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2019年3月

2019/03/31

「感傷的になった」、初ポールのルクレール(フェラーリ)

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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昨年のイタリアGP以来となるフロントロウ独占を果たしたフェラーリ・チームだが、ポールポジションを穫ったのはセバスチャン・ベッテルではなく、まだF1経験が1年という新人のシャルル・ルクレール(モナコ)のほうだった。

「最初のレース(オーストラリアGP)ではうまく噛み合わなかったけれど、今回は大丈夫だったね。
ポールポジションにはポイントは付かないし、決勝レースはまだ明日だから冷静になろうと思うんだけど、正直とても感傷的になっているよ。
だってこれが僕の記念すべきF1初ポールなんだし、チームにとっても素晴らしい出来事さ。
大事なのは明日なので、これからまた集中してベストな結果をチームに持ち帰りたい。
これからエンジニアと戦略を立てるけれど、ここは路面がダスティだからホイールスピンを起こしやすい。
きっとスタートが肝心なことになるね」と、まだ21歳の若武者。

ルクレールのキャリヤ最高位は前戦の5位というものだが、もちろん今回の目標はもっと高いところにある。

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ホンダ系チーム、公式予選コメント(3/30)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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Aston Martin Red Bull RacingとRed Bull Toro Rosso Hondaの両チームともに随所で良い走りをを見せた予選セッションとなりました。
Q1セッションでは両チーム共に力強いパフォーマンスを見せ、4台全てのマシンがQ2へと進出。
しかしながらQ2ではクビアトがチームのオペレーションミスもあり15番手となるなど、4台中3台が敗退となりました。

ガスリーはあと0.055秒という僅かなタイム差で13番手となり、Q3への進出をギリギリ決めることが叶いませんでした。
アルボンはトップ10に迫る勢いでRed Bull Toro Rosso Hondaをリード。
Q3進出を決めたライコネン選手(アルファロメオ・レーシング)に僅か0.042秒差に迫るラップタイイムで走行し、ガスリーの1つ前のグリッドポジションを獲得しました。

Q3への進出を決めたフェルスタッペンは1回のアタックのみで力強い走りを見せ、5番グリッドを獲得しました。

日曜の決勝は、長い1コーナーまで道のりをフェラーリとメルセデスのマシンの直後からスタートします。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(5番手)

「このレースウイークはマシンのバランスに少し苦戦していて、特にソフトタイヤでの走行時が難しいと感じていました。
予選ではシフトダウン時にオーバーステアが出てマシンがスライドしてしまい、コーナーへのアプローチやマシンのバランス感覚を掴むことができませんでした。
Q3の唯一のアタックラップは『完璧』か『ゼロ』のどちらかであり、僕としてはできることは全て出し切った1周だったと思います。
もちろんフェラーリとメルセデスの後ろからスタートするのは満足していないことですが、Q1とQ2ではいい手応えが感じられなかったのにQ3に進出し5番グリッドを獲得できたことに満足しています。
このレースウイークはミディアムタイヤを装着してのロングランに手応えを感じているので、明日の決勝レースではもっといい戦いができ、面白いレースになると思います」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(13番手)

「レースウイークの序盤から、特にマシンのリア部分に苦戦していたこともあり、予選結果は理想的なものにはなりませんでした。
改善しようと試みたのですが、なかなかしっくりこず、今日のような僅差の戦いでは、たった0.06秒の差でチャンスを失ってしまう結果となりました。
全てを最善な状態に持っていくことが一番重要ですが、今日の予選ではそれは叶いませんでした。
このサーキットはリカバリーも効くコースですし、マシンのポテンシャルはあるので、最大のパフォーマンスを引き出せるように方向を定めれば、充分に戦えるはずです。
明日はさらにチーム一丸となって戦い、ポイントを獲得し、今日の結果よりも上位でレースを終えたいと思います。
ルクレール選手(フェラーリ)の初めてのポールポジション獲得は、彼のこのレースウイークで見せていた速さでは納得の結果だと思います。おめでとうございます!」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(15番手)

「今日の予選は最高の結果とはなりませんでした。
Q2の最終周を走りきることができなかったので、結果はどうだったかは分かりませんが、充分あったQ3進出へのチャンスを逃してしまったと思います。
マシンになにかが足りないことは感じているので、それを解明する必要があります。
Q2の最終アタックでどうするべきだったかは明確だったので、それを計画通り実行する機会がなかったことはとても残念です。
充分に戦える状態だと思うので、明日の決勝に気持ちを切り替え、更に気合いを入れて決勝を戦いたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(12番手)

「P3後、予選に少し出遅れてしまい、Q2へ進出するためにQ1は3周に賭けることにしました。
それもあり、1度のみのアタックになりましたが、最終コーナーでミスをしてしましました。
ライコネン選手(アルファロメオ・レーシング)とどれぐらい接近していたかはわかりませんが、僕がワイドに出てしまったせいでQ3へのチャンスを失ってしまいとても悔しいです。
しかしこのレースウイークの調子に手応えを充分感じていて、予選までにこれだけ状態を整えられたことに満足しています。
レースシミュレーションを視野にいれたP2では速さを感じましたし、今日得られたこともいくつかあるので、明日は効果的に活かせると思います。
オーバーテイクができるサーキットなので、ここでの明日の決勝がとても楽しみです!」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「4台中3台がQ2で予選を終えたと言う点では、全体として厳しい予選だったと感じています。
ただ、Red Bull Toro Rosso Hondaのルーキー、アルボン選手が2戦目で12番手を獲得するなど、ポジティブな部分もありました。

また、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン選手がいつも通り力強いパフォーマンスを見せ、5番グリッドを獲得してくれたことは、明日につながる結果だと思っています。
他の3台については難しい場所からのスタートになりますが、長いレースになりますし、全てのマシンが完走し、できる限り多くのポイントを獲得できるよう準備を進めます」

提供:本田技研工業(株)

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走路妨害でグロージャン(ハース)3グリッド降格処分

FIA
バーレーンGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、30日(土)に行われたバーレーンGP公式予選セッションで起きた進路妨害事件について、ビデオや走行データ等を検証した結果、8番手だったロマン・グロージャン(ハース)に3グリッド降格のペナルティを科すことを明らかにした。

これはレコードラインでグロージャンが不必要なスロー走行を行った結果、故意ではなかったものの後続のランド・ノリス(マクラーレン)のアタックラップを妨害することになったというもの。
この際、両者の速度差は136キロもあったとされる。

なおグロージャンには別途ペナルティ・ポイント1点が科せられる。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるが、この12か月間でグロージャンは累計8点となる。

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バーレーンGP予選、ルクレール(フェラーリ)が自身初PP獲得

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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30日(土)18時(日本時間:24時)からバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPの公式予選が行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は25度、路面温度は30度まで低下、路面は引き続きドライコンディションとなっている。

Q2で残った10台で争われた予選Q3。
まずメルセデスAMG勢が最速タイムを出すが、これをルクレール(フェラーリ)が直ちに上廻る。
8台がタイムを計測したが、タイヤの事情かベッテル(フェラーリ)とフェルスタッペン(レッドブル)の2台だけはまだコースインしておらず1回のアタックに掛ける。

ベッテルの必死のアタックも届かず、ポールポジションはわずか2年目の新人シャルル・ルクレール(21歳:モナコ)の手に。
その瞬間ルクレールのピットガレージは歓声に包まれた。
これまでの予選最高位は2018年アゼルバイジャンGP(ザウバー)の6位というものだった。
ルクレールのベストタイム1'27.866は先輩ベッテルに0.294秒の差を付けるもの。
それでも2番手ベッテルでフェラーリ勢がメルセデスAMGを抑えてのフロントロウ独占を果たす。

3-4番手にメルセデスAMGのハミルトン&ボタス、5番手にレッドブル・ホンダのフェルスタッペン、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手グロージャン(ハース)、9番手ライコネン(アルファロメオ)、10番手がノリス(マクラーレン)というトップ10グリッドになった。

バーレーンGP公式予選の結果はこちら
バーレーンGPの画像はこちら

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予選Q2、ホンダ勢4台中3台が力尽く

引き続きバーレーンGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでもQ1と同じく15台中、下位の5台がノックアウトとなる。

1回目トップはルクレール(フェラーリ)で、メルセデスAMG勢にいきなり0.5秒以上の差をつけた。
ベッテル(フェラーリ)のほうはトラフィックの中、フロントタイヤをロックさせて1回目6番手に留まる。
ルクレールとハミルトンの上位2台は2度目のアタックに出撃せず。
ベッテルが2番手に上げる。

トップはルクレール、2番手ベッテル、3番手ハミルトン、4番手ボタス(メルセデス)、5番名手マグヌッセン(ハース)、6番手サインツ(マクラーレン)、7番手フェルスタッペン(レッドブル)、8番手グロージャン(ハース)、9番手ノリス(マクラーレン)、10番手ライコネン(アルファロメオ)までがQ3進出を決める。

ここでの敗退はリカルド(ルノー)、アルボン(トロ・ロッソ)、ガスリー(レッドブル)、ペレス(レーシング・ポイント)、そしてクビアト(トロ・ロッソ)の5台となった。

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予選Q1、ルクレール(フェラーリ)が依然、速さみせる

30日(土)18時(日本時間:24時)からバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPの公式予選Q1が行われた。
18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は25度、路面温度は30度まで低下、路面は引き続きドライコンディションとなっている。

ウィリアムズ勢とアルボン(トロ・ロッソ)が走行を開始したものの、各車まだ条件の良くなる後半近くまで様子見の感じ。
ノリス(マクラーレン)がアタックを始めたが、スロー走行のグロージャン(ハース)に最終コーナーで進路を塞がれ審議対象となる。
最初のアタックでもルクレール(フェラーリ)がベッテル(フェラーリ)を上廻ってトップに立つ。

結局上位はそのままでトップがルクレール、2番手ベッテル、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ノリス(マクラーレン)、5番手ボタス(メルセデス)、6番手アルボン(トロ・ロッソ)、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手マグヌッセン(ハース)、9番手フェルスタッペン(レッドブル)、10番手グロージャン(ハース)の順。
ここでの敗退はジョビナッツィ(アルファロメオ)、ヒュルケンバーグ(ルノー)、ストロール(レーシング・ポイント)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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2019/03/30

フリー3回目、再びフェラーリ勢が最速に

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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30日(土)15時(日本時間:21時)からバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPのフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は26度、路面温度40度、路面はドライコンディションとなっている。

まだ温度が高く、予選や決勝レースと条件が異なることから各車スローな出足だったが、そんな中前日のフリー走行で冷却系のトラブルに見舞われたアルファロメオ・レーシングの2台の走行が目立った。
後半になってやっとタイムが動きだし、最後はソフトタイヤを装着したマシンでコースは溢れた。
結局トップタイムをマークしたのは再びフェラーリのルクレールで1'29.569。
0.169秒差で僚友ベッテルが続いた。
さらにハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢が3-4番手、5番手にグロージャン(ハース)、6番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、7番手ノリス(マクラーレン)、8番手フェルスタッペン(レッドブル)、9番手サインツ(マクラーレン)、10番手クビアト(トロ・ロッソ)となった。
ガスリー(レッドブル)は12番手、アルボン(トロ・ロッソ)は17番手だった。
このあと公式予選セッションが18時(日本時間:24時)から行われる。

バーレーンGPフリー走行3回目の結果はこちら
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ホンダ系チーム、フリー走行1日目コメント(3/29)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ここバーレーンではP1が日中、P2は夕刻後に行われるため、外気温を中心に、コンディションが大きく変化します。
P1では、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペン、ピエール・ガスリーが5番手・6番手となり、Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトが9番手となりました。
アレクサンダー・アルボンがP1でマークした13番手のポジションを、P2でも自身の最速タイムを更新しながらキープしました。
ガスリー選手は予選シミュレーション中にソフトコンパウンドタイヤでクリアラップ走行ができず、P2を12番手で終えました。
クビアトはP2では10番手となり両セッションをトップ10以内で終え、フェルスタッペンは約0.25秒差という僅差の中、金曜最後のセッションは6番手となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(5-6番手)

「悪くはありませんでしたが、もう少しいい結果にもできたとも思います。
ミディアムタイヤでの手応えはよく、最初のショートランでの走行で最速タイムを出せるはずでしたが、最終コーナーでのわずかな問題で0.2、3秒タイムを落としてしまいました。
ソフトタイヤでは十分なグリップを得られなかったので、改善できるよう追及しなければいけない点だと思います。
ロングランでも、レースで最もよく使うであろう、ミディアムタイヤで手応えを感じる結果となりました。
予選のアタックラップはたった1周のみとなりそうなので、セットアップの細かい調整がさらに必要です。
現時点で一番速さを見せているフェラーリチームがメルボルン大会で抱えていた問題をどうやら解決したようなので、ギャップをより縮められるようにしたいと思います」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(6-12番手)

「P1とP2の最初の方でのパフォーマンスはとてもよかったと感じました。
P1が行われた今朝は気温がとても高く、マシンのバランスは理想的だとは言えないものの悪くはありませんでした。
午後のP2ではミディアムタイヤで速さを見せることはできましたが、ソフトタイヤではどこか速さに欠けるペースでした。
最初の周で思ったようにできなかったので、理想的ではありませんでしたが3周目でプッシュするしかありませんでした。
相対的にはマシンの調子はよく、ソフトタイヤ装着時の改善が必要であるのと、このセッティングでのペースが少しつかめていないだけだと思います。
マシンへの手応えから、自信を感じています。
もちろんメルボルンとは違うトラックなので、それに合わせすべてを最適化しなければなりませんが、明日にはさらに自信をもって挑めると思います」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(9-10番手)

「総じて、手応えのある金曜日になりました。
今日の走行で予定していたテスト項目を全てカバーし、金曜の走行では一番大事なロングランとショートランでの走行も行うことができました。
中団チームのパフォーマンスはとても僅差なので、明日の予選でいいポジションに持っていけるよう、今夜時間をかけて準備していきたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(13-13番手)

「チームにとってポジティブな日となったのではないでしょうか。
中団争いはとても僅差で、少しのミスも許されないと感じています。
今朝のセッションでマシンのバランス調整に少し苦戦してしましたが、P2までには改善することができました。
しかしマシンのパフォーマンスを上げるためには、今夜さらに改善策を見いだす必要があります。
明日を最善の状態で迎えられるよう調整が必要なことはまだいくつかあり、僅差の中団争いで必要なのはマシンの最大のパフォーマンスを引き出すことが重要であると思います。
改善するべき点は分かっているので、明日の予選では更に戦える状態で迎えられるようにしていきたいと思います」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「今日はPUとしては通常の金曜と同様に、このサーキットにあわせたPUセッティングの最適化を進め、2チーム、4台ともにスムーズにプログラムを消化できた一日でした。
ここでは日中に行われるP1と夕刻に行われるP2で大きくコンディションが異なるため、様々な路面や外気温の状況に合わせたデータを取ることができました。
それらのデータを元に、これからの作業でレースと予選に向けたセットアップを進めます」

提供:本田技研工業(株)

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パトリック・ヘッド氏、ウィリアムズ・チームに復帰へ

Patrick Head (C)Williams F1 拡大します スポンサー離脱や成績不振で苦戦が続いているウィリアムズだが、この伝統的なチームの共同創始者の一人であるパトリック・ヘッド氏(71歳:イギリス)がチームに復帰する方向であることがわかった。
実現すれば、実に8年ぶりということになる。

 

同チームでは2019年新型車開発の遅れからマシン責任者であるテクニカル・エグゼクティブディレクターのパディ・ロウ氏が更迭(表向きは個人的な理由)、技術部門で開いた穴の対策が迫られていた。

 

ただヘッド氏には長く貴重な経験があるとはいえ、年齢的なことやF1から遠ざかっていた期間も長いことからコンサルタントといった形での関与が有力視されている。
なお同氏はチームを離れた現在も少数株主の立場は続いているとのことだ。

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ジョビナッツィとヒュルケンバーグはお咎めなしに

FIA バーレーンGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、29日(金)に行われたバーレーンGPフリー走行1回目セッションで起きたアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)とニコ・ヒュルケンバーグ(ルノー)との接触事故についてビデオや走行データ等を検証した結果、処分を科さないことを明らかにした。

 

両者はセッション終了間際の15時27分、7コーナーにおいて接触する事故を起こしたが、いずれにも故意とみられる非は見当たらず、通常のレーシング・インシデント(出来事)と判断したもの。

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フリー2回目、ここでもフェラーリ勢が最速に

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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29日(金)18時(日本時間:24時)からバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は25度、路面温度32度、路面はドライコンディションとなっている。

太陽が隠れたバーレーンは急速に気温が下がり、路面温度も1回目のフリー走行スタート時に比べ一気に20度近くも下がった。
実際には土曜日の公式予選も日曜日の決勝レースもこのくらいのコンディションということになる。

各車ロングランに挑む中、アルファロメオ・レーシングの二人はフロアパネルを外すなどいずれもマシントラブルで周回が伸びていない。
とりわけライコネンのほうは結局6ラップに留まった。

トップタイムはここでもフェラーリ勢で、今度はベッテルが1'28.846でトップ。
ルクレールが0.035秒差で2番手になった。
3-4番手にハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢、5番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、6番手フェルスタッペン(レッドブル)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手グロージャン(ハース)、10番手クビアト(トロ・ロッソ)となった。
ガスリー(レッドブル)は12番手、アルボン(トロ・ロッソ)は13番手。
ウィリアムズ勢は今回も最後尾に留まった。

バーレーンGPフリー走行2回目の結果はこちら
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2019/03/29

フリー1回目、フェラーリ勢が挽回の走りみせる

Bahrain Circuit (C)Pirelli Motorsport
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29日(金)14時(日本時間:20時)からバーレーン国際サーキットを舞台に2019年F1第2戦バーレーンGPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は29度、路面温度51度、路面はドライコンディションとなっている。
パーマネント・サーキットということもありピレリは今回、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC1、ミディアムのイエローにC2、そしてレッドのソフトにC3という堅いほうの3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

ジョビナッツィ(アルファロメオ)とヒュルケンバーグ(ルノー)が接触したり各所で小さなスピンはあったものの大きなアクシデントにはならず、赤旗中断もみられなかった。
前戦の「不評」を覆すかのようにここではフェラーリ勢が最速。
ルクレールが1'30.354のタイムでトップ、ベッテルが0.263秒差で続いた。
ルクレールがセッション最速となるのはこれが初になる。
3-4番手はボタス&ハミルトンのメルセデスAMG勢、5-6番手にフェルスタッペン&ガスリーのレッドブル勢、7番手サインツ(マクラーレン)、8番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、10番手にライコネン(アルファロメオ)が入った。
リカルド(ルノー)は11番手、アルボン(トロ・ロッソ)は13番手だった。
このあとフリー走行2回目セッションが18時(日本時間:24時)から行われる。

バーレーンGPフリー走行1回目の結果はこちら
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ジェームズ・キー氏、晴れてマクラーレンでの業務開始

James Key (C)Scuderia Toro Rosso
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トロ・ロッソでテクニカル・ディレクターを務めていたジェームズ・キー氏(47歳:イギリス)が、この週末のバーレーンGPから晴れて移籍先の新天地マクラーレン・チームでの仕事をスタートさせた。

1998年、当時のジョーダン・チームでF1キャリアをスタートさせたキー氏はミッドランド、MF1、スパイカー、フォース・インディア、ザウバーなど中小チームで活躍、2012年からはトロ・ロッソで戦闘力あるマシンを手掛けて評価された。
その後昨シーズン半ばにマクラーレン・チームへの移籍を決めたが、所属していたレッドブル・グループとの折り合いが付かず、ここまで就任が遅れていたもの。

