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2016年3月

2016/03/31

アロンソ(マクラーレン)バーレーンGP出場不能の可能性も

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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先の開幕戦オーストラリアGPで大きなアクシデントに見舞われたマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソについて、FIA(国際自動車連盟)は規定によりグランプリウィークに先駈けて専任ドクターによる健康チェックを行う方針を明らかにした。

チームでは当然アロンソのバーレーンGP出場を前提にしているが、アクシデントの衝撃が非常に大きかったこと、またアロンソは2015年のシーズン前テストでもクラッシュにより脳震盪を起こし、開幕戦を欠場した経緯があるため想定外の事態に陥る可能性もある。

万一FIAからドクターストップが掛かった場合には、リザーブドライバーとして登録されているストッフェル・バンドーン(23歳:ベルギー)が代役を務めることになるが、同選手は現在スーパー・フォーミュラのテストに参加のため日本コクピット内に滞在、チームには帯同していないという。
なお日本からバーレーンへの航空便はドバイ経由で最短でも14時間近く掛かるとのことだ。

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フェルスタッペン(トロ・ロッソ)の契約内容を伊紙公開

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2015年、17歳165日という史上最年少記録でF1デビューを果たしたスクーデリア・トロ・ロッソのマックス・フェルスタッペン(18歳:オランダ)だが、レッドブル・グループとのその契約内容が伊紙により公開され注目が集まっている。

契約内容を報じたのはイタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』で、2013年にレッドブルとの間に交わされた条項は次のようなものだという。
契約は準備期間である2014年を含め、2017年までの4年間。
最終年の2017年にはトロ・ロッソから本家レッドブル・レーシングへの昇格が謳われていて、もし実現できない場合には他チームへ移籍する権利をフェルスタッペン側に与えるというもの。

その候補チームにはフェルスタッペンが敬愛するセバスチャン・ベッテルの所属するフェラーリの名前が挙げられているということだが、この若者に対するフェラーリからの評価も気になるところだ。
なお父親であるヨス氏も元F1ドライバーだが、フェラーリに所属したことは残念ながらない。

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ラスベガス、F1グランプリ開催ですでに合意済みか

1981/Las Vegas (C)Williams F1
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イタリアGP(モンツァ)の開催が2016年限りになるのでは、との憶測が流れる一方で、アメリカの娯楽都市ラスベガスでの新たなグランプリがカレンダーに載るとの見方が伝えられた。
これはイギリスの『サンデー・メール』紙が報じたもので、F1開催をリードするFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が明らかにしたという。

実はラスベガスでは過去1980年代に2回だけアメリカGPが開催されたことがあり、1981年ではウィリアムズ・フォードを駆ったアラン・ジョーンズが、また翌年の1982年にはティレル・フォードのミケーレ・アルボレートがそれぞれ優勝している。

ただF1は今年すでに史上最多となる年間21戦が計画されていて、これ以上増やすにはチーム側の同意が必要となるが現実には不可能とみられている。
そこで脱落候補とされているのが上記イタリアGPということになる。

しかしいくら財政面の事情とはいえ、バンク時代からグランプリの象徴だったモンツァと、カジノの街の世界的代表であるラスベガスとが天秤に掛けられているというのはF1ファンには理解し難いところだ。

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2016/03/30

佐藤琢磨、「F1はテクノロジーの最高峰であるべき」

佐藤 琢磨 (C)IRL Media
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2002年から2008年までF1を戦い、現在はインディカー・シリーズで活躍する佐藤琢磨(39歳)が、現在のF1について次のように感想を述べていることがわかった。

これはスペインのスポーツ紙『マルカ』に語ったもの。
その中で佐藤は、「F1も僕がいた頃とはずいぶん変わってしまったようだね。
おそらく現代の経済状況や技術の進歩がそうさせたんだと思うけれど、必ずしも観客やドライバー自身の期待したものとはずれてしまったようだ。
ただF1はテクノロジー面でも世界最高峰であるべきだと思うし、僕個人としては今のF1も嫌いじゃないけれどね。
それでも昔のほうが良かったかな。
F1に関わっているホンダの人ともまだ時々連絡を取っている。
イギリス(マクラーレン)とは文化的な違いもあって苦労すると思うけれど、彼らはきっとF1でまた成功を収めてくれると信じているよ」と、エールを贈った。

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ウィリアムズ首脳、ハースF1の開発姿勢に疑問符

Pat Symonds (C)Williams F1
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今季開幕戦で2002年のトヨタ・チーム以来となる「新規参戦チームによる初戦入賞」という快挙を成し遂げたハースF1チームだが、早くもその活躍に他チームからのさや当てが始まっているようだ。
これは、同じくプライベートチームとしてF1に参戦するウィリアムズ・チームのパット・シモンズ/チーフ・テクニカル・オフィサーが明らかにしたもの。

それによればフェラーリ・チームとの密接な関係を有力な戦力基盤として戦うハースF1のやり方が、果たしてF1の精神に照らして健全なものか、という疑問の提起だ。
同氏はハースのパワーユニット関連が丸々フェラーリから供給されたもの、またダラーラ社製シャシーのマシンがやはりフェラーリの風洞設備を使って開発されていること、さらに自チームで設計もしていないコンポーネンツをフェラーリ・チームの実験台として先行投入していることなどを挙げた。

「F1は最高のドライバーを決めるドライバーズ・チャンピオンシップであると共に最高のマシンを決めるコンストラクターズ・チャンピオンシップでもある筈だ。
ハースのやり方が果たしてこのF1の精神に則ったものなのか、もう一度考え直す必要があると思っている」と、このベテラン英国人は指摘した。

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アロンソ(マクラーレン)の事故、シート破損が話題に

Fernando Alonso (C)Formula1.com
開幕戦オーストラリアGPでアクシデントに見舞われ大きく破損したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のマシンは、ほとんど原形を留めないほど損傷を受けたにもかかわらずドライバーが無事だったことで評価されたが、その一方でコクピット内のドライバーシートが破損していたことが判明、新たな話題になっている。

イタリアの『コリエーレ・デラ・セラ』紙が報じるところによれば、FIA(国際自動車連盟)の調査団はこのことを重視、今年から搭載された車載カメラのスローモーション機能を使うなどして状況の解析に取り掛かるということだ。
同紙によればカーボンファイバー製のシートには当時4Gもの衝撃が加わり、肩のホールド部分が壊れているという。

なおマクラーレン・ホンダ・チームはアロンソのマシンについてシャシーだけでなくパワーユニット全体も新品のものに交換してバーレーンGPに臨むとしている。
これによりアロンソは早くも今季2基目のエンジンとなるが6基目の投入まではペナルティが科せられることはない。

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「若者の関心、無用」とエクレストン氏、断

Rolex/B.Ecclestone (C)Rolex SA
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観客数の減少、F1放映の視聴者離れなど世界的なF1人気の低迷が叫ばれているが、その中で若者の関心が低下しているのでは、との指摘にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が次のように切り捨てた。

「15歳の若者にF1を見てもらう方法を検討しようという提案も承知しているが、いったい彼らがどれほどF1に貢献しているというんだ。
若者がF1から離れたとしてもわれわれは何の痛みも感じないね。
私が時代遅れなんだろう、ツイッターやフェイスブックなどのようなナンセンスなものに興味はない。
彼らの関心事を理解することなどできなかったがそれで一向に構わない」

さらに大金持ちなエクレストン氏だけに、「彼らに『ロレックス』の時計を買うことはできないし『UBS』に口座を作ることもないだろう」とも、付け加えた。

ロレックスはF1の公式計時を担当、またスイスの銀行であるUBSもまたF1の公式グローバル・パートナーとして契約を結んでいる。

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2016/03/29

ナスル(ザウバー)、先行きの不安を吐露

Felipe Nasr (C)Sauber Motorsport
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今季開幕戦オーストラリアGPで予選17位、決勝レースでは他車の脱落が6台もあったにも関わらず15位フィニッシュと、およそ戦前の期待を損なう結果となったザウバー・チームのフェリッペ・ナスル(23歳:ブラジル)が、先行きについての不安をイギリスの専門誌『オートスポーツ』に次のように嘆いた。

「そもそもシーズン前のテストから僕たちは十分な準備をすることができなかった。
新型車の開発は遅れ、やっとバルセロナで用意されたのは(チームメイトである)エリクソンのものだけだったしね。
案の定、コーナリングは満足のいくものではなく、ハンドリングにも不安が残る状態だった。
だからメルボルンのグリッドに着いたとき、パフォーマンスを欠いた『C35』はライバルよりも明らかにペースが劣っていたよ。
それなら当然のことシーズン中にマシンを開発していかなければならないんだけど、今年のように年間21戦もレースがあったら、ずっとそれに追われ続けることになるのは明らかだ。
カレンダーまでもが僕らの先行きを阻害しているんだよ」

F3時代にはマグヌッセン(マクラーレンから現ルノー)を凌駕する活躍をみせたナスル、そしてGP2時代にはエリクソンともライバル関係にあったことが伝えられている。

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エクレストン氏、CVCのF1株式売却について言及

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が、現在『CVCキャピタル』が持つF1株式について売却の可能性が高まっていることを明らかにした。

それによればF1株式全体の35%を持っているとされる『CVCキャピタル』に対し、アメリカと中国の投資会社からそれぞれ具体的な金額を示した最終段階の買収話が呈示されているという。
一時有力とされた中東のグループは原油安のためか脱落した模様だ。
エクレストン氏は「すでに条件は提示された。
あとはCVCの側がどう判断するか、だ。
彼らが決断を下すのはそう遠くない時期になる筈だ」と、事態の進展が近いことを示唆。

なおエクレストン氏自身のF1株式は、家族名義も含めF1株式全体の約13.8%まで減少しているとみられる。

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ボブ・ベル氏、「ルノーはメルセデスを再現」

Bob Bell (C)Renault F1 Team
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今シーズンから再びワークス参戦を果たしたルノー・チームでチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるボブ・ベル氏が、ルノー・チームとメルセデスAMGチームとの共通点について語った。

これはアメリカのスポーツ専用チャンネル『ESPN』に語ったもので、その中でこのイギリス人は、「今のルノーの状況は、かつてのメルセデスと非常に良く似ていると思わないか。
あの時のメルセデスはプライベートチームだったブラウンを買収したもの。
そのブラウンはホンダから衣替えした時に多くのスタッフを解雇し、資金も人も設備もすべてが不足していた。
一度崩れた態勢を造り直すというのは困難なこと。
そこで当時メルセデスがまずやったことは長期の計画を立て、将来の成功に向けてのチーム基盤を造ることだった。
それはそのまま今のルノーに置き換えることができる。
これが容易なものではないのは明確だが、しかしわれわれはそれをやり遂げなければならないんだ」と、強調した。

元々エアロダイナミシストだったベル氏は、マクラーレンでF1キャリアをスタート。
その後ベネトンやルノーなど多くのチームでタイトル争いに寄与してきた。

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2016/03/28

ヨット卒業のA.ニューイ氏(レッドブル)、再びF1関与も

Adrian Newey (R) (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、同チームで『アメリカズ・カップ』向けのヨットを研究開発していたとされる元F1チーフ・デザイナーのエイドリアン・ニューイ氏が、その業務を終えたことを明らかにした。

「アメリカズ・カップに関わる契約上の仕事はすべて完了した。
従ってニューイがこれ以上ヨットの仕事に関わることはないだろう」と、ホーナー代表。

そしてさらにその後のニューイ氏の職務について、次のように説明している。
「彼は新たにスタートしたアストンマーティンとのパートナーシップによるスポーツカー『AM-RB 001』プロジェクトに取り掛かることになる。
ただし彼の仕事はそれだけじゃない。
まもなく明らかにされるであろう、2017年からのF1レギュレーションの解析に当たる。
つまりロードカー、レーシングカー、いずれにおいても最高峰のマシン開発に携わることになるだろう」

一時はF1へのモチベーションを失ったとされた同氏だが、再びF1プロジェクトに関わるということになれば他陣営にとっても脅威となることだろう。

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ハースF1、次戦グティエレスのシャシー交換へ

Esteban Gutierrez (C)Haas F1 Team
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開幕戦でグロージャンがいきなり6位入賞という好成績を収めた新規参戦のハースF1チームだが、その一方でグティエレスのほうはアロンソ(マクラーレン)との壮絶なアクシデントに見舞われかなりの損傷を負ってしまう結果となった。
当初問題ないとみられたグティエレスの『VF-16』だったが、チームは次戦バーレーンGPに新しいシャシーと交換することを明らかにしている。

同チームのギュンター・シュタイナー代表はこれについて次のように説明している。

「アロンソのマシンの被害が凄かったのでこれに隠れてしまった面もあるが、グティエレスのほうも結構ダメージを負ってしまっている。
修復は可能だが、しかしこれを遠征先で行うには不便なことが多いし作業が困難だ。
幸いスペアパーツは十分にあるので新たに組み立てたほうが早い。
そういう訳でグティエレスには新しいマシンを用意することになるだろう。
いずれにせよ、われわれチームの士気は高い。
困難が待ち受けようとも、そこから逃げようとする者などいないよ」と、気を吐いた。

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イタリアGP(モンツァ)、継続開催に向け前進か

Monza Image (C)Ferrari S.p.A
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2016年までは開催が決まっているものの、2017年以降の契約について依然不透明な状況が続くモンツァ・サーキットてのイタリアGPについて、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が、開催に向け前向きな見解を示したという。

これは同GP主催者であるACI(Automibile Club d'Italie:イタリア自動車クラブ)のアンジェロ・スティッキ・ダミアーニ会長が示唆したもので、「互いの考えに相違はあったが、われわれはエクレストンとの話し合いで、新しい契約について7年間という長期のものでほぼ合意に達したと理解している。
正式発表が近くできるのではないか」としている。

イタリアは言うまでもなくフェラーリ・チームの本拠地。
モンツァとの話し合いが破談になった場合の代替地として現在フェラーリが所有するムジェロ・サーキットなどの名前も聞かれたが規模も小さく、モンツァ関係者からは「当て馬に過ぎない」と言われていた。

モンツァは1980年にただ一度だけイモラ・サーキットに譲ったことはあるが、それ以外は1950年から今までイタリアGPの開催地としてモンツァ・サーキットは定着している。

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リカルド(レッドブル)、ルノー・エンジンの改善に『実感』

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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オフの間に昨年仕様から前進が図られたとするルノー・エンジンのパフォーマンスについては、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表がすでに「いい仕事をした」と高い評価を与えているが、これを受け実際にコクピットでそのパワーを体験した同チームのダニエル・リカルドも次のように自身の感想を語っている。

「正直言って、シーズン前テストの段階では去年と変わらないかな、と思っていたんだ。
ところがルノーの連中が言っていたように、そこから開幕戦までにさらに進化をしたようだ。
メルボルンで実際に乗ってみて、それが実感として感じられたからね。
去年のシンガポール(2位)以来になる4位という好成績でフィニッシュした訳だけど、僕の母国グランプリだったからね、ほんとうれしかったよ」と、リカルド。

ただチームメイトであるクビアトのマシンがパワーユニットに関連する電気系トラブルによりレースをスタートできなかったのはリカルドにとっても気掛かりなことだろう。

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2016/03/27

ピレリ首脳、「すでに目標の半分スピードアップ」

Australia GP (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)とピレリタイヤは今シーズンを前に「1周あたりのラップタイムを5秒短縮したい」との目標を示していたが、開幕戦で早くもその半分は達成できたと自信をみせている。

それによれば昨年のオーストラリアGPでも1'26.327というポールタイムを記録したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、今年さらにそのタイムを2.49秒も短縮してみせたもの。
これについて報告を受けたハミルトンは、「実感はなかったね。
そんなに速かったなんて思っていなかったから、後で聞かされてとても驚いたよ。
でも無理をした訳でもなく速くなったというのはいいことだ。
タイヤばかりでなくクルマも進化しているんだろうね」と、コメント。

