ルノー、「王者メルセデス並予算」の裏に
Renault F1 (C)Renault F1 UK
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ワークスチームとしては2011年以来のF1復帰となるルノーは、F1エンジンの覇権取り戻しを念頭に、メルセデスAMGチーム並の巨額予算を投じて2016年シーズンに臨むことがわかった。
これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたものだが、その裏にはフランスのメーカーらしい巧みな「戦術」が隠されているようだ。
それによればエンストンに復帰したルノー・チームが予定する年間予算は最大2億5千万ユーロ(約335億円)にも達し、これはF1最高レベルとされるメルセデスAMGチームのものに匹敵するとされる。
ルノー総帥であるカルロス・ゴーン/CEOの姿勢からすると理解し難いと思われるが、この裏にはいくつかの秘策があると指摘されている。
その一つは経営難で行き詰まったロータス・チームとの交渉を最後まで難航させたことによる買い叩き。
またチームを代表するオーナーには引き続きジェラール・ロペス氏を残留させることやF1における自身の過去の実績からバーニー・エクレストン代表にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からの報奨金支払いを(新チームではなく)確約させたこと。
さらに同社のエンジンをレッドブル・レーシングが使用するにあたり、命名権(タグホイヤー)の移譲についても相当額の支払いを受けたとされることだ。
本格的にルノーとして参戦するのは2017年シーズンを目途に置いているとも伝えられる。
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