3月25日付けで業務をスタートさせたキー氏は、トロ・ロッソ時代共に仕事をしたカルロス・サインツと旧交を温めるなど新たな職務に意欲をみせているとのこと。
現場には顔を出すが、実質的には2020年のマシンを先行開発することになりそうだ。

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アロンソ(マクラーレン)、早くもバーレーンでF1テストへ

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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昨シーズン限りでF1から現役引退を表明したばかりのフェルナンド・アロンソ(37歳:スペイン)が、早くもバーレーンで現場復帰することがわかった。

これは今週末のバーレーンGP終了後に行われる予定の当地バーレーン国際サーキットを舞台にした合同テストに、古巣マクラーレン・チームのマシンをドライブする意向を表明したもの。

今回のテストの主眼はあくまでもピレリタイヤのテスト、そして若手ドライバーに機会を与えるもので、アロンソのような引退したベテランドライバーが参加するのは異例のこと。
なお2日間のテストでは本来のレースドライバーであるサインツ&ノリスもドライブ予定のため、マシンが2台用意される可能性もある。

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バーレーンGPの週末は雨の心配はなし

Bahrain Circuit (C)Mercedes Motorsport
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今週末行われる2019年F1第2戦バーレーンGPの舞台地であるマナーマ地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、決勝レースが行われる日曜日いずれも晴れないし曇りで降水確率は20%以下、雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温
3月29日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 19- 26度 0%
3月30日(土) 公式予選 曇り 21- 26度 20%
3月31日(日) 決勝レース 曇り 23- 31度 0%

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バーレーンGPのスチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる第2戦バーレーンGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(57歳:イタリア)を指名したことを明らかにした。

ピロ氏はスポーツカーレースで活躍、実に5回のルマン24時間レース優勝を記録したレジェンド。
F1では1989年オーストラリアGPの5位(ベネトン・フォード)が最高位。
同氏のスチュワード就任は昨季第20戦のブラジルGP以来で自身通算27回目となり、全体の最多を誇る。

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2019/03/28

レッドブル首脳、今週もフェラーリの苦戦予想

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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レッドブルが、今週のバーレーンGPにおいてもフェラーリの苦戦が続くと予想している。
開幕戦オーストラリアGPでは苦戦したものの、今週のバーレーンGPでは跳ね馬チームが復活すると多くの人がみる中、異論を唱えたのはレッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士だ。

「今年のフェラーリのパフォーマンスが低いのは明白なことだ。
そして(同じフェラーリ製パワーユニットを積む)ハースも開幕戦で予想に反して低調だったところをみれば、原因がエンジン関連にあると思うのが順当なところ。
詳しいことはわからないが、フェラーリはタイヤや冷却にも問題を抱えていると推測される。
そしてバーレーンはメルボルンよりもずっと高温だ。
残念ながら、彼らのパフォーマンスはさらに低下することだろう」

さらに同氏はタイヤについてもフェラーリ勢は使いこなしていないためペースが上がらないと論じた。
果たして真相はどうなのか、週末の行方が注目される。

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ビルニューブ氏、クビサのF1復帰に懐疑的見解

Robert Kubica (C)Williams F1
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元F1チャンピオンであるカナダのジャック・ビルニューブ氏が、開幕戦オーストラリアGPについて言及、その中でベテランのロバート・クビサ(34歳:ポーランド)がウィリアムズ・チームから復帰を果たしたことについて懐疑的な見解を示し話題を呼んでいる。

同氏によれば、F1はモータースポーツの最高峰としてすべてにトップレベルであるべき。しかしクビサはラリーでの大クラッシュにより現在も右腕に障害を抱えているとされる。
F1復帰に掛ける気持ちはわかるものの、歓迎されることではないという。

現在のウィリアムズが戦闘力を欠いているのは明白なことだが、クビサはオーストラリアGPで若いチームメイトにも後れを取っていた。
ただこのビルニューブの意見にはF1関係者の間からも非難の声が聞かれるようだ。

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バーレーンGPに3つ目のDRSゾーン設定

Bahrain GP Scene (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるバーレーンGPに、3つ目のDRS(ドラッグ・リダクション・システム)ゾーンを設定することを明らかにした。

これまで各グランプリ共にDRSゾーンは最大2か所までとされていて、例外的にオーストラリアGPとカナダGPのみ3つ目が昨年から実験的に導入されていたが、通常のグランプリとしては今回が初めての試みとなる。

新しいDRSゾーンは3コーナーと4コーナーの間のストレートに設置され、DRS検出ポイントは1コーナーの頂点の50メートル手前に配置される。他の2つはメインスタンド前のホームストレートと10コーナー先でのバックストレートでこれまでと変わらない。

今シーズンはオーバーテイクの機会を増やす目的でエアロダイナミックスの改定が行われていて、これまでよりも速度差が大きくなっている。

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ホンダF1、ハンガリーGP(8月)までの優勝狙う

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングとのパートナーシップ初戦で2008年以来の表彰台という望外の好成績を収めたホンダF1にとって、当然のことながら次の目標は優勝。
実現すればこちらは2006年のハンガリーGP(バトン)以来ということになる。

この手の届くところまできた目標について、ホンダの山本雅史モータースポーツ担当部長は次のように語っている。

「ハイブリッド時代になって初めて2チーム供給体制を取る今シーズンは、ホンダにとっても正念場になると考えている。
いまわれわれには、優勝のため何ができるかが問われている。
そしてそれを現実のものにする時が訪れているとも受け止めている。
できれば第12戦のハンガリーGPまでにこれを達成したい。
ハンガリーはかつてわれわれが優勝したところでチャンスはあるし、そうした意味では去年レッドブルが優勝したモナコも有望なところだ。
いずれにせよ、夏休みまでに優勝できれば最高だね」

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2019/03/27

エクソンモービル、ホンダの仕事ぶり評価

Redbull/Mobil (C)RedBull Racing
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現代のF1において、エンジン・サプライヤーはチームにとり欠くことの出来ない重要な存在だが、そのエンジンに燃料やオイルなどを供給する石油会社もまた同様に重要な戦闘力の要素との位置づけになっている。

昨年までルノー・エンジンを搭載したレッドブルは『エクソンモービル』と組んでいるが、一方本家ルノーと、同じくカスタマーであるマクラーレンのほうは『BPカストロール』を使用している。

そうした経緯により今シーズンからホンダと仕事を始めたエクソンモービル、同社でグローバルモータースポーツテクノロジーマネージャーを務めるデビッド・ツルサキ氏は、ホンダの仕事ぶりを高く評価する発言を行っている。

「ホンダとの開発は昨年の後半からスタートしたが、これまでまったく順調に進んでいる。
われわれはエンジン・メーカーに複数の試料を送付して評価してもらうのだが、ホンダは常にスピーディで的確な反応をしてくれる。延べにすればすでに燃料が40種類、オイルが36種類にもることからこれはすごいことなんだ。実はこれまではそうはいかなかったからね」

なおメルセデスはペトロナス、フェラーリはシェルとそれぞれ契約している。

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ミック・シューマッハ、「F1テストよりF2初戦」

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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今季F2シリーズに参戦のミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)にバーレーン合同テストでの初F1テストの可能性が伝えられたが、これが正式に発表された。
それによれば、テストはアルファロメオ・レーシングだけでなく、なんと本家フェラーリ・チームのマシンにも乗ることがわかった。

FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員であるとはいえ、フェラーリ・チームがF1まったく未経験の新人を公式テストに起用するのは極めて異例のこと。
テストでは初日の4月2日(火)にまずフェラーリの、そして翌3日(水)にはアルファロメオ・レーシングのマシンを走らせる予定となっている。

しかし当のシューマッハは、「僕にとってはF1テストよりもF2初戦のほうが大事。今はF2で頭がいっぱい」と、加熱する報道をクールに牽制した。

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ピレリ、モナコGPで今季初となる『C5』タイヤ投入へ

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport 拡大します 今シーズンもF1にタイヤを独占供給するピレリは、5月に行われる第6戦のモナコGPに今季初となる『C5』タイヤを投入する方針を明らかにした。
今シーズンのピレリは、これまでハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフト、ハイパーソフトと区分されていた5種類のタイヤを、C1(コンパウンド1)からC5(コンパウンド5)までの名称に変更。この中からレース毎に3種類のタイヤが選択され、それぞれハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)とされる。


しかし今シーズンはまだ最も柔らかいC5の投入はなく、モナコGPが初めてということになる。昨年までと比べ、全体に堅い方向にシフトされているということで、市街地特設コースとなるモナコの路面でどのようなパフォーマンスを発揮するのか注目される。
なおC5は続く第7戦のカナダGPでも投入予定となっている。

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2019/03/26

フェルスタッペン人気でオランダGP実現に相乗効果

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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政府の資金援助の見込みが立たず、新規開催プロジェクトが難航しているオランダGPだが、ここに来て一つの朗報がもたらされている。
当初伝えられたドレンテ州アッセンにある『TTサーキット・アッセン』での計画はコースが狭小で観客の収容人数も少ないことから消滅したが、その後1900年代に開催実績のある『ザンドフールト』が浮上。しかし、同サーキットの保有者であるオランダ王室家では、その2千万ユーロ(約25億円)とも言われる巨額資金の捻出に見通しが立たず計画は進捗していなかった。
ところが開幕戦オーストラリアGPでいきなり表彰台に乗るなど地元の英雄であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の活躍で、ザンドフールトの地元自治体が観光面での効果を期待して資金援助を申し出たと伝えられたもの。その財源には観光税の引き上げで充当するという。
その総額は400万ユーロ(約5億円)と、まだ十分な金額ではないが、こうした盛り上がりはリバティ・メディアをも動かすことになるかも知れない。

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ミック・シューマッハ、初のF1テストへ

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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今季F2シリーズに参戦のミック・シューマッハ(20歳:ドイツ)に、自身初となるF1テストの機会が巡ってきそうだ。これはバーレーンGP終了後の来週に当地で行われる合同テストに、アルファロメオ・レーシング(前ザウバー)のマシンをドライブするというもので、独『ビルト』紙らが報じた。

ミックは言わずと知れたミハエル・シューマッハの子息。父が栄光を刻んだフェラーリのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員であり、またアルファロメオはその系列であることは知られたところ。これまでデモンストレーションランの経験はあるが、実現すれば本格テストはこれが初ということになる。

その知名度から、当日はとんでもない数のメディアがこのサラブレッドにカメラのレンズを向けることになりそうだ。

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「見えないスタートジクナル」に追加策も

Signal Image (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、F1はレース中のオーバーテイクの機会増加を見据え、いくつかのエアロダイナミックス変更を実施しているが、高さ、幅ともに拡大されたリヤウィングもその一つ。しかし開幕戦を終え、その変更によるマイナス面が指摘されることとなってきた。
思わぬミスで予選下位に留まり17番グリッドという後方からのスタートを強いられたピエール・ガスリー(レッドブル)は、「スタートジクナルが見えなかった」と、吐露した。
「グリッドに着いたとき、肝心のスタートジクナルが僕のところからは見えないことに気が付いたんだ。しかたないから、周囲のクルマの動きを見てスタートしたよ。当然のこと出遅れて、2つ3つポジションを失ったんじゃないか」(ちなみに全20台なので3つ以上は下がらない)
18番手スタートだったサインツ(マクラーレン)も同様に訴えていて、次戦バーレーンGPでは後方グリッドのためスタートジクナルが追加されるなどの改善が図られることになるかも知れない。

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2019/03/25

マクラーレン・チーム、2021年の規約次第でF1撤退も

McLaren Motorhome (C)McLaren Group
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F1を運営するリバティ・メディアとF1チーム、そしてFIA(国際自動車連盟)は2021年に予定されるF1レギュレーションの大幅な改訂に向けて協議を重ねていて、今週も何らかの発表が予定されている。

これに対し有力チームの一つであるマクラーレン・チームは、「新しいレギュレーションが将来的なF1活動に寄与するものでなければF1からの撤退もあり得る」との強気姿勢をみせた。
これは同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターがイギリスの有力紙『ガーディアン』に語ったもの。

「われほわれが長期的にF1にコミットするには二つの条件が欠かせない。
その一つは財政的に存続が可能であること。
そしてもう一つは公平な競争が提供されることだ。
新たに提示される規約がこれに合致しないものだとしたら、われわれがF1に参戦することはなくなる」と、アメリカ出身のビジネスマンは迫った。

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フェラーリ、再びチーム名を「ミッション・ウィノウ」に

Ferrari 『SF90』(C)Ferrari
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今週のF1第2戦を前に、フェラーリ・チームが今季のエントリー名を再び『スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノウ』に変更したことがわかった。

ミッション・ウィノウは同チームの長いパートナーである大手タバコ会社『フィリップモリス社』との共同キャンペーンの名称。
その活動内容にタバコは関連していないとされるが、開幕戦の地オーストラリア、とりわけメルボルンのあるビクトリア州では喫煙への反発が強く、同チームでは開幕直前になってチーム名を本来の『スクーデリア・フェラーリ』に戻していたもの。

これに伴い、同ーチムでは再びマシンやドライバースーツ等への抽象的なロゴ掲出に踏み切るものとみられる。

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アルバートパークに路面改修計画が浮上

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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市街地特設コースということもあり、バンピーな路面が目立つオーストラリアGPの開催地アルバートパークに、路面再舗装による改修計画が浮上している。

これはオーストラリアGPの主催者であるAGPC(オーストラリア・グランプリ株式会社)のアンドリュー・ウェスタコット代表が地元の『ジ・エイジ』紙に語ったもの。
それによれば路面改修はFIA(国際自動車連盟)のレーシング・ディレクターからの指示であることを示唆している。

しかしこれについてルイス・ハミルトン(2勝)やセバスチャン・ベッテル(3勝)らこのコースを得意とする一部ドライバーからは早くも反対の声が挙げられている。

中でもここアルバートパークで6年連続となるポールポジションを獲得しているハミルトンは、「この荒れた路面とほとんど逃げ場のないランオフエリアというのがこのコースの特徴なんだ。
これがなくなったら魅力がなくなってしまう。
危険な故にドライバーは繊細なマシンコントロールを要求されるんだね。
ところが路面をスムーズなものにしてしまったら、それはもう僕の愛するアルバートパークじゃなくなってしまうよ」と、指摘した。

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新規開催目論むマイアミGP、週内にも新たな動き

Miami Image

昨年9月、地元住民の反対から事実上時期未定の先送りとなっているアメリカ・フロリダ州のマイアミGPだが、巻き返しに向けて週内にも新たな動きがあるようだ。
これは地元マイアミ市の委員会が明らかにしたもので、今週の3月28日(木)にも開催の可否を問う、委員会内部の投票が行われるというもの。
伝えられるところによれば、2019年の開催は消滅したものの、2020年以降の開催に向け、この6か月の間マイアミ市の関連部門にさまざまな働き掛けを行ってきたという。

合意が得られれば、向こう10年という長期開催契約が動き出すことになるが、難点はF1の契約には秘密事項が多いため、アメリカのスタイルになかなか馴染まないということだ。
それでもオースティンとは異なり、レースは公道を使う計画であることから地元の了承は欠かせないものとなっている。

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2019/03/24

バルセロナ、スペインGP開催継続に意思表示

Barcelona Circuit (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンも全21戦という史上最多のグランプリ開催が予定されているF1だが、このうちイギリス、イタリア、ドイツ、スペインらヨーロッパの伝統的グランプリがいずれも今年で契約の満了を迎えることになっている。

これについてスペインの通信社『EFE』は、バルセロナ当局がすでに契約延長を前提としてF1開催を司るリバティ・メディアと接触の機会を持ったと報じた。
それによればリバティ・メディアのF1担当責任者であるチェイス・キャリー/CEOが、今週バルセロナのカタロニア議会でサーキット責任者らと会合、具体的な協議を始めたというもの。
F1主催者の中では、他のグランプリと共同歩調を取ることで現在のサーキット側に厳しいとされる契約内容の見直しを団体交渉で迫る動きもあるが、スペインGPがこれに加わっているかは不明。

スペインGPはハラマやヘレスを舞台としたこともあったが、1991年からは現在のバルセロナで欠かさず継続されている。

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フラビオ・ブリアトーレ氏、フェラーリの戴冠に懐疑的

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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元ルノー・チーム代表で、フェルナンド・アロンソらと共に幾多のタイトル獲得を果たしてきたフラビオ・ブリアトーレ氏(68歳:イタリア)が、今季のフェラーリ・チームについて次のようにラジオ放送で言及した。

「今年のフェラーリには高い下馬評が与えられているようだけど、正直言ってまだメルセデスAMGに太刀打ちできるとは思えないね。
『SF90』の評判は良いようだけど、私はそう考えていない。
去年までと比べても別に何らギャップは変わっていないようにみえるよ。
依然として1周0.8から0.9秒の差はある。
実際、彼らは表彰台にすら立てなかったんだからね。
残念なことだけど今年のタイトル争いもハミルトンとボタスの二人によって繰り広げられるんじゃないか。
それは開幕戦のオーストラリアを見ただけで推測できるというものだ」

今年のF1人気を盛り上げるためには、同氏の予想が外れて欲しいものだが。

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メルセデス首脳、「ホンダの復活を歓迎」

V.Bottas & M.Verstappen (C)Redbull Racing
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開幕戦1-2フィニッシュを飾ったとはいえ、一時はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンに迫られるシーンもあったメルセデスAMG勢だが、同陣営のトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「ホンダの復活を歓迎する」と、王者の貫禄をみせている。
今回ホンダはレッドブルが3位、トロ・ロッソが10位とW入賞。
ホンダ・パワーによる表彰台獲得は2008年以来ということになった。
また各セクションでの区間最高速でも際だっており、スピードトラップではガスリー(レッドブル)が321.9キロで最高、フィニッシュラインでも同じくガスリーが310.2キロ、インターミディエイト1ではフェルスタッペン(レッドブル)が281.7キロ、そしてインターミディエイト2でもガスリーが304.2キロとすべての計測箇所でトップに並んでみせたもの。
ウォルフ氏は「こうした数字をみればホンダが復活をみせたのは間違いないところ。
彼らが久しぶりに表彰台を得たというのもこれなら当然のことだ。
しばらく困難な時期を過ごしていたが、それでも彼らはくじけなかった。
今回の彼らの弾けるような笑顔を見ていると、こっちまでうれしくなるよ。
もちろんホンダの完全復活はわれわれも望むところさ」と、余裕をみせた。

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2019/03/23

跳ね馬初陣ルクレール、チームから高い評価

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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F1経験わずか1年で、ザウバーからフェラーリへと大抜擢されたシャルル・ルクレール(21歳:モナコ)のオーストラリアGPでの働きについて、チーム首脳は高い評価を与えている。

予選ではフェルスタッペン(レッドブル)にチームメイトとの間に割って入られてしまったが、決勝レースでは終始好走、最終的にもわずかな差で元チャンピオンの僚友に続いて5位フィニッシュを遂げた。

これについてマッティア・ビノット代表は、次のようにその健闘を讃えた。
「ルクレールはわれわれが期待した通りの走りをみせた。
彼は単にいちドライバーとしてでなく、チームプレイヤーとして貢献したんだ。
だからエンジニアらからも評価されているよ。
パフォーマンスとしてはまだフルに発揮したとは言い難く、とりわけ予選などでもっと上に出られたかも知れないが、初陣としては十分に納得できる力強いものだった。
これを良いスタートラインとして、これからの成長に期待を掛けている」

