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2017年12月

2017/12/31

ハミルトン(メルセデス)、インスタグラムへの投稿削除

 Instagram

メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(32歳:イギリス)が、自身の『インスタグラム』に投稿していたすべての写真・動画等を削除したことがわかった。

ハミルトンは今年のクリスマスの際、自身の甥っ子がピンクのプリンセスドレスを着てお姫様の格好をしている写真を投稿、同時にこれを嘆くコメントを添えた。
しかしこれがLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)活動家らの非難を呼んだことから謝罪していたもの。

ただその後もハミルトンを批判するコメントが止まなかったことから、今回すべての画像、動画、そして記事を削除したとのこと。

なお現F1チャンピオンであるハミルトンのイスタグラムにはトータル570万人ものフォロワーがいたという。

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メルセデス、「レッドブルに供給しない理由」

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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以前、マクラーレン・チームとの間でエンジン供給について話し合いしたことがわかったメルセデスだが、その一方でレッドブルへの供給には消極姿勢を貫いている。
その背景について、メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは次のように語っている。

「なぜわれわれがレッドブルと手を組まないか、それは彼らのエンジン供給元に対する姿勢に原因がある。
レッドブルは長く密接な関係にあるルノーに対し、その名声を傷つけるようなことをしているじゃないか。
栄光を共にしたパートナーに対し、そうした姿勢は相手へのリスペクトが足りないというもの。
その点われわれには相手を尊重する文化がある。
今まですべてそうだ。
そうでなければF1という世界でやっていけないよ」

そのレッドブルには再来年ホンダがエンジン供給する可能性が囁かれている。

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来春ケルンに『シューマッハ・コレクション館』開設へ

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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元7回のF1チャンピオンに輝くミハエル・シューマッハ(48歳:ドイツ)の業績を称える私設の『シューマッハ・コレクション館』が、来年の4月を目途にドイツでオープンすることがわかった。

これはイタリアのスポーツ紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が報じたもので、場所はシューマッハの出身地であるケルペン近郊のケルンを予定。

予定ではシューマッハが現役時代に戦ったレーシングカートの現物やヘルメット、トロフィー等で、家族の意向により入場は無料になるとのこと。

2013年の年末にグルノーブル(フランス)でのスキー事故で重体となったシューマッハは現在も自宅で療養が続いている。

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2017/12/30

マクラーレン、パパイヤ・オレンジ・カラーの復活を検討

Indycar (C)Indycar Media
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今シーズン、カラーリングを一新したマクラーレン・チームが、2018年再びその変更を検討していることがわかった。
成績不振にあえいだ同チームでは、これまでのグレーを基調としたものから伝統のオレンジへの変更を明らかにしたが、実際には渋いオレンジと黒の組み合わせというものになり、期待したコアなフアンを失望させた。

今回は本来のコーポレイテッドカラーである鮮やかなオレンジ一色にするというもので、いみじくも今年フェルナンド・アロンソがインディ500レースに挑戦した時のものがお手本になりそうだ。

同チームのエリック・ブイユ代表によれば、カラーリング変更はまだ検討段階で決定したものではないとされるが、その可能性は高そうだ。

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ハミルトン(メルセデス)、「ポールリカールよりマニクール」

Magny_cours_image (C)Honda Racing
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2008年のマニクール・サーキットでの開催を最後に途絶えていたフランスGPが、来年はポールリカール・サーキットに舞台を変えて10年ぶりに復活することが決まっている。
しかしこれについてメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン(32歳:イギリス)は、「ポールリカールより昔のマニクールのほうが良かった」と、開催場所について異を唱えている。

「正直なところ、僕はポールリカールでやることには賛成できないな。
あそこはピレリのタイヤテストで走ったけれど、ただフラットでストレートばかり。
はっきり言ってつまらないところ。
フランスにはルマン、ディジョン、ランス、ルーアン、クレルモンフェランなど他にもたくさん美しくて魅力的なサーキットがあるじゃないか。
せめて以前のマニクールのほうがまだましだよ」と、現役F1チャンピオン。

ちなみにハミルトンがマニクールでのフランスGPに参戦したのは2回だけだが、3位と10位(いずれもマクラーレン・メルセデス)で優勝はない。

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「影に怯えたレッドブル」と、ニキ・ラウダ氏(メルセデス)

Max Verstappen Win (C)Redbull Racing
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今年10月、レッドブル・レーシングは同チームのマックス・フェルスタッペン(20歳:オランダ)と2019年までだった契約をさらに1年延長したことを発表したが、同時に契約金の大幅アップがなされたとみられている。

しかしこれについてニキ・ラウダ氏(メルセデス)は次のようにその背景を語っている。

「レッドブルはどうやらわれわれがフェルスタッペンに契約交渉を始めたため、あわてて契約金のアップと延長をしたようだ。
しかしわれわれがフェルスタッペンにコンタクトを取った事実はないよ。
レッドブルはそんな見えない影に怯えたんじゃないか。
お陰でずいぶんな散財を強いられたらしいね」と、元3度のF1チャンピオン。

伝えられるところでは、フェルスタッペン確保のためレッドブルはこれまで年間500万ドル(約5億7千万円)程度だったものを3千万ドル(約34億円)ほどにまで大幅な引き上げを行ったとされている。

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2017/12/29

ブレンドン・ハートリー(トロ・ロッソ)、公園道路の名前に

Brendon Hartley Street (C)Manfield Park

トロ・ロッソ・チームのブレンドン・ハートリー(27歳:ニュージーランド)の名前が、故郷であるニュージーランドのマンフィールド・サーキットに続く道路に『Brendon Hartley Dr』として名前が冠されることがわかった。

元々レッドブル・グループのジュニア育成ドライバーだったハートリーはこれまで主にポルシェ・チームからWEC(世界耐久選手権)に参戦してきたが、来季フルタイムでトロ・ロッソ・ホンダのレースドライバーが確定している。

ハートリーにとって光栄なことは、このサーキットには母国の英雄クリス・エイモンの名前を冠して『マンフィールド・サーキット・クリス・エイモン』と呼ばれていて、これに並ぶ栄誉とみられているからだ。

1960年代にフェラーリ・チームやマーチ等で活躍したエイモンはさらに自身のチームでもF1参戦、5回のポール獲得を果たしたが、最高位は2位(3回)に留まった。
また1966年にはルマン24時間レースでも優勝するなどニュージーランドを代表するレーシングドライバーだ。

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メルセデス、「2018年マクラーレンへの供給話し合った」

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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2017年シーズンで3年間続いたホンダとのパートナーシップを終了、来年からはルノー製パワーユニットの搭載を決めたマクラーレン・チームだが、報道された通りメルセデスとの間でかなり深い交渉が続けられていたことがわかった。

これはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが明かしたもの。
「2017年の早い時期、ホンダの戦闘力に見切りを付けたマクラーレンはわれわれとの間でエンジン供給契約について話し合いを始めたんだ。
マクラーレンとメルセデスとは長い関係があり幾多の成功も収めてきたからね。
しかしこの短期間にメルセデスの側で4番目のチームに最高の形で供給するというインフラを整えることは困難であるとなり、この話は自然と流れてしまった。
お互いに意欲はあったが、如何せんプロジェクトを始めるのが遅すぎたんだよ」

ただ将来については「われわれはすべての可能性について門戸を開けている」と、フリーであることを強調した。
なおマクラーレン・メルセデスは1998年にコンストラクターズ・タイトルを獲得している。

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G.シュタイナー(ハースF1代表)、「誇るべき2年間だった」

Gunther Steiner (C)Haas F1 Team
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2016年開幕戦オーストラリアGPでF1新規参入、以来2シーズンの戦いを終えたハースF1チームがその2年間を次のように振り返った。

その中で同チームを現場で率いるギュンター・シュタイナー代表は、「これまでF1に新規参戦した幾多のチームは、揃ってグリッドの最後尾に留まる苦戦を強いられてきた。
それはケータハムであったり、ヴァージンやマノー、またヒスパニアなんかもそうだった。
しかしわれわれけは昨年のデビュー・シーズン、全11チーム中の8番手と、ニューカマーとしては高い戦闘力をみせることができた。
しかしわれわれは決してそれで傲慢になったりはしなかった。
こうした世界では2年目のシーズンがさらに難しいことを知っていたからね。
新しいレギュレーションにも対応しながら早期に開発を開始し、それでなんとか今年もコンストラクターズ・ランキング8位を死守することができたんだ。
これは決して恥ずべきものじゃないと自負しているよ」と、胸を張った。

同じランキング8位とはいえ、2016年が29点だったのに対し、2017年は6位まで僅差の47点にまで獲得ポイントを伸ばしている。

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2017/12/28

マクラーレン首脳、リバティ・メディアの改革を支持

2016 America GP Start Scene (C)Redbull Racing
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今シーズンからF1新オーナーとなったリバティ・メディアはさっそく数々の改革を進めているが、こうした変化に抵抗を示すチームも多い。
そんな中、マクラーレン・チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは「F1チームはリバティ・メディアの改革を支持すべき」と、この改革に理解を示す姿勢をみせている。

「確かにリバティ・メディアがいま進めているF1改革案の中には、われわれチーム側に痛手を伴うものもある。
しかし改革というのはいつだってそういうものだ。
彼らが目指す方向は、チームが求めているものと違いはないと信じたい。
そもそも多くの部分が破損した状態でスタートしたのだから、すぐに問題が解決する訳じゃない。
まだ改革がスタートして1年も経っていないんだ。
われわれはもっと長い眼で自体の推移を見守る必要があるよ」

ただヨーロッパ発祥のF1グランプリに対し、アメリカ流で改革を進めるリバティ・メディアの姿勢にはなかなか馴染めない部分もあるようだ。

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レッドブル首脳、「2018年のホンダに注目」とプレッシャー

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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近い将来、レッドブル・レーシングに搭載の可能性も伝えられるホンダ製パワーユニットについて、同グループのレーシング・アドバイザーであるヘルムート・マルコ博士が「2018年の戦績に注目している」と、プレッシャーを掛けている。

これは同氏がF1公式サイトで次のように語ったもの。
「今シーズン後半、トロ・ロッソは数多くのマシントラブルに見舞われた。
マシンの側にも問題があったのは事実だが、ルノー・エンジンの信頼性はレースを戦う上で障害になった。
その意味で来年はホンダと綿密なパートナーシップがなされなければならない。
両者はいま来季に向けて懸命に仕事を進めているが、われわれも来季のホンダには高い関心を持って注目しているところだ」

ルノー・スポールによるレッドブル・レーシングへのエンジン供給は2018年限りとされていて、その後は同チームもホンダ・エンジン搭載になる可能性が高い。
そのためにも来季トロ・ロッソ・ホンダの成否は、本家レッドブル・レーシングにとっても重要な関心事ということになる。

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不評のハロー(頭部保護装置)、広告効果に期待

Halo System (C)Sahara Force India F1
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衆知のように、FIA(国際自動車連盟)は2018年シーズンからF1にハロー(頭部保護装置)の装着を義務づけている。
ドライバーやチーム関係者からは不評の声が聞かれるハローだが、これについてマクラーレン・チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターは商業的なメリットから前向きに捉えていることを明らかにした。

「来年からのF1は、この厄介な装置のせいで意識を変えなければならないことになりそうだ。
ただ実際にカメラがどのような映像を映し出すことになるかにもよるが、このハローが装着されることで、場合によってはこれまでスポンサー広告の重要なスペースだったドライバーのヘルメット・バイザーのポジションをハローが奪うことになるかも知れない。
ただその場合でももちろん使われるのは装置の外側部分であって、ドライバーの視界に影響を及ぼす内側については制限されるだろう」

ハローの導入については視界だけでなく、重量増やバランスに難を唱える関係者も多い。

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2017/12/27

マックス・チルトン、「F1はスポーツとして成立しない」

Max Chilton (C)Marussia F1 Team
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かつて2013年から2014年に掛け、当時のマルシアでF1を戦ったイギリスのマックス・チルトン(26歳)がF1について言及、「スポーツとして成り立っていない」と、酷評して注目されている。

「F1はモーターレーシングの最高峰というけれど、上位チームと下位チームトの戦力に差がありすぎて、いつだって走る前からもう序列が予想されてしまっている。
こんなのはスポーツとは言えないよね。
スポーツというのは同じレベルの戦いでできるだけ接戦になるべきものなんじゃないのかな。
もちろんマシンやエンジンという『道具』を使うモーターレーシングではある程度止むを得ないことだけど、それでもF1に比べてインディカーなんかいつだって大接戦で誰が勝つのかわからないようになっている。
F1もそうしたワンメイクのようになれとは思わないけれど、インディカーから学ぶべき点は少なからずあると思うよ」

