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2015年10月

2015/10/31

ハースF1、もう一人のドライバーはグティエレスに

Esteban Gutierrez (C)Ferrari S.p.A
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30日(金)、2016年シーズンからのF1新規参戦が決まっているハースF1チームは、同チームのレースドライバーとして元ザウバー・チームのエステバン・グティエレス(24歳:メキシコ)を起用することを正式発表した。

元々フェラーリ・チームのジュニア育成ドライバーだったグティエレスは、現在も同チームのリザーブ&テストドライバーを務めていて、ハースF1がフェラーリ製のパワーユニットを搭載することから起用は以前から有力視されていたもの。

なおもう一人のレースドライバーにはすでに現ロータス・チームのロマン・グロージャン(29歳:フランス)の起用が決まっている。

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メキシコGPフリー2回目も不安定な状況続く

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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30日(金)午後、引き続きメキシコGPのフリー走行2回目セッションが行われた。
セッション開始時の気温は19度、路面温度は30度と報告されている。
雨粒は落ちていないものの、しかしながらセッション中に雨になる可能性も高いと伝えられた状況でスタートした。
あいにくのコンディションにもかかわらず観客の入りは上々。
中東やアジア(鈴鹿を除き)など資金頼みのグランプリと異なり、23年のブランクを経てもこの地にF1がしっかり根付いているところをみせつけた。

スリッピーなコンディションでセッション開始まもなくフェルスタッペン(トロ・ロッソ)が17コーナーでウォールにヒットしてストップ、いきなり赤旗中断となった。
その後もウェットになった路面で各車スピン、コースアウトが続く。
1時間ほど経過したところでグロージャン(ロータス)がギヤボックスの不調を訴えてグラベルにストップ、再びセッションは赤旗中断となる有り様だった。

90分間の不安定なセッションを終え、トップタイムを記録したのはメルセデスAMGチームのロズベルグで1'21.531のベストタイムを記録。
2番手はクビアト(レッドブル)でロズベルグとは0.245秒の差。
以下、3番手もレッドブルのリカルド、4番手ハミルトン(メルセデス)、5-6番手にベッテル&ライコネンのフェラーリ勢、7番手ボタス(ウィリアムズ)、8-9番手にマクラーレンのアロンソ&バトン、10番手がマッサ(ウィリアムズ)だった。

地元で大きな声援を浴びるペレス(フォース・インディア)はしかし今回は15番手。
序盤に赤旗中断の原因を作ったフェルスタッペン(トロ・ロッソ)はノータイムで最下位の20番手となった。

メキシコGPフリー走行2回目の結果はこちら
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来季F1に「アストンマーティン」の名前

Johnnie Walker (C)McLaren Group
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来季のF1にスポーツカーの名門「アストンマーティン」が登場する可能性を英『オートスポーツ』誌が報じて関係者の注目を集めている。

このイギリスの著名スポーツカー・メーカーは、1959年と1960年の2シーズンに掛けて6戦だけF1参戦、1959年ホームグランプリとなるイギリスで予選2位を記録したものの、決勝レースでの最高位は6位に留まっている。

今回のF1参戦は既存チームを買収してのものとみられ、これまでウィリアムズとフォース・インディア2チームとの間で交渉を持ったとみられる。
ウィリアムズにその可能性はなく、噂になっているのはフォース・インディア。
同チームのエンジン・サプライヤーであるメルセデスはアストンマーティンの一部株主でもある。

噂では、メインスポンサーに現マクラーレン・チームのスポンサーである「ジョニー・ウォーカー」の名前が挙げられているという。

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23年ぶりメキシコGPフリー1回目はウェットから

Rodriguez circuit (C)Force India F1
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実に23年のインターバルを置いてF1カレンダーに戻ってきたメキシコGPのフリー走行1回目セッションが、30日(金)午前10時から快走なったロドリゲス・サーキットで行われた。

予報通り直前に雨が降ったため路面にはウェットパッチが残り、セッションはインターミディエイトタイヤでスタートした。
セッション開始時の気温は18度、路面温度は22度と報告されている。
なおここでもロータス・チームはグロージャンに代え、リザーブ&テストドライバーであるジョリオン・パーマーを走らせている。

路面のコンディション改善と共に各車ドライタイヤ(ミディアム)に履き替え、タイムも次々と短縮された。
目立ったのはドライバビリティに優れるルノー・エンジン搭載車で、序盤からレッドブル・レーシングとトロ・ロッソの4台がタイミングモニターの上位に並んでみせた。

結局最初のトップタイムは最多の38ラップを精力的に周回したトロ・ロッソのフェルスタッペンが記録、ベストタイムは1'25.990というものだった。
0.305秒の差で同じルノー・エンジンのクビアト(レッドブル)が続いた。
3-4番手はフェラーリのライコネン&ベッテル、5番手リカルド(レッドブル)、6番手ロズベルグ(メルセデス)、7番手ボタス(ウィリアムズ)、8番手サインツ(トロ・ロッソ)、9番手地元のペレス(フォース・インディア)、10番手がマッサ(ウィリアムズ)だった。

マクラーレン勢はまだこのセッション、アロンソ17番手、バトン19番手に留まっている。

メキシコGPフリー走行1回目の結果はこちら
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バトン(マクラーレン)、なんと50番降格を選択

Honda V6 Power Unit(C)Honda Racing
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チームメイトであるフェルナンド・アロンソに対し、パワーユニットのバージョンアップが遅れていたマクラーレン・チームのジェンソン・バトンだが、今回のメキシコGPフリー走行1回目を前にICE(エンジン)やMGU(電動機/発電ユニット)、ターボチャージャー等大幅に交換したためトータル25番の予選グリッド降格のペナルティを受けることとなった。
さらにバトンはこのフリー走行終了後にもう一度同様のコンポーネンツすべての交換を予定していて、その場合にはなんと50番のグリッド後退処分を受けることになる。