ただレース中のラップタイムはそれほど速くなってはおらず、これについてピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは「今年はタイヤの選択肢も増えたし、戦術面がレース中のラップタイムに影響したんだろう」と、分析した。

優勝したロズベルグは今回赤旗中断時を除けばピットストップは1回だけ。
後半のほとんどを意表を突いたミディアムタイヤで保守的に走って逃げ切った。

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ルノー、バーレーンGPで新型フロントウィング投入

Kevin Magnussen (C)Renault Sport
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今季再びワークス参戦となったルノー・チームでは、今週末行われるバーレーンGPに新型のフロントウィングを投入する方針を明らかにした。

それによればこれは先の開幕戦オーストラリアGPの金曜日フリー走行セッションで、同チームのマグヌッセンがテストしたものという。
ただこの時はダンプ状態があるなど路面コンディションに恵まれなかったため、今回が本格投入の第一歩ということになりそうだ。

これについて同チームのボブ・ベル/チーフ・テクニカル・オフィサーは「メルボルンでは十分なテスト時間がなかったが、それでも有望なデータが確認されていた。
今回はマグヌッセン&パーマー二人のマシン共この新型ウィングで臨む。
この他にもさらにパワーユニットを改善するなど多くの点で進化を図っているよ」と、自信をみせている。

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エプソン、豪GPで『スマートグラス』を導入

 Image
セイコーエプソン社は、先に行われた開幕戦オーストラリアGPで同社製の『スマートグラス MOVERIO BT-200』初めてF1の現場で導入されたことを明らかにした。

実現したのは同社が2015年からスポンサー契約を結んでいるメルセデスAMGチームで、今回はチームが招待したVIPゲストがピット・ギャントリーを見学する際にテストされたという。
このスマートグラスを使用することにより、F1マシンの詳細の説明、サーキットやチームのインフォメーション等が迫力ある画面でリアルタイムに表示されるという。

なおセイコーエプソンでは今季残りのグランプリでもスマートグラスを提供、ゲストサービスを行っていく予定とのこと。

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F・インディア、バーレーンGPフリーでセリス起用

>Alfonso Celis (C)Sahara Force India F1
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フォース・インディア・チームは今週末行われる次戦バーレーンGPのフリー走行1回目セッションで、同チームのテスト&リザーブドライバーであるアルフォンソ・セリス(19歳:メキシコ)を起用する方針を明らかにした。

セリスはすでに複数のF1テスト経験を持つ。
昨季はARTチームからGP3シリーズに参戦、ランキングは13位だった。
今季は少なくとも7戦で今回同様フリー走行1回目セッションへの参加が予定されている。

なおマシンは同じメキシコの先輩であるセルジオ・ペレスのものになるがカーナンバーは未定。
ただペレスの身長が173cmであるのに対し、セリスは183cmと高身長。
このためコクピット内部のスペースには少々不安が残りそうだ。

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2016/03/26

C.ホーナー代表(レッドブル)、「ルノーはいい仕事した」

Redbull Fan (C)Redbull Racing
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昨シーズンオフ、ルノー・エンジンのパフォーマンスについて散々な不評を口にしたレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表だが、今季初戦を終え「ルノーはいい仕事をした」と一転高評価を与えている。

「今年のパワーユニットを開幕戦で使った結果、ルノーはパフォーマンスを上げたと評価できる。
彼らが冬の間に果たしたその成果が確実に表れていると思えた。
もちろんまだわれわれが狙うだけのハイレベルなものにはなっていないが、しかし昨年と比べれば想像以上の進化だったよ。
彼らは間違いなくいい仕事をした。
開発が正しい方向に向かっているのは確実なのでこれからさらに高めて欲しい」と、エールを贈った。

オーストラリアGPでレッドブルは予選で8番手ながら決勝レースでは4位とまずまずのパフォーマンスをみせた。
(いずれもダニエル・リカルド)

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一転、「新F1予選方式継続」に関係者唖然

 FIA
当のチームやドライバーだけでなく、F1関係者や観客からもブーイングが発せられ、次戦からは改訂が必至とみられた新方式による公式予選システムだったが、今週行われたF1ストラテジーグループの会合の結果、結局開幕戦と同じ方式が継続されることになった。

これまで伝えられたところでは、「Q1とQ2は開幕戦と同じ椅子取りゲームの新予選方式で、Q3だけは従前のノックアウト方式にする」というハイブリッド案が有力とされていた。
レギュレーションの変更には全メンバーの同意が必要だが、しかし会議では結局そうした展開にならなかったことから継続に落ち着いたということのようだ。

F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)はこうした不安定なF1運営に苦言を呈したばかりだが、皮肉にもこの決定はそれと行き違いになったとみられる。

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アロンソ(マクラーレン)、次戦新品エンジン投入へ

Honda V6 Power Unit(C)Honda Racing
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オーストラリアGP決勝レースで大クラッシュに見舞われたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソだが、エンジンやギヤボックスは無事だったとの第一報が伝えられている。

しかしホンダ陣営を率いる長谷川祐介/F1プロジェクト総責任者によれば、エンジン本体や関連するコンポーネンツについて、詳細にダメージを分析する必要があるため、時間が掛かると判断したという。
そのため次戦バーレーンGPでは新品のエンジンを投入する方針であることを明らかにした。

これによりアロンソは早くも今季2基目のエンジン投入ということになるが、シーズン全体で5基までと規定されているためこれにより今回直ちにペナルティを科せられることはない。
(6基目投入の時点で予選グリッド5番降格のペナルティが科せられることになる)

アクシデントに遭ったエンジンは日本に空輸され、本田技研の『四輪R&Dセンターさくら研究所』で分解解明されるというが、これまでの観測ではいくらかのダメージは避けられないと悲観的のようだ。

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GPDA、低迷するF1運営に苦言

2016 F1 Drivers (C)Ferrari S.p.A
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F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)が、このところ人気低迷が叫ばれるF1の運営について苦言を呈したことがわかった。

折りしもF1の象徴国でもあるイギリスでもF1の無料放送が消えることが明らかになったが、テレビ視聴者数の減少への懸念はこのところ高まるばかりだ。
そうした中、急きょ今季開幕戦から採り入れられた新方式の公式予選システムも不評が相次ぎ早くもわずか1戦で廃止が伝えられる有り様。

こうした迷走について、GPDAはFIA(国際自動車連盟)に対し「F1における最近のルール変更には一貫性がなく、徒に混乱を招いているだけ。
長期的視野に立ち、明確なマスタープランを構築して欲しい」と、ドライバーの立場から改善を求めたもの。

本来F1の安全性向上のために設立されたGPDAはこれまでそれなりの実績を挙げてきたが、現在はすべてのドライバーが加入してる訳ではなく、ハミルトン(メルセデス)やライコネン(フェラーリ)ら有力ドライバーの中にも加入していない者がいることがわかっている。

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2016/03/25

迷走する予選方式、ハイブリッドが有力か

Australia GP Scene (C)Sahara Force India F1
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今季開幕戦から導入された『椅子取りゲーム』と評されるF1の新予選方式だが、各チームの反対により次戦から見直されることが確実となっている。
しかしその具体的なやり方については、昨年までのものに戻すという案と、新たな改良方式を考案すべきという案とが交錯しまだ確定していない。

当初は昨年までの『ノックアウト方式』に戻すのが有力とされていたが、ピレリタイヤ等一部から提案されたQ1、Q2までは開幕戦で使われた『最後尾から1台ずつ除外する方式』を踏襲、不興を買った最後のQ3だけ昨年と同じタイムアタックを行おうとする案が急浮上しているとのこと。

ただいずれにわよ来週末に迫ったバーレーンGPから変更するにはもう最終決定することが必要と、タイムリミットが宣告されている。

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ウィリアムズへのエンジン供給話をホンダが否定

Nigel Mansell/Williams Honda (C)Honda Racing
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再三の否定にも関わらず、また持ち上がっているのがホンダ製パワーユニットのカスタマー・チーム供給だ。
オーストラリアGP後に伝えられたのは2017年からウィリアムズ・チームに供給するというもの。
しかしオーストリアのモバイル・テレビ『ラオラ1』はこの噂を今年からホンダF1を率いる長谷川祐介/総責任者が直ちに否定したと報じた。

「われわれのエンジンに関心を持ってもらえるのは光栄なこと。
しかしまだそれに応えるだけのレベルに達しているとはわれわれ自身考えていない。
いまやるべきことはマクラーレン・チームとのパートナーシップを成功させることであって、第2のチームへの供給は早計に過ぎる」と、慎重姿勢を崩さない長谷川氏。

またメルセデスのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターもこの噂について「ウィリアムズ・チームとは2020年までの長期供給契約を結んでいる」と、断。
そして誰よりこの噂を否定するのはマクラーレンのボス、ロン・デニス/CEOだろう。

かつて1980年代にホンダと組んだウィリアムズ・チームは、ナイジェル・マンセルがタイトルを獲得するなど大成功を収めた過去がある。

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イギリスでも2019年からF1は有料放送のみに

 Sky Sports Logo
F1グランプリの本家ともいえるイギリスだが、そのイギリスでもF1が無料でみられるのは2018年限りということになった。

これは、同国の衛星放送会社『スカイ・スポーツ』が2019年から6年間に渡る長期の独占放映契約を結んだことによる。
イギリスでは現在、上記スカイと『BBC』系列の公共放送である『チャネル4』とが放送権を共有しているが、これも2018年限りということになった。
それによればスカイは2019年以降、イギリスGP以外の他のすべてのグランプリで無料の放送がなくなると説明したものだ。

FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との放映契約金額高騰の煽りを受け、各国でF1は有料放送になりつつあるが、このため世界のF1視聴者数が減少しているとの指摘もある。

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2016/03/24

シャンパンならぬスパークリングワイン・ファイト

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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これまでF1の表彰台ではシャンパン・ファイトとしてフランスの高級シャンパン・メーカー『マム』の製品『GHマム』が使われてきたが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との契約が昨年末で切れたことから、今回のオーストラリアGPでは再び『シャンドン』の製品が使われた。

やはりフランスの業界トップメーカーである『シャンドン』はマクラーレン・チームのスポンサーでもあるが、2000年にマムに移る以前は同社の『モエ』がF1の象徴として親しまれていたもの。

ただ今回ロズベルグ&ハミルトン、そしてベッテルらが表彰台でぶちまけたのはシャンドンでも『モエ』ではなく『ブリュット』という製品で、これは厳密にはシャンパンではなくスパークリングワインであるのだという。
価格もモエに比べ、半額程度であるとのこと。
年間6億円以上ともされる契約金を捻出するため、すこしケチッた?

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アロンソ(マクラーレン)のギヤ/エンジンは無事の報

Fernando Alonso
オーストラリアGP決勝レース中に起きた大アクシデントによりフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のマシンはほぼ大破。
このダメージによりわずか1戦でアロンソはギヤボックスとエンジン(パワーユニット)を失ったとみられていた。

しかしこれについてスペインのスポーツ紙『マルカ』は、いずれも奇跡的に損傷を免れたと報じて注目されている。
本来、F1マシンはサスペンション等の外部パーツが容易に損傷することによりシャシー本体を守るように設計されているが、事実であれば今回『MP4-31』はドライバーの保護と共にみごとこれに応えた形になったとみられる。

なお今季は使用できるエンジン数はドライバーあたり5基まで、またギヤボックスも最初の6戦を1基で賄わなければならないと規定されていて、もし損傷があって交換した場合にはそれぞれ予選グリッド降格のペナルティが科せられる懸念があった。
ただ、まだこの件についてチームからの正式な説明はない。

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メルセデスとフェラーリ、次戦タイヤ選択分かれる

Pitstop Scene (C)Ferrari S.p.A
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ある意味、終盤のタイヤ選択によって勝敗が決したとも言える開幕戦オーストラリアGPだったが、来週の次戦バーレーンGPでは両者のタイヤ選択が異なることがわかった。

バーレーンにはオーストラリアGPと同じく、ミディアム(ホワイト)、ソフト(イエロー)、そしてスーパーソフト(レッド)の3種類がF1タイヤの独占サプライヤーであるピレリから用意されている。

そのピレリが明らかにしたところによれば、今回メルセデスAMG勢の選択は「ミディアム1セット、ソフト6セット、スーパーソフト6セット」。
一方、ライバルであるフェラーリ勢はの選択は、「ミディアム3セット、ソフト4セット、そしてスーパーソフト6セット」というものになったとのことだ。

ドライバー間で異なる選択をしたチームもあるが、上記の両チームの場合はチーム戦略として選択が異なったものとみられる。
果たしてどちらが正解になるのか、注目のバーレーンGPは4月1日(金)から3日(日)に掛けて行われる。

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2016/03/23

M.モズレー元FIA会長、過去の自身の安全対策を自讃

Max Mosley (C)Renault F1 UK
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オーストラリアGP決勝レース中に起きたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)のクラッシュは、F1で実に16年もの長い経験を持つアロンソにおいても「自身、過去最大のアクシデントだった」と認めるほど壮絶なものだった。

一方、これを見た元FIA(国際自動車連盟)会長であるマックス・モズレー氏(75歳:イギリス)は、「われわれが長年取り組んできたF1マシンの安全性が証明された」と、自讃した。

「もしもこれが20年前ならドライバーが生存していたかはわからない。
まだ事故の詳細は明らかにされていないが、しかしこれまでならドライバーは大きな怪我、ないしは命を失っていても不思議ではないほどのものだからね。
それほど酷い事故だったんだ。
しかし今回アロンソは無事に生還した。
これはFIAが進めてきた安全対策が功を奏したといって間違いないところだ」

その上で同氏は「安全対に満点はない。
いま検討されているハロー(頭部保護装置)について、たとえ抵抗があったとしても必ず導入させなければならない」と、さらなる安全対策の徹底を強調した。

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ピレリタイヤ、「新予選方式廃止は拙速」

Pirelli F1 Staff (C)Pirelli Motorsport
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今季開幕戦から導入された新方式による予選システムだが、各チームの不興を買って早くも次戦には去年までのものに戻すことが伝えられた。
しかしこれについて現在F1にタイヤを独占供給するピレリタイヤが待ったを掛けたという。

同陣営のポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「確かに想定できなかった部分はあるが、指摘を受けているのはQ3最後に走るクルマがいなくなってしまったことだろう。
しかしこれについてはこのQ3だけ元のシステムに戻せばいいこと。
Q1やQ2においては、今回メルセデスAMGのような強力チームですら早々にアグレッシブなタイヤ選択を強いられるなど予想できない大きな展開があったではないか。
これは十分に魅力的な成果だ。
したがってわれわれはQ3だけ変更すれば問題は解決すると確信する」と、述べた。

なお実際に予選ルールを元に戻すにはチームだけでなくピレリタイヤやププロモーター代表らの同意も必要となっている。

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トロ・ロッソ・デュオ、新たな「確執」候補に

STR Duo (C)Scuderia Toro Rosso
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2016年シーズン開幕戦でサインツ9位、フェルスタッペン10位とW入賞を果たしたトロ・ロッソ・デュオだが、外部から見るほどチーム内はハッピーではないようだ。
共に未来を嘱望される期待の若手コンビだが、それ故なのか二人のドライバー間のライバル意識は強烈なもの。

今回のレースでは、再スタート後にパーマー(ルノー)の後を両者が連なって追走するラップが続いたが、サインツの背後にいたフェルスタッペンは自分のほうが速いとして再三無線でオーダーの変更を要求したという。
しかしチームがこれに応じなかっため、結局両者はコーナーで接触、あわや共に戦線離脱という危険なシーをみせていた。

