式レースゲーム『eスポーツ・プロシリーズ』で2連覇の初代王者であるブレンドン・リーだが、現実のレースでは手痛い洗礼を受けることなった。

これはメルセデス・チームに所属するリーが先週末参戦したイギリスの『BRSCCナショナル・フォーミュラ・フォード1600』での出来事。
都合3回に渡るレースのうち、レース1こそ4位でフィニッシュしたものの、レース2ではバリアにクラッシュ、レース3ではマシントラブルに見舞われるなどほろ苦い結果となったもの。

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アラン・プロスト氏、「ルノーの信頼性欠如は成長の過程」

Alain Prost (C)Williams F1
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ワークス体制に復帰後今年で4シーズン目となるルノー・チームだが、レースドライバーのニコ・ヒュルケンバーグが指摘するように信頼性の欠如が課題とされているが、OBで同陣営でアンバサダーを務めるアラン・プロスト氏は、英スポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』で今の状況を説明している。

「ルノーはいま中団グループからの脱却を目指し、全ての面でステップアップを図っているところ。
しかしそのためにはギリギリのところを攻めることもあるし、限界に挑戦しなければならないのは不可欠のことだ。
そこには残念ながら信頼性を越えて破損してしまうケースも避けられないことがある。
つまり進化の過程で、あるとき信頼性に欠けることが起きるのは止むを得ないことなんだ。
それを乗り越えてこそ、再びベストなPU(パワーユニット)を手にできるのさ」

プロスト氏の都合4回の王座は、ポルシェ(2)、ホンダ、そして最後がルノー・エンジンだった。

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2019/04/22

ハースF1、「レースペースの問題はまだ未解決」

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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予選ではここまですべてQ3進出と速さをみせるものの、決勝レースでそのスピードを活かすことなく入賞もわずか1回と低迷するハースF1チーム、「レースペースが不足」と問題点は指摘されているものの、まだその解決策は見えてないという。

これは同チームの責任者であるギュンター・シュタイナー代表が語ったもの。
「われわれのレースペースが不足しているのはタイヤをうまく使えていないことが原因だ。
レース中、タイヤの温度を維持することができず、グリップが得られないためペースが上がらないのだ。
それはわかっているが、まだこれに対する有効な対策がなく、問題は解決していない。
これはそんな簡単なものじゃないんだ。
残念ながら、このままだとアゼルバイジャンでも苦戦する可能性がある」と、頭を抱えるイタリア人。

これまでハースが予選順位をレースでも維持できたのは、マグヌッセン(オーストラリアGP)の1回しかない。

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ジョビナッツィ(アルファロメオ)のトラブルはECU

Antonio Giovinazzi (C)Alfaromeo Racing
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先に行われた中国GP予選Q1で、マシントラブルから有効なタイムを出せなかったアルファロメオ・レーシングのアントニオ・ジョビナッツィだが、そのトラブルはバーレーンGPでフェラーリのシャルル・ルクレールを襲ったものと同一であったということだ。

それによれば原因はフェラーリ製パワーユニットのECU(エンジン・コントロール・ユニット)の電気系にあったとのこと。
トラブルはバーレーンGPの時点で確認されたため、チームメイトのベッテルだけでなく同じユニットを使用するハースF1チームやアルファロメオ・レーシングにも対策されたユニットを用意したという。
しかし作業は簡単なものでなく、ハースF1は対策を終えたもののアルファロメオのほうは時間的に間に合わないとして旧いユニットのままで中国GPに臨まざるを得なかったとのことだ。

当然のことながら今週のアゼルバイジャンGPでは対策を施して臨むことになる筈だ。

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ヒュルケンバーグ(ルノー)、「信頼性こそが優先課題」

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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ワークス体制に復帰して4シーズン目の今年、しかしマシントラブルが続き開幕3戦を終えて2回の7位が最高のルノーF1チームで、ニコ・ヒュルケンバーグは「信頼性こそがチャンピオンシップを争う上で最大の要因」と、強調した。

今シーズン、PU(パワーユニット)供給元であるルノー・スポールは新開発のMGU-K(運動エネルギー回生システム)を投入したとされるが、これがマシントラブルの主犯と疑われているもの。
これについてヒュルケンバーグは「これまで同様のトラブルが重ねて起きているのが事実だ。
それがハードウェアそのものなのか、あるいはソフトウェアに原因があるのか細かい所はわからないが、いずれにせよレースを最後まで走り切ることができないのでは戦うことはできない。
何よりもともかく信頼性を最優先して欲しいんだ」と、語っている。

ルノー・チームに移籍して3年目、ヒュルケンバーグの最高は2018年ドイツGPの5位ということで表彰台にすら上がれない状況が続いている。

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2019/04/21

ゲルハルト・ベルガー氏がフェラーリの責任体制に言及

Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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1987年から1989年、そして1993年から1995年の二つのスティントにおいてフェラーリ・チームに在籍し、トータル5勝を記録したゲルハルト・ベルガー氏(59歳:オーストリア)氏が、今シーズンここまで苦戦を続ける古巣について次のように言及した。

「僕が思うに、フェラーリ・チームというのは責任の取り方が他のチームと少し違うんだ。
それは、フェラーリでは誰かがすべての責任を負っていて、当然のことながらうまくいかなければその人物がすべての責任を取るのが当たり前。
跳ね馬フラッグの元に詰め腹を斬らせる訳だ。
でも他のチームは違う。
例えば、レッドブルなら、マシンのデザインには天才のエイドリアン・ニューイがいる。
有能なチーム・ボスにはクリスチャン・ホーナーがいる。
そしてドライバーなどの管理にはヘルムート・マルコがいて、それぞれがそれぞれの分野で責任を持ってコントロールしているんだね。
メルセデスだって同様だ、トト・ウォルフがいてアンディ・カウエルがいて、それから今現場には来ていないがニキ・ラウダがいるだろう。
でもフェラーリではビノット一人がすべての責任を負わされている。
彼は元々優れた技術畑の人間なのにね」

ベルガー氏は現役引退後、チーム運営(トロ・ロッソ)の経験もある。

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レッドブル、「二人が同じマシンである必要はないが」

Rdbull Duo (C)Redbull Racing
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チームメイトのフェルスタッペンが1度の表彰台を含む3戦すべてで入賞、計39ポイントを獲得しているのに対し、入賞2回で13ポイントに留まるレッドブル・レーシングのピエール・ガスリーへチーム内外から風当たりが強くなっているようだ。

イギリスの専門誌『オートスポーツ』がレース毎に行っている読者投票では、今回フェルスタッペンが3位なのに比べガスリーはなんと最下位の20位に留まった。
こうした状況に同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、次のように擁護する姿勢をみせている。

「フェルスタッペンについてはもちろん問題ないが、ガスリーはまだレッドブルのマシンに慣れていないようだ。
彼自身のドライビング・スタイルというものは当然あるだろうから2台のマシンがまったく同一である必要はないと考えている。
しかし今の段階ではある程度マシンに自分を合わせてもらわなくてはならない。
そのことに彼はいま苦労しているんだろう。
われわれはもう少し余裕を以って見守っていくつもりだよ」

ちなみに読者投票の1-2位は3戦すべてで1-2フィニッシュを続けるメルセデスAMG勢だ。

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ベッテル(フェラーリ)、囁かれる「限界説」に反論

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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今年こそタイトル奪還を叫ばれながら、開幕3戦すべてでメルセデスAMG勢の後塵を拝したフェラーリ・チームにあつて、中でもエースのセバスチャン・ベッテルに対する風当たりが強くなっている。

というのも、予選ではまだポールポジションなし、決勝レースでも表彰台は3位1回に留まり、わずかF12年目の新人シャルル・ルクレール(21歳)の活躍に負けている感があるからだ。
一部のさがないメディアからは、ベッテルに対し「限界説」を唱える向きまで現れる始末。

当然のことながら、こうした指摘に対して当のベッテルは反発している。
「ベッテルは今年でもう終わり、だなんて誰が言ったんだ。
残念ながら、僕は今がベストな状態だよ。
引退なんていうのは僕の選択肢にはないんだ。
まだシーズンは走り出したばかり、これからすぐに挽回するさ」と、強気なコメント。

チームの中には「ムキにならず、もっと落ち着いて取り組むべき」と、諭す声もある。

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2019/04/20

苦戦続くクビサ(ウィリアムズ)、グリップ不足に悩む

Robert Kubica (C)Williams F1
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2010年以来のF1復帰を果たしたロバート・クビサ(34歳:ポーランド)には、ウィリアムズ・チーム復活への強い期待が掛けられたが、いざ開幕すると周囲の期待に応えたものとは言えない戦いが続いていると言わざるを得ないようだ。

今年の同チームのマシンに戦闘力がないことは衆知の事実でこれは致し方のないところだが、問題は経験のないチームメイトのジョージ・ラッセル(20歳:イギリス)にも後れを取っていること。
それはここまでの3戦の予選・決勝すべてのセッションでこの新人に負けてるという現実が証明する。

これについてクビサは「とにかくマシンにグリップがなく、踏み込むことができないんだまず」と語り、1周のラップタイムに苦慮していることを正直に明かした。
しかしパドックでは「やはり腕に事故の障害が残り、F1ドライブは無理」との厳しい指摘が行われている。

「1周のラップタイムさえこなすことができるようになれば、自ずとロングランも安定してくる筈」と語るように、一番この現状を心配しているのはクビサ自身だろう。

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マゼピン氏のウィリアムズ・チーム買収、会社は否定

Uralkali
ロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピン氏がウィリアムズ・チームの買収に掛かっているという話は瞬く間に世界中を駆け巡ったが、同氏が会長を務めるロシアの肥料大手である『ウラルカリ』社はこれを否定、同社のスポークスマンはF1チームに関わる交渉が行われている事実はないとした。

フランクフルト証券所に上場するウィリアムズ・エンジニアリングの最新決算はF1チームの成績不振にも関わらず大幅な黒字を報告しているが、これは遅れて入る前年のコンストラクターズ報奨金を反映したもの。
今後、深刻な財政難が待ち受けていることに変わりはない。
マゼピン氏との売却話が破談になると深刻な状況が進行しそうだ。

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マレーシアGPに早くも復活開催の動き

2005 Malaysia GP (C)Panasonic Toyota Racing
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2017年を最後に開催が途絶えたマレーシアGPだが、ここに来て早くも復活への動きが伝えられている。

1999年に日本に続くアジア第2のグランプリとしてヘルマン・ティルケ氏デザインによる新設のセパン・サーキットを舞台にスタートしたマレーシアGPだったが、後継政権は巨額コストが掛かる割に見返りが乏しいとして契約解消を決めた。
しかしその後マレーシアでは政権が交代。
マレーシアGP誘致の活動を牽引したマハティール元首相が復権したことにより、再び復活の計画が検討されているもの。

ただ今回のF1交渉相手は昔のFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からリバティ・メディアに代わっていて、新オーナーは市街地特設コースを条件にしているとされ、簡単に事が運びそうにはない。
ちなみに19回に渡ったマレーシアGPの最多勝利はベッテルの4回で、シューマッハやアロンソらの3回を凌駕している。

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2019/04/19

ロシア富豪、ウィリアムズ・チーム買収の噂

Nikita Mazepin (C)Ex.Force India F1
ウィリアムズ・チームにロシアの富豪による買収話が勃発、F1関係者に衝撃を与えている。

プライベートチームの雄として、かつてはタイトル獲得を欲しいままにしたこともある名門ウィリアムズ・チームだが、ここ数年は苦戦、昨シーズンはコンストラクターズ・ランキング最下位と低迷、これに伴い資金難にも陥っているとされる。

そんな中、複数のメディアが伝えたのはロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピン氏の名前。
同氏は気鋭のレーシングドライバーであるニキータ・マゼピン(20歳:ロシア)の父親でも知られる。
マゼピンは2014年にCIK-FIA カートで2位、2015年にフォーミュラ・ルノー2.0 NECでランキング12位、2018年はGP3にARTグランプリから参戦し4勝を挙げランキング2位となっている。
また2016年、まだ16歳の時に当時のフォース・インディアで開発ドライバーとしてF1テストを経験、現在はメルセデスAMGチームに籍を置きながら『F2シリーズ』に挑戦する。

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ボタス(メルセデス)、チームの戦略に疑問示唆

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsports
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中国GP決勝レースで、ポールポジションからスタートしながらも結局チームメイトのハミルトンに次ぐ2位で終えたバルテリ・ボタスが、チームの戦略に疑問を持っていることを示唆した。

ボタスが触れたのは36周目、当時上位を争っていたベッテル(フェラーリ)やフェルスタッペン(レッドブル)らの追撃を絶つため、1位のハミルトンと2位のボタスを同時にピットインさせ、ライバルのアンダーカットを阻む作戦に出たこと。
チームとしては成功を導く優れた戦略だったが、これはそれぞれ単独でのピットストップと違い、絶対に両者の順位は逆転できないもので2番手のドライバーにはメリットがないものだった。

これについてボタスは「2台同時ピットインは順位を守るのが目的で、2番手だった僕には上に出られる作戦ではなかったけれど、これもスタートで抜かれた自分が悪い……」と、悔やんだ。

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メルセデス、フェルスタッペン引き抜き工作を否定

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンも開幕戦でいきなり3位表彰台を奪うなど非凡な才能をみせるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には、メルセデスAMGチームから複数回に渡り接触が図られていると報じられたが、メルセデスの側はこれを否定している。

この件についてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「もちろん、フェルスタッペンの父親のことは知っているよ。
しかしコンタクトを執ったことはないね。
なぜなら私は先方の電話番号すら知らないんだから。
それなのにこちらから何回も電話したことになっているそうで、呆れたね」と、全面否定。

また同様にフェルスタッペン自身もトト・ウォルフ氏と話し合ったことはないと否定した。
ただこうした接触を当事者が否定するのはこの世界の常で、メディアがこれで納得する筈もない。

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2019/04/18

フェラーリ、メルセデス追撃のため空力改善へ

Ferrari 『SF90』 (C)Ferrari S.p.A
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開幕後ここまでの3戦、前評判に反してメルセデスAMG勢に3連勝を許しているフェラーリ・チームだが、追撃に向け課題とされるエアロダイナミックスの大幅見直しに掛かるようだ。

これはライバルの母国ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもの。
それによれば改善はエアロダイナミックスの主要パーツでドラッグの主因とされるリヤウィング周りとしていたが、その影響によってはさらにフロントウィングの変更にまで及ぶものとされる。
なおその投入時期は、ヨーロッパラウンドの初戦スペインGPということで、次戦アゼルバイジャンGPはフェラーリ・チームにとって辛抱の戦いになるかも知れない。