マルシアはヴァージン・レーシングらの系譜を引くプライベートチームだが、2015年シーズンを最後に消滅した。

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FIA、ステアリングによる空力操作禁止を徹底へ

Redbull 『RB13』 (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は、2018年シーズンに向けF1マシンがステアリングの操作と連動してエアロダイナミックスを操作することを禁じると通達した。

FIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターによれば、一部チームがステアリングの動きを感知してコーナリング時の車高をコントロールし、エアロダイナミックスの効果を得るような機構を使っているとみられることに対し、レギュレーションに合法であることの証明をチーム側に求めるというもの。

関係者によればこうした機構を採用しているのはレッドブル・レーシングのマシンではないかとみられている。
そして今回の措置はフェラーリ・チームからの告発がきっかけになったと推測されている。

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バルテリ・ボタス(メルセデス)、「この1年で成長した」

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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現在最強の王者とされるルイス・ハミルトンをチームメイトに持つメルセデスAMGチームのバルテリ・ボタスだが、周囲の辛口な評価を尻目に本人は「この1年で大きく成長した」と自負している。

ウィリアムズ・チームから電撃移籍を果たした2017年、シーズン序盤はバーレーンで初ポール、さらにロシアでは初勝利を飾るなど順調だったが、その後しばらくは苦しい時期が続いた。

「僕は自身に高い目標を設定するタイプだから、今年はもちろんタイトル獲得を視野に入れていたのは事実。
だって実際にそれだけのチームで走らせてもらったんだからね。
ただ残念ながら一貫性に欠けたためにタイトル獲得には失敗したけれど、でもこの1年ハミルトンという偉大なドライバーを同僚として学んだことは実にたくさんあるよ。
記録の上では4回のポールと3回の優勝というものだったけれど、数字以上のものを僕は得たと確信しているんだ。
それを来年の戦いに活かさなくては」

ボタスの今季ランキングはハミルトン&ッテルに次ぐ3位というものだったが、シーズンを締め括る最終戦でポールTOウィンというのは評価をさらに高めたに違いない。

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2017/12/26

2018年の『F1ライブ』開催地にマルセイユ浮上

2006 France GP (C)Honda Racing
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2017年、イギリスGPに合わせロンドンで行われた『F1ライブ』に、来年に向けマルセイユ市が名乗りを挙げたことがわかった。

新オーナーであるリバティ・メディアの肝煎りで始められたこのイベントは今年第10戦イギリスGPの日程に合わせロンドン市内に特設会場を設け、著名ミュージシャンによるライブやF1カーのデモンストレーション等を行い、F1人気を盛り上げる一助となった。

来年の開催はまだ決まっていないが、これに早くも立候補した形。
マルセイユ市はフランスになるが、1950年に初開催という伝統のフランスも2008年のマニクールを最後に開催が途絶えている。
今回の立候補は、そのフランスGPの復活開催の一助となるものとみられる。
事実、そのマニクールとマルセイユとはわずか25キロほどの距離でしかない。

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マクラーレン、2018年のインディ500参戦は時期尚早

Indy 500 Race Image (C)Indycar Media
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2017年、ホンダとアンドレッティ・オートスポーツの支援により念願のインディ500レース参戦を果たしたマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(36歳:スペイン)は、今年の参戦についても強い意欲をみせているとみられるが、一部で噂になったマクラーレン・チーム自身による参戦の可能性はないとされる。

これは同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターがアメリカの『レーサー』による取材に答えたもの。
その中でこの新指導者は次のようにその事情を語っている。

「今年のアロンソのインディ500参戦はある意味特殊な、異常な事態の中で行われたもの。
今年われわれが正式に参戦するとしたら、それまでに準備しなければならないことは山ほどある。
われわれが出るからにはただ参加すればいいというものではないし、一度限りになるようなものであってはならないからね。
そしてそれはすなわち、残念ながら今年は実現しないということだ」

それでもアロンソは1月のデイトナ24時間レース、さらに6月のルマン24時間レース参戦の可能性も窺っているとみられる。

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ニキ・ラウダ氏(メルセデス)はバルテリ・ボタス高評価

Valterri Bottas (C)Mercedes Motorsport
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目下F1王者に君臨するメルセデスAMGチームでは、まだ来年の契約があるにも関わらず早くもバルテリ・ボタス(28歳:フィンランド)の後任について様々なドライバーの名前が取り沙汰されているようだ。
それによれば来シーズン、ボタスがハミルトンを脅かすような活躍をみせない場合、同チームから放出になると言われているもの。

そうした中、メルセデス・モータースポーツでCEO(最高経営責任者)を務めるニキ・ラウダ氏は、ボタスにエールを贈った。

「私自身はボタスをとても評価しているよ。
ロズベルグが突然の引退表明をして、まったく準備のないところから彼のメルセデスでの仕事は始まったんだ。
タイトルを争う、文句なしのトップチームにいきなり入ってハミルトンのようなドライバーをチームメイトにして戦うというのがどれだけ困難なことか、私には理解できる。
ハミルトンの9勝に対し、彼の3勝は少ないという向きもあるが、私は決してそうは思わないね。
彼は終始大きなミスを犯すこともなく、無難に最初のシーズンを勝利で締め括ったんだ。
彼と契約したのは間違いではなかったということさ」

ただメルセデス内部で同様に力を持つトト・ウォルフ氏は必ずしも同じ考えではないようで問題を複雑化させている。

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2017/12/25

メルセデス、ルイス・ハミルトンに長期契約持ち掛け

L.Hamilton & T.Wolff (C)Mercedes Motorsports
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現行の契約が2018年末までとされる現チャンピオンのルイス・ハミルトン(32歳:イギリス)だが、メルセデスAMGチームはさらなる長期契約を結ぶべく交渉していることがわかった。
そうした事情について明かすのはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターで、英『BBCスポーツ』の番組で次のように語っている。

「もちろんわれわれとしては2019年以降もハミルトンに残ってもらうべく彼と話をしているよ。
これはチーム全員が願っていることでもあるし、またこの点についてはハミルトン自身も同じであると思っている。
ただ彼はまだ自身の将来について多岐に渡る可能性を探っているようだ。
彼の関心事は決してモーターレーシングだけではないからね」と、慎重姿勢。

目下、F1最強を誇るメルセデスAMGだが、もしも共に契約が来年末のハミルトン&ボタス二人が揃って離脱するようなケースが起きた場合、さすがに安穏としてはいられないことだろう。

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ルノー・スポール首脳がセルゲイ・シロトキンを後押し

Sergey Sirotkin (C)Renault Sport F1
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来シーズン、残留が確実視されるランス・ストロール(19歳:カナダ)のチームメイトがまだ決まっていないウィリアムズ・チームだが、その有力候補の一人であるセルゲイ・シロトキン(22歳:ロシア)に対し強力な援軍が現れた。

それはルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターで、同選手が資金持込だけのペイ・ドライバーでないことを強調している。

「シロトキンはウチでテスト&リザーブドライバーを務めていたのでその力は良く知っている。
また幾度となくグランプリウィークのフリー走行にも出走しているので現場の雰囲気やサーキットにも慣れているんだ。
たまたまタイムが出なかった時もあるが、それはマシンのトラブルがあったためで彼に責任があるというものじゃない。
ウィリアムズがどう判断するかは別問題だが、私なら彼を起用するね」

またシロトキンにはロシア企業がスポンサーについていて、豊富な資金はウィリアムズ・チームの起用に少なからず影響はある筈だ。

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トロ・ロッソ・ホンダ、心配点はドライバーか

Toro Rosso Duo (C)Scuderia Toro Rosso
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2018年シーズン、これまでのルノー・エンジン搭載のカスタマーからホンダ・エンジン独占供給チームとなり飛躍が期待されるトロ・ロッソ・チームだが、心配な点が経験の少ないドライバーにあるようだ。

先にFIA(国際自動車連盟)から発表された2018年のエントリーリストではまだ空欄となっていた同チームだが、チームはすでに来季レースドライバーとして今年すでに数戦で起用しているピエール・ガスリー(21歳:フランス)とブレンドン・ハートリー(27歳:ニュージーランド)というフレッシュなドライバー・ラインナップになることを明らかにしている。
これについて同チームのフランツ・トスト代表は、次のように語っている。

「来シーズン、ホンダからパワーユニットの供給を受けることについては大いに期待をしている。
われわれとしても最大限の形でこれを受け入れたい。
心配すべき点があるとすればドライバーかも知れない。
シーズン半ばに経験豊富なカルロス・サインツを失ったことは残念なことだ。
彼はわれわれのクルマを熟知していたし、タイヤについても優れた管理能力を持っていたからね。
来年は二人とも若いドライバーになるので、彼らをいかに早く成長させられるかが重要なポイントになるだろう」

チーム獲得ポイントのほとんどを一人で稼いでいたサインツのシーズン途中移籍(ルノー)の背景には、エンジン契約交渉も関係していると言われている。

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2017/12/24

フェラーリの2018年新型車、クラッシュテスト合格

Ferrari 『SF70H』 (C)Ferrari S.p.A
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タイトル奪還を狙うフェラーリ・チームの2018年新型車が、全チームに先駈けてFIA(国際自動車連盟)の前面クラッシュテストに合格したと伝えられた。

この新型車の正式名称はまだ明らかでないが、開発コードネームは『669』であると理解されている。
今シーズンの『SF70H』はセバスチャン・ベッテルの手により5勝を記録したが、念願のタイトル獲得のためには最低限チャンピオンになったルイス・ハミルトン(メルセデス)の8勝を越えるのが目標となるだろう。

なお新型車のお披露目はすでに来年2月22日(木)にインターネットによるオンラインで行われることが発表されている。

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チーム首脳も『グリッドガール廃止案』に懐疑論

Grid Girl (C)Scuderia Toro Rosso
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F1改革を進めるリバティ・メディアのチェイス・キャリー/CEOが示した『F1グリッドガール廃止案』について、ドライバーの立場からマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が懐疑的な見解をみせたことが話題を呼んだが、チーム関係者の中にもこれに同調する動きがあることがわかった。

その先頭がF1をリードするフェラーリ・チームのマウリツィオ・アリバベーネ代表で、「グリッドガールはもうすっかりF1シーンに定着したもの。
彼女らがいるお陰でF1は華やかなものになっている。
女性がいることで弊害があるとは思えないし、今さら廃止論なんてどうかな」と、廃止に消極姿勢をみせた。

またレッドブルのヘルムート・マルコ博士も、「それならアメフットでチアガールが応援するのはどうなんだ」と、これに同調しているという。

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ランド・ノリス(マクラーレン)、「F1のタイヤは違いすぎ」

Land Noris (C)McLaren Group
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これまでのコンサバティブな姿勢から一転、今シーズンのF1タイヤはより柔らかい方向に変更したこともあり大幅にスピードアップしてラップタイムの短縮が実現されたが、このタイヤについてマクラーレン・チームのテスト&リザーブドライバーに指名されたランド・ノリス(18歳:イギリス)が次のように言及している。

「僕は様々なピレリのタイヤを体験してきたけれど、今年のF1用タイヤは性格がまるで違うように感じたね。
確かにF1用タイヤ自体はグリップもありその一方でグラデーション(性能劣化)も抑えられているので周回を重ねてもプッシュできる。
でもそれと比べてF2用タイヤは違いすぎるんだ。
こちらはこれまでのピレリそのものなんだけど、F2のグラデーションはF1と比べて10倍はあるんじゃないか。
両者はまるで異なるメーカーのタイヤのように違うもの。
F2はF1登竜門というけれど、その意味ではまったくF1の勉強にはならないと思うよ」と、辛辣だ。

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2017/12/23

E.オコン(F・インディア)、メルセデスに助け求めていた

Esteban Ocon (C)Sahara Force India F1
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今シーズン、新加入したエステバン・オコン(21歳:フランス)の活躍と共に古株であるセルジオ・ペレス(27歳:メキシコ)との間で軋轢を産んだフォース・インディア・チームだが、その『抗争』の際中、オコンがメルセデス首脳に助けを求めていたことがわかった。

これはオコン自身がイギリスの専門誌『オートスポーツ』に明かしたもの。
それによればペレスとの確執は「殺意すら感じた」という強烈なものと主張している。

「僕が今シーズン途中、ウォルフ(トト・ウォルフ/メルセデス・モータースポーツ・エクゼクティブ・ディレクター)に電話をしたのは事実だよ。
なぜなら当時僕らは抜き差しならない状況に追い込まれていたからね。
チームメイトというものは、同じ目的のためお互いに力を合わせて仕事をして行くものだと思っていたんだ。
ところがこのチームでは全然違っていたよ。
いまここでその詳細を明らかにすることはできないけれど、(チームメイトから)殺意すら感じたというのは間違いじゃないんだ。
ウォルフならメルセデスで同様のこと(ハミルトンvsロズベルグ)を経験していたから、何かアドバイスを受けられると思ったからね」