表向きには語られないものの、ルクレールは「チームオーダーを守ってベッテルの後方に甘んじた」と外部からは理解されている。
フィニッシュ時、両者の差は1.121秒という僅差だった。

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トロ・ロッソ、日本の投資会社とスポンサー契約

Buzz Asset (C)Scuderia Toro Rosso
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トロロッソ・ホンダは、日本の投資会社『バズ・アセット・マネージメント』とスポンサー契約を結んだことを発表した。

バズ・アセット・マネージメントは元レーシングドライバーである長谷川大祐氏が設立したもので、自身がレース活動をしていた当時、多くの企業から支えられたことを糧とし、有能な若手ドライバーの育成などで恩返しを図るというのが理念とされる。

これまでもF2の松下信治やF3の名取鉄平らを擁するカーリン・モータースポーツを支援するなど実績を持っていて、「次の照準がF1になるのは当然のこと」と、トロ・ロッソ・ホンダへの支援に意欲をみせている。

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バーレーンGPは上位のタイヤ選択揃う

Bahrain GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今年のF1タイヤは、ドライの場合最も硬いほうのC1(コンパウンド1)から最も柔らかいC5(コンパウンド5)まで5種類のうち、各レース毎に3種類を選択して用意。
それぞれハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、そしてソフト(レッド)として配分することが決まっている。

来週末バーレーン国際サーキットで行われるF1第2戦バーレーンGPでは、パーマネントコースということもあって昨年であればハード、ミディアム、そしてソフトに相当する堅いほうのC1、C2、そしてC3がそれぞれ選択されている。

なお規定で予選Q3ではC3を、また決勝レースではC1とC2のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。

上位3強チームであるメルセデス、フェラーリ、レッドブルはC1が2セット、C2が3セット、C3が8セットのピエール・ガスリーを除き、すべてのドライバーがC1が1セット、C2が3セット、C3が9セットと同じ選択。
トロ・ロッソ勢はC2を2セットとし、C3を10セットに増やしている。

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2019/03/22

アルファロメオ、J-M.コレアを開発ドライバーに

Juan Manuel Correa (C)Alfaromeo Racing
ザウバー・チームから変更となったアルファロメオ・レーシングは、GP3レーサーであるアメリカのファン・マニュエル・コレアを今シーズンの開発ドライバーに起用することを明らかにした。
コレアはまだ19歳の若手で、ランキング12位でGP3を卒業したあと今季はアルファロメオ・レーシングのジュニア・チームからF2シリーズへのステップアップが確定、将来のF1スーパーライセンス獲得を狙っている。
今回の契約により、コレアはできる限りグランプリの現場に帯同すると共にF1シミュレーターを駆使して同チームのマシン開発に尽力することになる。
今回の決定にコレアは、「将来のF1へと繋がる重要な仕事をすることになってうれしい。
起用してくれたバッサー(チーム代表)に感謝するとともに役に立てるよう頑張りたい」と意欲をみせた。

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メルセデスAMG、ハミルトンの損傷フロア画像公開

Floor Panel (C)Mercedes Motorsort
オーストラリアGPレース後、メルセデスAMGチームはルイス・ハミルトンのむマシンのフロアパネルに損傷があったことを示唆したが、21日(木)その損傷部の画像を公開した。

同チームによれば、マシンが縁石に乗った際、フロアパネルのシールエリアという部分に欠損がみられ、これが決勝レースでペースが上がらなかった原因と分析したもの。

F1チームがこうした画像公開するのは極めて異例のことだが、こうした苦境にもかかわらず『善戦した』ハミルトンの名誉のため敢えて踏み切ったものとみられる。
ハミルトンの本来のペースが今回のボタス以上のものだったすると、他チームにとっては今シーズンも厄介なことになりそうだ。

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ロズベルグ氏、「ボタス立つべくしてトップに立った」

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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開幕戦オーストラリアGPで、本命とみられたポールシッターのハミルトンをかわし、スタートでトップに立ったのは昨シーズン1度も優勝できなかったチームメイトのバルテリ・ボタス(メルセデス)だった。

これについてハミルトンのかつての僚友であるニコ・ロズベルグ氏は「ボタスはなるべくしてスタートでトップに立った」との見解を示した。

「チャーリー(ホワイティング/レースディレクター)が亡くなった影響がここにも表れているんだね。
今回のスターターはスタートシグナルを消灯するタイミングがこれまでより早過ぎた。
これは間違いないところ。
そのため一瞬ハミルトンはスタートするのが遅れてしまったんだ。
彼は従来、スタートの練習は数えるほどしかしないからね。
それに比べてボタスのほうはいつも繰り返しスタートの練習をしていたから、今回のようなケースにも対応できた。
その差が今回のレース結果にも表れたんだと思う」

ロズベルグ氏はメルセデス時代のハミルトンを唯一打ち破った歴史を持つ2016年のF1チャンピオンだけに、説得力がありそうだ。

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2019/03/21

新たに導入のオーバーテイク策に懐疑的な声も

Image (C)Haas F1 Team
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F1はレース中のオーバーテイク・シーンを増加させるため、マシン・エアロダイナミックスに複数の規約変更を導入したが、開幕戦を終えた限りでは期待した効果はあまりみられなかったようだ。

この変更は、オーバーテイクを難しくしている一つの理由であるマシン後部の乱気流を減らすことを目的として、幅広のリヤウィングの採用に加え、フロントウィングの簡素化やバージボードにも制限を加えるなどしたもの。
オーストラリアGPでみごとなオーバーテイク・シーンを演じたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)でさえ、「これまでと変わらず今年のマシンでもオーバーテイクはとても難しい」と明かしている。

ただDRS(ドラッグ・リダクション・システム)の変更については「前車に追い付くのが容易になった」との前向きな声も聞かれる。
開幕戦の地アルバートパーク特設コースは従来からオーバーテイクの難しいサーキットに挙げられていて、ほんとうの評価は第2戦のバーレーン国際サーキット以降のパーマネント・サーキットでのレースを見極める必要があるというのが一致した見方のようだ。

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ベトナムに新設のサーキットは『ハイブリッド型』

Image
2020年から初のF1グランプリ開催を目指すベトナムでは、その開催地の概要を明らかにした。

それによれば形態は首都ハノイの公道を使った距離5.565キロの市街地特設コース。
しかしそれまでの特設コースに多かった90度の直角コーナー多用を改め、極力自然なコーナーの形態を優先、一部には特設スタジアム・セクションが用意されるという。

設計はこれまで多くのサーキット建設で定評のヘルマン・ティルケ氏が手掛ける。
市街地コースとしてはモナコ、シンガポール、そしてアゼルバイジャンらに続くものだが、リバティ・メディアがF1オーナーとなってからはこれが最初のもの。
リバティ・メディアではこのサーキットを『ハイブリッド型コース』であると自讃している。

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ハミルトン(メルセデス)、トラブルだった可能性

Race Battle (C)Mercedes Motorsports
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今季開幕戦オーストラリアGPでは、ポールポジションからスタートしながらもオープニングラップで僚友ボタスに先行されると、終始これを脅かすこともなくルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はらしくない20秒もの大差で2位フィニッシュに甘んじた。

これについて同チームでは、ハミルトンのマシンにトラブルがあり、これが影響した可能性を示唆した。
それによればハミルトンのマシンにはスタート前からフロアパネルにダメージがあることを確認、応急処置を施してレースに臨んだものの、エアロダイナミックスなどマシンバランスに支障があったのでは、としている。

次は中東のバーレーンGPと、遠征が続くグランプリ・サーカスだが、王者メルセデスAMGチームのこと次戦までには完全な対策を施してくることだろう。

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2019/03/20

初の最速ポイント得たボタス、「シーズン最後に効く」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンからF1でも60年ぶりに復活した決勝レース中の「ファステストラップ・ポイント」をみごと獲得してみせたのは、このレースでひさびさの優勝を遂げたバルテリ・ボタス(メルセデス)だった。
これによりボタスは1戦終了後のポイント・ランキングで早くも「26ポイント」という新鮮な表示をモノにしている。

これについて当のボタスは、次のようにその価値を強調した。
「もちろんとてもうれしいし、名誉なことだよ。
これはこのレースで一番速かったという勲章でもあるんだしね。
わずか1ポイントに過ぎないけれど、チャンピオンシップの展開によってはこれが大きな影響力を持つこともない訳じゃない。
そのためにも今回、25ではなく26のポイントを得たのは僕にとってとても重要なことなんだ。
この新しいシステムが定着するかは今後のレース次第。
言われるように、ファステストラップを得るため終盤タイヤをフレッシュなものに履き替えるという作戦もあるだろう。
でもそれはこの賞の本質を見失った、誤った行為だよ」

かつてF1にこの賞があった当時は優勝しても8ポイントだったため、現在とは比べものにならないほど価値があった。

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「母国グランプリ」がリカルド(ルノー)の敗因か

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今年も唯一のオーストラリア出身ドライバーとして母国グランプリに臨んだダニエル・リカルド(ルノー)だったが、予選ではチームメイトの後塵を排する12番手、決勝レースでも知り尽くしている筈の母国サーキットでコースサイド段差のためにフロントウィングを破損させて最後尾まで後退するなど精彩を欠いた。
これについてリカルドはホームグランプリのさまざまなプロモーション活動に駆り出されるなど、ホストドライバーならではの「仕事」に追われ、本来すべきオーストラリアGP本番への準備ができなかったことが不振の原因になったと明かした。
今年ルノー・チームに移籍したリカルドは系列である日産スーパーカーのデモンストレーションランを行った他、地元メルボルン市のイベントに追われた1週間だったとのこと。
「来年からはこのスタイルを換える必要がある」と語るリカルドは、これまでも不思議とホームグランプリでの不振(4位が最高)が際立っていた。

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エクレストン氏、ホワイティングR/Dの死去悼む

Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の前代表であるバーニー・エクレストン氏が、長い間F1運営を共に下チャーリー・ホワイティング/レースディレクターの死去を惜しんだ。

これは今年89歳になるエクレストン氏が、イギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』に次のように語ったもの。

「私もこの歳だからこれまで様々なことを経験してきた。
何人ものドライバーの死も見てきたからね。
しかし今回のように、大切な友人を失うというのは耐えられない心の痛みだ。
それに彼はドライバーではない。
彼に非凡な才能があることを見抜いた私は、FIA(国際自動車連盟)の要職へと引き上げた。
彼はその期待に、いや期待以上の仕事をしてみせたよ。
それはみんなが等しく知るところだ。
彼が果たした仕事は仮にしかできないもの。
彼だけの仕事ができる後任を探すのは、困難なことだろうね」

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2019/03/19

クビサ(ウィリアムズ)、「今は完走したことが成果」

Robert Kubica (C)Williams F1
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シーズン前テストに間に合わなかったことから苦戦が予想されたウィリアムズ・チームだが、その見通しのとおりオーストラリアGP公式予選でも最下位、決勝レースも完走した中では最下位に2台が並んだ。
しかしそれでも同チームのベテラン、ロバート・クビサ(34歳:ポーランド)は「今の僕たちには完走したこと自体が大きな成果」と、胸を張った。

「今のチーム状況ではまずメルボルンのグリッドに無事並べたことに感謝しなくっちゃね。
とにかくグランプリに参加しないことには話にならないんだから。
今はタイムも他のチームには及ばないものだけど、差があるということはそれだけ僕らにも進歩する可能性が残されているということさ。
みんなに追い付けまでには最低数か月は掛かるだろうけれど、それまでは耐えることが必要なんだ」

2010年ルノー・チーム以来のF1復活となるクビサには、名門ウィリアムズ復活への期待が託されている。

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ベッテル(フェラーリ)、「これが精一杯の結果」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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シーズン前テストの好調さから本番レースでの活躍が期待されたフェラーリ・チームだったが、蓋を開けてみればライバルのメルセデスAMGチームとは真逆の結果となったばかりでなく、レッドブルのホンダ・パワーにも屈することとなった。

これについて今年のタイトル争い筆頭に挙げられていたセバスチャン・ベッテルは次のように語っている。

「この週末はずつとクルマの状態に満足できていなかったけれど、それが決勝レースに質勇躍された形だ。
何しろ遅かった。
これが僕らにできるベストだったんだ。
原因の一つにはレース後半で履いたミディアムタイヤのせいとか言われているけれど、根本的にマシンが遅いんだ。
これからデータの究明が図られるんだろうけれど、レースはすぐまたやってくるから挽回は容易なことじゃないよ」と、力を落とした。

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サインツ(マクラーレン)のリタイヤはMGU-Kのトラブル

>Carlos Sainz (C)McLaren Group
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ルノーから今季マクラーレン・チームに移籍して心機一転のカルロス・サインツ(24歳:スペイン)だったが、オーストラリアGP決勝レースの11周目、炎と白煙を上げてストップ。
マシンがコースマーシャルから派手に消火剤を掛けられるシーンが国際映像で流れた。

白煙の多さからトラブルの原因はターボチャージャー関連かと思われたが、本人は次のように説明している。

「もちろんこんな開幕戦を想像していなかった。
あそこまでレースはうまくいっていたのでマシントラブルはほんとうに残念だ。
原因はどうやらMGU-K(運動エネルギー回生システム)が壊れたようだ。
クルマのバランスは良かったし、レースペースも悪くなかったのでちやんと走っていればポイント獲得は確実だと思っていた。
もちろん残念だけど、これがレースというもの。
次のバーレーンではもっとポジティブなものにしたいね」

マクラーレンが見限ったホンダ・エンジンが表彰台に上がったのとは対照的な結果となった。

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2019/03/18

2019 オーストラリアグランプリ 決勝 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsports
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2019 オーストラリアグランプリ 決勝
2019年3月17日、メルボルン

メルセデスのバルテリ・ボッタスが、オーストラリアグランプリを圧勝で制しました。我々の予測通りの1ストップ戦略を採ったボッタスは、23周目にソフトからミディアムへ交換しました。トップ4が同様の戦略を採用しましたが、ピットストップのタイミングは異なるものでした。メルセデスのルイス・ハミルトンとフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、戦略的に、それぞれのチームメイトよりも早めのピットストップを行いました。

キーポイント
• 上位勢で最初にピットストップを行なったのは、アンダーカットを狙ったベッテルでした。この戦略に対応すべく、ハミルトンは、ベッテルの1周後にピットストップを行いました。
• ボッタスはステイアウトし、チームメイトとの差を広げました。
• トップ4で最後にピットストップを行なったドライバーは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンでした。26周目にピットストップを行なった戦略が功を奏し、フェルスタッペンは4番グリッドのスタートから表彰台を獲得しました。
• 今シーズン最初にファステストラップポイントを獲得したドライバーは、バルテリ・ボッタスでした。ボッタスは、ファイナルラップの1周前に、昨年のファステストラップを更新するタイムを記録しました。
• 大半のドライバーが1ストップでフィニッシュした中、ウィリアムズのジョージ・ラッセルが2回、チームメイトのロバート・クビサが3回のストップを行いました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C2: トラック上のラバーインが進み、温暖なコンディション(気温24℃、路面温度44℃)となったことで、長いスティントに対応可能でデグラデーションが小さいハードタイヤが効果的なレースタイヤとなりました。
• ミディアム C3: 金曜日のデータは、ミディアムが第2スティントに最適と示していましたが、フェラーリでも戦略が分かれたように、ハードとミディアムの選択が難しい状況でした。多くのドライバーが、ミディアムで40周以上のスティントを走行しました。
• ソフト C4: 大半のドライバーがソフトでスタートしましたが、スティントの長さはまちまちでした。今年のタイヤの耐久性向上が、この戦略的なバリエーションを生み出しています。

ピレリ カーレーシング責任者 マリオ・イゾラのコメント
「3種類のコンパウンドは、アルバートパーク特有の厳しさに対応し、いずれも広範囲に渡って使用されていました。コンパウンドの選択やスティントの長さにおいて、興味深い戦略のバリエーションが見られました。また、グリッド後方のドライバーたちは、代替戦略によってポジションアップを図っていました。今年の目標は、ドライバーが各スティントの最初から最後までプッシュできるコンパウンドを提供することです。フェルスタッペンとファステストラップポイントを競い合っていたボッタスが、レース終盤にアルバートパークのファステストラップを更新したことは、我々の目標が達成されたことを示しています」

ピレリジャパン・プレスリリース

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フェラーリ・チーム、早くもルクレールに順位指示

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンからF1わずか2年目の新鋭シャルル・ルクレールをベッテルのチームメイトとして迎えたフェラーリ・チームだが、早くも初戦で両者の位置関係に指示が出されたようだ。

グリッド5番目からスタートしたルクレールはレース終盤、フェルスタッペン(レッドブル)にオーバーテイクを許すなどペースが上がらないベッテルを窺う勢いをみせた。
しかしチームメイトどうしが4位のポジションを争うというシチュエーションに、チームはそのままの順位をキープするよう指示を出したとのことだ。

ルクレールによれば、チームメイトより新しいタイヤを装着していたため無線で指示を仰いだところ、「2台の間に間隔を取り、そのままの順位をキープするように」と伝えられたという。
逸材との声が高いルクレールだが、その本領を発揮するにはレース序盤より自ら先行する状況が必要のようだ。

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優勝のボタス(メルセデス)、「最高の気分」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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ポールポジションこそ逸したものの、決勝レースではオープニングラップで僚友ハミルトンをかわすと、その後は終始レースをコントロールする強さで自身通算4勝目となる優勝を飾ったメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスは、「最高の気分」と、喜びを爆発させた。

「これまでで最高の気分だよ。
僕のレース人生を通しても、今日は間違いなく最高のレースになったね。
こんなレースは簡単にできるものじゃない。
しかもこれがシーズン開幕戦。
これ以上は望めない、まさに最高のシーズン滑り出しになったよ。
後半はタイヤの管理が課題になったけれど、それもうまくいった。
今回から導入されたファステストラップ・ポイントも得られたしね。
あと20戦もあるけれど、今日はこの勝利に浸りたいと思っている」

ボタスの優勝は2017年のアブダビGP以来ということになる。

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フェルスタッペンのオーバーテイクに称賛の声

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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オーストラリアGP決勝レース終盤、セバスチャン・ベッテルのフェラーリを華麗にオーバーテイクして3位表彰台をもぎ取ったマックス・フェルスタッペンに称賛の声がパドックで広がった。

一つは、順当であればメルセデス&フェラーリ4人のいずれかが獲得するとみられた表彰台を、今年からパートナーを組んだばかりのレッドブル・ホンダのマシンが実力でオーバーテイクしてみせたこと。
そして抜かれたベッテルも無為に抵抗することはなく、フェアなオーバーテイク・シーンが世界に届けられたことだ。

またこのレース結果にフェルスタッペンは「まだメルセデスとは大きな差があるのは事実だけれど、初戦から確かな手応えが感じられた。今後の開発の進捗をとても楽しみにしている」と、ポジティブな感想を語った。

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2019/03/17

ホンダ系チーム、豪GP決勝レース・コメント

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが行われ、Aston Martin Red Bull Racingのマックス・フェルスタッペンが3位でフィニッシュ。Hondaとしては、2015年のF1復帰以来、初めての表彰台獲得を果たしました。

4番グリッドのフェルスタッペンは、スタートからポジションをキープ。
バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン(ともにメルセデス)、セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の後ろでレースを進めます。
ハミルトンとベッテルは、それぞれ15・14周目にピットインする中、チームはフェルスタッペンを25周目までコース上にとどめる戦略を選択。
これにより、よりフレッシュなタイヤで前方のマシンを追い上げることができました。