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ロス・ブラウン氏、ガスリーの最速ラップ挑戦容認

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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今シーズンから新たに導入されたファステストラップ・ポイント制度では、レース終盤にこの1ポイント獲得のためだけにタイヤ交換してアタックすることを強く警戒しているが、中国GPではレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーがまさにこの作戦でファステストラップを記録した。

これについては一部に懐疑的な見方をする向きもあるが、ロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターはこれを成功した一例だとして歓迎する姿勢をみせた。

「われわれが導入した新たなポイント獲得正ドライバーは明らかに成功している。
毎レース、ファンは誰がレース中のファステストラップを記録するか、固唾を呑んで見守っているではないか。
この制度は、F1で新しいエキサイティングな魅力を引き出したんだ。
ガスリーの件についても、まったく問題はない。
彼はレギュレーション通り10位以内を走行していたのだから、何ら問題を指摘される理由はないよ。
実際、同じ頃にやはりタイムアタックを検討していた他チームの無線も私は聞いている」

ガスリーが最速タイムを記録したのはレースが終わるわずか2周前のことだった。

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2019/04/17

フェラーリ、アゼルバイジャンのタイヤも戦略的に

Azerbaijan GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来週末上海サーキットで行われるF1第4戦アゼルバイジャンGPに持ち込まれる3種類のタイヤがピレリから発表された。
今回も前戦中国GPと同じく、ハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)にそれぞれC2、C3、そしてC4が適用されている。

多くのドライバーが最も柔らかいソフトタイヤのC4を中心に選択。
そんな中、フェラーリの2台はミディアムタイヤのC3を他よりも多い5セット用意するという作戦を採っているのが目立つ。(メルセデスは4セット、レッドブルは3セット)

なお規定で予選Q3ではC4を、また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。

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ホンダ、アゼルバイジャンでバージョンアップの噂

Honda Staff (C)RedBull Racing
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今季開幕から健闘を続けるホンダ・パワーだが、来週行われる第4戦のアゼルバイジャンGPでは、早くもさらにパワーアップした新バージョンのPU(パワーユニット)が投入される見込みと報じられた。

これはフェルスタッペン(レッドブル)の母国であるオランダの『テレグラーフ』紙が伝えたもの。
それによれば、新バージョン版のPU(パワーユニット)は現行のものより約20馬力アップするものになるという。

これはレッドブル陣営の幹部であるヘルムート・マルコ博士がホンダ側から通知を受けたとされるもので、大いに期待されるものの、それでもまだメルセデスAMGやフェラーリに比べて数十馬力は劣るとされる。
ただ計算上は20馬力アップすれば、サーキットによるものの1周あたり0.2秒短縮できるだけのパフォーマンスアップになるという。

PU(パワーユニット)については1台あたり年間3基までの制限があるが、それでもホンダ&レッドブルはペナルティ覚悟でバージョンアップさせる方針という。

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ロズベルグ氏、「フェラーリよりメルセデスが上」

Chinese GP Scene (C)Mercedes Motorsports 拡大します シーズン前テストから好調だったフェラーリには、揃って「メルセデスよりもマシンは上」というのが周囲の一致した見方だったが、元メルセデスAMGチームのドライバーで、2016年のチャンピオンであるニコ・ロズベルグ氏(33歳:ドイツ)は、逆の戦力分析を行っている。


「これまでのところ、言われてきたのとは反対にメルセデスのマシンのほうがフェラーリよりも優れているようだ。
それはそのまま戦績に現れているよね。
苦戦したのはむしろフェラーリの方だったんだ。
とりわけ空力にその差は顕著で、見たところ、フェラーリはエアロダイナミックスに問題があると思える。
スピードを稼ぐためにドラッグを減らしているようだが、そのためコーナーでの安定性が犠牲になっているようだ。
これを早く解決しないと、また今年もタイトル争いで苦戦することになるね」


開幕3戦を終え、すでに両者のポイント差は57点にまで拡大した。

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波紋広がる、フェラーリの『チームオーダー』

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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中国GPで起きたフェラーリ・チーム・デュオに対する「チームオーダー」がさらに波紋を呼んでいる。
これは決勝レース中、当時ベッテルを従えて3位を走っていたルクレールに対し、ペースが上がらないとみたチームがベッテルを先行させるよう指示を出してルクレールが従ったもの。
しはかし前に出たベッテルもペースは上がらず、結局メルセデスAMG勢の1-2フィニッシュを許す結果になった。

これについては日頃から辛口のイタリア・メディアだけでなく、F1熱が盛んなフィンランドのテレビ局『MTV3』も次のように皮肉を込めて伝えている。
「報酬が3000万ドルの男とわずか250万ドルの男が同じ走りというのであれば、どちらを優先させるのかなんて……」

いつものことだがこうした報道に当惑しているというフェラーリ・チームでは、「チームとしてはああした状況で何かを決断しなければならなかった」と、マッティア・ビノット代表が苦しい胸の内を明かしている。

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2019/04/16

メルセデス、中国GP成功で『2グランプリ開催』に期待

Chinese GP (C)Redbull Racing
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中国GP決勝レースをみごと1-2フィニッシュで終え、チャンピオンシップ争いで大きな前進を果たしたメルセデスAMGチームだが、自動車メーカーが参戦するもう一つの意義である『市場の拡大』に向け、期待を示した。

これはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクター
がドイツのスポーツチャンネル『スポルト1』に語ったもので、具体的には上海での現・中国GPに続く2つ目のグランプリ開催を挙げた。

「中国市場はメルセデスにとっても販売戦略上重要な国で、そのためにも今回の中国GP制覇は意義のあることだった。
詰め掛けたファンは熱心で、その数もすごいものだったね。
中国は自動車市場で世界第2の国。
モータースポーツだってそれにふさわしい活動があっていい。
実際、フォーミュラEは中国で2戦しているじゃないか。
北京でも香港でもいい、もう一つのグランプリを期待するよ」

2004年にスタートした中国GP。
当初は観客も疎らで、一部スタンドを巨大看板に造り替えたり、観客席のシートにバラバラのカラーリングを施して空席を隠す細工を施すなどしたのは有名な話だ。
しかし十数年を経た現在は熱心なファンで埋めつくされている。

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ルノーのトラブルはMGU-K(運動エネルギー回生システム)

Renault V6 Turbo Engine (C)Renault Sport
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ルノーF1チームは、中国GPでニコ・ヒュルケンバーグのマシンに起きたトラブルが、MGU-K(運動エネルギー回生システム)関連のものであることを明らかにした。

開幕戦で同じくルノー製パワーユニットを使用するサインツ(マクラーレン)にトラブルが起きたため、制作元のルノー・スポールでは改良型のMGU-Kを搭載して今回戦ったというが、ヒュルケンバーグ(ルノー)はその改良型にトラブルが起きたという。
ただまだトラブルが機器のハードにあるのか、コントロールするソフトタイヤにあるのか不明のため、機器全体をフランスのファクトリーに戻して究明にあたるとのことだ。

ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは「困難な仕事だが、なんとしても次戦アゼルバイジャンGPまでにすべての準備を整えなくてはならない」と、危機感を顕わにした。

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サインツ&ノリス(マクラーレン)、「避けられた事故」

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中国GP決勝レースで、マクラーレン・チームのサインツ&ノリスはいずれもオープニングラップで起きたクビアト(トロ・ロッソ)とのアクシデントによりダメージを負い、共に入賞圏外でレースを終えることとなった。

この件で事故の責任があるとしてドライブスルーなどペナルティーを受けたクビアトは反論しているが、サインツ&ノリスはいずれも「避けられる事故だった」としてHaas F1 Teamを揃えている。

サインツは、「オープニングラップの混雑した状態で僕らは全員が6コーナーへと飛び込んだ。
でも誰かサイド・バイ・サイドを楽しめないドライバーがいて、譲らなかったのでアクシデントは起きてしまったんだと思う。
もう少し慎重になれば、起きないで良い筈の事故だったんだ。
確かにオープニングラップはポジションを上げる大きなチャンスだけれど、それだって中国GPのような長いレースでは辛抱すべきところでもあるんだよ」と、諭した。

またノリスも「僕の位置からはすべてが見通せた訳ではないけれど、空撮画像なんかも確かめてスチュワードがそう言う(クビアトに責任)んだからそうなんだろう。
誰かがそんなに無理をしなければ」と、同調した。

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2019/04/15

2019 中国グランプリ 決勝 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorspotrs
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2019年4月14日、上海
ルイス・ハミルトンが第1コーナーでトップに立ち、メルセデスを3戦連続のワンツーフィニッシュへと導きました。Formula 1の1000戦目となる中国グランプリは、トップ5がミディアム – ハード – ミディアムと繋ぐ2ストップ戦略を採るなど、2ストッパーが主流のレースとなりました。予報より低温のコンディションがタイヤの動作に影響を及ぼしました。

キーポイント
• 戦略が鍵を握ったレースとなり、上位チームはお互いを良く観察し、戦略に反応していました。
• 温暖だった土曜日と異なり、予報よりも低温となった今日の気温は21℃、路面温度は29℃でした。
• 各ピットストップの先陣を切ったのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンで、ライバルたちがこれに続きました。若干の順位の変動があったものの、スターティンググリッド上のトップ5が、フィニッシュ時のトップ5となりました。
• ソフトタイヤでスタートしたドライバー中の最上位は、6番グリッドからスタートして6位を獲得したレッドブルのピエール・ガスリーでした。ガスリーと他の7名のドライバーが、全3種類のコンパウンドを使用しました。また、最後のピットストップでソフトタイヤに交換したガスリーは、ファイナルラップでファステストラップを記録し、ファステストラップポイントを獲得しました。
• ピットレーンからスタートしたトロ・ロッソのアレックス・アルボンが、ポイント圏内の10位を獲得しました。ソフトでスタートしたアルボンは、ハードに交換してフィニッシュする1ストップ戦略を採りました。ルノーのダニエル・リカルドも同様の戦略を採用しました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: 後方からスタートしたアルファ・ロメオのアントニオ・ジョヴィナッツィ以外の全ドライバーが、このコンパウンドを使用しました。金曜日と土曜日よりも低温のコンディション下、性能に影響を及ぼすアブレーションがフロントタイヤに発生していました。
• ミディアム C3: 性能とデグラデーションの卓越したバランスを持つミディアムは、理論上はソフトよりも遅いものの、レースタイヤとして良好に機能し、トップ5がスタート時とフィニッシュ時に装着していました。
• ソフト C4: ガスリーが、ファイナルラップでソフトを使用してファステストラップを記録しました。また、ガスリーとアルボンは、ソフトで長めの第一スティントを走行しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「昨日までよりも低温のコンディションがハードタイヤの性能に影響を及ぼしたことで、上位勢は最終スティントでのパフォーマンスを見出すべく、ミディアムタイヤを使用しました。戦略が鍵を握ったレースとなり、各チームは、お互いを注意深く観察し、ライバルたちの動きに反応してピットストップのタイミングを計っていました。また、メルセデスのダブルピットストップも見られました。2ストップが主流となった中、興味深い1ストップ戦略も見られました。また、ピエール・ガスリーは、3回目のピットストップでソフトタイヤへ交換し、そのスピードのアドバンテージを活かしてファステストラップポイントを獲得しました。最後に、昨日のアクシデントによる不利な状況を克服し、ポイントを獲得したアレックス・アルボンを祝福したいと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ハミルトン(メルセデス)、1000th記念イベントを制して感涙

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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開幕戦こそ2位だったものの、これでバーレーンGPから2連勝。
ランキングでも堂々1位を走るメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、1000回という記念イベントでの勝利はまた格別なもののようだ。

「ライバルやチームメイトとの力が接近している中で勝つというのは難しいことだけど、チームがいい働きをしてくれたお陰で素晴らしい勝利を挙げることができた。
しかもこれがF1通算1000回目の記念すべきグランプリだなんて、最高さ。
歴史に残ることだから、チームにもこれ以上ないプレゼントになったと思う。
ただメルセデスが3連勝したとはいえ、全員がまだ接戦の状況だ。
すぐまた気分を切り換えて、次のグランプリに臨みたい」

今年は力が拮抗、あるいはスピードで他チームに劣ると言われながらも結果を残し続けているのはチャンピオン・チームの底力か。
次戦はまた状況が異なるアゼルバイジャン市街地特設コースが舞台となる。

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ルクレール(フェラーリ)、チーム指示に従うも

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今回の中国GPでフェラーリのシャルル・ルクレールは2強4人の中で唯一フェルスタッペン(レッドブル)に牙城を崩され5位に甘んじた一人となった。
その裏には、レース序盤に起きた『チームオーダー』があったのでは、とみる向きもあるようだ。

これは11周目のこと、オープニングラップで僚友ベッテルよりも前に出たルクレールだったが、先行するボタス(メルセデス)を捉えられないとみたチームはルクレールにベッテルを先行するよう順位の変更を指示したとされる。
結果的にそれぞれの戦略の違いもありメルセデスAMG勢を捉えるというチームの期待は果たされなかったが、本来4位には入れた筈のルクレールはこの指示が不満だったようだ。

レース後ルクレールは「前に出たベッテルは僕をどんどん引き離していくのかと思ったけど、全然速くはなかった」と、皮肉を込めた。

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ガスリー(レッドブル)のファステストラップに疑問の声も

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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14日(日)行われた中国GP決勝レースで、連続入賞となる6位フィニッシュを果たしたばかりでなく、自身初となるレース中のファステストラップを記録、今季から導入されたエキストラ・ポイント1点を獲得して歓びに沸くピエール・ガスリーのレッドブル陣営だが、この戦略に懐疑的な見方をする関係者も少なくない。

というのも、ガスリーの場合、通常のレース走行の中で生まれたラップタイムではなく、明らかにファステストラップを狙いに行った成果だからだ。
今回のガスリーは、「ピットストップしても順位が変わらないほど後続とのタイム差があったこと」、「アタックすべくフレッシュなタイヤセットが残っていたこと」、そして「レース終盤で再逆転される可能性が少ないこと」など、タイムアタックの条件が揃っていた。

ただこうして、入賞するという本来の目的から外れてファステストラップだけを狙うケースを排除するため「レース結果が10位以内」という条件が付されたが、ガスリーはこれをもクリアしたもの。
関係者の中にはファステストラップではなくポールポジションにエキストラ・ポイントを与えるべきという声も多い。

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ホンダ系チーム、決勝レースコメント(4/14)

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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Aston Martin Red Bull Racingの2台は3列目からクリーンなスタートを切りました。
しかしその1周目のターン6で、Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトが他車に接触されたはずみで前方のマシンに接触し、マシンにダメージを負いました。
その接触でクビアトはドライブスルーペナルティーを科され、ポジションを下げると、その後ダメージの影響によりリタイアとなりました。