オコンは当時のマノー・レーシングから2016年第13戦ベルギーGPでデビューして以来、今年現在のフォース・インディアに移ってからも完走続き。
また今年はモナコで12位になった以外、ブラジルまで全戦でポイント獲得という活躍をみせていたが、レースではしばしばペレスとの確執がみられていた。

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フェルスタッペン(レッドブル)、「ホンダ施設見て残留決めた」

Honda Sakura Factory (C)Honda Racing
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将来のF1チャンピオンと目される逸材マックス・フェルスタッペン(20歳:オランダ)だが、レッドブル・レーシングとの契約をまだ2年以上も残す今年10月の段階で更に1年延長することを決めて関係者を驚かせた。

これについて同グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、「さくら(ホンダのF1開発拠点)を訪ねたことが契約延長の決め手になった」と、その背景を明かした。

それによれば当時メルセデスAMGチームとの交渉が噂されていたフェルスタッペンを伴ってさくらのF1拠点を訪問、同選手はその設備の素晴らしさに納得したのだという。
もちろん契約金のアップも果たされたとみられるが、この時点ですでにフェルスタッペンは近い将来にレッドブル・ホンダが実現することを聞かされていたことになる。

レッドブル・レーシングは2018年もルノー製パワーユニットを搭載して戦うことがすでに決まっているが、これにより2019年以降ホンダ・エンジンへのスイッチがいよいよ確実視されることとなった。

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ニコ・ロズベルグ、「テレビ解説は公平な立場で」

N.Rosberg & N.Lauda (C)Mercedes Motorsports
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2016年シーズン末で現役から引退した元メルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(32歳:ドイツ)は、既報のように2018年は母国ドイツでF1放映する『RTLテレビ』でコメンテーターを務めることが決まっているが、メルセデスとの密接な関係について懸念する声に、次のように語っている。

これは独『ビルト』紙の取材に答えたもの。
その中でこの2016年のF1チャンピオンは、「確かに僕は現役を引退してからもアンバサダーとしてメルセデス・モータースポーツとは密接な関係を続けてきたけれど、それも今年いっぱいで打ち切りになる。
つまり来年からはまったくフリーで公正な立場での仕事になるよ。
それにこれまで解説をしてきたニキ・ラウダだってメルセデスでの肩書きはそのままだったんだから、全然問題ないよ」と、説明。

この件に関しては逆にロズベルグが直近までチャンピオン・チーム中枢にいたことが却ってF1解説に重みを増すと期待する向きもある。

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2017/12/22

ウィリアムズの技術力、地上から宇宙へ

Image
ウィリアムズ・チームの親部門である『ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング』が、フランスに本拠を置く航空宇宙機器開発製造会社『エアバス』との共同研究を進めることがわかった。

研究対象は『高高度疑似衛星』というもので、太陽電池を動力として宇宙からの通信・監視等について能力を高めたもの。
通常の飛行路よりもさらに高い高度で飛行するため高高度と言われている。

ウィリアムズ側は軽量コンポジットやエレクトロニクス関連のF1技術力を活かし、飛行のエキスパートであるエアバスとの技術的相乗効果を期待しているとのこと。

なおこれまでも様々な分野でF1と航空学とは密接な関連が繰り返されてきた。

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オランダGP復活に向け、アッセンが名乗り

TT Circuit Assen
マックス・フェルスタッペン(20歳:オランダ)の活躍もありF1人気が盛り上がるオランダではオランダGPの復活開催が期待されているが、その候補として新たにドレンテ州にある通称アッセン(正式名『ツーリスト・トロフィ・サーキット・アッセン』)が名乗りを挙げていることがわかった。

主に2輪レースの開催地として知られるアッセンは、しかしF1には低速コースで規模も小さいことからF1グランプリ開催となればそれなりの改修が必要になるものとみられる。

1952年からスタートしたオランダGPは長い歴史を誇るが、これまではすべてザンドフールトを舞台に行われてきた。
最後の開催は1985年で、この時はマクラーレン・ポルシェを駆ったニキ・ラウダが優勝している。

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FIA、フリー走行1回目セッション参加の資格を厳格化へ

FIA
FIA(国際自動車連盟)が、来シーズンからフリー走行1回目セッションへ参加するドライバーの資格についてこれまでより厳格化する方向であることを明らかにした。

現在F1グランプリに参戦するためにはいわゆる『スーパーライセンス』が必要で、そのためには下位シリーズで一定の戦績を収めるなど厳しい制限が設けられている。
一方、グランプリウィークのフリー走行1回目セッションのみの参加については、原則F1マシンにより2日間で300キロ以上を走破するなど緩やかなものに抑えられている。
しかし危険防止の観点からこれをスーパーライセンスに準ずる厳しいものにしようという考えのようだ。

具体的には、F2で6戦以上のレース経験や一定のポイント獲得など、シングルシーターとりわけF2レースでの経験を優先させる方向とみられる。
F2は日本には馴染みが少ないだけに、日本人ドライバーにとっては必ずしも良い話ではなさそうだ。

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2017/12/21

ドイツ『RTLテレビ』、F1放映3年間延長

Hockenheim Stand (C)Mercedes Motorsport
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現行の契約が今年で終了するということで、その延長に関心が集まっていたドイツ『RTLテレビ』のF1放映だが、2018年からさらに3年間延長したことがわかった。

報道自体は『ビルト』紙により1週間も前に報じられていたが、RTLテレビ&リバティ・メディア双方ともコメントを避けてきていた。

なおこれまた同紙が報じていたように同番組の解説コメンテーターにはこれまでのニキ・ラウダ氏(68歳:オーストリア)から2016年のF1チャンピオン、ニコ・ロズベルグ氏(32歳:ドイツ)へと変更になる。
ちなみにロズベルグ氏のコメンテーター・デビューは今年の日本GPだった。

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キミ・ライコネンにフェラーリから『最後通牒』

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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2014年、古巣フェラーリ・チームに戻ってきた2007年のチャンピオンであるキミ・ライコネンだが、復帰後は最高でもランキング4位、いずれのシーズンもチームメイト(アロンソ、ベッテル)に後れを取るもので、チーム首脳は満足していないようだ。

これについて同チームのセルジオ・マルキオンネ会長は、「ライコネンは確かにスピードを持ったドライバーだ。
好調な時にはクールで神のような素晴らしい走りをみせてくれる。
しかしそのパフォーマンスは安定しているとはいえないもの。
乗らない時の彼は、まるで休んでいるように思えるよ。
彼がそうした部分を修正し、常に高い水準で上位争いをするようにならなければ、ウチで走り続けることは困難だ。
このままでは残念ながら2018年が最後の年ということにならざるを得ない」と、引き締めた。

そうした理由もあってか、このところのライコネンの契約更新は1年毎に繰り返されている。

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マクラーレン・チーム、来季もタイトル・スポンサー断念

Vodafone/McLaren(C)McLaren Group
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歴史ある名門F1チームの一つであるマクラーレンだが、来季もタイトル・スポンサーなしで戦うことがわかった。
これは同チームのザク・ブロウン/エクゼクティブ・ディレクターが自ら明らかにしたもので、次のようにその背景を説明している。

「われわれのチームは現在も多くのスポンサーから支援を受けているが、中にはメジャーなものがあるにせよ、タイトル・スポンサーという形にはならないと思う。
あくまでもわれわれはマクラーレンであって、ABCマクラーレンではないのだから。
もうそういう時代ではなくなったということだよ」

とはいえ、他チームの多くはタイトル・スポンサーをチーム名に冠して多くの支援を受けている。
メルセデスAMGは『ペトロナス』、レッドブルは『アストンマーティン』、フォース・インディアは『サハラ』、ウィリアムズは『マルティーニ』、ザウバーは『アルファロメオ』といった形だ。
ちなみにフェラーリのスポンサー『ボーダフォン』は、2013年までマクラーレンのタイトル・スポンサーを務めていて年間6千万ポンド(当時約85億円)を負担していたとされる。

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2017/12/20

S.マルキオンネ会長(フェラーリ)、再びF1に警告

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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リバティ・メディアとF1が明らかにした2020-21年シーズンに向けてのF1改革案に不満を示したフェラーリ・チームだが、「どうせ脅しだけ」との周囲の見解が広まる中、「F1撤退の意思」が本気であることを再度強調した。

この会見はメディアとの間で行われた恒例の『クリスマス・ランチ』でのもので、フェラーリ陣営を率いるセルジオ・マルキオンネ会長がとりわけ強調したもの。

「われわれは本気だ。
しかしこの世界にはこの警告を真に受けていない者がいるようだ。
そんな安易な立場にいる者は、やがて手痛いしっぺ返しを喰らうことになるだろう。
確かにこれまでフェラーリはしばしば必要以上の警告を繰り返してきたと言われるが、それは昔のことだ。
私がこの立場に立った2015年以降、われわれは警告したことを実際に実行してきている。
それは誰もが認めることだろう。
今回リバティ・メディアが示したF1の方向性は、われわれが求めるものとは明らかに異なったものだ。
いまわれわれは真剣に別のシリーズを立ち上げることも検討しているんだ」

とはいえフェラーリがF1で特別な扱いを受けていることに、他チームからは冷たい視線が投げ掛けられているのも事実だ。

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メルセデス首脳、「第2のハミルトン見つける必要」

Pascal Wehrlein (C)Sauber Motorsport
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目下F1チャンピオンシップの王座に君臨するメルセデスAMGチームだが、遠くはない将来に予想されるルイス・ハミルトンの引退に備え、第2のハミルトンを見つける必要があるといまから話している。

そう語るのはメルセデス・モータースポーツでエクゼクティブ・ディレクターを務めるトト・ウォルフ氏。

「われわれはパスカル・ウェーレイン(23歳:ドイツ)の成長に期待していた。
しかしながら、様相が変わり、彼が来季F1でシートを見つけるのが困難な状況に陥っている。
もしも来シーズン末にボタスがチームを去った場合、1年間F1から離れていたらウェーレインがいきなりそのシートに座るというのは現実的でない。
ましてやハミルトンだっていつまでもF1現役であり続ける訳ではないのだから、われわれはそれまでにその代役を見つけておかなければならないのだ。
つまり第2のハミルトンを、ね」

メルセデスのジュニア育成ドライバーだったウェーレインは2016年に当時のマノー・レーシングでF1デビュー、今季はザウバー・チームで走ったが来季の同チーム構想からは外れているとされる。

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2018年のシーズン前テストもすべてスペインで

2017 Test Scene (C)Mercedes Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)が明らかにした2018年のテスト日程によれば、来年のシーズン前テストもすべてスペイン国内で行われることがわかった。

それによれば計2回で場所はいずれもスペインGPの開催地でもあるバルセロナ・サーキットが舞台となる。
テストの日程は以下の通り。

No. 日程 開催地 国名
1 2月26日-3月01日 バルセロナ・サーキット スペイン
2 3月06日-3月09日 バルセロナ・サーキット スペイン

なお2018年の開幕戦は3月25日(日)、今年もオーストラリア(アルバートパーク)で幕を開ける。

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2017/12/19

フェラーリ、先陣切って来季新型車発表の日程明らかに

Ferrari 『SF70H』 (C)Ferrari S.p.A
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悲願のタイトル奪還に挑むフェラーリ・チームが、全チームの先陣を切って来シーズンを戦う新型車発表の日程を明らかにした。

それによれば発表は来年2月22日(木)で、これは2018年のシーズン前テスト(2月26日-3月1日:バルセロナ・サーキット)の4日前ということになる。

ここ最近フェラーリ・チームはマシン名に規則性を持たせていないたため新型車のネーミングを予測するのは難しいが、2017年マシンは『SF70H』、前年の2016年は『SF16-H』 というものだった。

なお同チームは例年ほぼレースドライバーがテストも担当するため、今回もセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンがすでにこれに向けて準備を進めるとのことだ。

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トロ・ロッソ、「ホンダ製P/U換装は予想より大作業」

Honda V6 Power Unit(C)Honda Racing
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2018年シーズン、これまでのルノー・エンジンからホンダ製パワーユニットへの交換が決まっているトロ・ロッソ・チームだが、その変更に伴う作業は思ったより大掛かりなものになるようだ。
同ーチームでテクニカル・ディレクターを務めるジェームズ・キー氏はドイツの『スピード・ウィーク』誌に対し、その点について次のように説明している。

「ホンダ製パワーユニットはこれまでの物よりなかりコンパクトに出来ている。
その点はいいのだが、全体のレイアウトがルノーとはまったく異なるので、搭載作業には戸惑っている。
シャシー側にかなりの変更が要求されるからだ。
しかし2018年型マシンのデザインはすでに進んでいて、エアロダイナミックスの観点からも今から大幅な変更は難しい。
そのため作業はかなりの困難を強いられているのが実状だ」