30周目、ターン1でベッテルの背後につけたフェルスタッペンは、ターン3にかけてのDRSゾーンで並びかけると、そのままオーバーテイク。3番手に浮上します。
その後も安定して速いペースを刻み、ハミルトンへプレッシャーをかけ続けるも、パスするには至らず、そのままフィニッシュ。
3位に入り、Hondaにとって2008年イギリスGP以来の表彰台をもたらしました。

Red Bull Toro Rosso Hondaは、15番手スタートのダニール・クビアトが10位でフィニッシュし、開幕戦をポイント獲得で終えました。
ミディアムタイヤでスタートしたクビアトは、フェルスタッペン同様に他車よりもタイヤ交換を遅らせる戦略で臨み、前方のマシンがピットインしていく中でポジションを上げていきます。
26周目にソフトタイヤに交換すると、10番手でコースに復帰。
17番手スタートで、さらにピットを遅らせる戦略のピエール・ガスリー(Aston Martin Red Bull Racing)が37周目でタイヤ交換を終えると、クビアトの背後に迫り、両者はチェッカーフラッグまで接近戦を繰り広げました。
2人の戦いは、最後までオーバーテイクを許さなかったクビアトに軍配が上がり、クビアトが10位、ガスリーが11位となりました。
この3人と反対に、ソフトタイヤでスタートして早めのピットイン戦略を採ったアレクサンダー・アルボン(Red Bull Toro Rosso Honda)は、14周目にタイヤ交換を実施。
しかし、ペースの遅いアントニオ・ジョヴィナッツィ(アルファロメオ)に引っかかる形となってしまい、F1デビュー戦を14位で終えました。
Hondaパワーユニットを搭載するマシンは、4台すべてが完走を果たし、さまざまな経験を積むことができた開幕戦となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(3位)

「表彰台に上れてとてもうれしいですし、チームとHondaにとってもよかったと思います。
僕らがHondaと一緒に働き始めてから、すべてが素晴らしく、本当にこの関係を楽しめていますので、3位という結果でそれが報われました。
終盤でルイス(ハミルトン選手)にチャレンジできたことも、セブ(ベッテル選手)をオーバーテイクしたのも、メルボルンでは難しいと思っていたので、とてもポジティブな成果です。
僕らはタイヤの持ちで少しアドバンテージがありましたが、オーバーテイクに至らずともルイスにプレッシャーをかけ続けられたことには満足しています。
マシンは本当によかったですし、ストレートでのスピードもあったので、これが残りのシーズンに向けていい兆候になればと思います。
今日の表彰台は、Hondaにとって2008年以来だと聞きました。
Hondaのみんなのために、こうした成果が出せて、本当にうれしいです」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(11位)

「かなり難しいレースになりました。
僕のグリッドからは、今年大きくなったリアウイングの影響もあってスタートシグナルが見えず、周りのマシンを見て動かざるを得なくてポジションを失いました。
そこでトラフィックに引っかかり、DRSを使ってもオーバーテイクは難しかったです。
また、フロントウイングにデブリが引っかかってしまったことも影響しました。
レース中は前のマシンに0.5秒差まで迫れたのですが、そこでタイヤがスライドして追い抜くことは難しく、全力でプッシュしたのですが、ポイントには届きませんでした。
全体的には、レースウイークを通してのペースは本当によかったです。
予選でQ1敗退を喫してしまいましたが、アタックには満足していましたし、突破できなかったのは運がなかっただけです。
バーレーンは大好きなグランプリで、マシンに競争力があるのも分かりましたので、このまま進んでいきたいです。
2週間後まで集中を切らさず、プッシュしていきます」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(10位)

「今日は素晴らしいレースができました。
自分のドライビングに満足していますし、本当に楽しむことができました。
ポジティブな部分が多いレースだったと思いますが、それだけに昨日の予選で実力を出しきれなかったことが残念です。
レースを通して上手くタイヤをマネジメントできましたし、なによりマシンにはもっと上のペースを狙うためのスピードがあったと感じています。
ただ、ここはオーバーテイクが難しいサーキットでしたので、その点は残念でした。
前を走るストロール選手に追いつきたかったのですが、ギリギリまで行きながら抜くことができませんでした。
ガスリー選手とはいいバトルをしましたが、これは十分勝負になると思って走っていましたし、レースの最後まで自分より速いマシンを抑えきれたことに満足しています。
シャシーもエンジンも感触はよく、パッケージとしていいものであると感じていますので、このまま開発を続けていかなくてはいけません。
ここからの数戦についてはとても前向きに捉えていますし、いい結果を残せるのではと考えています」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(14位)

「今日は少し複雑な気分です。
初めてのレースウイークでしたが、一体どのようなものになるのか事前に想像できませんでした。
レースは上手くスタートでき、クラッチを繋いだ瞬間、これは最高だ!と思いました。
そしてそこから混戦の中でいくつか順位を上げ、ポイント圏内まではあと1台というところまで行くことができました。
ただ、よかったのはそこまでかもしれません。
ジョビナッツィ選手ともバトルをしており、彼らはタイヤで苦しんでいるように見えましたし、同じタイヤ戦略を取ったチームはみんな上手くいっていなかったようです。
硬いタイヤを選択し、長く引っ張ったチームは僕を抜いて順位を上げてきました。
その部分で少し失ったものはありましたが、週末全体の流れについては満足しています。
もしかしたらポイントを取れたかもしれないと思うと少し悔しい気持ちですが、いい経験になりましたし、全体としてはスムーズなレースウイークを過ごすことができました」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「2019年の初戦、Aston Martin Red Bull Racingとの初戦で表彰台に上ることができ、非常にいいスタートを切ることができました。
Hondaとしては2008年以来、2015年のF1の復帰以降では初の表彰台になりますが、素晴らしい走りを見せたフェルスタッペン選手と、それを見事な戦略で支えたチームに感謝をしています。
一方で、表彰台に上ったことは一歩を踏み出したと感じていますが、もっとパフォーマンスを上げないとまだトップには届かないことも実感しました。
Red Bull Toro Rosso Hondaについても、クビアト選手が復帰戦で力強い走りを見せ、10位入賞、ポイント獲得と、こちらもいい開幕戦になりました。
マシンにポテンシャルがあることも確認できました。

両チームともに、ここからさらに開発を続けパフォーマンスを向上していかなくてはなりません。
まだシーズンのスタートを切ったばかりですし、ここが我々の目指す場所ではありませんが、ひとまず今日のようないいレースができたことはポジティブに捉えています。
ここまで努力を続けてきたSakuraやMilton Keynesのメンバー、それに社内外で支えていただいているすべての関係者やサプライヤー様にも感謝の言葉を送ります。

また、応援をいただいているファンの皆様とは、ようやく喜んでいただくことができたのではと思っています。
今後もさらに多くの喜びを共有できればと思っていますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします」

【クリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)】

「新たなPUパートナーのHondaと最初のレースで表彰台を獲得できたことは、素晴らしい結果です。
Hondaにとっては、2008年以来のポディウムとなりました。
今日のマックスは、卓越したパフォーマンスを見せました。落ち着いたスタートを切ると、最速のピット作業を経て、C3(ミディアム)タイヤで速さを見せてセバスチャン(ベッテル選手)を見事にオーバーテイク。
さらに、その後は、オーバーテイクには至らなかったものの、最後までルイスへプレッシャーをかけ続けました。
ピエールは、このオーバーテイクが難しいサーキットで、17番手スタートからポイント一歩手前のところでフィニッシュしました。
全開でプッシュしてくれましたが、ポイント獲得に届かなかったのは残念です。
ただ、懸命に戦ってくれましたし、彼が輝く日もきっと来るはずです。
希望の見える開幕戦を終えましたが、バーレーンに向けて切り替えていきます」

【フランツ・トスト(トロ・ロッソ)】

「毎年、メルボルンに来るのを楽しみにしています。
開幕戦だからというだけでなく、最高のファンによる素晴らしい雰囲気があふれる、特別なレースだからです。

まず初めに、Honda、そしてAston Martin Red Bull Racingが表彰台を獲得したことに祝意を表します。
この結果は、両者にとって大きな成功だと思います。

われわれのレースは、13番手と15番手からスタートだったので、アレックスはソフト側のタイヤ、ダニールはミディアムタイヤでスタートと、両ドライバーの戦略を分けました。
これによって戦略に柔軟性を持たせることができたので、正しい判断でした。
ダニールは素晴らしいレース運びで、ポイントをもたらしてくれました。
彼にとっては2年ぶりのレースだったことを考えると、復帰戦をトップ10で飾れたことは、今後のシーズンにおいても大きいと思います。
アレックスも、F1デビュー戦で、かつ簡単なサーキットでないのに、いい仕事をしてくれました。
レースでは一つもミスをせず、ウイークを通じて多くの経験を重ねました。
開幕週を終えて、力強いパッケージがあると感じているので、次戦に向けても希望を持っています」

提供:本田技研工業(株)

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豪GPはボタス(メルセデス)が2シーズンぶり優勝

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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17日(日)16時10分(日本時間:14時10分)からアルバートパーク特設コースを舞台に2019年F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は24度、路面温度44度、路面はドライコンディションとなっている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という3種類のタイヤを持ち込んでいる。
なお規定で決勝レースでは2セット以上、C2かC3のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。
上位は規定でいずれもソフトタイヤ、11位以下はソフトとミディアムと半々、最後尾のクビサだけがハードをスタートタイヤに選択している。

スタートでボタス(メルセデス)がハミルトンをかわして首位に立つ。
後方では地元で人気のリカルド(ルノー)がいきなりフロントウィングを破損して最後尾まで後退、ピットインを余儀なくされた。
他車との接触があった訳ではなく、コースサイドの段差のためとみられる。
リカルドは早くもタイヤをハードに換え、フィニッシュまで持たせる構えのようだ。

11周目、マクラーレン・ルノーのサインツがマシン(ターボ?)から炎を出してピットレーン入口手前にストップ、マーシャルから消火剤を浴びせられた。
タイヤ交換に入ったグロージャン(ハース)が今年もトラブルでタイムロスを繰り返した。
31周目、3位のフェラーリのベッテルをストレートでホンダ・パワーのフェルスタッペンがオーバーテイクしてみせた。
32周目、グロージャン(ハース)がさきほどトラブルに見舞われた左フロントタイヤの故障でマシンを止めた。

結局レースはオープニングラップで首位に立ったボタス(メルセデス)がそのまま2017年のアブダビGP以来となる自身通算4勝目を記録した。
また今季から導入されたレース中のファステストラップ・ポイントもボタスが遭わせて獲得、1回のレースで26ポイントという荒稼ぎをやってみせた。
2位は20秒差を付けられた僚友のハミルトン(メルセデス)。
3位にレッドブル・ホンダのフェルスタッペン。
ホンダ・パワーによる表彰台は実に2008年ルーベンス・バリチェッロ(ホンダ)によるイギリスGP以来ということになる。
4-5位にフェラーリのベッテル&ルクレール、6位マグヌッセン(ハース)、7位ヒュルケンバーグ(ルノー)、8位ライコネン(アルファロメオ)、9位ストロール(レーシング・ポイント)、10位クビアト(トロ・ロッソ)でここまでが入賞。

以下、11位ガスリー(レッドブル)、12位ノリス(マクラーレン)、13位ペレス(フォース・インディア)、14位アルボン(トロ・ロッソ)、15位ジョビナッツィ(アルファロメオ)、16位ラッセル(ウィリアムズ)、17位クビアト(トロ・ロッソ)まで゛か完走。
リタイヤはグロージャン(ハース)、リカルド(ルノー)、そしてサインツ(マクラーレン)の3台となった。

オーストラリアGP決勝レースの結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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5番手ルクレール(フェラーリ)、「不本意な予選結果」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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ザウバー・チーム在籍わずか1年で誰もが憧れる跳ね馬チームに昇格。
これまでの予選最高だった7番手を凌ぐ自身最高位となる5番グリッドを獲得したフェラーリ・チームの新鋭シャルル・ルクレールだったが、しかしその顔に笑みはみられなかった。
2強4人と言われたメルセデス&フェラーリ勢の中で、唯一フェルスタッペン(レッドブル)に先行を許してしまったからだ。

「この予選結果には満足していないからね」と、イギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』に、21歳のモナコ王国の若者は強調した。

「予選Q1とQ2は予定通りの結果だった。
Q3でも最初のアタックはまずまずだったんだけれど、路面状況が良くなった肝心の2度目のアタックではミスが出てしまった。
1コーナーのブレーキングでフロントタイヤをロックさせてしまって、それからはこれを取り戻そうとして却ってドライビングが雑になってしまったんだ。
間違いなくトップ3に手が届く手応えを感じ取っていただけにほんと残念だよ」

ちなみにトップ3ということはチームメイトであるベッテルを凌ぐのが前提で、この若者の強気さを証明したものだ。

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危険ピット・リリースでハースF1・チームにも罰金

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、17日(土)に行われた公式予選セッション中、ケビン・マグヌッセンのマシンがピットアウトした際に危険なリリースがあったとしてハースF1チームに同じく5千ユーロ(約63万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればクルーが後続車の安全を確認することなくゴーサインを出したためマグヌッセンが発進、このためペレス(レーシング・ポイント)のマシンが危険な対応を迫られたと判断したもの。
なおこの件でドライバーへの処分はない。

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危険ピット・リリースでマクラーレン・チームに罰金

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、17日(土)に行われたフリー走行3回目セッション中、ランド・ノリスのマシンがピットアウトした際に危険なリリースがあったとしてマクラーレン・チームに5千ユーロ(約63万円)の罰金を科したことを明らかにした。

それによればクルーが後続車の安全を確認することなくゴーサインを出したためノリスが発進、このためラッセル(ウィリアムズ)のマシンが危険な対応を迫られたと判断したもの。
なおこの件でドライバーへの処分はない。

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ストロール(R・ポイント)、ピットレーン速度違反で罰金

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、15日(金)に行われたフリー走行2回目セッションで、ランス・ストロール(レーシング・ポイント)にピットレーン速度違反があったとして、レーシング・ポイント・チームに対し罰金200ユーロ(約2万5千円)を科したことを明らかにした。

それによればストロールは制限60キロのところを62.0キロで走行したとのこと。

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ホンダ系チーム、豪GP公式予選コメント

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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Q1では、Red Bull Toro Rosso Hondaのダニール・クビアトとアレクサンダー・アルボンが躍進。
クビアトは1分22秒511をマークし、4番手でQ1突破を決めます。
また、アルボンはデビュー戦ながら1分22秒757をマークし、8番手でQ2進出を果たしました。

Aston Martin Red Bull Racingは、フェルスタッペンが9番手でQ1を突破するも、そこからわずか0.144秒差のタイムとなったガスリーは、17番手でノックアウトを喫します。
Q2進出ラインとの差は、0.054秒という接戦でした。

Q2では、アルボンがトラフィックの影響を受けてタイムを伸ばせず、13番グリッドが確定。
クビアトもアタックラップ中に前方でセバスチャン・ベッテル(Ferrari)がコースオフしたことが響き、15番手でQ2を終えました。

Q3に進出したフェルスタッペンは、2度目のアタックで渾身の走りをみせてFerrari勢2台の間に割って入り、2列目4番グリッドを獲得。
Hondaとしては、2015年のF1復帰以来、自己最高の予選順位となりました。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4番手)

「今日は満足のいく予選でした。
今朝のFP3もそうでしたが、今週末は苦しむ場面も多く少し心配していました。
ただ、現場とファクトリーのスタッフが連携していいセットアップを見つけ出してくれたので、2列目グリッドを獲得でき、とてもうれしいです。

Q1は本当に接戦で、このようなストリートサーキットでは最初のアタックからうまくやらなければなりません。
ほかのドライバーと異なり、Q1では同じセットのタイヤを使い続けていたので、2度目の走行でタイムアップできたのはラッキーでした。
予選モードではパフォーマンスの向上を実感したので、満足しています。
いいマシンバランスを見つけるのに苦労しており、上位との差は望んでいたものではないのですが、現実的に考えると今のポジションには満足すべきだと思います。
4番手というのは、予選前の想定よりもいい結果です。
明日どういう順位で終わるかを判断するのは難しいですし、金曜日にロングランをそこまで多くできなかったのですが、タイヤの持ちはかなりよさそうなので、クリーンなスタートをしてどこまで順位を上げられるか見てみたいと思います」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(17番手)

「ターン1で少しトラフィックに引っかかってタイムを失いましたが、Q1での走りには満足していました。
ほかのマシンが複数回アタックをした中で僕らは1度にとどまったことが響きました。
路面の改善幅がこんなに大きいとは予測していませんでしたし、かなりの接戦になったことも想定外でした。
望んでいたポジションではありませんが、今週末はセッションごとに進歩を実感しています。
昨年のレースでもオーバーテイクは少なかったので、このスタートポジションでは厳しい面も多いと思いますが、果敢に挑んでポイントをつかみたいです。
難しい一日になりましたがポジティブでいなければなりません。
僕にとって、明日はたくさんの経験を詰み、ポジションを上げていく一日になります」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(15番手)

「予選までの流れには満足しています。
Q2までは完ぺきだったので、少し残念です。
Q2最後のアタックでは、セバスチャン(ベッテル)がコースアウトし、トラフィックの影響を受けました。
彼を責めるつもりはありませんが、これでタイムを失ってしまいました。
タイムには表れないようなものも含めて、ここからマシンの力をすべて引き出していけるので、明日に向けては希望を持っています。
Q1での走りができれば、Q3進出も可能でしたが、一度できたことであっても、それを繰り返せるとは限りません。
今日なにがよくなかったのかを把握していきます。
こうしてグランプリの舞台に戻ってきて、限界でマシンをプッシュできるのはうれしいですし、ここまで全ラップを心から楽しんでいます。
ロングランは悪くないので、明日はタイヤマネジメントと戦略をきちんとして、ポジションを上げていこうと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(13番手)

「最初の予選としては上々の結果だったと思います。
Q1で最初のアタックをしたとき、ラップタイムを聞いて周りがどれだけ速いかを知りました。
2度目のアタックのときにはリズムに乗れた感じがあり、自信がわいてくると同時に、路面の改善具合も大きくグリップが増しました。
ただ、わずかな差でQ3には届きませんでした。
プレシーズンテストでQ3進出に近い実力があると感じていましたが、中団の戦いはとても激しく、少しのミスも許されない接戦でした。
最後のアタック自体には満足していますが、あと0.05~0.1秒早ければQ3に手が届いたと思います。
このコースはオーバーテイクがしにくいのですが、新レギュレーションによって順位を上げていくチャンスが増えるかもしれません。
ロングランのペースはかなりいいので、明日はポイント獲得が目標です。
少し緊張しているので、今夜はよく眠れるか分かりません(笑) F1での初レースが本当に楽しみです。
クリーンなレースをして、いい結果を持ち帰りたいです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「まずは今年の第一戦の最初の予選で、PUとしては大きな問題なく終わったことはよかったと思います。
一方で、結果に関しては悲喜こもごも、ポジティブとネガティブが入り混じったものだったと考えています。
フェルスタッペン選手については力強い走りで2列目4番手を獲得し、Aston Martin Red Bull Racingと迎える初戦としては、いいスタートが切れたと思います。
ガスリー選手については難しいQ1になってしまったこともあり、17番手という残念な結果に終わりました。
Red Bull Toro Rosso Hondaについては、週末を通してマシンのポテンシャルはあると感じていましたので、トラフィックの影響などで、2台ともにQ2敗退という結果は残念に思っています。
明日は長いレースになります。
Red Bullとは初めてのレースですが、2年目となるToro Rossoとともにいい戦いができるように最善を尽くします」