Aston Martin Red Bull Racingの2台が5番手と6番手に付ける中、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンはピットレーンスタートから順調にポジションを上げていきました。

5位を走るマックス・フェルスタッペンは前を行く2台のフェラーリとの差を詰めると、17周目にピットイン。
22周目までピットインを遅らせたルクレール選手を抜き、4番手に浮上しました。
3番手のベッテル選手を抜くチャンスを狙いましたが叶わず、4位でフィニッシュし12ポイントを獲得しました。

ピエール・ガスリーはいい走りを見せ、レース完走を目指しました。
そして、残り3周で3回目のピットストップを行いファステストラップを記録。
エクストラポイントを含めて全11ポイントを獲得しました。

アルボンはピットレーンスタートから大きくポジションを上げ、グロージャン選手の追走をかわすと、10位フィニッシュでポイントを獲得しました。
クビアトは1周目の接触でマシンダメージを負い、その後ポジションを回復する機会を得られず、26周目にリタイアとなりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4位)

「簡単なレースではありませんでしたが、チームとしていい結果を得ることができました。
フェラーリを抜くための戦略が奏功し、シャルルより前の4位でフィニッシュできました。
タイヤを交換してピットから出てきた後のセバスチャンとのバトルも楽しむことができました。
彼を抜くチャンスでしたが、そこまでのペースはなく、そのままフィニッシュとなりました。
レースではできる限りプッシュしましたし、チームの結果に満足しています。
メルセデスやフェラーリと勝負するにはもっとペースが必要ですが、いい位置で走れていますし、毎戦ポイントを獲得できているのはいいことです」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(6位)

「F1で自身初のファステストラップを記録できてうれしいです。
レース終盤で後方のマシンと大きな差があったので、ピットストップを行いファステストラップを狙うことにしましたが、うまくいきました。
レース中はリズムを保ち、タイヤの消耗に気を付けるとともに、マシンフィーリングの向上に努めました。
レースごとに1歩ずつ向上ができて安心していますが、一度に3歩ずつ向上できるよう、さらに頑張ります。
次戦に向けてやるべきことはまだ多いですが、やるべきことは分かっています。
ポイント圏内でフィニッシュし、ファステストラップというエクストラポイントまで獲得できてうれしいです。
今夜ファクトリーに向かい明日、明後日はシミュレーターで次戦に向けた準備を進めます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(リタイヤ)

「1周目以降、いいレースができずにそのまま終わってしまって残念です。
マシンにダメージは負いましたがペースはよく、ポイント圏内でフィニッシュできる可能性があっただけに、残念な結果になってしまいました。
1周目のマクラーレン2台との接触で、僕がペナルティーを受けるのは納得しがたいです。
両側を他のマシンに挟まれていましたし、接近して走る1周目であのような接触が起きてしまうのは避けようがありません」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(10位)

「まずは決勝に向けてチームスタッフが頑張ってくれたことにお礼を言いたいです。
FP3の後は落ち込んでいましたが、昨夜シャシーの交換などをみんなが頑張ってくれ、今日はいいレースができました。
ポイントを獲得し、彼らの努力に報いることができてよかったです。
レースウイークをとおしていいペースで走れていたのでQ3に進出する自信がありましたが、クラッシュからの修復のために予選を走ることはできませんでした。
今日は2回のピットストップで走る戦略でしたが、タイヤの消耗が思ったよりも大きく、判断の難しいレースになりました。
FP2ではライバルチームよりもタイヤマネジメントが上手くできていたので、当初の戦略どおりハードタイヤでできるだけ走ることにしました。
レース終盤でグロージャンが追い上げてきた時にはヒヤッとしましたが、抜かれることなくフィニッシュできてよかったです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「先日のバーレーンGPに続き3台が入賞できました。
フェルスタッペン選手のいい走りとAston Martin Red Bull Racingのレース戦略が上手く噛み合い、ポディウムには届きませんでしたがフェラーリの2台の間に割って入り、4位でフィニッシュすることができました。
バーレーンに続いての入賞となったガスリー選手は、レース終盤にはファステストラップも獲得しましたし、明るい話題を提供してくれました。
ここのところ、結果が出ていませんでしたが今後のレースに向け弾みが付くことを期待しています。

Red Bull Toro Rosso Hondaについては昨日激しいクラッシュを喫したアルボン選手が、10位で入賞を果たしました。
ピットレーンスタートとなり最下位から追い上げる難しいレースでしたが、マシンのパフォーマンスを活かし見事なオーバーテイクを見せてくれました。
最後は激しいライバルの追い上げを凌ぎ、こちらもいい走りだったと感じています。
また、限られた時間の中で懸命にマシンを修復し、レースに間に合わせたチームの努力にも感謝しています。
クビアト選手については、マシンのダメージによりリタイアすることになり、残念に思っています。

PUとしても、色々なことが起こった週末でした。
このあと金曜に発生したクビアト選手のPUに関する問題や、クラッシュのダメージなどの分析を早急に行い、次のレースの準備を進めます。
開幕戦と第2戦に続き、トップチームと我々とのパフォーマンスの差が明らかに結果に現れたレースでもありましたし、その差を詰めるべく、チーム一丸となって開発を進めます」

【クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)】

「いいチームワークのおかげで、4位と6位を獲得できました。
2回目のピットストップを早めに行うという賢明なストラテジーのおかげで、マックスがルクレールを抜くことができました。
表彰台獲得のため、さらに前のベッテルのオーバーテイクを目指しましたが、そこまでのペースはありませんでした。
ピエールはマシンへの習熟を進めて今日もいい走りを見せ、ファステストラップを記録して6位でフィニッシュしました。
フェラーリに続いてフィニッシュし、ファステストラップでアディショナルポイントも獲得できたので、自信を付けたと思います」

【フランツ・トスト代表(トロ・ロッソ)】

「レースウイークの始めから競争力のあるパッケージを準備できました。
中団でいい勝負ができていたので、予選ではいい結果を期待していました。
残念ながらFP3の終盤でアレックスがクラッシュし、マシンに大きなダメージを負ってしまいました。
モノコックを交換するなど多くの作業が発生し、予選を走らずピットレーンから決勝を走ることになりました。
決勝では多くのマシンをオーバーテイクし、ポイント圏内の10位でフィニッシュできました。
いいパッケージであったことを証明してくれたと思います。
ダニールは不運なことに、1周目で後ろから接触されバランスを崩しました。
そしてワイドに開いていたノリス選手がトラックに戻ると、ダニールのマシンの左前に接触しました。
ダニールにはなす術がなかったと思っていますが、ドライブスルーペナルティーを科されてしまいました。
その後のピットストップの際にフロントノーズのダメージを確認しました。
さらに次のピットストップの際にフロントウイングを交換しましたが、ポジションを下げる結果となり、PUのマイレージを節約するためにもリタイアを決めました。
ダニールはいいラップタイムで走れていてポイント獲得の可能性があっただけに残念です」

提供:本田技研工業(株)

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2019/04/14

衝突事故のクビアト(トロ・ロッソ)にペナルティ・ポイント

FIA
中国GPのレーススチュワード(競技審査委員)は、14日(日)に行われた決勝レース中に6コーナー出口で起きた衝突事故について、ビデオや走行データ等を検証した結果、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)に責任があったとして、ペナルティ・ポイント2点を科したことを明らかにした。

ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるが、この12か月間でクビアトは初の処分となった。

なおクビアトにはすでにレース中、ドライブスルーのペナルティーが科せられている。

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中国GPはハミルトン優勝、ガスリーが最速ラップ記録

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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14日(日)14時10分(日本時間:15時10分)から上海国際サーキットを舞台に、F1グランプリ通算1000回目を記念する2019年F1第3戦中国GPの決勝レースが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、気温は19度、路面温度30度、路面はドライコンディションだが風が強いと報告されている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間の3種類のタイヤを持ち込んでいる。
このうち規定で決勝レースでは2セット以上、ハードかミディアムのいずれか1セットは必ず使用しなければならないことになっている。
なお既報のようにジョビナッツィ(アルファロメオ)は予選ノータイムのためグリッド最後尾に、またフリー走行でクラッシュしたアルボン(トロ・ロッソ)はモノコック交換によりピットレーンスタートとなっている。

スタートでハミルトンが首位に。
オープニングラップでクビアト(トロ・ロッソ)、ノリス(マクラーレン)、サインツ(マクラーレン)らが絡む接触事故、マクラーレンの両車がピットイン。
この件でクビアトにはその後ドライブスルー・ペナルティーが通告された。
17周目、ヒュルケンバーグ(ルノー)がマシントラブルによりピットで戦線離脱。
43周目にはクビアト(トロ・ロッソ)がピットガレージに戻ってそのままリタイヤ。
53周目、ノリス(マクラーレン)も同じくピットガレージでストップ。
残り2周となったところで6位走行中のガスリー(レッドブル)がソフトタイヤに履き替えてファステストラップを狙いにいく。
直後のリカルド(ルノー)とはタイムが離れているので順位の心配はない。
後方ではピットレーンスタートから10位まで順位を取り戻したアルボン(トロ・ロッソ)にグロージャン(ハース)が肉薄して激しいバトルを続けている。

56周に渡った中国GPのレースを制したのはスタートで首位に躍り出たメルセデスのルイス・ハミルトン、4回のタイトルに輝くアラン・プロスト氏が振るチェッカーフラッグを真っ先にかいくぐった。
前戦バーレーンに続くもので今季2勝目、自身通算75勝目を記録した。

2位にボタス(メルセデス)、3位ベッテル(フェラーリ)、4位フェルスタッペン(レッドブル)、5位ルクレール(フェラーリ)、6位ガスリー(レッドブル)、ガスリーはみごと自身初となるファステストラップを記録してポイント1を加えている。
7位リカルド(ルノー)、8位ペレス(レーシング・ポイント)、9位ライコネン(アルファロメオ)、そして10位アルボン(トロ・ロッソ)が逃げ切って入賞を果たした。

以下、11位グロージャン(ハース)、12位ストロール(レーシング・ポイント)、1位マグヌッセン(ハース)、14位サインツ(マクラーレン)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位クビサ(ウィリアムズ)、18位ノリス(マクラーレン)までが完走に。
リタイヤはクビアト(トロ・ロッソ)とヒュルケンバーグ(ルノー)の2台となった。

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PPのボタス(メルセデス)、「決勝レースはスタートが肝心」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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今季初となるポールポジションを獲得したメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、「決勝レースではスタートが肝心になる」と、引き締めた。

「みんなタイムが接近している中、ポールが獲れてとてもいい気分だよ。
今週は金曜日から調子が良かったけれど、グリッドというのはたった1回、良いラップが周回できたかどうかに掛かっていて、それまでどうだったか、なんてまったく関係ないんだ。
今日はその大事な1ラップを成功させることができてほんとうにハッピーさ」

「決勝レースでは予選よりもタイトな戦いにると思うから、強力なレースペースとタイヤを含め優れたレース戦略が不可欠になる。
そして何より、このポジションを活かすためにもスタートをバッチリ決めなくっちゃね」

ボタスが最後にポールTOウィンを果たしたのは2017年のこと(アブダビGP)で、昨シーズンは2回のチャンスをいずれも逸している。

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アタック直前のオーバーテイク巡り、火花

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、予選Q3終盤、最後のアタックラップに入ろうとした直前にベッテル(フェラーリ)に割り込まれ、止むを得ず前車との間隔を再度空けた結果タイムアウトとなり、最終アタックそのものができずにタイムケ更新なくセッションを終えた。

フェルスタッペンは「最後のアタック直前の最終コーナーでは列を変えないというのが暗黙のルール」だとしてベッテルの行為を非難。
しかしベッテルはルールの存在そのものを否定して論争となった。

これについてハミルトンはベッテル同様にそうしたルールの存在を否定したが、リカルドは暗黙の了解を認めた上で、「今回のようにタイムリミットが迫った中ではいずれのドライバーも自分本位にならざるを得なかった」としとて、混乱した中の特殊な状況でルールは捨てられたと説明している。

言い分は食い違ったままだが、今回のようなケースは予選順位に直結するだけに今後も禍根を残すことになりそうだ。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(4/13)

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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アルボンは、フリー走行P3の終盤で大きなクラッシュを喫し、チームは日曜の決勝へ向けてモノコック交換とマシンの再構築を決定。これにより、アルボンは予選不参加となりました。

クビアトは好調な走りを見せ、Q1を10番手で突破。Q2でも最終アタックまでトップ10以内につけていましたが、ライバルがわずか0.022秒上回るタイムをマークし、11番手でQ2を終えました。
ただし、Q3に進出しなかったことで、決勝でのスタートタイヤを自由に選択できるメリットを得られる結果となりました。

Aston Martin Red Bull Racingは、両選手ともにQ3へ進出。
ガスリーにとっては、今季初のQ3となりました。
フェルスタッペンも、Q3最初のアタックで4番手タイムをマークし、上位進出の可能性を見せていましたが、両者ともに最後のアウトラップ時にトラフィックに巻き込まれてスローダウンせざるを得ず、そのままチェッカーフラッグを受ける形となったために2度目のアタックができないままQ3を終えました。

この結果、Q3で最初に出したタイムが最終結果となり、フェルスタッペンが5番手、ガスリーが6番手に。
2台そろって3列目からのスタートとなります。
なお、明日の決勝では、Q2での使用タイヤにより、フェルスタッペンがミディアム、ガスリーがソフトでのスタートとなります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】( 5番手)

「Q3最後の走行時には、周りのマシンもアタック待ちで並んでいたので、僕も前方にいたフェラーリのマシンの後ろにとどまっていました。
予選最後のアタックへ向けて準備を整えているときには、他のマシンのためを思うと、コース上で追い抜くような真似はすべきでないと思っています。
ただ、今回はアタックラップ直前というところで自分がそのようなことをされる立場になってしまい、最後のアタックをすることができませんでした。
結果5番手にはなりましたが、当然これには納得がいきませんし、最後のアタックをするチャンスを失いました。
これは別の機会に他のドライバーにも起こりえますし、それによってそのドライバーが有利になることになるのですが、3番手をかけて戦っている最中にこういうことが起きて、腹立たしい思いです。
Q3で最後のアタックができなければ、アタックに成功したライバルに上を行かれるのは当然ですし、それが実際に起こりました。
もう起こってしまったことですしどうしようもないですが、これによって明日のレースはさらに面白くなるでしょう。
僕らのレースペースはいいですし、優勝に届くほどかはまだ分かりませんが、表彰台を目指して戦うことはできる筈です」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】( 6番手)