来季ホンダ・エンジンへのスイッチが正式に決まったのが9月半ばのこと。
ギヤボックスの新設計もあり、来季マシンの大幅変更にはかなり日程がきついようだ。

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「来季のF1はさらに2秒速くなる」と、ピレリが予測

Pirelli Hypersoft Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2017年シーズンのF1はエアロダイナミックスの見直しやタイヤ規格の変更等により各サーキットにおいて大幅なラップタイムの短縮がみられたが、来シーズンにおいてもさらにタイムアップが図られる予測が伝えられた。

これは現在F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤがデータを分析した結果で予測したもの。
これについてピレリ陣営のマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは次のように語っている。

「2017年は各地で大幅にラップタイムが短縮されたが、この潮流は多少の差はあれど2018年も続いていくことだろう。
それは全体に柔らかい方向にシフトされることとタイヤ自体の開発が進むためだ。
それによりシーズン中さらに1周あたり1秒から1.5秒、シーズン末には2秒くらい速くなる筈だ」と、大胆な予想をしている。

ただチーム関係者の中にはハロー(頭部保護装置)搭載により現在より車重が重くなればその分ラップタイムは遅くなると踏む向きもあって実態は定かでないようだ。

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2017/12/18

フェリッペ・マッサ、カート大会で無念の汚点

Image (C)Ferrari S.p.A
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自他共に許すカート愛好家として知られるフェリッペ・マッサ(前ウィリアムズ)だが、そのカート経歴にとんだ不名誉が降り掛かった。

これは地元ブラジル・インテルラゴス近郊のグランジャ・ヴィアナで行われた耐久カート大会『 500 Milhas de Kart event』で起きた暴力事件によるもの。

先行していたマッサ・チームのコ・ドライバーあるロドリゲス・ダンタスに、後続で元ワールドシリーズbyニッサンやA1GP参戦の経歴を持つトゥカ・ロッチャが複数回追突したことからトラブルになり、激高したドライバーどうしによる殴り合いの暴力事件に発展したという。

オフィシャルは両チーム共に失格とされたが、直接の関わりはなかったマッサはしかし「バトルは競技の上でおこなわれるべきで、こんなことがあってはならない。
自分のカート人生においても初めてのことで、すべての人に謝りたい」と、謝罪した。

ちなみにレースはやはりブラジルの元F1ドライバーであるルーベンス・バリチェッロのチームが優勝したということだ。

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ケビン・マグヌッセン、「ハースF1のひたむきさがいい」

Kevin Magnussen (C)Haas F1 Team
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2014年、マクラーレンからF1デビューして以来、ルノーそしてハースF1とチームを変更してきたケビン・マグヌッセン(25歳:デンマーク)だが、2018年は初めて同一のチームで2年目のフル参戦をすることが決まっている。

これについてマグヌッセン本人は、ハースF1チームでの居心地の良さを強調している。

「マクラーレンやルノーではいずれも規模が大きく全部がプロフェッショナルで専門的だったけど、それに比べたらハースは小規模でとてもアットホームな感じ。
F3チームかと思うような規模だけど、内部で足を引っ張るような面倒な揉めごとはないし、みんな成功に向けひたむきで同じ方向を見ているんだ。
だから働いていて楽しくないと感じることなんて全然ないよ。
こうしたチームで勝つことができれば最高だね」

ケビンの父親ヤン氏もマクラーレンからF1デビューを果たしたが、その後はスチュワートというやはり小規模チームでほぼ2シーズンを過ごしている。

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フェルスタッペンは「F1グリッドガール廃止」に消極姿勢

Grid Girl (C)Scuderia Toro Rosso
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F1改革を進めるリバティ・メディアのチェイス・キャリー/CEOだがその計画の一案として『F1グリッドガール廃止』を考えていることがわかって波紋を呼んでいる。

これまでモータースポーツの世界では美女が各ドライバーのカーナンバーが入ったプラカードを掲げグリッドに花を添えるのが習慣となっているが、女性を差別しかねないものとして廃止の方向が界的な趨勢であるというもの。

しかしドライバーの中にはこのグリッドガール廃止に懐疑的な見解を示す向きもある。
最も若いF1ドライバーの一人であるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、「僕は別にいいと思うけどな。
彼女らがグリッドにいることによりとても華やかになるし、そのせいでイベントが盛り上がっている部分もあると思うもの。
誰も差別だなんて感じてないし、できれば僕は続けて欲しいと思っているよ」と、前向きに語っている。

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2017/12/17

ルノー・スポール、「信頼性さえ進めばメルセデスに匹敵」

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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今シーズン、レッドブル、トロ・ロッソらにエンジン供給。
自身でワークスチームとしても戦ったエンジン供給元ルノー・スポールのシリル・アビテブール/マネージング・ディレクターは、「信頼性の確保が最も肝要な課題」と説明した。

「まだ3勝とはいえ、今シーズンレッドブルが勝利したのはわれわれにとっても励みになることだ。
しかし振り返ってルノー・チームという立場で考えてみれば、ランキング6位で一度の表彰台もないというのは納得できる結果ではない。
その問題点はいちに信頼性にある。
信頼性の点さえ解決できるなら、ルノー・エンジンは十分にメルセデスに匹敵できる筈だ。
そのためにはシーズン前のテストが重要になる。
だからシーズン前テストでできるかぎり問題点を洗い出し、少しでも信頼性を確保したいと考えている」

なお既報のように来季トロ・ロッソはホンダ製パワーユニットに、逆に新たにマクラーレンがルノー陣営に加わることが決まっている。

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ザウバー・チーム、戦力アップへ人的体制も強化

Frederic Vasseur (C)Sauber Motorsport
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資金難から型落ちのフェラーリ・エンジン搭載と苦戦を強いられたザウバー・チーム。
2017年シーズンの結果はついに最下位という、1993年の初参戦以来最悪となる屈辱的な順位で終えることとなった。
しかし来季に向けてはフィアット/クライスラー・グループの名門ブランド『アルファロメオ』をタイトル・スポンサーに頂き、資金面も大幅に強化されることになっている。

これについて今シーズン途中からチーム代表の座に就いたフレデリック・バッサー/CEOは次のように解説している。

「来年また今年と同じような体たらくは許されない。
そのための改革には技術面でも、資金面でも、また人的な補強についても同様だ。
スタッフの獲得はもう始まっていて、その第一陣はすでに11月から仕事をスタートさせている。
その後は段階的に進める予定で、最終的に20人は強化されることになるだろう。
その効果は直ちに結果に現れる訳ではないが、シーズン後半には成果が得られるものと考えている」

今年はむしろハースF1のほうがフェラーリと技術的な結び付きが強いとみられたが、来季はザウバーがより密接な関係を築くことになる筈だ。

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クビサ父、「まだウィリアムズから脱落した訳じゃない」

Robert Kubica Flag
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注目されるウィリアムズ・チームの来季ドライバー・ラインナップ。
どうやら発表は来年1月に持ち越しになるようだが、それでも最有力候補はセルゲイ・シロトキン(22歳:ロシア)とされていて、ロバート・クビサ(32歳:ポーランド)は脱落したとの見方が強い。

しかしこうした動きに対し、クビサの父親アーサー氏は「息子がこのレースから脱落したというのは正確なことじゃない」と、報道を牽制した。

「強力なライバルがいることは承知しているが、それは今に始まったことではなく、この世界ではいつだって同じこと。
チームにはこれまでの経験やテストの結果などを踏まえ、正当な判断してくれることを願っている。
そうすれば自ずと結果は出て来るだろう」

その上で「この世界ではドライバーがチームにどれだけの物が持ち込めるかも重要なこと」と、悩みの種である資金問題を憂慮した。

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2017/12/16

ウィリアムズ・チーム、結局年内の体制発表なし

Williams Motorhome (C)Williams F1
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15日(金)にも来季のドライバー・ラインナップが明らかにされるとの観測から期待が集まったウィリアムズ・チームだったが、結局発表は何もなく期待したファンを肩透かしに陥れた。
そもそもこのニュースはロシアのセルゲイ・シロトキン(22歳)が最有力候補との見方が強いとされたことから、ロシア・メディアが先走った様相だ。

これを受け今度はイギリス・メディアから「ウィリアムズ・チームの体制発表は来年の1月以降」との報道がされた。
その背景には、ここに来てドライバーからの持ち込み資金が大きな要素になっているという説があるためのようだ。
それによればロバート・クビサは800万ドル(約9億円)であるのに対し、シロトキンは1,500万ドル(約17億円)を呈示しているとのこと。

同チームでは来季残留が有力なランス・ストロールも巨額資金をカナダからもたらせているとされるが、こうした資金闘争の状況に今季限りでチームを離れることが決まったフェリッペ・マッサは渋い表情を隠せないでいる。

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ランド・ノリス(マクラーレン)、フリー走行出走熱望も

Land Noris (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームの2018年テスト&リザーブドライバーに指名されているランス・ストロール(18歳:カナダ)が、シーズン中のグランプリでフリー走行1回目セッションへの出走を熱望している。
事実、リザーブドライバーとしては万一アロンソかバンドーンいずれかのレースドライバーに何かあった時にはレース出走もあり得るからだ。

しかしこれに対し同チームのエリック・ブイユ代表は次のように牽制している。

「ノリスが才能あるドライバーであることは重々承知しているし、彼がやがてわれわれのマシンでグランプリに出るのも間違いないことだと思っているよ。
しかしそれは来年のことじゃないし、そのためにフリー走行に出走させることもない。
彼の仕事はシミュレーターでマシンやコースに習熟することや、限られてはいるがテストでマシン開発の手助けをすることだ。
そしてそれ以前にまずF2で結果を残すことが必要だ」

F1チームの中には若手ドライバーを積極的にフリー走行に参加させるところもあるが、フェラーリなどレースドライバーに徹底するところもある。

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カナダGPピットビル、2018年に向けてリニユーアル

Canada GP

カナダGPの開催地であるモントリオール市が、2019年のイベントに向けジル・ビルニューブ・サーキットのリニューアルに乗り出すことがわかった。
パドックエリア全体に改修の手は及ぶということだが、とりわけメインストレートに面したピットガレージビルの本格建築がメインになるという。

それによれば新しいピットガレージビルは総3階建て。
1階はチームガレージやコントロールタワー(2階にも)、そしてスタッフのためのスペースに。
2階はゲストのためのホスピタリティスペースとメディアルームに表彰台施設。
3階はすべてゲストのためのホスピタリティ・テラスに充てられるとのこと。

着工は2018年6月のカナダGP終了後で、完成予定は2019年4月。
なお改修に掛かる費用は総額4,800万ドル(約54億円)に達するという。

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2017/12/15

グリッドガール、F1から消滅の可能性も

Grid Girl (C)Scuderia Toro Rosso
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F1の新オーナーとなったリバティ・メディアは数々の改革を進めているが、そのさらなる計画の中に『F1グリッドガールの廃止』という案が含まれていることがわかった。

F1はどのグランプリでもスターティンググリッドに並べられたマシンの前でグリッドガールがカーナンバーのボードを掲げ、愛嬌を振りまいているのが通例となっているが、近年こうした旧来のやり方に一部から批判の声が上がっているとのこと。
これについてチェイス・キャリー/CEOは次のような見解を英国内のメディアに示している。

「F1グリッドガールは長い間F1と共にあり、すでにすっかり定着したシーンとも言えるだろう。
ただ、いま世界の趨勢はそれすらも非難の的になりかねない方向に向かっている。
そこでわれわれの検討リストにグリッドガールについての項目があるのは事実だ。
個人的にはいろいろ思うところがあるが、これはもちろん私の一存で決めるようなものではない。
将来に向けて、残すべきものであるかどうかは今後広い視野で検討されていくことだろう」

ただ、そのうえで同氏は「しかしこれはわれわれの検討リスト上位にある課題ではないよ」と、過熱するメディアに水を差した。

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ルイス・ハミルトン、「F1引退後はレース以外のことする」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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来季末で満了するメルセデスAMGチームとの契約を更新、2020年まで現役を続行する姿勢を示唆しているルイス・ハミルトンだが、F1引退後はレース以外のことに挑みたいとしている。

これはブラジルの通信社『UOL』の取材に語ったもの。
その中でこの歴代3位となる4回のチャンピオンは、次のようなプランを話した。

「ドライバーの中にはさまざまなカテゴリーで活躍しそれなりの実績を残す人もいるね。
身近なところで言えば、例えばアロンソ(マクラーレン)がその一人だ。
彼はインディカーにもスポーツカーにも挑戦するし、そうした姿勢については尊敬するよ。
でも、僕はそれとは異なる。
F1を極めたら、それが僕にとってはこの分野でもう満足だ。
もしもF1を辞める時がきたら、それはそのままグローブを置いてモーターレーシングから引退するということになるだろう。
なぜなら僕は他にやりたいことがたくさんあるからね。
今はまだそれが何かは明かせないけれど、ただそれがレースじゃないということだけは言えるよ」