ただ改定されたレギュレーションにより、いったん最後尾に落ちればそれ以上のペナルティを受けることはなく、またこの手法により上記コンポーネンツについてはそれぞれ2基ずつ新品を手にして残りの2グランプリに臨むことが可能となる。

すでにバージョンアップを果たしているアロンソも同様の手段で今回25番グリッド降格ペナルティを自ら受ける予定という。

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2015/10/30

マクラーレン・ホンダ、メキシコGPは捨て駒か

Richie Ginther/1965 Mexico GP (C)Honda Racing
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今週末迎えるF1メキシコGPは、実に23年ぶりという復活開催。
またホンダにとっては1965年にリッチー・ギンサーの手により初優勝を遂げた記念のグランプリでもある。
しかし今回のホンダは、どうやら戦前からこのメキシコGPを捨てる決意のようだ。

というのも、前戦で旧型仕様のパワーユニットでの戦いを強いられたバトンに今回はバージョンアップされたものを投入。
しかしこれはイコール・ペナルティを受けるということで、ホンダが予定する数々のコンポーネンツを変更すると最悪バトンは実に50番以上の予選グリッド降格ペナルティが科せられる見通しという。

さらに前回バージョンアップした筈のアロンソについても、ICE(エンジン)やギヤボックスの交換が予定されるということでその場合にはこちらも15番以上のグリッド番降格ということになる。

オールド・ホンダファンには期待が高まるメキシコGPだが、そのコースの特徴もあってホンダはその次のブラジルGP以降に焦点を合わせているようだ。

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M.アリバベーネ代表、「フェラーリは改革に成功」

Maurizio Arrivabene (C)Ferrari S.p.A
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長い成績低迷のあと、チームのストラクチャー改変が繰り返された名門のフェラーリ・チームだったが、これまでの戦いを振り返り同チームのマウリツィオ・アリバベーネ代表は「改革は成功した」と、早くも「勝利宣言」を誇った。

「冬の間、すべての面を見直したわれわれチームは着実に戦力をアップ、今季ほとんどのレースでメルセデスAMGに次ぐグリッドを得、決勝レースでも表彰台を繰り返し獲得してきた。
今やコンストラクターズ・ランキング2位の座を確実なものとしている。
これはわれわれが行った改革の方向が正しかったことを証明するもので、来年も良い仕事をする上で何も変更する必要はない」と、自信を示した。

事実、シーズン前に自ら科した「今季3勝」という目標は第13戦(シンガポールGP)の時点で早くも達成を果たしてみせている。

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メキシコGPの週末、ここでも一時雨の可能性

Rodriguez circuit (C)Sahara Force India F1

ロシア、そしてアメリカGPとこのところ雨に見舞われ続けているF1だが、今週末行われるメキシコGPでも再び雨になる可能性が報じられている。
地元気象台によれば、フリー走行が行われる金曜日、そして決勝レースの日曜日にも一時雨との予報が出されている。

またロドリゲス・サーキットは現在F1が行われている中で最も標高が高いため、各エンジンにとっても厳しい条件になりそうだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
10月30日(金) フリー走行 晴れ一時雨 10- 19度 74%
10月31日(土) 公式予選 晴れ 10- 18度 73%
11月01日(日) 決勝レース 晴れ一時雨 8- 19度 74%

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2015/10/29

2017年クライアント用エンジンに複数の候補

Cosworth Factory (C)Cosworth Engineering
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FIA(国際自動車連盟)は、現在の高騰と供給難を招いているエンジン(パワーユニット)について、2017年シーズンを目途に安価な「クライアント用標準エンジン」の導入を検討していることを明らかにしたが、そのエンジン・サプライヤー候補に複数の名前が挙げられていることがわかった。

まず名前が挙げられたのが名門コスワース。
コスワースは2013年のマルシアへの供給を最後にF1から遠ざかっているが、その実績は過去F1エンジンでナンバーワンを誇る。
特定のチームに偏りなく広くモーターレーシングに貢献してきた姿勢も高く評価されるところだ。

また新エンジンの規格が噂のようにインディカーで使用されているのと同様2.2リッターV6ツインターボユニットとなった場合、現在インディカーでシボレーのエンジン製作に関わっているイルモアが有力候補になるとみられている。
(なおインディカーでのもう一つのサプライヤーはホンダ)

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マグヌッセン、ポルシェWECマシンをテストへ

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームでの来季レースシートの可能性がなくなったことで、他にF1シートを求め同チームを離脱したケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)だが、現実は厳しいものとなっているようだ。

いままだ来季シートが決まっていないのはハースF1の一つとマノー・マルシアの二つだけとみられるが、ハートのほうはこのメキシコGPの週末にも地元のエステバン・グティエレスになるのが必至とみられている。
残るマノー・マルシアのほうはシート獲得に1千万ドル(約12億1千万円)が必要と噂されていて、ペイ・ドライバーでないと自負するマグヌッセンにとっては屈辱的。

そんなところに伝えられたのがWEC(世界耐久選手権)で今季大活躍をみせているポルシェ・チームからのテストの誘い。
来年はメインイベントであるルマン24時間レースがF1のヨーロッパGP(アゼルバイジャン)と同じ6月19日でバッティングすることから今年の優勝ドライバーであるニコ・ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)が出場できないという事情があるためとみられる。

このままF1でシートが見つけられない場合、来季はスポーツカーのコクピットにマグヌッセンの姿がみられるかも知れない。

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メキシコGPのスチュワードはダニー・サリバン氏

Danny Sullivan (C)Sauber Motorsport AG
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるメキシコGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元F1ドライバーであるダニー・サリバン氏(65歳:アメリカ)を指名した。
自身通算11回目のスチュワードということになる。

