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2018年12月

2018/12/31

メルセデス、フェラーリ技術者の引き抜き工作を否定

Mattia Binotto (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンもタイトル獲得を果たしたメルセデスAMGチームだが、ライバルであるフェラーリ・チーム主要技術者の引き抜きを図っていると伝えられた。
しかしこれについてメルセデスのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「そうした事実はない」と、これを明確に否定した。

名前が上げられているのはフェラーリ・チームでCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)の要職を務めるスイス・ローザンヌ出身のマッティア・ビノット氏(49歳)。
今季、最後までメルセデスを追い詰めた『SF71』躍進の立役者の一人と目されている。

しかしそれでもタイトル獲得を果たせなかったことから、マウリツィオ・アリバベーネ代表との間がうまくいっていないとみられているもの。

ただこうした噂について、ビノット自身も双方のチーム、いずれも交渉の事実を否定しているという。

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F1、グリッド降格に替わるペナルティを検討

Image (C)Scuderia Toro Rosso
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F1は、ファンが現行のグリッド降格ペナルティに満足していないという調査結果を受け、これに替わるアイデアを公式サイトで募集することを明らかにした。

それによれば、グリッド降格ペナルティは予選でのアタックを無意味としてスポイルする結果を生じさせるなど不具合が多いと判断。
代案はこうした点を改善し、なおかつ財政面で負担が生じることのないものが理想とした。

すでに俎上に上がっているものとしては、バラストの搭載、燃料や電気自動車エネルギーの制限、DRS使用の制限やチームに対し風洞実験に制限を掛けるもの。
さらに獲得ポイントについてペナルティを設けるなどの案も検討されているとのことだ。

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2018/12/30

レッドブルの2019年カラーリング・マシン、開幕前に鈴鹿へ

2018 Suzuka (C)Redbull Racing
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来季、いよいよホンダとのパートナーシップをスタートさせることとなったレッドブル・レーシングが、その2019年シーズンのカラーリングをまとったマシンをホンダの本拠地である鈴鹿サーキットでお披露目することがわかった。
しかもその時期がF1開幕戦がスタートする前という『快挙』になる。

お披露目されるステージは3月2日・3日に行われる鈴鹿サーキット恒例の『モースポフェス2019 SUZUKA モータースポーツファン感謝デー』。
なお当日は、このレッドブルのF1マシンの他、トヨタのWEC(世界耐久選手権)マシン『TS050 Hybrid』にWRC(世界ラリー選手権)マシンの『ヤリスWRCカー』、さらに2017年に『インディ500』を制した佐藤琢磨のインディカーも登場する予定という。

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フェルナンド・アロンソに仰天マクラーレン株主の噂

F.Alonso (C)McLaren Group
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フェルナンド・アロンソ(37歳:スペイン)に、マクラーレン・グループ株主就任の噂が伝えられ、関係者の関心を呼んでいる。
それによれば、正式には来年1月14・15日に行われる恒例の『オートスポーツ・モーターショー』(バーミンガム)で発表される予定という。

今シーズン限りでF1からのリタイヤを決めたアロンソだが、来季もインディカー・シリーズにマクラーレンのチームから参戦が予定されるなど、依然として同グループとの密接な関係を続けている。、
公開されるところでは、現在マクラーレン・グループの株式はバーレーンの投資会社が過半数を保有しているということだが、アロンソが今回どの程度の株式を持つかはまだ不明。
ただ巨大組織であるマクラーレン・グループだけに、巷の予想では数百億円程度の規模にもなるものではないかとみられている。

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2018/12/29

2019年、燃料規則の変更は有効か

Yellow/Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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2019年シーズン、F1はレース中のオーバーテイク・シーンの増加を狙い、フロントウィング等に関するエアロダイナミックス規則の変更を予定しているが、チーム関係者の中ではその効果に疑問を呈する向きが多い。
その一方で、決勝レース中に使える燃料の上限量を現行の105キロから110キロに増量させる変更案には好ましい反応が多いようだ。

今シーズン、この制約からとりわけレース終盤、燃料消費を気にしてペースを落とさざるを得ないシーンがしばしばみられ、ドライバーのみならずファンからも苦言が呈せられていたもの。
中には燃料節約のためセーフティカーの導入を期待するなど、本来の目的から外れた展開もみられていた。

わずか5キロの違いがF1に魅力を取り戻すことができるか注目される。

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「驚き」だった、ハミルトンのバイクテスト

Lewis Hamilton Image
2018年のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンが、シーズン終了後、2輪のモンスターマシンであるスーパーバイクをサーキットで走らせたことが伝えられたが、これについてメルセデスAMGチームは事前に聞かされていなかったことを明かした。

ハミルトンは12月1日に世界スーパーバイク選手権に参戦するヤマハのワークスチームによる企画で、自身のカーナンバー『44』を付けた『ヤマハYZF-R1』でテスト走行。
途中、高速コーナーで転倒したということで関係者をひやりとさせたが、幸いマシンに小さな損傷があっただけでライダーであるハミルトンは無事だったとのこと。

しかしこれについてトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、テストはチームに無断で行われたもので、計画を知って驚きあわてて連絡を取ったものの手遅れだったと述懐している。
それでも「クリスマスにバイクをプレゼントするつもりはない」と、記者を煙に巻いた。

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2018/12/28

ウィリアムズ・チーム首脳、「シーズン中の挽回は難しい」

Claire Williams (C)Williams F1
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2017年にはコンストラクターズ・ランキング5位を記録したウィリアムズ・チームだが、今季は一転開幕当初から戦闘力不足に悩み、結局全チーム中最低となるランキング10位に留まった。

これについて同チームのクレア・ウィリアムズ副代表(イギリス)は次のように振り返った。
「私たちに努力やモチベーションが足りなかったとはまったく考えていません。
でも失敗したマシンの戦闘力を、シーズンを戦いながら向上させるというのは考える以上に難しいことなのです。
これはお金の問題ではありません。
例え今の3倍以上の予算を注ぎ込んだとしても、結果は同じだったでしょう。
それほどF1での戦いはシビアなものなのです」

来季のウィリアムズ・チームはドライバーを一新、ベテランのロバート・クビサ(33歳:ポーランド)と新人のジョージ・ラッセル(20歳:イギリス)という新たなコンビになる。

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レッドブル、「2年で結果出なければF1撤退」も

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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非ワークスチームながら三強の一角を占めるレッドブル・レーシングだが、ホンダとのパートナーシップで2020年までに結果が出せなければF1撤退もあり得るとの衝撃的なニュースが伝えられた。

これはレッドブル・グループで大きな影響力を持つレーシング・アドバイザーのヘルムート・マルコ博士が明かしたもので、次のように語っている。
「ホンダとの提携は2年間だし、われわれがF1参戦をコミットしているのも同じく2020年までだ。
2021年にはレギュレーションが改訂されることになっているが、依然としてその具体像は見えていない。
突然大幅なコスト削減が強いられるならば、われわれは人員削減もしなくてはならなくなる。
F1参戦がベストでないと判断すれば、撤退だってあり得ること。
その場合にはアストンマーティンと組んでWEC(世界耐久選手権)損戦に転向することも選択肢の一つだ」

飲料メーカーながら多岐に渡るスポーツを支援してきたレッドブルは、2005年に当時のジャガー・チームを引き継いでF1に参入。
ルノー・エンジンを搭載したマシンではセバスチャン・ベッテルを擁し、4回のタイトル獲得を果たすなど黄金期を形成した。

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2018/12/27

『ピットストップ・アワード』受賞はレッドブル

Pitstop Work (C)Redbull Racing
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かつてジョーダン・チームのスポンサーだったことで馴染み深いドイツの運輸大手『DHL』が選定する今年の『ファステスト・ピットストップ・アワード』に、レッドブル・レーシングが選ばれた。

卓越した熟練のピットクルーが行うF1のピット作業は、最速で2秒を切るという素早いもの。
アワードの集計はF1ポイント方式で行われ、各グランプリで最速ストップを行った上位10チームにポイントを授与、レッドブルはトータル466ポイントを獲得、2位のフェラーリに63ポイントの差をつけた。

ちなみに今年の最速ピット作業は第20戦のブラジルGPで記録したフェラーリ・チームによるセバスチャン・ベッテルのマシンの1.97秒というものだった。
ただそれでも昨年のアゼルバイジャンGPで記録したウィリアムズ・チームの1.92秒には及ばないものとのこと。

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ハミルトン(メルセデス)、ドライバー投票でも1位に

Lewis Hamilton/BBC Prize
F1公式サイトによれば、F1ドライバー自身らによる投票で選ばれた今年のベスト・ドライバーズ・ランキングでも、2018年のチャンピオンであるルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が選出されたということだ。

投票は自分自身へもできるルールということだが、今回ハミルトンは参加しなかったとのこと。
トータル17名のドライバーが投票に加わっているという。

なお2位にはアグレッシブな姿勢が評価されたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3位に今年で引退のフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、4位にタイトルを争ったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)が入っている。

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レッドブル代表、空力変更によるコスト増大懸念

Redbull 『RB14』 (C)RedBull Racing
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来シーズン、F1はフロント関連のエアロダイナミックス・パーツについて大幅なルール変更を予定している。
これは前車の背後に付いた時に起こる挙動の不安定さを減少させ、オーバーテイクを容易にしようとする狙いで設けられるものだが、これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は次のような懸念を示している。

「スポーツを長続きさせ定着したものにするには、ルールの安定が不可欠だ。
安易にルールを変更することは、チームによって解釈の疑義を生じさせ、混乱を招く。
いくつかのチームはそれによって躍進するが、いくつかのチームは競争から脱落することになりかねない。
なにより、空力に関する新たな試みはその開発に莫大な資金が必要とされるんだ。
私は今回の変更にも疑問を持っているね」

レッドブルのシャシーは現況でベストのものとも言われていて、そうした立場からは今回の見解は当然のことだろう。
なお今回の変更はフロントウイング、バージボード、ブレーキダクトさらにリヤウイング等まで空力エリアの大部分に及ぶものとなる。

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2018/12/26

バンドーン(マクラーレン)、「再度、F1復帰目指す」

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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今季限りでマクラーレン・チームのレースシートを失うこととなったストッフェル・バンドーン(26歳:ベルギー)は、すでにメルセデスのフォーミュラEに転身することが決まっているが、同時にメルセデスAMGチームでF1シミュレーターによる開発テストを担当することになっていて、これをベースに再びF1復帰への足掛かりとしたいようだ。