現役ドライバー最年長のライコネンは今年38歳だが、2020年でもハミルトンはまだ35歳だ。

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ウィリアムズ・チーム、15日(金)にドライバー発表との観測

Williams Motorhome (C)Williams F1
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まだ来シーズンのレースシートが確定していない注目チームの一つであるウィリアムズ・チームが、15日(金)に来季ドライバー・ラインナップを正式発表するとの見方が広がっている。

同チームではランス・ストロール(18歳:カナダ)の残留が確実視される一方、フェリッペ・マッサ引退の後を誰が受け継ぐのかはまだ明確でない。
最初はルノー・チームでも復帰テストを重ねた元F1ドライバーであるロバート・クビサが有力とみられたが、アブダビでの合同テストのあとは勢いを失った形になっている。

その一方でここに来て勢いを増しているのがロシアの新鋭セルゲイ・シロトキン(22歳:ロシア)だ。
同選手にはロシア企業から総額1,500万ドル(約17億円)ものスポンサー資金が持ち込まれるということで当初は資金持込のリザーブドライバーとみられていたが、いまやレースドライバー候補筆頭に目されているという。

同チームでは他にもパスカル・ウェーレインやポール・ディ・レスタ、ダニール・クビアトら多くの有力ドライバーが候補にひしめいている。

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2017/12/14

GPDA(F1ドライバー団体)、全員参加で発言力アップへ

Alexander Wurz (C)Williams F1
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GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)はドライバーの立場から主にF1の安全面への提言を行う任意の団体だが、これまで考え方の相違から一部選手は参加せず必ずしもその影響力は大きいものではなかった。
(これまでは元F1チャンピオンのキミ・ライコネンやルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソといった有力ドライバーも参加していなかった)
しかしF1の運営がリバティ・メディアの手に移り、数々の改革が進められていることもあり、このGPDAに全ドライバーが参加する方向であることがわかった。

これについて現在BRDCの会長を務める元ウィリアムズ等のドライバーであるアレクサンドル・ブルツ氏(43歳:オーストリア)は、次のように語っている。

「会の目的からいって、全員参加というのはとても重要なことだ。
これはこのBRDCの長い歴史の中でも初めてのことではないか。
年々F1自体やそれを取り巻く状況は変化しつつある。
もちろんそれに伴いわれわれの活動だって進化していかなければならない筈だ。
そうした意味で今はF1にとって最も重要な時期といって間違いない。
われわれはドライバーとしてこの競技に最も密接した立場からこれからも積極的な提言を行っていきたいと思っている」

1961年にスターリング・モス氏を代表に設立されたGPDAは、現在ブルツ会長の他、セバスチャン・ベッテルとロマン・グロージャンが理事を務めている。

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メルセデス首脳、「来季マクラーレン・ルノーを警戒」

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン、フェラーリやレッドブルらとの間で優勝争いを繰り広げたメルセデスAMGチームだが、来季は新たに新生マクラーレン・ルノーが戦列に加わって来ることを警戒している。

これはメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターがF1公式サイトで明らかにしたもの。
その中でこのオーストリア人は、次のように語った。

「マクラーレンはこれまでホンダとの関係で苦しんできたが、来季ルノーのパワーユニットに変更されて一気に戦闘力を増してくることが考えられる。
現状ではタイトル争いは現在の3チームだが、場合によってはマクラーレンも争いに加わってくることになるだろう。
誰もその可能性を排除すべきではない。
そしてそれはF1全体にとっていいことだね。
きっとF1ファンにとってわくわくするようなシーズンになるかも知れないよ」

マクラーレンが最後にタイトル争いを演じてからすでに6年も経過している。

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クビアト放出のトロ・ロッソ、それでも代表から『エール』

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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レッドブル傘下のスクーデリア・トロ・ロッソは、2014年から在籍したダニール・クビアト(23歳:ロシア)を今季途中で放出したが、その背景について同チームのフランツ・トスト代表は次のように語った。

「彼を放出しなければならなくなった直接の原因は、彼がチームメイトとの同士討ちを始め多くのインシデント(出来事)に関係しためだったが、しかし彼のマシンには信頼性の点で問題が多かったのも事実だ。
クビアト自身には間違いなくドライバーとしての高い資質があり、それはリカルドをも凌ぐものといって差し支えないと思うが、残念ながら彼は自信を喪失してしまっていたんだ。
彼にはまた自信を取り戻すため、できればしばらく休憩するのもいいかも知れない。
いずれにせよ、われわれは彼の復活を強く望んでいるよ」と、その将来にエールを贈った。

かつてはハンガリーGPで2位表彰台も経験したクビアトだが、いまのところ来季去就はまだ明確でない。

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2017/12/13

2017年の年間F1観客数、初の4百万人越え

Suzuka Circuit (C)Haas F1 Team
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元スポーツ専門チャンネル『ESPN』の役員で現在はF1で商業面を束ねるショーン・ブラッチズ/F1マネージング・ディレクターが明らかにしたところによれば、2017年シーズンの年間F1観客数はトータルで初の4百万人を越えたことがわかった。
これは年間21戦で行われた2016年と比べ、2017年は1戦少ない20戦にも関わらず約8%の増加になったということだ。

グランプリ1戦あたりの平均観客数は20万3,570人で、決勝レース日の平均観客数は7万6,722人だった。
また最も観客数が増加したグランプリはハミルトン(メルセデス)とベッテル(フェラーリ)二人の確執が露呈したアゼルバイジャンGPで、前年より58%もの増加。
前年の『ヨーロッパGP』から『アゼルバイジャンGP』に名称変更した面目が施された形になった。

ただ日本GPに限って言えば、日本人ドライバー不在やホンダの不振により3日間合計でわずか137,000人。
これはF1人気が最高潮だった1994年の357,000人と比べると4割にも達しない低調ぶりとなっている。

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ドイツ『RTLテレビ』、2018年もF1放映へ

Hockenheim Stand (C)Mercedes Motorsport
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ドイツ国内で地上波のF1放映を行ってきた『RTLテレビ』だが、現行の契約は今年で終了すると言われている。
一方、2018年は2年ぶりにドイツGPがF1カレンダーに戻ってくることになっていて、契約の行方に注目が集まっていた。

これについてドイツの『ビルト』紙は、RTLとリバティ・メディアとの間で契約を延長することで合意に至ったと報じた。
ただ、同放送局では「まだ正式に発表できるものはない」として、公式な確認を避けている。

報道によればF1放映のコメンテーターはこれまでのニキ・ラウダ氏(68歳:オーストリア)から2016年のチャンピオン、ニコ・ロズベルグ氏(32歳:ドイツ)へ変更になるとのことだ。

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ピレリ、来季開幕3戦のタイヤスペック発表

Pirelli 2018 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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来シーズンもF1タイヤを独占供給するピレリタイヤでは、来季開幕3戦に投入されるドライタイヤのスペックを明らかにした。

来季のF1タイヤは新たにハイパーソフトとスーパーハード2種類のタイヤが加わり全部で7種類、このうちレース毎にピレリが3種類を用意。
ドライバーは計13セットのうち10セットについてその内訳を選択することができる。
なおQ3用のタイヤについては3種類のうち最も柔らかいものが指定され、Q3までこれを取って置くことが義務付けられる。

Rd. グランプリ Hソフト Uソフト Sソフト ソフト ミディアム ハード Sハード
第 1戦 オーストラリアGP        
第 2戦 バーレーンGP        
第 3戦 中 国GP        

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2017/12/12

セルゲイ・シロトキン、ウィリアムズの来季有力候補に浮上

Sergey Sirotkin (C)Renault Sport F1
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フェリッペ・マッサのF1引退で一つのシートが空くこととなりその行方に関心が高まるウィリアムズ・チームだが、ここに来てセルゲイ・シロトキン(22歳:ロシア)の名前が急浮上している。

それによれば母国ロシアの有力企業から支援を受けるシロトキンは、総額1,500万ドル(約17億円)ものスポンサー資金を持ち込むことでチームに売り込みをかけているという。

ただ同チームでは先にテストを行った元BMW等のロバート・クビサ、さらにパスカル・ウェーレインやポール・ディ・レスタ、ダニール・クビアトら多くの有力ドライバーがひしめいていて、シロトキンの加入が決まったとしても来季はリザーブドライバーに留まるのではないか、との見方が有力のようだ。

もしシロトキンのレースドライバー起用が実現すれば、ペトロフ、クビアトに続きロシア人F1ドライバーとして史上3人目ということになる。

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アロンソ(マクラーレン)、英誌でベッテル(フェラーリ)よりも高い評価

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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イギリスの専門誌『オートスポーツ』が、2017年の『F1ドライバー・トップ10』を選定した。
それによれば1位は順当にチャンピオンを獲得したハミルトン(メルセデス)が選ばれたが、トータル5人のドライバーが勝利を記録した中、未勝利どころか一度の表彰台もなかったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)が今季のタイトル争いを演じたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)よりも高い評価を得たことがわかった。
またランキング4位のライコネン(フェラーリ)は10位以内に入らなかった。

同誌選定の『2017年F1ドライバー・トップ10』は以下の通り。
(末尾の数字は実際のポイント順位)

1. ハミルトン(メルセデス) 1位。
2. フェルスタッペン(レッドブル) 6位。
3. アロンソ(マクラーレン) 15位。
4. ベッテル(フェラーリ) 2位。
5. リカルド(レッドブル) 5位。
6. ボタス(メルセデス) 3位。
7. ヒュルケンバーグ(ルノー) 10位。
8. サインツ(ルノー) 9位。
9. オコン(フォース・インディア) 8位。
10. ペレス(フォース・インディア) 7位。

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イタリア期待のA.ジョビナッツィ、レースシート見つけられず

Antonio Giovinazzi (C)Ferrari S.p.A
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ほとんどのチームで来季のドライバー・ラインナップがほぼ確定する中、残念ながらイタリア期待の星でフェラーリ・チームの支援を受けるアントニオ・ジョビナッツィ(23歳:イタリア)もレースシートを見つけるのは困難な組の一人だ。

フェラーリのジュニア育成ドライバーでもあるジョビナッツィは、同エンジンの供給を受けるザウバー・チームでパスカル・ウェーレインの代役として今季開幕2戦に出場、ポイント獲得こそならなかったものの一定の評価を得た。
またこの時はイタリア人ドライバーとしてヤルノ・トゥルーリとビタントニオ・リウッツィが出走した2011年のブラジルGP以来ということで大きな注目も集めた。

その後はハースF1でもフリー走行1回目に出走するなどしたが、しかしいずれのチームでも来季のレースシートを獲得することはできず、今のところ来季のグリッドに居場所はなさそうだ。

これについて、2018年末には本家フェラーリのシートが一つ空く可能性があるという楽観的な見方もあるが、新人がいきなり跳ね馬チームでチャンスを掴むのはかなり困難なこととみられる。

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2017/12/11

フェリッペ・マッサ、FIAのレーシングカート責任者に

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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前ウィリアムズ・チームのフェリッペ・マッサ(36歳:ブラジル)が、FIA(国際自動車連盟)でレーシングカートを担当する委員会の責任者に就任する見込みであることがわかった。

2002年にザウバー・チームからデビューして以来続けたF1生活を今季限りで終えたばかりのマッサは、すでに来年3月に行われるブラジルのストックカーレース『ネクステルカップ・ストックカー』開幕戦に参戦することが決まっているが、以前からFIAで何らかの職務に就くのでは、とみられていた。

マッサ自身、子ども時代からレーシングカートには親しんでおり、自らのカート大会を開くほど関心が高いことで知られている。

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マクラーレン、スーパーカー『マクラーレン・セナ』発表

McLaren Senna (C)McLaren Group
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マクラーレン・グループはF1などモータースポーツに力をいれる一方で、自身のブランドによるスポーツカーを生産販売しているが、今回新たにかつての伝説F1ドライバー、故アイルトン・セナの名前を冠した高級スーパーカー『マクラーレン・セナ』を発表した。

それによればこのマクラーレン・セナは車両重量1,198キログラムの軽量ボディに最高出力は800馬力の出力を誇るV8ツイン・ターボエンジンをミッドシップに搭載、7速DCTのトランスミッションを介してリヤホィールを駆動、マクラーレンのスポーツカー史上最もパワフルなスポーツカーとなるという。

『マクラーレン・セナ』の生産台数は世界で500台限定だが、すでに予約は満杯。
売り上げの一部は『アイルトン・セナ財団』に寄付されるとのことだ。

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アラン・プロスト氏、来季ルノー・ワークスの苦戦予想

Renault 『RS11』&『R25』 (C)Renault F1 UK
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F1で4回のチャンピオンに輝くアラン・プロスト氏(62歳:フランス)が、来シーズン古巣ルノー・チームの苦戦を予想している。

2011年末にワークス体制から離れたルノー・チームだが、2016年シーズンからはロータス・チームを買収する形で再びワークスとして参戦。
来季は自身のチームと同時にレッドブル・レーシング、そしてマクラーレンという強力なカスタマー・チームにエンジン供給することが決まっている。

こうした状況にルノーのアンバサダーも務めるアラン・プロスト氏は、「レッドブルにマクラーレンという王者経験のある強力チームに加え、いずれにも元チャンピオンがいる。
こんな強敵を相手に戦うというのはルノーにとって厄介なことだ。
ルノーは長期的な視野に立ってF1計画を進めているので、短期的に苦戦するのは止むを得ないだろう」と、ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に語っている。

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ジョージ・ラッセル(メルセデス)、ハミルトンから後継指名?