「F1ドライバーは世界で最高の仕事なので、何も文句を言うことはできません(笑)。
今日はとてもよかったと思います。
まだマシンに苦しんでいますし、自分のドライビングに100%満足はできていませんが、6番手は今日望み得る中では最高の結果ではないでしょうか。
まだ改善すべき部分はありますが、前戦よりもマシンの感触はよくなっています。
課題も分かっていますし、そのために僕がすべきことも理解できています。
今日はトップ5とは異なり、ソフトタイヤを使う戦略で臨みましたから、明日それがうまくいくことを願っています。
ソフトタイヤのデグラデーションには苦しむと思いますが、ここでは何が起こるか分かりません。
昨年はダニエル(リカルド)が予選6番手から優勝していますし、今日の予選でも最終アタック時に混乱が起きています。
マックスはレースウイーク中ずっと速さがあるので、僕らはレースに向けて集中していかなければなりません。
明日は全開でプッシュしてポイントを持ち帰れればと思います。
スタートポジションはいいですし、明日に向けてワクワクしています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(11番手)

「今回も予選は接戦で、僅差の中に複数のマシンがひしめく展開となったので、あと0.1秒速ければ2~3ポジション上にいけたと思います。
今日は全力を尽くせたと思いますし、マシンの手ごたえもかなりよかったので、力強い走りは見せられたと思いますが、まだ伸びしろはあります。
僕らにとっては今季最高の予選結果ですが、わずか100分の2秒差でQ3を逃したのは少し残念です。
FP2での走りから、レースで戦えるマシンに仕上がっていますし、スタートポジションもいいので、明日はトップ10以内を目指してベストを尽くします」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(--番手)

「FP3でかなり大きなクラッシュを喫してしまいました。
身体は大丈夫ですが、あのようなミスをしてしまったことにがっかりしています。
FP3の結果がよくても予選で同様にいくとは限りませんが、いい傾向ではありました。
最終コーナーを抜けた先で人工芝のエリアにはみ出してしまいました。
この箇所ではこういう走りになることは多くあり、通常はリカバリーできるのですが、スロットルを開けすぎました。
コースの左側へスピンした方がまだよかったと思うのですが、右側に進んでウォールにクラッシュしてしまいました。
明るい点に目を向ければ、FP2での走りがよく、レースペースも力強いので、明日に向けては希望を持ってます。
簡単な戦いにならないことは分かっていますが、オーバーテイクできるだけのペースはあるので、ポイント獲得を目指します」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の予選は、Aston Martin Red Bull Racingの2台がQ3に進出し、フェルスタッペン選手が5番グリッド、ガスリー選手が6番グリッドを獲得しました。
明日両選手がいいレースをしてくれるのを楽しみにしています。

Red Bull Toro Rosso Hondaのクビアト選手は、0.022秒という僅差でQ3進出を逃してしまいましたが、スタート時のタイヤを選べる11番グリッドにつけたため、明日のレースではポイント獲得を期待します。

アルボン選手については、FP3でのクラッシュにより、予選への出場がならず、明日はピットレーンからのスタートになります。
ただ、彼に怪我がなかったことは幸いでした。
ここ上海インターナショナル・サーキットでは、オーバーテイクのチャンスも多いですし、プラクティスでのマシンの仕上がりがよく速さはあるので、レースでは力強い走りを見せてくれると信じています。
なお、クラッシュ時に搭載していたPUについては、すぐにHRD-Sakuraに返送し、各コンポーネントのダメージ状態の確認を行います」

提供:本田技研工業(株)

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2019/04/13

ジョビナッツィ(アルファロメオ)も決勝レーススタート認められる

FIA

中国GPのレーススチュワード(審査委員)は、13日(土)に行われた公式予選Q1で、タイムを記録できなかったアントニオ・ジョビナッツィの所属するアルファロメオ・レーシングから申請のあった決勝レースへの出走を認めた。

ジョビナッツィはマシントラブルにより2周しかできず有効なタイムが計測されなかったが、フリー走行で十分なタイムを記録していたことから認められたもの。
ただし規定によりグリッド最後尾となる。

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アルボン(トロ・ロッソ)、決勝レーススタート認められる

FIA

中国GPのレーススチュワード(審査委員)は、13日(土)に行われたフリー走行3回目セッションでクラッシュしたアレクサンダー・アルボンの所属するトロ・ロッソから申請のあった決勝レースへの出走を認めた。

アルボンはマシン修復のため13日(土)に行われた公式予選に参加できなかったが、フリー走行で十分なタイムを記録していたことから認められたもの。
ただし規定によりピットレーンスタートとなる。

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中国GP予選、ボタス(メルセデス)が今季初ポール獲得

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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13日(土)14時(日本時間:15時)から2019年F1第3戦中国GPの公式予選が行われた。
セッション開始時の天候は曇り、気温は25度、路面温度は30度、路面は引き続きドライコンディションとなっている。

Q2で残った10台で争われた予選Q3。
最初のアタックではボタス(メルセデス)がハミルトン(メルセデス)に0.007秒の僅差を付けてトップに立った。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ルクレール(フェラーリ)の順。

最後のアタックでボタスが最強のチームメイトをみごとに凌駕。
ボタスのポールポジションは今季初、昨年のロシアGP以来で自身通算7回目の快挙となった。
0.023秒差の2番手にハミルトンで今季開幕戦以来のメルセデスAMG勢によるフロントロウ独占。
3-4番手にベッテル&ルクレールのフェラーリ勢、5-6番手フェルスタッペン&ガスリーのレッドブル勢、7-8番手リカルド&ヒュルケンバーグのルノー勢、9-10番手がマグヌッセン&グロージャンのハース勢と10台すべてが2台ずつチーム毎に並ぶ結果となった。

中国GP公式予選の結果はこちら
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予選Q2、レッドブル勢揃ってQ3進出決める

引き続き中国GP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでもQ1と同じく15台中、下位の5台がノックアウトとなる。

Q1でノータイムだったジョビナッツィ(アルファロメオ)はエンジントラブルとのこと。
メルセデスとフェラーリ勢、そしてフェルスタッペン(レッドブル)は決勝スタートのタイヤをミディアムにする目的でここでのソフトのアタックを回避した。

ソフトタイヤに履き替えたハミルトン(メルセデス)が1'31.637のベストタイムでトツプ。2番手ボタス(メルセデス)が0.091秒差の2番手。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手フェルスタッペン(レッドブル)、6番手ガスリー(レッドブル)、7番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手グロージャン(ハース)、10番手リカルド(ルノー)までがQ3進出。

ここでの敗退はクビアト(トロ・ロッソ)、ペレス(レーシング・ポイント)、ライコネン(アルファロメオ)、サインツ(マクラーレン)、そしてノリス(マクラーレン)の5台となった。

 

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予選Q1、アルボン(トロ・ロッソ)は参加できず

13日(土)14時(日本時間:15時)から中国GPの公式予選Q1が行われた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は曇り、気温は21度、路面温度は37度、路面は引き続きドライコンディションとなっている。
なお午前に行われたフリー走行の最後にクラッシュしたアルボン(トロ・ロッソ)はマシン修復のためこの予選は不参加、決勝レース出走が認められたとしてもピットレーンスタートになるとみられる。

1回目はボタス(メルセデス)、ハミルトン(メルセデス)、フェルスタッペン(レッドブル)、ベッテル(フェラーリ)の順、ルクレール(フェラーリ)はトラフィックに見舞われて10番手。
ジョビナッツィ(アルファロメオ)のみはまだタイムが計測されていない。

上位は2回目のアタックには出ず、そのまま。
1番手ボタス(メルセデス)、2番手ルクレール(フェラーリ)。3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ベッテル(フェラーリ)、65番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手リカルド(ルノー)、9番手グロージャン(ハース)、10番手クビアト(トロ・ロッソ)の順。

ここでの敗退はストロール(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)、クビサ(ウィリアムズ)、ノータイムのジョビナッツィ(アルファロメオ)、そして走行出来なかったアルボン(トロ・ロッソ)の5台となった。

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フリー3回目、アルボン(トロ・ロッソ・ホンダ)がクラッシュ

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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13日(土)11時(日本時間:12時)から、午後の公式予選を前に2019年F1第3戦中国GPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は19度、路面温度37度、路面はドライコンディションとなっている。

前日のルクレール(フェラーリ)のトラブルは冷却系のものとのこと。
またクビアト(トロ・ロッソ)のPU(パワーユニット)は原因探求のため日本のさくら(栃木県)のファクトリーに送られたとのことだ。
60分のセッションもまもなく終了という時にトロ・ロッソ・ホンダのアルボンがコースアウト・クラッシュ、赤旗となった。
セッションは結局そのまま打ち切りとなり、多くのチームで予定を狂わされた。
マシン後部が大破しており、このあとの予選参加は無理とみられる。
またギヤボックス、PU(パワーユニット)等の損害も気掛かりだ。

トップはボタス(メルセデス)で1'32.830、2番手0.392秒差でベッテル(フェラーリ)。
以下、3番手ルクレール(フェラーリ)、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、6番手ライコネン(アルファロメオ)、7番手フェルスタッペン(レッドブル)、8番手サインツ(マクラーレン)、9番手アルボン(トロ・ロッソ)、10番手がクビアト(トロ・ロッソ)だった。
ただソフトタイヤでの最後のタイムアタックが出来なかったドライバーも多そうで、ほんとうのポテンシャルは隠れたままのようだ。
このあと公式予選セッションが14時(日本時間:15時)から行われる。

中国GPフリー走行3回目の結果はこちら
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ビノット代表(フェラーリ)、「ルクレール優先ならうれしい悩み」

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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F1まだ2シーズン目であるにもかかわらず、4回のチャンピオンであるベッテルに引けを取らないばかりか、しばしばこれを凌駕する勢いをみせる新人のシャルル・ルクレール(21歳:モナコ)には周囲からも驚きの声が聞かれるが、両者の扱いについて同チームのマッティア・ビノット代表が言及した。

「ウチはドライバーに差を付けることはしていない。
だから13年目のベテランも、また2年目の新人であってもフェラーリのドライバーになった以上、ウチでは待遇は変わらないよ。
チームに最大のポイントをもたらすという仕事に貢献してもらわなくてはならない。
ただシーズンの展開によって、どちらかのドライバーにアドバンテージを与える必要になった場合には、ベッテルということになるだろう。
なぜなら彼のほうが多くの経験を重ねていて、複雑な状況にも対処できるだろうと思われるからだ」と、言明。

それでも「この先、ルクレールのほうが先行したら?」という質問には、「そうなったらわれわれにとってうれしい悩みだね」と、相好を崩した。

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アルボン(トロ・ロッソ)、あわやマシン火災の危機

トロ・ロッソ・ホンダの新鋭アレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)が、あわやマシン火災という危機に見舞われた。

これは12日(金)行われた中国GPフリー走行2回目セッションのあと、重量測定に呼ばれた際の出来事。
当時予定通りバーチャル・セーフティカーの訓練が行われていたがアルボンのマシンのフロントブレーキが加熱、左前輪部から炎が上がったもの。
当時トロ・ロッソのメカニックにおらず、ドライバーも気づかない中、たまたま隣にいたベッテル(フェラーリ)のメカニックが直ちに火災を消火した。

もしも本格火災に至っていればホンダ陣営は大変なダメージを負うところだったがライバル・チームの機転に救われた形だ。

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ホンダ系チーム、フリー走行初日コメント(4/12)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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P1で4番手タイムをマークしたマックス・フェルスタッペンは、P2でさらにタイムを上げて3番手に。
セクター1では全体ベストを記録し、トータルでは首位に0.221秒差に迫っています。
チームメートのピエール・ガスリーは、P1でソフトタイヤを使用したフェルスタッペンとの比較を行うため、主にミディアムタイヤで走行して7番手。
P2では10番手となったものの、4番手タイムから約0.4秒差につけており、僅差の戦いとなっています。

一方、Red Bull Toro Rosso Hondaにとっては、慌ただしい一日となりました。
P1でダニール・クビアトのPUに異常が確認され、P2までに解析の時間がなかったこともあり、交換を決断。
しかしながら、クビアトはミディアムタイヤで8番手と、ガスリーと遜色のないタイムをマークしていました。
チームメートのアレクサンダー・アルボンは14番手でP1を終えたものの、クビアトとはわずか約0.25秒差。
P2では、アルボンが37周、PU交換を終えたクビアトも20周を走行してデータを収集。
両者は0.06秒差とほぼ同じタイムで、アルボン12番手、クビアト13番手となりました。

交換したPUに関しては、HRD-Sakuraに送付されるとともに、早急にデータの分析が進められます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3番手)

「今日はかなりいい手応えでした。
マシンのバランスがよく、ほとんど問題もなかったので、満足しています。
バーレーンでは疑問符が付く結果となりましたが、今日の結果で、課題は解決して上位陣にかなり接近できたという自信を全員が感じています。
ロングランはよかったのですが、ここ上海ではレース中ずっとタイヤをマネージできるか次第ですし、全員が同じ条件です。
ここまでのペースには満足していますし、今夜はセットアップを微調整します。
明日、ポールポジションを獲るのは難しいでしょうし、まだ自分たちの正確なポジションを語るには早いと思いますが、差はかなり詰められているので、レースでは戦えるのではないかと思っています」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(10番手)

「いつももっといい成果を求めてしまうものですが、今日のプログラムには満足しています。
僕らは正しい方向に進んでいると思いますし、マックスはマシンのポテンシャルを示してくれました。
FP1、FP2ともに多くのテストを行いできるかぎりの開発を進めましたから、今日投入したパーツの解析を進めていきます。
FP2では、タイムを狙ってアタックしていたラップのセクター3でかなり手応えがありましたが、少しタイムをロスしてしまったので、マシンの伸びしろはまだまだあると思います。
今は、明日に向けて集中し、セットアップを向上させなければなりません。
ここは、タイヤのデグラデーションが大きく、コースレイアウトもフロントタイヤ、特に左側に厳しいサーキットです。
予選向けとレース向けのセットアップのバランスを取らなければなりませんが、チームには知見があるので、明日また前進できると信じています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(13番手)

「FP1は実りの多い内容で、事前のプランをすべてこなせましたし、自分たちの競争力にも満足していました。
FP2は予防的措置としてPUの交換を行ったために走行時間は少なくなったので、できることは限られてしまいました。
また、周りのマシンが燃料を多く積んで走行していたこともあってトラフィックに引っかかる場面も多くありました。
それらを差し引いても、僕らのポジションについては満足していますし、明日はこれをさらに進めていかなければなりません」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(12番手)