これについてバンドーンはチームの公式サイトで次のように語っている。
「どんな形にせよ、引き続きF1の世界と関係を続けていくというのは、将来の復帰に向けて有効なことだと考えているよ。
それも王者であるメルセデスAMGチームでのものだからね。
チャンピオン・チームで貢献できるなんて素晴らしいこと。
想像しただけで今からわくわくするよ。
可能性は小さいかも知れないけれど、これが僕のF1復帰への足掛かりになればいいと思っている」

いったんF1から離れてから再び復帰を果たすのは、来シーズンだけでもロバート・クビサ(ウィリアムズ)やダニール・クビアト(トロ・ロッソ)らの例がある。

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ロス・ブラウン氏、「グリッド最後尾でも予選重要」

Grid Image (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は2019年シーズンに向け変更したレギュレーションで、今年しばしばみられたPU(パワーユニット)関連のコンポーネンツ交換によるグリッド降格ペナルティ重なった場合、最大でも15グリッド降格までとした。
ただその場合、来シーズンは同じ最後尾ペナルティのクルマが複数出た場合、「予選グリッドの順」でそれぞれの位置が決定されることとされている。

これについてF1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、「たとえグリッド最後尾のペナルティを科せられたとしても、それでも予選は重要なファクターになる」と、その『効果』を自讃している。
2018年は、全20台なのに60グリッド降格などという非現実なペナルティが話題になった。

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マグヌッセン、「今年のハースには逆風が強すぎた」

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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2016年・17年のいずれも8位から、今シーズンは5位までランキングを上げたハースF1チームだが、同チームで2年間戦ってきたケビン・マグヌッセン(26歳:デンマーク)は「逆風ばかりのシーズンだった」と、振り返った。

「成績は別として、今年は多くのことがうまくいかなかった1年間だったと受け止めている。
われわれに吹いた風は、そのすべてが向かい風だったような印象だ。
マシンのパフォーマンス向上などに苦労したのは事実だけれど、それがマシン自体のものだけじゃない部分もあった。
チームがもっと経験豊富で、政治的にもうまく立ち回っていれば結果は違ったかも。
願わくは、来年は追い風になればいいね」

今年のハースF1は、ライバルだったルノー・チームからの抗議に振り回され、実際にポイントを失うケースにも直面した1年だった。

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2018/12/25

ボタス(メルセデス)、「キャリア最悪のシーズンだった」

V.Bottas & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのバルテリ・ボタス(29歳:フィンランド)は、今シーズンの成績を振り返り「自分のキャリアの中で最悪のシーズンだった」と、失望していることを明らかにした。

今シーズンの成績は昨年の305ポイント、ランキング3位と比べ、247ポイント、ランキング5位と大きく下回った。
何より落胆しているのは昨季3勝を挙げたのに対し、今年は1勝もできなかったことだ。
唯一、勝利をほぼ手中にしたロシアGPではチームメイトのタイトル獲得のためチームメイトであるハミルトンに勝利を譲ることを強いられている。

これについて当のボタスは、「2017年は前年(ウィリアムズ・チーム)との比較だったから満足できたけれど、今年はそうじゃない。
実際に成績は落ちているし、その内容も全然満足できるものじゃなかった。
でも来年は一からのスタートだ。
今シーズンの全てを分析し、来シーズンにそれを活かさなくてはならないね」と、意欲をみせている。

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メルセデス首脳、「新たなメーカー参入必要なし」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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F1の新たなオーナーとなったリバティ・メディアは、2021年のレギュレーション改訂を機に新たなエンジン・メーカーによる新規参入を狙っていたが、結局目途が立たないままに終わっている。
これを受け、メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは次のように牽制している。

「そもそも第4のエンジン・メーカーがなぜ必要なんだ。
さらに第5、第6のメーカーがあればなお良いというのか。
必要なのはエンジン・メーカーの数ではなく、より魅力的で安価なものの筈だろう。
政治的な解決ではなく、経済的なメリットが求められているんだよ」

2019年はメルセデスとフェラーリ・チームがそれぞれ3チームずつ、またルノーとホンダがそれぞれ2チームずつという勢力図になっている。
期待された2021年の新規参入チームはいまのところ現れていない。

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マクラーレン、『コカコーラ』と本格スポンサー交渉

Coca Cola (C)McLaren Group
マクラーレン・チームが、『コカコーラ』社と来シーズン以降のスポンサーシップについて本格的な交渉を行っていることを認めた。

アメリカを発祥の地として現在もジョージア州に本拠を置くコカコーラ社は清涼飲料のメーカーとして世界有数の巨大企業。
モータースポーツへの支援も例が多く、F1でもしばしばその名前が挙がる常連でもある。
マクラーレン・チームとは今シーズン終盤の数戦において、傘下のサブ・ブランドで小規模なスポンサー契約を結んだ経緯がある。

マクラーレンのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは「今年行われたコカコーラとのスポンサーシップは素晴らしいものだった。
われわれはぜひとも来シーズンに向けてさらに拡大させたいと思っている」と、進展に意欲をみせた。
このところの戦績不調で同チームからは複数のスポンサーが離れたと伝えられていて、財政面からも大きな期待が掛かるようだ。

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2018/12/24

C.ホーナー代表(レッドブル)、「マシンは強力なものだった」

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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今季、ルノー製パワーユニットを搭載して4勝を挙げたレッドブル・レーシングだが、マシンは強力ながら、しかし弱点はそのエンジンにあったと主張している。
これは同チームのクリスチャン・ホーナー代表(レッドブル)がイギリスの専門誌『オートスポーツ』を通じ、次のように語ったもの。

「今シーズンを振り返れば、われわれの『RB14』が最強のマシンだったと言える。
なぜならわれわれが強さをみせたのは、いずれもパワー・サーキットではなかったからだ。
それらのレースではシャシーの戦闘力で勝利を掴むことができたが、それはロー・ダウンフォースでも性能を失わなかったことで証明される。
その一方、パワー・サーキットではスピードを示すことができず、マシントラブルでフィニッシュできなかったレースも数多くあった。
これらはそのほとんどがエンジン関連のものだったことを考えなければならない」

とりわけダニエル・リカルドのマシンは2勝はしたもののリタイヤは実に8回の多きに渡った。

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舌禍のハミルトンに、故郷サッカー試合観戦の招待

Lewis Hamilton/BBC Prize
英国『BBC』の授賞式で口にした「スラムから抜け出すことが夢だった」との発言が、故郷蔑視だと騒動になったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)に、その故郷である英国スティーブニッジのサッカーチームから試合観戦の招待という粋な計らいを受けたことがわかった。

招待したのは英国のプロサッカーリーグ第4部にあたるフットボールリーグ2に参戦するスティーブニッジのチームで、チームの公式アカウントによりツイッターに「スティーブニッジはスラムにはまったく見えないほど素晴らしい所です」との(皮肉な)メッセージ付きで掲載されたという。

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2018/12/23

暗礁のデンマークGP、コペンハーゲン以外に活路

Redbull Denmark Demo (C)Redbull Racing
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コペンハーゲンでの市街地特設コース案をベースにした開催計画が暗礁に乗り上げた北ヨーロッパの王国デンマークでのF1グランプリだが、それでもなお実現への道を探る動きが続いているようだ。

これはこれまでコペンハーゲンのF1プロジェクトをリードしてきたデンマークの政治家であるヘルゲ・サンダー元科学大臣は「F1に関心を持っている自治体は他にもあり、まだ国として開催を断念した訳ではない」として、首都コペンハーゲン以外での開催に向け活動を続ける意思を地元のタブロイド紙『エクストラ・ブラデット』で明らかにしたもの。

ラリーが盛んな北欧ではこれまでスウェーデンでF1が開催されたことはあるがデンマークではまだ例がない。

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ロンドン市長、イギリスGP開催に巻き返し

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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2019年の開催が最後としてそれ以降の開催の目途が立っていなかったイギリスGPだが、代替候補として挙げられていたロンドン市街地案が難航したことにより、結局シルバーストーン・サーキットでの開催が有力と報じられた。

しかしこれを受け、再びロンドンは市街地コース案に巻き返すべく動きをみせている。
ロンドン市街地コース案はロンドン市のサディク・カーン市長自身が主導しているもので、「英国の首都ロンドンは世界的スポーツ・イベントの開催地であり続けるべきだ」と、檄を飛ばしている。

これについてF1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは「ロンドン市内でのグランプリ開催には種々の問題もあるが、引き続き将来に向け前向きに考えているのは間違いない。
ただ、必ずしもイギリスGPとしではなく別の方向性でもいいのではないか」と、語っている。

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ニキ・ラウダ氏(メルセデス)、来季前半の現場復帰に意欲示す

Niki Lauda (C)Mercedes Motorsport
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今年半ば、肺移植の手術を受けていたことが明らかとなったメルセデス・モータースポーツ非常勤役員のニキ・ラウダ氏(69歳:オーストリア)が、F1のレース現場復帰に強い意欲をみせていることがわかった。

元3回のF1チャンピオンで、1978年のアクシデントからの復活で「不死鳥」と言われた同氏だが今年6月頃体調不良を訴え、母国オーストリア・ウィーンの総合病院で手術を受け入院していたもの。

本人によれば、入院中もチームとは連絡を密に取り、すべてのレースやチーム事情も把握していたとのこと。
2019年はシーズンの早いうちにグランプリ現場に趣き、チームに帯同したいとのことだ。

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2018/12/22

マクラーレン、ジェームズ・キーは2020年マシン担当に

James Key (C)Scuderia Toro Rosso
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マクラーレン・チームは今シーズン半ばにトロ・ロッソからの移籍を発表したテクニカル・ディレクターのジェームズ・キー氏が、2020年のマシンを担当する見通しであることを明らかにした。

これは同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターが明かしたもの。
それによればキー氏はトロ・ロッソとの間に長期契約を結んでいたため、レッドブル・グループからの早期リリース交渉が難航、やっと最近になって合意したとのこと。
このため当初予定していた2019年マシンへの関与は実質的に間に合わなかったため、2020年マシンの開発に変更したという。

なおこれにより2019年マシンである『MCL34』(仮称)は、やはり今年フェラーリから移籍(復帰)したパット・フライ/エンジニアリング・ディレクターが担当しているということだ。

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デンマークでのグランプリ開催は暗礁に

Redbull Denmark Demo (C)Redbull Racing
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一時は実現に向け進展が伝えられた北ヨーロッパの王国デンマークでのF1グランプリ開催計画だが、ここに来て計画が頓挫したことが明らかとなった。