提供:本田技研工業(株)

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2019/03/16

予選Q1敗退のガスリーにレッドブルが謝罪

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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今シーズンからレッドブル・レーシングに昇格、フリー走行ではしばしば先輩格(年下だが)であるフェルスタッペンをも凌ぐ速さをみせ、土曜日の予選に期待が掛かったピエール・ガスリーだったが、現実はQ1敗退という予想外のものだった。

これについてレッドブル・グループの重鎮ヘルムート・マルコ博士が異例の謝罪コメントを明らかにして注目を集めている。

「これは完全にチームの采配ミス。
2度目のアタックでのタイムアップ分と、予選カットラインを戦略担当者が見誤ったせいだ。
チームとしては恥ずかしい限りで、ガスリーには謝りたい」

シーズン前テストのクラッシュでは小さくなったガスリーだったが、今回は自分の責任ではないということで救われた形。
ちなみにフェルスタッペンのほうは最終的に予選Q3まで進出、2列目グリッドを獲得している。

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今季最初のポールはルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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16日(土)17時(日本時間:15時)からアルバートパーク特設コースを舞台に2019年F1開幕戦オーストラリアGPの公式予選がドライコンディションのもと行われた。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類のコンパウンドのうちホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という3種類のタイヤを持ち込んでいる。

著しい路面コンディションの改善と共に熾烈なタイム争いが行われた結果、メルセデスAMGのルイス・ハミルトン゛僚友ボタスのタイムを上廻る1'20.486でポールポジション獲得。
昨シーズン最終戦のアブダビGP以来となる自身通算84回目、ここメルボルンでは6年連続となる快挙となった。

2番手は0.112秒差でボタス(メルセデス)。
3番手ベッテル(フェラーリ)で、メルセデスとの差は0.7秒という大きなものになった。
4番手はフェラーリ勢に割って入ったレッドブル・ホンダのフェルスタッペン。
5番手ルクレール(フェラーリ)、6-7番手に好調ぶりを証明したハースF1のグロージャン&マグヌッセン、8番手新人3人の中で初戦で唯一Q3進出を果たしたマクラーレンのノリス、9番手アルファロメオに移ったライコネン、そして10番手にペレス(レーシング・ポイント)というトツプ10になった。
トロ・ロッソ・ホンダはアルボン13番手、クビアト15番手、レッドブル・ホンダのガスリーは17番手に留まった。

オーストラリアGP公式予選の結果はこちら
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豪GP予選Q2、新人ノリス(マクラーレン)が突破

引き続きオーストラリアGP予選は15分間のQ2が行われた。
ここでも15台中、Q1と同じく下位の5台がノックアウトとなる。

トップはさらにタイムを削り取ったハミルトン&ボタスで1'21.014のベストタイム。
?番手ボタス(メルセデス)、3番手は1回目のタイムでフェルスタッペン(レッドブル)、4番手ルクレール(フェラーリ)、5番手グロージャン(ハース)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手マグヌッセン(ハース)、8番手ライコネン(アルファロメオ)、9番手新人でただ一人突破のノリス(マクラーレン)、そして10番手ペレス(レーシング・ポイント)までの10台がQ3進出。

ここでの敗退はヒュルケンバーグ(ルノー)、リカルド(ルノー)、アルボン(トロ・ロッソ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)、そしてクビアト(トロ・ロッソ)の5台となった。

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豪GP公式予選Q1、ガスリー(レッドブル)思わぬ脱落

16日(土)17時(日本時間:15時)からアルバートパーク特設コースを舞台に今季F1開幕戦オーストラリアGPの公式予選Q1が始められた。
昨年同様、18分間で争われるここでは全20台中、下位の5台がノックアウトとなる。
セッション開始時の天候は晴れ、気温は24度、路面温度は41度、路面はドライコンディションとなっている。

最初のタック、フェラーリ勢だけがミディアムで他はソフトタイヤを装着。
路面コンディションの改善と共に次々とタイムアップ。
トップはソフトタイヤに履き替えたルクレール(フェラーリ)が最後に躍進。1'22.017を記録した。
2-3番手にハミルトン&ボタスのメルセデスAMG勢、4番手ジョビナッツィ(アルファロメオ)、5番手クビアト(トロ・ロッソ)、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、8番手ノリス(マクラーレン)、9番手アルボン(トロ・ロッソ)、10番手フェルスタッペン(レッドブル)。

ここでの敗退はストロール(レーシング・ポイント)、ガスリー(レッドブル)、サインツ(マクラーレン)、ラッセル(ウィリアムズ)、そしてクビサ(ウィリアムズ)の5台となった。

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豪GP、フリー3回目もハミルトン(メルセデス)最速

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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16日(土)14時(日本時間:12時)からアルバートパーク特設コースを舞台に2019年F1開幕戦オーストラリアGPの2日目、フリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は22度、路面温度43度、路面はドライコンディションとなっている。

このセッションでは特にアクシデントや赤旗中断もなく順調に進展。
ここでもトップタイムはやはりハミルトン(メルセデス)で、1'22.292と前日よりさらにタイムを削り取ってみせた。
前日と異なるのはやっとフェラーリ勢が上昇してきたこと。
ベッテルが2番手、ルクレールも3番手につけた。
そして4-5番手にハースF1のグロージャン&マグヌッセン、6番手にガスリー(レッドブル)、7番手ボタス(メルセデス)、8番手クビアト(トロ・ロッソ)、9番手フェルスタッペン(レッドブル)、10番手がリカルド(ルノー)だった。
なおアルボン(トロ・ロッソ)は15番手。
ウィリアムズ勢は相変わらず上位から大きく引き離されるタイムで最後尾に沈んだ。

この後、注目の公式予選セッションが17時(日本時間:15時)から行われる。

オーストラリアGPフリー走行3回目の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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ホンダ系チーム、豪GPフリー走行1日目コメント

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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Hondaと新しくパートナーシップを結んだAston Martin Red Bull Racingは、順調なスタートを切りました。
P1でマックス・フェルスタッペンがファステストタイムから0.1秒差で走ったほか、P2ではフェルスタッペンが3番手、ピエール・ガスリーが4番手タイムを出しました。
P2の終盤、ガスリーのPUに異常を検知しましたが、確認の結果、大きな問題ではないことが分かりました。

Red Bull Toro Rosso Hondaもダニール・クビアトがP1で7番手タイムを出し、力強いスタートをきりました。
アレクサンダー・アルボンはセッション後半でクラッシュを喫し十分な走行ができませんでしたが、クビアトから0.4秒差のタイムで走りました。
P2ではクビアトがトップ3から0.5秒差の11番手タイムを出し、アルボンはスピンがあったものの、最多周回数を走り17番手タイムでした。

P2はわずか1.3秒の間に3番手から18番手までが入る拮抗したセッションとなりましたが、その小さな差が土日には大きな差として現れることがあります。
予選、決勝で最良の走りをするために、両チームのデータ分析を進めます。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(4-3番手)

「今日の走りに満足していますし、今のところいい感触です。
もちろん、改善すべき点はありますし速さも必要ですが、まだシーズンは始まったばかりです。
メルセデスの調子はよさそうです。ミディアムとソフトのタイヤを履いたときのマシンの感触はいいのですが、まだタイヤに対する理解を進める必要があります。
事前の準備に関して他のマシンとの違いがあり、それがタイムに現れていました。
今夜データを分析して改善点を探しますが、PUは全く問題なくすべてスムーズでした。
無事にスタートをきれてよかったです」

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(8-4番手)

「シーズン最初のプラクティスで、再びトラックを走れてよかったです。
Aston Martin Red Bull Racingでの初めての走行なので特別な時間でした。
さまざまなテストを行うことができ、周回を重ねるごとにマシンの感触がよくなったので、いい1日でした。
まだ改善する余地はありますが、マシンのパッケージに満足しています。
テストですし、他のチームのスピードは未知数です。
P2ではP1よりマシンの感触もよくなり方向修正できました。
明日が楽しみです。
最終ラップでPUの異常を検知しましたが、確認の結果、大きな問題ではないことが分かりました」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(7-11番手)

「今日の2つのプラクティスは、どちらもうまくいきましたし、このサーキットでは、周回を重ねてプログラムを消化することが重要ですのでよかったと思います。
マシンの感触はいいです。
今日の時点でのベストなタイムを出せたと思うので、さらに変えるべき点を確認します。
明日に向けて、マシンにはまだ改善の余地があると思うので、今夜はその改善に取り組みます」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(13-17番手)

「まだF1の走行スケジュールやマシン、サーキットに慣れていっている途中です。
ここは簡単なサーキットではないですが、ペースは悪くないので少しずつ自信をつけています。
P1でスピンしてしまいましたが、その後にプログラムを再開しテストを続けることができました。
接戦の中団の中で、いい走りができていると思います。
明日に向けて改善できるかは、今夜の作業次第です」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「2019年のシーズンがスタートしました。
開幕戦の初日は、おおむね順調だった先日のウインターテストと同様、ほぼ予定通りにプログラムを消化しました。
P2の最後にガスリー選手のPUに異常を確認しましたが、確認の結果、大きな問題ではないことが分かりました。
明日以降のセッションにも影響はありません。
レースに向けてはあらゆる事態に対応できるよう、もう一度すべてを見直して臨みたいと思います。
明日以降の予選やレースに向けても、引き続きベストを尽くします」

提供:本田技研工業(株)

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チャーリー・ホワイティング氏(FIA)の後継を協議

Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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開幕戦のまさに直前に飛び込んできたチャーリー・ホワイティング/レースディレクター死去のニュースは、オーストラリアGPのパドックでも大きな衝撃を引き起こした。

ホワイティング氏が現在の重要なポジションに就いたのは今から20年以上のことで、誰もが同氏のいないF1など想定していなかったからだ。
レース中のみならず、抗議や安全面、レースの現場以外でもあらゆる課題の解決にあたってきたことに加え、F1グランプリ・オペレーションについては完全に同氏のコントロール下にあった。

FIA(国際自動車連盟)によれば、年齢的なこともあり同氏の後継について論議がなかった訳ではないとしながらも、具体的な後任についてまでは白紙だったという。
このため目下、チーム側の意向も踏まえた上で、マイケル・マージ氏を臨時の後任に充てることが検討されているとのこと。
その職務はまず喫緊の課題であるレーシング・ディレクター代理に就くとし、スターターなどリース・コントロールや安全面の責任者など多岐に渡ることになる。

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C.ホーナー代表(レッドブル)、決勝レースに自信

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2019年のF1開幕を彩ったオーストラリアGPのフリー走行初日は、王者メルセデスAMG勢が予想通りの速さをみせた一方で、下馬評の高かったフェラーリ勢に思ったほどのスピードはなく、メルセデスに続いたのはレッドブル・ホンダの2台だった。

もちろんまだ単なるフリー走行で、この日のタイムで一喜一憂するのはナンセンスだが、それでも陣営を勇気づけるには十分だったようだ。
とりわけレッドブル・レーシングの現場責任者であるクリスチャン・ホーナー代表は、次のように強気なコメントを披露した。

「まだ初日だし燃料(搭載量)もわからない今の段階であれこれ予想するのは時期尚早だが、少なくともマシンのポテンシャルは感じられた。
それに決勝レースで大事なのはロングランのペースで、これには自信がある。
見たところ、メルセデスはドライブするのが難しそうで、予選の優位をそのままレースで発揮できるかは疑問だ。
むしろレースではわれわれのほうのが安定しているのではないか。
果たしてどんなことになるのか、日曜日になるのが今から待ち遠しいよ」

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2019/03/15

ガスリー(レッドブル)、「ノーパワー」は「ノープロブレム」

田辺 豊治 (C)Honda Racing
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15日(金)行われたオーストラリアGPフリー走行初日の最後、ロングランを続けていたレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーが突然「ノーパワー」と、無線で訴えたシーンが国際映像で流された。

ちょうど最終コーナー手前だったため、ガスリーはそのまま惰性でピットガレージへと戻ったが、ホンダ・パワー勢はここまで好調だったため、そのトラブルの内容に関心が集まった。

しかしこれについてホンダF1の田辺豊治/テクニカルディレクターは詳細については言及しなかったものの、「確認した結果、大きな問題ではなく、明日以降の走行に影響はない」とした。

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フリー2回目、ハミルトン最速、レッドブルが3-4番手に

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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引き続き、15日(金)16時(日本時間:14時)からアルバートパーク特設コースを舞台にオーストラリアGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は22度、路面温度45度、路面はドライコンディションとなっている。

ホンダ・パワー勢が序盤から快調。
トップ2は最初からメルセデスAMG勢が占めたが、ホンダ・パワーは4台ともがトップ7台の中に入る好調さをみせた。

セッションは赤旗中断もなく終了。
終盤は多くのクルマが決勝レースを見据えたロングランに終始。
トップタイムをマークしたのはここでもメルセデスAMGのハミルトン。
ベストタイム1'22.600は午前の自身が記録したベストタイムをさらに丸1秒短縮するものだった。
2番手には0.048秒差で僚友のボタス(メルセデス)。
3-4番手はレッドブル・ホンダのフェルスタッペン&ガスリー、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手は昨年の同僚ライコネン(アルファロメオ)、続いてリカルド&ヒュルケンバーグのルノー勢、9番手は最後スピンしてイエローコーションを招いたルクレール(フェラーリ)、10番手がグロージャン(ハース)だった。

トロ・ロッソ・ホンダはクビアト11番手、アルボン17番手。
マクラーレンはサインツ14番手、ノリス18番手だった。
なおセッション終了時にガスリー(レッドブル)が「ノーパワー」と無線交信。
詳細が気に掛かるところ。

オーストラリアGPフリー走行2回目の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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フリー1回目、早くもハミルトンvsベッテルの様相

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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15日(金)12時(日本時間:10時)からアルバートパーク特設コースを舞台に2019年F1開幕戦オーストラリアGPのフリー走行1回目セッションが行われた。
セッション開始時の天候は晴れ、セッション開始時の気温は21度、路面温度32度、路面はドライコンディションとなっている。
ピレリは今回、C1からC5まで5種類用意されたコンパウンドのうち、ホワイトのハードにC2、ミディアムのイエローにC3、そしてレッドのソフトにC4という3種類のタイヤを選択・持ち込んでいる。

F1の登竜門とされるF2からはラッセル(ウィリアムズ)、ノリス(マクラーレン)、そしてアルボン(トロ・ロッソ)という昨年のランキング3位までのドライバーがいずれもステップアップ、またクビサ(ウィリアムズ)、ジョビナッツィ(アルファロメオ)といった復帰組の顔もみられる。
今年ドライバー・ラインナップに変更がないのはメルセデスとハースの2チームのみとなっている。
なお既報のように開幕直前に死去したチャーリー・ホワイティング/レースディレクターを悼み、喪章を付けたマシンもみられる。

インストレーションラップを終え、各車最初の走行に入るが、唯一ルノーのヒュルケンバーグだけがガレージに留まったまま。
電気系のトラブルということで作業が続けられている。
不名誉なクラッシュ第一号は、この時点で11番手タイムだったトロ・ロッソの新人アルボンだった。
フロントウィングを失ったマシンは自力でガレージに戻ったがこちらも第一号の赤旗中断を演じることとなった。
残り20分足らずでセッション再開、ヒュルケンバーグ(ルノー)もやっとコースに戻る。
そして今度はボタス(メルセデス)が15コーナーでウォールにヒット、こちらはイエローコーションとなった。

トップタイムはハミルトン(メルセデス)で1'23.599のベストタイム。
これに0.038秒差でライバルのベッテル(フェラーリ)が続いた。
以下、ルクレール(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)、ボタス(メルセデス)、ライコネン(アルファロメオ)、クビアト(トロ・ロッソ)、ガスリー(レッドブル)、マグヌッセン(ハース)、そしてヒュルケンバーグ(ルノー)の順。
アルボン(トロ・ロッソ)も12番手につけ、レッドブル&トロ・ロッソのホンダF1勢は好調な滑り出しをみせた。
このあとフリー走行2回目セッションが16時(日本時間:14時)から行われる。

オーストラリアGPフリー走行1回目の結果はこちら
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豪GPのスチュワードにダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるオーストラリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(69歳:アメリカ)を指名した。
同氏のスチュワードは昨年のイタリアGP以来になるもので、自身通算22回目。
これはエマニュエル・ピロ氏の26回に次ぐものということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。

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ベッテル、「昨日チャーリーとコース歩いたばかり」

D.Coulthard & C.Whiting (C)RedBull Racing
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F1グランプリの現場に常に欠かせなかったチャーリー・ホワイティング/レースディレクターの突然の死はドライバーたちにもショックを与えた。
中でもセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は前日コース視察の際にホワイティング氏と共に歩いたばかりだったと、木曜日の定例記者会見で明かした。

「今朝、突然の訃報を聞いたとき、まったく信じられなかった。
これは他のドライバーもみんな同じだったと思う。
今でもまだほんとうのことなのか信じられないでいるよ。
彼とは昨日一緒にコースを歩いて、話をしたばかりだったからね」

「彼はもちろんFIA(国際自動車連盟)の人間だけれど、いつだってドライバーの目線から一緒に問題解決にあたってくれた。
誰の意見もみんなきちんと聞いてくれたからね。
この損失はパドック全体、いや世界中のF1ファンにとって掛け替えのないものだ。
僕たち全員の想いは彼のご家族と共にあるよ」

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ホンダF1、チャーリー・ホワイティング氏を悼む

田辺 豊治 (C)Honda Racing
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2019年のまさに開幕を目前にして死去したFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターに対し、ホンダF1の現場責任者である田辺豊治/テクニカルディレクターが追悼のコメントを明らかにした。

「ホワイティング氏の突然の逝去に大きな驚きと悲しみを覚えています。
ホワイテイング氏は、F1の世界で長年第一戦で働かれてきた方であり、今年も一緒に仕事ができることを楽しみにしていました。
一緒に開幕戦を迎えられないことをとても寂しく感じます」と、悼んだ。

また「FIAのレースディレクターをされていたのでこれまで何回もミーティングなどを重ねてきましたが、とても熱心にかつ公平に、ご自身の仕事に取り組まれる方でした。
功績ある同氏を失うことはF1にとって大きな損失です。
ホンダを代表して、ホワイティング氏のご冥福をお祈りするとともに、ご家族・ご友人の皆さまに謹んでお悔やみ申し上げます」と、続けた。

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2019/03/14

C.ホワイティング/F1レースディレクター、急死

Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のレーシング・ディレクターで、F1シーンではお馴染みだったチャーリー・ホワイティング氏が2019年の開幕を目前に急死したことがわかった。
享年66歳。

FIAのステートメントによれば、亡くなったのは開幕前日の3月14日(木)。
前日にはアルバートパーク特設コースのパドックにいつもの笑顔をみせていたという。
突然の肺塞栓症と報告されている。

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オーストラリアGPの週末は雨の心配はなし

Albert Park Circuit (C)Pirelli Motorsport
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今週末行われる2019年F1第1戦オーストラリアGPの舞台地であるメルボルン地方の天気について、地元気象台はフリー走行の金曜日、公式予選の土曜日、決勝レースが行われる日曜日いずれも晴れないし曇りで降水確率は10%以下、雨の心配はないと予報している。

