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2018年3月

2018/03/31

F・インディア、資金の目途つかず苦戦

Motorhome (C)Sahara Force India F1
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プライベートチームとしては上出来の成績を収めながらも、オーナーであるヴィジャイ・マルヤ率いるグループの深刻な財政難から今シーズン前にもチーム売却の話が絶えなかったフォース・インディア・チームだが、結局同じ体制のまま今シーズンを迎えている。
噂されたチーム名の変更(インドを外す)もないままだ。

これについて同チームのボブ・ファーンリー/副代表はドイツの総合自動車情報誌『アウト・ビルト』に対し、次のようにその背景を語っている。
「現在のところ、まだ今シーズンに必要な資金のすべてに目途がついていないのが事実だ。
私はごく短期間のうちに相当な額の資金を集めなければならない」と、悲観的。

このためフォース・インディアはFIA(国際自動車連盟)にF1分配金の前払いを求めたということたが、これには全チームの賛同が必要で、残念ながら実現できないでいる。
関係者が明かすところによれば反対したのは同じ中団グループのライバルであるウィリアムズ・チームだったとのことだ。

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高温のバーレーンはスーパーソフトタイヤがカギか

Pirelli 2018 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1タイヤを独占供給するピレリが第2戦のバーレーンGPで各チームが選択したタイヤを発表した。
バーレーンでは路面のグリップが良く、また高温が予想されることから開幕戦より全体に固い方向の選択となっていて、今回ピレリはミディアム、ソフト、そしてウルトラソフトの3種類を投入、ミディアムが使用されるのは今シーズン初めていうことになる。

タイムは出るが他のものよりデグラデーション(タイヤの劣化)の発生が見込まれるウルトラソフトについて、戦略が分かれた。
ウルトラソフトを全チームの中で最大の9セットを選んだのはマクラーレンだけ。
8セット選択はハースF1、ルノー、フォース・インディアら3チーム。
残りのメルセデス、フェラーリ、レッドブル、トロ・ロッソ、ウィリアムズ、ザウバーの6チームは7セットの選択に抑えている。

果たして柔らかいタイヤがどこまで持つのか、シーズン前テストはバルセロナだけに限られたため不透明だ。

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モントーヤ、今年のルマン24時間レースに参戦へ

Juan Montoya (C)Chevy Racing
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元ウィリアムズ・チーム等のF1ドライバーであるファン・モントーヤ(42歳:コロンビア)が、今年の『ルマン24時間レース』に出場することがわかった。
それによればモントーヤは、現マクラーレンのエクゼクティブ・ディレクターであるザク・ブロウン氏が共同保有するユナイテッド・オートスポーツからの参戦になるとのこと。

昨シーズン、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)がインディ500レースへの参戦を果たしたことで注目を集めた『世界三大レース制覇』を同じく目標にしたもの。
アロンソの場合はまだF1モナコGPを制したのみだが、モントーヤの場合はすでにF1モナコGP(2003年:ウィリアムズ・BMW)に加えインディ500も2回制していて(2000年:チップガナッシ・レーシング、2015年:チーム・ペンスキー)、残すはこのルマン24時間レースだけとなっている。

ちなみにこの世界三大レース制覇をすでに果たしているのは元ロータスF1等の故グラハム・ヒル氏のみ、3レース中二つを制しているのが6名でこのうち現役はモントーヤだけとなっている。

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2018/03/30

ハースF1、今季もフェルッチを開発ドライバーに

Santino Ferrucci (C)Haas F1 Team
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ハースF1チームは今季も開発ドライバーとして引き続き同チームの育成ドライバーであるサンティノ・フェルッチを起用することを正式発表した。

アメリカ人ドライバーであるフェルッチはまだ無名の17歳の時から同チームで開発ドライバーを務め、これが3シーズン目。
一昨年DAMSから参戦したGP3シリーズではランキング12位だった。
昨年、F2に転向したフェルッチは、デビュー戦のハンガリーで挙げた2点を含め10レースを走って4ポイントを獲得している。

同チームのギュンター・シュタイナー代表は将来のF1ドライバーとしてフェルッチを長期的な視野で育てたいとしてこれまでテストを計4日間経験、F1マシンで延べ2,000キロ近くを走らせている。

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アロンソ(マクラーレン)に『ドライバー・オブ・ザ・デー』

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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今年から設けられた『ドライバー・オブ・ザ・デー』について、開幕戦オーストラリアGPにおいてはマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソが選出されたことがわかった。
これはファンの投票によるもので、今回アロンソはグリッド10番手から5位フィニッシュ、昨季メキシコGPからの連続入賞を4にまで伸ばした。

なお同じく新設の『DHLファステストラップ・アワード』はホームグランプリのダニエル・リカルド(レッドブル)が、また『DHLファステスト・ピットストップ・アワード』は、2.15秒という最速タイムででピットストップを終えたレッドブル・レーシング(フェルスタッペン)に贈られた。

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ライコネン(フェラーリ)、ハローの効果を称賛!?

FONT COLOR="#0066FF">Start Scene (C)Redbull Racing
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今シーズンから正式に導入されたハロー(頭部保護装置)だが、本来ドライバーから要望があったシステムにも関わらず、重量や視界、乗り降りの障害など不満の声が止まない始末。
そうした中、今回のレースで3位に入ったフェラーリ・チームのキミ・ライコネンがこのハースを讃えるコメントをして注目を集めた。

「僕は別に不満に思ってはいないよ。
(ハースを装着して)レースをしたのは初めてだけど、別にテストの時と感想は何も変わらない。
いや、むしろ良い方に新たな発見があったよ。
それはこのハローが日よけに役立つという利点を見つけたこと。
今日は夕方のレースだったから、これがちょうといい角度で太陽を遮ってくれたんだ」と、
ライコネンらしい斜に構えた感想。

ただ夕方に行われるレースは限られていて、もちろんすべてのレースでこの効果がある訳ではない。

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2018/03/29

ハミルトン(メルセデス)の「予選モード」に不満の声

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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シーズン前テストでもその手の内を見せることのなかったメルセデスAMGチームだが、オーストラリアGPの予選ではやはりその際だった一発のスピードをルイス・ハミルトンが見せつけた。
Q3のアタックラップでは、他を圧倒する実に1周で0.6秒以上ものタイム差を刻んだもの。

これについて今回予選4-5番手に留まったレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「メルセデスの予選モードを禁止すべき」、と苦言を呈した。

「われわれは精一杯戦っているつもりだが、この予選モードのようなシステムはエンジン・サプライヤーにしか出来ない芸当。
(レッドブルが使用する)ルノーには、残念ながら彼らのエンジンにもわれわれのエンジンにもないことだ。
現在このパワーユニットによるタイム差は少なくとも0.4秒はあるとみられるが、こうしたハンディは観客にとっても不快なものでしかないだろう。
レースでのペースは劣ってないつもりだが、このわれわれには如何ともし難いハンディはなくして欲しいね」

今回のオーストラリアGPでレース中のファステストラップをマークしたのはレッドブルのリカルドだった。

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連続ピット作業ミスのハースF1、スタッフ処分はなし

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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開幕戦オーストラリアGPでは相次ぐピット作業のミスで2台共リタイヤに追い込まれたハースF1チームだが、スタッフにその責任は問わないことを明らかにした。

これは同チームのギュンター・シュタイナー代表がドイツ・メディアの取材に語ったもの。
その中でこのイタリア人は、次のように説明している。

「トラブルの原因は当初ホィールガンの故障かと思われたが、調査の結果ガンにもナット、ハブにも何ら問題はみられなかった。
つまり、いずれもスタッフの作業ミスということだ。
おそらくこれまでにない(良い)順位でピットストップしてきたのでプレッシャーがあったんだろう。
しかし彼らを処分したり解雇するなどはまったく考えていない。
起きてしまったことに不満を言い続けてもしかたないこと。
それよりもこの世界、次戦に向けて確実にステップアップしていくことが重要なんだからね」

今回ハースは一時揃って4-5位を走行するなどかつてない好成績が期待される展開にあったが、このミスでいずれもリタイヤを余儀なくされた。

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オーバーヒートに悩んでたボタス(メルセデス)

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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オーストラリアGPではペナルティもあり15番グリッドからスタート。
最終的に8位入賞は果たしたもの、メルセデスAMGのマシンとしては期待外れのパフォーマンスに終わったバルテリ・ボタスだが、実はレース中オーバーヒートに悩まされていたことが明らかにされた。

「ここはオーバーテイクが難しいコースだし、ペナルティでグリッド降格が決まった時から困難な闘いになることは覚悟していたよ。
実際にはバーチャル・セーフティカーになった時に少しだけ順位を上げることはできたけど、期待したものじゃなかった。
さらにペースを上げようとするとオーバーヒートの症状が出て来たしね。
レース用のシミュレーションを作った時に、どこか冷却部分で間違いがあったんだと思う。
それで無理をすることも出来なくなったんだ」

確かにメルセデスAMGチームでは、首位を猛追していたハミルトンも終盤にペースを落とさざるを得なかったようだ。

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2018/03/28

「信頼性重視」のホンダにショック

STR Honda 『STR13』 (C)Honda Racing
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昨シーズンの轍を踏まないよう、「信頼性重視」で開幕戦オーストラリアGPに臨んだホンダにとって、ガスリーのマシンに発生したMGU-H(熱エネルギー回生システム)のトラブルは衝撃だったようだ。

最後尾の20番手からスタートしたガスリーだったが6周目には16位までアップ。
さらに順位を上げようとしていたがマシンは突然パワーユニットの電源が落ち、ストップ。
リセットして再走は果たしたものの、結局わずか13周で戦線離脱を余儀なくされたもの。

これについてホンダの田辺豊治/テクニカルディレクターは、「トラブルはこれまでのテストで一度も起きたことのないもので、まったく予兆なく発生した」と説明した。
パワーユニットは日本に戻されて詳細な解明を行うということだが、ハードウェアに損傷があるのは確実とみられ、ガスリーには早くも痛恨のペナルティが予想される。

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R.ブラウン氏、開幕戦でオーバーテイク少なさを認める

Race Scene (C)Williams F1
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オープニングラップを除けば、決勝レース中のオーバーテイクが全部合わせても5回しかなかったとされる開幕戦オーストラリアGPだったが、これについてロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターももっと多くのオーバーテイク・シーンを期待していたことを認めた。

「オーバーテイクは言うまでもなくF1グランプリにとって最大の魅力の一つだ。
ファンはホィールtoホィールの接戦からのバトルを期待している筈。
しかし残念ながらこの開幕戦ではほとんどそうしたシーンが見られなかった。
現在のエアロダイナミックスでは、両者のスピード差が少ない場合にオーバーテイクまで至るのはほとんど困難になっている。
われわれにはF1の魅力を取り戻す責任がある」と、ブラウン氏。

実際、今回のレースでは僅差で続く『パレード』はしばしばみられたものの、結局行列のままで終わったケースが少なくない。

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ハースF1首脳、『フェラーリのコピー説』に反論

Haas Ferrari 『VF-18』(C)Haas F1 Team
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開幕戦オーストラリアGPでみせたハースF1のスピード2台は前評判以上のものだった。
決勝レースでも一時4-5位を揃って走るなど他チームにそのスピードをみせつけたのだ。
しかしこれにアロンソ(マクラーレン)が「ハースのマシンは昨年型のフェラーリの流用」とコピー説を指摘したことからギュンター・シュタイナー代表が直ちに反論した。

「F1ドライバーなら口にして良いことと悪いことを考えるべきだ。
われわれのどこに違法性があるのか、ほんとうにそう考えるなら手続に則って指摘すればいい。
われわれはレギュレーションで禁止されていることをやっている訳ではないのだから」と、断じた。

F1ではパワーユニットを他チームから供給されることは許されるが、基本的にシャシーは自前が原則。
ハースの場合はダラーラ社にシャシー製作を委託しているが、パワーユニット以外にもドライブトレーンやリヤサスペンション後部処理等に昨年型のフェラーリ技術が流用されていると指摘されているものだ。

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2018/03/27

フェルスタッペン(レッドブル)、「退屈なレースだった」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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オーストラリアGP決勝レース、明らかに前車よりスソ゜ードがありながら、コースの特製でオーバーテイクすることが出来なかったレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、「退屈なレースだった」と、こき下ろした。

「実に退屈なレースだった。
そう思っているのは決して僕だけじゃない筈だよ。
オープニングラップを除けば、コース上での順位変動なんて数えるほどしかなかっただろう。
ただ行列だけのレースなんてつまらない。
僕が視聴者なら、途中でテレビのスイッチを消していたに違いないな」

実際レースでフェルスタッペンは、序盤はマグヌッセン(ハース)に、終盤はアロンソ(マクラーレン)という『格下』のマシンにつかえたまま、順位を上げることができなかった。
なおこのレースではオープニングラップ以降でオーバーテイクがみられたのは全部で5回しかなかった。

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グロージャン(ハース)、「クルーの習熟不足」

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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予選6番手からスタート、一時は4位を走行するなどこれまでで最も高い戦闘力をみせつけたハースF1のロマン・グロージャンだったが、その終わりは悲しいものだった。
ピットストップしてタイヤ交換した際の作業ミスで、左フロントタイヤが脱落しかけコース上にストップ、リタイヤを余儀なくされたものだ。

これについてグロージャンは、「僕のレース経験からいっても、こうした高いレベルで戦ってるチームに起こるようなことじゃない。
しかも2台続けてだからね。
こんなことは100回ピットストップしても1回も起きないケースだよ。
それが立て続けに起きたというのは明らかにピットクルーとしての習熟不足ということだろう。
起きてしまったことは仕方ないけれど、同じミスを2度と繰り返さないことが肝心だ」と戒めた。

ハースF1は赤旗中断を招いたこのミスが「危険なリリース」であったとしてレーススチュワード(審査委員)から罰金を言い渡されている。

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フォース・インディア、今季のチーム名変更はなし

Motorhome (C)Sahara Force India F1
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昨シーズン後半からしばしば話題になっていたフォース・インディア・チームの名称変更だが、すでに開幕戦を迎え、変更されていないことが明らかとなった。
これについて同チームのボブ・ファーンリー/副代表は、次のように説明している。