これまで伝えられた計画では、首都コペンハーゲンに市街地特設コースも候補に含む新たなサーキットをヘルマン・ティルケ氏デザインのもと新設し、2020年の初開催を目途に進めるというもの。

リバティ・メディアとの協議も順調とされていたが、9月になって突然コペンハーゲン市長がレース開催を望まないと表明し、計画は一気に暗礁に。
同国のタブロイド紙『エクストラ・ブラデ』によれば計画は振り出しに戻り、プロモーションをしていた会社も解散してしまったとのこと。

デンマークでは現ハースF1チームのケビン・マグヌッセンがいてF1人気も高まっている。

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マクラーレン首脳、アロンソのテスト参加に懐疑的

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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来季マクラーレン・チームのレースドライバーを務めることが決まっているカルロス・サインツ&ランド・ノリスが口を揃えてフェルナンド・アロンソの2019年新型車のテスト参加を希望したことについて、同チームの首脳は懐疑的な見方を示している。

これはマクラーレンのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターが語ったもので、次のように説明している。
「来年のマシンのテストについてアロンソに話をしたことは事実だ。
なんといっても彼は元F1チャンピオンだし、長い間のF1経験があるのできっといいフィードバックが得られることだろう。
ただチームとしてはプログラム全体をみて事を進めなければならないんだ。
テストの機会は限られたもので、アロンソが乗ればその分どちらかのドライバーはマシンに乗れないことになる。
今回は二人とも新顔なので、彼らの走行時間は少しでも欲しいからね」

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レッドブル代表、来季事実上の『チームオーダー』も

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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ダニエル・リカルドのルノー・チーム移籍により、来季はマックス・フェルスタッペンと新人のピエール・ガスリーというドライバー・ラインナップになるレッドブル・レーシングだが、2019年はいよいよフェルスタッペン中心のチーム体制ということになりそうだ。

これは同チームの指揮を執るクリスチャン・ホーナー代表が認めたもので、次のように語っている。
「年令は別として、F1経験が1年あまり、まだ通算26戦のガスリーに比べてすでに4年、通算81戦を戦い優勝5回を記録しているフェルスタッペンがチームの中心になるのは間違いないところだ。
われわれはガスリーにも早く成長してもらうことを期待しているが、そのためにも先輩であるチームメイトから学んでもらわなくてはならない」

これは、事実上の『チームオーダー』を認めたものと受け止められるが、チームオーダーとして順位を作為的にコントロールするような手法は公式には認められていない。

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2018/12/21

ルノー・チームの2019年新型車発表は2月12日に

Renault 『RS18』 (C)Renault F1 Team
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ルノー・チームは、2019年シーズンを戦う新型車『R.S.19』(仮称)を来年2月12日(火)に行うことを明らかにした。
これはこれまで明らかとなったスケジュールの中では最も早いもの。
場所はチームのファクトリーがある英国エンストンになる。

同チームの来季ドライバーは既報の通り、ニコ・ヒュルケンバーグ(31歳:ドイツ)に加えレッドブル・レーシングから移籍のダニエル・リカルド(29歳:オーストラリア)の二人。
今季のコンストラクターズ・ランキングでは4位になったものの、ワークスチームとして2019年はさらなる前進が科せられている。

【2019年新型車発表予定】

日時 チーム 発表場所
2月12日(火) ルノー エンストン
2月13日(水) フォース・インディア トロント
2月15日(金) フェラーリ フィオラノ?

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迷走していた2020年イギリスGPもシルバーストーンに

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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リバティ・メディアとの交渉難航から、2019年の開催が最後としてそれ以降の開催の目途が立っていなかったイギリスGPだが、とりあえず2020年については現行と同じくシルバーストーン・サーキットで行われることになった模様だ。

これは英国のタブロイド紙『デイリー・メール』電子版が報じたもので、それによれば代替案として検討されてきたロンドン市街地という計画は地元の反対等から実現の見通しが立たず、断念に追い込まれたためとのことだ。

イギリスGPは1950年の現代F1当初から欠かさず続く伝統のグランプリで、そのほとんどがシルバーストーンを舞台に行われてきた。

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ハミルトン(メルセデス)、BBC受賞式での舌禍で炎上

Lewis Hamilton/BBC Prize
英国『BBC』の授賞式に臨んだメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(33歳:イギリス)が、自身の故郷を蔑むかのような発言をし、大きな騒動になっている。

これはBBCが行った『BBCスポーツパーソナリティー・オブ・ザ・イヤー』の授賞式でのこと。
ハミルトンは自身の生まれ故郷である英国スティーブニッジをスラムと呼んでしまい、これがSNS(ソーシャルメディア)で拡散、いわゆる炎上状態になっているというもの。
ハミルトンは受賞のスピーチの中で「スラムから抜け出すことが夢だった」と発言。
その後、「言葉を謝った」と、訂正して謝罪したものの非難の声は収まっていないという。

なお通算5度目のF1タイトル獲得という快挙を成し遂げたハミルトンだったが、最高の栄誉となる2018年のBBCクラウンには自転車のツール・ド・フランス個人総合優勝ゲラント・トーマス選手が選ばれた。

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2018/12/20

マクラーレン・デュオ、アロンソによる新型車テスト望む

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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このところの低迷を脱すべく、2019年シーズンに向け新型車『MCL34』(仮称)を投入するマクラーレン・チームだが、来季はカルロス・サインツ&ランド・ノリス共にフレッシュな顔ぶれということでいさかの不安も残る。
こうした中、サインツ&ノリス両ドライバーは今季限りでチームを離脱したフェルナンド・アロンソの手助けを望んでいることを明らかにした。

二人は「長くF1を戦ってきたアロンソの経験はとても貴重なものになる。
とりわけマクラーレンのマシンの良いところも悪いところも知り尽くした彼にアドバイスをもらえば、『MCL34』のレベルアップに大きく貢献することだろう」と、口を揃えた。

同じルノー製パワーユニットを搭載したレッドブル・レーシングやルノー・チームの後塵を拝したマクラーレン・チームにはマシン自体の戦闘力アップが必須とされている。

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シロトキン(前ウィリアムズ)、「2020年にはF1復帰」

Sergey Sirotkin (C)Williams F1
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今季限りでウィリアムズ・チームのレースシートを失ったセルゲイ・シロトキン(23歳:ロシア)、一時はトロ・ロッソの候補にも名前が挙げられ実際にコンタクトを取ったということだが、結局2019年はF1にそのポジションを確保することができなかった。

そのシロトキンは地元ロシア国営の『タス通信』に対し、「2020年にF1のグリッドに戻ってくるのが最大の目標」であるとした。
「ウィリアムズ・チームへの残留が難しくなってから、僕らはあらゆる努力を重ねて可能性を探ってきたよ。
でももう無理だ。
業界はクリスマス休暇に入るし、ここ数週間は何もニュースを届けられないだろうね」と、悲観的。

そのシロトキンには来季、フェラーリ・チームの開発ドライバーに就く、という話も伝えられている。

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カルロス・サインツ、「マクラーレンの復活には複数年」

>Carlos Sainz (C)McLaren Group
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トロ・ロッソからルノーを経て、来季マクラーレン・チームの復活に寄与すべく意気込みを顕わにするカルロス・サインツ(24歳:スペイン)だが、計画は複数年に渡ることを明らかにした。

「ルノー・チームでの1年間はとても有意義なものだった。
僕にとっていい経験になったよ。
マクラーレン・チームの復活に、僕がドライバーとしてどのくらい貢献できるかはわからないけれど、ファクトリーではみんなが同じ目標に向かって意識を高めていた。
僕は彼らとならきっとうまくやれると確信したね。
でも道のりは簡単なものじゃない。
だから2019年にいきなり結果を出すというのは早計だ。
おそらく最低2年、複数年を掛けて少しずつ、ただ着実に進んでいくんじゃないか。
アロンソが成し得なかった夢を、僕は引き継いでいくつもりなんだ」と、同じスペインの後輩は母国スペインの『EFE通信』に語った。

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2018/12/19

フェラーリ、『シューマッハ50歳記念イベント』計画

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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現在療養中である7回の王者ミハエル・シューマッハ(49歳:ドイツ)は来年の1月3日に満50歳の誕生日を迎えるが、フェラーリがこれを記念して特別エキジビジョン・イベントを開催することがわかった。
場所はフェラーリの本拠地マラネロで、イベントはシューマッハ家の支援を受け、事故後に設立されたチャリティ団体『キープ・ファイティング・ファウンデーション』を通して開催される。

シューマッハの現状について、一部メデイアは「寝たきり状態から脱した」と伝えているが、公式には確認されていない。

シューマッハは7回のタイトルのうち、実に5回を跳ね馬チームで獲得していて両者は共に栄光の時を過ごしたと言える。

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カナダGP主催者、「F1人気拡大でカナダGPは安泰」

Gilles Villeneuve Circuit (C)Pirelli Motorsport
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近年、伝統のグランプリといえども消滅の危機にさらされているのが常だが、カナダGPの主催者は自身のグランプリの開催に不安はないと強調した。
これは地元モントリオールに本拠を置く『ジャーナル・ド・モントリオール』紙に語ったもの。

「われわれの契約(現在のオーナーである)リバティ・メディアと結んだものだ。
それは2029年までという長期的視野に則ったもので、内容にも完全に同意したもの。
ヨーロッパのイベントは揺らいでいるようだが、われわれのイベントにはいささかの不安もない」

カナダはランス・ストロールの登場でF1人気が高まっているうえに、リバティ・メディアはアメリカ大陸でのF1グランプリ開催拡大を図っていて、そうしたことからもカナダGPは安泰とみられている。

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A.アルボン(トロ・ロッソ)のカーナンバーは『23』に

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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2019年のF1エントリーリストで、唯一カーナンバーの確定していなかったトロ・ロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボン(22歳:イギリス)だが、このほど『23』を選択したことがわかった。

アルボンの誕生日が1996年3月23日であることから、その関係で選ばれたとみる向きもあるが、本人はこの件について言及していない。

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2018/12/18

フォース・インディアの新型車発表は2月13日(水)にカナダで

2018 Scene (C)Sahara Force India F1
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フォース・インディア・チームは2019年シーズンを戦う『VJM12』(仮称)を、来年2が津13日(水)にカナダで行うことを明らかにした。
来季の新型車発の期日が確定したのはフェラーリに続き2チーム目となる。

同チームは財政難から今年半ばに運営体制が変更、ランス・ストロール(前ウィリアムズ)の父親であるカナダの富豪ローレンス・ストロール氏を中心としたコンソーシアムが母体となっため、カナダで行われることになった模様だ。
場所はトロントで開催される『カナダ・インターナショナル・オートショー』の会場とのこと。