表向き二人は平静を装っているが、チーム内部にはこれがさらにエスカレートし今後のレースで予想外の混乱が生じると懸念する向きもあるようだ。

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2016/03/22

ミカ・ハッキネン氏、グランプリ数の増加に疑問符

Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
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元マクラーレン等のF1ドライバーであるミカ・ハッキネン氏(47歳:フィンランド)が、全21戦となった今年のF1カレンダーについてあらためて苦言を呈した。

これはドイツの日刊紙『ターゲスシュピーゲル』の取材に答えたもの。
その中でこの元2回のF1チャンピオンは、「年間21戦もあるということは、畢竟一つ一つの重要性が軽くなるということだ。
とりあえず目の前のレースを完走し、着実にポイントを重ねていく作戦が優先されるがそれはモーターレーシングの最高峰としてどうなのかな。
それぞれのレースでドライバーが攻撃的に勝利を争うということがなくなってしまうんだろう。
リスクを避けて可能なポイントを積み重ねていくレースなんて、決して観客は喜ばないのではないか」と、疑問を投げ掛けた。

実際、今回ポールスタートながら2位に留まったハミルトン(メルセデス)も「長いシーズンを考えればこれで十分」と述懐している。
ちなみにハッキネン氏がタイトルを獲得した当時のF1は年間16戦程度だった。

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スタート時のバドル制限は成功

Australia GP (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンきまたレーススタート時のバドル操作を一つのものだけに制限されたが、これがオーストラリアGPのスタートを迫力あるものにしたと高評価を得ている。
これはFIA(国際自動車連盟)が推し進めている「ドライバー・エイド制限」の一環で、スタート時の操作をよりヒョーマンライクに戻そうというものだ。

昨シーズンまでは、トラクションコントロールのような働きをするダブルパドル・クラッチシステムが使われていて、これがドライバーのスタンディングスタートを助けていたが、今シーズンはドライバーがスタートでクラッチを操作するパドルが1つた゜けに限定されたもの。

その結果、今回スタート時に大きな順位変動があり、FIAの狙いは的中したといえる。
しかしこれについてせっかくのポールスタートの優位を逸したハミルトン(メルセデス)は、「今はスタート時の改善がメルセデスAMGの喫緊の課題」と、自身のチームの大きな問題であることを吐露している。

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FIA、レース中の無線制限を緩和へ

Image (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)は今シーズンからコース上のドライバーとピット・ギャントリーとの間の無線交信について厳しく制限したが、早くもこれを見直し一部緩和することを各チームに通達したことがわかった。

ドライバーとの無線交信についてはこれまであまりにそれが徹底しすぎたため、チームからの指示に縛られたドライバーは自身の判断でレースを行えないレベルに達していると非難されていた。
しかしこれを防ぐため設けられた今シーズンの制限は厳し過ぎて、逆にレース本来の魅力まで損なっていると不満が聞かれていたもの。

FIAは「正当なレースの戦略に関する指示について、制限を緩めるべきとの結論に達した」としている。
これによりドライバーはレース中に戦略についての相談をチームとできるようになるとみられる。

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2016/03/21

ニコ・ロズベルグ、新タイヤレギュレーションでの開幕戦を制す。上位6 名が5 種類の異なる戦略を実行 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2016 オーストラリアグランプリ 決勝
2016 年3 月20 日、メルボルン

メルセデスのニコ・ロズベルグが、タイヤレギュレーションが一新された2016 年シーズンの開幕戦を制しました。新しいレギュレーションの下では、各レースで3 種類のコンパウンドが使用可能で、各チームは、タイヤアロケーション内で各コンパウンドのセット数を選択することができます。18 周時点で赤旗中断が発生した決勝で、9名のドライバーが3 種類のコンパウンドを使用しました。新レギュレーションの狙い通り、中断後のリスタートで多彩な戦略が展開され、メルセデスとフェラーリは、お互いに正反対の戦略を選択しました。そのような状況下、フィニッシュ時のトップ3 は10 秒以内の差の中にあり、新タイヤレギュレーション下での接戦を物語っていました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント: 「スタートからフィニッシュまで、戦略的なタイヤバトルが展開されたグランプリとなりましたが、タイヤ交換が可能となった18 周時点の赤旗中断によって流れが一変しました。ともに中古のスーパーソフトでスタートしたフェラーリとメルセデスは、第2 スティントで正反対の戦略を選択し、メルセデスがレース全体の3 分の2 の距離をミディアムで走行したのに対してベッテルはソフトでこれを猛追しました。新レギュレーションは戦略に対する数多くのアプローチを可能にさせ、完走した16 名中9 名が3 種類のコンパウンドを使用し、上位6 名が5 種類の異なる戦略を実行しました。期待通りのトップ争いが行われた一方で、ロマン・グロージャンがピットストップを行うことなく6 位に入賞し、ハースのデビュー戦でチームにポイントをもたらしました。グロージャンは、赤旗中断中にソフトからミディアムへ交換する見事な戦略を実行しました。バルテッリ・ボッタスも同様の戦略を採用しました」

我々の予測した最速戦略は、スーパーソフトでスタート、16 周でソフトへ、37 周でソフトへ交換する2 ストップ戦略でした。ロズベルグは、スーパーソフトでスタート後、12 周でソフトへ交換、赤旗中断中にミディアムへ交換して優勝しました。ハミルトンも同様の戦略を実行しました。

コンパウンド毎のラップタイム上位:
ミディアム ソフト スーパーソフト
1 ロズベルグ 1 分30 秒557 ベッテル 1 分30 秒137 リカルド 1 分28 秒997
2 ハミルトン 1 分30 秒646 リカルド 1 分31 秒278 ベッテル 1 分29 秒951
3 フェルスタッペン 1 分31 秒516 ロズベルグ 1 分31 秒298 ライコネン 1 分30 秒701

最長スティント:
ミディアム 41 周(ハミルトン、マグヌッセン)
ソフト 24 周(リカルド)
スーパーソフト 17 周(ベッテル)

ピレリジャパン・プレスリリース

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グティエレス(ハース)にも事故のお咎めなし

Esteban Gutierrez (C)Haas F1 Team
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オーストラリアGPのレーススチュワード(競技委員)は、20日(日)の決勝レース中に起きたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とエステバン・グティエレス(ハース)とのアクシデントについて調査した結果、いずれにもペナルティを科すような過失はなかったとして処分を科さないことを明らかにした。

事故はコーナー入口のブレーキング部分で、グティエレスをオーバーテイクしようとしたアロンソとが接触したもの。
ビデオではグティエレスが後続に気づかずわずかに進路を変更したように見えたが、落ち度はないと判断されたもの。

事故は壮絶なものだったが、マシンを降りた直後に二人はハグをかわしていてわだかまり等はないようだ。

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ジーン・ハース代表、「入賞、アメリカの誇り」

Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
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F1新規参戦の初戦でいきなり6位入賞を果たしたハースF1チームでは、ジーン・ハース代表が感謝の意を表した。

「F1参戦の初戦で入賞できるなんて思っていなかった。
これはアメリカの誇り。
まさに『アメリカのF1が帰ってきた』と言える。
これまで尽力してくれたすべての関係者に感謝したい。
とりわけフェラーリ・チームの助けがなかったら、このリザルトを得ることはなかっただろう。
赤旗中断などわれわれにラッキーな展開もあったが、それもモーターレーシング。
グロージャンは新規参戦チームの初戦だからといって臆することなく、終始アグレッシブにこのレースを戦ってくれた。
大きな事故があったことだけが残念だが、今日は素晴らしいグランプリだった」

F1新規参戦の初レースでいきなり入賞したのは、2002年のトヨタ・チームに遡る。
この時のドライバーはミカ・サロだった。

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長谷川祐介(ホンダ)、「結果については残念」

長谷川 祐介 (C)McLaren Group
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シーズン開幕直前に本社の人事異動によりホンダF1プロジェクト総責任者の重職に就いた長谷川祐介氏は、新天地での初戦となった開幕戦オーストラリアGPの結果について次のようなコメントを明らかにした。

「大きな事故にもかかわらず、フェルナンドとグティエレス両選手いずれにも怪我がなかったことで安心した。
レース序盤のペースは悪くなかったものの、アロンソの事故による赤旗の影響で、ジェンソンが後方に下がってしまい、さらにタイヤのコンディションによってペースが大きく変わってしまい、その後順位をリカバリーすることができないままレースを終えてしまうこととなった。
この週末はフリー走行や公式予選でもマシンの大幅なポテンシャルの向上を感じることができていたが、結果としてアロンソはクラッシュ・リタイヤ、バトンのほうは周回遅れの14位と、マシンの進化を証明するには至らず大変残念に思っている。
次戦では必ずやこれを挽回したい」

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「赤旗中断のトバッチリ受けた」、バトン(マクラーレン)

Jenson Button (C)McLaren Group
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マクラーレン・ホンダ・チームのジェンソン・バトンは、大クラッシュに見舞われたチーの無事を喜びながらもそのアクシデントによる赤旗中断が自身のレース戦略に影響を及ぼしたことを認めた。

「あの壮絶なアクシデントのあと、アロンソが怪我することなく無事に自らマシンから降りられたことをほんとうにうれしく思っている。
タイヤが剥き出しのフォーミュラ・カーにおいて、ブレーキング中に接触すればこれだけ悲惨なことになると、あらためてみんな思い知らされたからね。
そうした意味で、F1マシンの安全性がいかに進歩したかが確認されたと思う。
ただ自分のレースについて言えば、そのせいでちょっと誤算が生じたと言える。
あの赤旗中断の直前、僕はもう後半に向けてタイヤ交換を終えていたからね。
これが結果的には戦略面でマイナスの結果を招くことになってしまった。
その後は前方のマシンに追い付くことはできたとしても、オーバーテイクできる状況にはならなかったんだ」

そうした誤算はあったにせよ、完走したバトンが結果的に周回遅れという屈辱に見舞われたことについて、アクシデントからギャントリーに戻ったアロンソの表情は晴れないものだった。

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新予選方式、わずか1戦で振り出しに

Christian Horner (C)RedBull Racing
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開幕直前、FIA(国際自動車連盟)の主導によりあわただしく導入された新方式の公式予選システムだったが、意図したようなエキサイティングなものにはならず、わずか1戦で元の方式に逆戻りすることが決まった。

これはオーストラリアGP決勝レース前に行われたチーム代表者による会合で合意したもの。
当初からこのシステムに異論を唱えていた一人、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、「危惧された通り、残念な結果に終わった。
新予選方式の廃止は珍しく全チームの満場一致だったよ」と、冷笑。

新予選方式では次々と脱落者が決まるなどセッションを通じてエキサイティングな盛り上がりが期待されたが、実際にはタイヤ温存を図ってアタックを控えたり、Q3に至ってはセッション時間がまだ終わらないうちに全車(最後は2台)がガレージに戻る有り様で、誰もいない静かなコースに対してチェッカーフラッグが振られるというシュールなシーンが象徴的だった。

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2016/03/20

大事故のアロンソ(マクラーレン)、「身体は無事だけど」

Fernando Alonso (C)Formula1.com
オーストラリアGP決勝レースで、グティエレス(ハース)のマシンをオーバーテイクする際に接触、大クラッシュを演じたマクラーレン・ホンダ・チームのフェルナンド・アロンソだが、幸い怪我もなく周囲が心配するほどダメージはなかった模様だ。

「身体のほうは大丈夫だよ。
でもマシンの損害具合から考えたら、ほんとうに幸運だったと言うしかないね。
安全性の確保についてずっと努力してくれたFIA(国際自動車連盟)に感謝するよ。
事故はレーシング・インシデント(出来事)以外の何物でもない。
グティエレスにも怪我がなくて良かった。
ただ、これで早くもエンジンを一基失っただろうから、それが僕にとってはショックだね」と、つとめて明るい表情をみせた。

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オーストラリアGPはロズベルグ(メルセデス)が優勝

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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20日(日)午後4時(日本時間:午後2時)、スタートシグナルが2016年F1開幕戦オーストラリアGPの開始を告げた。
天候は晴れ、湿度41%で路面は完全なドライコンディション、スタート前の気温は23度、路面温度は37度、レース中に雨が降る可能性は10%以下と報告されている。
なおボタス(ウィリアムズ)は早くもギヤボックス交換により5番グリッド降格となっている。
また不評を買った新しい新予選方式はレース前のミーティングの結果、今回限りで廃止になったと伝えられた。

フォーメーションラップを終えたあと、クビアト(レッドブル)がマシントラブルでグリッド手前にストップ、スタートはやり直しとなった。
17周目、アロンソ(マクラーレン)がグティエレス(ハース)をオーバーテイクしようとして接触、共にクラッシュ。
宙を舞ったマクラーレンは原形を留めないほど大破、直ちにセーフティカーが導入、さらにデブリ(破片)回収等のためレースは赤旗中断とされた。
幸いドライバーはいずれも無事の模様だが、両者はレース後の審議対象とされた。

レース再開後の24周目、3位を走っていたライコネン(フェラーリ)がエンジントラブルで小火災を起こしながらリタイヤ。
終盤はタイヤの争いとなり、今季初体験のミディアムタイヤを活かしたメルセデスAMG勢が結局は1-2勝利。
ただし勝ったのは2番グリッドからスタートしたロズベルグのほうだった。
ロズベルグは昨年のメキシコからこれで4戦連続勝利、自身通算15勝目を記録した。

2位は7位からよく挽回したハミルトンでロズベルグとは8秒差だった。
3位は一時勝利を掌中にしたかとみられたベッテル(フェラーリ)で、赤旗中断に泣いた形となった。
4位は地元の熱い声援を受けたホームグランプリのリカルド(レッドブル)。
5位マッサ(ウィリアムズ)、6位はなんとこれが初レースになるハースF1のグロージャン。
同じくハースに移籍した小松礼雄エンジニアにとっても快挙となった。
7位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、8位ボタス(ウィリアムズ)、9位サインツ(トロ・ロッソ)、そして10位がフェルスタッペン(トロ・ロッソ)でここまでが入賞。

以下、11位初レースで健闘したパーマー(ルノー)、12位マグヌッセン(ルノー)、13位ペレス(フォース・インディア)、14位バトン(マクラーレン)、15位ナスル(ザウバー)、16位ウェーレイン(マノー)でここまでが完走。
リタイヤはエリクソン(ザウバー)、ライコネン(フェラーリ)、ハリアント(マノー)、グティエレス(ハース)、アロンソ(マクラーレン)、そしてクビアト(レッドブル)の6台となった。

オーストラリアGP決勝レースの結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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C.ホーナー代表(レッドブル)も新予選方式を糾弾

Christian Horner (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングを率いるクリスチャン・ホーナー代表も今回から導入された新方式の予選システムに否定的な姿勢をみせている。
注目されたオーストラリアGPの公式予選を終えた後、同氏は次のようにこれを批判した。

「まったく話にならないよ。
とりわけ予選最終ピリオド(Q3)では、フロントロウを争うフェラーリは1回しかタイムアタックをしなかったし、最後の3分間はもう全車ガレージ。
コース上には誰もいないという馬鹿らしさだった。
あのチェッカーフラッグは、いったい誰に対して振ったのかね。
エキサイティングなシーンを期待して導入されたその意図はわかるが、結果的に失敗だったのは明らか。
すぐさま元に戻し、次のバーレーンではこれまでのやりかたで予選を行うべきだね」
と、突き放した。

他にも同様の感想を持つ関係者は多く、今後のFIA(国際自動車連盟)、そしてバーニー・エクレストン氏の意向が注目される。

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ベッテル(フェラーリ)、3番手もレースには自信

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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新方式で行われた初めての予選で3位になったフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルだが、予想通りフロントロウを独占したメルセデスAMG勢について、「決勝レースではそれほどギャップはない」と自信をみせた。