「チーム名変更を考えていたのは事実だが、これまでのところ株主の意向によりまだ実現していない。
これは単にチーム名のみならず、チームの将来の方向性にも関わってくる問題なので、慎重に進めなければならない」と、当面の変更がないことを示唆した。

これまで同チームでは、新たなスポンサー獲得のためにはチーム名に『インド』の表記がないほうが良いとの考えとみられてきたもの。

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2018/03/26

フェラーリのセバスチャン・ベッテル、2 列目のスタートからピットストップ戦略を生かし、スリリングなレースを制す (ピレリ)

セバスチャン・ベッテル (C)Pirelli Motorsport
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2018 オーストラリアグランプリ決勝
・温暖なドライコンディションの下、
・ウルトラソフト – ソフトの 1 ストップ戦略が主流に
・レッドブルのダニエル・リカルド、グリッド降格ペナルティを受けながらもスーパーソフト – ソフトと繋ぐ戦略で 4 位を獲得

2018年3月25日、メルボルン

ピットストップ戦略がオーストラリアグランプリの鍵を握りました。フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、ライ   バルたちよりも長いオープニングスティントのアドバンテージを活かし、バーチャルセーフティーカー導入周  回中にピットストップを行いました。この結果、ベッテルは、メルセデスのルイス・ハミルトンの前でコースに戻りトップに躍り出ました。

ポールポジションからスタートしたハミルトンは、フェラーリのキミ・ライコネンのピットストップに反応して、グリーンフラッグの下、ベッテルよりも先にピットストップを行っていました。ウルトラソフト – ソフトと繋ぐ 1 ストップ戦略が主流となった中、レッドブルの両ドライバーは、スーパーソフト – ソフトと繋ぐ戦略を採用しました。

ダニエル・リカルドは、グリッド降格ペナルティ後のスタートから、表彰台に迫る4  位でフィニッシュしました。メルセデスのバルテリ・ボッタスとマクラーレンのストフェル・バンドーンも主流とは異なる戦略を実行しました。両ドライバーは、ウルトラソフト – スーパーソフトの 1 ストップ戦略でポイントを獲得しました。

ピレリ  カーレーシング責任者  マリオ・イゾラのコメント:「セーフティーカーの前後でグランプリの様相が一変し、それがフェラーリのクレバーなピットストップ戦略を勝利に結びつけました。トップ5のドライバーたちがファイナルラップまで激しく競い合い、最後まで接戦が展開されました。中盤の長いセーフティーカー導入   によってタイヤの摩耗とデグラデーションが最小化され、大半のドライバーが1ストップ戦略を採りました。決勝で使用された全 3 種類のコンパウンドの動作は極めてポジティブでした。2 台のマシンは、最も硬いコンパウンドを使用することなく1ストップ戦略でフィニッシュしました」

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Truthometer:
セバスチャン・ベッテルは、我々が最速と予測したウルトラソフトでスタートする 1ストップ戦略で優勝しました。ベッテルは、我々の予測した28周目よりも早く26周目にピットストップを行いました。トップを走っていたルイス・ハミルトンは、ベッテルよりも7周早くピットストップを行いました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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シロトキン(ウィリアムズ)はビニール袋でリタイヤ

Williams Mercedes 『FW41』(C)Williams F1
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決勝レース序盤、ブレーキトラブルを訴えてストップしたウィリアムズ・チームのセルゲイ・シロトキンだが、トラブルの原因はなんと観客が食べたサンドイッチのビニール袋だったということだ。

それによれば走行中、ブレーキが異常に高温となり、ペダルが床まで抜けてしまったというシロトキンは、右リヤタイヤのブレーキダクトを塞いでしまったビニール袋を自ら確認したという。

「完全にブレーキを失ってしまったけれど、他車を巻き込んだりウォールに直撃しなかっただけでもラッキーだった」とするシロトキンだが、もちろん無念の表情は隠せなかった。
ウィリアムズ・チームはストロールも今回ノーポイントに終わっている。

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メルセデスAMGチーム、「ソフトウェアで負けた」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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スタートから終始レースをコントロールしながらも、コース上にストップしたマシン排除のため出されたバーチャル・セーフティカーの際、ベッテル(フェラーリ)に出し抜かれて勝利を失ったメルセデスAMGチームは、「ソフトウェアのせいで負けた」と、その背景を説明した。

タイヤ交換を遅らせていたベッテルは、このバーチャル・セーフティカーのタイミングでピットストップしたが、この時ハミルトンには「十分なギャップがある」との誤った指摘がコンピュータから出されていたということだ。
チームによればこうしたケースに備えて作成されていたソフトウェアの数値に誤りがあったのではないかというもの。

予期せぬ状況でリーダーの座を失う形となったハミルトンは、無線で何度も状況を確認していた。

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ハースF1に「危険な作業」として2台共罰金

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワード(審査委員)は、ハースF1チームのピットワークにいずれも危険な作業があったとして、ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャン共に罰金5,000ユーロ(約65万円)ずつを科したことを明らかにした。

それによれば2台は決勝レース中に行われたタイヤ交換の際、装着作業が不完全のままマシンをコースに送り出したことが「アンセーフな行為」であると判定されたもの。

なお開幕戦オーストラリアGPはこの時マシン回収のために出されたバーチャル・セーフティカーのシグナルが結果的に優勝の行方を左右するカギとなってしまった。

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2018/03/25

ガスリー(トロ・ロッソ)のトラブルはMGU-H

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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トロ・ロッソ・ホンダの初陣となったオーストラリアGPだが、グリッド20番手からスタートしたピエール・ガスリーのマシンは16番手を走っていた14周目に突然白煙を上げてストップ。
一旦はガレージまで戻ったものの、ホンダはそのままリタイヤを決断した。

これについてホンダF1の田辺豊治/テクニカルディレクターは、「原因はMGU-H(熱エネルギー回生システム)のトラブルにあった。
シーズン前テストでは一度も起きなかったトラブルなので残念。
パーツは日本のさくら(ホンダRD)に送って詳細に原因を分析する。
第2戦に向けて再発防止を徹底したい」と、説明した。

またガスリーは、「僕にとってシーズンの素晴らしいスタートにはならなかったけれど、落胆はしていない。
マシンの感触は悪くないので、次のバーレーンで良い結果が得られるようチーム全員で頑張りたい」と、気分を切り換えた。

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開幕戦・豪GPは逆転でベッテル(フェラーリ)が勝利

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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25日(日)16時10分(日本時間:14時10分)からメルボルンのアルバートパーク特設コースを舞台に今季F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レースが行われた。
レース前の天候は予報に反して晴れ、気温23度、路面温度37度、湿度36%でドライコンディション、決勝レース中に雨が降る確率は20%以下と報告されている。

なお予選5番手だったリカルド(レッドブル)は8番手に、また10番手だったボタス(メルセデス)は15番手にそれぞれペナルティにより降格グリッドとなっている。

5周目、シロトキン(ウィリアムズ)がブレーキトラブルにより13コーナーでストップ、イエローコーションに。
7周目にはエリクソン(ザウバー)がパワーステアリングのトラブルを訴えてピットイン、こちらもリタイヤの模様だ。
15周目、ガスリー(トロ・ロッソ)がマシントラブルの模様でスローダウンしてピットへと戻る。
23周目、好走していたマグヌッセン(ハース)がタイヤ交換直後コースサイドにストップ。
左リヤタイヤの作業ミスの模様。
続いて25周目にグロージャン(ハース)もコースサイドにマシンを停め、セッションはバーチャル・セーフティカー(その後セーフティカー)に。
こちらも左フロントタイヤの作業ミスとみられる。
この間にベッテル(フェラーリ)がピットストップでハミルトン(メルセデス)を逆転、初めて首位が入れ替わった。

結局58周のレースをトップでフィニッシュしたのはベッテル(フェラーリ)で昨年に続く開幕戦勝利、自身通算では48回目の優勝となった。
なおこれがベッテルにとって計100回目の表彰台ということになる。

2位は終盤何度もベッテルを追い詰めながら届かなかったポールスタートのハミルトン(メルセデス)。
バーチャル・セーフティカーの間に抜かれたことには納得がいっていないようで、ゴール後もなかなかヘルメットを外さなかった。
3位フェラーリのライコネン、4位リカルド(レッドブル)、5位アロンソ(マクラーレン)、6位フェルスタッペン(レッドブル)、7位ヒュルケンバーグ(ルノー)、8位ボタス(メルセデス)、9位バンドーン(マクラーレン)、10位サインツ(ルノー)でここまでが入賞。

以下、11位ペレス(フォース・インディア)、12位オコン(フォース・インディア)、13位ルクレール(ザウバー)、14位ストロール(ウィリアムズ)、15位ハートリー(トロ・ロッソ)でここまでが完走。
リタイヤはグロージャン(ハース)、マグヌッセン(ハース)、そしてガスリー(トロ・ロッソ)、エリクソン(ザウバー)、シロトキン(ウィリアムズ)の5台だった。
とりわけ上位を走りながらドライバーの責任でないトラブルで戦列を去ったハースF1は無念だろう。

次戦バーレーンGPは2週間のインターバルを置いて行われる。

オーストラリアGP決勝レースの結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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豪GPスターティンググリッド(修正版)

オーストラリアGPのレーススチュワードは、決勝レースのスターティンググリッドが次のように変更されたことを明らかにした。
それによれば5番手だったリカルド(レッドブル)が赤旗中断時の減速不足で3グリッド降格、10番手だったボタス(メルセデス)はギヤボックスで5グリッド降格となっている。

1. ハミルトン(メルセデス)
2. ライコネン(フェラーリ)
3. ベッテル(フェラーリ)
4. フェルスタッペン(レッドブル)
5. マグヌッセン(ハース) *
6. グロージャン(ハース) *
7. ヒュルケンバーグ(ルノー) *
8. リカルド(レッドブル) *
9. サインツ(ルノー)
10. アロンソ(マクラーレン) *
11. バンドーン(マクラーレン) *
12. ペレス(フォース・インディア) *
13. ストロール(ウィリアムズ) *
14. オコン(フォース・インディア) *
15. ボタス(メルセデス) *
16. ハートリー(トロ・ロッソ)
17. エリクソン(ザウバー)
18. ルクレール(ザウバー)
19. シロトキン(ウィリアムズ)
20. ガスリー(トロ・ロッソ)
.
* 印は変更のあったドライバー

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PPハミルトン(メルセデス)、「マシンのポテンシャル実感」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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シーズン前テストではアタックする場面がみられなかったメルセデスAMGチームだったが、24日(土)行われた公式予選ではルイス・ハミルトンがみごと今季最初のポールポジションを段トツのタイムで獲得した。

そのハミルトンは「今日の予選でやっとマシンのポテンシャルを実感できた。
マシンが良くても常にそれを引き出せる訳じゃない。
そうした意味で今日のアタックラップは素晴らしかった。
予選が終わったので今夜と明日は決勝レースについて集中しなくっちゃね。
これまでフェラーリはいつも日曜日の方が良い仕事をしていたので、僕らもそれに負けないようにしないと。
ボタスについては残念な結果に終わったけれど、彼がこれまでどれほどチームに貢献してきたかは良くわかっているので明日のレースではやってくれると確信しているよ」と、語っている。

オーバーテイクが難しいと言われているコースなだけに、ハミルトンにとってはスタートが重要なポイントになることだろう。

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リカルド(レッドブル)、杓子定規な処分に不満吐露

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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オーストラリアGPフリー走行セッション中に起きた赤旗の際、減速が不十分だったとしてグリッド3番降格のペナルティを喫したレッドブル・レーシングのダニエル・リカルドがこの判定に不満を示している。

「確かに規定には反したのかも知れない。
でもあの時はウルトラソフトを履いてアタックに出た直後。
もちろん赤旗中断を知ってアタックを中止して減速したけれど、それが不十分だっただけだ。
僕が何らかの利益を受けた訳じゃなし、それでグリッド降格とは厳し過ぎないか。
戒告とか罰金とか、もっとレースへの興味を失わせない方法があったんじゃないのか。
ただルール通りに処分をすればいいというものじゃないよ」、激白。

ホームグランプリで観客からの期待も高かったリカルドだが、レースが始まる前に早くも関心を削ぐ展開となったのは事実だ。

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田辺豊治T/D(ホンダ)、「Q1敗退は無念もライバルとは僅差」

STR Honda 『STR13』 (C)Honda Racing
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トロ・ロッソ・ホンダとなって初めて迎えた公式予選で、2台共に無念の敗退となったことを受け、ホンダF1の田辺豊治/テクニカルディレクターは次のように語った。

「予選をドライコンディションで迎えられたことは良かったが、2台共にQ1でセッションを終えたことは残念です。
しかしわれわれより前に位置したライバルとの差は僅差。
マシンに対するドライバーの感触も悪くないとのこと。
ここアルバートパークではあらゆることが起き得るのでチャンスを逃がすことがないよう、チームと力を合わせ万全の準備で決勝レースに臨みます」

またトロ・ロッソ・チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「中団の争いは激しいと思っていたが、Q2に進出することなく終わってしまったことは残念。
わずかコンマ数秒の差で結果が大きく変わってしまった。
これは今後行われるレースでも同じだと思う。
ベストを尽くせるように戦略を練まりたい。
今年は体制づくりの年なので、確かなレベルでスタートを切り、成長してシーズンを終えるつもり。
まだ年間21戦の1戦目、しかるべきポジションに行くためにやるべきことは数多くある。
これはこれから続く道のりの最初の1歩なのだ」と、鼓舞した。

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事故のボタス(メルセデス)、ギヤボックス交換へ

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームは、24日(土)行われた公式予選Q3中にクラッシュしたバルテリ・ボタスのマシンを調査、ダメージがギヤボックスにも及んでいる可能性があるということで決勝レースに向けて交換することを明らかにした。

今季のF1レギュレーションでは同じギヤボックスを連続6戦使用しなければならないことになっているため、ボタスは規定によりグリッド5番降格のペナルティを受けることになり、予選で10番手となっているため15番まで降格する。
本来フロントロウ独占を狙っていたボタスがオーバーテイクが難しいとされるこのアルバートパークでグリッド順位をここまだ落としたことは、本命ハミルトン(メルセデス)の援護という意味でも難しい立場となりそうだ。