「今日は僕らにとってとてもいい一日でした。
ここはテクニカルサーキットでラインも複数あるので、FP1ではコースの習熟に時間を割きましたが、すぐに慣れることができました。
ドライブするほどにコースの学習が進んだので、マシンにも少し自信を持つことができました。
FP1で学んだことをFP2で試してみましたが、まだ明日のFP3で取り組みたいことが少しあります。
今日の内容には満足していますし、ロングランのペースもかなりいいと思いますが、まだタイムを上げる余力があると思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日の中国GP初日のセッションは、残念なことにFP1の終了後にクビアト選手のPUに異常が確認されました。
FP2までに解析の時間がなかったため、PUの交換を決定しました。
結果的にFP2の前半を失うことにはなってしまいましたが、迅速な作業により45分の走行時間を確保してくれたチームには感謝しています。
交換したPUに関しては、早急にHRD-Sakuraに送り返すとともに、データの分析を進めます。
その他のマシンについては、通常の金曜と同様にスムーズなセッションを行うことができました。
僅差の戦いになっていますので、明日以降さらにセッティングを煮詰めて予選、決勝に向かいたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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2019/04/12

ガスリー(レッドブル)、ピットレーン速度違反で罰金

FIA
中国GPのレーススチュワード(審査委員)は、12日(金)に行われたフリー走行1回目セッションで、ピエール・ガスリー(レッドブル)にピットレーン速度違反があったとして、レッドブル・レーシングに対し罰金800ユーロ(約10万2千円)のペナルティを科したことを明らかにした。

それによればガスリーは制限60キロのところを88.0キロで走行したとのこと。

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フリー2回目、ボタス(メルセデス)がトップタイム記録

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12日(金)14時(日本時間:15時)から2019年F1第3戦中国GPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は19度、路面温度35度、路面は引き続きドライコンディションと報告されている。

クビアト(トロ・ロッソ)は1回目のセッションでデータに異常がみられたということでガレージでPU(パワーユニット)ごと交換作業を敢行、その分アルボン(トロ・ロッソ)が精力的に周回を重ねてデータを採っている。
結局クビアトがコースインしたのは90分のセッションも各車ロングランに入る後半になってからだった。
そんななか、ルクレール(フェラーリ)のマシンがガレージに留まったままになった。
前戦はインジェクションのトラフィックに見舞われ初勝利の機会を逃がしている。

今回のトップタイムはボタス(メルセデス)1'33.330で2番手のベッテル(フェラーリ)に0.027秒の差を付けた。
3番手フェルスタッペン(レッドブル)でこちらはトップと0.221秒差、4番手ハミルトン(メルセデス)、5番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、6番手サインツ(マクラーレン)、7番手最後走れなかったルクレール(フェラーリ)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手リカルド(ルノー)、10番手にガスリー(レッドブル)。
トロ・ロッソ勢はアルボンが12番手、周回の少なかったクビアトと13番手だった。

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フリー1回目、ベッテル(フェラーリ)が最速タイム記録

Shanghai Circuit (C)Pirelli Motorsport
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12日(金)10時(日本時間:11時)から上海サーキットを舞台に2019年F1第3戦中国GPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は曇り、セッション開始時の気温は16度、路面温度30度、路面はドライコンディションとなっている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、開幕戦オーストラリアGPと同じくホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という中間に位置する3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

アクシデント等はなかったものの、唯一アルファロメオ・レーシングのジョビナッツィがインストレーションラップだけでピットガレージに閉じこもったまま。
マシントラブルとみられるが結局このセッションは最後までコースに復帰することはなく終えた。

トップタイムはベッテル(フェラーリ)で1'33.911のベストタイム。
これに0.207秒差でハミルトン(メルセデス)、3番手にはルクレール(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手リカルド(ルノー)、7番手ガスリー(レッドブル)、8番手クビアト(トロ・ロッソ)、9番手ストロール(レーシング・ポイント)、10番手がグロージャン(ハース)となった。
アルボン(トロ・ロッソ)は14番手、ジョビナッツィはノータイムだった。

このあとフリー走行2回目セッションが14時(日本時間:15時)から行われる。

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イタリア自動車協会会長、「今年ルクレールがチャンピオン」

ACI (C)Ferrari S.p.A
フェラーリ・チームの地元で熱狂的なティフォシが多いイタリアだが、そのACN(各国のモータースポーツ権能団体)であるACI(Automobile Club d'Italia:イタリア自動車協会)のアンジェロ・ダミアーニ会長が、「今年のF1チャンピオンはシャルル・ルクレール(フェラーリ)」と予想して波紋を呼んでいる。

これは同会長がイタリアのメディア『アゼンツィア・イタルプレス』に語ったもの。
「ルクレールが非凡な才能の持ち主であることはすでに下位カテゴリーの段階でわかっていたが、今年フェラーリという一流チームに入ってまさにそれが証明されることになった。彼はわれわれにまたフェラーリが世界一の座を取り戻すという夢をすでにみさせてくれている。
不測のトラブルさえなければ今シーズンにもそれは実現されることだろう」と、イタリア人らしい前向きな姿勢をみせた。

しかし同会長が怖れる「不測のトラブル」はすでに前戦、実際にルクレールを襲っている。

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ルノー・チームは全員が記念ヘルメット着用へ

Renault 2019 Trio (C)Renault Sport F1
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今回F1は1,000回目の記念グランプリを迎えるということで、これを記念するヘルメットを用意するドライバーが多くみられるが、ルノー・チームではニコ・ヒュルケンバーグ、ダニール・クビアト、そしてリザーブドライバーである周冠宇(チョウ・グアンユー)を含めた全員が揃って特別デザインのヘルメットを披露した。

そのデザイン・コンセプトは、F1の70年に渡る長い歴史に敬意を表してレトロな雰囲気を表現したものという。
なお1950年、第一回目とされるのはイギリスGP(シルバーストーン・サーキット)とされる。

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2019/04/11

中国GPのスチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる中国GPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(64歳:イギリス)をあてることを明らかにした。

元アロウズ等のF1ドライバー、デレック・ワーウィック氏のスチュワード就任は昨年のアメリカGPに続くもので今季初、通算24回目になるもので、これは目下最多のエマニュエル・ピロ氏の27回に次ぐものになる。

F1では1981年サンマリノGPで当時のトールマンからデビュー、その後ルノー、ブラバム、アロウズ、ロータス、フットワークと渡り最高位は2位。
F1引退後はスポーツカーレースでも活躍し、1992年にはプジョーを駆ってル・マン24時間レースに勝利した。
またシルバーストーン・サーキットの保有者でもある英国BRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の代表を務めていることでも知られる。

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実現するか、ミック・シューマッハの独GPフリー出走

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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ご多分に漏れずその開催継続に黄信号が灯っているとされるドイツGPだが、人気挽回に起死回生の妙案が実現するかも知れない。
これはドイツ・ケルンに本拠を置く『ケルナー・エクスプレス』紙が報じたもので、それによればドイツGP金曜日のフリー走行1回目セッションにミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)が出走する可能性があるというもの。

フェラーリ・エンジン搭載のマシンというだけでチームは未定とされているが、先の合同テストの経緯からフェラーリかアルファロメオ・レーシングのいずれかになる筈だ。
ただフェラーリは伝統的に第3ドライバー起用の例はほとんどなく、アルファロメオのほうが実現の可能性は高いとみられる。

しかし父親同様サビーネ・ケーム嬢に守られるミック・シューマッハのガードは堅く、本人も「F2レースのことしか考えていない」と、周囲で高まる熱気に冷や水を掛けている。

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アーサー(ルクレール弟)、ザウバーのジュニア・チームに

Arthur Leclerc (C)Sauber Motorsport 今シーズン、ベッテルのチームメイトとしてセンセーショナルな活躍をみせているシャルル・ルクレール(フェラーリ)だが、その弟アーサーがザウバーのジュニア・チームに加入したことがわかった。

昨シーズン、フランスF4でフォーミュラ・デビュー、シリーズ5位にランクされたやはりモナコ出身のアーサーは、今年F1ザウバーのジュニア・チームに籍を置きながらドイツF4シリーズに参戦予定としいう。

兄も同じくザウバー・チームから昨年F1デビュー、非力なマシンで実に10回もの入賞を果たしてF1経験わずか1年でフェラーリ・チームに抜擢され、今季は開幕2戦で初ポールポジションや初の表彰台を経験するなどこ日の出の勢いだ。
青田買いには定評のあるザウバー・チームのこと、また金の卵を生み出すことになるかも知れない。

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ハースF1代表、「ライバルに文句言われるうちが華」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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2016年にF1初参入したハースF1チームは、当初からフェラーリとの関係を密にしてPU(パワーユニット)本体だけでなく広く技術供与を受けているとされる。
もちろん合法の範囲内だが、それでもルノー・チームあたりからは攻撃対象とされ、実際に抗議提出からポイント喪失の浮き目に遭ってもいる。

しかしこうした状況についてハースF1チームのギュンター・シュタイナー代表は、「われわれが強い故に攻撃対象とされている」と、どこ吹く風だ。
「彼らはウチがフェラーリとのパートナーシップを経て成功しているからやっかでいるんだ。
われわれはチーム自らが製作しなくてはいけないものはちゃんと作っていて、購入すればいいものだけをフェラーリから得ている。
もちろん合法だ。
しかしこういう方法での成功を喜ばないチームがあるのは事実らしい。
つまりそれもわれわれが成功していればこその非難という訳だ。
むしろこれを光栄に思わなくてはいけないね」

ここまでの2戦、いずれもプライベートチームのハースがワークスのルノーを上回っている。

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2019/04/10

予選にQ4導入案も、タイヤ負担が課題に

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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F1レギュレーションの改定を検討しているF1ストラテジーグループの会合で、2020年シーズンの予選から現行のQ1、Q2、Q3に加え、Q4を新設してより魅力ある公式予選を演出する案が討議されていることが伝えられた。
しかしこれについて、チーム側ばかりでなくタイヤを供給するピレリの側からも難色が示されていることがわかった。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「われわれにとって問題は単純。
Q4までやったとしてタイヤがまだ残っているかということだよ。
おそらく現在準備されている1台あたり13セットというタイヤでは不十分になる。
タイヤがないから走らない、となったら改訂の意味がなくなるだろう」と、首を傾げる。

一方ピレリタイヤの側でも、「いま、さらに13セット以上のタイヤを無償で用意しろというのは無理なこと。
タイヤが不足すればそれを理由に走らないチームが出ることは当然考えられる」と、早急なタイヤ数の増加には及び腰だ。

単純に1台に1セットずつ増やしたとしても全体では80本の増加。
問題はコスト面だけでなく、グランプリ毎の物流や管理、現場のスペース、スタッフの仕事量など強いられるであろう負担増加は枚挙に暇がない。

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ラッセル(ウィリアムズ)、「標準サイズコクピット」要望

George Russell (C)Mercedes Motorsport
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F1ドライバーには小柄な体型が有利であるというのは定説だが、身長が185cmと大柄のジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が、「標準サイズのコクピット」導入を望んでいることを明かした。

「それでなくともコンパクトだったF1のコクピットが、設計上の優位を得るためさらにそのスペースが侵食されつつあるんだ。
だってF2やF3なら192cmの大柄なドライバーでもドライブ出来るのに、F1では狭くて入らないなんておかしいよ。
だから僕はF1にも標準サイズのコクピット規定を採り入れて欲しいと思っているんだ」

F1では今年ドライバーについて80kgの最低重量を決めたため、バラストを搭載するケースがほとんどになっている。
ラッセルは昨年66kgだった体重が現在72~73kgあるとするが、規定が正しい方向に進んだお陰で体調はもちろん筋力や体力などすべてで順調であるという。
あとは「不当に」窮屈なコクピットのスペースが改善されることを切望している。

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フェルスタッペン(レッドブル)に引き抜き工作の手

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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いまやレッドブル・グループのエースとしてチームを引っ張る存在のマックス・フェルスタッペン(21歳:オランダ)だが、他ならぬメルセデスAMGチームから引き抜きの手が掛かっているということだ。
これは同グループのレーシング・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士が明らかにしたもの。
それによれば「魔の声」は本人のみならず、父親でやはり元F1ドライバーだったヨス・フェルスタッペン氏のところにも届いているのだという。

マルコ博士は、「トト・ウォルフ(メルセデス/エクゼクティブ・ディレクター)から何回も二人の所に電話が掛かっているのは知っているよ。
それももう数か月も前からね。
明らかに彼らはフェルスタッペンを自分のところに引き抜こうとしているんだ。
しかしフェルスタッペンはわれほわれと2021年までの契約を結んでいる」と、ドイツの『アウト・ビルド・モータースポルト』誌で明言する。

ただF1の世界では契約はあってないようなもの。
違約金を支払えばたいていの契約は思うようになるのが事実だ。

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2019/04/09

フェラーリ・エンジンの排気に『危険』な香り

Ferrari/Shell (C)Ferrari S.p.A
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開幕戦こそつまずいたものの、バルセロナ合同テストやバーレーンGPではフェラーリ・エンジンのパワーがスターティンググリッド印象づけられるものとなった。
他チームの推定では、出力で約40馬力、バーレーンではストレートだけで0.5秒近くの優位を誇ったとされる。

しかしこれについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は注目すべき発言を行っている。
「フェラーリのガレージ前を通ると、独特な匂いがするね。
それは何か、変わったフルーツジュースのような甘い匂いさ。
いったいそれがなんであるかは知らないがね」と、匂わせるライバル。

過去の経緯から推測されるのは、燃料に何か特殊な添加物の類が使用されている場合だ。
フェラーリ・エンジンには長くシエルの燃料が使われているが、FIA(国際自動車連盟)はこの件について強い関心を持っているとされる。

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マクラーレン、インディカー用カラーリング公開

McLaren Indycar (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは、今年5月に行われる『インディ500レース』に挑戦するクルマのカラーリングを公開した。
かつてはインディカーをはじめアメリカのレースを席巻したマクラーレンのオレンジだが、今年もこのレースにスポット参戦するのは一にフェルナンド・アロンソの個人的な理由によるところが大きい。

すでにルノーでF1モナコGPを、トヨタ『TS040 HYBRID』でルマン24時間レースを制覇したアロンソにとってこのインディ500で優勝すれば念願の『世界三大レース制覇』という夢を果たすことになるからだ。
今週アロンソはこのインディ500に向けてまずプライベートの非公開テストに臨む。

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佐藤琢磨(インディカー)、再び米国で輝く

既報のように元F1ドライバーである日本の佐藤琢磨(ホンダ)が、この週末行われたインディカー・シリーズ第3戦アラバマ戦で、みごと日本人初となるポールTOウィンを飾った。

*レース結果はこちら
*佐藤琢磨のコメントはこちら

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フェラーリ元幹部、「ミック・シューマッハは騒がれ過ぎ」

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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初のF1体験となったバーレーン合同テストで高い評判を得たたミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)だが、かつてフェラーリ・チームでマネージャーとしてチームをリードしたチェザーレ・フィオリオ氏(79歳:イタリア)は、地元のウェブサイト『トゥットモトーリ』で「ミックは騒がれ過ぎ」と一連の「騒動」に冷や水を掛けた。