期 日 種 目 気 候 気 温
3月15日(金) フリー走行 晴れ時々曇り 12- 22度 10%
3月16日(土) 公式予選 晴れ時々曇り 14- 27度 10%
3月17日(日) 決勝レース 晴れ 15- 27度 10%

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リバティ・メディア、「F1開催コスト増は前任者のせい」

Bernie Ecclestone (C)Ferrari S.p.A
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現在F1を運営するリバティ・メディアは、各地のグランプリが開催難に陥っているのは、前任者であるバーニー・エクレストン氏に多くの責任があると指摘した。

それによればエクレストン氏はF1拡大のため幾多の功績を残したが、その一方でグランプリ開催のコスト増を招き、それが現在の各グランプリに弊害を及ぼしているのだという。
さらに同氏が契約に絡んで私的な財産形成も行っていたと指弾。
高騰した契約料のためいくつかのグランプリでは地元自治体や政府からの支援を仰いだが、これが失われるとたちまち資金難に陥り、リバティ・メディアとの交渉でいま苦難に直面しているのが現状とのこと。

実際のところエクレストン氏はイギリス長者番付の常連で、個人でサーキットを買収できるほどの財を成してきたのが事実。
これまで絶対の権勢を誇っていたエクレストン氏に対し表立って非難の声を上げる者はいなかったが、ここに来て情勢は変わりつつあるのかも知れない。

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ホンダF1、アシックスと公式ウェア契約

Honda F1 Staff (C)Honda Racing
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2019年シーズン、ホンダF1は公式ウェア・パートナーとして日本の大手スポーツ用品会社である『アシックス』と契約を結んだことがわかった。

オニツカタイガーとしてスポーツシューズで成功した同社は、その後現在のアシックスに社名変更。
現在はスポーツ用品全般を取り扱う大手メーカーとして世界に知られる。
(ちなみにナイキはオニツカタイガーから分派して独立したもの)
ホンダF1はこれまでデサント製のウエアを使用してきたが、2輪のホンダ・チーム(HRC)ではアシックスをパートナーとしてきている。

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フェラーリ、ロゴなし『SF90』をお披露目

Ferrari 『SF90』 (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、開幕戦オーストラリアGPを前に今季のエントリー名に登録していた『ミッション・ウィノウ』を取り外したが、これに伴いロゴなしのカラーリングを自身の公式サイトで明らかにした。

『ミッション・ウィノウ』は、長期に渡る同チームのパートナーであるフィリップモリス社との協同キャンペーンのタイトルだが、このロゴがサブリミナル効果でタバコ広告に繋がるとして開幕戦の地メルボルンのあるビクトリア州で反対運動が起きていた。
指摘については明確に否定しているものの、チームはこのロゴを取り外してオーストラリアGPに臨むことを明らかにしていたもの。

ただここに来て既報のように、ロゴを控えるのはこのオーストラリアGPのみで、第2戦のバーレーンGPからは再び元に戻すのではとの見方が広まっている。

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2019/03/13

『ファステストラップ・ポイント』該当者なしも

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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ついにF1でも今季開幕戦からの導入が正式に決定した『ファステストラップ・ポイント』だが、該当者ゼロというケースもあることがわかった。

これは、周回遅れなどのマシンが燃料の軽くなったレース終盤、新品のタイヤに履き替えて意図的にファステストラップだけを狙うのを阻止するため、該当するのはトップ10以内でフィニッシュしたものに限ったため。

この場合、ドライバーズ・チャンピオンシップにおいてもコンストラクターズ・チャンピオンシップにおいても当該ドライバー・マシンはポイントを獲得する資格を逸するが、その場合でも繰り上がりはないとされる。
ただ10位以内かどうかの結果はレースが終わるまでわからず。
このため、せっかく導入された新システムでも、結果的に『該当者なし』とされる盛り上がりに欠けたケースも少なからず表れそうだ。

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『ミッション・ウィノウ』、1戦だけで復活も

Ferrari 『SF90』(C)Ferrari
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フェラーリ・チームが登録名にまで入れて力を入れていた『ミッション・ウィノウ』は、開幕戦を前に取り消されるなど波紋を呼んでいたが、ここに来てさらにこれが再び復活するという噂が持ち上がって驚かせている。

『ミッション・ウィノウ』は同チームの長いパートナーである大手タバコ会社『フィリップモリス』と共同で繰り広げるキャンペーンの一環とされるが、これが法律で禁止されているタバコ広告に繋がるとして、メルボルンでは反対運動の動きが伝えられていた。

しかしこれは開幕戦の地ビクトリア州など限定されたものであるとして、オーストラリアGP終了後にはまた復活、第2戦のバーレーンGPでは再登場するのではないかと伝えられていて、サクヒールでの『SF90』のカウルに注目が集まる。

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チェイス・キャリー/CEO、「F1をもっと魅力的に」

Chase Carey/CEO (C)Liberty Media Group
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F1のチェイス・キャリー/CEOは、「F1をもっと魅力的な存在にすることが自身に課せられた使命である」と、開幕を前に宣言した。

それによれば、技術的な複雑さと費用の高騰が指摘されている現在の1.6リッターV型6気筒ターボ・ハイブリッド・エンジンについて、「現行のハイブリッド・システムにはいろいろ批判もあるが、実際に導入されている以上、技術的な成果を挙げて自動車産業に貢献しなければならない」とした。

その上でさらに「将来的にもF1には常に最高レベルの技術レベルで存在しなければならない宿命がある。
そしてスポーツとしてもさらに魅力を増し、世界の誰もが注目するチャンピオンシップであり続けねばならない。
そのためにはどういうレギュレーションがふさわしいのか、何を成すべきなのか、広く一般からも知恵を集めて改革をすることが肝心だ」とした。

F1は常にレギュレーションとの戦いでもあり、その内容によっては再び自動車メーカーの離反も覚悟しなければならない歴史がある。

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2019/03/12

『ファステストラップ・ポイント』正式導入へ

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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F1でも検討されていたレース中のファステストラップを記録した者に与えられるいわゆる『ファステストラップ・ポイント』の導入が正式に決まった。
今週に迫った今季開幕戦オーストラリアGPからさっそく実施される。

これは先にWMSC(世界モータースポーツ評議会)で承認されていたもので、その後チーム側の電子投票を経て正式に決定されたもの。
ただ周回遅れなどのマシンが燃料の軽くなったレース終盤、新品のタイヤに履き替えて意図的にファステストラップだけを狙うのを阻止するため、該当するのはトップ10以内でフィニッシュしたものに限られる。

F1におけるファステストラップ・ポイント制度はかつて1950年から1959年までも存在したことがある。
なお2018年はメルセデスのバルテリ・ボッタスが、最多7回のファステストラップを記録した。

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交渉難航のイギリスGP、活路見出せず

British GP Scene (C)Renault F1
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今年で現在の開催契約が満了するイギリスGPは、かねてリバティ・メディアとの間で新たな開催契約について交渉が行われているが、シーズン開幕のこの時期になってもまだ目途が立っていないことが伝えられた。

というのもここに来てイギリスのEU(欧州連合)からの離脱という不透明な事情が露呈、問題解決をさらに難しくしていることも混乱に輪を掛けているという。

現代グランプリ発祥の象徴とも言えるイギリスGPはイタリアGPと並んでこれまで1950年の黎明期から欠かさず行われてきた地。
一時はブランズハッチ等での開催もあったが、1987年からは現在のシルバーストーン・サーキットでの開催が定着、ファンから親しまれてきたもの。
しかし同サーキットを保有するBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)とリバティ・メディアは互いに譲歩の姿勢を見せず、いまのところ合意には至っていない。
伝統を知る関係者は頭を痛めるばかりだ。

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ハミルトン、バレンティーノ・ロッシとマシン交換へ

Valentino Rossi (C)Ferrari S.p.A
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F1王者ルイス・ハミルトンと、2輪モトGP王者であるバレンティーノ・ロッシとの『夢のマシン交換』が実現しそうだ。

先週末行われたカタールでの2輪モトGP開幕戦を訪れたハミルトンは、「ロッシは僕が若い頃から憧れていたスーパースター。
その彼のマシンを走らせることができるなんてまさに夢のようだ」と、早くも夢見心地。
それにはもっとGPマシン・テストの経験を積む必要があると自らを戒めている。

このところハミルトンの2輪好きは激しく、昨年は世界スーパーバイク選手権に参戦するヤマハ・チームのワークス・バイクをヘレス・サーキットで走らせた経験を持つ。
一方のロッシはこれまでもミハエル・シューマッハの手ほどきのもと、フェラーリのF1カーをサーキットで複数回走らせるなど、4輪ドライブでも非凡なところをみせている。

ただこうして前のめりになったハミルトンの姿勢に、本業であるメルセデスAMGチームが懸念を抑えられないのは想像に難くない。

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2019/03/11

神宮外苑のデモラン成功で、公道レースに弾み?

Redbull Jingu Demo (C)Redbull Racing
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2019年のF1開幕を前に神宮外苑で行われたレッドブル・レーシングによるデモンストレーションランが成功裡に終わったことで、将来日本でも公道レースの開催を狙う向きが弾みをつけているようだ。
これは国会で全党派による『モータースポーツ振興議員連盟』会長を務める自民党の古屋圭司衆議院議員がイベント終了後、明らかにしたもの。

『Red Bull Showrun Tokyo』と名付けられた今回のデモランは神宮外苑の公道を複数のF1マシンが激走するという日本では前例のないもの。
しかし約1万人ともいわれた大観衆は、警備当局の協力もあり混乱することなく整然とプログラム通りイベントは完遂、関係者を安堵させた。

今回のイベント開催の実行委員でもある同議員は、「モータースポーツの幅広い普及のたるめにこうしたイベントは重要なもの、これからも継続させて定着させていきたい。
そのためには道路閉鎖、安全対策、そして何より地域住民の理解、これらが重要なことになる。
今回の成功を足掛かりに、将来的には日本でも公道グランプリが実現できればいいと考えている」と、意欲をみせた。
なお同議員は警備の総元締めである政府・国家公安委員長の経験者でもある。

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レッドブル首脳、クラッシュのガスリーに『お灸』

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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2017年終盤にトロ・ロッソからF1デビュー、実質わずか1年ほどでレッドブル・レーシングに抜擢され意気上がるピエール・ガスリー(22歳:フランス)だが、その一方で若さ故のドライビングミスに首脳陣からお灸が据えられた。
これは同グループでレーシング・アドバイザーとしてドライバー育成にもあたるヘルムート・マルコ博士がオーストリア最大の『APA通信』に語ったもの。

「われわれは今シーズン、ホンダという強力なパートナーシップを得た。
しかもトロ・ロッソと合わせ2チーム4台で開発・活動を進めることになった。
これにより念願のタイトル獲得も夢ではないと考えている。
また今回フェルスタッペンの相棒としてガスリーをトロ・ロッソから引き上げた。
有能で期待はしているが、しかしまだ経験が浅く、(前任者である)リカルドのようなレベルには達していないのが事実だ。
とりわけバルセロナ合同テストで起こしたようなアクシデントは『無用なもの』だ。
これがフェルスタッペンのテスト最終日を無為のものにしてしまったことをガスリーはよく胸に刻み込まなくてはならない」と、戒めた。

それでも二人のドライバーについて扱いはイコールであるとしている。

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ダニエル・ティクトゥム(レッドブル)がF1に意欲

Daniel Ticktum (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループの育成ドライバーであるダニエル・ティクトゥム(19歳:イギリス)が、来シーズン以降のF1ステップアップに向けて強い意欲をみせている。

昨シーズン、FIA・F3ヨーロピアン選手権に参戦、終盤までミック・シューマッハとタイトルを争ったものの惜しくもランキング2位。
今季はホンダ系の『チーム・無限』から日本の最高峰であるスーパー・フォーミュラへの参戦が決まっているティクトゥム。

そのティクトゥムは、「スーパー・フォーミュラはとてもレベルが高いカテゴリーで、簡単に勝てるような世界じゃない。
でもここで結果を残すことができれば、自ずとチャンスは拓けてくる。
なんとか今シーズン中にレッドブル・レーシングでF1テストの機会を得たいと思ってるんだ。
そしてそこで良い走りをしてF1ステップアップの切符を自分の手で掴みたいね」

故アイルトン・セナやミハエル&ラルフ・シューマッハ、佐藤琢磨ら多くのF1ドライバーが通過したマカオGPで、ティクトゥムは2017-2018年と連覇を果たしている。

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2019/03/10

ホンダ、山本雅史MS担当部長をF1専任に

Powered by Honda (C)Scuderia Toro Rosso
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ホンダはこのほど発表した4月1日(月)からの人事異動の中で、これまでモータースポーツ担当部長だった山本雅史氏をF1マネージング・ディレクターのポジションに就けることを明らかにした。

一見、些少な変更に思えるが、これまでのモータースポーツ全般から山本雅史氏はF1に特化した業務になるということで、F1に対するホンダの真剣さが人事にも表れた形。
今回の決定により、ホンダはこれまでよりもさらにF1へのコミットメントを強めるとしている。

後任のモータースポーツ担当部長には、メキシコ子会社からの異動で清水宏氏が就任する。
なおホンダF1の技術部門としてはこれまで通り田辺豊治/テクニカルディレクターが現場を預かることになる。

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レッドブルF1マシン、明治神宮外苑を激走

Redbull Jingu Demo (C)Redbull Racing
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来週に迫った2019年開幕戦に先駈け、3月9日(土)レッドブルのF1マシンが明治神宮外苑のいちょう並木(公道)を激走、外苑にほど近い青山のホンダの本社にもF1サウンドを轟かせた。

これは今シーズン、ホンダがレッドブル・グループ傘下のレッドブル・レーシングとトロ・ロッソにPU(パワーユニット)を供給することを記念しての企画。
イベントは『2019 Honda F1 Kick Off』と銘されたもので、当日ホンダ・ウエルカム・プラザ青山ではレッドブル・レーシング及びトロ・ロッソからチーム代表とドライバーを迎えて記者会見を実施、その模様はライブ中継で届けられた。

その後、レッドブル・ホンダは『RB7』と『RB15』を駆使してデモ走行を実施。
コクピットには今年のレースドライバーであるマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーが乗り込んで派手なドーナツターン等を披露した。

マシンを降りたフェルスタッペンは「コースが短すぎた」と言いながらも「日本のフアンはいつもフレンドリーで暖かい」と、笑顔をみせた。

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開幕戦・豪GPはソフトタイヤがメインに

Australia GP Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今年のF1タイヤは、ドライの場合最も硬いほうのC1(コンパウンド1)から最も柔らかいC5(コンパウンド5)まで5種類のうち、各レース毎に3種類を選択して用意。
それぞれハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、そしてソフト(レッド)として配分することが決まっている。

今週アルバートパーク特設コースで行われるオーストラリアGPでは、昨年であればミディアム、ソフト、ウルトラソフトに相当するC2、C3、そしてC4がそれぞれ選択されている。
このうち計10セットと最も多くのC4を選択したのはルノー・チームの二人。
メルセデスとフェラーリの2チームはいずれもC4を9セット、これはレッドブル・レーシングとトロ・ロッソのホンダ勢も同様の選択となっている。

なお規定で予選Q3では必ずC4を、また決勝レースではC2とC3のいずれか1セットを必ず使用しなければならないことになっている。

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2019/03/09

泣きっ面に蜂? ウィリアムズがマシン修正迫られる

Williams Mercedes 『FW42』 (C)ROKiT Williams Racing
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2019年新型車の完成が遅れ、バルセロナでのシーズン前テストでも十分な準備ができなかったウィリアムズ・チームだが、来週に迫った開幕戦に向けさらなるハードワークを迫られそうだ。

それによれば『FW42』に導入された新機軸のフロント・サスペンションやサイドミラーについて、レギュレーションに抵触する怖れがあるとしてFIA(国際自動車連盟)のテクニカル・オフィサーから疑問が投げ掛けられているとのこと。
このままメルボルンに持ち込むと、最悪レギュレーション違反を問われてペナルティないし失格の可能性も考えられるという不穏なケース。

このため同チームでは開幕戦までに該当部分の修正を行うようで、それでなくとも準備遅れによる混乱のところ、メカニックにはさらに作業に拍車が掛かることになりそうだ。

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今季開幕戦から『ファステストラップ・ポイント』実施か

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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今季開幕戦からF1でもレース中のファステストラップを記録した者にいわゆる『ファステストラップ・ポイント』が与えられることになるかも知れない。
これはリバティ・メディアがF1をより盛り上げるためファンから募集したアイデアの一つで、すでに他のカテゴリーでは実績があるシステムだが、F1でも過去1950年代に一時的に導入されたもので初の試みという訳ではない。

すでにWMSC(世界モータースポーツ評議会)では承認されたということで、1週間後に迫った今季開幕戦までに電子投票で各チームの合意が得られれば実施されることになる。
ちなみに昨シーズン最も多くファステストラップを記録したのはボタス(メルセデス)だった。

ただこれまでF1ではトラブル等で好成績が望めなくなった周回遅れ等のマシンがこのファステストラップだけのためにニュータイヤに履き替えて挑戦するケースがみられたため、「トップ10以内でフィニッシュ」との条件が課せられる見通しという。

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F1、音楽でも新たな取り組みにトライ

NEEEUM (C)Liberty Media
リバティ・メディアが運営に当たって以来、数々の新しい試みが導入されているF1だが、今度は音楽面でもまた初の取り組みの導入が紹介された。

これはイギリスの人気バンド『ケミカル・ブラザーズ』とタッグを組んで行われるもので、その第一弾としてこの今年4月12日に発売される予定のニューアルバム『No Geography』の中で新たに収録された『We've Got to Try』をF1に提供するというもの。

今回F1のためリミックス仕様に仕上げられた『WGTT15000BPM F1 NEEEUM MIX』は、現在のF1エンジンの最大回転数1万5000rpmに合わせて1万5000bpmというハイテンポになっているとのこと。
フルバージョンは3月8日(金)にリリースされる。

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2019/03/08

開幕を間近に、アロンソ(マクラーレン)がF1に「未練」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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F1はいよいよ来週新しいシーズンを迎えるが、昨季限りでマクラーレン・チームからの参戦にピリオドを打ったフェルナンド・アロンソ(37歳:スペイン)がF1への「未練」をみせている。

「レーシングドライバーにとってF1というのは特別なもの。
誰だってここで走りたいと思うものなんだ。
確かにいま僕が今年チャレンジするインディ500も勝つのはとても難しいレースの一つだ。
でもF1というのはそれとは違う、また別の魔力を持っているものなんだよ」と、2回の元F1チャンピオン。

さらに「もしもタイトル獲得が狙えるようなトップチームからのオファーがあれば、これからでも喜んでそれを受け入れるよ。
だってF1だもの」と加えて、相好を崩した。

アロンソが最後に優勝したのは2013年、地元スペインGP、表彰台は翌2014年のハンガリーGP(いずれもフェラーリ)が最後のことになる。

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パディ・ロウT/D、「休暇」でウィリアムズ離脱

Paddy Lowe (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームは、同チームでテクニカル・エグゼクティブディレクターを務めるパディ・ロウ氏(55歳:イギリス)が『休暇』を名目にチームから離脱することを明らかにした。
これは2019年新型車『FW42』完成の遅れから、責任を取らされる形になったもの。

2月18日(月)からスケジュール通りにスタートした2019年のシーズン前テストだったが、新型車開発の遅れから唯一3日目まで参加できなかったのがウィリアムズ・チームだった。
このため同チーム・マシン開発の責任者であるパディ・ロウ/テクニカル・エグゼクティブディレクターの責任を問う声が挙がっていたもの。