なおアクシデント直後、メディカルセンターに運ばれたボタスだったが検査の結果、身体は問題ないということだ。

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2018/03/24

豪GP予選、ハミルトン(メルセデス)圧巻のPP獲得

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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26日(土)アルバートパーク特設コースを舞台に行われた公式予選が行われた。
開始直後、まだ誰もタイムを記録していない段階でボタス(メルセデス)が2コーナーで縁石に乗ってスピン、マシンはタイヤバリヤにクラッシュしてストップ、セッションは赤旗中断に。
ドライバーはチェックのため直接メディカルカーで場内の医療センターに運ばれた。
マシンは右側前後部を大破していて、ギヤボックスの損傷も気掛かりだ。

約10分に渡る中断の後、残り時間約9分ほどで再開された。
1回目のアタックはハミルトン(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)、フェルスタッペン(レッドブル)の順。
レッドブル・レーシング勢も今回はウルトラソフトだ。

2度目のアタックの結果、2018年シーズン最初のポールシッターは全セクターでベストタイムを揃えたハミルトン(メルセデス)の手に輝いた。
ハミルトンのポールは自身通算63回目、ここオーストラリアではこれで通算7回目、5年連続のポールポジション獲得となった。

フロントロウに並ぶ2番手はライコネン(フェラーリ)だがポールとは0.664秒の大差。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手リカルド(レッドブル)、6番手マグヌッセン(ハース)、7番手グロージャン(ハース)、8番手ヒュルケンバーグ(ルノー)、9番手サインツ(ルノー)、10番手は今シーズン開幕戦ノータイムとなったボタス(メルセデス)になった。

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豪GP予選Q2、マクラーレン・ルノー勢力尽く

引き続き15分間の予選Q2が行われた。
ここでもQ1と同じくタイムの遅い5台が脱落となり、最終Q3に進出する10台まで絞られる。

ベストタイムはベッテル(フェラーリ)で1'21.944。
2番手に0.107秒差でハミルトン(メルセデス)。
3番手ボタス(メルセデス)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手ライコネン(フェラーリ)、6番手リカルド(レッドブル)、7番手サインツ(ルノー)、8番手マグヌッセン(ハース)、無9番手グロージャン(ハース)、10番手ヒュルケンバーグ(ルノー)でこの10台がQ3進出。
なおレッドブル・レーシングの2台だけはスーパーソフト、他はすべてウルトラソフトだった。

ここで脱落となったのはアロンソ(マクラーレン)、バンドーン(マクラーレン)、ペレス(フォース・インディア)、ストロール(ウィリアムズ)、そしてオコン(フォース・インディア)の5台だった。
このあとQ3で上位10位のグリッドが決定される。

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豪GP予選Q1、トロ・ロッソ・ホンダに苦い洗礼

24日(土)午後、引き続きオーストラリアGPの公式予選Q1が行われた。
まず最初のQ1は18分間で戦われ、全20台からベストタイムの遅い5台が脱落となる。
心配された天候も持ち直し、セッション開始時の気温は24度、路面温度32度、湿度59%でドライコンディション、好条件で予選は行われそうだ。

タイヤは全車ウルトラソフト。
トップタイムを記録したのはやはりハミルトン(メルセデス)で1'22.824。
これに0.272秒差でライコネン(フェラーリ)が2番手。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手リカルド(レッドブル)、6番手サインツ(ルノー)、7番手アロンソ(マクラーレン)、8番手グロージャン(ハース)、9番手ボタス(メルセデス)、10番手ヒュルケンバーグ(ルノー)。

ここで脱落となったのはハートリー(トロ・ロッソ)、エリクソン(ザウバー)、ルクレール(ザウバー)、シロトキン(ウィリアムズ)、そしてガスリー(トロ・ロッソ)の5台。
残念ながらトロ・ロッソ・ホンダの初公式予選にほろ苦いものとなった。

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ウェットの豪GPフリー3回目、ベッテル(フェラーリ)最速

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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24日(土)14時(日本時間:12時)、公式予選を前にオーストラリアGPフリー走行3回目セッションがメルボルンのアルバートパーク特設コースで行われた。
セッション開始時の気温は18度、路面温度21度、湿度は92%で、天候は小雨、心配されたように路面はウェットコンディションとなっている。

各車様子見が多い中、セッション前半の30分を過ぎてもコースインしていないのはストロール(ウィリアムズ)とハミルトン(メルセデス)のみ。
ストロールは昨日ストップしたギヤボックス・トラブルか、ガレージ内で作業が行われている。

ストロールが復帰したのは残り15分ほどのところで、これで全車がコースに入ったことになった。
この時点で多いドライバーは10周以上しているが、フォース・インディアの2台はインストレーションラップだけでまだタイムを記録していない。

最後は路面もほぼ乾き、ドライタイヤでのクルマも現れる中、最速タイムを記録したのはウルトラソフトを履いたベッテル(フェラーリ)で1'26.067という段違いのタイムをマークしてみせた。
2番手はライコネン(フェラーリ)で2.432秒差。
3番手エリクソン(ザウバー)!、4番手フェルスタッペン(レッドブル)、5番手サインツ(ルノー)、6番手リカルド(レッドブル)、7番手ボタス(メルセデス)、8番手ハミルトン(メルセデス)、9番手バンドーン(マクラーレン)、10番手アロンソ(マクラーレン)だった。
トロ・ロッソ・ホンダはガスリー11番手、ハートリー12番手。
フォース・インディア勢は結局インストレーションラップのみでノータイムのまま終えた。

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ピットレーンでは最速のトロ・ロッソ・ホンダ勢

STR Honda 『STR13』 (C)Scuderia Toro Rosso
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23日(金)行われたフリー走行で、ピットレーンではトロ・ロッソ・ホンダ勢が最速であることが証明された。
これは同チームのガスリー&ハートリーがいずれもピットレーン速度違反を犯してレーススチュワードから罰金のペナルティを科せられたもの。

それによれば今回ピットレーン速度が60キロに制限されているところガスリーは65.9キロ、ハートリーのほうは61.4キロで、トロ・ロッソ・チームに対しそれぞれ600ユーロ(約78,000円)と200ユーロ(約26,000円)の罰金をスチュワードから言い渡された。

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リカルド(レッドブル)に3グリッド降格処分

FIA
オーストラリアGPのレーススチュワードは、レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドに対し3グリッド降格のペナルティを科したことを明らかにした。

それによればリカルドは23日行われたフリー走行2回目セッションで赤旗中断になった際、直ちに減速を行わず、規定を上回る速度で区間走行したというもの。
本人によれば直前にタイムアタックをしていたために減速が間に合わなかったという。

スチュワードはこれにより3グリッド降格と共に、ペナルティ・ポイント2点を科した。
ペナルティ・ポイントは連続する12か月で累積12点に達した場合、当該ドライバーのスーパーライセンスが次戦まで停止されるため次のレースに出場できないことになるが、リカルドはこれが初の処分となる。

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ベッテル(フェラーリ)、今年のマシンは『ローリア』

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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毎年自分のマシンに女性の名前を付けてきたフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルが、今年の『SF71H』に『ローリア』(Loria)と名付けたことを明らかにした。
ローリアとは、イタリアの女性の名前だということだ。

ちなみに昨年のマシンは『ジーナ』というものだった。

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2018/03/23

豪GPフリー2回目、フェルスタッペンが2番手に割って入る

Albert Park Circuit (C)Mercedes Motorsports
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23日(金)16時(日本時間:14時)、引き続き2018年開幕戦オーストラリアGPのフリー走行2回目セッションがメルボルンのアルバートパーク特設コースで行われた。
セッション開始時の気温は29度、路面温度44度、湿度は26%でドライコンディション、このセッション中も雨の心配はないと報告されている。

約45分過ぎ、メインストレートのスタート/フィニッシュライン部分の路面が損傷したということで一時セッションは赤旗中断となる場面もみられた。
結局このセッションでも最速はハミルトン(メルセデス)で1'23.931を記録。
2番手にはフェルスタッペン(レッドブル)が0.127秒差でメルセデス勢に割って入った。
ボタス(メルセデス)は3番手。
以下4番手ライコネン(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手グロージャン(ハース)、7番手リカルド(レッドブル)、8番手アロンソ(マクラーレン)、9番手マグヌッセン(ハース)、10番手にバンドーン(マクラーレン)。
昨季終盤を今季用マシンの開発にスイッチしたハースF1が早くもその成果をみせているようだ。

トロ・ロッソ・ホンダ勢はハートリーが16番手、ガスリーが17番手。
なお14番手になったストロール(ウィリアムズ)のマシンはチェッカーフラッグ後、ピットからの指示でマシンをコースサイドに停めていて気掛かりだ。

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豪GPフリー1回目、やはりメルセデスAMG勢安泰

Albert Park Circuit (C)Mercedes Motorsports
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23日(金)12時(日本時間:10時)から2018年開幕戦オーストラリアGPのフリー走行1回目セッションが現地メルボルンのアルバートパーク特設コースで行われた。
今回持ち込まれたピレリのタイヤはソフト、スーパーソフト、そしてウルトラソフトの3種。
セッション開始時の気温は25度、路面温度37度、湿度は36%でドライコンディション、このセッション中の雨の心配はないと報告されている。

シーズン初の走行とあって各チームとも小さなトラブルが発生したようで、ガレージ内で作業を繰り返す状況がみられた。
90分のセッションを終え、やはり安定した走りをみせたのはメルセデスAMG勢。
本命ハミルトンはスーパーソフトで難なく1'24.026のベストタイムを記録した後は燃料を積んでロングランに徹する余裕。
2番手も僚友ボタス(メルセデス)でハミルトンとは0.551秒の差。
二人で計55ラップを周回した。

3番手フェルスタッペン(レッドブル)、4番手ライコネン(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手リカルド(レッドブル)、7番手グロージャン(ハース)、8番手アロンソ(マクラーレン)、9番手サインツ(ルノー)、10番手バンドーン(マクラーレン)。
マクラーレン勢は共にマシントラブルで長い時間ノータイムだったものの、修復後はタイムを挽回した。
トロ・ロッソ・ホンダ勢はガスリーが11番手、トラブルのあったハートリーは18番手だった。

この後16時(日本時間:14時)からフリー走行2回目セッションが行われる。

オーストラリアGPフリー走行1回目の結果はこちら
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オーストラリアGPの週末は土・日に雨の可能性

Albert Park Circuit (C)Mercedes Motorsports
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今週末今季開幕戦オーストラリアGPが行われるメルボルン地方の天気について、地元気象台は金曜日は晴れであるものの、土・日には一時雨が降る可能性があるとしている。
とりわけ公式予選が注目される土曜日は雨が確実のようだ。

期 日 種 目 気 候 気 温
3月23日(金) フリー走行 晴れ 18- 29度 0%
3月24日(土) 公式予選 19- 22度 100%
3月25日(日) 決勝レース 一時雨 11- 23度 50%

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オーストラリアGPのレーススチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われる開幕戦オーストラリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、昨季最終戦アブダビGPに続き元ベネトン等のF1ドライバー、エマニュエル・ピロ氏(56歳:イタリア)を指名したことを明らかにした。

同氏のスチュワード就任はこれで通算23回目となり、全体の最多を誇る。

1989年のフランスGPで当時のベネトン・チームからアレッサンドロ・ナニーニのチームメイトとしてF1デビューしたピロ氏は、翌年1990年と1991年シーズンをスクーデリア・イタリア(ダラーラ・ジャッド)から参戦、最高位は1989年オーストラリアGPの5位というものだった。
またアウディによりルマン24時間レース通算5回の優勝経験を持つ。

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2018年フェラーリ製エンジン、10馬力アップの噂

Ferrari 『SF71H』 (C)Ferrari S.p.A
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2014年のレギュレーション変更から4年を経過、すっかり頭打ちとみられるF1のパワー競争だが、今季のフェラーリ製パワーユニットはこれまでよりさらに10馬力のパワーアップを果たしたとされる。

今シーズンはいちドライバーあたり使用できるエンジンが3基までと制限されることから、全21戦を賄うには1基のエンジンで7つのグランプリをカバーする必要があるため、どのサプライヤーも信頼性の強化に傾注したとみられている。
そんな中でさらにパワーアップが実現したとすれば、同陣営にとって心強いサポートになる筈だ。

シーズン前テストでのタイムだけみればそれも裏付けられそうだが、言うまでもなく真の序列はメルボルンのグリッドを見るまでわからない。

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トト・ウォルフ(メルセデス)は、ハースF1を警戒

Haas 『VF-18』(C)Haas F1 Team
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いよいよ始まる2018年シーズンを前に、本命メルセデスAMGチームのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「開幕戦で警戒すべきはハースF1かも」との独自の見方を示した。

F1関係者の間では、今年もメルセデスAMG、フェラーリ、そしてレッドブル・レーシングの3強に変化はないと目されている。
しかしこれに続く中団グループについては、混沌としていて抜け出すチームはないとみる向きが多い。

これについてウォルフ氏は、「私はハースF1に注目している。
昨年までもフェラーリと技術的に密接な関係を続ける彼らだが、今年はさらにそれを強めて成長を果たしているようだ。
バルセロナでのシーズン前テストでもしばしば彼らは輝きをみせていたし、私は目が離せないと注目しているんだ」と、ブラジル・メディアに語った。

またさらに同氏はチームオーナーであるジーン・ハース氏やギュンター・シュタイナー/チーム代表らのF1に取り組む姿勢についてもこれを高く評価した。

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2018/03/22

オーストラリアGP、3つ目のDRSゾーン追加へ

DRS Image (C)Sauber Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は23日(金)に開幕する今季初戦オーストラリアGPの舞台地アルバートパーク特設コースに、3つ目のDRSゾーンを追加することを明らかにした。
アルバートパークではこれまで他の多くのサーキット同様、二つのDRSゾーンが設置されていたが、よりレース中のオーバーテイク・シーンを拡大するため、増設されるもの。

これまではスタート/フィニッシュラインのあるメインストレートと、2-3コーナーに掛けてのほぼストレートになる緩やかな右カーブの2か所。
今回はこれに加えて12コーナーから13コーナーに掛けての右カーブ部分に3つ目のDRSゾーンが追加された。
このため新たに11コーナー手前170mの地点に検知ポイントが設けられている。