George Russell (C)Mercedes Motorsport
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今年自身通算4回目となるドライバーズ・チャンピオンシップを獲得したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン、一度のタイトル獲得でF1現役を退いたかつての僚友ニコ・ロズベルグとは対照的にまだ現役を続ける姿勢をみせているが、後継指名したとも受け取れる発言が注目されている。

これは恒例の『オートスポーツ・アワード』授賞式に出席した際に記者の質問に答えたもの。
その中でこのイギリス人は、「メルセデスとの契約はまだ来年まであるけれど、これから数週間のうちにチームと話し合うことになるだろう。
今後自分が何を成すべきか考えたいと思っているけれど、延長するのに障害はない。
そうなると少なくとも2020年末まではF1で走ることになる。
おそらくはそこで若い人、例えばラッセルとかに引き継ぐことになるんじゃないか」と、答えた。

名前が挙げられたジョージ・ラッセルはまだ19歳の同じ英国人レーシングドライバー。
フォーミュラ4タイトル獲得で頭角を現した後、今季はGP3に参戦してやはりシリーズ・チャンピオンに。
またメルセデスAMGチームのジュニア育成ドライバーの一員で、今季フォース・インディアからブラジル&アブダビGPのフリー走行に出走、いずれも好タイムをマークしている期待の逸材だ。

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2017/12/10

2018年暫定F1エントリーリスト(12/09)

FIA(国際自動車連盟)は下記のように2018年のF1暫定エントリーリストを発表した。
すでにほとんどのチームでドライバーが確定しているが、まだエントリーリストに反映されていないところもある。

【2018年暫定F1エントリーリスト】

Team Constructor N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Mercedes AMG Petronas Motorsport(GER) Mercedes 44 ルイス・ハミルトン GBR 77 バルテリ・ボタス FIN
Scuderia Ferrari(ITA) Ferrari 5 セバスチャン・ベッテル GER 7 キミ・ライコネン FIN
Aston Martin Red Bull Racing(AUT) Red Bull Tag Heuer 3 ダニエル・リカルド AUS 33 マックス・フェルスタッペン HOL
Sahara Force India F1 Team(IND) Force India Mercedes 11 セルジオ・ペレス MEX 31 エステバン・オコン FRA
Williams Martini Racing(GBR) Williams Mercedes TBC TBC TBC TBC TBC TBC
Renault Sport F1 Team(FRA) Renault 27 ニコ・ヒュルケンバーグ GER 55 カルロス・サインツ Jr ESP
Redbull Toro Rosso Honda(ITA) STR Honda TBC TBC TBC TBC TBC TBC
Hass F1 Team(USA) Hass Ferrari 8 ロマン・グロージャン FRA 20 ケビン・マグヌッセン DEN
McLaren F1 Team(GBR) McLaren Renault 14 フェルナンド・アロンソ ESP 2 ストッフェル・ファンドーン BEL
Alfa Romeo Sauber F1 Team(SUI) Sauber Ferrari TBC TBC TBC TBC TBC TBC

*TBCは未確定

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トロ・ロッソ、名称は『レッドブル・トロ・ロッソ・ホンダ』に

Toro Rosso Factory (C)Scuderia Toro Rosso
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FIA(国際自動車連盟)が正式発表した2018年のF1エントリーリストによれば、今季『スクーデリア・トロ・ロッソ』の名称でエントリーしていたトロ・ロッソは来季『レッドブル・トロ・ロッソ・ホンダ』となることがわかった。
トロ・ロッソはこれまでもレッドブル・グループ傘下のチームとして関係を持っていたが、今回それをさらに広い分野で深めていく方針が明らかとなったと言えそうだ。

なお本家のレッドブル・レーシングもエンジン名は『タグホイヤー』だがチーム名は『アストンマーティン・レッドブル・レーシング』。
またフェラーリ傘下の色が濃くなったザウバー・チームはエンジン名は『フェラーリ』だがチーム名は『アルファロメオ・ザウバーF1チーム』ということになる。

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L.ハミルトン、「今年のベッテルはプレッシャーに負けた」

S.Vettel & L.Hamilton (C)Mercedes Motorsport
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セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)との熾烈なタイトル争いの末、今季自身通算4度目となるチャンピオンシップを獲得したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、そのライバルについて「プレッシャーに負けた」との分析を示した。

「今年のベッテルはフェラーリでタイトルを獲得するという大きなプレッシャーに負けたんだと思うね。
僕達は選ばれたドライバーだけれど、それでも大きなプレッシャーに負けてしまうことがあるのさ。
今年の彼は常に神経質でピリピリしていたよ。
それで起きたのが、あのアゼルバイジャンでの象徴的な出来事さ。
彼は自身の高ぶりを自ら抑えきれなくなってしまい僕に追突してしまったんだ。
僕は極力プレッシャーを自分のエネルギーにしてしまうタイプだけどね」と、ハミルトンはドイツ地元紙に語った。

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ペレス(F・インディア)は『ハロー(頭部保護装置)』導入擁護派

Halo/Force India (C)Sahara Force India F1
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FIA(国際自動車連盟)はすでに来シーズンからF1へのハロー(頭部保護装置)導入を決めているが、これに対し多くのドライバーからは疑問や反発の声が聞かれている。
そうした中、目立ったのがフォース・インディアのセルジオ・ペレス(27歳:メキシコ)だ。
ペレスは多くのドライバーとは異なり、ハローの導入を決めたFIAの判断は正しいとの見解をみせているもの。

「確かに現段階で今のハローにはいろいろな問題があるのはわかっているよ。
コクピットの出入りは不自由だし、空力にもマイナス、重量増だってドライバーに負担を掛ける障害になっているんだからね。
でも、その根本の目的はドライバーの生命を守るためのもの。
モーターレーシングにおけるすべての要素の中で、安全は最も優先されるものなんじゃないのかな。
僕はもっと前向きに受け入れるべきと思うよ」

ペレスは実際にこれまで起きたいくつもの事故で、ハローがあったなら結果は違っていたかも知れないと指摘した。

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2017/12/09

ジャン・トッド氏、FIA(国際自動車連盟)会長に再任

Jean Todt (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)の会長は任期満了により選挙が公示されていたが、現会長であるジャン・トッド氏(71歳:フランス)の他に立候補者がなく、無投票で再任が決まった。
同氏の会長はこれが通算3期目となり、新たな任期は3年後の2021年末までとなる。

元フェラーリ・チーム監督としてミハエル・シューマッハらを擁しF1で黄金時代を築いたトッド氏は、引退後の2009年にマックス・モズレー氏の後任として会長に就任。
モータースポーツ分野だけでなく交通安全などモビリテイ全般に指導力を発揮、F1でも現在リバティ・メディアやロス・ブラウン氏らと共に改革を進めている。

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P/Uコンポーネンツ交換によるペナルティを一部変更に

Renault V6 Turbo Engine (C)Renault Sport
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F1は来シーズンから年間に使用できるP/U(パワーユニット)を3基までと今シーズンの4基よりさらに厳しく制限するが、これに伴いレギュレーションも一部変更される。
これはかねてロス・ブラウン/モータースポーツ・ディレクターがわかりにくいと改革を主張していたものだが、結局大きな変更は叶わなかった模様。

パワーユニットのコンポーネンツ交換でペナルティを受ける際にドライバーが15グリッドを超える降格ペナルティを受けた場合、すべてグリッド最後尾からスタートするものと新たに定められた。
また複数のドライバーが15グリッドを超える降格となったときには、違反の内容によって順位が決められることになる。

なおICE(エンジン本体)やMGU-H(熱エネルギー回生システム)、TC(ターボチャージャー)は年間3基までだが、ES(エネルギー・ストア)、CE(コントロール・エレクトロニクス)、MGU-K(運動エネルギー回生システム)は年間2基までとさらに厳しく制限される。

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フェリッペ・マッサ、ブラジル・ストックカー・レース参戦へ

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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2002年にザウバー・チームからデビューして以来続けたF1生活を今季限りで終えたばかりのフェリッペ・マッサ(36歳:ブラジル)が、来年3月に行われるブラジルのストックカーレース『ネクステルカップ・ストックカー』開幕戦に参戦することがわかった。
マシンは地元シムド・レーシングのもので、いまのところこのインテルラゴス戦のみのスポット参戦になるとのこと。

マッサがブラジル国内線に出場するのは実に1999年のフォーミュラ・シボレー以来ということで、もちろん『ハコ』のレースは初体験とみられる。
地元ブラジルで絶大な人気を誇るマッサの参戦に、主催者は大きな盛り上がりを期待しているという。

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2017/12/08

『マセラティ』、ハースF1の冠スポンサー候補に浮上

Maserati 250F (C)Fiat Chrysler Group
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イタリアの名門スポーツカー会社である『マセラティ』が、ハースF1チームのタイトル・スポンサーとしてF1フィールドに復帰するのでは、との憶測が流れて注目されている。

これはマセラティも属するフィアット/クライスラー・グループを率いるセルジオ・マルキオンネ会長が示唆したもの。
それによればこれまで独自資金で戦ってきたハースF1チームが、チーム名にマセラティの名前を冠することにより年間2千万ユーロ(約26億6千万円)ものスポンサー料を手にすることができるというもの。
これは事実上同チームがフェラーリに支払っているエンジン代金をカバーできる金額とのこと。
ただこれについてハースもマセラティも公式コメントは出していない。

マセラティは1950年代のF1黎明期にコンストラクターとし参戦、ファン・マニュエル・ファンジオやスターリング・モスらにより通算9勝を挙げた。

なお同じくフェラーリからエンジン供給を受けるザウバー・チームでは、やはりすでにアルファロメオ・ザウバーとして同グループからタイトル・スポンサーを得ることが決まっている。

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FIA、ブラジルGPの主催者に安全確保を指示

Interlagos Circuit (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は2018年のF1カレンダーを正式決定するのに合わせ、ブラジルGPの主催者に対し安全面の確保に全力であたるよう通達を行った。

今年第19戦として行われたブラジルGPの地インテルラゴス・サーキットのあるサンパウロでは、移動中のメルセデスAMGチーム関係者が銃を持った犯人グループに襲われるという強盗被害に遭ったことが報告された。
他にもチームガレージが荒らされるなどの被害が繰り返されたことから、関係者からは以前のようにリオデジャネイロに開催地を戻すべきという主張まで招く事態となっている。
そのためレース翌週に予定されていたタイヤテストもキヤンセルされる始末となっていた。

FIAからの指摘を受けブラジルGPの主催者は、セキュリティの専門家と共に警備計画を用意し、これまでのような警察により警戒をさらに強化すると共にサーキット内に警察の詰め所を作って警察官を常駐させることなど、具体的な安全対策を進めているとのことだ。
ただ同サーキットには売却計画も伝えられていて予断を許さない状況でもある。

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ホンダ首脳、「運営体制変更はよりスピーディな対応が狙い」

森山克英 & F.Tost (C)Honda Racing
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来季からスタートするスクーデリア・トロ・ロッソとのパートナーシップに合わせ、F1運営体制を一新する方針を明らかにしたホンダでは、その狙いを次のように説明した。

これは親会社である本田技研工業(株)の執行役員で、ブランド・コミュニケーション本部長兼4輪事業本部マーケティング企画室長のポジションにある森山克英氏が語ったもの。

「これまで、F1プロジェクト総責任者(註:長谷川祐介氏)が担っていた技術開発とレース現場指揮監督の責任範囲を分離し、開発とレース・テスト現場それぞれがよりスピーディーに業務を遂行できる体制へと進化させる。
開発現場とレース現場が各々の役割をしっかり果たすことで、『トロ・ロッソ・ホンダ』が上位争いをする姿を一日でも早くお見せできるよう挑戦を続けて行きたい。
引き続き皆さまの応援をよろしくお願いします」

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フェラーリ・チーム、「ザウバーとは技術支援以上の関係」

Alfaromeo Sauber (C)Sauber Motorsport AG
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フェラーリはワークスである自身のチームの他に、ハースF1とザウバー二つのカスタマー・チームにエンジン供給を行っている。
財政難に苦しんだザウバー・チームは今シーズン型落ちの旧仕様エンジンに甘んじたが、来シーズンはハースF1同様最新仕様のパワーユニットを搭載することになっている。
しかし、その関係は同一のものではなくそれぞれのチームで異なるのだという。