なお同チームの正式名称はまだ確定しておらず、FIA(国際自動車連盟)への届け出は暫定で『レーシング・ポイント』となっている。

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レッドブル、いよいよエイドリアン・ニューイ氏が参画か

Adrian Newey (C)RedBull Racing
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数々の栄光マシンを手掛けながら、ヨットの『アメリカズ・カップ』に転身するなど現在はF1の表舞台からは遠ざかっていたエイドリアン・ニューイ氏(59歳:イギリス)だが、いよいよ2019年マシンからF1部門に復帰するとみられる。

これは同チームのエース格となったマックス・フェルスタッペンが明らかにしたもので、同選手は『空力の鬼才』と呼ばれた名デザイナーの関与に大きな期待を抱いていると語った。

衆知のように2019年、レッドブル・レーシングはこれまで続いたルノー・スポールとの関係を終了、新たにホンダ製パワーユニットを搭載することが決まっている。
またこれまで7勝を記録したダニエル・リカルドのルノー移籍に伴い、系列のトロ・ロッソからピエール・ガスリーを後任に引き上げている。

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モンツァ・サーキット改修案にバンクの復活も

Monza/Bank (C)Williams F1
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イタリアGPの開催地として知られるモンツァ・サーキットは、先に総額130億円にも達する大規模な施設改修計画を示したが、その中には当初紹介されたシケインの改修、コーナーの拡幅、そしてグランドスタンドの新設等に加え、名物である旧バンクの復活案も含まれていることがわかった。

モンツァ・サーキットは本来全長5.5キロのロードコースと一周4.5キロのオーバルコースがあって両者が組み合わされていたもの。
しかしバンクは危険度が高く事故が多発したとして1961年の死傷事故を最後にF1では使用されていない。

改修でどのようにバンク部分を採り入れるかは不明だが、実現した場合おそらく全グランプリコースの中で最長となる見込みだ。

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2018/12/17

王者ハミルトン(メルセデス)、2019年マシンのシート合わせ

Mercedes No.1 (C)Mercedes Motorsports
2018年のF1チャンピオン、ルイス・ハミルトン(33歳:イギリス)が、英国ブラックリーのメルセデスAMGチーム・ファクトリーで2019年のチャンピオンシップ争いに挑む新型車『W10』(仮称)のシート合わせを行ったことが伝えられた。

これは同チームの恒例イベントである『クリスマス・パーティ』の際に行われたもの。
コクピットのモックアップに身を入れたハミルトンが、ステアリングホイールを廻すシミュレーションでドライビング・ポジションの確認等を行ったという。

またチームメイトのバルテリ・ボタス(29歳:フィンランド)のほうはシミュレーター・マシンを確認、さらに風洞設備でのテストにも立ち会ったということだ。

2014年以来コンストラクターズ・タイトルを連続で獲得しているメルセデスAMGチームは、来年6年目の王座挑戦に挑む。

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強気シャルル・ルクレール(フェラーリ)、「2勝は挙げる」

Charles Leclerc (C)Ferrari S.p.A
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キミ・ライコネンの後任として、来季フェラーリ・チームのレースドライバーに抜擢されたシャルル・ルクレール(21歳:モナコ)が、「最初の年に2勝は挙げる」とコメントをした。
F1参戦1年のみ、今季走ったザウバー・チームでは最高位6位(アゼルバイジャンGP)でまだ一度の表彰台経験もないルクレールの強気なコメントは周囲で話題を集めている。

「フェラーリ・チームで走るからといって別にプレッシャーなんかないよ。
ただ誰もが憧れる跳ね馬チームからこうして声が掛かったことについては感謝しているけれどね。
だから僕の仕事はそうした期待に応えること。
チームメイトがセバスチャン・ベッテルだというのは僕にとって大きな支えになることだろう。
フェラーリなんだからどこのレースでも勝利に向けて頑張るのは当然だけれど、最低2勝はしたいな。
それがホームレースとも言えるイタリアやモナコだったら最高だね。
それにしても真紅のマシンで走るイタリアGPというのは素晴らしいだろうな。
想像がつかないよ」

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A.ジョビナッツィ(ザウバー)、ライコネンとの新コンビに期待感

Antonio Giovinazzi (C)Ferrari S.p.A
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2019年シーズン、ザウバー・チームからの本格F1デビューが決まっているアントニオ・ジョビナッツィ(25歳:イタリア)が、チームメイトとなるキミ・ライコネン(39歳:フィンランド)について次のように歓迎するコメントを母国イタリアの『アウトスプリント』誌に語った。

「ライコネンと一緒に仕事をしたことはないけれど、僕は長くフェラーリ・チームで開発の仕事をしてきたから彼のことは良く知っているよ。
彼はF1だけでない豊富な経験があるし、今もなおトップレベルのスピードを持ち続け、そして何より常に冷静なんだ。
僕はきっといろいろなことが彼から学べる筈さ。
チームメイトとしてこれほど素晴らしい存在はないよ」と、ジョビナッツィ。

ジョビナッツィは2017年の開幕2戦、負傷したパスカル・ウェーレインの代役としてザウバー・チームから出走の経験がある。

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2018/12/16

M.ウェバー、ダニエル・リカルドの移籍判断に疑問符

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今シーズン限りでレッドブル・レーシングを離脱、来シーズンはルノー・チームへの移籍を決めたダニエル・リカルド(29歳:オーストラリア)の判断について、同チームの先任者マーク・ウェバー氏が疑問を投げ掛けている。

「短期的に見ればリカルドの決断が一歩後退になるのは間違いないことだろう。
でも彼は長期的視野でこの移籍に臨んでいる筈だ。
だからわれわれも長い眼で彼を見守っていくべきだ。
もちろんわれわれは彼がルノーで成功することを願っているよ」

ただ「現実的には厳しいチャレンジになることだろう」とも付け加えた。
ウェバーは2007年から7年間在籍して2013年に引退、その後任がリカルドだった。
その間このオーストラリアの先輩は9勝を記録している。

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メキシコGPの将来に黄信号か

1989 Mexico GP (C)Honda Racing
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1992年を最後にその開催が途絶えていた歴史あるメキシコGPだが、2015年に改修されたメキシコシティのロドリゲス・サーキットで復活、今年もFIA(国際自動車連盟)から『ベスト・グランプリ賞』を受賞するなど人気イベントとして定着している。

しかしF1グランプリを誘致した当時のニエト大統領は今年で退任、新たに第58代大統領に就いた新大統領のオブラドール氏は「貧困に悩む国民生活の救済が先決」として、財政負担の掛かるビッグ・イベントの継続には消極的とされる。
現地メディアは「メキシコGP消滅の危機」として、窮状を訴えているとのことだ。

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F1、新規参入者に「テクノロジー情報の共有」を模索

Ros Brawn (C)Ex.Brawn GP F1 Team
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F1は2021年のレギュレーション大幅改訂で、現行のものよりもシステムを簡略化して課題となっているコスト削減を実現することを狙っていたが、残念ながら合意を得ることはできないでいる。
これを受け、F1のロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、次のような新たな対策案を提示した。

それは、現在の既存マニュファクチャラーたちがテクノロジー情報の共有を図り、それを新規参入しようとする者に提供することにより、低コストで新たなエンジン・マニュファクチャラーを得ようとするものだ。

「F1改革のためには全マニュファクチャラーズが意識を劇的に改革しなければならない」と意気込みを隠さないブラウン氏だが、いまのところ実現に向け大きなうねりとはなっていないようだ。

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2018/12/15

ミック・シューマッハ、フェラーリの道を選択か

Mick Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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偉大なチャンピオンであるミハエル・シューマッハは、メルセデス&フェラーリ双方でF1を戦ったが、それを再現するように子息であるミック・シューマッハ(19歳:ドイツ)にも両陣営から育成プログラムへの勧誘が行われているという。

これまでいずれにも旗幟を鮮明にせず自力で活動してきたミックにとって、これは傍からみれば贅沢なその選択と言えるが、しかしF1への距離がいよいよ間近になった今、逆に重要な岐路に立たされているとも言えそうだ。

これについてドイツ国内のメディアは、まだ正式契約には至っていないもののミックがフェラーリの育成プログラムを選択することを決断したと報じている。
その背景としてメルセデスのエステバン・オコンが今季シートを失った一方で、フェラーリがザウバーで経験を積ませたシャルル・ルクレールを本家に抜擢するなど育成ドライバーに対する対比とも言える姿勢をみせていることが影響していると考えられている。

なお父ミハエルは、トータル7回のタイトルのうち実に5回をフェラーリで獲得している。
(他の2回はベネトン)

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F・インディア代表、「ドライバーの戦力ダウンはない」

Force India Motorhome (C)Force India F1
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運営母体の変更により、暫定的に『レーシング・ポイント』でエントリーしているフォース・インディア・チームだが、同時に今季健闘したエステバン・オコン(22歳:フランス)の放出を余儀なくされた。

これは新たにカナダの富豪ローレンス・ストロール氏がチームの共同オーナーとなったことにより、子息であるランス・ストロール(20歳:カナダ)の起用が必須となったためだ。
戦力ダウンを危惧されたドライバー交代だが、同チームのオトマー・サフナウアー代表は「ストロールはすでに高いスキルを持っている。
だからドライバー変更による戦力ダウンはない」と言明した。

なおオコンは今季49ポイントでドライバーズ・ランキング12位、ストロールのほうは6ポイントでランキング18位というものだった。

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フェラーリ・チームの2019年新型車発表は2月15日に

Ferrari 『SF71H』 (C)Ferrari S.p.A
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まだ公式発表はないものの、フェラーリ・チームの2019年新型車の発表が、2019年の2月15日(金)に行われる見込みだ。
これは同チームのマウリツィオ・アリバベーネ代表が示唆したもので、正式名称は未定、開発コードネームは『670』とのこと。

15日はシーズン前最初のバルセロナ合同テストが始まる3日前ということになる。
場所はまだ未定だが、昨年は同チームの本拠地イタリアのフィオラノで行われたあと、シーズン前テストの舞台地であるスペインのバルセロナ・サーキットに運ばれた。

言うまでもなく来シーズンこそフェラーリ・チームにとって悲願のタイトル獲得は至上命題、一にも二にもそれを背負うのは新型車のパフォーマンス次第ということになる。

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2018/12/14

モンツァ・サーキット、総額130億円の施設改修計画

Monza/Bank (C)Williams F1
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イタリアGPの開催地として知られるモンツァ・サーキットが、総額130億円もの施設改修計画を提示したことが明らかとなった。