「この順位は予想されたものだよ。
でもメルセデスとの実際のギャップはこれより少ないね。
だって彼らは最後のアタックを僕らより余分にやっているんだから。
でも僕らはそのお陰でタイヤをセーブすることができたのだから、レース戦略面で余裕を持っているんだ。
これからの1年間を占う上でも明日の決勝レースは楽しみ。
きっと面白いものになるからね」と、フェラーリのエース。

最終的なハミルトン(メルセデス)とベッテルとの差は0.838秒になったが、1回目のアタック時点で両者のタイム差は0.542秒だった。
(ベッテルは2回目のアタックをしていない)

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E.ブイユ代表(マクラーレン)、「新予選方式には不満」

Eric Boullier (C)McLaren Group
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今回のオーストラリアGP公式予選では初めて『椅子取りゲーム』と比喩される新予選方式が導入されたが、マクラーレン・チームのエリック・ブイユ代表には不満だったようだ。

「今回新しい予選方式が導入されたが、エキサイティングだったのは最初の数分だけ。
あとは走る方にも見る方にもただ退屈なだけの時間だった。
われわれはF1というスポーツを構成している身として、ファンにこんなつまらないショーを生み出してしまったことに謝らなければならないよ。

われわれのチームについて言えば、まあ12番手、13番手というのは特に取り立てて言うようなものではなかったね。
目標としていたQ3進出はならなかった訳だし。
ただQ2で終えたことにより明日の決勝レースではスタートタイヤが自由に選べるので戦略の幅は広がったと言える。
明日は観客のみなさんにも楽しんでもらえるよう、今日のことは忘れてみんなで盛り上げたい」

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バトン(マクラーレン)、「事前に予想したよりいい」

Jenson Button (C)McLaren Group
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マクラーレン・ホンダ・チームのジェンソン・バトンは、オーストラリアGP公式予選を終えて次のように感想を語った。

「この予選で12番手および13番手というグリッドは、僕たちがここに来る前に予想していたポジションよりもわずかにいい結果だよ。
初日からマシンの感触は悪くなかったね。
ただ、今日はどのドライバーもそうだと思うけれど、FP3から予選までの間に気温が下がったことに悩まされた。
マシンをドライブするのは楽しかったんだけれど、Q2の終盤には使用可能なスーパーソフトタイヤが残っていなかったので、十分にアタックすることができなかった。
新しい予選方式のレギュレーションに関連して僕たちが直面した唯一の問題は、ピットレーンが狭いこと。
ピットボックスにマシンを止めてタイヤ交換をし、さあまた出て行くぞ、という時、すでに敗退した4台のマシンがメカニックの手によってガレージへ下げられているところになっちゃったからね。
でも今日はシーズンのスタートとしてそれほど悪くない。
去年の今頃に比べれば、大違いだよ」

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アロンソ(マクラーレン)、予選でマシンに好感触

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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注目された開幕戦オーストラリアGPの公式予選を12位というまずまずのレギュレーション結果で終えたマクラーレン・ホンダ・チームのフェルナンド・アロンソはマシンの感触について好印象持ったようだ。

「今週末のマシンの性能にはとても良い感触を感じていて、満足しているよ。
ただウチのマシンは、一部のエリアでまだパフォーマンスに限界があるため、ここメルボルンで速いペースで走れるとはもともと思っていなかったんだ。
ただ、予想していたよりも競争力があるし、これから数戦でさらに新しいパーツも導入するので、競争力がもっと上がると期待している。
新予選方式は強豪チームには有利に働くけれど、そうでないチームには少し不公平になるような気がするな。
もう少し様子を見る必要があるだろうね。
明日は2台ともにポイント圏内で完走できるよう願っている」

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FIA、コース上での捨てバイザー行為禁止を通達

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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ある意味F1グランプリ象徴のシーンでもあったヘルメットの『捨てバイザー』だが、FIA(国際自動車連盟)はオーストラリアGP決勝レースを前に、コース上でこれを行うことを禁止すると通達した。
これはFIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターが明らかにしたもので、次のようにその背景を説明している。

「これはいまあらためて変更されたものではない。
本来、レギュレーション(国際競技コード第3章1.2項)で明確に禁止されていたものだ。
そもそもレーシングドライバーのマナーとして、こんなことは当然だと思うがね」と、ホワイティング氏。

実はこれまでこのコース上の捨てバイザーによる実害が何度か出ていた。
昨年のスペインGPでは他のドライバーにより捨てられたバイザー・フィレルがアロンソ(マクラーレン)のマシンのブレーキダクトに入り込み、オーバーヒートを招いたというケースも報告されている。

これにより今後ドライバーは、ピットストップの際に取り除くか、外に捨てずにコクピット内に収めることが要求されることになる。

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ピットレーン事故でハリアント(マノー)にペナルティ

Rio Haryanto (C)Manor Racing
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FIA(国際自動車連盟)はマノー・レーシングの新人リオ・ハリアント(22歳:インドネシア)に対し、予選グリッド3番降格、またペナルティ・ポイント2点のペナルティを科したことを明らかにした。

これは、19日(土)午後行われたフリー走行3回目セッション開始時に、ピットガレージからコースインしようとした際にやはり隣のガレージから出た直後のロマン・グロージャン(ハース)のマシンに割り込む形となる衝突事故を起こしたため。

FIAは状況を分析した結果、後続の注意義務を怠ったハリアントにその責があると判定したもの。
これが初グランプリのハリアントにとっては手痛い洗礼となった。
ただ被害者となったグロージャン(ハース)はマシン修復のためセッションの前半をフイにしており、実際の損傷部以上に受けたダメージは大きかったようだ。

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2016/03/19

オーストラリアGP予選、ハミルトン(メルセデス)が圧倒

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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引き続き14分間で戦われる予選Q3が行われた。
ここでは開始後5分から最も遅い1台ずつが除外され、最後の1分30秒は最速の2台だけが残るシステムとなっている。

8台中、グリッドが8位となる最初の除外者はリカルド(レッドブル)、続いてサインツ(トロ・ロッソ)、マッサ(ウィリアムズ)、フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、ライコネン(フェラーリ)、そしてベッテル(フェラーリ)の順。
ただしいずれもピットに留まったままで2度目のタイムアタックはせず。
コースに出たのはハミルトン&ロズベルグのメルセデスAMG勢のみ、いずれもタイムを短縮しているが、さらにタイムを縮めたハミルトンの速さが際だった。

結局2016年最初のポールポジションを獲得したのはハミルトン(メルセデス)。
ポールタイムは1'23.837。
昨年のイタリアGP以来となる自身通算50回目のポールとなった。

2位に僚友ロズベルグ(メルセデス)でハミルトンとは0.360秒の差。
3-4位にベッテル&ライコネンのフェラーリ勢、5位フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、6位マッサ(ウィリアムズ)、7位サインツ(トロ・ロッソ)、8位リカルド(レッドブル)、9-10位にペレス&ヒュルケンバーグのフォース・インディア勢。

以下ボタス(ウィリアムズ)、アロンソ(マクラーレン)、バトン(マクラーレン)、パーマー(ルノー)、マグヌッセン(ルノー)、エリクソン(ザウバー)、ナスル(ザウバー)、クビアト(レッドブル)、グロージャン(ハース)、グティエレス(ハース)、ハリアント(マノー)、ウェーレイン(マノー)の順となった。

オーストラリアGP公式予選の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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予選Q2、マクラーレン・ホンダ勢潰える

予選Q2は15分間。
こちらは6分後に最初の1台が脱落、以降1分30秒毎に最も遅い1台ずつ、計7台が除外され、残った8台だけが「Q3」に進出することになる。

6分経過して最初に脱落となったのはまずマグヌッセン(ルノー)、そしてパーマー(ルノー)、2度目のタイムアタックを諦めたバトン(マクラーレン)とアロンソ(マクラーレン)、ボタス(ウィリアムズ)、そしてヒュルケンバーグ&ペレスのフォース・インディア2台という7台になった。

Q3進出を果たしたのはハミルトン(メルセデス)、続いてロズベルグ(メルセデス)、ベッテル(フェラーリ)、サインツ(トロ・ロッソ)、リカルド(レッドブル)、ライコネン(フェラーリ)、フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、そしてマッサ(ウィリアムズ)の8台。

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新方式の予選Q1、マクラーレン・ホンダ勢突破

いよいよ2016年開幕戦オーストラリアGPの公式予選がスタート。
既報のように予選方式が導入されている。
セッション開始時の気温は17度、路面温度は25度、路面はドライコンディションとなっている。
予選Q1は16分間で行われ、セッション開始7分後にその時点で最も遅い1台が除外。
以降、チェッカーフラッグまで1分30秒毎に1台ずつ、計7台が除外され、残った15台がQ2に進出することになる。

すべてスーパーソフトでのスタート、これまでとは違い最初から全車がタイムアタックに挑んだ。
最初に脱落となったのはウェーレイン(マノー)、続いてハリアント(マノー)、グティエレス(ハース)、グロージャン(ハース)、マシントラブルのクビアト(レッドブル)、ナスル(ザウバー)、そして最後はパーマー(ルノー)の逆転によりエリクソン(ザウバー)という7台になった。

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フリー走行3回目、再びハミルトン(メルセデス)最速

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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19日(土)午後(現地時間:14時)、オーストラリアGPフリー走行3回目セッションが行われた。
セッション開始時の気温は19度、路面温度は26度、湿度は57%ながら昨日とは変わって完全なドライコンディション。
前日の分を取り戻すごとく、各チームとも積極的にコースに出た。
しかしセッション開始直後、ピットガレージから出たグロージャンのマシンと時を合わせて隣から出たハリアント(マノー)がピットロード上でぶつかるというハプニングが起きた。
グロージャンはこの後マシン修復のためガレージでの作業にセッションの前半を費やすことになった。

今回は各車精力的にタイムアタックが行われた結果、ここでもトップタイムを記録したのはハミルトン(メルセデス)でベストタイムは1'25.624というものだった。
2番手は0.176秒の差でチームメイトのロズベルグ(メルセデス)。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手サインツ(トロ・ロッソ)、5番手ライコネン(フェラーリ)、6番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、7番手ボタス(ウィリアムズ)、8番手リカルド(レッドブル)、9番手マッサ(ウィリアムズ)、10番手ペレス(フォース・インディア)だった。
マクラーレン・ホンダはアロンソが11番手、バトンが12番手と、目標とされるトップ10入りに望みをみせた。

注目される2016年最初の公式予選はこの後現地時間の17時(日本時間:15時)から新方式で行われる。

オーストラリアGPの画像はこちら

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FIA、「無線での『暗号メッセージ』許さない」

Image (C)Redbull Racing
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今シーズン、これまでよりさらにドライバーとピット・ギャントリー間で交わされる無線交信への制限が強化されることが決まっている。
ところが一部のチームの中に、予め暗号メッセージを準備しておくことでこの規制への抜け道にしようとする動きがあるとも伝えられている。

これについてFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターは「われわれは決してそのような不正を許さない対応を準備している」と、言明した。

「われわれはレース中に交わされるいかなる交信についてもこれを把握する。
悪意を持って暗号化する行為を補足するのは困難なことだが、しかしわれわれはマシンの動きに関するデータと照合し、このメッセージが原因で何かが行われていないか、慎重に調査をするだろう。
個々のメッセージについてはケースバイケースになると思うが、例えば『今日は鳥が高く飛んでいるね』なんていうメッセージがあったとして、われわれはこれをリストと照合し、どのような無意味を持っているのかを必ずや突き止める」

また同氏は「馬鹿じゃないの、あのドライバー」なんていうジューシー(?)な内容について追求はしない」と、鷹揚なところをみせた。
しかしこれが案外重要なメッセージかも?

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『NEC』2016年もフォース・インディアと契約更新

NEC (C)Sahara Force India F1
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NECおよびNECメキシコは、フォース・インディア・チームと2016年のスポンサー契約についてこれを1年間延長したことを明らかにした。

両者の契約は2014年からスタート。
正式には『プレミアムICTパートナー契約』と公表されている。
これにより同社のロゴが二人のドライバーのレーシングスーツやマシン上部に掲出されることになる。

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FIA、2017年シーズン『ハロー』導入に自信

Image (C)Ferrari S.p.A
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インディカーなどで起きたシングルシーターカーでの重大事故を受け、F1でも新たに『ハロー』と呼ばれる頭部保護装置が検討されているが、FIA(国際自動車連盟)は2017年シーズンからの導入に向け自信をみせている。

FIAのワーキンググループではフェラーリとメルセデス両チームと共同で開発を行っているが、フェラーリのものはすでに先のバルセロナ合同テストの際に実車テストが行われて話題を集めた。

これについてFIAのチャーリー・ホワイティング/レースディレクターは、「現代のF1マシンは比類ないくらいに高い安全性を誇っているが、それでも例えば飛んでくるタイヤホイールなどの衝撃に対しては十分でない。
そのためにハローは必要不可欠なもの。
救出に掛かる時間などまだ検討すべき課題はあるが、私は来年の開幕戦ではすべてのマシンにハローが装着していることを疑わないね」と、語っている。

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2016/03/18

各エンジン・サプライヤーのトークン使用数

Renault Power Unit (C)Renault F1 Team
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F1開幕戦に合わせ、FIA(国際自動車連盟)が各エンジン・サプライヤー別のトークン既使用数を明らかにした。

昨年は厳しい制限があり、不公平との指摘も絶えなかったトークン数だが、今季はレギュレーションの変更により4メーカーいずれもシーズン終了まで全部で32と統一された。

目立つのはルノーがまだ7しか使用して多くを残していること。
同チームの主眼は今シーズンでなく来シーズンにあるとの見方を裏付けるもののようだ。
なおそれぞれどの部分にトークンを使用したかは明らかにされていない。

サプライヤー 使用数 残数
メルセデス 19 13
フェラーリ 23 9
ルノー 7 25
ホンダ 18 14

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悪条件続くフリー走行2回目、マクラーレン・ホンダ6-7位

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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オーストラリアGPフリー走行は午後の2回目(日本時間:午後2時半開始)も相変わらず生憎の強風と雨模様天気。
セッション開始時の気温は15度、湿度81%で路面温度は18度と報告された。

開始後約30分、ロズベルグ(メルセデス)がウェット路面に足を取られてガードレールにクラッシュ。
フロントノーズと左フロント部を痛めてイエローコーション(バーチャル・セーフティカー)となった。
その後も雨は降ったり止んだりで路面は終始難しい状況が続いた。

ここでも結局トップタイムを記録したのはハミルトン(メルセデス)。
ベストタイムは1'38.841と1回目よりも遅いものだったが、わずかな周回で簡単に決めてみせた。
2番手はヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、3番手ライコネン(フェラーリ)、4番手リカルド(レッドブル)、5番手サインツ(トロ・ロッソ)、6番手アロンソ(マクラーレン)、7番手バトン(マクラーレン)、8番手ベッテル(フェラーリ)、9番手ペレス(フォース・インディア)、そして10番手クビアト(レッドブル)という順。

ザウバー・チームは伝えられる資金難のためか、エリクソン&ナスル共に今回まったくコースに出ることはなかった。

オーストラリアGPフリー走行2回目の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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フリー走行1回目、目まぐるしい状況変化もハミルトン1位

Albert Park Circuit (C)Sahara Force India F1
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いよいよ2016年シーズンのF1開幕戦オーストラリアGPフリー走行1回目セッションがスタートした。

セッション開始時の気温は17度、湿度75%で路面温度は20度。
コースは直前の雨でダンプ(湿った)コンディションからスタートした。
今回のグランプリからジョリオン・パーマー(ルノー)、リオ・ハリアント(マノー)、そしてパスカル・ウェーレイン(マノー)ら3人の新顔が加わった。
なおこのセッションでのドライバー変更はない。