FIAの思惑通り、エキサイティングなレース展開になるか期待される。

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ハロー(頭部保護装置)、今度は『逆視界』に難点

Halo system (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンからF1に導入された『ハロー(頭部保護装置)』は、これまでいくつかの問題点が指摘され課題とされてきた。

その一つはドライバーからの『視界』の問題だったが、ここに来て指摘されているのが『逆視界』の問題。
つまりマシンの外から見た時にハローが障害となり、ドライバーのヘルメットをうまく識別できないというものだ。

近年のF1マシンはコマーシャル・スペースが拡大されてカーナンバーが読み取りにくくなったことが難点とされているが、ハローはこれをさらに助長する懸念がある。
ハロー部分をドライバーの国旗カラーに塗るなどの策も提案されているが、マクラーレンなどはすでにこの部分をスポンサーに提供、どうやら一筋縄ではいきそうにない。

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メルセデスAMG、2018年セーフティカーをお披露目

Mercedes AMG F1 Safetycar (C)Mercedes Motorsport
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今週末に迫った2018年シーズンの開幕を前に、メルセデスAMGが今季用の新型F1セーフティカーをお披露目した。

ベースとなったクルマは『Mercedes-AMG GT R』で、メルセデスでは1996年からF1にセーフティカーを提供しているが、今年が『史上最強のセーフティカー』と豪語している。
ニュルブルクリンク24時間レースを走る『AMG GT3』の要素を配したこのクルマは4.0リッターのV8ツインターボ・エンジンをフロントに搭載する代物だ。

今季もセーフティカーのドライブを担当するベルント・マイランダー氏は、「新しい『社用車』を与えられてとてもワクワクしている」と、コメント。
セーフティカー導入時にF1カーのタイヤやブレーキが冷えないようスピードの維持に傾注するとした。

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2018/03/21

ロス・ブラウン氏(FIA)、「将来のF1軽量化が必須」

重量測定 (C)RedBull Racing
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テクニカル・レギュレーションの変遷に伴い、年々マシン重量が増加してきたF1だが、将来的にはマシンの軽量化が必須であるとの見方がされている。
これは元自らF1チームを率い現在はFIA(国際自動車連盟)でモータースポーツ・ディレクターを務めるロス・ブラウン氏がドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』で明らかにしたもの。

「近年その重量を増してきたF1は、年々鈍重になり今やまるで耐久レース・マシンに近づいているようだ。
F1は本来スプリントレースで、予選やたかだか1時間半の300キロのレースをモーターレーシング界最高のスピードで走り抜けることに魅力がある。
当然のことながら、そのマシンは耐久レースとはまったく異なるものの筈。
いまわれわれは2021年以降のレギュレーションについて検討しているが、そこには必ずやマシンの軽量化という方向が打ち出されることだろう」

同様のことはロバート・クビサ(ウィリアムズ)も訴えている。
今年のレギュレーションのマシン最低重量は734キロとなっているがクビサがドライブしていた時代は605キロ、さらに1990年代には505キロという軽さだった。
マシンが重いと、ブレーキやタイヤに負担が掛かって磨耗が進み、燃料消費も増大、マシンの動きは鈍くなる。

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ハミルトン(メルセデス)、「フェラーリ希望説」を否定

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2018年末で満了するメルセデスAMGチームとの契約をまだ更新していないルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)だが、一部に伝えられた将来の「フェラーリ入り希望説」を本人が否定した。

「別に急いではいないけど、僕はまだF1でレースがしたいからいずれどこかと契約はするだろう。
でも言われているような、僕がフェラーリに行くことはないよ。
子どもの頃からフェラーリのファンであることは間違いないし、今もF1で最高のチームだと信じているけど、それだから彼らと戦えるのは素晴らしいことだと思っている」と、ハミルトン。

過去にフェラーリからコンタクトがあったことを認めるハミルトンだが、「彼らだっていつもすべてのものを手に入れられる訳じゃない」と、ここは跳ね馬チームと距離を置いた。

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ルノー、「トップ3チームとは予算が違う」

Bob Bell (C)Renault Sport
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F1エンジン・サプライヤーによるワークスチームの一つでありながら、メルセデスAMG、そしてフェラーリ・チームらからは水を開けられた形のルノー・チームだが、同チームのボブ・ベル(チーフ・テクニカル・オフィサー)は「われわれは予算規模が違う」と、控え目なコメントをしている。

「残念ながらわれわれはワークスチームといってもメルセデスやフェラーリ、そしてレッドブルら上位3チームとはその予算規模が違う。
彼らはわれわれのようなチームとは別のチャンピオンシップを戦っているようなものだ。
さりとて現状で大幅にウチの予算が拡大されることはないだろう。
ルノーは伝統的にそうしたやり方だからね。
もしアップされるとしたら、現在の予算内で最低ランキング4位以内には入らなくてはならないと思っている」

当時のロータス・チームを買収以来、年々規模を大きくしてきたルノー・チームだが、まだ多くのプライベートチーム並であるということだ。
昨年のランキングは6位、前にはフォース・インディアやウィリアムズらがはだかっている。

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2018/03/20

「グリッド方式の再スタート問題ない」とFIAレースディレクター

Image (C)Mercedes Motorsport
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F1は今シーズンからレース中の再スタートについてこれまでのローリングスタート方式だけでなく正規のスタート同様グリッドからのスタンディングスタート方式を導入することになっているが、これに対し一部ドライバーから安全性に問題があるとの思わぬ指摘を受けた。

これを聞いたFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターであるチャーリー・ホワイティング氏はしかし、「安全性に問題ない」と、そうした懸念を払拭している。

「再スタートをどちらの方式で行うかはレースディレクターの判断による。
冷えたタイヤでスタートするのは危険とした、一部メディアの報道は私も聞き及んでいる。
しかし実際にそうした見解を私に伝えてきたドライバーは一人としていないじゃないか。
シーズン前テストでのプラクティスは、低い温度や路面の再舗装などバルセロナ・サーキット独自の条件の上でのものだ。
実際のレースで赤旗・再スタートとなればみんな新しいタイヤに交換するだろうが、今回テストしてくれた彼らのタイヤは新しいものではなかったしね。
だから私は何の心配もしていない」と、異論を切って捨てた。

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オコン(フォース・インディア)、「目標はメルセデス入り」

Esteban Ocon (C)Sahara Force India F1
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2016年後半に当時のマノー・レーシングからF1デビュー、2017年よりフォース・インディアからフル参戦しているエステバン・オコン(21歳:フランス)だが、「目標はあくまでもメルセデスAMGチーム入り」と広言した。

「今年1年は僕のキャリアにとって最も重要な年になると思っている。
昨年はたくさんのことを学ぶ学習の年だったけれど、今年は成長した自分を証明する年になるからね。
もちろん僕の目標はメルセデスAMGチームのレースドライバーになること。
そのためには少なくともボタスより優れているところを示さなくちゃいけないんだ」

本来メルセデスのジュニア育成ドライバーの一員であるオコン。
エース・ハミルトンは2年以上の契約更新をするものとみられることから、標的は1年契約であるボタスのシート。
ただこれを狙う有能な若手ドライバーは多い。

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FIA(国際自動車連盟)、メキーズ氏の後任選びに苦慮

Laurent Mekies (C)FIA
フェラーリ・チームは現在F1で副レースディレクターを務めているローレン・メキース氏(40歳:ポーランド)の獲得を明らかにしたが、FIA(国際自動車連盟)はその後任選びに苦慮しているようだ。

同氏がガーデニング休暇を経て実際にフェラーリ・チーム入りするのは今年9月とされているが、FIAに在籍するのは6月末までと残された期間はわずか。
さらに副レースディレクターは経験を伴う特殊なポジションであることから、6月に引き継ぎさせるためには今週の開幕戦からにも新たなメンバーに経験を積ませたいところ。

すでに高齢でもある現レースディレクターのチャーリー・ホワイティング氏にとってもこれは頭の痛い事態であるようだ。

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2018/03/19

ハミルトン(メルセデス)、フェラーリ入りに関心の噂

S.Vettel & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsport
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かつてはマクラーレンの、そして現在はメルセデスAMGチームの顔とも言えるルイス・ハミルトン(33歳:イギリス)だが、秘かにフェラーリ・チーム入りを窺っているのではないか、との噂が伝えられている。

現在のハミルトンとメルセデスAMGチームとの契約は今シーズン末までとされ、以前からチーム側は契約更改を働き掛けているものの本人はまだこれに応じていないという。
関係者によれば、これまで常に3年以上の複数年契約をしてきたハミルトンが、今回は長期の契約を渋っている状況とのこと。

これについて、ハミルトンは将来的にフェラーリ・チームでキヤリアを終えることを秘かに考えていて、そのためメルセデスとは延長するにしても長期の契約を躊躇っているとみられている。
メルセデスではすでに今回のハミルトンとの契約が最後になると覚悟しているようだ。
果たして近い将来ベッテル&ハミルトンの黄金コンビが実現するのか、注目だ。

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トロ・ロッソ・ホンダに名前を付けて鈴鹿招待

Brendon Hartley (C)Scuderia Toro Rosso
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今シーズンからホンダとパートナーを組むことになったトロ・ロッソのチーム代表やドライバー面々は開幕戦を前に日本を訪問、東京の六本木ヒルズアリーナでファンのためトークショーなどのイベントを行った。

この際、ファンからの質問でピエール・ガスリーがマシンに『ガスモビル』との愛称を付けていることを知ると、ブレンドン・ハートリーのほうは新たにファンから自身のSNSを通じて募集することを明らかにした。
さらにフランツ・トスト代表は、名前が採用された応募者を鈴鹿サーキットの日本GPに招待するプレゼントをファンに約束してみせた。

応募はチームとドライバーそれぞれのツイッターで「@ToroRosso」「@BrendonHartley」のハッシュタグで受け付けられるということだ。
今年の日本GPは10月5日(金)から7日(日)に掛けて行われる。

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ハミルトン(メルセデス)、「ピレリのハイパーソフト意味ない」

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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先に2週に渡って行われたシーズン前テストで、今年も最速と目されたメルセデスAMGチームがアタックラップをしなかったことで注目されていたが、同チームのルイス・ハミルトンはピレリのタイヤについても言及している。

「テストは問題点を洗い出したりセットアップを進めるのが目的だ。
ただ中にはスポンサーにアピールするためか、やたらソフトなタイヤを履いてタイムアタックしてるところもあったね。
ほんとにレースのことを考えるなら、そんなものは意味ないことだ。
さらに今年ピレリが用意したハイパーソフトはわずか1周しか持たない。
予選でしか使えないようなタイヤに意味があるのかな」

余裕をみせるハミルトンだが、彼らにはメルセデス特製の強力な予選モードがあるとされる。

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2018/03/18

マクラーレン、『ビーチサンダル』とのコラボ

Gandys (C)McLaren Group
マクラーレン・チームは、評判の良くない『ハロー(頭部保護装置)』のルックスを逆手に取り、サンダルメーカーとのコラボレーションを結んだことを明らかにした。

これはハローのY字部分がビーチサンダルのつっかけに似ていることから派生したもので、イギリスのサンダルメーカーである『ガンディーズ』との提携が実現したもの。
これによりマクラーレン・チームはハロー部分に同社のロゴを掲出、またガンディーズはパパイヤ・オレンジ・カラーの限定サンダルを販売、この収益を全額孤児に対する支援活動に寄付するという。

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スタンディング方式の再スタートに懸念の声

Image (C)Mercedes Motorsport
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F1は今シーズンからレース中における再スタート時に、これまでのセーフティカー先導によるローリングスタートだけでなくグリッドに着いた状態からのスタンディング方式も採用されることになった。
しかしバルセロナ・サーキットでのシーズン前テストでこれを試したドライバーからは危険性を懸念する声が聞かれた。

それによればグリッドに停止してから実際に再スタートが切られるまでに時間を要し、その間にタイヤが冷えてしまうというもの。
いったん冷えたタイヤが再び暖まるにはかなりの周回が必要とみられる。
冷えてグリップをなくした場合、まるでウェット路面をスリックタイヤで走るような状況になり、大きな事故に繋がりかねないとのこと。

実際のレースでどちらのスタート方式を採用するかはFIA(国際自動車連盟)のレースディレクターが判断するとのことだが、現実にコースを走るドライバーからの見解は大きな影響を及ぼしそうだ。

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フェラーリのメキース氏獲得に他チームから反発

Laurent Mekies (C)FIA
フェラーリ・チームは2018年シーズンを前に、FIA(国際自動車連盟)のセーフティ・ディレクターであるローレン・メキース氏を獲得したことを明らかにしたが、これに他チームからは反発の声が高まっている。

と言うのも同氏はFIAの要職にある身として全チームのテクニカル情報を入手できる立場にあったからだ。
このため、他チームからは自分たちのマシンの情報がフェラーリに筒抜けになることを危惧する向きが多い。

FIAによれば、同氏は6月末でFIAの職務から外れるものの、事実上のガーデニング休暇を取る形で実際にマラネロの新境地で仕事をスタートさせるのは9月になってから、と説明している。
しかしそれでも早過ぎると非難の声は一向に収まっていない。

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2018/03/17

『曙ブレーキ』、今季もマクラーレンに部品供給

Akebono Brake
自動車用だけでなく、新幹線車両等にも供給するブレーキの大手『曙ブレーキ工業』が2018年のモータースポーツ活動計画を発表、引き続きマクラーレンF1チームに『akebono』ブランドによりブレーキキャリパーを始め、マスターシリンダー、ブレーキバイワイヤ油圧ユニット等のブレーキ関連部品を供給することを明らかにした。

同社のマクラーレン・チームへの供給は2007年(当時はマクラーレン・メルセデス)にスタート、2014年からはさらにテクニカル・パートナーシップとして関係を強化している。

なおトヨタとも関係の深い同社はトヨタWECチームにもブレーキキャリパー等を供給している。

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J.トッドFIA会長とフェラーリ首脳の対立に危惧

Ferrari Prancing haloHorse (C)Ferrari S.p.A
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F1では以前からフェラーリ・チームだけが特別扱いされている、というのは広く知られたところだが、この問題が大きな騒動の元となっている。
というのもFIA(国際自動車連盟)が示した2021年以降のF1規格を巡り、FIAとフェラーリ首脳が対立しているからだ。

フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長はいつものようにF1からの撤退をほのめかしたが、これをトッド会長は「常套文句」だとしてとりあわず、撤退も止むなしと広言する展開に。

しかしこうした状況にメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「あまりこうしたやり取りがエスカレートするのは危険なことだ。
行きがかり上、抜き差しならない事態になりかねない。
もうお互いに挑発的なことは止めにすべきだ」と、鎮静化を求めた。

もし実際に紅い跳ね馬がF1から消えたとしたら、そのダメージは計り知れないものになるのは間違いない。

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ハミルトン(メルセデス)は開幕戦レッドブルを警戒

Mercedes AMG 『W09』 (C)Mercedes Motorsports
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今年も優勝候補の筆頭と目されるメルセデスAMGチームだが、シーズン前テストではおそらくアタックラップをすることもなく、手の内を隠した感があった。
そんなエースのルイス・ハミルトンが開幕戦で警戒すべき立場に挙げたのは、終始好タイムをマークしていたフェラーリではなく、レッドブル・レーシングだった。

「今年は昨シーズンほどチーム間のタイム差はないと思う。
シーズン前テストでもそれほどの違いはなかったよ。
おそらくスタートからかなり接近したものになるだろうね。
警戒すべきはレッドブル・レーシングなのではないか。
というのも彼らはまだ開幕戦に新たなものを持ち込みそうだから。
残念ながら僕たちにはそんな秘密兵器はないんだけどね」と、控え目な見解。

ただメルセデスAMG勢は他チームにはない『予選モード』を隠し持っているとされ、いざグランプリとなれば今年もまたフロントロウを独占してしまう可能性がある。

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2018/03/16

『DHL』、F1ロジスティクス契約を更新

佐藤琢磨/DHL (C)Ex.Jordan GP
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ドイツのボンを拠点とする国際輸送物流会社『DHL』が、F1とのロジスティクス(物流)スポンサー契約を更新したことを明らかにした。

DHLは世界を転戦するF1のマシンや機材等の輸送を全面的に担当、さらに『DHLファステストラップ賞』や『DHL最速ピットストップ賞』を制定するなど独自のサポートも行っている。

なお同社はかつてジョーダン・チームの主要スポンサーを務め、佐藤琢磨らのドライブする同チームのマシンが同社のコーポレイテッドカラーである黄色にペイントされたことで日本でも馴染み深い。

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開幕戦は多くのドライバーがウルトラソフト主体に

Pirelli 2018 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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今シーズンもF1にタイヤを独占供給するピレリタイヤは、開幕戦オーストラリアGPに「ウルトラソフト」、「スーパーソフト」、そして「ソフトタイヤ」の計3種類のタイヤを持ち込むことを決定。
これを受け各ドライバーはそれぞれ自身のタイヤ配分を明らかにしたが、多くのドライバーが「ウルトラソフト」を主体に選択していることがわかった。

「ウルトラソフト」はピレリが今シーズン用に準備したコンパウンドの中では「ハイパーソフト」に次ぐソフト系のもので、今回の持ち込みタイヤの中ではもっとも柔らかいものになる。
シーズン前テストが行われたバルセロナ・サーキットとメルボルン市街地コースでは路面が大きく異なるが、しも気温が上昇した場合にはブリスターの発生が懸念されるところだ。

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FIAがルノー『RS18』のブロウン・ウィングを調査へ

Renault 『RS18』 (C)Renault Sport F1
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シーズン前テスト最終日に全体の3番手タイムを記録するなど速さをみせたルノー・チームの新型車『RS18』だが、FIA(国際自動車連盟)がこのマシンの違法性について調査を始めることがわかった。
それによれば『RS18』は大量の排気ガスをリヤウィングに向け放出し、不正にパフォーマンスを獲得している懸念が持たれているというもの。

一般的に「ブロウン・ウィング」と呼ばれるこのタイプは、レギュレーションにより禁止されているが、FIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターはルノーの場合、特殊なエンジン・マッピングを使用することにより隠れた効果を得ている疑いがあるということで、今後詳細な調査が進められるとのことだ。

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2018/03/15

フェラーリ・チーム、FIAの技術部門首脳を獲得

Laurent Mekies (C)FIA
フェラーリ・チームは、FIA(国際自動車連盟)のセーフティ・ディレクターであるローレン・メキース氏が2018年シーズンを前に同チームに加入したことを明らかにした。

元トロ・ロッソ等のエンジニアであるメキース氏はポーランド生まれの40歳。
2014年にFIAに加入し、その後はFIA統括団体のすべてのチャンピオンシップで安全と医療に関する諸案件を監督する立場にあった。
また今回注目を集めている『ハロー(頭部保護装置)』の導入にも主導的立場に立って貢献、さらに臨時にF1の副レースディレクターを担当したこともあるこの世界では重要人物。

ただ他チームからはこうしたFIAとフェラーリ・チームとの独自な密接関係に疑問を投げ掛ける向きも多い。

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FIA、「ハロー・システム導入はドライバーのため」

Redbull Halo (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、今シーズンからの導入が決まったF1の『ハロー(頭部保護装置)』について、ドライバーから異論が聞かれていることについて不快感を示した。

ハロー・システムはオープン・ホィールであるF1において、万一のアクシデントの際にドライバーの頭部を守ろうというものだが、これまでルックスや重量増加、コクピット出入りの問題や最近ではスパのオー・ルージュなどでの視界の問題など異論続きとなっている。

これについてFIAのジャン・トッド会長は、「いいかい、F1のコクピットに安全装備が必要だと要求したのはそもそもドライバーのほうだったんだからね。
2015年、私は当時のGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)幹部だったバトンやベッテル、そしてブルツらの署名入りの要望書を受け取ったんだ。
われわれはそれを受けてこうして開発を進めてきたのに、今になってドライバーのほうから不平を聞かされるのは納得できないことだ。
ハローを導入しなかったら、それはわれわれの怠慢。
こっちはきちんと約束を果たしたのに、要望したほうはもうそれを忘れてしまっている。
それがいまの実情だよ」と、この間の背景を説明した。

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C.ホーナー(レッドブル)、F1のフェラーリ優遇を批判

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)時代からの『遺産』であるF1の『フェラーリ優遇』について、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が批判を展開している。

F1の新しいオーナーであるリバティ・メディアは、現行のF1レギュレーションの大枠が2020年で終了することを受け、翌2021年からスタートする新しい規定について協議を進めているが、ロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターが示した素案についてフェラーリがF1脱退も辞さず、との反発姿勢を強めているというもの。

これについてホーナー代表は、スペインの『エル・コンフィデンシアル』紙に次のような見解を述べた。
「リバティ・メディアはF1をビジネスとして理解しプロの立場から対策を検討している。
それに身勝手な理由で文句をつけるのは許されない。
F1というのはただ、いちチームのためにある訳じゃない。
彼らはリバティ・メディアはF1を理解してないというが、それはブラウンに対して失礼というものだ。
誰もがF1シーンに紅いクルマを望んではいるが、もう大金を払ってまでフェラーリに残留してもらわなくていい」と、突き放した。

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2018/03/14

ルノー新型車『RS18』、冷却面に不安か

Renault 『RS18』 (C)Renault Sport F1
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シーズン前テスト最終日、全体の3番手タイムを記録するなどスピードをみせたルノー・チームの新型車『RS18』だが、どうやら同マシンには冷却面に一抹の不安を抱えているようだ。
これは同チームでチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるボブ・ベル氏が明らかにしたもので、次のように語っている。

「今年のマシン『RS18』は、エアロダイナミックス面の効果を最優先させたため、パワーユニットを限られたサイズの車体内に収めるのに苦労した。
こうした面で無理をすれば、当然のことながら妥協しなければならない部分が生じてくる。
冷却問題もその一つだ。
今回のテストでは気温が概ね低かったため特に問題は露呈しなかったが、実際に熱いグランプリの現場でどうなるかはまだわからない。
熱の問題が今年のルノーの活躍で足を引っ張らないか、危惧しているのは事実だ」と、59歳のイギリス人。

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レッドブル・レーシング、技術部門の強化図る

Pierre Wache (C)Sauber Motorsport
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今シーズン、2013年以来となるタイトル奪還を狙うレッドブル・レーシングが、技術部門の強化を図り体制を一部変更して臨むことを明らかにした。

それによれば新たに『テクニカル・ディレクター職』を新設、これに元ザウバー・チームで、レッドブルではこれまでチーフ・パフォーマンス・エンジニアを務めてきたピエール・ワシェ氏を抜擢したもの。
またかつてのレッドブル黄金時代を築いた立役者エイドリアン・ニューイ氏は、引き続き技術部門全体を掌握するチーフ・テクニカル・オフィサーの要職を務める。

これについて同チームのクリスチャン・ホーナー代表は、「技術部門の体制をこれまでよりクリアにし、それぞれのポジションが活きるよう改変した。
全員がタイトル奪還に向け熱い意欲を燃やしている」と、説明した。

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ボタス(メルセデス)、「ウチはアタックしてない」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsports
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シーズン前テストではベストタイムが終始ライバル勢より遅く、ほとんど目立つことのなかった王者メルセデスAMGチームだが、同チームのバルテリ・ボタスは「ウチは今回のテストでタイムアタックなどしていない」と、その内幕を明かした。

「僕らが今回のテストでやったのはずっと本番レースに向けての開発と熟成。
ロングランとレース・シミュレーションだよ。
予選シミュレーションというものは不必要だと考えたので一度もやっていない。
だから比べるのは勝手だけれど、タイミングモニターのベストタイムだけ比べても意味がないだろうね。
ほんとうのスピードはメルボルンに行ってみないと明らかにはならないだろう」

ただボタスは「いずれにせよ去年のような他チームとの間に1秒という差はないんじゃないか」と、控え目な見方を示した。

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2018/03/13

レッドブル、ルノーのエンジン決定タイムリミットを否定

Redbull 『RB14』 (C)RedBull Racing
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今シーズンも引き続きルノー・エンジンを搭載して戦うレッドブル・レーシングだが、もし傘下のトロ・ロッソと組んだホンダに十分な戦闘力があれば、こちらもホンダ・エンジンにスイッチする可能性が開幕戦との見方が大勢だ。
このエンジン変更について現在の供給元であるルノー・スポールは、2019年のエンジン供給については今年の5月がタイムリミットと主張している。

しかしこれについて矢面となるレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、次のように反論した。

「2019年のエンジンについて、われわれにルノーとホンダ、二つの選択肢があることは公然のことだ。
しかしこれについて今年の5月までに結論を出さなければならないいというルノーの主張は誤りだ。
われわれの理解では、5月というのはFIA(国際自動車連盟)に対しての意思表示の期日ということ。
最終的なサプライヤーとの契約の期限はもっと遅い。
ただ設計変更など実際の準備を考えるとこの夏まで、というのが現実的なものだろう」

ただ今シーズンの「いちドライバーあたり年間3基まで」というエンジン数制限はルノーにとってもホンダにとっても厳しいものになりそうだ。

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マクラーレン、「他とは異なるアプローチ」を主張

McLaren 『MCL33』 (C)McLaren Group
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バルセロナ・サーキットでのシーズン前テストを終え、最終日に2番手タイム(全体の3番手)を記録して面目を施したマクラーレン・チームだが、最後までトラブル続きでチーム別の走行距離は最下位に留まった。

これについて同チームのエリック・ブイユ/レーシング・ディレクターは、「他のチームとは異なるアプローチを取ったため」とトラブルが多かったことを釈明した。

「今回マクラーレン・ルノーとして新たなスタートを切るにあたり、わほれわれは他のルノー製パワーユニット搭載車とは異なる野心的なアプローチを取った。
トラブルが多かったのはそのためで、リスクはあるが決してマイナスなものではない。
昨年までのホンダとは異なり、われわれはルノーとは単なるカスタマー・チームに過ぎない。
従って他のルノー・エンジン搭載チームとは違う姿勢で臨む必要があるからね。
『MCL33』に基本的な速さはあるので、問題点が解決されれば戦闘力を確保できる筈だ。
何も心配はしてないよ」

王者メルセデスAMGチームがトータル1,040ラップを走破したのにむ対し、マクラーレン・ルノーは619ラップに留まった。

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クビサ(ウィリアムズ)、「現代のF1マシンは重すぎる」

Williams Mercedes 『FW41』(C)Williams F1
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今回のバルセロナ合同テストでウィリアムズ・チームの最新仕様F1新型車『FW41』をドライブした同チームのテストドライバー、ロバート・クビサ(32歳:ポーランド)は、「現代のF1マシンは重すぎる」との感想をドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に語った。

「コースに出てまず最初に感じた印象はマシンが重すぎるということだよ。
僕が戦っていた2000年代とは全然違う。
そのためマシンの動きが鈍重で、とりわけ低速コーナーではまるでバスのよう。
もっとマシンを軽くすれば加速も良くなるしオーバーテイクのシーンだって増える筈。
そうなればよりレースもスリリングなものになるのにね」

今年のレギュレーションのマシン最低重量は734キロとなっているがクビサがドライブしていた時代は605キロ、さらに1990年代には505キロという軽さだった。

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2018/03/12

レッドブル、メルセデスの「燃料・オイル説」に反論

『Mobil 1』 (C)RedBull Racing
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メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが先に展開した「レッドブルがワークス・ルノーと同じ燃料・オイルを使用しないことの不利説」に対し、指摘されたレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が反論している。

これはエンジン・サプライヤーであるルノー・チームが『BPカストロール』を使用しているのに対し、レッドブル・レーシングは自身のスポンサーである『エクソンモービル』を使用しているもの。

その指摘についてホーナー代表は、「われわれがエクソンモービルの製品を使うのは、当然のことそこにメリットがあるからだ。
彼らはとても素晴らしい技術集団で、われわれとのパートナーシップもうまくいっている。
われわれはエクソンモービルとすでに12か月間共に仕事をし、年間3勝という目に見える結果も出しているんだ。
メルセデスの言い分もわかるが、この世界で実際のメリットがなければ使ったりしないよ」と、主張した。

