「今日は完走することが最優先課題」(ホンダ)
フェルナンド・アロンソ (C)Honda Motor Co Ltd.
November 15 2015 RACE
Formula 1 Grande Prêmio Do Brasil 2015
2015年11月15日(日)・決勝
会場:オートドロモ・ホセ・カルロス・ペース 全長:4.309km
フェルナンド・アロンソ
スタート 20番手
レース結果 15位
ファステストラップ 1分16.519秒 54周目(トップとの差 +1.689秒、15番手)
ピットストップ 3回:13周目(ピットストップ時間 2.59秒)、32周目(ピットストップ時間 2.70秒)、52周目(ピットストップ時間 3.53秒)[オプション→プライム→オプション→オプション]
「ここ最近のレースではリタイアを余儀なくされていたので、今日は完走することが最優先課題でした。ですから、両マシンがチェッカーフラッグを受け、引き続き前進するにはどれがベストな方法なのかを見極めるため、来年のデータ、特にシャシー用の情報を収集できたことは良かったです。
シャシーは既に空力面でかなり改善しており、コーナーでの速度も良かったです。ただ、依然としてパワー不足です。
残念ながら、レース序盤はマシンが100%機能していませんでした。マシンをドライブするときに時折り変な感触があり、通常とは異なるギアで意図しない出力が出ていたので、そのギアを使わないようにしなければならないことがありました。予選の後に新品のエンジンを取り付けましたが、セットアップをするためのラップを走るチャンスがなかったことがその理由だと思います。
いずれにしても、2015年のグランプリは残すところあと1つとなりました。2016年に向けて100%稼動し始めるのが待ち遠しいです」
ジェンソン・バトン
スタート 16番手
レース結果 14位
ファステストラップ 1分16.321秒 53周目(トップとの差 +1.489秒、12番手)
ピットストップ 3回:12周目(ピットストップ時間 2.67秒)、31周目(ピットストップ時間 3.77秒)、51周目(ピットストップ時間 3.00秒)[オプション→プライム→オプション→オプション]
「15位という結果に満足することは決してありませんが、今日のレース自体はそこそこ楽しめる内容でした。マシンをプッシュして、コーナーでは他のドライバーに戦いを挑むこともできました。
自分達の弱点がどこにあるのかは分かっているので、ポジティブな点に焦点を当てましょう。今日はコース上でマシンに対して興味深いフィーリングがありました。信頼性がありましたし、ポイントを獲得できる最後のポジションである10位入賞者のタイムからは12秒遅れでした。これは、恐らく我々が予想していたほどタイム差がなかったということです。
もちろん、上位陣のペースからはまだほど遠いですし、彼らに追い越されるとき、特にストレートではあまりにもスピードが違うので怖く感じます。ただ、中位陣に対して、コーナーを走り抜けるときは我々にもかなり競争力があるので、そこでは少しばかり楽しむことができます。
火曜日にファクトリーに戻りますが、引き続きマシンを進化させることができればと思っています。改善の余地はまだまだありますが、我々は正しい方向に向かっているように感じます。これは期待できる感触ですし、私は自分の意見を述べながらマシンを改善する作業を楽しんでいます。私は、ロン・デニスと彼のリーダーシップ、およびウォーキングと日本のさくらにいるチームに対して、強い信頼を寄せています。我がチームは懸命にプッシュしており、冬には大きな進歩を遂げるつもりです。来シーズンを心から楽しみにしています。
我々は本当に精力的に仕事をしており、恐らく他のどのチームよりもたくさんの新しいパーツを作り上げ、それらのパーツは正しく機能しているようです。ここブラジルでは、新しいフロントウイングを導入しました。火曜日にMTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)に戻ってデータを精査し、同フロントウイングが我々が前進する手助けになったのかどうか見てみますが、既にその効果はあったと感じています。
次戦のアブダビでは、また少しでも良い走りができればと思います」
ホンダモータースポーツリリース
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「ブラジルグランプリで過去に12回以上勝利を収めている(優勝回数最多)チームにとって、今日ここで15位および16位に終わったことは、当然のことながら、過去の栄光にふさわしい結果ではありません。
しかしながら、今回もジェンソンとフェルナンドがともに力強く、巧みな走りを見せてくれました。マシンの特定のパフォーマンス最適化に不利になると分かっていたメインストレートの上り坂によって、ドライバーの努力が損なわれるだけでなく、他にも困難な状況があったにもかかわらずです。
それでも、今日は両マシンのHondaのパワーユニットが正しく機能し、午後のレースを通して完ぺきな信頼性を見せてくれました。その称賛に値する成果が安定した確固たる開発の土台となり、我々はその上に今後のために築き上げることができるのです」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「まずは、アロンソ選手のマシンをグリッドに送り出してくれたMcLaren-Hondaのメカニック、エンジニア、そしてFIAに感謝したいと思います。
レース展開は単調で、スタートから1コーナーの序列のままレースが進み、バトン選手が15位、アロンソ選手が16位の結果となりました。
中位で争うには、パワーユニット、シャシー共に十分なセッティングが必要と感じており、そのためには3日間を通じてマシンをセットアップできることが重要です。ここブラジルではその貴重な時間を失ってしまいました。
最終戦のアブダビは、McLaren-Hondaがスタートして1年になります。進化を体現できるようにがんばりたいと思います」
※レース後、8位フィニッシュのフェリペ・マッサ選手(Williams)にリザルトから除外の裁定が下されたため、最終的なリザルトは、バトン選手が14位、アロンソ選手が15位となりました。
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