30分ほど過ぎてやっと路面がドライになったところで残念ながら再び降雨に見舞われた。
再びドライで走れたのは終盤の30分ほどだがそれも最後まで安定しない天候となった。

それでも結局トップタイムを記録したのは大本命のハミルトン(メルセデス)で1'29.725のベストタイム。
これに0.421秒差の2番手にクビアト(レッドブル)、さらに3番手にもリカルド(レッドブル)がつけた。
4番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、5番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、6番手ロズベルグ(メルセデス)は、そして7-8番手にアロンソ&バトンのマクラーレン・ホンダ勢がつけた。

サインツ(トロ・ロッソ)はマシントラブルでタイムが記録できていない。
ただ今回は路面コンディションが目まぐるしく変化したため、単純にタイムを比べるのは困難だ。

オーストラリアGPフリー走行1回目の結果はこちら
オーストラリアGPの画像はこちら

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アストンマーティンとの提携に他陣営冷ややか

Redbull Duo (C)RedBull Racing
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2016年シーズンの開幕直前というタイミングで突然発表されたレッドブルとアストンマーティンとのパートナーシップ契約だが、他陣営からは冷ややかな目で受け止められているようだ。

というのも、アストンマーティンについてはこれまで再三自身のブランドによるF1参入が噂されていたこと。
しかしながら今回の提携内容は少なくとも現時点でF1活動に直接寄与するものではないものとみられている。

また今回の発表会はあまりに慌ただしく、F1関係者の中にも知らずにいた者が多い上に、レッドブル・デュオこそ同席したものの通常こうした発表会の会場には展示されるであろう現物F1マシンの姿もみられなかく、急ごしらえの感は否めない。
当然のことながらアストンマーティンがF1に使えるV型6気筒ターボのハイブリッドF1パワーユニットを作っているという話もまったくないのが実情だ。

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レッドブル、アストンマーティンとパートナーシップ

Marek Reichman & Adrian Newey (C)RedBull Racing
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レッドブルがイギリスの名門スポーツカー・メーカーであるアストンマーティン社とパートナーシップを組むことが明らかにされた。
ただこれは子れまで再三流されたアストンマーティンによるF1参入というものではなく、両者で力を合わせ高性能ロードカーである『ハンパーカー』を開発しようとするもの。

コードネームを『AM-RB 001』と名付けられたこのクルマは、レッドブルの頭脳とも言える名デザイナー、エイドリアン・ニューイ氏が関与するとみられる。
なおアストンマーティン側からはクリエイティブ・オフィサー&デザイン・ディレクターであるマレック・レイヒマン氏が共同開発にあたるとのことだ。

なおこれにより今季のF1マシンである『RB12』にはアストンマーティン社のブランド名が掲示されるという。

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ゲルハルト・ベルガー氏の分析、「今年もメルセデスAMG圧倒」

Gerhard Berger (C)Honda Racing
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元F1ドライバーで、トロ・ロッソを率いたこともあるゲルハルト・ベルガー氏(56歳:オーストリア)が、地元チロルの『チロラー・ターゲスツァイトゥング』に対し今シーズンのF1の展望を解説。
その中でかつてマクラーレン・ホンダを操った日本でも人気の同氏は、今年もメルセデスAMG勢が他を圧倒するとの見方を示した。

「全体にF1勢力図に大きな変化はないと思う。
昨年最強だったメルセデスAMGは、今年もなおその優位を保つことだろう。
シーズン前テストでは『ほどほど』だったが、彼らはまだ引き出しに何かを蓄えていて、本番になればそれが効果を発揮する筈だ。
このチームではロズベルグが昨季終盤の勢いをまだ維持しているかが注目。
さもなくばタイトル争いはつまらないものになってしまうだろうからね。
これを追うのはやはりフェラーリになる。
そして中盤での戦いはさらに激しさを増すことだろう」

現役時代、このオーストラリアGP(当時アデレード)でベルガー氏は通算2勝を挙げている。
(1987年:フェラーリ、1992年:マクラーレン・ホンダ)

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2016/03/17

ルノー首脳、「変わったのはカラーリングだけじゃない」

Renault Power Unit (C)Renault F1 Team
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シーズン開幕直前にマシンのカラーリング全面変更を発表するという異例の体制を取ったルノー・チームだが、「変わったのはカラーリングだけじゃない」と、強気な姿勢をみせている。

そう宣言したのは同陣営でマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブール氏だ。
「(ルノーのコーポレイテッドカラーである)黄色のマシンになったのは、ワークス参戦となったチームとしての意欲を表したもの。
しかし変わったのはそんなことだけじゃない。
われわれのV6パワーユニットはシーズン前テスト終了後も柚須まず改善を図ってきた。
パワーそのもののアップもそうだし、信頼性の向上についても同様だ。
その成果がこの週末に発揮されるものと確信しているよ」と、元ケータハムF1代表。

昨年のオーストラリアGPでルノー・エンジン搭載車が様々なトラブルに見舞われたのはまだ記憶に新しいところだ。

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ハミルトン(メルセデス)、交通違反で検挙の危機

 Image
開幕戦が行われるオーストラリアを前に、お隣のニュージーランドに滞在していたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが、交通違反により警察から検挙される状況だったことが伝えられた。

当地の警察によれば、ハミルトンは自身のツイッターにオートバイに乗っている「自撮り動画」を掲載。
しかしこの画面からバイクは低速ながら実走中、しかも携帯電話は固定されておらず右手で持ったままであると推察されたため、波紋を呼んでしまったとのことだ。
当然のことながらニュージーランドでも運転中に携帯電話を操作することは交通違反。
ただ今回の違反は軽微であるため、おそらくハミルトンへの処分は100ドル未満の罰金に留まる見込みという。

ちなみにハミルトンは2007年、フランス国内で市販車(メルセデス・ベンツCLK)を運転中、200キロ近いスピードを出して検挙(1か月の免停)を受けた過去がある。

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ルノー・チーム、『RS16』の正式カラーリング発表

Renault 『RS16』 (C)Renault F1 Team
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ワークス参戦復帰の意気込みをみせるように全チームの初陣を切って2016年新型車を発表したルノー・チームだが、開幕直前のこの時期になり、あらためて正式なカラーリングを発表した。

先に示されたのはブラックを基調としたものだったが、今回正式発表されたものはルノーのコーポレイテッドカラーである黄色を主体としたものですでに各所から予想されたとおりのもの。

色がマシンの戦闘力を表すものではないにせよ、少なくとも暫定のものよりもコース上で目立つであろうことは間違いないようだ。

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ピレリ、「タイヤ規定は2017年にまた見直し」も

Paul Hembery (C)Pirelli Motorsport
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ウルトラソフトタイヤの導入などスピードアップ、そしてF1レース自体の魅力増大を図るF1タイヤに関するレギュレーションだが、現在F1タイヤの単独サプライヤーであるピレリタイヤでは、2017年シーズンさらなる改革があることを明らかにした。

これは同陣営のポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、英『BBCスポーツ』に対し次のように語ったもの。

「FIA(国際自動車連盟)とわれわれは1周あたりのラップタイム5秒短縮を目指している。
しかしながら、これまでの感触ではせいぜい3秒、いやそれすらも達成できないチームが出るだろうことが予想される。
そのためには、2017年シーズンさらなる大規模に渡った改革が施されることになるだろう。
われわれタイヤサプライヤーもそのための尽力を惜しまないつもりだ。
ただその場合、少なくとも11月末までには決定されなければならない」と、牽制も忘れなかった。

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2016/03/16

ロン・デニス/CEO、「バンドーンは来季ドライバー候補」

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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アロンソ&バトンという強力なドライバー・ラインナップを擁するマクラーレン・チームだが、さらにテストドライバーとしてストッフェル・バンドーン(23歳:ベルギー)&松下信治(22歳)を抱えている。

松下は今季GP2シリーズに参戦予定だが、そのGP2で昨季すでにチャンピオンに輝いたバンドーンについて、同チームのロン・デニス/CEOは「2017年にはマクラーレン・ホンダのレースドライバー昇格もある」と示唆、関係者の注目を集めている。

その場合、アロンソの契約が3年で2017年末まであることから今年の単年契約であるバトンのシートを想定しているものとみられる。
この世界では何が起きてもおかしくないとはいえ、デニス氏のような人物が不用意な発言をするとは考えにくく、バンドーンへの評価が高いことが窺われる。
そのバンドーンにはルノー・チームも食指を伸ばしていたと伝えられている。

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ルノー首脳、レッドブル陣営の好感触に手応え

Cyril Abiteboul (C)Renault Sport F1
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今シーズン、引き続きレッドブル・レーシングにもエンジンを供給するルノー・スポールだが、シーズン前テストでの同チームからのフィードバックに前向きな印象を持ったようだ。
これは同スポールでマネージング・ディレクターを務めるシリル・アビテブール氏がイギリスの専門誌『オートスポーツ』に語ったもの。

「レッドブル・レーシングの中でも最もわれわれに厳しかったのがヘルムート・マルコ(レーシング・アドバイザー)だった。
しかしこれまでのところ彼からの感想はすこぶる好ましいものになっている。
何て言ったかって?
『Life is beautiful』(人生は美しい)というものさ。
どうだい、素晴らしいだろう。
批判がわれわれに集中した時は辛かったが、そここそが賢者になるか、愚か者のままでいるかのターニングポイントなんだ」と、すこぶるポジティブなコメント。

ただ、ルノー製パワーユニットに対する真の結果が出るのはこれからだ。
なおレッドブル・レーシングに搭載されるものは今季『タグホイヤー』のバッジを付けることが決まっている。

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アロンソ(マクラーレン)、「これまでで一番長い冬」

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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マクラーレン・ホンダ・チームに移籍して2度目のシーズンを迎えるフェルナンド・アロンソ(34歳:スペイン)が、「これまでで一番長い冬だった」と、このオフの準備について振り返った。

「とても長い冬だったね。
思い出せる限り、僕にとってこれまでのF1人生の中で一番かも知れない。
その結果が開幕戦に表れるので、アルバートパークのコースはいつでもエキサイティングだ。
いままた長いシーズンが始まるけれど、いつだってスタートが肝心。
シーズン最初のレースでは思わぬドラマもよくあるけれど、ここではまず確実なスタートが欲しいね。
できるだけの準備はしたので、今はコクピットに収まるのが待ちきれないよ」

昨年の開幕戦は体調不良により欠場しているので、マクラーレン・ホンダでオーストラリアGPを走るのは今回がアロンソにとって初めてということになる。
なお過去、ルノー時代の2006年にはここで優勝を果たしている。

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抵抗チームなく、新予選方式が実施へ

FIA
フェラーリないしメルセデスAMGチームらの拒否権行使も危惧されていた新しい予選方式だが、結局そのような動きはなくFIA(国際自動車連盟)の方針通り実施される見込みとなった。

開幕間際になって変更が伝えられたこの予選方式は『椅子取りゲーム』と揶揄されるように一定時間に次々と最後尾のクルマが排除されるというもの。
しかしレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表など、その実施に懐疑的な見方をする向きも多かった。

新予選方式は以下の通り。

・「Q1」は16分間で行われ、セッション開始7分後にその時点で最も遅い1台が除外。
以降、チェッカーフラッグまで1分30秒毎に1台ずつ、計7台が除外され、残った15台が「Q2」に進出する。
・「Q2」は14分間。
こちらは5分後に最初の1台、以降1分30秒毎に最も遅い1台ずつ、計7台が除外され、残った8台だけが「Q3」に進出する。
・「Q3」は14分間。
こちらも開始後5分から最も遅い1台ずつが除外され、最後の1分30秒は最速の2台だけが残るシステム。

今シーズン最初の公式予選(オーストラリアGP)は19日(土)現地時間17時(日本時間:15時)から行われる。

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2016/03/15

ルノー・チーム、カナダの新人をテストドライバーに

Nicholas Latifi (C)Renault Sport
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ルノー・チームは2016年シーズンのテストドライバーとしてカナダの新人ニコラス・ラティフィを起用することを明らかにした。
同チームにはすでにエステバン・オコン(19歳:フランス)もいるのでこれが二人目。
いずれも若く、長期的視野に立ったプログラムに則ったものと言えそうだ。

ラティフィは1995年、トロント生まれの20歳。
カートや地元のトヨタ・レーシング・シリーズを経験したあと2012年イタリアF3にステップアップ。
その後F3ユーロシリーズやフォーミュラ・ルノー、GP2シリーズに参戦している。

前出のオコン同様、今シーズン中にもグランプリウィークの金曜日フリー走行1回目に登場する可能性があるということだ。

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ザウバー深刻、開幕直前にテクニカル・ディレクター離脱

Mark Smith (C)Sahara Force India F1
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いよいよ今週末から2016年シーズンのF1がスタートするというこの時点で、ザウバー・チームに衝撃が走った。

これは、同チームが14日(月)付で発表したリリースによるもの。
それによれば同チーム技術陣の中枢で、今シーズンの同チームコンテンダーである『C35』を設計開発したテクニカル・ディレクターのマーク・スミス氏がチームを離脱したというもの。
声明では「家庭の事情」と記されているだけだが、最も重要なこの時期の離脱なだけに周辺からは様々な憶測が飛び交っているのが実情だ。

ザウバー・チームでは2012年シーズンにも開幕前にやはりテクニカル・ディレクターだったジェームズ・キー氏が突然の離脱。
今回もまだ後任すら決まっていないという状況で、エリクソンやナスルらレースドライバーの間にも不安な空気が流れている。

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ウィリアムズ、P.ディ・レスタをリザーブドライバーに

Paul Di Resta (C)Mercedes Motorsports
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ウィリアムズ・チームは今シーズンのリザーブドライバーとして元F1ドライバーで現在はメルセデスAMGチームに籍を置くポール・ディ・レスタ(29歳:イギリス)を起用したことを正式発表した。
これにより同チームで昨年リザーブドライバーを務めていたエイドリアン・スーティルは契約解除ということになる。

ディ・レスタは2010年にメルセデスから参戦したDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でチャンピオンを獲得、2011年にフォース・インディアからF1デビュー。
3シーズンで131ポイントを獲得、最高位は4位2回というものだった。

ディ・レスタは今回の契約について、「リザーブドライバーとしてウィリアムズで働けることをうれしく思う。
今シーズンはDTM参戦と共にF1グランプリへの帯同との掛け持ちになるのでとても忙しい一年になるだろう。
いずれも全力を尽くし両チームに貢献したい」と意欲をみせた。

なおウィリアムズ・チームはメルセデス製パワーユニットを搭載。
また同チームでは他にも開発ドライバーとしてアレックス・リン(22歳:イギリス)&ランス・ストロール(17歳:カナダ)らの若者を擁している。

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レッドブル・アドバイザー、4人のドライバーに「最後通告」

H.Marko & Drivers (C)RedBull Racing
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レッドブル・グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士が、レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ4人のドライバーについて言及、いずれも今シーズンの成績次第で契約解除になるとの最後通告を行った。
これは『Formula1.com』が伝えたもので、その中でこの自身もレーシングドライバー出身であるオーストリア人は次のように語ったとのことだ。

「レッドブルではいずれも長期的な視野に立ったドライバー育成計画を推進してきた。
これはこれからも変わらない。
F1のレースシートについてドライバーどうしを理不尽に争わせることはないが、しかし当然のこと期待されたパフォーマンスが発揮できない者はここから去ることになる。
それはどちらのチームにおいても同様のことだ」

レッドブル・レーシングは2013年のランキング1位から2014年は2位、昨年は4位でついに未勝利に終わっている。
またトロ・ロッソのほうもランキング7位が続いていて首脳陣の期待に応えられていない。