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との間で調印した同グランプリの現在の開催契約は2019年までとなっている。
今回の計画はその後の契約でリバティ・メディアが要求するレベルに改修するためのもので、その内容にはシケインの改修、コーナーの拡幅、そしてグランドスタンドの新設等が含まれるとのことだ。

モンツァ・サーキットは、イギリスGPと並び1950年のF1黎明期から続く伝統のグランプリで、1980年の一戦(イモラ)を除きそのすべてがここモンツァを舞台に行われてきた偉大な地。
ただF1世界戦略を進めるリバティ・メディアにはそのような感傷は通じないとみられる。

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F1チーム、Q2タイヤでの決勝レーススタートに異論

F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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現在のF1レギュレーションでは、予選上位の10台はQ2でベストタイムを記録したタイヤでの決勝レーススタートが義務付けられているが、これにチーム側は異論を唱えている。

このルールによりグリッド上位10位以内のマシンが予選で使用した中古タイヤでのスタートを余儀なくされるのに対し、11位以下のマシンは新品タイヤでのスタートが許されると共に、コンパウンドについても耐久性のあるものが選べるなど不公平さが指摘されているもの。
事実、中団グループのマシンは予選Q2セッションの際、11位狙いで走行を手控えるなど本来のルールの目的から逸脱するケースも多かった。

ただ実際のルールの変更は決勝レース中のピットストップ回数にも大きく影響することから、まだ変更見通しの行方は定かでない。

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スペインGP(バルセロナ・サーキット)の将来も不明朗

Barcelona Circuit (C)Ferrari S.p.A
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多くのF1グランプリ開催地が将来の契約に不安を抱える中、スペインGPの開催地であるバルセロナ・サーキットもその例外でないことが明らかとなった。
同サーキットで支配人を務めるビセンク・アギレラ氏は、次のようにその状況を説明している。

「現在の契約は2019年までとなっているが、その後の開催についてはいまのところまったく見通しは立っていない。
準備もあるのでここ数か月のうちには交渉をまとめないといけないとは考えているが、リバティ・メディアとの話し合いは簡単なものにはならないだろうね。
もちろんわれわれは契約を更新したいと思っているけれど、成立までにはいろいろ難題がありそうだから」

一方、リバティ・メディア側も強い姿勢を崩さないでいて、すでにバルセロナに代わる開催地の検討に入っていると交渉を揺さぶっているという。
ここに来てイギリスGP(シルバーストーン)やイタリアGP(モンツァ)など、F1伝統の歴史あるグランプリも開催の危機が叫ばれている。

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2018/12/13

サインツ(マクラーレン)、来季マシン・コピー説を否定

>Carlos Sainz (C)McLaren Group
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先のアブダビ合同テストでいち早く来季チームであるマクラーレンのマシンをドライブしたカルロス・サインツ(24歳:スペイン)が、来季に向けての展望を語った。

「来シーズンの現実的な目標としてはルノーとのバトルになると思っている。
同じPU(パワーユニット)を使うチームどうしなんだしね。
ルノーより前に出られれば、自ずとトップ3に次ぐポジションになると思うから、(僕の)挑戦初年度としてはまずまずだろう。
ただ来年のマクラーレンのマシンがレッドブルのもののコピーになるという噂は違うな。
それは極めて安易な言い方で、正しい見方とは言えない。
そもそもF1はみんな開発とコピーの歴史なんだ。
優れたものがあればそれ参考にするというのは、この世界では当然のこと。
それは僕が経験してきた他のカテゴリーだって同じことだよ」

トロ・ロッソ、そしてルノーを経て、マクラーレンはサインツにとって3チーム目の挑戦ということになる。

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ロバート・クビサ(ウィリアムズ)、来季の復帰に自信

Robert Kubica (C)Williams F1
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来シーズン、2010年以来となるF1復帰が決まったロバート・クビサ(34歳:ポーランド)は、8年という長いブランクにもかかわらず、自信をみせている。

「トータルで考えて、2019年のF11復帰というのは僕にとって的を射たものだと思っているよ。
F1ではいろいろ経験を積んでいるので、それがわかるんだ。
8年というブランクは心配していない。
来年のF1はエアロダイナミックスの安定のために空力ルールが変更されるけど、これも僕はどう対応したらいいかわかっているつもりだ。
技術的な観点からは、冬のテストが重要なものになることだろう。
チームオーダー(ジョージ・ラッセル)は新人だけど、マシンの開発は僕がずっとやってきたことだから大丈夫さ」

2006年に21歳でザウバーからF1デビューしたクビサは、わずか3戦目で表彰台に上がって周囲を驚かせた。

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ゲルハルト・ベルガーの甥も来季スーパー・フォーミュラに

Gerhard Berger (C)Scuderia Toro Rosso
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日本のモータースポーツ最高峰のスーパー・フォーミュラに関心が高まっている。
レッドブル・グループの支援を受ける若手育成プログラムで、将来のF1ドライバーを目指すカテゴリーとして注目されているものだ。

いま話題になっているのは元マクラーレン等のF1ドライバーで日本にもファンの多いゲルハルト・ベルガー氏の甥っ子であるルーカス・アウアー(24歳:オーストリア)。
これまでベルガー氏が参画するDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にメルセデスから参戦していたが、同チームの撤退と共に来年はダニエル・ティクトゥム(19歳:イギリス)と並び日本のスーパー・フォーミュラへの参戦が確実となっている。

ベルガー氏はオーストリア・チロルの『チロラー・ターゲスツァイトゥング』で、次のように期待を語った。

「メルセデスがDTMから離れたのは残念だが、アウアーには今後フォーミュラ・カーで経験を積んで欲しいと思っている。
そして将来、自分のようにF1で走ってくれればうれしいね。
そりゃ身内だから、応援にも力が入るというものさ」と、語るベルガー氏が24歳の時にはすでにF1デビュー(ATS)を果たしていた。

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2018/12/12

エクレストン氏、シルバーストーン・サーキット買収を試み

Silverstone Circuit (C)Pirelli Motorsport
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前FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表で、F1開催に強い影響力を発揮してきたバーニー・エクレストン氏が、英国のシルバーストーン・サーキット買収を試みていたことがわかった。

イギリスGPの開催地として知られる同サーキットだが、保有者であるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)は現在のリバティ・メディアとの2027年までの長期契約を赤字を理由に中途破棄、現状では2019年の開催が最後とされている。

エクレストン氏はイギリスGP消滅を危惧、同サーキットが継続開催の交渉権を持つことからBRDCに買収の可能性を打診したものというが、BRDC側からは売却の意思がないとして断られたという。

イギリスGPは近代F1グランプリがスタートした1950年から連続開催を続けていて、そのほとんどをシルバーストーン・サーキットが担ってきた経緯がある。

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ピレリタイヤ、2019年シーズンは『新命名システム』に

Pirelli 2019 Tyre (C)Pirelli Motorsport
2019年シーズンもF1に独占供給するピレリタイヤは、これまでのタイヤ名称を抜本的に改編することを明らかにした。

それによればこれまでハード、ミディアム、ソフト、スーパーソフト、ハイパーソフトと区分されていた5種類のタイヤを、C1(コンパウンド1)からC5(コンパウンド5)までの名称に変更。
この中からレース毎に3種類のタイヤが選択され、それぞれハード(ホワイト)、ミディアム(イエロー)、ソフト(レッド)とされる。
つまりコンパウンドは変わるが名称は各レースで常に同じということになる。

また今シーズンのものよりも全体に堅い方向にシフトされ、ハイパーソフトは実質的に廃止になるということだ。
ちなみに開幕戦オーストラリアGPでは予選がC4、決勝レースはC2とC3の2種類が指定されている。

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ベッテル(フェラーリ)、「来季ルクレールともうまくやれる」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンまで4年間に渡ってコンビを組んだキミ・ライコネンがチームを離脱することとなったフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルだが、新たなチームメイトとなる新鋭のシャルル・ルクレール(21歳:モナコ)について、スイスの『ブリック』紙で次のように言及した。

「ライコネンとはとてもうまくやっていたから、彼がチームを離れるのはとても残念だ。
でも僕はルクレールともうまくやれると確信しているよ。
僕が知る限り彼はいいヤツだし、一緒に仕事をするのに何も問題はないだろう」と余裕の元チャンピオン。

また二人の関係について、「ウチにはチームオーダーなんてない。
だからルクレールとも完全に対等な立場でレースを行うことになるよ」と、穿った見方をいち早く牽制した。

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2018/12/11

ハートリー(前トロ・ロッソ)は来季ポルシェ・チームに

Brendon Hartley (C)Scuderia Toro Rosso
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2017年シーズン終盤、トロ・ロッソからF1デビユーを果たしたブレンドン・ハートリー(29歳:ニュージーランド)だが、今シーズン限りでシートを喪失。
その後の去就が明確でなかったところ再び古巣であるポルシェ・チームに復帰することがわかった。

ハートリーは2014年からポルシェのWECチームに加入、2回のチャンピオン獲得と共に2017年にはルマン24時間レースにも優勝を果たしている。
ただまだどのカテゴリーになるのかは未定とのこと。
ポルシェは現在WEC(世界耐久選手権)ではLMP1クラスではなくGTクラスにエントリーしているが、一方フォーミュラEシリーズへの参画もハートリー起用の候補に挙がっているということだ。

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2019年、F1放映に『AI(人工知能)』を導入へ

Pitstop Scene (C)Haas F1 Team
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F1でモータースポーツ担当取締役を務めるロス・ブラウン氏は、2019年のF1テレビ放映に最新の『AI(人工知能)』を導入する方針を明らかにした。

それによれば『AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)』と提携した『F1インサイツ』シリーズの一環として新しい大量のレース中テレビ用グラフィックスを展開、これによりレース中のマシンの状況など視聴者が具体的に体感できるようになるとのこと。
実際には、ドライバーが感じるマシンの不調やタイヤの状況などがあたかもコクピットにいるように感じられるということだ。

グランプリ開催数こそ史上最多を続けているF1だが、観客数や視聴者数は必ずしも期待通りに伸びておらず、ロス・ブラウン氏としても魅力の改善を迫られているのが現実だ。

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ベッテル(フェラーリ)、タイトルに向け「課題わかってる」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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一時はハミルトン(メルセデス)を追い詰めながら、今年もメルセデスAMGチームの軍門に降ったフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルだが、悲願であるフェラーリでのタイトル獲得に向けそれでも「課題は何かわかってる」と、自信をみせた。