「ミック・シューマッハを巡る報道は少々行き過ぎたろう。
なぜならそんなに騒ぎ立てるほどまだ彼が何かを示した訳じゃない。
テストの初日で2番手タイムを出したのは事実だが、あのコンディションでは誰も本格的なアタツクなどしていなかったしね。
彼がほんとうに父親ほどの逸材であれば、今年参戦しているF2でも光っている筈だ。
でもサクヒールでは別にそんなことはなかったよ」と、手厳しい。

ただ、これだけ注目を集めた中でポテンシャルを如何なく発揮するのは難しいものであることは同氏も認めた。

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2019/04/08

昨季のウィリアムズ、成績最悪でも決算は増収に

Williams 『FW42』 (C)Williams F1
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昨シーズン、わずか7ポイントに留まり、もちろんコンストラクターズ・ランキング最下位となったウィリアムズ・チームだったが、それでもチームの収支決算では510万ポンド(約7億4千万円)もの増収になったことがわかった。

これはこのほど公開された決算書で明らかになったもので、それによればF1チームも、また姉妹会社であるウィリアムズ・エンジニアリングのほうも同様に増収とのこと。
ただこれには一作年のコンストラクターズ・ランキングによる報酬が含まれているため、昨年の実態よりは良く見えている傾向がある。
ちなみに2017年のウィリアムズ・チームは83ポイント獲得でランキング5位だった。

その意味でも『マルティーニ』を失った同チームがすかさずタイトル・スポンサーに『ロキット』を得たのは運営上の快哉と言えそうだ。

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アロンソ(マクラーレン)、「今年勝てたらF1復帰考える」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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先に行われたバーレーン合同テストでマクラーレンの2019年新型車をドライブしたフェルナンド・アロンソが『MCL34』のポテンシャルを高く評価したことからF1復帰もあり得るのでは、との声が聞かれている。
高まる声に、アロンソは次のように牽制している。

「確かに今年のマシンに好感触を得たのは事実だよ。
でもそれでF1復帰なんて簡単なことじゃない。
少なくとも僕はいまトヨタ・チームの一員としてWEC(世界耐久選手権)にフル参戦しているし、またその一方で再びインディ500レースへの挑戦も予定していて、こっちが僕にとっての優先事項なんだ。
もしも今年サインツ(マクラーレン)がシーズン終了までに何回か勝つようなことがあれば考えないこともないけどね」

アロンソにとってWECのほうはともかくインディ500勝利が叶えばかねての念願である「世界三大レース制覇」が叶うことになり、再びF1に関心が向かうようになるかも知れない。

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ガスリー(レッドブル)に早くもシート喪失危機の噂

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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電撃移籍したリカルド(現ルノー)の後任としてレッドブル・レーシングに抜擢されたばかりのピエール・ガスリー(22歳:フランス)だが、わずか2戦で早くもシート喪失の危機が伝えられている。

これを報じたのは僚友フェルスタッペン(レッドブル)の母国オランダのケーブルテレビ局『ジッゴ・スポーツ』。
それによれば、このような状況が続いた場合、同グループでドライバー起用に力を持つヘルムート・マルコ博士が、今季トロ・ロッソに復帰したダニール・クビアト(24歳:ロシア)の再起用を考えるのではないか、というもの。

しかしこれについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「確かに彼はいま苦しんでいるが、もちろんこれが彼のレベルだとは考えていない。
クラッシュが続いたのは不運だったが、幸いバーレーンでの入賞(8位)で復調の兆しを掴んだのではないか。
今われわれがすべきは彼を動揺させることではない」と、擁護する発言を披露した。

今週末の中国GPでのガスリーのパフォーマンスに注目が集まる。

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2019/04/07

ウィリアムズ・デュオはパトリック・ヘッド氏復帰に期待

Robert Kubica (C)Williams F1
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今季用マシンの開発が遅れ、他チームとは明らかな戦力差が露呈してしまったウィリアムズ・チームだが、このほど明らかになったパトリック・ヘッド氏の復帰に両ドライバーとも大きな期待を掛けているようだ。

フランク・ウィリアムズ氏と共にこのチームの共同創始者でもあるヘッド氏は、今年72歳になるが意気軒昂。
テクニカル・エグゼクティブディレクターで2019年新型車の開発責任者でもあったパディ・ロウ氏の後を受け、フルタイムではないものの2011年以来となる現場で同チームのエンジニアリング全般を支援する予定だ。

先の合同テストでメルセデスのマシンによりベストタイムを記録するなど気を吐いたジョージ・ラッセル(20歳:イギリス)は、「この決定は必ずチーム躍進のためになるよ」と、期待を込めた。
またベテランのロバート・クビサ(34歳:ポーランド)も、「彼のような重い存在が加わるのはこのチームにとって大切なことだと思う。
彼自身、素晴らしいエンジニアだけれど同時に彼が持っている経験や知見はきっと現場の若いスタッフにも伝わる筈さ」と語っている。

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『アライ』、フェルスタッペンの期待に応えられず

Max Verstappen's Helmet (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングは、同チームのエースドライバーであるマックス・フェルスタッペンがヘルメットをこれまでのアライ製のものからドイツのシューベルト社のものに変更したことを認めた。

同チームではアライ製のヘルメットの使用を前提に『RB15』の承認を受けているが、今シーズンより安全基準が厳格化されたため認定作業に時間を要し、アライはすべてのサイズのヘルメットの承認を受けることができなかったという。
このためフェルスタッペンはアライが承認を受けたサイズのヘルメットでは納得が得られなかったため、止むを得ずシューベルト製のものに切り換えたとのこと。

今回のケースだけでなく、F1ではかつて席巻したアライの「市場」が他社に侵食されているのが事実。
現在確認されているアライ・ユーザーは、ベッテル(フェラーリ)、ガスリー(レッドブル)、リカルド(ルノー)のみ、残りの大半をベル社が占めている。

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シルバーストーン(イギリスGP)、契約更改に光明

2006 British GP Scene (C)Renault F1
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今年で現在の開催契約が終了するイギリスGPは、かねて同サーキットを保有するBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)とリバティ・メディアとの間で新たな開催契約更改の難航が伝えられていたが、ここに来て近く合意で5月にも正式発表される見通しになったと独『アウト・ビルド・モータースポルト』誌が伝えた。

それによれば1950年にスタートした最初のグランプリの地であるシルバーストーンで、70周年記念イベントを併催する計画になっているという。

現代グランプリ発祥の象徴とも言えるイギリスGPは本来2027年までという長期契約があったが、経済的な面から実現不能であるとしてBRDC側から契約解消が申告され今年が最終年となっていた。

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2019/04/06

ルクレール(フェラーリ)にエンジン交換回避の朗報

Bahrain GP Podium (C)Mercedes Motorsports
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バーレーンGP終盤、突然のエンジントラブルによりF1初勝利という掌中の珠を逃がしたフェラーリ・チームの新鋭シャルル・ルクレール(21歳:モナコ)だが、どうやらエンジン交換という最大の危機は脱したようだ。

これは同チームの地元イタリアのテレビ局『スカイ・イタリア』が報じたもので、それによればトラブルは当初言われていたエンジン本体のシリンダー等ではなく、シリンタセーに燃料を噴射するインジェクターのトラブルだったとのこと。
インジェクターのみの交換であればペナルティを受けることなく次戦中国GPを戦えるため、ルクレールにとってはこの上ない朗報と言えそうだ。

もしエンジン本体の交換であれば、年間3基までとされる規定により早くも予選グリッド番降格のペナルティに近づくことになるところだった。

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ヒュルケンバーグ(ルノー)、「非難ばかりでは進化ない」

Nico Hulkenberg (C)Renault Sport F1
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バーレーンGP決勝レース終盤、6番手と10番手を走っていながらほぼ同時にリタイヤを喫したルノー・チーム、両車のトラブルの原因は異なるもののいずれもパワーユニット関連のものとされた。

不運だったのはそのタイミングで、セーフティカー導入と判断されたことから表彰台の顔ぶれまで左右する重要な結果を招く「大騒動」となった。
当然のことながら、この件でルノー・エンジンはワークスとして面目を失った。
しかしこれについてニコ・ヒュルケンバーグ(ルノー)は「エンジン部門を非難ばかりしても進化は得られない」と、大人の対応を示している。

「正直言って、この結果は残念過ぎる。
レースももうゴールというところだったら、余計にこの結果を受け入れるのは難しい。
でもあらためてF1というのが団体競技だということに気づかされたよ。
彼らだって精一杯頑張っていたのだし、これを責めてばかりいても進化はない。
みんなで協力してまたやり直すしかないじゃないか」

F1デビューは22歳と若かったヒュルケンバーグ、ルノーでももう3シーズン目になるがまだ表彰台はない。

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フェルスタッペン、「最年少チャンピオン」に拘らず

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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わずか17歳の時にF1デビュー(トロ・ロッソ)。
参戦2年目の18歳の時にはレッドブルで早くもF1初勝利を記録したマックス・フェルスタッペン(レッドブル)も今年22歳になる。
ルクレール(フェラーリ)など優勝の機会がありそうな若者も現れる中、フェルスタッペンが期待された史上最年少チャンピオンになるには23歳になる来年がラストチャンスとみられる。
現在の史上最年少チャンピオンはやはりレッドブルだったセバスチャン・ベッテルの23歳。

しかしこれについて本人は記録に拘っていないところをフィンランド『ヘルシンギン・サノマット』紙で示した。

「今年僕がチャンピオンになるというのはあまり現実的なことじゃないし、そもそも最年少でチャンピオンなんて別に考えていないよ。
もちろんここでは誰もが王座を目指して走っている訳だから、僕もタイトルが獲れれば素晴らしいとは思うけれど、でもそれがすべてじゃない。
別に獲れなかったとしても、この世が終わる訳じゃないさ」

さしあたってフェルスタッペンが目標にしているとみられるのは、速さの証明であるポールポジション獲得にあるようだ。
これまで2番グリッド5回のフェルスタッペンも、まだ念願の予選1位は経験がない。

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2019/04/05

ティクトゥム(レッドブル)、「F1ステップアップの足掛かりに」

Daniel Ticktum (C)Honda Racing
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レッドブル・グループの若手ドライバーとして首脳陣から期待の掛かるダニエル・ティクトゥム(19歳:イギリス)が、F1初テストを順当な結果で終えた。

エース・フェルスタッペンの後を受けたバーレーン合同テスト2日目、『RB15』のコクピットに収まったティクトゥムは、初体験ながらタイムも全体の9番手、一日で135ラップの多きを周回して自身の習熟とマシンの貴重なデータをチームにもたらせた。

噂では、同チームで若手ドライバー育成を担当するヘルムート・マルコ博士は今シーズンにもティクトゥムをデビューさせたい意向であったとされるが、残念ながらまだF1参戦に必要なスーパーライセンスを持っていなかった。

本人は「こうしたテストをF1昇格への足掛かりにしたいと思っているけれど、まだ将来のことは何も決まっていない」と控え目に語るが、当然のことながらF1ステップアップを目標に今季は最大限集中している筈だ。

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ハミルトン、窮地のライバル・ベッテルを擁護

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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先のバーレーンGPでは新加入の新鋭シャルル・ルクレール(21歳:モナコ)がポールポジション獲得や決勝レースではマシントラブルで後退するまでレースリーダーを経験するなど一躍注目を集めてみせた一方で、ベッテル(フェラーリ)は「自滅の」スピンを演じるなどして好対照を印象づける結果となった。
窮地に陥ったベッテルについて、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)がライバルを擁護する見解を明らかにしている。

「彼はそんなに非難されるようなミスをした訳じゃない。
僕らはいつだってコントロールぎりぎりのところで走っているのだし、とりわけマシンバランスが決まっていない時にはスピンなんかいつだって起こり得ることなんだ。
それは僕だって同じこと。
4回チャンピオンを獲ったからって、確率の問題だけであってそういうリスクは常にあるものなんだ。
フェラーリは今回たまたまルクレールとの仕上がりの差が大きかっただけで、次のレースではまた逆転するかも知れないしね。そういうものさ」

戦前の予想に反し、ベッテルは若いチームメイトに後れを取ったまま開幕2戦を終えている。

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中国GPのタイヤ選択は各ドライバーほぼ一致

Chines GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来週末上海サーキットで行われるF1第3戦中国GPに持ち込まれる3種類のタイヤがピレリから発表された。
今回はバーレーンより1段階柔らかいものとなっており、ハード、ミディアム、ソフトにそれぞれC2、C3、そしてC4が適用されている。

多くのドライバーが柔らかいC4を主体に選択していて、極端な偏りはみられない。
C3を他よりも多めに選択しているのはルクレール(フェラーリ)、ラッセル(ウィリアムズ)らとなっている。

なお規定で予選Q3ではC4を、また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。

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2019/04/04

ミック・シューマッハ、「想像以上の出来」と自讃

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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今回のバーレーン合同テストで、初日はフェラーリ、2日目はアルファロメオ・レーシングと2チームのマシンをフルにドライブするという厚待遇を得たミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)は、それに応えるように「想像以上の出来だった」と、初めての経験を自讃した。

新人にありがちのクラッシュなどもなく2日間でトータル126周を走り込んだシューマッハは、タイム的にも初日2番手、2日目6番手とレギュラードライバーに引けを取らないものだった。

「タイムがここまで上位にいくとは考えていなかった。
F1初心者なのに安心して走れたのは両方のチームのスタッフのおかげ。
その多さにも驚いたけれど、彼らのプロフェッショナルな動きにも感銘を受けた。
マシンもコンディションも違うので両方を比べるのは難しいけど、いずれも楽しかったよ」と、偉大なチャンピオンの2世。

それでもF1はここまでで、気分はもう自身の次のレースであるバクーF2(アゼルバイジャン)に切り換えたことを強調した。

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ホンダ系チーム、合同テスト2日目コメント(4/03)

Daniil Kvyat (C)Honda Racing
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Red Bull Toro Rosso Hondaは昨日と同様にレギュラードライバーの2人がテストを担当。アレクサンダー・アルボンがチームのためのテストを、ダニール・クビアトがピレリのタイヤテストを行い、アルボンが全ドライバー中で最多となる143周、クビアトも111周を走行しました。

Aston Martin Red Bull Racingのステアリングを握ったのはRed Bull Racingのジュニアドライバーであるダニエル・ティクトゥム。
昨年、一昨年と、F3の最高峰マカオグランプリを連覇し、今年は全日本スーパーフォーミュラ選手権に、かつてピエール・ガスリーが所属したTEAM MUGENから参戦予定のドライバーです。
ティクトゥムは自身初のドライブとなるF1マシンでのセッションを順調に消化し、アルボンに次いで全体で2番目となる135周を走行しました。