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メルセデスAMG、レッドブルの接近にも警戒感

Mercedes AMG 『W09』 (C)Mercedes Motorsports
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シーズン前テストでは際だったタイムを記録することがなかったチャンピオン・チームのメルセデスAMGだが、これは決勝レースを意識したロングランに徹したためと関係者は見ている。
しかしそれでもチーム内部には昨年ほどの優位性はないとライバルを脅威に見ていることがわかった。

同チームのバルテリ・ボタスは「僕らに去年ほどのスピード差はないと考えている。
いまライバルと1秒の差はないだろう。
メルボルンで果たしてどんな立ち位置になっているのか関心を持っている」と、緊張感。

また同チームのジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターも、「われわれのライバルはフェラーリだけじゃない。
レッドブルも確実にスピードを増しているし、信頼性も高そうだ。
明らかに彼らが接近した、警戒すべき存在になっているのは間違いない」と、イギリスのスポーツ・チャンネル『スカイスポーツ』で警戒感を示した。

レッドブルは昨季二人あわせて3勝を記録したが、もちろん満足していない。

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ピレリタイヤ、「バルセロナ再舗装で比較が困難に

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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?週に渡るシーズン前テストを終えたF1だが、今シーズンもタイヤを独占供給するピレリタイヤは舞台となったバルセロナ・サーキットの路面再舗装について言及した。

再舗装はおなじく同サーキットを使用する2輪モトGPのライダーからの「バンプをなくして欲しい」との要望から成されたものだが、その結果グリップが良くなりすぎて今回のテストではすこぶる不評だったもの。

ピレリのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングも、「路面のグリップ力が昨年とはまるで変わってしまったため、タイヤの比較が難しくなってしまった。
今年の路面ではグリップはいいが、グレーニング(ささくれ摩耗)やブリスター(気泡)などのマイナス面の報告も受け取っている。
昨年はそんなことはなかったので、これは路面の影響によるものだと考えている」と、説明した。

同陣営ではシーズン中も必要に応じ、さらにコンパウンド等の改良を進めていくという。

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2018/03/11

鈴鹿サーキット、2019年以降の日本GP開催について「交渉中」

Suzuka Circuit (C)Mercedes Motorsports
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現在F1日本GPの開催地となっている鈴鹿サーキットを運営する(株)モビリティランドは、現行の契約が2018年で終了することを受け、2019年以降の開催についてF1の運営者リバティ・メディアと交渉していることを認めた。

1987年に初開催となった鈴鹿サーキットでの日本GPは、途中2回だけ富士スピードウェイに譲ったものの、それ以外は途切れることなく開催が続いていて、いまやF1でもヒストリックな開催地。
ほぼ開設当初の形態を維持する例を見ない立体交差を持つチャレンジングなコースは多くのF1ライバーから絶賛を浴びている。

ただ計29回の開催で延べ800万人近くを集めた日本GPも、日本人ドライバーの不在や日本チームの消滅等から一時ほどの人気は維持できていないのが現実、放映権を持つフジテレビも現在はタイトル・スポンサーから降りている。

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「クビサ(ウィリアムズ)のテスト辞退は本人の意志」

Claire Williams (C)Williams F1
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テスト最終日、ウィリアムズ・チームは予定されていたテストドライバーのロバート・クビサでなくレースドライバーのランス・ストロールを起用した。
これについてクビサは、自らの意志でテストの機会をストロールに譲ったということだ。

これは、当初の予定では最終日9日(金)は午前がシロトキン、午後にクビサが乗ることになっていたという。
しかし実際には午後はストロールが担当、クビサに搭乗の機会がなかったもの。

これについて同チームのクレア・ウィリアムズ副代表(40歳:イギリス)は、「これはあくまでもクビサ本人の意思です。
本来、彼が今日乗ることになっていましたが、テストが様々な理由で予定したプログラムが消化できていなかったことから辞退の意思を申し出たものです。
知っての通り、経験ある彼はとても思慮深く状況が読める人間で、チームの利益のためレースドライバーに距離を重ねる必要を理解したのでしょう」と、説明。

さらに「私たちは彼の決断に感謝してます」とも付け加えた。
どうやらクビサが示した、チームへの『忖度』ということのようだ。

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ホンダF1責任者、「開幕戦を楽しみにしている」

STR Honda 『STR13』 (C)Honda Racing
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延べ8日間に渡るシーズン前テストを終えたトロ・ロッソ・チームのパートナー、ホンダは、昨シーズンと異なり順調だったテスト結果に満足の表情を窺わせた。

ホンダ陣営の指揮を執る田辺豊治/テクニカルディレクターは、「最終日は昨日のガスリー選手とほぼ同じプログラムでハートリー選手がトータル156ラップを周回して終えた。
今回二人のドライバーがそれぞれレース・シミュレーションを完遂できたのはとても大きな成果だと言える。
テスト2(後半の4日間)では同じ1台のパワーユニットを使い続けたので最後は悲鳴を上げてしまったが、テスト全体としてみれば多くのデータを収集することができ満足している。
またまだシーズン前テストを終えただけの段階だが、トロ・ロッソとはとてもいい形でコミュニケーションが取れている。
この陣容でメルボルン(オーストラリアGP)を迎えるのを心から楽しみにしている」と、意気込みを述べた。

2018年開幕戦オーストラリアGPはいよいよ2週間後に迫った。

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2018/03/10

トロ・ロッソ・ホンダ、2レース分の距離を楽々走破

STR Honda 『STR13』 (C)Scuderia Toro Rosso
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バルセロナ・サーキットを舞台とするスペインGPの決勝レースは66周だが、合同テストの最終日トロ・ロッソ・ホンダのブレンドン・ハートリーは一日でこの日トータル156周をノートラブルで走りきってみせた。

テストを終えた同チームのフランツ・トスト代表は「バルセロナでの2回のシーズン前テストを終え、われわれが成し遂げた成果に満足している。
とりわけ8日間(実質7日間)で合計3,826キロも走破できたことにもね。
みんなが予想以上と思っているだろうが、同時に慎重にもなっている。
速さの点ではおそらく中団グループでの激しいバトルになることだろうが、全員が前向きだ。
何よりホンダとのパートナーシップがとてもうまくいっているのが素晴らしい」と、今シーズンの活躍に太鼓判を押した。

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マクラーレン・ルノー、最終日もマシントラブル

McLaren 『MCL33』 (C)McLaren Group
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新たにルノー製パワーユニットの供給を受けスタートした2018年シーズンだが、マクラーレン・チームのテストは最終日となった9日(金)もマシントラブルに見舞われた。
アロンソがドライブしたマクラーレン・ルノー『MCL33』は、大きな白煙を上げてストップ、それでも全体の2番手となる好タイムをマークしたものの、予定の周回数まで伸ばすことはできなかった。

アロンソは「今日のテストはまるでジェットコースターのようだったね。
午前のセッションではエンジントラブルがあって予定したプログラムを終えられなかったけど、マシンのすべてを交換し、早々に再開が叶った。
予定したプログラムは消化できたし、問題はないよ。
タイムだってまだいけると思っている。
開幕までまだ数週間あるのだし、これからさらに信頼性を高めてメルボルンに行くことになるだろう」と、自信をみせた。

トラブルは前日と同じオイル漏れが原因とみられるが、再発に備え予めすべて交換の準備を整えていたとのことだ。

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「開幕が待ちきれない」と、ライコネン(フェラーリ)

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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延べ8日間に渡るシーズン前テストを終えて最後にタイミングモニターのトップに位置したのはタイトル奪還を狙うフェラーリ・チームのキミ・ライコネンだった。

コクピットを降りた2008年のチャンピオンは、「とても快適だよ。
幸い天候にも恵まれたし、走っていて気持ちがいい。
今年のマシンはバランスが取れていてとても良いパッケージだと思うな。
もちろんまだ改善すべき箇所はいろいろあるにせよ、今の段階では上出来なレベル。
セットアップの変更に応えてくれるし、ドライビングに無理もない。
今から開幕が待ちきれないね。
ただライバルたちはまだ手の内を見せていないだろうから、ほんとうの立ち位置はメルボルンの予選を終えてみないとわからないけれどね」と、ご機嫌な様子をみせた。

割と神経質なタイプと言われるライコネンが、新型車についてこれだけ上機嫌に前向きな感想を語るのはこれまであまりないことだ。

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バルセロナ合同テスト4日目タイム(最終:3/09)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'17.221 157
2 F.アロンソ ESP McLaren Renault 1'17.784 93
3 C.サインツ ESP Renault 1'18.092 45
4 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'18.327 92
5 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'18.412 181
6 V.ボタス FIN Mercedes 1'18.825 104
7 B.ハートリー NZL Toro Rosso Honda 1'18.949 156
8 E.オコン FRA Force India Mercedes 1'18.967 163
9 C.ルクレール MON Sauber Ferrari 1'19.118 75
10 S.シロトキン RUS Williams Mercedes 1'19.189 105
11 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'19.464 97
12 L.ストロール CAN Williams Mercedes 1'19.954 27

   * 2017 PP-Time:1'19.149 L.ハミルトン/Mercedes (5/19)
   * 2017 TestTime : 1'19.024 S.ベッテル/Ferrari (3/09)
   * 2018 TestTime : 1'17.182 S.ベッテル/Ferrari (3/08)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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レッドブル、ルノーと異なる燃料・オイル使用に疑問も

Petronas (C)Mercedes Motorsport
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現代のF1エンジンは特定の石油会社と共同で開発を進めるのが普通だ。
このためワークスチームと異なるものを使用することはデメリットのほうが大きいと言われる。
事実、ウィリアムズ・チームはブラジルの石油大手『ペトロブラス』をスポンサーにしていたものの、実際に使用していたのはメルセデスAMGチームと同じ『ペトロナス』だったとされる。

ところがルノー・エンジンを搭載するレッドブル・レーシングが、ルノー・チームの『BPカストロール』ではなく『エクソンモービル』を使用していることについて、疑問の声が聞かれている。
これはメルセデス陣営のトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが語ったもので、同氏は次のように語っている。

「当然のことながら、ルノー・エンジンはワークスチームが使用するBPカストロールに合わせて開発されている。
でないと、ベンチで確認された通りの出力が保証できないからね。
燃費や冷却についても同様だ。
ところが同じエオンジンにも関わらずレッドブルが他社製の燃料・オイルを使用しているのはおそらく少なからずマイナスでしかないだろう。
われわれならカスタマー・チームに対しても同じ燃料・オイルを使用するよう進言するがね」と、指摘。

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2018/03/09

ベッテル(フェラーリ)、コースレコードにも「まだまだ」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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シーズン前テスト後半の3日目、ついにベッテル(フェラーリ)がバルセロナ・サーキットでのコースレコードを更新した。

これは2番手となったマグヌッセン(ハース)のタイムに1.178秒もの大差を付けるもの。
もちろんこれはピレリの新投入タイヤであるハイパーソフトを装着してのものだが、さらにベッテルはこの日最多となるトータル188ラップを周回、レース・シミュレーションでも大きな成果を獲得してみせた。

しかし走行を終えたベッテルの反応は醒めたものだった。
「別にこんなのはただのテストタイムにしか過ぎないよ、まだまだ。
みんなテストしている内容が違うからタイムシートで比べても意味がない。
今は1回だけのタイムよりも、テスト全体がうまく昨日することが肝心なこと。
そうした意味では今日これだけ多くのラップが周回できたのは良かったけどね。
オーストラリアではみんながタイムを上げて来るし、もっとはるかに多いクルマがコースにいるからそれも難問だ」

いまのところ最大のライバルであるメルセデスAMG勢は真剣にタイムアタックした様子はない。

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ガスリー(トロ・ロッソ・ホンダ)、ノートラブルで3番手タイム

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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シーズン前合同テスト後半3日目を担当したトロ・ロッソ・ホンダのピエール・ガスリー(21歳:フランス)、これまでよりもさらに飛躍、ベストタイムが全体で3番目、周回数も全体の3番手となるこの日トータル169ラップもの周回を重ねてプログラムをさらに進捗させた。

満足いくテストを終えたガスリーは「今日は予定していたすべての作業を完了できた。
僕自身にとっても、またチームにとっても実にプロダクティブな一日になったと思うな。
今日の目標は155周だったんだけど、169周も周回できたしね。
とても忙しい一日だったけど、ベストタイムも良かったので報われたよ。
自分自身の最後のテストを3番手で締めくくれたことには本当に満足している。
もちろん今はタイムがそれほど重要じゃないのはわかっているしメルボルンのグリッドはまた別のものだけど、励みにはなったからね」

またホンダの田辺豊治/テクニカルディレクターも「今日もコンディションに恵まれ、とてもプロダクティブなテストができた一日になった。
午前中は公式予選のシミュレーションに取り組み、午後にはピットストップなどオペレーション作業も含めたレースシミュレーションに励んだ。
今日はガスリーがトラブルに見舞われることなく169周を走破し、貴重なフィードバックをもたらせてくれた。
これまでののところ、われわれのパワーユニットには信頼性があるし、レースセッティングの点でも熟成が進んでいる」と、自信をみせた。

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バルセロナ合同テスト3日目タイム(3/08)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'17.182 188
2 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'18.360 153
3 P.ガスリー FRA Toro Rosso Honda 1'18.363 169
4 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'18.675 79
5 C.サインツ ESP Renault 1'18.725 69
6 S.バンドーン BEL McLaren Renault 1'18.855 151
7 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'19.244 148
8 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'19.296 84
9 V.ボタス FIN Mercedes 1'19.532 97
10 R.クビサ POL Williams Mercedes 1'19.629 73
11 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'19.634 159
12 M.フェルスタッペン HOL Redbull Renault 1'19.842 187
13 L.ストロール CAN Williams Mercedes 1'20.262 67

   * 2017 PP-Time:1'19.149 L.ハミルトン/Mercedes (5/19)
   * 2017 TestTime : 1'19.024 S.ベッテル/Ferrari (3/09)
   * 2018 TestTime : 1'18.047 D.リカルド/RedBull Renault (3/07)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ザウバー、タティアナ・カルデロンをテストドライバーに