これはロシアのサンクトペテルブルクで行われたFIA(国際自動車連盟)の年間表彰式での会見に応じたもの。
その中でこのドイツ人は「来シーズン、われわれがまたF1タイトルを狙うなら、成すべき課題は何であるのか理解しているつもりだ。
まずはマシンがより良いパフォーマンスを発揮すること。
しかしそれだけではライバルに勝つことはできない。
われわれには戦略面での改善が必要だし、そして僕を含めドライバーがミスしないことだ。
そうした弱点を克服できなければ、来年もタイトル獲得は望めないだろう」と、自戒を込め振り返った。

跳ね馬チームによる王座は2007年のキミ・ライコネン以来、実に11年の長きに渡って遠ざかったままだ。

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2018/12/10

八郷社長(ホンダ)、レッドブルとのコンビに意欲示す

八郷隆弘社長 (C)Honda Racing
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9日(日)鈴鹿サーキットで行われた恒例の『ホンダ・レーシング・サンクスデー2018』で、本田技研工業の八郷隆弘社長が来年スタートするレッドブル・レーシングとのパートナーシップの成功に強い意欲を示した。

昨年マクラーレン・チームとの3年間の契約に終止符を打ったホンダは今年新たにスクーデリア・トロ・ロッソと組んだ。
ランキングでは9位と振るわなかったものの、PU(パワーユニット)は着実に進化したとみられている。
来季は確実に優勝できるだけのマシンとドライバーを持つレッドブル・レーシングとのパートナーシップということで、復帰後の初優勝、少なくとも表彰台に上がることが期待されているところだ。

八郷隆弘社長は「頂点を目指して努力していく」と、明言した。

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ルノー・スポール首脳、「予選モードで上位とパワー差」

Renault V6 Turbo Engine (C)Renault Sport
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ワークスチームとしていよいよその真価が問われるルノー・チームだが、重要な要素となるPU(パワーユニット)について、供給元であるルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは次のように説明した。

「現状、メルセデスやフェラーリのものと比べ、その差はレース時で15から20KW(20馬力から27馬力)だと考えている。
これはコースによってはシャシーでカバーできる範囲と考えられるもので、実際レッドブルがそれを示してみせたいると言える。
一方、予選モードに関して上位との差は大きい。
おそらく彼らと比べて40KW(約54馬力)ほどもあるのではないか。
来年はなんとかこの差が縮まっていることを願うね」と、41歳になるフランス人エンジニア。

また来季ホンダ・エンジンへのスイッチが決まっているレッドブルについては「お手並み拝見」と、ライバル心をみせた。

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FIA(国際自動車連盟)、ハロー・システムの効果自讃

FIA Shield Cockpit (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は、F1に導入されたハロー・システム(頭部保護装置)の効果について、あらためて有効であるところを強調した。

これは今年のベルギーGPで起きたシャルル・ルクレール(ザウバー)のアクシデントについて検証した結果を報告したもの。
それによればもしハローがなかった場合、事故で乗り上げたアロンソ(マクラーレン)のマシンのフロントノーズの一部がルクレールのバイザー部分に接触した可能性があり、結果的にハローが事故被害の防止に大きく寄与したと分析した。
そしてもし保護装置がハローでなく、対案として検討されているエアロスクリーンのようなものだった場合、防御効果は10分の一程度だったとも示した。

これによりFIAはハロー・システムの効果に自信をみせており、今後F2など他のカテゴリーでも採用を拡大していきたいとしている。

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2018/12/09

メルセデスAMGチーム&ハミルトン、FIA年間表彰式に

Mercedes/FIA Prize (C)Mercedes Motorsport
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12月7日(金)、FIA(国際自動車連盟)による2018年の年間表彰式がロシアのサンクトペテルブルクで行われた。

F1からはドライバーズ・チャンピオンシップではメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(33歳:イギリス)が、またコンストラクターズ・チャンピオンシップでは同じくメルセデスAMGチームが、FIAのジャン・トッド会長、F1のチェイス・キャリー/CEOらから表彰を受けた。

ただハミルトンは体調不良を理由に規定のプレスカンファレンスを欠席、また以前も注意を受けたラフな服装で登場、一部の関係者は再び眉をひそめることとなった。

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ボタス(メルセデス)の実力に疑問符の声も

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが今年のドライバーズ・タイトルを獲得した一方で、チームメイトであるバルテリ・ボタス(29歳:フィンランド)のほうはこれに比べ精彩を欠いたままシーズンを終えた。

チームメイトにタイトルを獲らせるための内部事情があったにせよ、ハミルトンが11勝を記録したのにボタスのほうは結果的に未勝利で、その実力に疑問符を投げ掛ける向きもあるようだ。
これについて同郷の元チャンピオンであるミカ・ハッキネン氏(50歳:フィンランド)氏は、次のように擁護している。

「今シーズンのメルセデスAMGチームはフェラーリからの強い圧力にさらされていたため、シーズンを通してボタスがハミルトンをサポートする役割になったので止むを得ない部分がある。
もちろん彼はレースに勝利することを望んでいたが、そうも行かない事情があったんだ。
僕もいろいろなチームで走ってきたけれど、チームプレーというのはそういうもの。
それにアゼルバイジャンGPなどではパンクにさえ見舞われなければボタスが勝っていた筈なんだからね、アンラッキーな面もあったよ」と、エール。

メルセデスAMGチームで3シーズン目を迎える来年、ボタスの真価が問われることになりそうだ。

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ピレリタイヤ首脳、「タイヤへの非難」に反論

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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現在のF1が退屈だとされる理由の一つとして、常に挙げられるのがタイヤだ。
傷みの早いタイヤのせいで、F1レースはコース上でのバトルが制限されると共に、ピットストップで結果の行方が大きく左右されると指摘されているもの。

しかしこれについてF1タイヤを独占供給しているピレリタイヤでは、マリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングがフランスの専門紙『オート・エブド』で次のように異を唱えている。

「現在のF1を取り巻く問題点の、そのすべてがタイヤに責任があるかのような指摘は間違いだ。
チームは限界までそぎ落とされているピットストップ時間に直面し、その責任を他に求めようとしているんだろう。
レースをつまらなくしている問題は、タイヤぱかりでなくエンジンにもあるし、燃費にも、またエアロダイナミックスにもあるだろう。
私だって個人的にはもっとコース上でのエキサイティングなオーバーテイクシーンが見たいと思っているよ。
そのためにはF1全体で良いアイデアを出す必要があるんだ」

ピレリはこのほど2023年までF1の単独サプライヤーとしての継続契約を成立させている。

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2018/12/08

アレジ2世もF1目指し『F2シリーズ』挑戦へ

Giuliano Alesi
元フェラーリ等のF1ドライバーであるジャン・アレジ氏の子息ジュリアーノ・アレジ(19歳:フランス)が、2019年シーズン『F2シリーズ』に参戦することが明らかとなった。
チームは『GP3シリーズ』でも在籍した『トライデント』になる。

父親同様、カートからモータースポーツを始めたジュリアーノ・アレジは2015年にフランスF4に参戦、開幕戦でいきなりポールTOウィンを果たすなど非凡なところをみせた。
シリーズ・ランキングは4位。
その後GP3で経験を積み、2019年からはいよいよトライデントと共にF1傘下の登竜門F2にステップアップということになったもの。

ジュリアーノはアレジ氏と日本の女優だった後藤久美子さんとの間の子息。
鈴鹿サーキットで行われる日本GPには両親と共に来日、イベントに参加するなど親しまれていてすでに熱心なファンも多い。
2019年にはミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハもプレマから参戦することになっており、これでシューマッハとアレジというビッグネームが並ぶことになる。

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カルロス・サインツ(マクラーレン)、「覚えることがたくさん」

>Carlos Sainz (C)McLaren Group
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今季限りでルノー・チームを離脱したカルロス・サインツ(24歳:スペイン)だが、早くも最終戦終了直後の合同テストには新チームのマクラーレン・チームで『MCL33』を走らせた。

「今日はマクラーレンのドライバーとして、初めてガレージを出た訳だけど、長年の夢が叶ったような気分だったね」と語るサインツは、さらに次のようにその感激を表した。

「アブダビでルノーでの最終戦が終わったあと、僕はいろいろなことを覚えるのにタイヘンだったんだ。
マクラーレンのチームのこと、マシンのこと、そしてたくさんのスタッフの名前などね。
そのせいか彼らと仕事を始めた時から、まるでもう何年も一緒にいたようにリラックスしてうまく働くことができたよ。
マクラーレンはいまどん底だけど、これからは這い上がるだけ。
幾多の栄光の歴史を持つチームだし、すぐにまた輝くことができると確信しているね」

サインツのチームメイトは新人でマクラーレン・チーム子飼いのランド・ノリス(19歳:イギリス)ということになる。

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2019年、15グリッド以上降格の場合は最後尾に

Grid Image (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)は2019年シーズンに向けていくつかのレギュレーション変更を行っているが、その中で今年もしばしばみられたPU(パワーユニット)関連のコンポーネンツ交換によるグリッド降格ペナルティを下記のように明示した。

これまでの場合、複数のコンポーネンツ交換が重なった場合、全20台なのに60グリッド降格などという非現実なペナルティが科せられていたが、これを最大15グリッド降格までとする。
そしてその場合には本来獲得したグリッド順位にかかわらず一律グリッドは最後尾となる。

また同じペナルティのクルマが複数出た場合、これまでの「コースインの順」から「予選グリッドの順」でそれぞれの位置が決定されることになる。

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2018/12/07

F1離脱のエリクソン、「インディカーのほうがレースらしい」

Marcus Ericsson (C)Sauber Motorsport
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2014年に小林可夢偉のチームメイトとして当時のケータハムからF1デビュー、翌年からはザウバー・チームで戦い続けたマーカス・エリクソン(28歳:スウェーデン)だが、今季でF1シートを失うこととなった。

2019年はインディカー・シリーズへの転向が決まったエリクソンは、今週渡米して初のテストを行ったあと次のようにその感想を語っている。

「インディカーのマシンに乗ってみると、今のF1が少し人工的になっていることが再確認される。
正直、インディカーのほうが情熱的でレースらしい魅力を持っていると思うね。
F1はスタートする前にほぼ完成されているけれど、ここではマシンと語り合うことが必要なんだ。
レースをやってみようという所期の意欲を、ここではあらためて感じさせてくれるんだよ」と、スウェーデン人。

