ヨーロッパGP(アゼルバイジャン)、早くも開催危機
Azerbaijan Flag
イラン北部、カスピ海に面した国アゼルバイジャンでは、今季ヨーロッパGPの名称の元、初のF1グランプリ開催が決まっている。
しかし6月19日(日)の第8戦となるイベントを前に、早くも開催危機が伝えられ、関係者を憂慮させている。
その大きな理由が最近の原油価格下落だ。
アゼルバイジャンは産油国としてその国家収入の多くを原油の輸出に頼っているとされる。
同国政府がFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との間で契約を結んだ当時と比べ、すでに数十パーセントも原油価格は下落しているということで、両者の思惑外れは明確とみられる。
しかしそれでも同グランプリの主催者は、「原油価格の下落が(ドル建てで行われた)F1契約に影響を及ぼすとは考えていない。
F1グランプリ開催は国内経済に打撃を与えるものではなく、むしろ経済発展の後押しになるものだ」と、強気の姿勢を崩していない。
ただこれまでイギリスやドイツ、スペイン等で行われた『ヨーロッパGP』は、いずれも不本意な結末で終えているのが気掛かりではある。
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