Tatiana Calderon (C)Sauber Motorsport
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アルファロメオ・ザウバー・チームは、2018年のテストドライバーとしてコロンビア出身の女性ドライバーであるタティアナ・カルデロン(24歳)と契約したことを明らかにした。
カルデロンは昨シーズンは開発ドライバーとして在籍していた。

6歳の時にカートでモーターレーシング活動をスタートさせたカルデロンはコロンビア&アメリカで複数のタイトルを獲得。
その後ヨーロッパに渡りイギリスF3やFIA・F3選手権、GP3(ランキング18位)などを経験、今シーズンもザウバー・チームでの仕事と並行してGP3に挑戦することが決まっている。

カルデロンは「こうしたチャンスを与えてもらいザウバー・チームには感謝している。
このコラボレーションは昨シーズンを通じて私が果たした開発ドライバーとしての成果が評価されてのと思う。
自身の全能力を傾注して与えられた職務に励みたい」と、意欲をみせた。

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2018/03/08

アロンソ(マクラーレン・ルノー)はオイル漏れ

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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マクラーレン・ルノーはあいにくテスト2日目の7日(水)もマシントラブルに見舞われた。

この日はエース、フェルナンド・アロンソが担当。
しかし『MCL33』は50周ほどを走ったところでオイル漏れが発生したためストップ。
ルノー製パワーユニットの交換を決めたためテストは打ち切られた。

それでもアロンソは、「もちろんもっと走りたかったけれど、こればりは仕方ない。
それにテストで確認しなければならない作業はもう確認済だから問題ない。
メルボルン(開幕戦:オーストラリアGP)に行く準備はできているよ」と、強気なコメント。

一方、エリック・ブイユ/レーシング・ディレクターも「またトラブルが起きたのは残念なことだ。
ましてやこうして修復に時間が掛かって貴重な走行時間が失われたのは不本意に思う。
しかし本番までにこうした問題点はすべて洗い出しておかなければならない。
その意味では通るべき道。
幸いデータは十分に得られているので心配なことはない」と、楽観的コメントを語った。

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ハートリー(トロ・ロッソ・ホンダ)、119周を走破

Brendon Hartley (C)Scuderia Toro Rosso
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シーズン前合同テスト後半の2日目を担当したトロ・ロッソ・ホンダのブレンドン・ハートリー(27歳:ニュージーランド)は、前日のガスリーに続いて全体で5番目のベストタイム、そして小さなトラブルはあったもののこちらは全体の4番手となるこの日トータル119ラップもの周回を重ねてプログラムを進捗させた。

ハートリーは「午後にちょっとしたマシントラブルはあったけれどたいしたことじゃない。
その後は燃料を積んでレース・シミュレーションを行うこともできたしとてもプロダクティブな一日になったよ。
セットアップによってはドライブが難しい時もあったけれど、タイムは出ているので楽しいね」と、良好な反応。

またホンダの田辺豊治/テクニカルディレクターも「今日も暖かくて素晴らしいコンディションのもとテストを行うことができたので良かった。
ハートリーは前回のテストでは悪天候の関係もあって多くの距離が走れなかったが、今回はマシンへの理解を相当進めることができたと思う。
トロ・ロッソとの共同作業もうまくいっていて仕事は捗っている。
あと2日間もこのペースで進めたいね」と、満足気だった。

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バルセロナ合同テスト2日目タイム(3/07)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 D.リカルド AUS RedBull Renault 1'18.047 165
2 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'18.400 90
3 V.ボタス FIN Mercedes 1'18.560 85
4 S.ベッテル GER Ferrari 1'19.541 66
5 B.ハートリー NZL Toro Rosso Honda 1'19.823 119
6 F.アロンソ ESP McLaren Renault 1'19.856 57
7 C.サインツ ESP Renault 1'20.042 88
8 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'20.237 78
9 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.242 49
10 L.ストロール CAN Williams Mercedes 1'20.349 63
11 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'20.758 102
12 E.オコン FRA Force India Mercedes 1'20.805 130
13 C.ルクレール MON Sauber Ferrari 1'20.919 160
14 S.シロトキン RUS Williams Mercedes 1'22.350 80

   * 2017 PP-Time:1'19.149 L.ハミルトン/Mercedes (5/19)
   * 2017 TestTime : 1'19.024 S.ベッテル/Ferrari (3/09)
   * 2018 TestTime : 1'19.333 L.ハミルトン/Mercedes (3/01)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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ホンダ、「後半のテストは実戦重視のセットアップ」

STR Honda 『STR13』 (C)Honda Racing
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あいにく初日のテストはシャシー側のトラブル(ブレーキ関連)により阻害されてしまったが、同チームにエンジンを供給するホンダの表情は前向きなものだった。

ホンダF1の田辺豊治/テクニカルディレクターは、「今回のテストは雪に見舞われた前回に比べ気温も上がって意味のあるものになった。
われわれのテストプログラムも今回は本番のレースを意識した、より実践的なものになる予定だ。
マシンにちょっとしたマシントラブルが発生したのは残念だが、今の時期にこうした問題を洗い出すのは大事なこと。
残りのテストはノートラブルでプログラムを着実に進めたい」と、前向き姿勢をみせた。

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2018/03/07

トロ・ロッソ・ホンダはブレーキトラブル

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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シーズン前テストの後半初日に挑んだトロ・ロッソ・チームだったが、ブレーキトラブルに見舞われ走行が阻害された。

午前のセッションでトロ・ロッソ・ホンダを走らせたピエール・ガスリーはソフトタイヤで計測したベストタイムがこの日全体の5番手と好位置をキープしたものの、午後に入ってブレーキトラブルが発生し、結局再びコースに戻ることができなかったもの。

同チームで技術部門を束ねるジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、「トラブルの修復に思った以上に時間を取られてしまった。
予定のプログラムができず、ガスリーとホンダには申し訳ないと思っている。
今夜中に修理を終え、明日はハートリーに走ってもらう予定だ」と、コメントした。

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マクラーレン・ルノー、トラブルで度々のストップ

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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先週の合同テストで二つのマシントラブル(ホィールナット、そしてエクゾースト系か)に見舞われたマクラーレン・チームだが、再開された今週のテスト初日にもトラブルが続いた。

バンドーンがドライブしたマクラーレン・ルノーはいきなり電気系とみられるトラブルでストップ。
いったんはピットに戻されて修復されたものの、またコースインすると再度ストップして赤旗中断の原因に。

午後のセッションでも今度はハイドロリック系とみられるトラブルで再びストップして赤旗中断の原因となった。
前回のテストでカウルの損傷がみられた排気熱の問題もまだ引き摺っているとみられ、同チームの難題は続きそうだ。
もちろん今年はホンダのせいにすることは出来ない。

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ウィリアムズ、「メルセデス製パワーユニットへの不満」否定

Claire Williams (C)Williams F1
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複数のチームに対し供給されているF1パワーユニットについて、FIA(国際自動車連盟)が同一の仕様であることの確認を先に行ったが、これはメルセデス製パワーユニットに対してウィリアムズ・チームが不満を持っていることからと伝えられた。
しかし同チームはこうした噂を強く否定している。

他チームによれば、メルセデスは自チームに搭載するものと、ウィリアムズやフォース・インディアらのカスタマー・チームに供給するものではそのソフトウェアのスペックに違いがあるという。
こうした噂を受けFIAがカスタマー・チームのものも自チームのものと同一であるよう指示したものだ。

これについてウィリアムズ・チームのクレア・ウィリアムズ副代表は、わざわざ「最近メディアで伝えられていることとは異なり、メルセデスが提供するパワーユニットの同一性について私たちが疑問を呈したという示唆について、これを完全に否定します」との声明を発表した。

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『ハロー(頭部保護装置)』、視界に難点ありか

Halo Image (C)Scuderia Toro Rosso
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FIA(国際自動車連盟)は万一の場合の事故に備え、ドライバーの頭部を保護するため今シーズンから『ハロー(頭部保護装置)』の装着を義務づけたが、最初のシーズン前テストを終えたいま、なお否定的なコメントも聞かれるようだ。

それによればまずマシン面から重量増の問題。
2018年は昨季よりもマシンの最低重量が6キロ増加しているが、これは主にハローのためだ。
レーシングカーにとって重量増はコーナリングやブレーキングに悪影響を与えるだけでなく、とりわけハローの場合は位置が高いことが難点となっている。

またドライバーからは緊急時の脱出に時間が掛かることが訴えられている。
さらに多くのドライバーが口にしているのが視界の問題だ。
頭部を守るためには相当程度の強度が必要で、そのため改善されたとはいえまだその太さが気になる。
さらに平坦なコースではなくスパのオー・ルージュのような高低差があるコーナーの場合、ハローがドライバーの視界を一時的に遮る懸念があるという。

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バルセロナ合同テスト1日目タイム(3/06)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'20.396 171
2 V.ボタス FIN Mercedes 1'20.596 86
3 M.フェルスタッペン HOL Redbull Renault 1'20.649 130
4 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'20.808 91
5 P.ガスリー FRA Toro Rosso Honda 1'20.973 54
6 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'21.298 95
7 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'21.432 49
8 C.サインツ ESP Renault 1'21.455 91
9 S.シロトキン RUS Williams Mercedes 1'21.588 42
10 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'21.643 93
11 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'21.706 120
12 S.バンドーン BEL McLaren Renault 1'21.946 38
13 L.ストロール CAN Williams Mercedes 1'22.937 86

   * 2017 PP-Time:1'19.149 L.ハミルトン/Mercedes (5/19)
   * 2017 TestTime : 1'19.024 S.ベッテル/Ferrari (3/09)
   * 2018 TestTime : 1'19.333 L.ハミルトン/Mercedes (3/01)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2018/03/06

「日本でホンダと仕事をしたことが役立つ」と、ガスリー

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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ホンダとの初めてのパートナーシップをスタートさせたトロ・ロッソだが、その中でレースドライバーに起用されたピエール・ガスリー(21歳:フランス)は「日本でホンダと仕事をしたことが役に立っている」とコメントした。

「去年、日本でホンダからスーパー・フォーミュラを戦った経験が今こうして役になっていると思うな。
一緒に仕事をしたことで、ホンダのことを僕は良く知っているからね。
問題解決のため、どのようにアプローチを取ったらいいかなど、お互いにコミュニケーションがうまく取れているということだよ。
これは今シーズン、トロ・ロッソ・ホンダとしてF1を戦うのにきっと役に立つ筈さ」

2016年のGP2チャンピオンに輝いたガスリーは、トロ・ロッソ昇格が期待されたがシートが空かず断念、2017年はホンダ系チーム(無限)から日本のスーパー・フォーミュラに参戦した。
ただこの時はランキング首位に並びながらも、最終戦が台風の影響で中止となりタイトル獲得はならなかった。

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ハミルトン(メルセデス)、バルセロナの再舗装に不満示す

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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F1シーズン前テストが行われたバルセロナ・サーキットは2018年の開幕を前に路面の全面再舗装が行われたが、これについてメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは今回のトップタイムを記録しながらも意外に不満の表情をみせた。

「バルセロナの路面再舗装は失敗だったね。
再舗装のせいで路面のグリップ力が高くなって、ドライブが簡単な普通のコースになってしまったよ。
歴史あるコースには、そのレイアウトだけでなく路面にも特徴があって、それもまた一つの魅力になっているんだ。
これまでのもので十分だったのに、なぜ大金を掛けて再舗装したのか、意味がわからないよ」と、F1王者。

バルセロナが再舗装に踏み切ったのには、同じくここを舞台に行われる人気の2輪モトGPのライダーからの要求があったためだが、2輪・4輪双方のドライバー(ライダー)を同時に満足させるのは難しいことのようだ。

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トロ・ロッソ、「レッドブルとホンダ提携なら歓迎」

James Key (C)Scuderia Toro Rosso
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2018年シーズンを前にした最初のテストで至極順調なスタートをみせたトロ・ロッソだが、一部に噂される2019年のレッドブル・レーシングとホンダとの提携について、「事実なら良いことしかない」と、これを歓迎する意向を示した。

これは同チームで技術部門を束ねるジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターが語ったもの。
これまでレッドブルもホンダ・エンジンとなれば、チームの立ち位置の関係からレッドブル側にホンダ・ワークスの立場を奪われると指摘されていた。

「レッドブルがホンダ・エンジンになればわれわれがワークスの立場から落とされると心配する向きがあるが、そんなことはない。
技術的な意味からは良いことだらけだ。
なにしろ開発が倍以上のスピードで進むだろうからね。
向こうには資金力もあるし、トロ・ロッソにも追い風が吹くというものさ」と、前向き。

ただ別の関係者は「レッドブルの意向とは関係なく、トロ・ロッソはホンダと3年間の『ワークス契約』を結んでいる」との立場を強調した。

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2018/03/05

分配金減額でF1チームはますます困窮か

Tifosi (C)Ferrari S.p.A
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年々増大するF1コストで、F1チームは悲鳴を上げているが、2017年分のチーム分配金がさらに減額されたことがわかった。

チームへの分配金は2017年にそれまでのFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からリバティ・メディアへと移行したが、その際に『アリアンツ』(保険会社)や『UBS』(金融会社)など複数のスポンサーを失っていて、そのため分配金は2016年より約5%(4700万ドル:約50億円)削減されたとのこと。

リバティ・メディアは開催権料の低下やイベント数の削減などバーニー・エクレストン氏時代の『負の遺産』のせいとしているが、新オーナーになってからの人員増やイベントに経費が掛かっているとの指摘もされている。

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ベッテル(フェラーリ)、「優勝候補筆頭はメルセデス」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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シーズン前最初のテストを終えたフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルは、「今年も優勝候補の筆頭はメルセデスAMGチーム」と分析した。

「たったこれだけのテストで今シーズンの戦力分析をしろというのは乱暴な話だけれど、強いて言うならやはりメルセデスAMGチームが最右翼だろう。
11月にシーズンを終え、オフにみんな新型車の開発に集中した訳だけど、こんな短い時間に戦力は劇的には変わらない。
実際問題、ベストタイムは彼らのものだったしね。
ただF1マシンの開発はシーズン中も進められるものだからね。
ウチの連中はみんな高い問題意識を持っているから、レースを繰り返すごとに進化が繰り返されるんだ。
大事なのは21戦すべてを終えた段階で誰がチャンピオンシップの先頭にいるか、だよ」