サリバン氏は1983年シーズンに当時のティレル・チームから1年間F1に参戦、最高位はモナコGPの5位。
その後アメリカに戻って参戦したインディカー・シリーズで活躍。
1988年にはシリーズ・チャンピオン、1985年のインディ500レースで優勝したことで知られる。
今年はオーストリア、イタリアに続く3回目。

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2015/10/28

Formula One、メキシコで1992年以来の復活開催: ミディアムとソフトがアウトドローモ・エルノマス・ロドリゲスに登場 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport 2
メキシコグランプリ プレビュー:2015年10月29-11月1日 メキシコシティ

・サーキットの実データが存在しないため、ピレリと各チームはシミュレーション技術を駆使して臨む
・変化に富んだサーキットは、モンツァのような高速ストレートおよびコーナーと、ホッケンハイムを連想させるテクニカルなスタジアムセクションで構成される

2015年10月26日、ミラノ
Formula Oneが23年ぶりにメキシコで開催されます。舞台は、メキシコシティに位置するアウトドローモ・エルノマス・ロドリゲスです。近年再舗装が行われたこのサーキットは、2人の有名なメキシコ人兄弟ドライバー、ペドロ・ロドリゲスとリカルド・ロドリゲスにちなんで名づけられました。

1962年に建設されたアウトドローモ・エルノマス・ロドリゲスとモンツァとの共通点は、公園内にあることだけではありません。このサーキットには、ピレリのホームトラックであるモンツァに似た高速ストレートと高速コーナーが存在します。今年復活を遂げたメキシコグランプリ用として、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが選択されました。

現在は大幅な改修が行われたものの、多くのオリジナルの特性が残っています。しかし、トラックの実データが存在しないため、ピレリはシミュレーション技術を駆使してレースに備え、最適なコンパウンドを選択しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ハミルトン(メルセデス)、「3度目戴冠は始まり」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今季チームメイトのロズベルグを圧倒し、みごと3度目のタイトルに輝いたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだが、「これは新たな偉業の始まり」と今後の活躍に自信をみせた。

「僕にとって子どもの頃からF1のスタートはアイルトン・セナだったから、彼と同じく3回目のF1チャンピオンになれたというのは間違いなく感激だよ。
ずっと彼のようなドライバーになりたいと思ってきたし、それは今でも全然変わらない。
でもこうして彼の記録に並んでしまったら、次はまた新たな目標を作らなくては、ね。
このタイトル獲得は次のステージへの始まりなんだ。
事実、次はファンジオだって言う人もいるよ。
ファンジオは5回?
まだ4回目もスタートしていないのに、今からそんなことを言うのはおこがましいけれどね」

控え目なコメントのハミルトンだが、その視野に入っているのはファンジオどころか通算7回のチャンピオンに輝いたミハエル・シューマッハの記録なのだとみられている。

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ホンダ、バトンへの改良エンジン搭載に遅れも

Eric Boullier (C)McLaren Group
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今季からマクラーレン・チームにエンジンを供給するホンダは、フェーズ4と呼ばれる改良版のエンジンをまずアロンソのマシンに搭載、いったんロシアGPのフリー走行で試したあと今回のアメリカGPで期待を込めて実戦投入した。
悪コンディションによる混乱もあり、アロンソは一時6位を走るなどそのポテンシャルをみせたかに思えたが、終盤トラブルに見舞われて急激に失速することとなった。

ホンダによればインジェクターなど燃料系にトラブルがあったということで、マッピングを変更してなんとか完走にこぎ着けたが、11位とW入賞を逸する結果になっている。

これについて同チームのエリック・ブイユ代表は、「新しいエンジンにより、確かに前進は図られたと思うがそれは1ラップで1秒というレベルではない。
それよりトラブルの原因を早急に突き止めなければ、バトンへの搭載も遅らせざるを得ない」と、檄を飛ばした。

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FIA、2017に安価な標準エンジン構想示す

FIA
FIA(国際自動車連盟)は、現在の高騰と供給難を招いているエンジン(パワーユニット)について、2017年シーズンを目途に安価な「クライアント用標準エンジン」の導入を検討していることを明らかにした。

それによればこれはカスタマー・チームがパワーユニットやギヤボックスの供給を受ける際、支払金額に上限を設けようというもの。

ただフェラーリなど一部に異議を唱えるメーカーもあり、エンジン・サプライヤー間で共通した理解が得られるか、まだ前途に多難があるものとみられる。

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2015/10/27

アロンソ(マクラーレン)のトラブルは燃料系

新井康久(ホンダ)(C)Honda Racing
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一時は中堅グループを走り、バトンとのW入賞も期待されたマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソだったが、最後はマシントラブルによりペースが上がらず入賞圏外まで落ちてレースを終えた。
これについてホンダの新井康久/F1プロジェクト総責任者は、燃料系のトラブルが原因だったことを明らかにしている。

同氏は「他チームと違って去年に比べわれわれ(マクラーレン・ホンダ)はマシンが一変しているので今回のようなデータのないままでのレースは厳しいものだった。
しかし難しいコンディションにもかかわらず、2台はいずれもまずまずのペースで良いポジションを走っていた。
しかしバトンは終盤タイヤに苦しみ、アロンソのほうはトラブルでペースが落ちてしまった。
データによれば、アロンソのエンジンにはインジェクター(燃料噴射部分)に不具合が見つかっている」と、説明した。

期待された新バージョンだったが、そのポテンシャル手の証明は次戦メキシコGPに持ち越された。

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アロンソ(マクラーレン)、改善強調も「0.1秒だけ」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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シーズン中のパフォーマンス改善が迫られるホンダ・エンジン。
今回のアメリカGPではアロンソのほうにだけバージョンアップしたパワーユニットが当サイトいうことで、バトンのほうは戦前から「アロンソになら大きく負けたい」と広言する有り様だった。

