ニコ・ロズベルグ、4戦連続でポールポジション獲得 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2015 メキシコグランプリ 予選
・ルイス・ハミルトン、ただ一人ミディアムタイヤのみでQ1を突破
・今シーズンFormula One最速トップスピードを計測
2015年10月31日、メキシコシティ
メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroイエロー・ソフトで1分19秒480を記録し、4戦連続でポールポジションを獲得しました。これで、今シーズン13回目のメルセデスによるフロントロー独占となりました。メキシコシティの特性である標高の高さと空気の薄さに長いメインストレートという要素が加わり、今シーズンのFormula One最速トップスピードが計測されました。
ミディアムタイヤのみでQ1を突破したドライバーは、メルセデスのルイス・ハミルトンただ一人でした。Q2では、フェラーリのキミ・ライコネンを除く全ドライバーがソフトタイヤを使用しました。ソフトタイヤは、アウトドローモ・エルノマス・ロドリゲスで、ミディアムタイヤよりもラップあたり約1.5秒速い性能を示しています。ライコネンは、ミディアムで1回のランを行った後、Q2での走行を行いませんでした。
Q3の終盤は路面温度が低下したため、ソフトタイヤによる1回目のランが速いタイムを示し、ハミルトンを抑えてロズベルグがポールを獲得しました。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが3番手に付けました。予選トップ10ドライバー全員が、ソフトタイヤのアロケーション全セットを使用し、明日の決勝には中古のソフトタイヤで臨むことになります。
様々な要因によって、ここメキシコでの戦略の計算は複雑になっています。第一の要因は、トラックに馴染みがないことで、第二は、路面の改善度合いが大きいために、これまでの各セッションが性質の異なるコンディション下で行われたことです。これらの点は、タイヤ動作を正確に把握することを困難にしています。
雨の予報ではあったものの、Q2の終盤に雨がぱらついただけで、終日ドライコンディションが続き、予選中の路面温度は30℃を超えた状態のままでした。明日も雨の予報が出ています。
温暖なコンディション下で行われた午前中の最終フリー走行(FP3)では、ロズベルグがわずか0.014秒差でハミルトンを抑えて最速タイムを記録しました。最速タイムから1秒以内に12名のドライバーがひしめいていました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「雨がぱらついた中で温暖な天候となり、今日もまたメキシコの変化に富んだ一日となりました。このコンディションの変化が、各チームが最適な戦略を構築することを極めて難しくしています。滑りやすく新しい路面によってタイヤの摩耗率は低くなっています。路面の改善は進行中で、より多くのラバーが路面に乗り、両コンパウンド間の性能差はわずかに縮まっています。戦略に関しては、いくつかの選択肢が考えられます。1ストッパーも十分可能な中、デグラデーションレート、各マシンのペース、トラフィックの状況などにもよりますが、2ストッパーが最速になると思います」
ピレリの戦略予測:
天候状態が戦略の鍵を握ることから、71周で争われるメキシコグランプリ決勝の戦略は複雑なものになります。摩耗率が低いため、1ストップも可能ですが、2ストップの方が最速となる可能性が高いでしょう。
最速の2ストップ戦略:
ソフトでスタート、23周でソフトへ、46周でミディアムへ交換。
1ストップの場合、スタート時の装着タイヤがソフトでもミディアムでも、トータルのタイムに違いはありません。
ソフトでスタートする1ストップ戦略:
30周でミディアムへ交換
ミディアムでスタートする1ストップ戦略:
40周でソフトへ交換
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