ベッテルがタイトル奪還を果たせば2013年のレッドブル・ルノー以来、5回目の快挙ということになる。

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ジェームズ・キー(トロ・ロッソ)、マクラーレンとの違いを語る

James Key (C)Scuderia Toro Rosso
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昨年のマクラーレン・ホンダ時代とは打って変わって順調な滑り出しをみせたトロ・ロッソ・ホンダ『STR13』を開発したジェームズ・キー/テクニカル・ディレクターは、両者の立ち位置の違いを明らかにした。
それによればトロ・ロッソとホンダは互いにそれぞれの要求・立場を明確にし、それをすり合わせてより現実的なものに反映しているのだという。

「昨年までのマクラーレンとホンダの関係がどういうものだったのかは知らない。
そんなことは聞いてもいないし、それを知るのがわれわれの仕事でもない。
ただわれわれはホンダ側が改善のために必要だという考えを聞き、必要な部分は全面的に協力した。
もちろん互いに妥協しなければならない点もあったが、基本的にはお互いにに相手を理解して支援するという立場だ。
まだ最初のテストを終えただけだが、これまでの結果をみればそれはうまくいっていると思っているよ」

同氏はまた「ホンダの並々ならぬ意気込みを感じている」とも付け加えた。

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2018/03/04

ルノー、予選の不正燃焼取り締まりに協力

Image (C)Mercedes Motorsport
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これまでのところメルセデスAMGやフェラーリにパワーで後れを取っているとみられているルノー・エンジンだが、とりわけ予選時に上位チームは燃料(ガソリン)以外にオイルを不正に燃焼させてパワーアップを図っているとしてFIA(国際自動車連盟)に調査を進言、自らも調査に協力する姿勢をみせた。

ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターによれば、「かねてこの方法にはルールで規制が行われているが、一部のエンジンはこれを潜り抜けて今も不正を図っているとみている。
問題はFIAにそれを見抜けるだけの技術的な能力があるかどうかだ。
われわれに力を貸せる部分があるならば、協力したい。
これはスポーツなんだからね」

これについては、やはりルノー・エンジンを使うレッドブル・レーシングもかねて疑惑を強く指摘してきている。

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鈴鹿サーキットで『F1公認ゲーム』開始

鈴鹿サーキット (C)Mobility Land
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F1日本GPの開催地である鈴鹿サーキット(モビリティランド)は、管内の遊園地である『モートピア』で、F1公認のゲーム『Formula1×リアル謎解きゲーム?伝説のF1マシンの謎を解け?』をスタートさせることを明らかにした。
期間は3月3日(土)から10月8日(月)まで。

このゲームは、史上初、F1を運営するFOM公認の謎解きイベントで、謎解き用の冊子やシールなどが入ったツールセット(1500円)を鈴鹿サーキットで購入し、スマートフォンを使用しながら、ゆうえんち「モートピア」内に隠されているヒントをもとに“伝説のF1マシン"の謎を解き明かすというもの。

すべての謎を解き明かした人は、F1日本GPスペシャル記念カードがもらえるほか、抽選でパドックパス(30組60名)や親子ペア観戦券(30組60名)など、F1日本GPに関する特典が贈られるという。

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ハミルトン(メルセデス)、「暗号を解いている気分」

Mercedes AMG 『W09』 (C)Mercedes Motorsports
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ディフェンディング・チャンピオンとして他のドライバーから追撃を受ける立場に立ったメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、最初のシーズン前テストを終え次のように新型車の感触を語った。

「テストはとてもポジティブなものだった。
気温が低いのでタイヤの性能が発揮されないという点はあったけどね。
新しいシーズンに向けて最初に新型車をドライブするというのはドライバーなら誰だって興奮するものさ。
いったいどんな性格なのか、どこに不具合があるのか、まるで暗号を解いているような気分になる。
一言でいえば『W09』は昨年のものの正常進化形かな。
来週のテストではもっと学習してセットアップを進めてみるよ」

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2018/03/03

鈴鹿サーキットでもF1タイヤテスト実施へ

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤは、2019年仕様のタイヤ開発のため2018年のシーズン中に各所でテストを予定しているが、その中に鈴鹿サーキットも含まれることがわかった。

時期は日本GP(10月7日)終了後の10月9・10日の2日間。
担当はルノー・チームで、スリックタイヤでのテストとなる。
なおテストは各チームの分担により、複数のサーキットで行われる。

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ルノー・スポール、「年間3基になってもパワー下げない」

Renault Factory (C)Renault F1 UK
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F1エンジンは昨年までのいちドライバーあたり「年間4基」だった制限がさらに厳格化、今シーズンは「年間3基」なでに制限されることが決まっている。
こうしたことからエンジンの信頼性を上げるため、これまでより最大出力を落として対応するのでは、との見方が一部にあったが、ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは明確にこれを否定した。

「われわれが安全第一に走り、パワーを落とすとの噂があるが、それは誤りだ。
たとえ制限が厳しくなろうともわれわれの今シーズンのエンジンは最低でも昨季最終戦のレベルを維持して臨むことを明言する。
昨季中に行われた改善で、いまパワーとのバランスがこれまでで最も望ましいものになっているんだ。
とはいえもちろんすべての前提はまず信頼性にあることは明白だけれどね」

ルノー製パワーユニットは今季からマクラーレン・チームにも供給。
レッドブル・レーシングと比べ劣ることのない「注文の多い顧客」であることからルノー・スポールとしても多くの対応が迫られることだろう。

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ベッテル(フェラーリ)、「まだタイム云々の時期じゃない」

Ferrari 『SF71H』 (C)Ferrari S.p.A
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今回のバルセロナ合同テストでは2日目となった28日(水)に1'19.673のベストタイムをマークしたものの、最終日にメルセデスAMGのルイス・ハミルトン(メルセデス)に逆転を許し、最後のタイムとしてはライバルに1秒近くのギャップを付けられる結果となった。
しかしこれについて当のベッテルは、まったく意に介していないところを示した。

「まだ今年のマシンは走り始めたばかりなんだ。
今は新車に付きもののトラブルを洗い出すこと、そしてマシンを理解してセットアップを煮詰めていく段階。
ここでタイムがどうのこうのなんて全く意味がないことだよ。
来週のテストも同じ。
タイムを気にするのはメルボルン(開幕戦)のグリッドに着いてからの話さ」と、煙に巻いた。

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2018/03/02

トロ・ロッソ・ホンダの信頼性示したピエール・ガスリー

Pierre Gasly (C)Scuderia Toro Rosso
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コンディションも回復したバルセロナ合同テスト最終日は各チーム共精力的に周回を重ねたが、その中でも際立っていたのがトロ・ロッソ・ホンダのピエール・ガスリー(21歳:フランス)だった。

ガスリーはこの日一人でトータル147周をも周回。
これはスペインGP本番レースの実に2.2倍にもあたる距離だ。
4日間のトータルでも最多の距離を走破したのはガスリーで、全ドライバー中で最多となる229周、またチームとしてもトロ・ロッソ・ホンダが全チーム中最多の計324周を計測した。

ガスリーは「ウチは僕らドライバーも若いし、チームもまた経験が必要だから今は1周でも多く走りたいところ。
そこでこの信頼性はありがたいね。
お陰で多くのことを毎日学んでいるよ」と、前向き姿勢。
また「開幕戦に向けて全員でプッシュしている」とも付け加えた。

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ホンダと訣別してもトラブル続きのマクラーレン

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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昨年まで、マシントラブルがある度にホンダ側の責任を声高に追及してきたマクラーレン・チームだが、ルノーにパートナーをスイッチして初めて行われた今回のテストでも、ビッグチームらしからぬマイナートラブルが相次いだ。

まずは27日(火)に行われたテスト2日目、ストッフェル・バンドーンがドライブしたマシンはエクゾースト・システムのボルトが緩んだということで予定していた多くの走行が阻害された。
さらにテスト最終日となった2日(木)でも、リヤカウルが排気熱で損傷するトラブルが発生、マシンは火傷跡をさらしたままでの走行を余儀なくされた。

メカニックによれば原因となったパーツはわずか2ポンド(約290円)程度のボルトだったという。
同チームで指揮を執るエリック・ブイユ/レーシング・ディレクターは、「どうでもいい取るに足らないパーツが大きなダメージを引き起こした」と、嘆いた。

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バルセロナ合同テスト4日目タイム(最終:3/02)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'19.333 69
2 S.バンドーン BEL McLaren Renault 1'19.854 110
3 S.ベッテル GER Ferrari 1'20.241 120
4 K.マグヌッセン DEN Haas Ferrari 1'20.317 96
5 F.アロンソ ESP McLaren Renault 1'20.929 51
6 C.サインツ ESP Renault 1'20.940 60
7 L.ストロール CAN Williams Mercedes 1'21.142 54
8 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'21.973 65
9 M.フェルスタッペン HOL Redbull Renault 1'22.058 35
10 P.ガスリー FRA Toro Rosso Honda 1'22.134 147
11 N.ヒュルケンバーグ GER Renault 1'22.507 49
12 V.ボタス FIN Mercedes 1'22.768 60
13 C.ルクレール MON Sauber Ferrari 1'22.808 59
14 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'24.825 79
15 S.シロトキン RUS Williams Mercedes 1'31.979 47

   * 2017 PP-Time:1'19.149 L.ハミルトン/Mercedes (5/19)
   * 2017 TestTime : 1'19.024 S.ベッテル/Ferrari (3/09)
   * 2018 TestTime : 1'19.673 S.ベッテル/Ferrari (2/28)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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トロ・ロッソ・ホンダにルノーからのプレッシャー

Redbull 『RB14』 (C)RedBull Racing
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現在自身のワークスチームであるルノー・チームの他に、レッドブル・レーシングとマクラーレンの2チームにエンジン供給を行っているルノー・スポールでは、2019年の供給の決定を5月までに決めなければならないとした。

ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは、「2019年のエンジン供給についてはFIA(国際自動車連盟)の規則で今年5月15日には書面で通知することになっている。
だからレッドブルにはそれまでに結論を出してもらわなくてはならないよ」と、少なからぬ圧を掛けた。

現在のところ、レッドブル・レーシングにはこのままルノーのパワーユニットを使い続けるか、傘下のトロ・ロッソ同様ホンダのものにスイッチするか二つの選択肢がある。
しかし5月までに結論を出すとなるとその見極めがかなり難しいことが想像される。
シーズン序盤でのトロ・ロッソ・ホンダの戦闘力に注目が集まることだろう。

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2018/03/01

シーズン前テスト、悪天候も日程変更できず

Barcelona Scene (C)Mercedes Motorsport
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バルセロナ・サーキットを舞台としたシーズン前テスト3日目は雪に見舞われるなど悪天候に左右され、アロンソ(マクラーレン)以外にはまともにコースを走ろうとするチームはなかった。

メルセデスAMGチームのジェームズ・アリソン/テクニカル・ディレクターは、「テストが一日潰れるのは目に見えたこと。
悪コンディションを突いて走っても、リスクだけで得られるものなどない。
われわれは8日分のテストを7日間で終えられるようプログラムを組み直した。
それだけのことだよ」と、余裕。

一方マクラーレンのエリック・ブイユ/ディレクターは「3日目の分を中止にして、2日(金)か5日(月)に変更しようと提案したが、二つのチームが拒否した」と、暴露。
そのチーム名は明かさなかったが、それぞれにフィルミングデーを予定していたウィリアムズ&フェラーリの2チームだとみられている。

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アロンソ(マクラーレン)、『最多&最速タイム』に満足

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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28日(水)、バルセロナ合同テスト初日に続き2度目の走行を行ったマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソは、『最多&最速タイム』に満足していることを明らかにした。

この日のバルセロナは朝青龍から冷たい雪に見舞われ、天候不良でメディカル・ヘリコプターが飛べないことから開始が大幅遅れ。
雪が雨に変わっても多くのチームがインストレーションラップだけでガレージに戻る中、アロンソだけが唯一11周を周回して有効なラップタイムを記録、結果アロンソが『最多&最速タイム』を記録したこととなったもの。

アロンソは「みんなが危険を回避したコースに出なかったのはわかる。
でも僕らにはこんな条件でもいろいろと走って確かめなければならないことがあるんだよ」と、表情を和らげた。

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バルセロナ合同テスト3日目は降雪に見舞われる

Barcelona Scene (C)Mercedes Motorsport
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スペインのバルセロナ・サーキットで行われているシーズン前テスト3日目は、思わぬ降雪に見舞われ、実質的な走行は叶わずに終えた。

コースに出たのはアロンソ(マクラーレン)、リカルド(レッドブル)、ハートリー(トロ・ロッソ)、クビサ(ウィリアムズ)、エリクソン(ザウバー)、ライコネン(フェラーリ)、ペレス(フォース・インディア)、ヒュルケンバーグ(ルノー)、ストロール(ウィリアムズ)、グロージャン(ハース)、そしてハミルトン(メルセデス)の11台だったが、ほとんどのクルマはインストレーションラップのみでノータイム。
唯一、11周したアロンソ(マクラーレン)だけが2'18.545というタイムを記録したが、これはドライの時に比べて1分近くも遅いものだった。

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『マルティーニ』、「今後F1を支援する予定はない」

Martini/Ferrari (C)Ferrari S.p.A
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かつてはフェラーリ・チームのスポンサーとして、またその後はウィリアムズ・チームのタイトル・スポンサーとしてF1に寄与し続けたイタリアの著名アルコール・ブランド『マルティーニ』だが、2018年末の契約終了以降はF1のスポンサーになる予定はないとした。

これは同ブランドを所有するバカルディ・グループのスポークスマンが明らかにしたもので、同グループの考える商業的戦略とF1とが合致しなくなったことが原因という。
ただウィリアムズ・チームとの契約交渉と並行し、他チームとも話し合いを行っていたとの報道もあり、最後までF1での存続を模索していたともみられている。

現在F1ではアルコールそのものの広告を禁じていて、フェラーリ・チームのマルボロ(タバコ会社)同様に商業活動が難しくなっている一面はある。

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