チームはここから休む間もなく、来週末のレースの準備を開始します。次戦の中国グランプリは、F1として記念すべき1000回目のグランプリとなります。

【ダニエル・ティクトゥム(レッドブル)】(9番手)

「現行のF1マシンに初めて乗ることができ、今日はたくさんのことを学んだ一日となりました。
一番大きなことは、F1マシンを操作する手順を学んだことだと思います。
たくさんのステアリングスイッチがあり、使用するセッティングも多く、タイムアタックのラップですら操作手順がジュニアフォーミュラとは大きく異なりました。
最初はするべきことが多くたいへんでしたが、すぐに慣れることができました。
また、ガレージにこんなにもたくさんの人がいるのも驚きました。
ドライバーにはただ自分自身のためだけではなく、エンジニアそしてチーム全員のためという大きな責任があるということを、改めて思い出させてくれました。
今日のテストの中で一番重要なミッションでもありますが、多くの有意義なデータを得られた一日になったと思います。
何周かロングランも試し、その中でタイヤの機能の仕方に関して理解を深めるいい機会になりました。
全体としては今日のテストはうまくいったと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(7番手)

「昨日の初日は降雨の影響で数時間ロスしてしまいましたが、今日は充実したテストを行うことができました。
いくつか追加で空力テストを行い、タイヤの挙動への理解をさらに深めることができました。
テスト中に興味深いことを発見ましたし、その中にはこれからのためにプラスになることもありました。
今後は、このバーレーンで学んだ結果を活かしてシーズンを進めていける筈です。
今日はすべてが順調に進み、マイレージも稼ぐことができ、マシンにさらに慣れることができた気がします。
とてもタイトなテストプログラムではありましたが、テスト2日目の今日を最多周回数で終えることができたので満足しています」

【本橋正充(副テクニカルディレクター)】

「テスト2日目の今日は、途中の雨に悩まされた昨日とは異なり、ドライコンディションで走行できた一日となりました。
Honda製PUを搭載したマシンは、昨日に続き3台が走行し、プログラムの遅れを取り戻すために、各車ともより多くの周回をこなすことにフォーカスして臨みました。
日中は気温が高めで、ドライバーにとっては楽な状況ではありませんでしたが、3台そろって100周超を走行できたことはよかったと考えています。

PUとしては、昨日実施できなかったセッティング最適化のためのプログラムを行い、遅れをばん回することができました。全体としてはいいテストになったと感じています。

ここからまたすぐに来週の中国GPを迎えますので、今回得られたデータをきちんと反映した上で準備を進めたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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アロンソ(マクラーレン)、今年のマシンを高評価

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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4月2日(火)行われたバーレーン合同テストで、ピレリのタイヤテストという制限はありながらも、初めてマクラーレンの2019年仕様車『MCL34』を本格ドライブしたフェルナンド・アロンソは、「すべての面でマシンは進歩している」と、そのポテンシャルを評価した。

「クルマがあらゆる面でステップアップしているのは間違いない。
ストレートはドラッグが低下しているし、コーナーではグリップが増している。
そしてエンジンも進化していると思うし、とにかく全部良くなっているよ。
もちろんまだトップ3と互角に戦うには不十分だけど、これから正しい方向に進んでいけば大いに期待できる筈さ」と、高評価。

今回、セットアップなどは許されないタイヤテストだが、それでもアロンソは確かな手応えを感じ取ったようだ。

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バーレーン合同テスト2日目タイム(4/03)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 G.ラッセル GBR Mercedes 1'29.029 101
2 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'29.095 61
3 S.ベッテル GER Ferrari 1'29.319 103
4 C.サインツ ESP McLaren Renault * 1'29.765 81
5 D.クビアト RUS Toro Rosso Honda * 1'29.911 111
6 Mi.シューマッハ GER Alfaromeo Ferrari 1'29.998 72
7 A.アルボン THI Toro Rosso Honda 1'30.037 143
8 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'30.049 35
9 D.ティクトゥム GBR Redbull Honda 1'30.856 135
10 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'30.903 87
11 F.アロンソ ESP McLaren Renault * 1'31.006 69
12 P.フィティパルディ BRA Haas Ferrari 1'31.209 48
13 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'31.303 72
14 J.エイトケン GBR Renault 1'31.502 103
15 N.ラティフィ CAN Williams Mercedes 1'32.198 100

   * 2019 PP-Time 1'27.866 C.ルクレール/Ferrari (3/30)
   * 2019 Test-Time 1'29.379 M.フェルスタッペン/Redbull Honda (4/02)
   * マシン名の * 印はピレリタイヤ・テスト
    (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2019/04/03

ホンダ系チーム、合同テスト1日目コメント(4/02)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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今日からバーレーン・インターナショナルサーキットでの2日間にわたるインシーズンテストが開始します。

これまで中東では何度もレースが行われてきましたが、その中でもウェットコンディションはほとんど見られませんでした。
しかし今日のテスト初日はその珍しい雨にたたられることになりました。

降雨は想定外であったため、各チームはレインタイヤやインターミディエイトタイヤをピレリに対して事前のリクエストを入れておらず、ハーフウェットの状態でも走行ができない状況が続きました。
その結果、全てのチームが貴重な走行時間を4時間以上も失うことになりました。

今日のテスト初日は、Honda製PUを搭載するマシンとしては、3台が走行を行いました。

Red Bull Toro Rosso Hondaは通常のテストに加え、2020年に向けたピレリのタイヤテストに協力するため2台が走行。
アレックス・アルボンはチームのテストを担当し71周を走行。
タイヤテストを担当したダニール・クビアトは45周を周回しました。

一方で通常のテストのみで1台のみの走行となったAston Martin Red Bull Racingは、マックス・フェルスタッペンが62周を走り、テストながらも全15人のドライバー中でのトップタイムを記録しています。

明日はRed Bull Toro Rosso Hondaについては引き続き本日と同じ2人、Aston Martin Red Bull RacingについてはRed Bullのジュニアドライバーで、今年日本のスーパーフォーミュラにフル参戦するダニエル・ティクトゥムが走行を担当します。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(1番手)

「降雨のためウェットコンディションではありましたが、総合的にはいいテストが行えた一日となりました。
多くの周回をこなし、レースウィークでのパフォーマンスについてさらに理解を深めることができました。
学びが多く、ポジティブな一日になったと思います。
レースウィークの週末はあっという間に過ぎていきますし、マシンについて理解を深められる機会はあまり多くないので、今日のような一日はとても貴重です。
レースウィーク中に「なぜリアグリップうまく作用しなかったか」を知ることができたので、これから改善していけるはずです。
今日は本当にたくさんの収穫があったテスト初日となりました」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(5番手)

「今日のインシーズンテスト初日はまずまずうまく行ったと感じています。
唯一、途中雨でセッションがストップしたことは残念ですが、それ以外はおおむね順調な一日でした。
今日はできる限りの周回数を稼ぎ、今後のパフォーマンス向上につながるであろうエアロテストのいくつかも完了させることができました。

(雨により)予定していたすべてのプログラムを完了することができたわけではないので、それを取り返すために明日は忙しい一日になりそうですが、それでも順調だと思います。
タイヤに関する理解も進んでおり、どうすればベストパフォーマンスを出せるかがわかるようになってきていますし、雨に邪魔された割にはいい一日だったと感じています」

【本橋正充(副テクニカルディレクター)】

「今日から今シーズン初めてのインシーズンテストが始まります。
こまで開幕戦とバーレーンGPの2戦を走り、すでに多くのデータを蓄積してきましたが、ベンチでは得られないデータもあり、われわれのPUに関する理解を進められていると思います。
今回のテストでは、2レースの中で気付いたこと、発見したことを改めて確認し、今後のレースに向けたセットアップの最適化に取り組んでいきます。
具体的には、PUを制御する上でのパラメータ(設定値)について、通常のレース週末よりも変化幅を大きくして走行し、挙動や特性を確認していくプログラムなどを進めていきます。

初日の今日はバーレーンではきわめて珍しい雨に悩まされ、多くの走行時間を失ってしまいました。
その点では残念な一日だったと感じています。
明日、もう1日走行機会がありますので、明日は出来るだけ多くのプログラムを重ね、実りあるテストにできればと考えています」

提供:本田技研工業(株)

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2019 バーレーングランプリ 決勝 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2019年3月31日、サヒール
ルイス・ハミルトンがドラマチックなレースを制し、メルセデスをワンツーフィニッシュへと導きました。ハミルトンは、レース終盤、トラブルに見舞われたフェラーリのポールシッター、シャルル・ルクレールから首位を奪いました。デグラデーションレベルが高くなり、広範囲に渡る戦略が展開されたレースで、トップ3が異なる2ストップ戦略を採用しました。

キーポイント
• ルクレールは、トラブル発生前まで、ポジションを落とすことなく2回目のピットストップを行えるほどのリードを築いていました。3位に終わったものの、ルクレールは、ファステストラップポイントを獲得しました。
• 5位を獲得したセバスチャン・ベッテルは、3回のピットストップを行いました。3回目は、アクシデントによるものでした。
• メルセデスとフェラーリとの間で、緊迫した戦略的な闘いが繰り広げられました。両チームは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを実行しました。
• ウィリアムズのロバート・クビサを除く全ドライバーがソフトタイヤでスタートし、数多くの戦略が展開されました。
• ルノーのダニエル・リカルドのみが1ストッパーを試みましたが、残り数周時点でリタイヤに終わりました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1: マクラーレンのカルロス・サインツのみが使用しました。大半のドライバーが2ストップ戦略を採用したことから、ハードの登場機会が限定的となりました。
• ミディアム C2: ルクレールやレッドブルのマックス・フェルスタッペンをはじめとする数名のドライバーが、ラスト2スティントをミディアムで走行しました。ハミルトンは、最終スティントのみでミディアムを使用しました。
• ソフト C3: リカルドは、レースの約半分の周回をソフトで走行しました。チャンピオンシップリーダーのバルテリ・ボッタスは、表彰台を獲得したドライバー中でただ一人、最終スティントでソフトを使用しました。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「ルイス・ハミルトンがコメントした通り、シャルル・ルクレールは、勝者に値する走りを見せていました。彼に発生したトラブルは、タイヤ戦略が鍵を握った、まさに劇的で予測不可能なレースの一部を形成していました。フェラーリとメルセデスは、お互いにアンダーカットを試みるピットストップを行いましたが、ルクレールは、リードを譲ることなく2回目のピットストップを行えるほど優位に立っていました。戦略は広範囲に渡り、実際、チーム内で同一の戦略を採ったチームは2つのみでした。上位勢以外でも、初のポイントを獲得したマクラーレンのランド・ノリスなど、数名のドライバーが際立ったパフォーマンスを見せていました」

ピレリジャパン・プレスリリース

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期待の新人ミック・シューマッハ、大物ぶり発揮

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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今回のバーレーン合同テストで最も注目を集めているのがF2ドライバーのミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)だろう。
言うまでもなく、7回のタイトルに輝いた稀代のチャンピオン、ミハエル・シューマッハ氏の子息だ。

初日の2日(火)、フェラーリのマシンに乗りこんだシューマッハは初体験にもかかわらずいきなり優勝経験もあるレッドブルのマックス・フェルスタッペンに次ぐ2番手タイムを記録、その大物ぶりをみせた。

マシンを降りてメディアに囲まれたシューマッハは、「レーシングドライバーなら誰もが夢に見るフェラーリのF1マシンだもの興奮するよ。
僕の場合、フェラーリは父との関係もあるからなおさらだ。
でもコクピットに収まったらすぐに落ち着いたね、普通にリラックスできたよ。
F1マシンはすべてが想像以上にハイレベルなものだった。
コーナーも、ブレーキも、パワーも……。
マシンだけでなく、F1という最高レベルのスタッフと仕事をするというのも素晴らしかった。
明日はもっとF1を楽しもうと思っている」と、その印象を語った。

合同テスト2日目の3日(水)は、アルファロメオ・レーシングのマシンに乗り換えてテストを継続する予定になっている。

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ルクレール(フェラーリ)のトラブルはエジン本体か

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A 拡大します 21歳の若者のF1初勝利の機会を奪ったルクレール(フェラーリ)のマシントラブルは、エンジン本体にあるとみられ、中東の遠征先からパワーユニットを送り戻されたマラネロのファクトリーはにわかに慌ただしくなった。

トラブルが些細なもので、中国GPのフリー走行でも使えるというのが同チームが描くベストな展開だが、トラブルは当初伝えられたような周辺機器ではなくシリンダーの一つが不完全燃焼していたということでれ、場合によっては開幕3戦目にして早くも2基目の投入を強いられる羽目になるかも知れないということだ。
同チームを率いるマッティア・ビノット代表は、「いまのところ説明できるだけのデータを持ち合わせていない」と煙に巻くが、その表情はあまり芳しいものではないようだ。

今年のレギュレーションでは、一人のドライバーが使えるパワーユニットは年間3基までとされている。

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バーレーン合同テスト1日目タイム(4/02)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'29.379 62
2 Mi.シューマッハ GER Ferrari 1'29.976 56
3 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'30.809 22
4 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'30.982 42
5 A.アルボン THI Toro Rosso Honda 1'31.089 71
6 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'31.156 77
7 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'31.584 45
8 D.リカルド AUS Renault 1'31.964 33
9 C.サインツ ESP Renault 1'32.059 32
10 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'32.067 53
11 F.アロンソ ESP McLaren Renault 1'32.207 64
12 P.フィティパルディ BRA Haas Ferrari 1'32.708 20
13 R.クビサ POL Williams Mercedes 1'33.290 18
14 D.クビアト RUS Toro Rosso Honda 1'33.653 45
15 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'33.682 27

 

   * 2019 PP-Time 1'27.866 C.ルクレール/Ferrari (3/30)
    (訳注:ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

 

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2019/04/02

バーレーン合同テスト、走行予定

4月2日(火)と4月3日(水)の両日行われる今季最初のシーズン中テストの顔ぶれが明らかとなった。
注目のミック・シューマッハはフェラーリとアルファロメオ双方にノミネート。
ウィリアムのラッセルはメルセデスに起用される。
またマクラーレンとトロ・ロッソは別途ピレリタイヤ専用のテストカーが用意される。
走行時間は両日とも9時から18時までとなっている。

【バーレーン合同テスト走行予定】

Team 4月02日(火) 4月03日(水)
メルセデスAMG ハミルトン ラッセル
フェラーリ シューマッハ ベッテル
レッドブル フェルスタッペン ティクトゥム
ルノー リカルド エイトケン
ハースF1 グロージャン フィティパルディ
マクラーレン サインツ/ノリス ノリス
レーシング・ポイント ストロール ペレス
アルファロメオ ジョビナッツィ シューマッハ
トロ・ロッソ アルボン アルボン
ウィリアムズ ラッセル/クビサ ラティフィ

