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2016/05/03

「これからは常に入賞することを目標にすべきだ」(ホンダ)

フェルナンド・アロンソ (C)Honda Motor Co Ltd.
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ロシアGP 決勝
ソチ・オートドロム、5月1日(日)

本日のロシアGPにおいて、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはそれぞれ6位および10位に入賞を果たし、ともに2016年シーズン初のポイントを獲得しました。

今日のレースは、オープニングラップの2コーナーと3コーナーで大混乱となる2つのクラッシュが発生し、それによって中位陣のドライバーのレース展開がほぼ決まる形となりました。これらのアクシデントにより、複数のドライバーがリタイアに追い込まれたり、大幅にポジションを落としたり、ペナルティーを科せられたりする結果となりました。

アロンソはその波乱のおかげでトップ10圏内に一気にポジションを上げ、それを最後まで死守。一方、バトンはスタートでは慎重になり、複数の遅いマシンの後方までポジションを落としたものの、それ以降は着実にオーバーテイクを繰り返し、トップ10でフィニッシュしました。

午後のレース結果は、McLaren-Hondaが着実に進化していることの表れであり、さらにポテンシャルがあることを示すものです。

ホンダモータースポーツリリース

フェルナンド・アロンソ
MP4-31-02

スタート 14番手
レース結果 6位
ファステストラップ 1分40.347秒 52周目(トップとの差 +1.253秒、5番手)
ピットストップ 1回:21周目[オプション→プライム]
フェルナンド・アロンソ
「オープニングラップの2コーナーと3コーナーでは、我々はラッキーでした。これらのアクシデントによって、自動的にいくつかポジションを上げることができました。

昨年は好スタートを切っても、スタート時のポジションを維持できませんでしたが、今年は違います。我々のマシンには速さがあるのです。レースで6位に入り、5番手の最速ラップタイムを叩き出したということは、マシンのペースが引き続き向上していることを示しています。

実際、マシンにはレースを通して、いい感触がありました。今日はレース中に燃料をセーブしなければならないときが何度かありましたが、終盤に自分を眠りから少し目覚めさせるために、数周だけタイム計測のつもりで走ることにしました!そのときのラップタイムを見る限り、マシンにはまだポテンシャルがあります。

これからは常にポイント圏内で完走することを目標にすべきです」

ジェンソン・バトン
MP4-31-03

スタート 12番手
レース結果 10位
ファステストラップ 1分41.720秒 50周目(トップとの差 +2.626秒、8番手)
ピットストップ 1回:20周目[オプション→プライム]
ジェンソン・バトン
「両マシンがポイント圏内で完走し、我々のパッケージには不向きなコースでそれを成し遂げたことは、チーム全体にとって、すばらしい結果です。

複数のマシンが集団で2コーナーに差しかかったとき、そこで大混乱となったため、私は後ろに下がらなければなりませんでした。2コーナーに設置されているポールは、スタートでは問題になります。ほかのドライバーが2コーナーと3コーナーを走り抜ける際に、ポジション争いをしていたからです。それについては、あとで確認の必要があると思っています。

そこからは不利な状況でしたが、我々のマシンには速さがありました。それ以降は、いかにばん回するかであり、私はその過程を本当に楽しめました。ここでオーバーテイクをするのは難しいですが、他チームのマシンを数台パスすることに成功し、楽しかったです。

次のバルセロナ戦は、我々にとってかなり難しいレースになるでしょう。ただ、その次のモナコ戦ではまた、入賞を目標にします」

エリック・ブーリエ

McLaren-Honda Racing Director

エリック・ブーリエ
「ダブル入賞を果たしたことは、チーム全体にとって、すばらしい結果です。また開幕当初から、我々が着実に進化していることの真の表れです。

フェルナンドは、彼が得意とする戦略的かつ攻撃的、そして常に機会を狙う、すばらしい走りを披露しました。フェルナンドのレースは序盤で決まりました。オープニングラップの波乱をうまく利用して、14番手から8番手に一気にポジションを上げたのです。それ以降は常にトップ10圏内を走行し、チェッカーフラッグを受ける前には、さらに2つ、ポジションを上げることに成功しました。6位という結果は、彼の努力のたまものです。

ただ今日のフェルナンドは、単独で走り続けるという少し寂しいレースとなりました。片目で常に、燃料計を見ていなければならなかったからです。4位のバルテッリ・ボッタス選手(Williams)とのギャップを見てみると、フェルナンドがどれだけセーブしながら走っていたのかが分かります。レース終盤にはなんの制限もない中で、フェルナンドは数周にわたって非常に速いラップタイムを叩き出しました。これは、もし彼がレース全体を通してフルの速さで走ることができていれば、どれだけのことを達成し得たのかを示すものです。

フェルナンドのレースがスタートで決まったとすれば、ジェンソンのレースは終盤になって、ようやくまとまったことになります。ジェンソンはオープニングラップの大混乱によって大いに妥協せざるを得なかったものの、彼が得意とする巧みで勇気あるパフォーマンスをみせ、10番手のポジションに上がるまでに、他チームの4台のマシンと長きにわたってバトルを楽しみました。

今回のレースでは、組織全体の努力の結果を披露できました。組織と言ってもMcLaren RacingやHondaだけではなく、オイルや潤滑剤を提供してくださっているMobil 1という我々の主要な技術パートナーも、現在継続している開発の中で大きな役割を担っています。そんなパートナーの皆さんにとっても、その誠実さと信念がようやく報われようとしているのです。

一羽のツバメがやって来ても、すぐに夏にはならないことは分かっています。ただ、危機は脱したので、これからはシーズンを通して、さらなる進化を遂げるという強い信念のもと、進みます」

長谷川 祐介

(株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者

長谷川 祐介
「2台ともが入賞という結果が出て、大変うれしく思います。両ベテランドライバーが、スタートと序盤の混乱をうまく切り抜けてくれたおかげで、ポイント圏内で戦えました。

ロングランが週末を通して安定していたとはいえ、ワンストップで燃費が厳しい中、うまくレース全体をマネジメントできたことが、本日のこの結果につながったと考えます。

上位陣との差はまだ大きいものの、中団では十分な競争力があることがようやく確認できました。次からは、連戦が多くなるヨーロッパラウンドですので、ますます気を引きしめて臨みたいです」

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