離脱理由は「個人的な理由から休暇で仕事から離れる」というものだが、開幕直前のこの時期の離脱について「責任を取らされたもので事実上の解雇処分」との見方がF1パドックでは常識とされている。

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山本左近氏、参議院選挙への出馬に意欲

山本 左近 (C)Ex.Spyker F1
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自民党が、今年夏に行われる参議院選挙の比例区候補として、元F1ドライバーである山本左近氏(36歳)の擁立を予定していることを明らかにしてモータースポーツ界でも話題になっている。

山本は日本でフォーミュラ・ニッポンやスーパーGTを経たあと、2006年に当時のスーパー・アグリから日本人ドライバーとしては最年少となる24歳でF1デビュー。
その後スパイカーF1やHRTから参戦、最高位は2007年の日本GP(富士スピードウェイ)で12位というものだった。

日本に戻ってからは実家である医療法人『さわらびグループ』の副理事長・統括本部長として福祉や医療介護等の経験を重ねてきたという。
先週、鈴鹿サーキットで行われた恒例の『ファン感謝デー』に現れた山本は、その経験からモータースポーツの普及にも尽力するとしあらためて参議院選挙出馬に強い意欲を示した。

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2019/03/07

フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』の代案も

Ferrari 『SF90』(C)Ferrari
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先に登録していたチーム名から『ミッション・ウィノウ』を削除、メルボルンの開幕戦ではマシンからそのロゴも取り去ることを明らかにしたフェラーリ・チームだが、それに代わるべく秘案が用意されていることを窺わせた。

ミッション・ウィノウは同チームの主要スポンサーである大手タバコ会社『フィリップモリス』と共同で展開するキヤンペーンで、これ自体に喫煙は関係していないとのことだが、マシンカウルに描かれたロゴに『サブリミナル効果』があるなどとして批判されていたもの。

同チームではこの件でオーストラリア当局との交渉がうまくいかなかったことを認めた上で、「ファンのためこれに代わる別のサプライズを用意している」とした。
もちろんタバコとは関係ないということだがその具体的な内容については明かしていない。

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クビアト(トロ・ロッソ)、「レッドブル解雇で再生できた」

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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2019年シーズン、トロ・ロッソ・ホンダのエース格ドライバーとしてF1に復帰するダニール・クビアト(24歳:ロシア)が、バルセロナのスポーツ紙『エル・ムンド・デポルティボ』でその胸中を明らかにした。

それによれば2017年に突然当時在籍していたレッドブル・グループから解雇されたことが逆に反骨のモチベーションになったということだ。

「詳細については言えないが、あれがきっかけになったのは間違いない。
レーシングドライバーという仕事に対する心構えと、これに向かう姿勢が変わったと思っている。
それが自然とドライビング・スタイルの変更に繋がり、良い結果をもたらせているんだ。
ただほんとうの『結果』はこれからサーキットの上で示していくことになるからね。
それを見て欲しい」

2014年にトロ・ロッソからロシア人3人目としてF1デビューしたクビアトだが2017年途中にシートを喪失、その後はフェラーリでシミュレーターによる開発等を行っていた。

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F1王者ハミルトン(メルセデス)、2輪モトGP開幕戦に

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
2019年のF1は3月15日(金)に開幕戦オーストラリアGPを迎えるが、王者ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)はこれに先駈け前週に中東カタールで行われる2輪のモトGP開幕戦の現場に趣くことを明らかにした。

これまでもモトGP観戦や、自らグランプリ・マシンを操るなど2輪モトGPにも高い関心をみせてきたハミルトンは、今年さらにそうした機会を増やしたいと自ら語っている。
これは、単なるホビーのレベルに留まらず、自身のF1グランプリ活動にも役立てる目的が
あるのだという。

「モトGPのレーサーというのは異次元の人間だよ。
僕にはとてもあんな風にスロットルを明けることなんかできないからね」と、4輪チャンピオン。
すでに5回のタイトル獲得を果たしたハミルトンにとって、F1ではアドバイスを受ける存在はもうなくなっている。
(7回のチャンピオンであるミハエル・シューマッハは現在療養中)

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2019/03/06

レッドブル首脳、「5勝以上でタイトル獲得」の皮算用

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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今シーズン、これまでのルノーからホンダ製パワーユニットに切り換えたレッドブル・レーシングが、早くも強気なタイトル獲得予想を明らかにしている。
これは同陣営で強い影響力を持つレーシング・アドバイザーのヘルムート・マルコ博士が8日間に渡ったシーズン前テストを終えて語ったもの。

「概ね、事前の期待通りにここまで準備が出来たと思っているよ。
もちろ想定外の出来事もあった。
それはガスリーのクラッシュとか、ね。
しかしこれは別にマシンに問題があった訳ではなく、ドライビングの問題だ。
ただクラッシュのせいで(ギヤボックスなど)パーツ不足になったのは痛かったがね。
ただこの段階で重要な信頼性については、シャシーの側にもエンジンの側にも支障は起きなかった。
お陰で予定したプログラムを進めることができたよ」

その上でさらに同氏は、「現段階でわれわれはメルセデスを凌ぎ、フェラーリに次ぐポジションにあると思っている。
今シーズンは少なくとも5勝以上を挙げて、フェルスタッペンの初のタイトル獲得ということになればいいね」と、取らぬ狸の皮算用を明かした。
ちなみに昨季の王者ハミルトン(メルセデス)は11勝を積み上げてタイトル獲得をしている。

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最速マシン『SF90』に弱点か

Ferrari 『SF90』(C)Ferrari
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バルセロナ・サーキットで行われたシーズン前テストでは連日好タイムをマーク、最終的にも最速マシンの称号を得たフェラーリの2019年新型車『SF90』だが、開幕戦オーストラリアGPを前に、ある弱点のあることが指摘されている。

これはドイツのスポーツチャンネル『スポルト1』が報じたもので、それによれば冷却系に問題があり、オーバーヒートする可能性があるというもの。

今回のテストで同チームはクラッシュが大きく報道されたが、その陰ですでにオーバーヒートの兆候が見られたというもの。
新型車『SF90』はエアロダイナミックスが絞られていて、従前よりエアインテークなどがコンパクトに抑えられているという。

例年、バルセロナでのシーズン前テストは気温の低いことが指摘されていることもあり、ここでオーバーヒートであるとすれば開幕戦のオーストラリアや第2戦のバーレーンでの気温はさらに気掛かりな問題になることだろう。

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「テストタイヤが不足」と、チーム側から不満の声も

Pirelli 2019 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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バルセロナ・サーキットを舞台に延べ8日間に渡って行われたシーズン前テストでは、マシン自体のテストと共に重要な課題になるのが今シーズン用タイヤのテストだった。
ところがチーム側からは使用できるタイヤ本数が足りなかったとの不満の声が聞かれているという。

FIA(国際自動車連盟)はこれまでの実績から、今回のテストで使用できるドライタイヤの本数を1回につき40セットまでと事前に規定。
ところが今年は各チーム共に周回数が伸びたことからタイヤが不足、そのせいで予定したテストプログラムの消化に支障が出たケースがあるというもの。
ちなみに今年のテストで最も多く周回したのは断然、王者メルセデスAMGチームだった。

ただこれについて今年もF1タイヤを独占供給するピレリでは、「本数はピレリが決めたものではない」と念を押した上で、「チームからタイヤが足りずにテストが出来なかったという不満は聞いていない」と、噂を否定している。

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2019/03/05

M.ビノット代表(フェラーリ)、「チーム内自由競争」を明言

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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今シーズン、2007年のチャンピオンで2014年からは5年に渡って在籍、ベッテルを助けてきたベテランのライコネンを放出、新たにザウバー・チームから新人のシャルル・ルクレール(21歳:モナコ)を昇格させたフェラーリ・チームだが、その経験差(ベッテル:13年目、ルクレール:2年目)にもかかわらず二人を自由に戦わせるとした。

そう明言したのは新たに代表の座に就いたマッティア・ビノット代表で、次のように説明している。
「二人は対等に戦えることを保証するよ。
だから最初からルクレールにベッテルのサポート役を命じることなどない。
つまりルクレールは自由に戦えるということだ。
いやもしかして、彼のほうがベッテルより速いかも知れないのだしね」と、笑顔の新代表。

ただ「特定の状況になった時にはその限りでない」とも付け加えた。
それはイコール、シーズン終盤になってベッテルがタイトル争いに絡むということに他ならない。
ルクレールがそうした展開を阻止できるようなら今年のF1は面白くなりそうだ。

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メキシコGPの契約交渉は難航

Mexico GP Scene (C)Redbull Racing
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2015年に復活したメキシコGPは、FIA(国際自動車連盟)から『ベスト・グランプリ賞』を受賞するなど人気イベントとして定着。
ところが新たにオブラドール氏が大統領に就任したことで、これまで続けられてきた政府からの援助がカットされる可能性があるということで財政面に不安が生じ、契約更新に暗雲が伝えられていた。

そしてこのほど伝えられたところでは、リバティ・メディアとの契約交渉は難航、現在のところ2020年以降の開催は目途が立っておらず、このままだと今年の開催が最後になると報じられている。

チャンピオンこそ輩出していないものの、かつてはペドロ・ロドリゲス(31歳で事故死)が優勝するなど昔からメキシコのF1は大人気。
現役メキシコ人F1ドライバーであるセルジオ・ペレスは「いったん開催が途絶えた場合、復活には50年掛かる」と、憂えているという。

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アロンソ(マクラーレン)、今年のマシンに好評価

McLaren Renault 『MCL34』(C)McLaren Group
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昨シーズン限りでF1からの引退を表明したマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソだが、今年のマシンである『MCL34』に期待を寄せるコメントを明らかにして話題を集めている。

アロンソはシーズン前テストの後半が行われたバルセロナ・サーキットの同チーム・ピットを訪問、サインツ&ノリスという新しいレースドライバーらの走りを間近で視察したもの。

「もちろんまだ走り始めたばかりのクルマで、正確な評価を下すには早いけれど、今の段階として、開発は正しい方向に向かっているんじゃないかと思う。
バランスもいいし、外から見た限りではとてもポジティブな印象を持ったよ。
レースからは離れるけれど、僕もまだチームとは緊密に連絡を取っているし、自分にできるアドバイスは伝えているんだ」と、2回の元チャンピオン。

今回はまだコクピットに収まることはなかったが、同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは今シーズン中にアロンソがテストする可能性があることを認めている。

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2019/03/04

アルファロメオ、T.カルデロンをテストドライバーに

Tatiana Calderon (C)Sauber Motorsport
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アルファロメオ・レーシングは、2019年同チームのテストドライバーとして女性ドライバーであるタチアナ・カルデロン(25歳:コロンビア)を起用することを明らかにした。

2017年からザウバー・チームに開発ドライバーとして加入したカルデロンは、昨シーズンもテストドライバーを務めており、これがさらにアルファロメオ・レーシングになっても継続された形。
レースドライバーであるキミ・ライコネンやアントニオ・ジョビナッツィと共にフェラーリ・パワーのマシンを熟成させていくことになる。

今季『BWTアーデン』から女性としてF2シリーズに初のフル参戦するカルデロンは、シリーズ・ランキング上位に食い込む好成績を挙げF1参戦に必要なスーパーライセンスの獲得を目指す。

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「想定外のことばかり」、クビサ(ウィリアムズ)

Robert Kubica (C)Williams F1
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今シーズン、実に8季ぶりとなるF1復帰を果たすウィリアムズ・チームのベテラン、ロバート・クビサ(34歳:ポーランド)だが、今回のシーズン前テストはもちろん期待したものではなかったようだ。

昨季の大不振から脱出すべく開発された2019年新型車『FW42』は、しかしマシン完成が遅れテスト開始2日間はまったく走れず。
マシンがサーキットに届けられた3日目も午後になってやっとコースインという始末。
テスト最終日になっても他チームのように周回数は重ねられず、ベストタイムもはるか及ばないものに終わった。

「こんな状況になるとは考えてもいなかった。
すべてが想定外のことだよ。
他のチームのマシンが走るのをただ見ているのは耐えられないことだったし、走れるようになっても今度はスペアパーツすら思うようにならず熟成のしようがなかったんだから。
できる限りの仕事はしたけれど、こんな不完全な状態でメルボルンの地に趣くのはつらいことだよね」

F1参戦3年目には初優勝(BMW)を遂げるなど期待されたクビサだが、2011年のオフに参戦したラリーで大怪我に見舞われ表舞台から去り、メルボルンは以来9年ぶりのF1グリッドということになる。

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フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』名称を断念

Ferrari 『SF90』(C)Ferrari
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2019年の開幕戦に先駈け、FIA(国際自動車連盟)がF1エントリーリストを修正、フェラーリがチーム名に登録していた『ミッション・ウィノウ』が取り消され、従来の『スクーデリア・フェラーリ』に変更されたことがわかった。

ミッション・ウィノウは同チームの主要スポンサーである大手タバコ会社『フィリップモリス』と共同で展開するキヤンペーンで、これ自体に喫煙は関係していないとのことだが、マシンカウルに描かれたロゴに『サブリミナル効果』があるなどとして批判されていたもの。

フェラーリ側は名称変更の理由を特に説明していないが、こうした批判を受け止めたものと推定される。

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2019/03/03

M.ビノット代表(フェラーリ)、「メルセデスは三味線」

Sebastian Vettel (C)Ferrari
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8日間に渡って行われたシーズン前テストで、トップに立って他チームから警戒の声が挙がるフェラーリだが、同チームのマッティア・ビノット代表は手綱を緩めていない。

「今回のテスト結果を見て、フェラーリが速いという評価をしてくれるのは光栄なことだ。
しかし他チームに比べわれわれがいくらかのアドバンテージを持っているというのは誤りだよ。
なぜなら上位チームはまだみんな本気を出してタイムを攻めている訳ではないからだ。
とりわけメルセデスAMGについては誰もあれがすべてだなどとは思っていないだろう。
彼らはまだ手の内をすべては見せてはいない筈だからね。
どこも今回のテストに使われたマシンと、メルボルンのコースに出て来るマシンとは別物だと思わなくては……」

今回のテストを見る限り、今シーズンもメルセデスvsフェラーリという図式が再現されることになりそうだ。

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バルセロナ合同テスト総周回数(2/18-21,2/26-3/01)

開幕戦を前に行われたバルセロナ合同テストがすべて終了。
延べ8日間に渡ったテストのドライバー別総周回数をまとめてみると、信頼性の面でもやはり本命であるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が目立つ結果となった。

【バルセロナ合同テスト前半総周回数(2/18-21,2/26-3/01)】

Pos. Driver Nat. Car Lap
1 L.ハミルトン GBR Mercedes 638
2 V.ボタス FIN Mercedes 552
3 S.ベッテル GER Ferrari 534
4 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 506
5 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 497
6 A.アルボン THI Toro Rosso Honda 489
7 C.サインツ ESP McLaren Renault 473
8 C.ルクレール MON Ferrari 460
9 D.リカルド AUS Renault 452
10 D.クビアト RUS Toro Rosso Honda 446
11 P.ガスリー FRA Redbull Honda 439
12 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 425
13 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 407
14 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 403
15 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 394
16 L.ノリス GBR McLaren Renault 376
17 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 336
18 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 302
19 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 299
20 R.クビサ POL Williams Mercedes 269

   * 集計は非公式です

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ハミルトン(メルセデス)、ベストタイム肉薄も「差はある」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2019年のF1シーズンを占うバルセロナ合同テストを終え、各チームのタイムが明らかとなった。
通算ベストはフェラーリのセバスチャン・ベッテルが記録したものの、そのタイムにわずか0.003秒と肉薄したのが昨年の王者ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だった。
これについてチャンピオンは次のように語っている。

「現在のF1戦力図はタイミングシートに現れた通りだよ。
現状で最も速いのがフェラーリで間違いないだろう。
しかしわれわれとのタイム差はこれより大きく、おそらく0.5秒はあるのではないか。
ただレースで勝つために必要なのは1周のタイムだけではなく、その他にも多くの要素が関係する。
そのためにこうして懸命にテストを重ねている訳だけど、誰にとっても開幕まで時間がないと感じるのは明らかなこと。
それでもメルボルンで実際に使われるクルマはまた新しいものになるし、さらに新しいコンポーネンツも投入される予定なので楽しみにしているよ」

ハミルトンはさらに今年のライバルがフェラーリのみに留まらないだろうと、警戒心をみせた。

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2019/03/02

バルセロナ合同テスト総合タイム(2/18-21,2/26-3/01)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Date
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'16.221 8
2 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'16.224 8
3 C.ルクレール MON Ferrari 1'16.231 7
4 V.ボタス FIN Mercedes 1'16.561 8
5 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'16.843 8
6 A.アルボン THI Toro Rosso Honda 1'16.882 7
7 D.クビアト RUS Toro Rosso Honda 1'16.898 8
8 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'16.913 8
9 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'17.076 8
10 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'17.084 7
11 P.ガスリー FRA Redbull Honda 1'17.091 7
12 D.リカルド AUS Renault 1'17.114 8
13 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'17.239 8
14 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'17.556 7
15 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'17.565 8
16 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'17.639 7
17 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.709 8
18 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'17.791 8
19 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'18.130 7
20 R.クビサ POL Williams Mercedes 1'18.993 8

   * レースドライバーのみ

   * 2018 PP-Time:1'16.173 L.ハミルトン/Mercedes (5/12)
   * 2018 TestTime : 1'16.904 V.ボタス/Mercedes (5/16)
   * 2019 TestTime : 1'16.221 S.ベッテル/Ferrari (3/01)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト最終日コメント(3/01)

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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昨年はこの時期に雪に見舞われたバルセロナですが、今年は全ての日程で好天に恵まれました。
そのおかげもあり、テスト合計では、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレックス・アルボンが500周、ダニール・クビアトが435周、チーム合計で935周を走行。Aston Martin Red Bullはマックス・フェルスタッペンが438周、ピエール・ガスリーが395周のラップを重ね、チームとしては833周を記録。Honda PU合計としては1,768周、約8,230kmを大きなトラブルなく走破しました。

次に全てのマシンが揃って走るのは、2週間後に迫ったオーストラリア・メルボルンでの開幕戦になります。

【マックス・フェルスタッペン(レッドブル)】(11番手)

「昨日の午後のクラッシュがあったにも関わらず、ガレージで皆が頑張ってマシンを修復してくれたおかげで、今朝にはトラックへ復帰することができ感謝しています。
しかしギアボックスにトラブルが見つかってしまい、残念ではありましたが走行を中止せざる得ない結果となってしまいました。
総合的には、ポジティブな結果を残せたいいテストにできたのではないでしょうか。
ロングランでは期待が持てるパフォーマンスが見られたと思います。
マシンのパッケージとエンジンにはいい手応えを感じているので、僕自身は満足しています。
今は早くレースをするのが楽しみでなりません」

【ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)】(5番手)

「チームにとって、多くの成果を残せた実りあるプレシーズンテストになりました。
多くの周回をこなすことができ、この2週間(2つのテスト期間中)に行った作業に満足と言っても良いのではないでしょうか。

1回目のテストの後に課題をきちんとクリアし2回目のテストを迎えることができたことで、この2週間でマシンに慣れ、いい感触で締めくくれたのだと思います。
テストではいくつか新しい試みとさまざまなセットアップでアプローチし、マシンの挙動を確認していました。
これらのことをレースウイーク中に行うには、時間がかかってしまうのはもちろんリスクが大きいからです。
テストで得た結果から、速く走るためにマシンの最大のポテンシャルを引き出す解決策を見つけることができ、このウインターテストという機会を最大限に活かせたのではないでしょうか。