しかしレースを終えてみれば旧仕様のバトンが今季最高位となる6位でフィニッシュする一方、一時は上位を走りながらもズルズルと後退する場面ばかりが印象づけられた新仕様のアロンソ。
ポイント獲得もならず「期待外れだった」という不躾な質問が投げ付けられた。

これについてアロンソは、「レース前にずいぶんとエンジンのパフォーマンスアップが話題になっていたけれど、そもそもこれは0.1秒というレベルのもの。
いまのレギュレーションでは、シーズン中にそんな改善なんて期待すべくもないことだよ。
それに改良にはいつだってトラブルが付きもの。
今回のわれわれもその例外ではなかったということさ」と、冷静なコメント。
「それより、来年はハミルトンにこんな独走を許しちゃダメだね。
F1というスポーツがつまらなくなるよ」と、自省も込めて付け加えた。

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メルセデス・デュオの「キャップ騒動」

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsport
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今回行われたアメリカGPで、みごと2年連続となるドライバーズ・チャンピオンシップを制したメルセデスAMGチームだが、思わぬ「騒動」が勃発して関係者の関心を呼んでいる。
これはレース終了後、1位ハミルトン(メルセデス)、2位ロズベルグ(メルセデス)、そして3位のベッテル(フェラーリ)3人が揃った表彰式控え室で起きたもの。

話題になっているのは、表彰式用に部屋に準備されていたピレリのキャップを手に取ったハミルトンが、一つはベッテルに手渡し、もう一つをロズベルグに投げ渡したところ、これを即座にロズベルグが投げ返したというもの。

メディアはこれが二人の悪化した関係を表したものとして飛びついたが、ロズベルグはこれを否定している。
「タイトルへの夢が絶たれて呆然していたのは事実。
でもキャップを投げ返したことに他意はない。
ただ、ゲームとしてやっただけだよ」と語るロズベルグ。

チームはロズベルグも祝意の輪に加わったとしているが、公開された画像にその姿は見当たらないようだ。

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2015/10/26

ルイス・ハミルトン、3度目のワールドチャンピオンに: 乾いていくトラック上でタイヤ戦略が重要となったアメリカグランプリを制す (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2015 アメリカグランプリ 決勝
・サーキット・オブ・ジ・アメリカズで、上位から下位まで多彩な2~3ストップ戦略が展開
・決勝前にドライ走行機会が無かったことと、2回のセーフティーカー導入が、タイヤ戦略をより複雑に

2015年10月25日、オースティン
ルイス・ハミルトンが、ウェットからドライへとコンディションが変化するアクション満載のアメリカグランプリを制し、2015年のドライバーズチャンピオンシップタイトルを獲得しました。全ドライバーが新品のインターミディエイトタイヤでスタートし、スリックタイヤに移行可能なクロスオーバーポイントの到来を待ちました。ハミルトンと2位でフィニッシュしたチームメイトのニコ・ロズベルグは、インターミディエイトで第1スティントを走行し、後続の2スティントをソフトタイヤで走行しました。

決勝前にドライ走行の機会が無く、タイヤの摩耗とデグラデーションに関する情報が欠如していた中でピットウォールとドライバーは戦略を実行しなければならない状況にあり、ピットストップのタイミングが優勝への鍵となりました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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「戦略面で完ぺきなレース」 (ホンダ)

F1151024007hジェンソン・バトン (C)Honda Motor Co Ltd.

October 25 2015 RACE
2015 Formula 1 United States Grand Prix

2015年10月25日(日)・決勝  
会場:サーキット・オブ・ジ・アメリカズ  全長:5.513km

本日のアメリカグランプリでは、路面がウエットからドライに徐々に変化するという難しい状況の中、ジェンソン・バトンが戦略面で完ぺきな走りを見せ、7位でチェッカーフラッグを受けて完走しました。その後、カルロス・サインツ Jr.選手(Toro Rosso)に5秒間のペナルティが科せられたことから、最終的に6位に繰り上がり、バトンにとって2015年シーズンで最も良いレース結果となりました。

バトンは路面が徐々に乾く中、オプションタイヤを最初にうまく機能させたドライバーの一人であり、それによってトップ10圏内にポジションを上げることに成功。セーフティーカーが導入された際に2回目のピットストップを行ったことにより、順位を守りきりました。ただ、レースを立て直すきっかけとなったのは、磨耗し始めたタイヤを交換するために3回目かつ最後のピットストップを行うという、リスクの伴う判断をバトン自身が下したおかげです。5番手から8番手へと順位を落としながらも、新品タイヤのメリットを生かして、6位までばん回しました。

一方、フェルナンド・アロンソのレースは、あまり期待できない形でのスタートとなりました。1周目の1コーナーに差し掛かった際にフェリペ・マッサ選手(Williams)と接触してスピンを喫し、その後、何とかガレージに戻って新品のインターメディエイトタイヤを装着したものの、グリッド後方に追いやられ、先頭集団から1分差に後退。

ただ、その後、クラッシュしたマーカス・エリクソン選手(Sauber)のマシンを撤去するためにセーフティーカーが導入されたことで、ようやく戦いに復帰。まずは周回遅れから上位と同一周回を走るところまでばん回し、集団の後方に追いついた後、すぐにアタックを開始しました。

アロンソはそこから一時はトップ5まで順位を上げたものの、燃料システムのセンサーの不具合と思われるトラブルによって、突然パワーを喪失。スイッチの切り替えによって問題を解決するまでに、再度、順位を落とす結果となりました。最終ラップで10位のポジションをダニエル・リカルド選手(Red Bull)に明け渡し、11位で完走。1.5秒差でポイント獲得を逃しました。