F1からインディカー・シリーズに転向したドライバーは多いが、近年タイトル獲得まで至ったケースはなく、期待が寄せられる。

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トロ・ロッソ離脱のハートリー、ホンダと距離

Brendon Hartley (C)Scuderia Toro Rosso
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今週末、ホンダは今年1年の感謝として『ホンダ・レーシング・サンクスデー2018』をツィンリンクもてぎで開催するが、これに当初参加予定だったトロ・ロッソ・ホンダのブレンドン・ハートリーが欠席することを明らかにした。
ハートリーは今シーズン1年だけで同チームからの放出が通告されていて、これが関係したものとみられる。

なおトロ・ロッソからは、ハートリーのチームメイトで来季レッドブル・レーシングに移籍するピエール・ガスリーだけが参加し、今シーズンを戦った『STR13』をドライブする予定になっている。

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モンテツェモロ氏(元フェラーリ)、「ドライバーの差」に言及

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ会長で、ミハエル・シューマッハを擁し黄金時代を築いたルカ・モンテツェモロ氏が、今年のチャンピオンシップ争いについて言及、ライバルとの差を指摘した。

「今シーズン、ハミルトン(メルセデス)が5度目のタイトルを獲得したが、私に言わせれば至極当然の結果だった。
別にウチのドライバーをけなす訳ではないが、ハミルトンとの差は明白だった。
もし彼がフェラーリで走っていたなら、もっと多くのレースで優勝していたことだろう。
実際、マシンという点ではメルセデスよりも優れていた部分もあったからね。
とはいえ、タイトルが獲得できなかったのはドライバーだけの責任ではない。
なにより、今のフェラーリは私がいた当時とはポリシーが大きく異なっているようだ」

フェラーリ離脱後のモンテツェモロ氏はイタリアを代表する航空会社である『アリタリア』の再建に取り組んだが、現在はそこからも離れフリーな立場となっている。

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2018/12/06

2019年F1カレンダー(12月05日)

5日(水)、パリで行われたWMSC(世界モータースポーツ評議会)で、FIA(国際自動車連盟)は2019年のF1カレンダーを下記のように最終確定させた。
先に暫定発表されものと変更はなく、2019年は3月から12月まで全21戦が行われる。

【2019年F1カレンダー】(12/05)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月17日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月31日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
3 04月14日 中国GP 上海サーキット
4 04月28日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
5 05月12日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月26日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月09日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月23日 フランスGP ポールリカール
9 06月30日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 07月14日  イギリスGP/td> シルバーストーン・サーキット
11 07月28日 ドイツGP ホッケンハイム
12 08月04日 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 09月01日  ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
14 09月08日 イタリアGP  モンツァ・サーキット
15 09月22日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
16 09月29日 ロシアGP ソチ・サーキット
17 10月13日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月27日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
19 11月03日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
20 11月17日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
21 12月01日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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D.ティクトゥム(レッドブル)、スーパー・フォーミュラ正式参戦

Daniel Ticktum (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループは育成ドライバーであるダニエル・ティクトゥム(19歳:イギリス)が、来季日本のスーパー・フォーミュラに参戦することを正式発表した。
ティクトゥムはここでランキング3位以内に入ればスーパーライセンス発給資格が得られることになる。
チームはホンダ系の『チーム・無限』になる予定で、ここでもレッドブルとホンダとの密接な関係が窺われる。

今季FIA・F3ヨーロピアン選手権でミック・シューマッハに次いでランキング2位となったティクトゥムはF2の最終戦アブダビ戦にも参加したが、11位でポイント獲得はならなかった。

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2019年、ルノー・チームは正式名『ルノーF1チーム』に

Renault Team motorhome (C)Renault F1 UK
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ルノー・チームは2019年の正式登録名をこれまでの『ルノー・スポールF1チーム』から、『ルノーF1チーム』に変更することを明らかにした。

これは、より簡潔で認識しやすいものにすると共にワークスチームとしての色合いを強めることに目的があるようだ。

昨シーズンのコンストラクターズ・ランキング6位から、今季は4位に躍進してワークスチームとしての面目を果たしたが、一度の優勝もなくルノー本社の期待をまだ納得させられるレベルには至ってないことを窺わせる。

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レッドブル・レーシング、『タグホイヤー』のバッジ終了

TAG Heuer (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングでは2016年シーズンからスイスの大手時計メーカー『タグホイヤー』とスポンサー契約を結び、搭載するルノー・エンジンに同社のバッジを付け、エントリー名を『レッドブル・タグホイヤー』としてきたが、来季ホンダ製パワーユニットにスイッチすることにより3年間に渡ったネーミングライツを終了することを明らかにした。

ただ、レッドブル・レーシングへのスポンサーシップは引き続き継続、同チームの計時システムを担当するとのこと。

なお先にFIA(国際自動車連盟)から発表された2019年のエントリーリストによれば、同チームは『レッドブル・レーシング・ホンダ』となっている。

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2018/12/05

アロンソのインディ500再挑戦はシボレー・パワーで

Fernando Alonso (C)Indycar Media
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昨年に続き、来年2度目の挑戦となるインディ500レースを計画するフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、シボレー・パワーで参戦することを明らかにした。

マクラーレン・チームとシボレーとは1960年代を中心に当時人気の『カンナム』(カナディアン・アメリカン・チャレンジカップ)でパートナーシップを組んでブルース・マクラーレンとデニス・フルムが幾多の勝利を記録するなど大きな成功を収めた関係。

昨年のインディ500ではホンダ・パワーで参戦したアロンソだったが、F1で再三非難を重ねるなどしたためホンダ・ファンらが反発、ホンダが再度の供給に難色を示したとも伝えられている。

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『レーシング・ポイント』、チーム名はまだ暫定

Otmar Szafnauer (C)Sahara Force India F1
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運営母体の変更により、今シーズン途中からこれまでの『サハラ・フォース・インディア』に変えて『レーシング・ポイント・フォース・インディア』としてきた同チームだが、先に発表された2019年のエントリーリストではさらに『レーシング・ポイント』として登録されていた。
しかしこれについても同チームでは、まだ暫定のものであると主張している。

そう語るのは同チームで引き続き新チームの代表兼CEO(最高経営責任者)を務めるオトマー・サフナウアー氏が明らかにしたもの。

同氏によれば「エントリーリストに登録されたチーム名称はまだ一時的なもので、正式なものは来年の開幕前に決定され、正式発表される」ということだ。
同チームではまだ来季の運営体制が確立されておらず、名称についてもこれから変遷の検討が繰り返されることになりそうだ。

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ピレリの新コンパウンドにドライバーらから不満の声も

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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シーズン終了直後に行われたヤス・マリーナ・サーキットでのアブダビ合同テストでは、2019年シーズンに向けた新型車開発のコンパウンドが供されたが、どうやらドライバー陣からはいまいち高評価は得られなかったようだ。

ピレリはこのテストに比較のため現行のものと2019年に投入予定の両コンパウンドのタイヤを持ち込み、全てのチームで走行テストが行われた。
新コンパウンドも今年と同じく柔らかさによって5種類が用意されたが、名称についてはまだ決めておらず、暫定的に1~5と分けられている。

その新しいコンパウンドを試したドライバーからは、「今シーズン悩まされたグレーニング(ささくれ摩耗)は減少したものの、コンパウンドの感触は現行のものと違わない」と不満の声が多かったという。

「燃料をセーブし、タイヤを労わる」現在のレースはF1らしくないとの指摘もあり、まだ改善の必要がありそうだ。

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2018/12/04

ウィリアムズ、ニコラス・ラティフィをリザーブドライバーに

Nicholas Latifi (C)Williams F1
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3日(月)、ウィリアムズ・チームは2019年のリザーブドライバーとして前フォース・インディアのテスト&リザーブドライバーだったカナダのニコラス・ラティフィ(23歳)と契約したことを正式発表した。

ラティフィは今季F2シリーズに参戦してランキング9位。
その一方、複数のグランプリでフォース・インディアからフリー走行1回目セッションに出走している。

ウィリアムズ・チームでは同じくフリー走行に出走するだけでなく公式合同テストやピレリのタイヤテストへの参加も予定されている。
またファクトリーではシミュレーター等を駆使しマシン開発にも寄与する予定という。

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ジェンソン・バトンが山本尚貴のF1挑戦を後押し

Jenson Button (C)Williams F1
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日本人で唯一新規スーパーライセンス獲得を果たした山本尚貴(30歳)に、今季日本のスーパーGTでチームメイトだった元F1チャンピオンのジェンソン・バトンが強く背中を押している。

「彼に素質があるのは間違いないところだろう。
今シーズン、スーパー・フォーミュラでタイトルを獲得したことでそれは証明されているよ。
日本のスーパー・フォーミュラは決して簡単なカテゴリーじゃないんだ。
それにレーシングドライバーである以上、F1は絶対に挑戦すべきものだよ。
彼がどう考えているかは別として、僕は近づいたチャンスは逃すべきじゃないと思うな。
彼が必要としているなら僕も喜んでアドバイスしたいと思っているよ」

20歳早々にF1デビューしたバトンにとって、山本尚貴の逡巡は歯がゆい思いのようだ。

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アストンマーティン、2021年のルール変更に「失望」

Aston Martin/Redbull (C)RedBull Racing
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一時はコスワースやイルモア、VW(フォルクスワーゲン)、ポルシェ、アストンマーティンなど多くの2021年シーズン新規参戦が期待されたF1だったが、いずれもすっかり鳴りを潜めた形だ。

これについてアストンマーティン社のアンディ・パーマー/CEO(最高経営責任者)は英『ロイター』で次のように語っている。

「F1レギュレーションを変更するという最初の計画を聞いた時、われわれも参入すべく詳細な検討を始めたのは確かだ。
しかし、現行のものよりもシンプルで安価なPU(パワーユニット)を導入するというリバティ・メディアの計画は水泡に帰したのが現実。
これではわれわれも計画を見直さざるを得ないというものだ。
彼らはこれまで通りのエンジンで戦えばいいんじゃないか」と、突き放した。

来季レッドブル・レーシングはこれまでのルノーからホンダにパワーユニットを変更するが、それでもアストンマーティンはタイトル・スポンサーという同チームへの支援を継続するということだ。

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2018/12/03

4輪王者ハミルトン、スーパーバイクに挑む

Lewis Hamilton
2018年のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が、シーズン終了後、2輪のモンスターマシンであるスーパーバイクをサーキットで走らせたことがわかった。