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2016/03/14

D.マテシス氏(レッドブル)、「フェラーリとメルセデスがF1の障害」

D.Matechitz & D.Ricciardo (C)Redbull Racing
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F1はこれまでもしばしば特定チームに傾いていて不公正、との指摘が伝えられてきたが、かつて黄金時代を築いたレッドブル・レーシングの総帥ディートリッヒ・マテシス/オーナーが名指しでフェラーリとメルセデス両チームを非難、注目を集めている。

同氏が言うところによれば、「フェラーリとメルセデスはF1における強力なエンジン・サプライヤーとして特別な地位を占めている。
しかし彼らがF1において持っている権力は、このスポーツにとって決して適正なものではない。
こうした面についてはバーニー・エクレストン氏の考えが正しいと思うが、しかし彼も自分でF1エンジンが造れる訳ではないしね。
とにかく戦力あるエンジンを確保するのがF1で最大の仕事だというのは納得できないこと。
こんなことを続けて行けば、やがてこのスポーツは衰退することだろう」と指摘した。

豊富な資金力で多くのスポーツを席巻するレッドブルだが、ことF1においては同オーナーの思うようにならなくなっているのが現実のようだ。

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長谷川祐介氏(ホンダ)、「まだ想定レベルではない」

Powered by Honda (C)McLaren Group
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今シーズンからホンダ陣営の指揮を執ることになった長谷川祐介/F1プロジェクト総責任者が今週末の開幕戦オーストラリアGPを前に、「まだ想定レベルには達していない」と現在の状況を説明した。

昨年の同時期に比べればはるかに長い距離と充実した内容のシーズン前テストができたマクラーレン・ホンダだが、ハイドロリック系や冷却系などニューマシンにありがちなトラブルにも遭遇した。
こうしたこともあり予定したすべてのテストを行うことができず、肝心のパワーアップについても想定したレベルまで達していないことを自ら認めたもの。

「ERS(エネルギー回生システム)の改良により、それなりのワーアップは果たされた。
ドライバーからも明らかにパフォーマンスが向上したとコメントをもらっている。
ただわれわれはもっと上のレベルを求めていたので現段階でまだ満足はできていない。
またもう一つの重要事項である信頼性についても、進歩した手応えはあるがこれを証明するには実際のレースで果たすしかない」

新しいホンダの指揮官はまだ慎重な姿勢を崩していない。

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メルセデス、「今年はドライバー自由に戦わせる」

Mercedes AMG Duo (C)Mercedes Motorsports
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あまりに強力なマシン故か、これまで何回もチー内バトルを繰り広げてきたメルセデスAMGチームのデュオ(ルイス・ハミルトン&ニコ・ロズベルグ)だが、FIA(国際自動車連盟)からの指針もあり、今年はこれまでとは異なったチーム作戦になりそうだ。

これは同陣営のトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが明らかにしたもので、メルセデス・モータースポーツのイベント会場で記者の質問に次のように答えたもの。

「これまでわれわれは二人を対等な状況の中で競わせるため、なるべく条件を同じものにしてきた。
たとえばタイヤ選択やピットストップのタイミングなど、ドライバーの意向とは関わりなくこちらから無線で指示していたが、こうしたものもドライバーの考えを優先させることになる。
したがって今年は彼らの自由な戦いが見られることだろう」

それでもWタイトル(コンストラクターズ&ドライバーズ)いずれも勝ち取れるという自信がこのチームにはあるのだろう。

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2016/03/13

アメリカGP(US-GP)、予定通りの開催を言明

Circuit of the Americas (C)Mercedes Motorsports
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資金難から開催の危機が叫ばれていたのアメリカGP(US-GP)だが、主催者でもあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA:Circuit of the Americas)は、今年も予定通りF1グランプリが開催されることを言明した。

アメリカGPでは、これまで支援を続けて来た地元テキサス州が助成金の20%カットを通告。
これにより2016年のF1カレンダーでは暫定的な掲載に留まり、その開催が危惧されていたもの。

これについてCOTAのボビー・イプシュタイン会長は、「いろいろ問題は指摘されていたが、われわれは開催5年目となる今年も予定通りにF1カレンダーに名を連ねることとなった。
これまでの経験から多くのことを学んでいるので、それらを総合的に今後の開催に活かしたい」と、宣言。
具体的にはペンシルベニア州出身の人気カントリー・ミュージック歌手であるテイラー・スウィフトさん(26歳)のコンサートを結びつけるなど、エンターテイメント面を充実させる作戦で興行的な挽回を期す作戦とみられる。

これまで計4回の当地アメリカGPではハミルトンが3勝、ベッテルが1勝を記録している。

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マクラーレン首脳、「2018年以降もアロンソ継続」

F.Alonso & E.Boullie (C)McLaren Group
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マクラーレン・ホンダの成績不振から、他チームへの移籍ないし引退説までささやかれた2005-6年のF1チャンピオン、フェルナンド・アロンソ(34歳:スペイン)だが、本人は2017年末まではマクラーレン・チームで参戦、その時点で引退か継続を決めるとしたが、これについてさっそく同チームのエリック・ブイユ代表が言及した。

「確かにアロンソとの契約は2017年末までの3年間となっているが、それはあくまでも契約が、であってそこで引退など馬鹿げている。
われわれとアロンソとはもっと長期的視野に立って現在の挑戦をスタートさせている。
まったく新しく始められたプロジェクト、たった3年で彼が思うような戦果を出せるとは思いにくい。
しかしそれが5年後だとしたら、そこに彼がいないことなど考えられないことだ」

両者が期待する戦果とは、当然のことながらF1タイトル獲得にある筈だ。
かつて史上最年少記録を塗り替え続けたアロンソももうすっかりベテラン、今年35歳になる。

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開幕直前、まだ物議を醸す「新予選方式」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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これまでのものとはまったく異なり、一定時間に次々と最後尾のクルマが排除されるという新たな予選方式について、開幕まで1週間というこの時点においてもなお異論が伝えられている。

中でもレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表はイギリスの大衆紙『サン』に対し次のように語り、注目された。

「新しい予選方式には確かに興味深い魅力もある。
ハプニングの可能性もあって、まるで雨の時の予選のようになるかも知れないからね。
でも逆にそういうケースを望まないチームもあることだろう。
彼らが反対すれば、オーストラリアGPで導入できないことだって考えられるよ」と、懐疑的。

そう語るホーナー氏の脳裏には、予選で意外性を求めないメルセデスAMGやフェラーリら上位チームの存在があるようだ。

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2016/03/12

『ジョニー・ウォーカー』、結局マクラーレンに落ち着く

McLaren 『MP4-31』 (C)McLaren Group
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『ジョニー・ウォーカー』ブランドで知られるイギリスの酒造メーカー大手の『ディアジオ社』は、一時フォース・インディア・チームと組みアストンマーティンの名前でF1活動を計画していたとされるが、結局マクラーレン・チームという元の鞘に収まったことが明らかになった。

これについてマクラーレン・グループのロン・デニス//CEO(最高経営責任者)は、「われわれとジョニー・ウォーカーとはすでに10年以上に渡る信頼関係に基づいたパートナーシップを続けている。
これからも勝利という目的に向けて緊密な関係を築き上げていきたい」と、語っている。

ただその一方、チームが『モエ』ブランドで知られるフランスの著名なシャンパン製造会社である『シャンドン』と新たな契約を結んだことで、ディアジオ社の不興を買ったのは事実だろう。

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F・インディア、「アストンマーティンの復帰は消滅」

 Aston Martin Logo
一時スポーツカーの名門「アストンマーティン社」が既存のチームを買収してF1に参戦するのでは、との噂が流れたが、これについて買収候補の一つとされたフォース・インディア・チームでは話が将来的にも立ち消えになったことを明らかにした。

説明したのは同チームのオトマー・サフナウアー/COO(最高執行責任者)で、それによれば破談の最大の原因はF1レギュレーションが不安定なことにあったという。
「アストンマーティン参入の話はわれわれと、そして『ジョニー・ウォーカー』(ディアジオ:酒造会社)との間でかなり具体的なところまで進展していた。
しかし最終的に障害となったのはF1レギュレーションが安定していないこと。
いまだに2017年にどうなるのかわからなかったんだからね。
これではメーカーが長期視野で参入できる筈がない。
彼らも支援者を理解させることができなかったんだ」

なおイギリスの著名スポーツカー・メーカーである「アストンマーティン」は、1959年と1960年の2シーズンに掛けて6戦だけF1参戦、1959年ホームグランプリとなるイギリスで予選2位を記録したものの、決勝レースでの最高位は6位。
他にもウィリアムズ・チームらと交渉をしたとみられている。

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アロンソ(マクラーレン)、「来年末に去就わかる」

Fernando Alonso (C)Renault F1 UK
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昨シーズンマクラーレン・チームの大不振から、F1引退が近いのではないか、との憶測が飛び交ったフェルナンド・アロンソ(34歳:スペイン)だが、イギリス『スカイスポーツ』の取材に対し自身の口で見解を明らかにした。

「確かに苦戦はしたけれど、長いことこの世界で走っていればこういう時もあるさ。
いろいろな噂が伝えられているようだけど、僕の現在のチームとの契約は2017年末まである。
当然のこと少なくともそれまで僕が走り続けるのは間違いない。
幸い、チームの戦闘力は改善傾向にあるし、これからまたレギュレーションが変更されればどういうことになるかわからないよ。
いずれにせよ2017年シーズンが終わった時点で、僕がさらにこのチームに留まるのか、あるいは引退するかがわかるだろう」と、少なくとも他チームへの移籍を考えてないことを強調した。

しかしかつて2度もタイトルを獲得したアロンソにとって、昨季のランキング17位というのは屈辱以外の何物でもない。

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2016/03/11

VW、WRC(世界ラリー選手権)継続で遠のくF1参戦

Volks Wagen (C)VW Motorsport
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根強く噂が語られ続けてきたVW(フォルクスワーゲン)によるF1参戦だが、どうやらその可能性がまた遠のいたようだ。
これはこのほど開かれた同社の取締役会で、現在継続中のWRC(世界ラリー選手権)への参戦が2019年シーズンまで続けられることが決定されたためだ。

これについて同プログラムを推進するヨースト・カピート/モータースポーツ・ディレクターは、「一部メンバーが変わった取締役会だったが、われわれの懸念は払拭された。
VWモータースポーツはこれまで通り全力でWRC制覇に挑み続ける」と、明言した。

ディーゼル・エンジンに関わる不正プログラムから経営面への悪影響が叫ばれるVWにおいて、さらなる巨額資金が必要とされるF1への新たなチャレンジは考えにくくなったと言えそうだ。
なおWRCではVWが2013年から3年連続でタイトルを獲得、今季も勝利を欲しいままにしている。

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ハースF1、S.フェルッチ(17歳)を開発ドライバーに

Santino Ferrucci (C)Haas F1 Team
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10日(木)、ハースF1チームは今季開発ドライバーとしてサンティノ・フェルッチを起用することを公式発表した。

フェルッチはまだ無名の17歳アメリカ人ドライバー。
同選手のキャリア・スタートは5歳の時、ご他聞に洩れずカートからだったという。
今季はDAMSからGP3シリーズにフル参戦する予定というが、同時にシーズンを通してチームに帯同、シミュレーターを使って開発に寄与するという。

同チームのギュンター・シュタイナー代表はこの起用について次のように語っている。
「F1では自身のレースカーを開発することと同じくらい、ドライバーの育成が重要なものだ。
フェルッチはアメリカの若者だが、これまで彼を見て間違いなく素晴らしい素質を持った逸材だと評価している。
またそのドライビングだけでなく、サーキットの外においても彼の成長は著しい。
必ずや彼はアメリカのモーターレーシング界を代表する優れたドライバーになることだろう」と、期待を顕わにした。

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余裕の王者メルセデス、驚きのハンディ案示す

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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F1はパワーユニットに関する大幅なレギュレーション変更後、今年で3シーズン目を迎える。
しかしメルセデスAMGチームが2014年に19戦中16勝(他はレッドブル)、2015年も同じく19戦中16勝(他はフェラーリ)を記録するなど圧倒的な強さで連続タイトル獲得を果たし、今年も下馬評では優勝候補ナンバーワンに挙げられている。

ただこの強さが逆にF1人気の低迷を招いているとの指摘もあることから、さしものメルセデス陣営も自らハンディを申し出るという驚きの提案をしているのだという。
ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』らが報じたところによれば、ロンドンで行われたF1エンジンに関するワーキンググループの会議でメルセデスは、ライバルであるフェラーリ、ルノー、そしてホンダらに対し燃料流量を20%増加を許すという案を示したというもの。

関係者によればこれにより他陣営はほぼ20馬力のパワーアップが果たされるとされるが、F1史上前代未聞のアイデアが実現するかはまったく不明だ。

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2016/03/10

A.ロッシ、マノーのリザーブドライバーも

Alexander Rossi (C)Alexander Rossi Media
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2015年シーズン、マノー・マルシア・チームのレースドライバーとして後半の5戦に出走したアレクサンダー・ロッシ(24歳:アメリカ)が、今季は同チームのリザーブドライバーとして契約を結んだことがわかった。

ロッシは今季すでにアンドレッティ・オートスポーツからインディカー・シリーズへの参戦が決まっていて、これとの兼任ということになることから実際チームに帯同するのはこちらと重複しないものに限られることになる。
なお今年のマノーのレースシートはすでにハリアント&ウェーレインで確定している。

これについてロッシは、「僕のファースト・プライオリティはあくまでもF1で、これまでのドライバー生活もすべてそのために尽くしてきたのだから、この決断には少し思うところもある。
でも何かが起こるのをただ座って待っている訳にはいかないからね。
インディカーはとてもコンペティティブだし、チャレンジする意味は十分にあると信じているよ」と、新天地の戦いに意欲をみせている。

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『カルソニックカンセイ』、マクラーレンと提携

Calsonic Kansei/Mclaren (C)McLaren Group
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9日(水)、カルソニックカンセイとマクラーレン・チームは2016年シーズンからオフィシャル・サプライヤー契約を結んだことを正式発表した。
契約年数は複数年とされている。

熱交換器メーカーでスタートした日本ラジエターから1988年にカルソニックに変更、さらに2000年にやはり日産系の部品メーカーであるカンセイと合併したカルソニックカンセイだが、日産の連結子会社である同社がホンダとパートナーシップを組んだマクラーレン・チームに技術供与するのは異例と受け止められている。
(かつてカルソニック・ニッサンとしてルマン24時間レースに挑戦したこともある)

カルソニックカンセイの森谷弘史社長は今回の契約について、「マクラーレンとの新しい提携は国際的モータースポーツの頂点であり、同時に世界一過酷なレース環境と言われるF1においてカルソニックカンセイの製品を開発・搭載できる絶好の機会を与えてくれるものだ。
これによりカルソニックカンセイはF1という国際舞台において技術力を発揮する機会を得ることができる。
また同時にこの提携はカルソニックカンセイのエンジニア並びにスタッフがより高度な技術力を目指していくための大きな原動力となることだろう。
我々はカルソニックカンセイの定めるタグラインに基づき、全社員が『夢と革新を原動力として』意欲的に取り組むことを企業目標として掲げている。
これを実現していく上で、今回のマクラーレン・ホンダとの提携はまさにパーフェクトなものと言えるだろう」と、コメントした。

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ルノー・チーム、正式カラーリングは開幕戦で

Renault 『RS11』&『R25』 (C)Renault F1 UK
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2月3日(水)、全チームの中で先陣を切って2016年新型車を発表したルノー・チームだが、これまで使用したカラーリングに代え、今季を戦う正式なものを3月18日(金)の開幕戦メルボルンで発表することを明らかにした。

これまで『RS16』は全体に黒をベースとし、一部に黄色のアクセントを配した地味なものだったが、パドックの噂では本来の同社のコーポレイテッドカラーで゜ある黄色が強く出たものになるだろうとのことだ。