「ハースとザウバーではわれわれとの関係が全く異なるものだ。
ハースは技術面でわれわれと密接な関係にあり、われわれからの全面的なサポートを受けているが、チームの運営は彼ら独自のもので自立したものだ。
一方、ザウバーのほうは来季チーム名が『アルファロメオ・ザウバー』になるように技術面以外にもわれわれと様々な関係を持っている」と、跳ね馬チームを率いるセルジオ・マルキオンネ会長はその違いを語っている。
(アルファロメオはフィアット/クライスラー・グループのブランドの一つ)

事実、フェラーリ系ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィの打診をハースは断ったとされるが、ザウバーのほうは同じくフェラーリ系であるシャルル・ルクレールを来季レースドライバーに起用することを決めている。

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2017/12/07

ホンダ、F1運営体制を変更へ

Powered by Honda (C)Honda Racing
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3年間に渡ったマクラーレン・チームとのパートナーシップを終了、2018年からは新たにスクーデリア・トロ・ロッソにエンジン供給することが決まっているホンダでは、これを機会にF1運営体制を一新する方針を明らかにした。

それによればこれまで技術開発とレース現場とを指揮してきたF1プロジェクト総責任者のポジションを廃止、現場の指揮には専任のテクニカル・ディレクターを選任することとした。
これに伴いF1プロジェクト総責任者だった長谷川祐介氏は退任して本田技術研究所の主席研究員に、新しいテクニカル・ディレクターには田辺豊治氏が就くことになるという。

1984年にホンダに入社した田辺豊治は57歳で現職はHRD(ホンダ・レーシング・デベロプメント)のシニア・マネージャー兼レースチーム・チーフ・エンジニア。
入社翌年からずっとレース現場でキャリアを積んだベテランで、ホンダ黄金期にはゲルハルト・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)の担当エンジニア、またB.A.R・ホンダ・チームではジェンソン・バトンのチーフ・エンジニアを務めるなどF1での経験は際立っている。

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2018年F1カレンダー(12/06)

12月6日(水)、FIA(国際自動車連盟)は中国GPとバーレーンGPの日程が修正された2018年シーズンのF1カレンダーを次のように発表した。
なおアメリカGP(US-GP)は米国内のACN(モータースポーツ権能団体)承認の条件付き。

【2018年暫定F1カレンダー】(12/06)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月25日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 04月08日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
3 04月15日 中国GP 上海サーキット
4 04月29日 アゼルバイジャンGP バクー市街地特設コース
5 05月13日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月27日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月10日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月24日 フランスGP ポールリカール
9 07月01日 オーストリアGP レッドブルリンク
10 07月08日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
11 07月22日 ドイツGP ホッケンハイム
12 07月29日 ハンガリーGP ハンガロリンク
13 08月26日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
14 09月02日 イタリアGP モンツァ・サーキット
15 09月16日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
16 09月30日 ロシアGP ソチ・サーキット
17 10月07日 日本GP 鈴鹿サーキット
18 10月21日 アメリカGP(US-GP) オースティン・スピードウェイ
19 10月28日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
20 11月11日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
21 11月25日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定
・アメリカGP(US-GP)はACN承認が条件

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ロス・ブラウン氏、『グリッド降格ペナルティ』の再考を示唆

Image (C)Mercedes Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は、今シーズン乱発されてファンの不興を買ったパワーユニット関連コンポーネンツ交換によるグリッド降格ペナルティについて、再考していることを明らかにしている。
これはF1を担当するロス・ブラウン/モータースポーツ担当取締役が示したもので、ファンが不安に思っていることは重々感じているとしたもの。

「来シーズンは、これまでより厳しく3つのエンジンに制限するため、さらにペナルティが続発することも考えられる。
例えば二つのコンポーネンツを交換すると15グリッド降格。
これは多くのドライバーにとってほぼ最後尾スタートを意味するが、それが20でも30でも実質ペナルティが変わらないというのは不可思議なことだ。
そこで、あるいは最後尾よりもさらに後方からスタートするという案もあるのかも知れない。
また、ペナルティを受けた順番を考慮するというのも一案だ。
われわれはペナルティの分野でも広い視野で改革を考えている」

今年のF1では、全部で20台によるレースにも関わらず45グリッド降格などという非現実的なケースもみられた。

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ジャン・トッドFIA会長、ミハエル・シューマッハにエール

Michael Schumacher & Jean Todt (C)Ferrari S.p.A
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今週、新たにモータースポーツの殿堂『FIAホール・オブ・フェイム』をオープンさせたFIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、スピーチの中で現場に来られないミハエル・シューマッハに対し、次のようにエールの言葉を贈って会場を感激させた。

「今日のオープンにあたり、多くの元F1チャンピオンたちが集まってくれて感動しているが、ただ一つミハエル・シューマッハがこの場にいないことを淋しく思う。
ご存じのように、彼は今もなお自身と戦い続けている。
彼の子息でやはりレーシングドライバーであるミックがテストのためスペインにいてここに来られなかったのは残念だが、代役としてシューマッハがF1の現役時代共に戦ったサビーネ(サビーネ・ケーム)がいることをとてもうれしく思っている。
われわれは全員がまたシューマッハに元気な姿をせて欲しいと願っているよ」

言うまでもなく、ジャン・トッド氏はフェラーリ・チーム監督時代、ミハエル・シューマッハの上司だった。

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マクラーレン支援のBRDCアワード、ティクタム選出で複雑に

Dan Ticktum (C)Renault Sport
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マクラーレン・グループが長く支援する英オートスポーツの『BRDC』(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)アワードの今年の受賞者に、ダン・ティクタム(18歳:イギリス)が選出された。

イギリスの有望な新人が選ばれるこの賞の歴代受賞者にはデビッド・クルサード(1989年や)ジェンソン・バトン(1998年) 、ポール・ディ・レスタ(2004年)ら、マクラーレンとの関係を足掛かりに後にF1にステップアップした者も多い。
昨年の受賞者ランド・ノリス(18歳:イギリス)もすでに今年マクラーレン・チームでリザーブドライバーにノミネートされている。

今年の受賞者であるテイクタムはユーロ・フォーミュラ・ルノー2.0シリーズでランキング7位ながら、今年のマカオGPウイナーの成績が評価されたもの。
ところが同選手はすでにレッドブル・グループのジュニア育成ドライバーの一員となっていて、マクラーレンとはライバル関係になる。

この賞の受賞者は毎年マクラーレン・チームのF1マシンをドライブするご褒美が与えられるが、この複雑な状況に選考システムの改革をマクラーレン側は主催者に求めているという。

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2017/12/06

FIA、新たに『モータースポーツ殿堂』をオープン

FIA Hall of Fame (C)FIA
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4日(月)、FIA(国際自動車連盟)はモータースポーツの殿堂『FIAホール・オブ・フェイム』をパリにオープンしたことを明らかにした。
これはFIAが管理するすべてのモータースポーツを対象にしたものだが、今回の初年度はF1世界チャンピオンだけを選出してオープンさせたものという。

殿堂入りしたのは歴代F1チャンピオン計33名。
一度のチャンピオンから順に、最後は戴冠5回のファン・マニュエル・ファンジオ、そして大トリに7回のミハエル・シューマッハの順に紹介された。

挨拶したジャン・トッドFIA会長は、「このホール・オブ・フェイムはスポーツマンシップに対するFIAの誠実さ、尊厳、及び有用性を含めた上で、その模範となるチャンピオンたちを際だたせるために設立された」と、誇示、さらに今後はFIAの本部があるスイスのジュネーブにさらに拡張された施設を建設してその顕彰を定着させていくとした。

モータースポーツの分野でこうした施設が作られるのはこれが初めてのこと。
何に付け相変わらず賛否はあるが、FIAがまた新たな一歩を踏み出したのは間違いないところだろう。

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ロス・ブラウン氏、「史上初の3戦連続開催は例外」と釈明

Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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「先にFIA(国際自動車連盟)が示した2018年の『F1暫定カレンダー』では、6月24日のフランスGPから7月1日オーストリアGP、そして7月8日のイギリスGPまで史上初となる3週連続開催のスケジュールが組まれていた。
この日程を受け、複数のチーム関係者から「3週連続開催はあまりにハード過ぎる」と、反発する声が聞かれている。

これについて今年からモータースポーツ・ディレクターとしてF1も担当しているロス・ブラウン取締役は、「これはあくまでも例外で2018年限りである」と、『スカイ・スポーツ』で釈明した。

「2018年はサッカーW杯があるため、多くのスポーツ同様F1も止むを得ず変則的なカレンダー編成を強いられた。
サッカーの決勝戦は7月15日に行われるが、これとF1レースをバッティングさせるのは非現実的なことだからね」と、説明。

F1関係者の中にもサッカー好きは多く、かつてミハエル・シューマッハがガレージのモニターでサッカーのドイツ戦を観ていたのは有名な逸話となっている。

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D.クビアト(トロ・ロッソ)、F1シート難しくフォーミュラEチーム模索

Daniil Kvyat (C)Redbull Racing
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2014年にトロ・ロッソからF1デビュー、一時レッドブル・レーシングに昇格したものの今季は5レースを控えに留まり、結局レッドブル・グループから放出の浮き目に遭ったダニール・クビアト(23歳:ロシア)だが、来季再びF1レースシートを見つけるのは難しいようだ。

クビアトの母国ロシアの通信社『イタルタス』によれば、クビアトはすでにF1残留を断念、次の活躍の場をいま人気上昇中のカテゴリーである『フォーミュラE』に求めていると報じている。

同じく2014年にスタートしたソチでのグランプリ開催と共にF1人気が盛り上がったロシアだが、後輩であるセルゲイ・シロトキン(22歳:ロシア)もまだテストドライバーから抜け出せず今後しばらくは苦戦が続くようだ。

なおクビアトは計4年間で入賞27回、うち表彰台が2回、最高位は2015年ハンガリーGPの2位というものだった。

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2017/12/05

ルイス・ハミルトン、「メルセデスAMGでキャリア終える」

L.Hamilton & S.Vettel (C)Mercedes Motorsports
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今年自身4度目の王座獲得を果たしたルイス・ハミルトン(32歳:イギリス)だが、マクラーレンでの戴冠が1回、その後の3回はすべてメルセデスAMGでのものだった。
もっとも最初のマクラーレンの時もエンジンはメルセデスだった。
そのハミルトンは、「F1生活の最後をメルセデスAMGチームで終えたい」との殊勝な姿勢をみせている。

これはどいつの地元紙『シュツットガルト・ツァイトゥング』のインタビューに語ったもの、その中でこのイギリス人は次のように思いを吐露した。

「みんなが最後はフェラーリ・チームに行くのかと聞かれるけれど、僕にそんなつもりはないよ。
僕はこのメルセデスAMGチームで戦うことに誇りを感じているのだし、この環境を変えるつもりもない。
もちろん人生に絶対はないけれど、少なくともいまの僕はこのシルバーアローと共にF1キャリアを終えるものと確信しているな」

その一方で、フェラーリに移籍するにせよ、メルセデスに留まるにせよ、ライバルであるセバスチャン・ベッテルと同じチームメイトになるのを敬遠しているとの見方もある。

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S.マルキオンネ会長(フェラーリ)、「撤退宣言は脅しでなく本気」

Sergio Marchionne (C)Ferrari S.p.A
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2021年からのF1エンジンについて、先にFIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアが示した改革素案に否定的な立場をみせたフェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、その後の周囲の反応にさらに反発する姿勢をみせている。

「彼らの言う改革は、F1本来の魅力を損なうものだ。
改革の精神がF1のDNAと合致しないものであれば、われわれはもうそこで競技をしようとは思わない。
もっとわれわれの活動の場にふさわしいカテゴリーを選んでそちらに移動するだけのこと。
これまでの私の言葉は決して脅しなんかではない」

当初の自分の反応が関係者から無視されたため頑なになったようだが、それ以外にもこれまでF1で特別な存在とされてきたフェラーリ・チームにとって、その特典が脅かされる懸念を感じているのかも知れない。

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ミシュラン、「今のF1タイヤ供給に魅力なし」

Michelin Tyre (C)Redbull Racing
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F1タイヤが単独サプライヤー制度になる前、2006年まで6年間にわたってF1タイヤを供給したフランスのミシュランタイヤが、近いうちの復帰の可能性を否定した。