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2021年からの共通ギヤボックス公募に4社の応札

Gear Image (C)Honda Racing
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FIA(国際自動車連盟)は2021年からの大幅レギュレーション改定に合わせ、各チーム共通のギヤボックスを導入予定で、公募形式を採り入れ入札に応じていた。
先月すでに入札は締め切られたが、計4つの会社から応札があったということだ。

応札した会社については今月後半にも公表される予定になっているが、関係者によれば専門メーカーとしては実績のあるイギリスの『Xトラック』であると伝えられた。
他の3つは、いずれも専門の製作部門を有する既存のチームということで、マクラーレンやウィリアムズらの名前が挙げられているという。

ただ次々に進む共通化の流れに対し、「F1は他のカテゴリーと異なり、コンストラクターズ部門の戦いもある」として、疑問を呈する向きも多い。

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M.ビノット代表(フェラーリ)、ベッテルのミスを擁護

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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チェッカーフラッグを目前にしながら、痛恨のエンジントラブルによりF1初勝利を逸したシャルル・ルクレール(フェラーリ)の健闘にはメディアからも暖かい論調が多かったが、それと対照的なのは「自らのミス」により表彰台にすら届かなかったエースのセバスチャン・ベッテルだった。

ベッテルは単独スピンによりタイヤを痛めてしまい、その異常な振動でフロントウィングから派手な火花を上げて脱落を招き、結局ピットストップを余儀なくされて後退など散々。
結果的に、ボタスの後塵をも拝しメルセデスAMG勢の1-2フィニッシュを誘い込む要因となって、ベッテルは無線で謝罪したという。

しかしこれについて同チームのマッティア・ビノット代表は、次のように語っている。

「本人が謝罪したようにこれは単なるミスだったし、何よりもう終わったこと。
れわれがこの件についてこれ以上詮索することは前向きでない。
ドライバーは常にバトルを演じている訳だし、その際中にはミスだって起こり得ること。
彼らもわれわれ同様、最高のリザルトを手に入れようとした努力下結果ということだ。
今週はバーレーン合同テストもあり、いまわれわれがすべきことはこれからの戦いを見据えることだ」

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ハミルトン(メルセデス)、「こんなのオーバーテイクじゃない」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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31日(日)行われたバーレーンGP決勝レース終盤、それまで首位を走ってきたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が突然の失速。
ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はこれを難なくオーバーテイクすると、今季初勝利を飾ってみせた。
しかしこれについてレース後のハミルトンは笑顔をみせることなく次のように語っている。

「正直、彼よりも僕のほうが速かったから前に出ただけで、彼をオーバーテイクしたという意識はないんだ。
もちろん前に誰かを見つければこれを抜き去ってやろうといいうのがレーシングドライバーは本性というもの。
でも今回は戦うことなく自然に前に出ただけだからね。
レース終盤にこんな幸運が待っているなんて思わなかったけれど、おそらくこれがモーターレーシングというものだとひとは言うに違いない。
でももしも逆の立場だったら、と考えたら僕は喜ぶ気持ちにはなれないんだ」

ゴールしたハミルトンは、すぐさまルクレールに近寄ってこの悲運な若者を思いやった。

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2019/04/01

ホンダ系チーム、決勝レースコメント(3/31)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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5番グリッドからスタートしたAston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンは、スタート直後にマクラーレンのカルロス・サインツに先を行かれるものの、すぐにポジションを奪い返し、5番手で走行を続けました。
各車2ストップ作戦を採る中で、いち早くピットインする戦略により、一時はメルセデスのバルテリ・ボッタスを抜いて4番手に上昇したものの、その後再度オーバーテイクされました。
37周目に2位を走っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手がスピンとフロントウイング破損によって順位を落としたことで4番手に浮上。
その後もボッタス選手を追いかける展開が続きました。

残り10周となった47周目、トップを走るフェラーリのシャルル・ルクレールのPUにトラブルが発生してペースダウン。
フェルスタッペンは30秒以上あった差を1周約5秒のペースで詰めていきました。
あと2秒差まで迫り、2戦連続の表彰台がほぼ確実と思われた55周目、残り2周で他車のトラブルによるイエローフラッグとセーフティカーが導入されました。
その結果、レースは追い抜きが禁止された状況で全車チェッカーフラッグとなり、フェルスタッペンは惜しくも4位でレースを終えました。

13位のポジションからスタートしたピエール・ガスリーは、なかなかペースが上がらない中でも我慢強くレースを続けました。
特に2スティント目のソフトタイヤを上手にマネージし、いくつかのオーバーテイクを見せながら30周持ちこたえたことが奏功し、最終的には今季初ポイントとなる8位でレースをフィニッシュしました。

Red Bull Toro Rosso Hondaのルーキー、アレクサンダー・アルボンは12番グリッドからスタートしながら、波乱のレースを完走。
一時はガスリーをオーバーテイクするなど力強い走りを見せ、2戦目にしてキャリア初入賞。初めてのポイントを獲得しました。

一方のダニール・クビアトは、12周目にアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィと接触してスピンを喫し、後方からレースを展開する形になりました。
懸命な追い上げを見せましたが、ポイント獲得には至らず、12位でレースを終えました。

Honda製エンジンを載せるマシンが3台トップ10入りするのは、2006年第18戦ブラジルGP以来、3台のポイント獲得は1991年の開幕戦米国GP以来となります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4位)

「今日の決勝をポイント獲得で締めくくり、最善の結果を出すことができたと思います。
特に強風のコンディションの中、ペースがあまりつかめずリアタイヤのグリップにも悩まされていたにもかかわらず、4位でレースを終えることができたのは悪くない結果だったのではないでしょうか。
マシンがスライドしてしまい制御するのは簡単ではありませんでしたが、他に方法がなかったと思います。
マシンの限界までプッシュしましたが、オーストラリアではもっとうまくできていたことがここでは難しく感じました。
表彰台まであと一歩でしたが、今日の決勝は理想的なペースで戦えずにいたので妥当な結果であったと感じています。
ルクレール選手は残念な結果になってしまいましたが、表彰台を獲得できたことはせめてもの救いだと思います。
そして僕自身も4位という結果に落胆しているわけではありません。
マシンについて学ばなければならないことがたくさんあるので、ファクトリーに戻ってからこのレースウイークで起こったことを分析していきます。
次の中国GPでは上位との差をさらに縮められるよう準備して戦いたいと思います。
今回は僕らのウイークにはなりませんでした」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(8位)

「今日の決勝は難しい一戦となり、まだマシンの仕上がりに満足しているとは言えません。
プッシュしようとすると、マシンのリアとトラクションを制御するのが難しい状態にありました。
マシンの力を最大限に発揮し、自信を持ってレースに挑めるよう、エンジニアとどの点を改善していけばいいのかを追及していく必要があります。
現時点では、思ったようにプッシュができないと感じています。
マシンはそれぞれの特性があり、努力して慣れていくしかないので、引き続きチームと共に自分のドライビングスタイルにより合うセットアップを見つけていきたいと思います。
しかし、結果的にはポジティブな一日でもあったと思います。
スタート後のマシンの感触は改善が見られ、ポイントを獲得してレースを終えることができました。
今後はどの部分を改良していけるのかを見つけることが必要です。
次の中国GPではさらに力強さを見せられるよう、できる限りのことをして準備をしていきたいと思っています」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(12位)

「もっといい結果を出せたはずであった昨日の予選しかり、このレースウイークはどこかまとまりのない週末となってしまいました。
スタートでホイールスピンをしてしまい、1周目で集団の後方に下がってしまいました。
失ったポジションを取り戻すためには懸命な努力が必要であり、レース中に起きたいくつかの問題がなければ、よりよい結果となっていたかもしれません。
今日の決勝中のペースにはいい手応えを感じてしたので、ジョヴィナッツィ選手との接触によってスピンをしてしまったのはとても残念でした。
今週末は思った通りの強さを見せることができませんでしたが、色々なことを学べた一戦であったはずです。
次の中国GPまでにすべてをまとめて、いいレースにできるように準備をしたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(9位)

「とても忙しなく過ぎた一戦でした。
どの瞬間も誰かとバトルをし、常にすべきことに追われていたような気がします。
1コーナーで思い切って飛び込めず、ベストなスタートとはなりませんでしたが、気を取り直してレースを続けました。
戦略もうまくいき、スタートタイヤでのペースも悪くなかったと思います。
レース終盤に後退したチームのおかげで順位が上がるという幸運にも恵まれました。
風のせいでマシンの挙動を予想するのが難しい状況ではありながら、レースで力強さを見せることができたのではないでしょうか。
ただスタートがうまく決められなかったことが悔しいです。
前のマシンをオーバーテイクしようとして接近するとタイヤがオーバーヒートしてしまうので、追い抜きに苦戦したレースでした。
しかし沢山の経験ができ、楽しめました。F1で初めてのポイントを獲得できたことがとてもうれしいです。
次の中国GPも、引き続きこのいいペースを保って迎えたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はタフなレースになりました。
しかし、4台とも完走を果たし、3台がポイント獲得することができました。
PUとしては週末を通してトラブルフリーで走り抜き、それがこの結果につながったと感じています。

Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手については今日も素晴らしい走りを見せてくれました。
ラスト2周でのセーフティカー導入がなければ、2戦連続の表彰台が獲得できたのではないかと思うだけに、非常に残念です。

一方のガスリー選手は終始苦しいレースが続きましたが、タイヤをうまくマネージし、入賞を果たしてくれました。

Scuderia Toro Rossoについては、デビューから2レース目で初ポイントを獲得したアルボン選手におめでとうと伝えたいです。
昨日もいい走りを見せてくれましたし、今日もいくつかのオーバーテイクを含めて粘り強い走りを見せ、ポイントを獲得してくれました。

クビアト選手については接触もあり不運な展開となりましたが、レースでは速さを見せていましたし、今後を楽しみにしています」

提供:本田技研工業(株)

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クビアト(トロ・ロッソ)への処分はピットレーン速度違反

FIA
31日(日)行われたバーレーンGP決勝レース中、トロ・ロッソのダニール・クビアトに対して5秒加算のタイム・ペナルティが通告されたが、これはピットレーン速度違反によるものであったことが確認された。

当時、クビアトは11コーナーでジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触事故を起こしていてこれが審議対象とされていたため、当初この処分はこのアクシデントについてのものかと思われたが通知にはピットレーンでの事象となっていたもの。

実際には80キロの速度制限のところクビアトが82.8キロで走行したためであることが判明したが、通常ピットレーン速度違反に対してはチームへの罰金というのが定番であるため、関係者を混乱させた。

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ステアリング装着放棄のリカルド、お咎めなし

FIA
バーレーンGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、31日(日)に行われたバーレーンGP決勝レース終盤、安全基準に反した疑いがあるとしてビデオや走行データ等を検証した結果、当該ドライバーであるダニエル・リカルド(ルノー)に責任はないとして処分しないことを明らかにした。

それによればリカルドは、レース最終盤にマシントラブルからコースサイドに止めた際、規則に反してステアリングホイールを元のように装着しなかったというもの。
これについてレーススチュワードは、当時コクピット内のERS(エネルギー回生システム)警告灯が点灯していたことから、感電する危険性も推測されたため、緊急避難行為としてリカルドがステアリングホイールを放棄したことは止むを得なかったと判断したという。

現代のハイブリッド方式マシンでは、一部に超高圧の電流が流れているということから、感電への危険性もかねて指摘されていた。

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波乱のバーレーンGPはハミルトン(メルセデス)優勝

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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31日(日)18時10分(日本時間:24時10分)から砂漠に立地するバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPの決勝レースが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は26度、路面温度28度、路面はドライコンディションだが風が強いと報告されている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅いほうの3種類のタイヤを持ち込んでいる。
このうち規定で決勝レースでは2セット以上、ハードかミディアムのいずれか1セットは必ず使用しなければならないことになっている。
なおスタートは最後尾のクビサのミディアム以外、全員がソフトとなった。

心配されたオープニングラップは特に大きなアクシデントはなし。
ポールのルクレール(フェラーリ)が遅れてベッテル(フェラーリ)が先頭に立つもDRSがオープンになると再度逆転。
ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触したクビアト(トロ・ロッソ)に5秒のピットストップ・ペナルティが通知される。
19周目、接触でタイヤをカットされるなどしていたグロージャン(ハース)がピットで戦線離脱を決断、リタイヤ第1号となった。
38周目、周回遅れとの接触でフロントウィングを痛めていた2位のベッテルがハミルトンにパスされさらにウィングを落としてピットイン、9番手まで順位を落とした。
46周目、トップを守ってきたルクレール(フェラーリ)が「エンジン不調」の無線交信で緊張が走る。
MGU-H(熱エネルギー回生システム)のトラブルか、1周で5秒から7秒も遅いルクレールは急速に順位を落とす羽目に。
48周目、2位だったハミルトンがついに首位に躍り出る。
55周目、ルノーの2台リカルド&ヒュルケンバーグが揃ってコースサイドにストップ、リタイヤとなった。
マシン排除のためセーフティカーが導入、表彰台も失う寸前だったルクレールは救われた形。

結局レースはセーフティカー先導のままフィニッシュ。
優勝はハミルトン、昨季最終戦アブダビGP以来、今季初で自身通算74回目の勝利。
2位に僚友ボタスが入り、メルセデスの1-2フィニッシュ。
ラッキーな3位には勝利目前だったルクレール(フェラーリ)、あと1周通常のラップが続いていれば表彰台も得られなかったところだった。
4位、連続表彰台が目前だったフェルスタッペン(レッドブル)、5位ベッテル(フェラーリ)、6位新人のノリス(マクラーレン)、7位ベテランのライコネン(アルファロメオ)、8位ガスリー(レッドブル)、9位アルボン(トロ・ロッソ)、10位ペレス(フォース・インディア)までがポイント獲得。
新人のノリスとアルボンは共にF1デビュー2戦目にして初入賞だ。

以下11位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、12位クビアト(トロ・ロッソ)、13位マグヌッセン(ハース)、14位ストロール(レーシング・ポイント)、15位ラッセル(ウィリアムズ)、16位クビアト(トロ・ロッソ)。
17位ヒュルケンバーグ(ルノー)と18位リカルド(ルノー)、19位のサインツ(マクラーレン)らはいずれも実質リタイヤだがリザルト上は完走扱い。
結果リタイヤはグロージャン(ハース)の1台だけとなった。

バーレーンGPの結果はこちら
バーレーンGPの画像はこちら

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