かつてルノーがワークス参戦していた当時は、黄色と白とを合わせたカラーリングだった。

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2016/03/09

ケンウッド、マクラーレンとの契約延長

Kenwood/McLaren (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは『JVCケンウッド』とのパートナーシップ契約を延長したことを正式発表した。

ケンウッドとの公式無線サプライヤー契約は1991年にスタートしており、実に今年26年目を迎えるという長期の関係。
同チームのスタッフのモニターセットに浮かぶ『KENWOOD』のロゴはすっかりF1シーンに馴染んだものとなっている。

JVCケンウッドのファビアン・グレゴワール副社長は、「歴史は物語で構成されている。
われわれとマクラーレン・チームとのコラボレーションは1991年の鈴鹿でスタート。
以来、20数年に渡る信頼関係が続いてきた。
われわれはこれからもマクラーレン・チームに最高峰の性能と妥協のない精度を持った製品を供給し続けるだろう」と、述べた。

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ウォルフ氏(メルセデス)、「無線制限で戦い方変わる」

Mercedes AMG Duo (C)Mercedes Motorsports
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F1では今シーズンからコース上のドライバーに対するチームの無線交信がさらに厳しく制限されることになった。
それによれば、かねて盛り込まれていた「コクピットの中のドライバーは外部からの援助なく自身の判断でレースをする」との精神がさらに徹底されるというもの。

これについてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは次のような見解を明らかにしている。
「今シーズンはチームから与えられるタイヤの状態や燃料消費などのデータ提供が厳しく制限されることになる。
外部からはわかりにくいことだが、当然のことドライバーは自身の能力や判断で厳しい状況を乗り切らなければならなくなる。
これによりチーム間の戦いだけでなく、チームメイトの立場においても互いの競争は厳しいものになるだろう」

ウォルフ氏は特定の個人名に触れなかったが、他チームの関係者が危惧するのはメルセデスAMGのハミルトン&ロズベルグ、チームメイト・バトルそのものだ。

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アロンソ(マクラーレン)、バクーのコースに好印象

Fernando Alonso (C)Baku City Circuit
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F1ドライバーの中で初めてアゼルバイジャンの首都バクーの市街地特設コースを視察したマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(34歳:スペイン)は、「とても印象的なコースだった」と、その感想を自身のサイトで明らかにした。

アゼルバイジャンでは今年ヨーロッパGPとして初めてのF1グランプリが開催されることが決まっていて、そのコースはバクーの旧市街地を巡るもので、F1サーキット・デザイナーのヘルマン・ティルケ氏(61歳:ドイツ)のアドバイスのもの設計されたとされる。

同グランプリの公式親善大使に指名されているアロンソは、「起伏やコーナーがチャレンジで、とてもエキサイティングなレイアウトになっている。
古い町並みの景観も素晴らしいし、間違いなく今年のグランプリで最高クラスになるものだ」と、太鼓判。

ヨーロッパGP(アゼルバイジャン)は6月19日(日)に今季第8戦として行われる。

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ザウバー・チームに資金難の噂

Sauber Ferrari『C35』 (C)Sauber Motorsport AG
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2014年シーズン、マシンの戦闘力・信頼性不足からノーポイントに終わるという屈辱を味わったザウバー・チームだが、昨季は一転36ポイントを記録するなど復活の姿勢をみせた。
ところが英『オートスポーツ』誌が伝えるところによれば、ここに来て再び同チームに財政難が襲っているということだ。

これについてメディアの取材を受けた同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEOは、「スタッフへの2月分の支払が遅れているとの一部報道は残念ながらほんとうです。
予定していた主要なスポンサーとの話し合いが遅れているため、支障が出ています」と、これを認めているという。

これを裏付けるようにシーズン前テストに同チームの2016年コンテンダー『C35』の準備は間に合わず、2度目のテストになってやっと登場させたという苦しい経緯がある。

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2016/03/08

ピレリ、アゼルバイジャン用のタイヤを発表

Baku Image (C)Baku City Circuit

ピレリタイヤは今季初開催となる第8戦ヨーロッパGP(6月19日決勝)について、早くも使用するタイヤコンパウンドを発表した。
(アゼルバイジャンの首都バクー市街地特設コースを使用)

今季はレギュレーションの変更により新たにウルトラソフトタイヤが投入され、全部で5種類になりこのうちレース毎にピレリが3種類を用意する。
チーム側にその中から選択権が与えられるが、ヨーロッパ・ラウンドでは8週間前、その他のレースでは14週間前までに選択したタイヤをFIA(国際自動車連盟)に届け出なければならない。

Rd. グランプリ Uソフト Sソフト ソフト ミディアム ハード
第 8戦 ヨーロッパGP    

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松下信治(ホンダ)、スーパー・フォーミュラのテストへ

松下 信治 (C)McLaren Group
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今季マクラーレン・ホンダ・チームのテストドライバーを務めることが決まっている松下信治(22歳)が、国内トップカテゴリーであるスーパー・フォーミュラのテストに参加することがわかった。
テストは3月14日(月)から、鈴鹿サーキットを舞台に行われる。

マシンはホンダのテストカー、しかし同じくマクラーレンでテストドライバーを務めるストッフェル・バンドーン(23歳:ベルギー)も参加するということで松下にとって気が許せないテストになることだろう。

松下とバンドーンは共に今季はGP2シリーズへの参戦を予定。
なお松下の所属チームは『ARTグランプリ』でチームメイトはセルゲイ・シロトキン(20歳:ロシア)になることが決まっている。
昨季もGP2に参戦した松下は優勝1回シリーズ・ランキング9位だった。

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ルノー、エステバン・オコンを金曜フリー走行に起用

Esteban Ocon (C)Renault Sport
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今シーズン、レースドライバーにケビン・マグヌッセン&ジョナサン・パーマーを指名したルノー・チームだが、いくつかのグランプリでは金曜日のフリー走行1回目セッションにテスト&リザーブドライバーであるエステバン・オコン(19歳:フランス)を起用する方針であることを示した。

これはイギリスの専門誌『オートスポーツ』が伝えたもので、まだどのグランプリ、またどちらのドライバーのマシンになるかは未定とのこと。
F1では現在シーズン中のテストが禁じられていることもあり、テストドライバーはF1シミュレーターでの仕事がほとんどで実車の乗る機会がない場合が多い。
そうした意味でオコンはフランス人ということもありルノー・チームから将来を嘱望された存在と言えそうだ。

なおルノー・チームの前身だった旧ロータス・チームでは昨季実に13戦でパーマーにフリー走行を走らせていて、その後めでたくレースドライバーに昇格を果たしている。

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2016/03/07

ロズベルグ(メルセデス)、「警戒すべきはフェラーリ」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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トータル8日間に渡るシーズン前テストを終え、トップタイムを記録したのはいずれもフェラーリ・チームの新型車『SF16-H』ということになった。
とはいえ、真剣なタイムアタックをすることもなく、終始地道なテストに徹したメルセデスAMGチームが、今年もやはり最前列にいるとの評価は変わらないようだ。

そのメルセデスのニコ・ロズベルグ(29歳:ドイツ)は、「今年も警戒すべきはフェラーリだと思うけれど、でもまだ今の時点では彼らが僕たちより前にいるのか後にいるのかわからない。
燃料の搭載量を考慮しても、彼らが一発で速いというのは容易に想像できるよ。
ただ問題なのはレースペースでのスピード、そして信頼性だ。
今シーズンはタイヤ選択という新たな不確定要素もあるし、結局はシーズンが始まってみないとわからないな」と、ドイツ・メディアの関心をかわした。

注目すべき開幕戦は来週の18日(金)にスタートする。

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アラン・プロスト氏、開幕から予選方式変更は拙速

Alain Prost (C)Williams F1
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慌ただしく開幕戦からの導入が決まった『新予選方式』だが、ドライバーからだけでなく元チャンピオンからも異論が伝えられている。

否定的見解を示したのは4回のタイトルに輝くアラン・プロスト氏(61歳)。
かつて自身のチームを率いた経験もあるこのフランス人は、オランダの『スポーツウィーク』誌に対し次のように持論を展開した。

「開幕戦からの導入は間に合わないと思う。
いや、間に合わないで欲しいと思っているんだ。
F1の再構築が叫ばれているが、やるべきことは全体像を見据えた改革。
こんな一部分だけの小手先の変更なら、むしろやるべきでない。
誰が思いついたのか知らないが、新しい予選方式についてほとんどのドライバーが理解していないではないか。
誰かがリーダーシップを取って力強く推し進めることが必要な時もあるが、いまこれをやるのは適当ではない」

いったんはソフトウェアなどシステム構築が間に合わないとされた変更だが、一転して開幕戦からの導入がFIA(国際自動車連盟)から明らかにされている。

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マクラーレン・ホンダ、開幕戦ではさらに進化

McLaren Honda 『MP4-31』 (C)McLaren Group
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昨年とは打って変わって「まともなシーズン前テスト」ができたマクラーレン・ホンダ・チームだが、2週間後の開幕戦オーストラリアGPではさらに進化したものになるとしている。
これは同チームのエリック・ブイユ代表が語ったもので、今回のテストには準備が間に合わなかったものがあるためという。

「シーズン前テストで多くの距離を走れたのは何よりの収穫だ。
これは信頼性の確保には欠かせないもの。
去年はトラブル続きでこうはいかなかったからね。
レースで戦うまでに必要な各部のシステムチェックは予定通りに確認することができたといっていい。
ただ残念ながらテストできなかったものもあるんだ。
製造スケジュールがタイトすぎて、今回のテストまでに間に合わなかったパーツがあるためだ。
逆にいえば、開幕戦ではさらに進化した形になるということだよ」

ただテストしてないものを実戦投入するというのは期待がある反面、不安要素でもある。

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2016/03/06

FIA、開幕戦から新予選方式の導入へ

Monitor Image (C)Redbull Racing
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先にF1委員会とF1ストラテジーグループが合意した新方式の予選システムだが、ソフトウェアの改修が間に合わないとのバーニー・エクレストン氏(FOM代表)の意向により一旦は延期されたものと解釈されていた。
しかしここに来て、準備に問題はないとして開幕戦から導入されるとの方針が非公式ながら示されたという。

予定される新しい予選方式は以下の通り。

・「Q1」は16分間で行われ、セッション開始7分後にその時点で最も遅い1台が除外。
以降、チェッカーフラッグまで1分30秒毎に1台ずつ、計7台が除外され、残った15台が「Q2」に進出する。
・「Q2」は14分間。
こちらは5分後に最初の1台、以降1分30秒毎に最も遅い1台ずつ、計7台が除外され、残った8台だけが「Q3」に進出する。
・「Q3」は14分間。
こちらも開始後5分から最も遅い1台ずつが除外され、最後の1分30秒は最速の2台だけが残るシステム。

ただこの重要事項に関する急激な改変に、ドライバーからは異論の声も聞かれている。
フェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルは、「こんな大きな変更が開幕直前に慌ただしく行われるというのは理解し難い。
F1には決定的なリーダーシップが欠けているよ」と、現状を批判した。

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バルセロナ合同テスト:チーム別周回数

Mercedes AMG (C)Mercedes Motorsports
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再びトータル4日間に渡り行われたバルセロナ合同テストだが、今回もハミルトン&ロズベルグでマシンをシェアしたメルセデスAMGチームが最多周回数、これにトロ・ロッソが続いた。
また前回のテストで順調だったハースF1は一転トラブルが続き、開幕に向け不安を残した。

Pos. Team Laps Mileage
1 メルセデスAMG 619 2,881km
2 トロ・ロッソ 602 2,802km
3 フェラーリ 501 2,332km
4 ウィリアムズ 479 2,230km
5 マクラーレン 453 2,109km
6 レッドブル 448 2,085km
7 フォース・インディア 446 2,076km
8 ルノー 433 2,016km
9 ザウバー 406 1,890km
10 マノー 230 1,071km
11 ハースF1 193 898km

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ベッテル(フェラーリ)、『ハロー』否定意見を牽制

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームが今回のシーズン前テストで初めて実車テストを行った『ハロー』と呼ばれるF1マシンの頭部保護装置だが、早くも他チームのドライバーから否定的な見解が出ていることについて、4日実際に装置を試したセバスチャン・ベッテルはこれを牽制した。

「これまでにないルックスなのは事実だから、見た目で評判が悪いことには同意するよ。
でもこれはデザインのためじゃない。
われわれの命を救うための装置なんだ。
もし以前からこうしたものがあったなら、少なくともサーティーズ(ヘンリー)やウィルソン(ジャスティン)らが命を落とすことはなかった筈だ。
彼らには気の毒だけど、フォーミュラ・カーの安全性がこれだけ進歩したのにそれを受け入れないなんて信じられないことだよ」

サーティーズ(ジョン氏の子息)はF2レースで、またウィルソンはインディカーで、それぞれアクシデントにより頭部にダメージを負っていずれも死亡している。

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2016/03/05

テスト最速ベッテル(フェラーリ)、「ここまでは大成功」

Sebastian Vettel (C)Ferrari S.p.A
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バルセロナ・サーキットで行われたシーズン前テスト最終日で最速タイムを記録、通算でもトップの座に君臨したフェラーリ・チームのセバスチャン・ベッテルだが、それでも「ここまでは大成功」と、まだ慎重な姿勢を崩していない。

「確かに僕にしてもライコネンにしても、周回は重ねることができたしテストプログラムも予定通り消化することができた。
その上でトップタイムも記録できたのだから全体にみて僕たちのテストは大成功だったと言っていいのかも。
このマシンで勝てるかどうかはわからないけれど、信頼性もあるしここまでの印象は決して悪くない。
ただ、それでも(ライバルである)メルセデスは脅威だ。
彼らにはもっと十分な信頼性があるし、そして間違いなく速い。
ここまで彼らはまだ牙を隠しているといってもいいだろうからね。
あとは開幕戦メルボルンのグリッドで、果たしてどこにいるのか僕自身も楽しみにしているよ」と、控え目ながら自信をみせた。

ただ通常のテストだけでなく、新たな頭部保護装置『ハロー』までテストする余裕をみせたフェラーリ・チームにはF1レジェンドの貫禄が窺えた。

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ヒュルケンバーグは『頭部保護装置』否定派

Ferrari 『SF16-H』 (C)Ferrari S.p.A
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バルセロナ合同テストではキミ・ライコネン(フェラーリ)がドライバーの安全性を高める新機軸である頭部保護装置『ハロー』ま初テストを行って注目された。

ライコネンの感想は特に否定的なものではなかったが、これを見たフォース・インディアのニコ・ヒュルケンバーグは反対意見であることを隠さなかった。

「僕はこの行きすぎた安全装置は間違ったメッセージを与えると思うね。
モーターレーシングは本来危険な部分を併せ持つものであって、それも魅力の一つであるのは明らかなんだ。
それに今のF1は十分に安全なものになっているよ。
よほど特異なケースでなければ、たとえ派手なアクシデントに遭ってもドライバーは無事にコクピットから出て来るよ。
最善を、というのもわかるけどバランスの問題だ。
頭の上まで覆ってしまったら、それはスポーツカーだよ。
僕はスポーツカーレースをしたいとは思わない」

このヒュルケンバーグの意見には秘かに同意するドライバーが多いのだという。

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バルセロナ合同テスト4日目タイム(最終:3/04)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'22.852 142
2 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Ferrari 1'23.134 133
3 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'23.644 129
4 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'23.721 60
5 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'24.133 69
6 D.リカルド AUS Redbull TAG Heue 1'24.427 123
7 J.バトン GBR McLaren Honda 1'24.714 121
8 J.パーマー GBR Renault 1'24.859 90
9 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'25.031 132
10 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'25.255 66
11 E.グティエレス MEX Haas Ferrari 1'25.422 25
12 R.ハリアント INA Manor Mercedes 1'25.899 58
13 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'26.140 70

