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2016/05/16

「波乱のレースを締めくくるほろ苦い結末」 (ホンダ)

(C)Honda Motor Co Ltd.
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スペインGP 決勝
バルセロナ・カタルニア・サーキット 5月15日(日)

本日行われたスリルとアクシデント満載のスペインGPにおいて、ジェンソン・バトンが9位で完走しました。

バトンは12番グリッドから好スタートを切り、1コーナー進入時に他チームのマシン2台を追い抜くことに成功。その後、先頭を走っていた2台のマシンが4コーナーでクラッシュしたため、1周目を8番手で終えました。そこからバトンは、レース全体を通してタイヤをセーブしながら走行し、後方から追い上げるチームメートのフェルナンド・アロンソからポジションを死守。61周目には10コーナーでエステバン・グティエレス選手(Haas)を果敢にオーバーテイク、その後、新品タイヤで後ろから詰め寄るダニール・クビアト選手(Torro Rosso)を抑えて完走しました。

一方、アロンソは、本人も認めているように、いいスタートを切ることができませんでした。ただ、それ以降はレースの大半にわたってバトンを追従し、トップ10以内のポジションで走行。レース終盤には12番手につけ、入賞圏内での完走を目指してアタックしようとしていましたが、残念ながら45周目でリタイアする結果となりました。

フェルナンド・アロンソ

MP4-31-02

スタート 10番手
レース結果 45周目にリタイア
ファステストラップ 1分29.750秒 41周目(トップとの差 +2.802秒、13番手)
ピットストップ 2回:11周目(ピットストップ時間 2.41秒)および 40周目(ピットストップ時間 3.40秒) [オプション→プライム→プライム]

「午後のレースではマシンにまずまずの感触があったものの、私はいいスタートを切ることができず、そこですべてを失ってしまいました。ですから、私のレースは1コーナーに到達するまでに事実上終わってしまったのです。

その後50周にわたってジェンソンを追従しましたが、今日のレースでは常にトラフィックに引っかかっていたので、なんの制限もない状態で走ったり、マシンの真の速さをみせつけることがあまりできませんでした。

レース終盤には、なぜかパワーを失ってしまいました。はっきりした原因はまだ分かっていません。

マシンの競争力がそこそこあったにもかかわらず、我々はそれを活かすことができませんでした。今日はメルセデスの両ドライバーがリタイアしたので、ポイントを獲得するいいチャンスでしたが、それができなかったのです。我々は引き続き改善する必要があります」

ジェンソン・バトン

MP4-31-03

スタート 12番手
レース結果 9位
ファステストラップ 1分30.260秒 39周目(トップとの差 +3.312秒、18番手)
ピットストップ 2回:10周目(ピットストップ時間 2.63秒)および 37周目(ピットストップ時間 3.13秒) [オプション→プライム→プライム]
ジェンソン・バトン
「私はフェルナンドとコース上でいいバトルを繰り広げていたので、彼がリタイアしたのは残念でした。

今日、私はすばらしいスタートを切りました。全ドライバーの中で一番いいスタートだったに違いありません!

ただ、私にとってはそれほど容易なレースではありませんでした。マシンにはグリップが全くなく、なにをしてもうまくいきませんでした。でもそれと同じように、レース終盤は先頭集団のマシンもそれほど速くはありませんでした。当時、(私の後方を走っていた)セバスチャン・ベッテル選手(Ferrari)とダニエル・リカルド選手(Redbull)のすぐ後ろにダニール・クビアト選手がいて、彼は新品タイヤを履いて走行していたので、私にとっては非常に難しい状況でした。幸いにも、私は彼らよりもわずかに速いペースで走っていたため、その3台のマシンの前のポジションをキープすることができ、クビアト選手は私を追い抜くことができませんでした。

ここでポイントを獲得するのは難しいと分かっていたので、今日の結果はそれほど悪くはありません」

ホンダモータースポーツリリース

エリック・ブーリエ

MCLAREN-HONDA RACING DIRECTOR
「今日のスペインGPではさまざまなドラマがあったので、ジェンソンが落ち着いて、いい判断をした結果、9位で完走したことに注目した人は、観客やTVで観戦していた視聴者の中にもほとんどいなかったと思います。我々はダブル入賞を果たした2週間前のソチに続いて、本日のレースでもポイントを獲得したのです。

一方、フェルナンドはソフトウェアのコマンドの不具合によりICE(内燃機関)が停止してしまったため、今日はポイントを獲得することができず、地元のファンにとっては残念な結果となりました。問題が発生するまではフェルナンドは懸命な、いい走りをみせていたので、トラブルによってレースを終えていなければ、彼もトップ10圏内で完走することができたかもしれません。

ただ、前にも言ったように、我々McLaren-Hondaは多少のポイントを稼ぐことを目指しているわけではありません。表彰台、勝利、そしてワールドチャンピオンの座を勝ち取ることが我々の目標であり、いずれ実現することは間違いありません。次のモナコGPは特有の難しさがありますので、次戦の予測はしないつもりです。それでも我々は有名なモナコ公国の容赦ないコースで知られるストリートサーキットにおいて、まずまずの結果を出すために懸命な走りをするつもりです。

最後になりましたが、本日のレースでF1史上最年少優勝者となった若手のマックス・フェルスタッペン選手(Redbull)に対してお祝いの言葉を述べたいと思います。それまでの8年間に同記録を保持していたのはセバスチャン・ベッテル選手であり、それ以前の5年間はフェルナンド、またそれ以前の44年以上にわたって最年少優勝者であったのは、わが社の創立者である偉大なブルース・マクラーレン氏です」

長谷川 祐介

(株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「今週末のスペインGPは期待が高かっただけに、ほろ苦い結末となりました。

アロンソの方は、エンジンのモードを切り替えてしまう、予期せぬ指令が送られたことによりパワーユニットがレース中に停止し、レースを終えることになりました。幸い、パワーユニットそのもものトラブルではないので、エンジンの状況を確認次第、今後のレースにも適用できると考えています。チームとしては今後こういったことが起こらないような対策案を考えたいと思います。

ジェンソンはすばらしいスタートを切った後、タイヤの磨耗に注意をしながらポジションを守るという難しいレースだったと思いますが、今週末ずっとトラクション不足に悩まされていたことを考えると、ポイント圏内でレースを終えられたことで喜びは大きいです」

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