ホンダモータースポーツリリース

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バトン(マクラーレン)、「入賞は戦略の成果」

Jenson Button (C)McLaren Group
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アメリカGP決勝レースで6位入賞と、不振が続く今シーズンの中ではベストの成績を勝ち取ったマクラーレン・チームのジェンソン・バトンは、「入賞は戦略の成果だった」と、レースを振り返った。

「とても難しいコンディションだったけれど、僕たちは戦略面で正しい判断をし、先行することができた。
ただ路面の状況が良くなってくると、当然みんなのペースも上がったし、パフォーマンス不足の僕たちのマシンではこれが精一杯だった。
それでもこうしてポイントが獲得できたというのは一生懸命働いたみんなのためにも素晴らしいことだよ。
それと今年素晴らしい活躍を続けてタイトルを獲得したハミルトン(メルセデス)にはおめでとうを言いたいね」と、同国の友人にエールを贈った。

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ヒュルケンバーグの事故はお咎めなしに

Nico Hulkenberg (C)Sahara Force India F1
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アメリカGP決勝レース終盤、12コーナーの進入でリカルド(レッドブル)をインからオーバーテイクしようとしたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンバーグがリカルドを押し出すように接触したアクシデントについて、これを審議対象とした同グランプリのレーススチュワード(競技委員)はお咎めなしとした。

それによれば、事故当時のビデオを検証した結果、ヒュルケンバーグのマシンのフロントウィングがコーナー以前から損傷していたことが確認されたもの。
そのためドライバーは十分な減速ができなかったと判定された。

一時首位グループを走るなどスピードをみせていたリカルドは、このアクシデントのせいもあり10位フィニッシュするのがやっとのレース結果に甘んじている。

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ハミルトン、米GP制し3度目タイトル獲得

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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25日(日)、午前の公式予選に続いて午後2時(日本時間:翌4時)から決勝レースが行われた。
スタート時の気温は17度、路面温度は20度、雨は上がっているが、コースはまだウェット部分が残りインターミディエイト・タイヤを装着してのスタートになった。
なおフェラーリ勢の他にボタス(ウィリアムズ)もギヤボックス交換でグリッド5番降格16番手になっている。

6周目、オープニングラップでの接触によるパーツ回収のためやっとバーチャル・セーフティカーが導入された。
7周目、リヤにダメージを受けていたボタスが走行継続を断念、ガレージにクルマを戻した。
12周目にはグロージャン(ロータス)もリタイヤ。
15周目、ついに2番手だったリカルド(レッドブル)がハミルトン(メルセデス)を抜いて首位に立った。
20周目、ライコネン(フェラーリ)がコースアウト、タイヤバリヤに接触したがコースには戻った。(のちリタイヤ)
24周目にはマッサ(ウィリアムズ)がマシントラブルからリタイヤ。
今季ウィリアムズが2台共戦列を去るのはこれが初になる。
27周目、エリクソン(ザウバー)がコース上にストップしたためセーフティカーが導入、これにより10秒以上あった首位ロズベルグと2位ハミルトンとの差が一気に消滅した。
再開後の37周目、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)がリカルドと接触してストップ、このためバーチャル・セーフティカーが導入。
43周目にはクビアト(レッドブル)がクラッシュしてセーフティカーが導入。

56周のレースを終え、ハミルトン(メルセデス)が今季10度目の優勝。
そして自身通算43回目、さらに2008年のマクラーレン・メルセデス、そして2014年のメルセデスAMGに続く3度目のチャンピオンシップを獲得した。

2位は自身のドライブミスで勝利を逸したロズベルグ(メルセデス)。
3位は0.5秒までロズベルグを追い詰めたベッテル(フェラーリ)。
以下4位フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、5位ペレス(フォース・インディア)、6位バトン(マクラーレン)、7位サインツ(トロ・ロッソ)、8位マルドナド(ロータス)、9位ナスル(ザウバー)、10位リカルド(レッドブル)でここまでが入賞。

11位にマシン不調を訴えていたアロンソ(マクラーレン)、最終ラップでリカルドに抜かれW入賞を逸した。
13位ホームグランプリのロッシ(マノー・マルシア)でここまでが完走。
リタイヤとなったのはクビアト(レッドブル)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、エリクソン(ザウバー)、ライコネン(フェラーリ)、マッサ(ウィリアムズ)、グロージャン(ロータス)、ボタス(ウィリアムズ)、そしてスティーブンス(マノー・マルシア)の8台となった。

アメリカGP決勝レースの結果はこちら
アメリカGPの画像はこちら

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予選Q3キャンセルで、ロズベルグ(メルセデス)がPP

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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いったんディレーが宣言されて路面コンディションの様子を見たアメリカGPの予選Q3だったが、結局レースディレクターは悪コンディションを理由にこのセッションのキャンセルを発表した。

これによりこの後午後2時(日本時間:日曜日午前4時)から行われる決勝レースのグリッドは、予選Q2までの結果で決定されることとなった。
ポールポジションを獲得したロズベルグはこれが今季3戦連続となる4回目、自身通算19回目となった。

重複するが、予選1位はロズベルグ(メルセデス)、2位ハミルトン(メルセデス)、3位リカルド(レッドブル)、4位クビアト(レッドブル)、5位ベッテル(フェラーリ)、6位ペレス(フォース・インディア)、7位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、8位ライコネン(フェラーリ)、9位マッサ(ウィリアムズ)、10位フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、11位アロンソ(マクラーレン)、12位ボタス(ウィリアムズ)、13位グロージャン(ロータス)、14位バトン(マクラーレン)、15位マルドナド(ロータス)、16位エリクソン(ザウバー)、17位ナスル(ザウバー)、18位ホームグランプリのロッシ(マノー・マルシア)、19位スティーブンス(マノー・マルシア)、そして20位がサインツ(トロ・ロッソ)ということとなった。