同陣営のパスカル・クワノン/モータースポーツ・ディレクターは次のように語っている。

「FIA(国際自動車連盟)、そしてF1にはとてつもなく強いブランド力がある。
また個人的にもF1は好きなものだが、残念ながら今のF1タイヤにはチャレンジの要素がない。
われわれはタイヤサイズを現在の13インチから18インチに変更すると共に、より耐久性の高いタイヤを使用することを臨んでいる。
正直、今どき13インチで数十ラップとか持たないような競技用タイヤの開発に技術的な魅力は感じない。
開発の意義がなければ、大きな犠牲を払って参戦する必要もないんだ。
それなら市販タイヤと密接な繋がりのある耐久レースやフォーミュラEのタイヤに関与したほうがいいからね」

現在フォーミュラEに独占供給するミシュラン、F1は過去通算102勝を記録している。

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2017/12/04

ジェンソン・バトン、来季日本のスーパーGTフル参戦へ

Jenson Button (C)McLaren Group
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かねて噂されていたように、今季マクラーレン・ホンダ・チームでリザーブドライバーを務めた2009年の元F1チャンピオンであるジェンソン・バトン(37歳:イギリス)が、来シーズンは日本の『スーパーGT』に参戦することが確定した。
参戦チームはまだ発表されていないが、ホンダ系チームになることは確実とみられる。

今年の『鈴鹿1000キロレース』でホンダからスーパーGTに参戦、このシリーズに高い関心を持っていたというバトンは「2018年はスーパーGTに参戦することになった。
スーパーGTのマシンは鈴鹿で走ったけれど素晴らしいものだった。
これからテストをたくさんしなければいけないし、パッケージを煮詰めていかなければならないけど、今から2018年シーズンを楽しみにしている」と、意欲をみせた。

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ニコ・ロズベルグ、「フォーミュラEには未来がある」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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2016年のF1チャンピオンであるニコ・ロズベルグが、このほど開幕した『フォーミュラE』香港戦の地を視察、大いに関心を高めたようだ。

「自動車の未来はいま明らかにEV(電気自動車)にあるから、モーターレーシングの分野でもフォーミュラEは主流になっていくと思う。
いま技術的な進化がこれほど競技結果に結び付いているカテゴリーはないよ。
だからこそ、多くのメーカーがこぞってみんなこのシリーズに注目しているんだ。
僕もフォーミュラEにはずっと関心を持って注目してきたけれど、ここでは何か僕にできることがあるかも知れない」と、関与にも意欲をみせた。

ロズベルグの母国ドイツでもメルセデスやポルシェが2019年を目途にフォーミュラE本格参戦の姿勢をみせている。

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ウィリアムズ、「まだドライバー決定の情報揃っていない」

Robert Kubica (C)Williams F1
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ヤス・マリーナ・サーキットで行われたアブダビ合同テストで14台中、7番手とまずまずの好タイムを記録したロバート・クビサ(32歳:ポーランド)だったが、ウィリアムズ・チームはまだ来季レースドライバーとして起用するかどうかについては言及していない。

その後、来季のドライバー・ラインナップについて聞かれたパディ・ロウ/テクニカル・エグゼクティブディレクターは、次のように説明した。

「今回のテストはあくまでも2018年のピレリタイヤの評価が主眼だ。
ドライバーを選ぶために行ったものではない。
来季のドライバーについては広く門戸を拡げていて、今回のテストに参加した者だけが候補という訳ではないからね。
最終決定にはまだ情報を揃える必要があるんだ」

それでも一部には「クビサがチームに約2億円もの資金を持ち込み、2年契約を結ぶことで合意した」との憶測も流れている。

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2017/12/03

来季のザウバーはエリクソン&ルクレールの新旧コンビに

Alfaromeo Sauber Duo (C)Sauber Motorsport AG
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『アルファロメオ』との提携により、2018年に向け新たなカラーリングをミラノで明らかにしたザウバー・チームでは、同時に来季ドライバー・ラインナップをも正式発表した。
それによれば来季はマーカス・エリクソン(27歳:スウェーデン)とシャルル・ルクレール(20歳:モナコ)という新旧のコンビネーション。

エリクソンは2014年に当時のケータハムでF1デビュー、来季はザウバーで4年目を迎えるベテラン。
一時は放出かと伝えられたが、新オーナーとの良好な関係から残留が実現した。
また新人のシャルル・ルクレールはフェラーリのジュニア育成ドライバーの一員で、その関係から抜擢されたものとみられる。

なおこれにより有力候補の一人だったメルセデスAMG系のパスカル・ウェーレインはシートを失うことになりそうだ。

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カラー一新『アルファロメオ・ザウバー』お披露目

Alfaromeo Sauber (C)Sauber Motorsport AG
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2018年シーズン、新たに『アルファロメオ』をタイトル・スポンサーとすることが決まったザウバー・チームは、新たなカラーリングと共にその体制発表をミラノ市内で行った。

『アルファロメオ』はイタリアのスポーツカー・ブランドで、エンジン供給を受けるフェラーリと同様、フィアット/クライスラー・グループに属する。

今シーズンはチームのコーポレイテッドカラーとされるブルーを基調としたものだったが、今回の新たなパートナーシップ提携に伴い赤と白で構成されたものに一新された。

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フェラーリ『F1撤退辞さず』の脅しは非現実的

Ferrari Prancing Horse (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームを率いるセルジオ・マルキオンネ会長は、先にFIA(国際自動車連盟)とリバティ・メディアが提示した2021年からのF1エンジン関連の改革素案について反発、例によって「F1撤退も辞さず」との強硬姿勢をみせた。
しかしこれについて周辺の見方は冷ややかなようだ。

ライバルチームの関係者は「またフェラーリの脅しが始まった。
彼らはいつもこうしてF1の中で自分たちを有利なポジションに置いてきたんだ」と、反発。

またフェラーリがF1撤退後の行き先と示した電気自動車によるレース『フォーミュラE』シリーズの運営者も、「全くの初耳。
フェラーリのようなビッグネームがフォーミュラEに参戦するなら歓迎するが、何もコンタクトはないし近い将来に彼らがわれわれのシリーズに参加することはないだろう」と、内情を明かした。

世界の趨勢は間違いなく電気自動車に向きつつあるが、まだフェラーリが基本方針を変えたとは伝えられていない。

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2017/12/02

フジテレビ、2018年も『フジテレビNEXT』でF1全戦放映

2008 Japanese GP (C)RedBull Racing
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1987年から日本でF1グランプリの放映を行っているフジテレビでは、2018年シーズンも今年と同様CS放送の『フジテレビNEXT』でF1全戦を放映することを明らかにした。

2018年は3月25日のオーストラリアGPを開幕に10月7日の日本GPを含め11月25日のアブダビGPまで全21戦が予定されているが、同放送では金曜日のフリー走行から日曜日の決勝レースまですべてのセッションを生中継する。

なおフジテレビが長く続けた大会冠スポンサーは、2016年はエミレーツ航空が務めたものの今年同様来年もまだ空席となっている。

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異論噴出の『ハロー(頭部保護装置)』、導入撤回の噂も

Force India Halo (C)Sahara Force India F1
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FIA(国際自動車連盟)による強い指導力で2018年シーズンからの導入が決まっているハロー(頭部保護装置)だが、チームやドライバーらからは依然として準備不足として反発の声が聞かれている。

これまでそれは重量増加の問題であったりしたが、ここに来て強く叫ばれているのはドライバーが緊急時にコクピットから脱出する際の障害になるというもの。
こちらもF1の安全性に大きく関わる事柄だけに、無視はできないものとみられている。

しかしこれについてジャン・トッドFIA会長は、「多少の問題はあるにせよ、ハロー導入でもたらされるメリットのほうがデメリットよりはるかに大きい。
検討すべき事項の指摘には耳を傾けるが、導入を撤回することなどわれわれは考えていない」と、一蹴した。

各チームとも来季マシンの準備は進んでおり、いずれの結論になるにせよ残された時間はあまりに少ない。

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ピレリタイヤ、新登場『スーパーハード』は保険

Pirelli 2018 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤは2018年シーズン用に用意された新スペックのタイヤを先のアブダビ合同テストで試したが、ソフト側に拡大した『ハイパーソフト』がドライバーから好評だった一方で、ハード側に拡大した『スーパーハード』のほうは「硬すぎて使う場面がない」として不評を買っていた。

これについて同タイヤのマリオ・イゾーラ/ヘッド・オブ・カーレーシングは、「今回用意したタイヤはそのすべてが来シーズンに使用するという前提のものではない。
バックアップも考慮した広い視野でテストしたもの。
具体的にはスーパーハードを除いたものを考えていて、もしもさらにハード寄りのタイヤが必要になった時に初めて使われるのがスーパーハード。
つまりこれは『保険』なんだ」と、説明した。

今シーズン、3種類持ち込まれたコンパウンドのうち実際にレースに使われたのはいずれも2種類に留まったが、来季は3種類すべてが実際にレースで使用されるようにしたいとしている。

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『アストンマーティン』、2021年からのF1参戦に積極姿勢

Aston Martin Redbull (C)RedBull Racing
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2018年シーズンからレッドブル・レーシングと提携、チーム名を『アストンマーティン・レッドブル・レーシング』として参戦することを明らかにしているイギリスの高級自動車メーカー『アストンマーティン』(アストンマーティン・ラゴンダ社)が、スポンサーとしてだけでなくさらに本格エンジン・サプライヤーとしてのF1復帰に意欲をみせている。

今回はタイトル・スポンサーという形での参画に留まるが、FIA(国際自動車連盟)が進めている2021年以降の新レギュレーションによるF1についてテクニカル・ワーキング・グループにも同社はオブザーバーとして参加、高い関心を示してきている。
これについて同社のアンディ・パーマー/CEO(最高経営責任者)は「前向きに検討しているが、現行のF1より大幅にコスト削減が果たされることが前提」と、予防線を張っている。

ただFIAが示した2021年の改革素案に対しては、フェラーリやメルセデスなど既存のマニュファクチャラーズから早くも反発の声が聞かれていて予断を許さない状況だ。
イギリスの名門自動車メーカーであるアストンマーティンは1959年から1960年に掛けて自身でF1に参戦(最高位6位)した経緯を持つ。

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2017/12/01

レッドブル首脳、「トロ・ロッソ・ホンダ」への協力姿勢みせる

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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これまでレッドブル・レーシング同様ルノー・エンジンを搭載してきたスクーデリア・トロ・ロッソだが、既報のように2018年シーズンから新たにホンダとのパートナーシップをスタートさせることが決まっている。
しかし現代のF1は単に搭載するエンジンの変更という単純なものでなく、その関連性は複雑かつ多岐に渡る困難なものが予想される。

これについてトロ・ロッソをも束ねるレッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、「われわれはトロ・ロッソ・ホンダへの協力を惜しまない」と、前向きな姿勢をみせて注目されている。

「レッドブルはこの両者のパートナーシップが成功するように全力でサポートしていく考えだ。
確かにホンダは過去苦戦してきたが、このところみせた進歩には満足している。
これから開幕までさらに進化していくことだろう。
そのためにもわれわれが持つレッドブル・テクノロジーのすべてを惜しむことなく傾注させるつもりでいる」

噂ではレッドブル・レーシングが現在搭載するルノーとの契約は来季限りで、2019年には同チームもホンダ・エンジン搭載が実現するのではないかとみられている。
そのためにも来季トロ・ロッソ・ホンダの成功はレッドブル全体の命運をも握ることになりそうだ。

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ハロー(頭部保護装置)、重量面からもドライバーは反発

Renault Halo (C)Renault Sport F1
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FIA(国際自動車連盟)はすでに2018年からのF1にドライバーの頭部保護装置である『ハロー』の導入を決めているが、ドライバーからはこれまで主に視界の点から難色を示す向きが多かった。
しかしいよいよこれが具体的になってくると、さらに今度は重量の面からも反発する動きが出て来たようだ。

ハロー・システム全体の重量はおよそ5キロから10キロ。
しかしそもそもギリギリまで軽量化が図られているF1カーでは5キロといえど全体のマシン・バランスを崩してしまうとのこと。
そのため今度はドライバーに対してさらなる『軽量化』が求められているのだという。

現在のF1ドライバーの中では最も大柄の部類に入るニコ・ヒュルケンバーグ(ルノー)は、「こんなペナルティのようなやり方は納得できない。
ハローのためにダイエットなんか、まっぴらご免だね」と不満を隠さないでいる。

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『サンタンデル』、フェラーリとのスポンサー契約終了

F.Alonso/Santander (C)Ferrari S.p.A
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スペインの大手銀行である『サンタンデル』は、フェラーリ・チームとのスポンサー契約を今季で終了すると共にすべてのF1関連のスポンサーから手を引くことを明らかにした。

もともとスペインで人気のフェルナンド・アロンソがフェラーリ・チームに加入したことからスタートしたこの契約は、アロンソの同チーム離脱のあとも続けられてきたが、現契約が切れる今シーズン末を機に終了するとした。

なお同社は2018年からサッカーの『チャンピオンズ・リーグ』と新たな3年契約をスタートさせることが決まっている。

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