   * 2015 PP-Time:1'24.681 N.ロズベルグ/Mercedes (5/09)
   * 2016 TestTime : 1'22.810 S.ベッテル/Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2016/03/04

マクラーレン・ホンダ、強風のなか空力でも前進

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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3日目を迎えたバルセロナ合同テスト、マクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソにとってこれがシーズン前最後のテストとなった。
大きなトラブルもなく連日順調に周回を重ねているマクラーレン・チーム『MP4-31』は、この日もトータル118ラップの多きを数えた。

この日新しいエアロダイナミックスのコンポーネンツをテストしたという同チームにとって、バルセロナらしい強風は多少の障害となったが、それでも各種のセットアップと共に空力面でも前進が図られたとのことだ。

アロンソは「去年と比べ、とにかくマシンの信頼性が向上したのが大きい。
トラブルに阻まれることなく様々なトライができているからね。
タイヤについてもスーパーソフトやウルトラソフトタイヤを初めて試すことができたよ」と、満足気。

チームによればすでに本番レースを想定したレーススティント・シミュレーションも行ったということで、昨年よりはるかに順調のようだ。

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ライコネン(フェラーリ)、頭部保護装置をテスト

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは3日(木)行われたバルセロナ合同テストで、初めて『ハロー』と呼ばれる頭部保護装置をテストした。

見た目には特異な印象を与えるその『SF16-H』のコクピットに乗り込んだ同チームのキミ・ライコネンだったが、その印象は「驚くほど違和感はない」というものだった。
「外から見るほどの違いはないよ。
確かに正面はちょっと視界を遮られるけれど、別に問題はない。
それにこれはまだ最終盤じゃないというし、実際の投入までにはまだ改善されるだろうからね」

この装置は軽量素材のカーボンファイバーで製作されているということだが、それでも約5キロの重量増は、位置が高いこともあってF1では大きな要素になりかねない。

F1では2014年の日本GPでジュール・ビアンキ(当時マルシア)が作業車に潜り込む形で事故を起こした経緯がある。

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リカルド(レッドブル)、「メルセデスには届かない」

Redbull Renault 『RB12』 (C)Redbull Racing
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2014年には通算3勝を記録したレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド(26歳:オーストラリア)だったが、その後は苦戦の年が続いている。
そのリカルドがいま行われている2016年のシーズン前テストを踏まえ、現在の状況を次のように語った。

「2014年はメルセデスAMGチームに続いてランキング2位。
その勢いでそのまま順調にタイトル争いに加われるかと思ったんだけどね。
ところが2015年のマシンはルノー・エンジンがパフォーマンスと信頼性をなくしてしまい、むしろ後退する結果になってしまった。
で、今年こそと思って今回のテストは期待していたんだけど、やはりメルセデスとの差はとても大きいね。
今年も彼らが1-2フィニッシュを続けても別に驚かないよ。
とてもすぐ追いつけるレベルじゃないけれど、なんとかシーズン中に近づけるように努力しなくっちゃね」

リカルドの2015年最高位はシンガポールGPでの2位というものだった。

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バルセロナ合同テスト3日目タイム(3/03)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'22.765 136
2 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'23.193 119
3 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'23.251 137
4 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Ferrari 1'23.382 159
5 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'24.126 81
6 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'24.760 116
7 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'24.870 118
8 P.ウェーレイン GER Manor Mercedes 1'24.913 48
9 D.クビアト RUS Redbull TAG Heuer 1'25.141 121
10 J.パーマー GBR Renault 1'26.224 98
11 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'26.488 63
12 R.グロージャン FRA Haas Ferrari 1'27.196 78

   * 2015 PP-Time:1'24.681 N.ロズベルグ/Mercedes (5/09)
   * 2016 TestTime : 1'22.810 S.ベッテル/Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2016/03/03

アロンソ(マクラーレン)、ヨーロッパGPの親善大使に

Baku Image (C)Baku City Circuit
今季ヨーロッパGPの名称でF1グランプリ初開催(6月19日)を予定するアゼルバイジャンのバクー・シティ・サーキットは、イベントの公式親善大使としてマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソを起用することを明らかにした。

これに伴いアロンソはシーズン前テスト終了後の3月8日(火)と9日(水)の2日間、バクー市を公式訪問するという。
ヨーロッパGPはバクーの市街地特設コースで行われるが、アロンソは実際のコースを訪れる最初のF1ドライバーになるということだ。

これについてアロンソは、「初開催となるグランプリの親善大使に指名され、名誉に感じる共にとても興奮している。
コースについてはまだ詳細な情報を得ていないが、歴史ある町並みを使ったエキサイティングなものと聞いて楽しみにしているよ。
バクーでのレースがアゼルバイジャンの人々に広く受け入れられるといいね」と、新たな任務に意欲をみせている。

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ルノー・チーム首脳、「本格勝負は来年から」

Renault Taem (C)Renault Sport
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2011年以来、5年ぶりのワークス参戦となる新生ルノー・チームだが、同チームの首脳は「2016年はまだ旧ロータス・チームから移行のための過渡期」と、防御線(?)を張っている。

そう語るのはルノー・チームでレーシング・マネージャーの要職を務めるフレデリック・バッサー氏。
「あわただしい状況の中でわれわれが2016年からのF1参戦ということになったのは周知の事実だ。
本来ならもっと着実に準備を整えた上で復帰を宣言するのが当然なのだろうが、実際にはそんなことを言ってられない状況だった。」
だから残念ながらわれわれが今年勝つということはないだろう。
ほんとうの戦いは来年から。
だからマグヌッセンだってパーマーだっていずれも今年1年だけの契約。
ドライバーだけでなく、ウチには安閑としていられる者なんて誰一人いないよ」

過去35勝を誇るルノー・チームだが、今回のチャレンジは以前より厳しいものになりそうだ。

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バトン(マクラーレン)、進歩認めるも「まだまだ」

Jenson utton (C)McLaren Group
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いよいよシーズン前最後のテスト。
さらに開発を進めた『MP4-31』に搭乗したマクラーレン・チームのジェンソン・バトンは、その確かな進化を感じ取ったようだ。

前日93ラップを周回したアロンソ(12台中3番手)からマシンを引き継ぎ、この日トータル121ラップというこれまで最大の周回を重ねたバトンだが、午前のセッション終了間際にはサスペンション・トラブルというこれまででは想定外のトラブルにより走行を阻害された。
しかし問題はすぐに解決され、午後のセッションでは予定通り多くの開発プログラムを消化している。

「とてもスムーズに走っているよ。
マシンの進化も明らかに確認できたし、手応えはある。
ただ実際のレースに向けてはまだまだ基本的なセットアップを着実に進める必要があるな。
もちろんまだ満足なんかしていない。
タイムはまだテストだし比べるべくもないけれど、それでも全体に信頼性が増したというのは何より心強いこと。
去年のいま頃とは大違いさ」

翌日はいったんアロンソにマシンを託すが、バトンによるテストは最終日の4日(金)にも予定されている。

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ライコネン(フェラーリ)、「タイム比べる意味がない」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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バルセロナ・サーキットで行われたシーズン前最初のテストでは、僚友ベッテルがマークしたフェラーリ・チームの新型車『SF16-H』による1'22.810がトップタイムとなったが、これについてキミ・ライコネンは次のように制している。

「いまやっているテストでタイムなんか比べる意味がないよ。
テストしている目的がチームによってそれぞれ違うし、装着したタイヤもバラバラだ。
ましてやみんながタイムアタックした訳じゃないしね」と、らしいクールさ。

さらに「メディアはなんとかタイムを比べようとしているけれど、僕たちは全然そんなの気にしてない。
今はとにかく少しでも多く走り込んでマシンを熟成させ、それを開幕戦に結びつけようとしているところ。
どうしても比べたいのなら、それはメルボルンのスターティンググリッドでやるんだね」と、続けた。

それでも比べてしまうのがメディアの仕事。
そして、フェラーリ『SF16-H』はいまのところ高い評価を受けているようだ。

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バルセロナ合同テスト2日目タイム(3/02)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'23.261 108
2 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'23.622 73
3 K.マグヌッセン DEN Renault 1'23.933 126
4 S.ベッテル GER Ferrari 1'24.611 151
5 J.バトン GBR McLaren Honda 1'25.183 121
6 D.リカルド AUS RedBull TAG Heuer 1'25.235 135
7 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Ferrari 1'25.300 166
8 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'25.593 128
9 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'26.298 91
10 P.ウェーレイン GER Manor Mercedes 1'27.064 79
11 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'27.487 55
12 E.グティエレス MEX Haas Ferrari -'--.--- 1

   * 2015 PP-Time:1'24.681 N.ロズベルグ/Mercedes (5/09)
   * 2016 TestTime : 1'22.810 S.ベッテル/Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2016/03/02

マクラーレン・ホンダ、後半は順調なスタート

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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先週行われたシーズン前テスト前半では3日目、4日目と相次いでマシントラブルに見舞われたマクラーレン・ホンダだったが、1日(火)スタートしたテスト後半初日は順調な滑り出しをみせた。

この日『MP4-31』のステアリングを握ったのはフェルナンド・アロンソ。
午前のセッション最後に小さな電気系トラブルはあったものの、すぐさま修復され、この日トータル93ラップを周回し、貴重なデータを収集した。

マシンは前回のテストからさらに進化させた、最終バージョンとされるパワーユニットを搭載。
超コンパクトという概念は変わらないが、昨年のものよりコンプレッサーとターボチャージャーが大型のものになっているとのことだ。

明日のテスト2日目はジェンソン・バトンが担当することになっている。

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アレジ二世、フェラーリの育成プログラムに

Giuliano Alesi

元フェラーリ等のF1ドライバーであるジャン・アレジ氏(51歳:フランス)の子息ジュリアーノ・アレジ(16歳:フランス)が、フェラーリ・チームの育成プログラムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)に加入することがわかった。
アレジ氏は1995年のカナダGPにフェラーリで優勝している。

昨年ジュリアーノはフランスF4選手権に挑戦し3勝を記録、シリーズ・ランキング4位というルーキーイヤーを終えた。
今年はGP3へのステップアップを予定、所属チームはトライデントになることがすでに決まっている。

ジュリアーノ君はアレジ氏と日本の女優だった後藤久美子さんとの間の子息。
鈴鹿サーキットで行われた日本GPには両親と共に来日し、イベントに参加するなど親しまれていてすでに熱心なファンも多いという。

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マグヌッセン、「マクラーレンよりルノー雰囲気いい」

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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長期に渡って在籍したマクラーレン・チームを昨年離脱、今シーズンは新生ルノー・チームからのF1参戦が決まったケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)は、シーズン前テストについてその雰囲気を次のように説明した。

「ワークスチームとはいえ、ルノーが今シーズン苦しむだろうことは覚悟しているよ。
でも、同じ苦戦するにしても、マクラーレン・チームのそれよりはましだと僕は思うね。
というのも、チームの雰囲気が全然違うからなんだ。
マクラーレンではみんな沈んでいて、雰囲気はとても下向きなものだった。
でもルノーは違うよ。
みんなが上昇志向だし、ガレージの雰囲気はとても明るいんだ。
同じ成績でもこちらのほうがずっと幸せだろうね」

マクラーレン・チームはマグヌッセンを「解放した」としているが、一部幹部とマグヌッセンとはシコリを残したとみる向きが多い。

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バルセロナ合同テスト1日目タイム(3/01)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'23.022 82
2 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'23.229 123
3 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'24.735 93
4 K.ライコネン FIN Ferrari 1'24.836 72
5 D.クビアト RUS Redbull TAG Heuer 1'25.049 69
6 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'25.051 90
7 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Ferrari 1'25.176 144
8 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'25.336 121
9 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'25.493 103
10 K.マグヌッセン DEN Renault 1'25.760 119
11 E.グティエレス MEX Haas Ferrari 1'26.661 23
12 R.ハリアント INA Manor Mercedes 1'27.625 45

   * 2015 PP-Time:1'24.681 N.ロズベルグ/Mercedes (5/09)
   * 2016 TestTime : 1'22.810 S.ベッテル/Ferrari (2/23)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2016/03/01

バルセロナ合同テスト予定(3月01日-04日)

1日(火)から始まる2016年シーズン前最後のテストの顔ぶれが明らかになった。
今回もメルセデスAMGチームは午前と午後とでマシンをシェアする予定。

【バルセロナ合同テスト予定】(3月01日-04日)

チーム 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
メルセデスAMG ロズベルグ/ハミルトン ハミルトンロズベルグ ロズベルグ/ハミルトン ハミルトン/ロズベルグ
フェラーリ ライコネン ベッテル ライコネン ベッテル
ウィリアムズ ボタス ボタス マッサ マッサ
レッドブル クビアト リカルド クビアト リカルド
フォース・インディア ヒュルケンバーグ ペレス ヒュルケンバーグ ペレス
ルノー マグヌッセン マグヌッセン パーマー パーマー
トロ・ロッソ フェルスタッペン サインツ フェルスタッペン サインツ
ザウバー ナスル ナスル エリクソン エリクソン
マクラーレン アロンソ バトン アロンソ バトン
マノー ハリアント TBC TBC TBC
ハース グティエレス グティエレス グロージャン グロージャン

*TBC:確認中(To Be Confirmed)

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ザウバー・チーム、ほんとうの『C35』を正式発表

Sauber Ferrari『C35』 (C)Sauber Motorsport AG
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先に『C35』もどきを公開、そのままシーズン前最初のテストとなるバルセロナ合同テストに参加したザウバー・チームだが、予定より一日早い29日(月)、シーズン前2度目のテストを前にほんとうの『C35』を正式発表した。

チームによれば、『C35』は信頼性に定評のあった昨年使用の『C34』を正常進化させたもので、同チームらしい堅実な造りとなっているとのこと。
搭載パワーユニットも引き続き長い協力関係にあるフェラーリ製のもので、昨年よりさらに進化されたものが使われるとのことだ。

2016年、同チームは引き続きマーカス・エリクソン&フェリッペ・ナスルというフレッシュなドライバー・ラインナップで戦うことが決まっている。

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A.リン、ウィリアムズのテストドライバー継続

Alex Lynn (C)Williams F1
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昨シーズン開幕前にウィリアムズ・チームのテストドライバーに就いたアレックス・リン(22歳:イギリス)が、今シーズンもそのポジションを継続することが明らかにされた。

2014年のGP3チャンピオンであるリンは、昨季同チームのテストドライバーと同時にDAMSチームからGP2に参戦。
2勝を挙げたもののシリーズ・ランキング6位に留まった。

リンは「僕にとってウィリアムズ・チームでの仕事はとても貴重で役に立っている。
将来の夢はF1ドライバーだから、それに向けて役立てたい。
引き続きこうした機会を設けてくれたウィリアムズ・チームに感謝している」と、語った。

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追試行った、トラブルのマクラーレン・ホンダ

McLaren 『MP4-31』 (C)McLaren Group
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シーズン前最初のテストとして22日(月)から25日(木)まで行われたバルセロナ合同テストだったが、最終日エンジンの冷却水漏れというトラブルでほとんど走れなかったマクラーレン・ホンダがテスト翌日の26日(金)に追加の走行を敢行したことがわかった。

これはスペインのスポーツ紙『マルカ』が報じたもので、前夜のうちにトラブル修復を終えた『MP4-31』は確認の走行を無事終えたということだ。
ただこのテストは年間に2日だけ許されたフィルミングデーとして設定されたもので、走行距離は100km以内、また装着タイヤもプロモーション用の専用のものに限られている。
なおマクラーレン・チームはこのフィルミングデーについて、当初から予定されたものと主張しているという。

バルセロナではこの後3月1日(火)から4日(金)まで2回目の合同テストが行われるが、それを終えるといよいよ2016年の開幕戦を迎えることになる。

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