ニコ・ロズベルグ、スーパーソフトでソチでのポールを獲得 (ピレリ)
ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2015 ロシアグランプリ 予選
・赤旗などで十分なフリー走行ができぬままの予選
・ソフトとスーパーソフト間の性能差は、ラップあたり約1.1秒
2015年10月10日、ソチ
メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroレッド・スーパーソフトを使用して、ロシアグランプリのポールポジションを獲得しました。スーパーソフトのスピードによって、ソフトタイヤで記録された昨年のポールタイムは、Q2序盤の時点で既に更新されていました。
全てのフリー走行セッションで十分な走行ができなかったため、各チームは、タイヤの摩耗とデグラデーションに関する情報が最小限の状態で予選へ臨みました。したがって、レース戦略についての疑問点は抱えたままとなっています。金曜日午後の雨によって、路面に乗ったラバーが洗い流されたこともあり、ソチのトラックは滑りやすくグリップレベルが低くなっています。ベッテルとナッセは、スーパーソフトでの走行を行えないままQ1へと向かいました。
気温と路面温度は終日低くなり、滑りやすい路面上でタイヤに十分な熱を入れることが最大の課題のひとつでした。ラップタイムが示す通り、大半のドライバーたちは、この課題を克服していました。
メルセデスの両ドライバーのみがQ1をソフトコンパウンドだけで突破し、ロズベルグがトップとなりハミルトンが3番手のタイムを記録しました。
Q2以降、全ドライバーが、ソフトよりもラップあたり約1.1秒速いスーパーソフトのみを使用しました。メルセデスは、スーパーソフトのウォームアップと性能を最大限に活かし、Q2でも最速のチームとなりました。
ロズベルグは、路面の改善が進んだQ3での最終ランでポールタイムを記録しました。ハミルトンが2番グリッドを、ウィリアムズのバルテッリ・ボッタスが3番グリッドを獲得しました。
午前中に行われた最終フリー走行(FP3)は、トロ・ロッソのカルロス・サインツの事故によって、残り20分時点で赤旗による終了となりました。セッション終了時点で、ロズベルグがスーパーソフトで最速タイムを記録していました。バリアの補修のためにGP3の決勝が中止を余儀なくされました。この点も、予選開始前の路面上のラバー状態を限定する一因となりました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「午前中にクラッシュしたカルロス・サインツが無事だったことが何よりも優先して重要なことでした。昨日と今日のフリー走行セッションでの走行が限定されたことで、明らかに全チームが不利な状況下で予選に臨みました。決勝についても同様で、ロシアでのスーパーソフトの使用が初めてということもあり、最適なレース戦略について多くの不確定要素がある状態です」
ピレリの戦略予測:
フリー走行セッションで十分な走行ができなかったため、53周で行われる決勝の正確な予測を立てることが困難になっています。しかし、ソチでの摩耗とデグラデーションのレベルが低いことから、多くのチームが1ストップ戦略を選択する可能性があります。
最速の1ストップ戦略:
スーパーソフトでスタート、18~22周でソフトへ交換。
しかし、特に気温が上昇した場合、2ストップ戦略を採るチームが現れるかもしれません。
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