なお既報のようにフェラーリのベッテル&ライコネンはエンジン交換のため予選グリッド10番降格のペナルティが科せられる見込み。

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2015/10/25

アメリカGP予選Q2、マクラーレン&ロータス脱落

引き続きウェットコンディションでの予選Q2はロズベルグ(メルセデス)が1'56.82のトップタイム。
これに僚友ハミルトンが0.105秒差で2番手となった。
3-4番手にリカルド&クビアトのレッドブル勢、5番手ベッテル(フェラーリ)、6-7番手ペレス&ヒュルケンバーグのフォース・インディア勢、8番手ライコネン(フェラーリ)、9番手マッサ(ウィリアムズ)、10番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)までがQ3進出。

脱落となったのはアロンソ(マクラーレン)、ボタス(ウィリアムズ)、グロージャン(ロータス)、バトン(マクラーレン)、マルドナド(ロータス)の5台。
マクラーレン・ホンダのアロンソは改良エンジン、ウェットコンディション、そしてチャンピオンの腕を以ってしても今季初のQ3進出はならなかった。

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ウェットのアメリカGP予選Q1、サインツがクラッシュ

悪コンディションのため延期されたアメリカGPの公式予選が、日曜日朝から行われた。
セッション開始時の気温は15度、路面温度は128度。
雨は止んでいるが、残念ながら今回も路面は完全なウェットコンディションでウェットタイヤの使用が宣言がされている。

タイムアタックに出たサインツ(トロ・ロッソ)が3コーナーでコースアウトしてタイヤバリヤにクラッシュ。
ドライバーは無事だがマシンはフロント部を損傷し、セッションは直ちに赤旗中断。
この時点でトップはハミルトン(メルセデス)で1'59.393。
有効なタイムを計測しているのはわずかに11台だけ。

再開後のトップタイムはリカルド(レッドブル)で1'56.495まで短縮。
2番手に0.176秒差でロズベルグ(メルセデス)、3番手ハミルトン、4番手クビアト(レッドブル)、5番手ライコネン(フェラーリ)、6番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、7番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、8番手ペレス(フォース・インディア)、9番手ボタス(ウィリアムズ)、10番手アロンソ(マクラーレン)。

ここで脱落したのはエリクソン&ナスルのザウバー勢、ロッシ&スティーブンスのマノー・マルシア勢、そして上記サインツ(トロ・ロッソ)の5台。
なおベッテル(フェラーリ)もコースアウトしてバリアにヒツトしてストップしたが、辛くも15番手でQ3をクリアした。

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アメリカGP、公式予選もウェット

現地時間25日(日)の午前9時(日本時間:土曜日午後11時)、延期されていたアメリカGPは公式予選がスタートしたが、依然としてフルウェットの悪コンディション。
現在サインツ(トロ・ロッソ)のクラッシュにより赤旗中断となっている。

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レッドブル、「ホンダ搭載の可能性は25%」

Honda V6 Power Unit(C)Honda Racing
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ルノーとの訣別が確実な上、メルセデスやフェラーリとの交渉も難航していることから、ここに来てホンダ・エンジン搭載の可能性が浮上しているレッドブル・グループだが、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は「ホンダ搭載の可能性は25%」と取材陣に語った。

アメリカGPのパドックではレッドブルの首脳陣がホンダと秘かに会合の場を持ったと伝えられ、ホーナー代表はメディアに追われているが、「25%の意味は、エンジン・メーカーが4社だから可能性は4分の一ということ」と、煙に巻いている。

それでも以前はホンダ・エンジン搭載の確立について「1%」と語っていたことを考えればこれは大きな前進か。
なお、ホンダとの契約ではマクラーレン・チームに大きな優先権があるとも言われていて、これを盾に同チームのロン・デニス/CEOがレッドブルへの供給に難色を示しているとも伝えられている。

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フェラーリ・デュオ、エンジン交換でペナルティへ

Ferrari Duo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは、同チームのベッテル&ライコネン2台共に今季5基目となるエンジンを投入する方針を明らかにした。
これにより二人のドライバー共に予選グリッド10番降格のペナルティが科せられる見込み。

これは目下チャンピオンシップで2位にあるベッテルにとって大きなハンディになりそうだ。
目下3位のロズベルグ(メルセデス)との差が7ポイントしかない上に、ハミルトン(メルセデス)の今季タイトル獲得を早々と許してしまうことにもなりかねないからだ。
ハミルトンが優勝した場合、ベッテルがここで2位以内に入らないとハミルトンの2年連続のタイトルが決まる。

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ハースF1、2人目はグティエレスで確定か

Esteban Gutierrez (C)Ferrari S.p.A
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2016年シーズンからの新規参戦が決まっているハースF1チームは、すでに発表のあったロマン・グロージャン(29歳:フランス)に並ぶもう一人のレースドライバーについて、来週行われる次戦メキシコGP時に発表することを明らかにした。

これまで同候補には前マクラーレンのケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)や元ザウバーのエステバン・グティエレス(24歳:メキシコ)らの名前が挙げられていたが、メキシコで発表ということからグティエレスであるとの見方が確実とみられる。

ザウバー時代にもフェラーリ・エンジンで走ったグティエレスは元々跳ね馬系統のドライバー。
ハースF1も同じくフェラーリの関与が高いことも噂を裏付けつつあると言えそうだ。

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アメリカGP公式予選は日曜日朝に延期

Pastor Maldonado (C)Lotus F1 Team
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アメリカGPの開催地であるサーキット・オブ・ジ・アメリカズの天候は一向に改善せず、FIA(国際自動車連盟)のレースディレクターは24日(土)中の公式予選を断念、これを25日(日)朝の現地時間午前9時に繰り下げることを明らかにした。
予定より大幅にスケジュールが遅れ、待ちに待たされたアメリカ野観客からは激しいブーイングの声が聞かれた。