最終日の今日は、午前中にショートランと予選シミュレーションを行い、午後はレースシミュレーションを行いました。
どちらも上手くいったテストとなり、これからメルボルンでの今シーズンの開幕戦に向けて集中して取り組んでいけそうです」

【田辺 豊治(ホンダ/テクニカルディレクター)】

「バルセロナでの2019年ウインターテストは、PUとしては大きな問題はなく、両チームともに多くのマイレージを重ね、8日間を終了することができました。
テスト2ではいくつかのトラブルがありましたが、シーズン開始前に問題を洗い出すこともテストの大切な目的だと思っています。

Scuderia Toro Rossoとは昨年1年間シーズンをともに戦うなかで経験してきたことを活かし、さらに互いの関係性を強いものにした状態でテストに臨みました。
Aston Martin Red Bull Racingとは、マシンの開発のみでなく、レースオペレーションについても昨年から綿密に準備を進めてきた甲斐があり、テストをスムーズに遂行することができました。
結果的に8日間を通して天候もよく、2チームともに走行を重ねられたため、多くのデータを得ることができました。
ここからは開幕戦に向けて万全の状態で臨みたいと思います」

【フランツ・トスト代表(トロ・ロッソ)】

「朝の低い気温を除いては、このバルセロナでの2回のプレシーズンテスト期間中はいい天気に恵まれました。
よって多数のセットアップ、さまざまなコンディションの中でタイヤを試すことができ、新しいSTR14の多くをチームが学ぶことができました。

(Red BullテクノロジーやHondaとの)シナジー効果が想定どおりに機能し、トータルで4,352kmを走行したなかでも目立った問題は見つかりませんでした。
そこからは高い信頼性をもつマシンの素性を感じました。
多少の問題はあったものの、シーズン前のこの時期には普通に起こることですし、それらに対してはすぐに解決策を見出すことができ、懸念するほどの大きな問題にはいたりませんでした。
予定通りにパーツを揃えてくれたチームのファクトリーでの働きに、大変感謝しています。
新しくチームに加わったメンバーが数人いる中でも、現地でのガレージでの作業はスムーズで、効率的に行われていました。
ファエンツァとビスターの皆の貢献にも感謝しています。

ダニール(クビアト)とアレックス(アルボン)はミスもせず、わたしたちが期待していた通りのフィードバックを分かりやすく伝えてくれました。
ダニールは昨シーズンはレースから離れていたにも関わらず、すぐにマシンにも慣れてくれました。
チームのメンバーは良く知っていますが、以前と変わらず『速さを持っていて、確実なフィードバックができる』ドライバーであることを感じました。
そして、日毎に急激なスピードでF1マシンに慣れ、急成長を見せていたアレックスにとっても、大きな手助けとなる存在になるでしょう。
チームと初めて過ごす4日間で、アレックスの力強いパフォーマンスと、鍛え抜かれたフィジカルを見ることができました。

PUに関してはパフォーマンス能力の向上と信頼性について、HRD Sakuraのエンジニアの皆さんにとても感謝しています。
新しく始まるシーズンを、開幕戦のメルボルンでポイント獲得といういい結果で始められる予感がしています」

【ギヨーム・ロケリン(レッドブル)】

「このバルセロナでのテストを新しいマシン、新しいPUサプライヤー、そして新しいドライバーとともに迎えましたが、その全てがうまく噛み合う形で機能していたと思います。
今日のような問題はテスト中には往々にして起こってしまうものですが、最終日を早く終えなければならなかったことは残念でした。
しかし、この2週間の間バルセロナで挙げた成果が無駄になったわけではありません。
多数のテスト項目をこなし、シーズン開幕に向けて我々が進むべき方向性と、RB15について多くの学びを得られたテストとなりました。

テストの間Hondaの働きは素晴らしいものでした。PUは十分な信頼性を見せてくれましたし、われわれのチームメンバーとも非常にいいチームワークの下で働くことが出来ました。

ピエール(ガスリー)にとっても新しいチームでのスタートとなり、マシンや手順など、学ぶことも多く大変だったと思います。
マシンのバランスは良く、パフォーマンス面でも期待できますし、レースに向けた準備はできていると思います」

【ジョディ・エジントン(トロ・ロッソ)】

「最終日となった今日はダニール(クビアト)が、午前中終盤に予選シミュレーション、午後にはレースシミュレーション、と多くのテスト項目をこなしてくれたおかげで、実りある一日になりました。
予定していた走行プログラムを完了したことで、この2019年度のウインターテストをいいかたちで締めくくれたのではないでしょうか。
PU面では申し分ない信頼性とパフォーマンスを感じながらテストを行うことができ、Hondaのメンバーには感謝しています。
もちろん、現地(のトラックサイド)で、そしてファエンツァとビスターからも貢献してくれたToro Rossoのスタッフたちにも非常に感謝しています。
彼らが多忙ながらもサポートしてくれたおかげで、多くの成果を挙げられました。
これからはメルボルンに向けて集中し、シーズン開幕戦を期待とともに迎えたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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合同テスト最終日、ベッテル(フェラーリ)が通算ベスト

Sebastian Vettel (C)Ferrari
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バルセロナ・サーキットを舞台に延べ8日間に渡って行われたシーズン前テストは3月01日(金)、その全ての日程を終えた。

前日に続いてベストタイムをマークしたのはフェラーリの『SF90』で、この日はセバスチャン・ベッテルが1'16.221を記録、これは昨年のスペインGPポールポジションにはわずかに及ばないものの、今回のテストではもちろん最速となるものだ。
エアロダイナミックス等のレギュレーション変更にもかかわらず、F1マシンの進化を如実に見せつけるものとなった。

そして2-3番手にはここまで鳴りを潜めていたハミルトン&ボタスの王者メルセデス勢が本領を発揮し、初めてタイミングモニターの上位に顔を揃えた。
4番手はルノーのヒュルケンバーグ。
午前のセッションでは僚友リカルドが8番手タイムをマークしている。

5番手にトロ・ロッソのクビアト。
前日のアルボン同様、1分16秒台の好タイムを記録すると共に131周を周回してデータ採取に務めた。
一方、同じホンダ・エンジンを搭載するレッドブル・レーシングのほうは不運に見舞われた。
とりあえず走行できるようにマシンは修復されたものの最新仕様のコンポーネンツは前日のガスリーのクラッシュで喪失。
さらにギヤボックスとみられるマシントラブルにも見舞われてこの日タイムアタックが出来る状況ではなく、不本意な状況のままシーズンインすることに。

新型車完成が遅れ、今回の合同テスト開始に間に合わなかったウィリアムズはベテランのクビサが精力的に周回を重ねたが、そのタイムはやはり他チームとの違いが残されるものだった。
次に全員が顔を揃えるのは3月15日(金)、いよいよ今季開幕戦オーストラリアGPということになる。

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新人アルボン(トロ・ロッソ)、存在感みせる

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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2019年シーズンを占うシーズン前テストは半分近くのドライバーが走行予定を終了。
今季トロ・ロッソ・ホンダに抜擢されたアレクサンダー・アルボン(23歳:タイ)もその一人だが、早くもチームから高い評価を受けている。

自身テスト最終日となった28日(木)、アルボンはフェラーリのルクレールと共にただ二人だベストタイムを1分16秒台に入れる俊足ぶりをみせた。
ルクレールはキャリア2年目だが、アルボンは驚いたことにこのテストまで一度もF1マシンをドライブの経験はなかったという。

さらに評価を高めたのがその着実なドライビング。
28日に118周を加えたアルボンは、今回トータルで実に489周を周回、ホンダの田辺豊治/テクニカルディレクターからは名指しでその貢献に感謝の言葉が伝えられたほどだ。

英国人の父親もレースドライバーの経験があるというアルボンはロンドン生まれだが、しかし登録は母親の母国であるタイとなっている。
タイのF1ドライバーとしては、1950年代にマセラティ等で活躍(最高位4位)したプリンス・ビラ(タイ王国王子だった)以来2人目となる。
(2017年に参戦したF2では日本の松下信治とチームメイトだった)
もしかしたらこの無名の新人がホンダF1を支える実力者に大化けするかも知れない。

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バルセロナ合同テスト最終日タイム(3/01)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'16.221 110
2 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'16.224 61
3 V.ボタス FIN Mercedes 1'16.561 71
4 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'16.843 51
5 D.クビアト RUS Toro Rosso Honda 1'16.898 131
6 C.サインツ ESP McLaren Renault 1'16.913 134
7 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'17.076 73
8 D.リカルド AUS Renault 1'17.114 52
9 K.ライコネン FIN Alfaromeo Ferrari 1'17.239 132
10 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'17.565 94
11 M.フェルスタッペン HOL Redbull Honda 1'17.709 29
12 S.ペレス MEX Racing Point Mrercedes 1'17.791 117
13 R.クビサ POL Williams Mercedes 1'18.993 90

   * 2018 PP-Time:1'16.173 L.ハミルトン/Mercedes (5/12)
   * 2018 TestTime : 1'16.904 V.ボタス/Mercedes (5/16)
   * 2019 TestTime : 1'16.231 C.ルクレール/Ferrari (3/01)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2019/03/01

クラッシュのガスリー(レッドブル)、「キャリア最大の事故」

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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バルセロナ合同テスト後半3日目、レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは「キャリアで最大」とされる大きなアクシデントに見舞われた。

現場は高速の9コーナー。
コーナー入口でわずかに左フロントタイヤをグリーンに乗せた『RB15』はコントロールを失ったままコースアウト、ウォールに激しくヒット・大破したもの。
少し脳震盪を起こしたというガスリーは、クラッシュ後メディカルチェックを受けたが、身体に問題ないと説明されている。

これは今年レッドブル・レーシングに昇格したガスリーがまだマシンの性質になれていないためではないか、との指摘がされたが、本人は「マシンには十分習熟しているしコントロールに自信を持っている。
今回はわずかに10センチほどラインがずれたためで原因はわかっている」と、かわした。
さらに「明日・最終日のフェルスタッペンのテストに支障がなければいいんだけど……」と、クルーの修復作業を見守った。

これでガスリーはテスト終了、いよいよ開幕戦オーストラリアGPの本番を迎えることになる。

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ホンダ系チーム、バルセロナ合同テスト後半3日目コメント(2/28)

Pierre Gasly (C)Redbull Racing
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バルセロナでのテスト残り一日となった今日、Red Bull Toro Rosso Hondaのアレクサンダー・アルボンはSTR14のコクピットで彼にとってのテスト最終日を迎えました。

今回のテストでアルボンは、先週まで過去に一度もF1マシンに乗ったことがないとは思えないほど堅実なパフォーマンスをみせました。
今日もテストで3番目に多くの周回を走ったドライバーであり、また、現段階ではまだラップタイムはあまり意味をなさないものとは言え、昨年のスペインでのテストのベストタイムを破った4人のうちの一人でもありました。

Aston Martin Red Bull Racingは、ピエール・ガスリーが9コーナーでクラッシュし、65周のみの走行で終了となりました。
ガスリーは幸いなことに無事でしたが、マシンのRB15は修復に多くの時間が必要なダメージを負ってしまいました。

コース上でのテストは残すところ明日の数時間のみとなり、チームはメルボルンに向けてフォーカスしていかなくてはなりません。
最終日はダニール・クビアトとマックス・フェルスタッペンがコクピットに乗り込み、ウインターテストを締めくくります。

【ピエール・ガスリー(レッドブル)】(4番手)

「今日のテストではさらにパフォーマンス面を重視し、多くのことを学ぶことができました。
まだ課題は残りますが、総合的には満足しています。
シャシーもエンジンも感触はよく、基本的なマシンのパッケージにはとても期待できるものだと感じています。

午後のセッションでは9コーナーでミスをしてしまい、マシンにダメージを負わせてしまいました。
大きなクラッシュで驚いてはいるのですが、大きなケガはなく無事です。
それよりも、ガレージで作業をしてくれている皆に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
彼らにとって今夜は長い作業となってしまいますが、一番重要なのはマックス(・フェルスタッペン)がマシンに戻れることであり、気持ちを切り替えて明日集中することです。
理想的なテストの終わり方ではありませんが、この4日間で多くの周回を走れたことはポジティブに捉えていい結果です。
期待できるパフォーマンスを見ることができたので、このマシンのパッケージのよさを最大限に活かし、メルボルンにはベストな状態で挑みたいと思います」

【アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)】(2番手)

「できるだけ長い時間マシンに乗り、多くの周回をこなすことができたので、ウインターテストにはとても満足しています。
この冬の開発の成果が本当に分かるのはメルボルンまで待たなくてはなりませんが、少なくともこのテストでの成果については満足できるのではないでしょうか。
また今日も100周を越える周回を走ることができましたが、この結果はチームのハードワークとHondaの信頼性を証明していると思います。
テストでは常にできるだけ長い走行距離を稼ぎたいものですが、それができたのも、マシンに慣れながら多くのことを学べたのも、信頼性がなければできなかったことです。

総合的にマシンの感触はよく、悪い意味での驚きになるような問題もありません。
明日のテスト終了前までにまだいくつかテスト項目は残っていますが、なにが僕たちにとって有効かを多く試せたプレシーズンテストだったと感じています。
このマシンにとっての基準となるパフォーマンスを確認することができたと思うので、開幕までの2週間はそれを元に万全に準備していけるはずです」

【田辺 豊治(テクニカルディレクター)】

「ガスリー選手のクラッシュにより、Aston Martin Red Bull Racingが昨日に続き走行時間を失ってしまったことは残念に思っています。
ただ、大きなアクシデントの中でも、ガスリー選手自身の身体に問題がなかったことは幸いでした。
今回のテストが初めてのF1マシンでの走行となったRed Bull Toro Rosso Hondaのアルボン選手は、合計で500周弱を走破しました。
われわれのPUの開発にも大きく貢献してくれていますし、彼のデビュー戦を楽しみにしています。
明日はいよいよ開幕戦前の最後の走行機会になります。
両チームともにいいかたちでテストを締めくくりたいと考えています」

【ジョディ・エジントン(トロ・ロッソ)】

「今日はアレックス(・アルボン)にとってウインターテストの最終日となるため、予選とレースシミュレーションを重視したプログラムを行い、残りの時間は残りの空力テストなど行いました。
各タイヤのコンパウンドやサーキットの状況に対応しながら成果をみせたアレックスの予選シミュレーションは、このテストで期待されていた通りでした。
午後に行ったレースシミュレーションでは、赤旗の影響もあり、完了することはできなかったのですが、C1タイヤを使用してテストすることができました。
そのため、アレックスはロングラン用タイヤで走ることができ、彼のマシンへのさらなる理解や自信にもつながったのではないかと思います。

そしてエンジニアたちも有効なデータを得ることができ、最終日にもそれを活かしたテストを行えそうです。
マシンのペースにはある程度満足しています。
これまでの課題でもありましたが、2019年シーズンもタイヤの磨耗が我々の課題なりそうだと思っています。
今回はそれをどう最小限に抑えるかを試すことができたいいテストになりました」

【ギヨーム・ロケリン(レッドブル)】

「クラッシュの原因はピエールが9コーナーでほんの少しワイドに出てコントロールを失ってしまったため、起きてしまったものでした。
ほぼアクセル全開で走行する区間ですし、ミスがあった場合はすぐに感じて分かる場所です。
ピエールが無事で本当に安心しました。
今日のアクシデントを理由にテストプランを妥協するわけにはいかないので、明日までにマシンを準備するため、今夜は作業に追われる夜となりそうです。
ピエールのクラッシュまでは、順調に午前のセッションが進んでいました。
予選セッションを見据えた練習を行いましたが、ドライバーにとっていい予習になりましたし、ピットクルーにとっても久々に本領発揮というところだったと思います。
アクシデントは残念ではありますが、起きてしまったことは仕方ありません。
気持ちを切り替え、次にやるべきことへ進みたいと思います」

提供:本田技研工業(株)

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合同テスト後半3日目、ガスリー(レッドブル)クラッシュ

Charles Leclerc (C)Ferrari
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2月28日(木)、バルセロナ・サーキットを舞台に行われているシーズン前テスト後半は第3日目を迎えた。

この日は今回のテスト初となる1分16秒台が複数出るなど好タイム・ラッシュで、トツプは前日チームメイトのクラッシュで走れなかったフェラーリのシャルル・ルクレールが1'16.231をマークして立った。

2番手にも同じく16秒台に入れた新人のアレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)。
3番手マクラーレン・ノリスと、いずれもここまで好調の顔ぶれが続いた。
そして4番手はレッドブルのガスリー。
今季トロ・ロッソから昇格のガスリーは午前のセッションで好調だったが、しかし午後になって高速の9コーナーでコースアウト・大クラッシュ。
ドライバーは無事だったものの大破したマシンはセッション中に修復することは叶わなかった。
これによりここまで連日多くの周回を重ねてきホンダとしては珍しくこの日は両チーム合わせ183周に留まった。

ハースF1のグロージャンもエクゾースト系のトラブルで走行が阻害され、この日の周回はわずか16周。
メルセデス勢は相変わらずレースを見据えたロングランに終始。
テスト序盤に出遅れたウィリアムズはラッセルがこの日最多の140周を走り込んでデータ収集に取り組んだ。

シーズン前テストはいよいよ明日が最終日。
各チームともに8日間の集大成となるアタックラップが繰り広げられる筈で、これにより開幕戦でのパフォーマンスがある程度占えそうだ。

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マクラーレン首脳、アロンソによるテスト機会を認める

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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昨シーズン末をもって通算17年に渡ったF1キャリアに終止符を打ったマクラーレン・チームのエース、フェルナンド・アロンソ(37歳:スペイン)について、同チームは今シーズン中もF1マシンをテストする機会があることを認めた。

これは同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターが明らかにしたもので、
テストの日程はまだ確定していないものの、その内容は2019年型のマシンに留まらず2020年マシンの開発も含めチーム内部で検討されているとのこと。
また同時にF1引退後もアロンソはマクラーレン・チームの一員であることを強調、今後同グループの『親善アンバサダー』として密接な関係が継続されていくことを明らかにした。

ただ以前に噂されていたような、バルセロナで行われている現在のシーズン前テストへの参加はない模様。
ちなみにテスト後半、マクラーレンの新型車『MCL34』は連日トップタイムを記録するなど気を吐いている。

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バルセロナ合同テスト3日目タイム(2/28)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 C.ルクレール MON Ferrari 1'16.231 138
2 A.アルボン THI Toro Rosso Honda 1'16.882 118
3 L.ノリス GBR McLaren Renault 1'17.084 84
4 P.ガスリー FRA Redbull Honda 1'17.091 65
5 D.リカルド AUS Renault 1'17.204 65
6 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'17.496 73
7 L.ストロール CAN Racing Point Mrercedes 1'17.556 103
8 A.ジョビナッツィ ITA Alfaromeo Ferrari 1'17.639 71
9 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'17.854 16
10 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'18.097 85
11 G.ラッセル GBR Williams Mercedes 1'18.130 140
12 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'18.199 53
13 V.ボタス FIN Mercedes 1'18.862 97

   * 2018 PP-Time:1'16.173 L.ハミルトン/Mercedes (5/12)
   * 2018 TestTime : 1'16.904 V.ボタス/Mercedes (5/16)
   * 2019 TestTime : 1'17.144 C.サインツ/McLaren Renault (2/28)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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