場所はかつてF1グランプリも行われたことがあるスペインのヘレス・サーキットでマシンはヤマハの『YZF-R1』。
途中、高速コーナーで転倒したということで関係者をひやりとさせたが、幸いマシンに小さな損傷があっただけでライダーであるハミルトンは無事だったとのこと。

ハミルトンは子供の頃からバイク好きだったということだが、父親から与えられたのは意に反してレーシングカートだったそうだ。
なお今回とは逆に2輪のチャンピオンであるバレンティーノ・ロッシ(イタリア)が度々フェラーリのF1マシンをドライブするのは良く知られた話だ。

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トロ・ロッソ新加入アルボンの母親にスキャンダル

Alexander Albon (C)Scuderia Toro Rosso
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来季、ブレンドン・ハートリーの後任としてトロ・ロッソ・ホンダへの加入が決まったアレクサンダー・アルボン(23歳:イギリス)だが、その母親にスキャンダルがあることが伝えられた。

それによれば、アレクサンダーの母親カンカモル・アルボンさん(47歳)は、フェラーリやベントレーなどの高級車を巡るマルチ商法で総額750万ポンド(約11億円)もの被害を与えたとして、6年の実刑判決を受けて収監されたとのこと。

もちろん二人は別人格で、母親の罪が息子に影響することはないが、F1チームはともかく市販車の自動車メーカーであるホンダにとってはうれしくないニュースだろう。

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ルノー・チーム、2019年は「表彰台獲得が必須」

Renault Team (C)Renault Sport
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2018年シーズン、昨季よりもポイントを倍増させランキング4位にアップさせたとはいえ上位の3強とは大きく引き離されたルノー・チームでは、これに満足できないと締め括った。

これは2014年からルノー・スポール代表のポジションに就いたジェローム・ストールが振り返ったもの。
「ロータスを買収して2016年からワークスチームとなったルノーだが、残念ながら当初必要な仕事量の大きさを見誤っていたと言わざるを得ない。
チーム創設からを考えれば短い期間でステップアップが果たせたとはいえ上位3チームとの間にはまだ大きな隔たりがあるし、簡単に追いつけるとは思えないが、少なくとも来シーズンはいつでも表彰台に上がれるようなチームにしなくてはならない」
そう語るストール氏は、しかし今季限りでルノー・スポールを去ることが決まっている。

2018年のランキングはこちら

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レッドブル・デュオ、ファクトリーを表敬訪問

Redbull Duo/Factory (C)RedBull Racing
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先週末、シーズンを終えたレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペン両レースドライバーが、ミルトンキーンズにある同チームのファクトリーをクリスチャン・ホーナー代表らと共に表敬訪問した。

定例の報告会に続いて『#CheersDan』というタイトルの惜別の映画が上映されたあと、これでチームを去るリカルドに、レッドブルのカラーリングにペイントされたカーナンバー3が掲出された地元オーストリア製の人気バイク『KTM 350 SXF』が贈られた。

来季ルノー・チームに移籍するリカルドにとってはこれが最後の訪問ということになり、馴染みのスタッフらと別れを惜しんだ。

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2018/12/02

エステバン・オコンはメルセデスの開発ドライバーか

Esteban Ocon (C)Mercedes Motorsport
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予想された通り、2019年のF1エントリーリストに前フォース・インディア/エステバン・オコン(22歳:フランス)の名前を見い出すことはできなかった。

2016年に当時のマノー・レーシングからF1デビュー、翌年移籍したフォース・インディアでは全20戦中19戦で完走、18戦で入賞という「快挙」を記録するなど高いポテンシャルをみせた。
その一方、アグレッシブなドライビング・スタイルからチームメイトや他のドライバーとの摩擦も多く、残念ながら今回はシートを確保することができなかった。

まだ正式発表はないものの、来季はメルセデスのバックアップを得てメルセデスAMGチームでシミュレーターなどの開発ドライバーを務めるとともに、同陣営のフォース・インディア(レーシング・ポイント)やウィリアムズ・チームでもテストを担当することになるとみられる。

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ミック・シューマッハ、ステップアップのF2にも自信

Mick Schumacher (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、みごとFIA・F3ヨーロピアン選手権を制したミック・シューマッハ(19歳:ドイツ)が、来季ステップアップするF2の合同テストに参加。
全体の2番手タイムを記録するなど早くも高いポテンシャルをみせている。

「F2のマシンはこれまで僕が戦っていたF3のものとは全然違う乗り物だ。
コーナーでもストレートでも圧倒的なスピードがある。
そのパフォーマンスは怖いほどだね。
でも僕の終局の目的はここじゃない。
一歩一歩、それに向かって着実に進んでいくつもりさ」と、F1チャンピオンの子息。

なおこのF2合同テストでは日本の松下信治(カーリン・モータースポーツ)が5番手タイムを記録している。

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メルセデスAMG、マレーシアで5度目のタイトル獲得祝う

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsport
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2014年から5シーズン連続でコンストラクターズ・タイトル獲得を果たしたメルセデスAMGチームが、マレーシアの首都クアラルムプールに凱旋、祝勝会を行った。

マレーシアに本拠を置く同国の国営石油企業である『ペトロナス』はメルセデスAMGチームの主要スポンサーであると同時に2010年からテクニカル・パートナーシップも結ぶ深い関係。

イベントにはルイス・ハミルトンは欠席したものの、タイトル獲得に貢献したバルテリ・ボタスが同行して歓迎を受けた。

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2018/12/01

FIA、2019年F1エントリーリストを発表(11/30)

11月30日、FIA(国際自動車連盟)は2019年のF1エントリーリストを正式発表した。

新たにF1デビューとなる新人は返り咲きも含めランド・ノリス(マクラーレン)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)、アントニオ・ジョビナッツィ(ザウバー)、ロバート・クビサ(ウィリアムズ)、そしてアレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)と5人の多きに渡る。
このうち契約が決まったばかりのアルボンだけはまだカーナンバーが未定。

またフォース・インディアはこれまでレーシング・ポイント・フォース・インディアとしていたチーム名を『レーシング・ポイント・F1チーム『と変更。
フェラーリは主要スポンサーであるフィリップモリス社とのパートナーシップで『スクーデリア・フェラーリ・ミッション・ウィノー』に、ハースF1チームはスポーツドリンクのスポンサーで『リッチ・エナジー・ハースF1チーム』に、一方ウィリアムズ・チームはタイトル・スポンサーのマルティーニが契約終了で外れ、単に『ウィリアムズ・レーシング』となっている。

【2019年F1確定エントリーリスト】

Team Constructor N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Mercedes AMG Petronas Motorsport(GER) Mercedes 44 ルイス・ハミルトン GBR 77 バルテリ・ボタス FIN
Scuderia Ferrari mission winnow(ITA) Ferrari 5 セバスチャン・ベッテル GER 16 シャルル・ルクレール MON
Aston Martin Red Bull Racing(AUT) Red Bull Racig Honda 33 マックス・フェルスタッペン HOL 10 ピエール・ガスリー FRA
Renault F1 Team(FRA) Renault 3 ダニエル・リカルド AUS 27 ニコ・ヒュルケンバーグ GER
Rich Energy Hass F1 Team(USA) Hass Ferrari 8 ロマン・グロージャン FRA 20 ケビン・マグヌッセン DEN
McLaren F1 Team(GBR) McLaren Renault 55 カルロス・サインツ ESP 4 ランド・ノリス GBR
Racing Point F1 Team(IND?) Racing Point Mercedes 11 セルジオ・ペレス MEX 18 ランス・ストロール CAN
Alfa Romeo Sauber F1 Team(SUI) Sauber Ferrari 7 キミ・ライコネン FIN 99 アントニオ・ジョビナッツィ ITA
Redbull Toro Rosso Honda(ITA) Toro Rosso Honda 26 ダニール・クビアト RUS ** アレクサンダー・アルボン GBR
Williams Racing(GBR) Williams mercedes 63 ロバート・クビサ POL 88 ジョージ・ラッセル GBR

** は未定

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フォース・インディア、ランス・ストロールと正式契約

Lance Stroll (C)Force India F1
すでにシーズン中から移籍が確定的とされ、先のアブダビ合同テストでも新チームのマシンを経験していたランス・ストロール(20歳:カナダ)が、予想通りレーシング・ポイント・フォース・インディアに加入することがあらためて発表された。
チームメイトは残留で来年が6年目となるセルジオ・ペレス(28歳:メキシコ)となる。

2017年にウィリアムズ・チームからF1デビューを果たしたストロールは、今季まで2年間同チームに在籍。
2017年の地元カナダGPではいきなり3位表彰台をゲットしてみせた。

2018年半ばに財政破綻から再出発した新生フォース・インディアにはストロールの父親でカナダの大富豪として知られるローレンス・ストロール氏がオーナーの一員として関わっている。

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ハースF1、アブダビGPでの裁定について控訴せず

 FIA
ハースF1チームは、アブダビGPの際に提出していたフォース・インディア・チームに関する異議申し立てが却下されたことについて控訴を保留していたが、最終的にこれを断念したことを明らかにした。

現在の新生レーシング・ポイント・フォース・インディアは前身であるサハラ・フォース・インディア時代のマシンをそのまま使用しているため、F1レギュレーションで定められたコンストラクター(マシン製造者)であるとはいえず、すなわちチームとして賞金を受け取る資格がないのではないかと抗議していたもの。
しかしこれについてFIA(国際自動車連盟)は、「レーシング・ポイント・フォース・インディアはマシンを自製しており、コンストラクターとして認められる」との見解を示し、抗議は認められないとした。

ただ今回の件で現在のフォース・インディアが新チームであると正式に確認されたことでハースF1は実利を獲ったのではないかとみられている。

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ロス・ブラウン/MSディレクター、F1の現況を憂慮

Race Scene (C)Williams F1
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F1を管理するロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターは、現在の「3強7弱」というF1のパワー・バランスに強い危機感を持っていることを明らかにした。

「現在F1には10のチームが参戦しているが、実際には限られた3つのチームだけがほぼ表彰台を独占していて、まるで2つのカテゴリーのクルマが同走しているようだ。
これにはもちろんチーム側の問題もあるが、FIA(国際自動車連盟)にも責任はある。
共に解決に向けて改善を図っていかなくてはならない重要な課題なんだ。
現在いくつかの解決策が検討されている。
F1の未来はそれに掛かっていると言えるだろう」と、ブラウン氏はデンマークのタブロイド紙『エクストラ・ブラデ』で訴えた。

F1はそうしたことも含め、大幅なレギュレーション改訂を図っているものの、利害関係が絡みすべての同意を得るのは難航しているようだ。

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