これにより2015年のアメリカGPは予選が午前9時(日本時間:午後11時)から、決勝レースが午後2時(日本時間:午前4時)からというハードな1デー・スケジュールということになった。
またここまでのところドライでのデータを各チームとも持っていないため、ウェット、ドライにいずれになるとしても波乱が予想される。

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アメリカGP公式予選は大幅ディレー

さらに状況を悪化させたアメリカGPは、予想通り公式予選がスタートできずにいる。
当初現地時間13時から開始予定だったものは30分単位でディレー。
すでに3回も繰り返しているが、依然セッションは開始されていない。

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フリー走行3回目悪コンディションも強行

Nico Hulkenberg (C)Sahara Force India F1
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24日(土)、アメリカGPはフリー走行3回目セッションを迎えたが、前日同様雨による悪コンディション。
ただレースディレクターはとりあえずフリー走行については予定通りの進行を通知した。
セッション開始時の気温は19度、路面温度は21度だがウェットコンディション、かなり風が強い。

場合によってはこのフリー走行3回目の結果がそのまま予選グリッドに置き換えられる可能性もあるため、悪コンディションの中、各車積極的にコースに出た。
ただスピンが相次いだ。
しかしコンディションはさらに悪化、終盤はガレージに留まる様相となった。

60分にわたるセッションの結果、トップタイムを記録したのは9ラップを周回したハミルトン(メルセデス)で1'59.517を記録。
これに0.863秒差でベッテル(フェラーリ)が2番手。
以下3番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、4番手ボタス(ウィリアムズ)、5番手サインツ(トロ・ロッソ)、6番手クビアト(レッドブル)、7番手ライコネン(フェラーリ)、8番手リカルド(レッドブル)、9番手ロズベルグ(メルセデス)、10番手がマッサ(ウィリアムズ)となった。
マクラーレン勢はアロンソ14番手、バトン16番手。

天候は依然悪く、キャンセルの可能性も残したまま午後の公式予選を迎える。

アメリカGPフリー走行3回目の結果はこちら
アメリカGPの画像はこちら

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2015/10/24

マノー、ウェーレインに来季シート代12億円呈示

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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2016年シーズン、これまでのフェラーリから目下最強メルセデス・エンジンにスイッチが決まっているマノー・マルシアF1チームだが、これに伴いパドックで噂になっているパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)の来季レースドライバー起用について、なんとメルセデス側に1千万ドル(約12億1千万円)を要求したと報じられた。

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が伝えたもので、マノー・マルシア側によればエンジン供給の契約にはドライバーに関する制約は含まれていないという。
これについてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは明言していないが、現在はこの金額面で折り合いを付けるべく交渉が行われているとみられる。

今季メルセデスが力を入れるDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)でみごと20歳での史上最年少タイトルを獲得するなど、その素質に疑いのないウェーレイン。
しかしマノー・マルシアでの経歴が将来的に自身の成功に資するかどうかは判断が難しいところでもある。

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ロータスの残りシートはジョリオン・パーマーに

Jolyon Palmer (C)Lotus F1 Team
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アメリカGPがスタートした23日(金)、ロータス・チームはパストール・マルドナドに並ぶ2016年のもう一人のレースドライバーに、ジョリオン・パーマー(24歳:イギリス)を起用することを正式発表した。

同チームでは財政問題からチームの帰趨自体が不確実だったが、マルドナドが残留を決めた一方でエースのロマン・グロージャンがハースF1チームへの移籍を決めたためシートが空いていたもの。

パーマーは1980年代にザクスピードやティレルで活躍したやはり元F1ドライバーであるジョナサン・パーマー氏(58歳)の子息。
これまでもロータス・チームの次期レースドライバー候補として多くのグランプリでフリー走行1回目を経験、昇格がかねてから噂されていた。

ただ同チームとルノーとの関係が今後どうなるのかは依然不透明なままだ。

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フリー走行2回目は悪天候でキャンセル

Pastor Maldonado (C)Lotus F1 Team
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現地時間23日(金)の午後に予定されていたアメリカGPのフリー走行2回目セッションは悪コンディションのため中止が決定された。

午後になって雨が降り続いた上、雷がみられたためセッションの開始が遅延。
その後コンディションは悪化する一方で、アメリカGPのレーススチュワード(競技委員)は医療ヘリコプターの飛行に支障があるとしてセッションの打ち切りを決めたもの。

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アメリカGPフリーはウェットでスタート

Circuit of the America (C)Mercedes Motorsports
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23日(金)、F1はアメリカ大陸にその舞台を移し、アメリカGP(ユナイテッドステーツGP)のフリー走行が開始された。
場所はテキサス州オースティンに建設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。
天候は曇りだが、しかしセッション前に雨が降ったため1回目セッションはウェット路面で行われた。
セッション開始時の気温は25度、路面温度26度と報告されている。

ザウバー・チームはフェリッペ・ナスルに代わってフェラーリ・ジュニアであるラファエル・マルシエロ(20歳:イタリア)が出走している。
なおロータス・チームでは今回もリザーブ&テストドライバーであるジョリオン・パーマー(24歳:イギリス)がコクピットに収まる予定だったが、2回目セッションでの悪コンディションが予想されるため予定を入れ替えてレースドライバーであるロマン・グロージャンが担当した。

路面はあまり改善がみられないままセッションは終了。
7ラップを周回したメルセデスAMGのロズベルグがトップタイムである1'53.989をマーク。
2番手に1.235秒差でレッドブルのクビアト、3番手もチームメイトのリカルドがつけた。
以下、4番手サインツ(トロ・ロッソ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ベッテル(フェラーリ)、7番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、8番手ライコネン(フェラーリ)、9番手アロンソ(マクラーレン)、10番手がボタス(ウィリアムズ)の順。
マクラーレンのバトンは13番手、ギヤボックスのトラブルを訴えたロータスのマルドナドはインストレーションラップのみでノータイムだった。

アメリカGPはこの後2時間半のインターバルを置いて2回目セッションが行われるが、現地気象台の予報は芳しいものではない。

アメリカGPフリー走行1回目の結果はこちら
アメリカGPの画像はこちら

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2015/10/23

『ヒルトン』、マクラーレンとの提携延長

Hilton Worldwide (C)McLaren Group
今季の著しい成績不振から、スポンサー関連の活動にも支障が出ていると伝えられるマクラーレン・チームだが、支援企業の一つである『ヒルトン・ワールドワイド』がスポンサー契約を延長したことがわかった。

ヒルトン・ワールドワイドはその名の通り、世界各地にホテルを展開、100年近くの歴史を誇るホテル業界の先駆者。
マクラーレン・チームとは2005年に契約をスタートさせているが、今回さらに2019年末まで契約を延長させたということだ。
この週末からのアメリカ&メキシコ2連戦では、特別に同社のロゴが目立つサイドポッドに大きく掲出されるという。

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マクラーレン、この2戦にはバンドーン帯同

Stoffel Vandoorne (C)McLaren Group
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今季限りでマクラーレン・チームからの離脱が決まっている同チームのケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)が、早くも現場から離れていることがわかった。
チームによれば、今週行われるアメリカGP、そして続くメキシコGPの2連戦にはテスト&リザーブドライバーであるマグヌッセンは帯同せず、イギリスに残ることになるとのこと。

代わりにスタンバイするのは同チームもう一人のテストドライバーだったストッフェル・バンドーン(23歳:ベルギー)。
昨季はGP2シリーズで現在ロータス・チームでテスト&リザーブドライバーを務めるジョリオン・パーマー(24歳:イギリス)に次ぐ2位だったバンドーンだが、今季はみごとシリーズ・チャンピオンに輝いている。

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米GPのスチュワードにトム・クリステンセン氏

Tom Kristensen (C)Audi Motorsport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるアメリカGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元スポーツカー・ドライバーのトム・クリステンセン氏(47歳:デンマーク)を起用することを明らかにした。
クリステンセン氏がスチュワードを務めるのは今年モナコGP以来のことで、これが今季3回目、通算11回目ということになる。

同氏はテストの経験は豊富だがF1レース出場はなし。
1993年には全日本F3選手権でチャンピオン、またスポーツカーレース界ではALMSチャンピオンや、ルマン24時間レースでは史上最多となる通算9回もの総合優勝を遂げ、2013年にはFIA世界耐久選手権タイトルを獲得している。

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2015/10/22

2014年同様、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトが アメリカグランプリに登場 (ピレリ)

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アメリカグランプリ プレビュー:2015年10月22-25日 オースティン
・広範囲に渡るコーナーと高低差は、タイヤにオールラウンドな負荷を課す
・テキサス州オースティンの気温は変わりやすく、路面温度の変動をもたらす


2015年10月19日、ミラノ


2012年に建設されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、USAで10番目のFormula One開催地であり、初開催以来大きな人気を博しています。このサーキットは40mの高低差があることで知られており、上り勾配に続くヘアピンのターン1は、非常に特徴のある代表的なコーナーです。トラックには、他のサーキットのベストな要素を取り入れた多彩なコーナーがあり、タイヤ性能のあらゆる側面が試される広範囲に渡る試練が待ち受けています。天候は変わりやすく、午後は暖かくなるものの午前中は低温になることが珍しくなく、トラックコンディションの正確な予測を難しくしています。昨年同様、今年も汎用的なミディアムとソフトの組み合わせが選択されました。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「USAでは、いつも熱烈な歓迎を受け、ファンタスティックなレース週末を迎えることができます。Formula Oneの全関係者同様、アメリカは我々にとっても極めて重要なマーケットですから、ここでレースを行うことはとても大事なことです。このトラックではタイヤのあらゆる要素が試されますので、汎用的なソフトとミディアムの組み合わせを選択しました。この組み合わせは、広範囲に渡る負荷と天候状態に対応することができます。注目されるドライバーズチャンピオンシップが決する可能性もあり、Formula One最高の舞台になりそうです。トラックの構成とタイヤ選択により、オーバーテイクと戦略に関する数多くの機会が生まれます。加えて、ピットレーンのロスタイムも短いことから、誰もが待ち望む予測不可能なレースが展開されるでしょう。昨年も多彩な戦略が見られたように、シンプルなレースにはならないと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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マノー・マルシア、あらためてフェラーリに謝意

Graeme Lowdon (C)Manor F1 Team
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2014年から今季までフェラーリ・エンジンを搭載して戦ったマノー・マルシアF1チーム(旧マルシア)だが、来季からは最強メルセデス製のパワーユニットに変更することがすでに決まっている。
これについて同チームでスポーティング・ディレクターを務めるグレーム・ロードン氏は、次のように跳ね馬チームに感謝の意を明らかにした。

「われわれがコスワース・エンジンを失ったとき、チームはまさに存続の危機に直面していた。
しかしその時救いの手を差し伸べてくれたのがフェラーリ・チームだった。
もちろんそれは1年落ちになるものだったが、あの時あの行為がなければわれわれのチームは消滅していただろうからね。
加えて翌年にはさらにバージョンアップしたものを用意してくれたんだ。
種々の事情から今回彼らと離れることになるが、ほんとうにいくら感謝してもしきれないほどだよ」

しかしそのフェラーリはいま、より戦闘力のあるレッドブル・レーシングへのエンジン供給は拒否している。

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ハミルトン(メルセデス)、米GPでタイトル王手

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2008年シーズン、初のF1チャンピオンに輝いたルイス・ハミルトン(当時マクラーレン)が、今季第16戦のアメリカGPを迎え、自身2度目のタイトル獲得に王手を掛けることとなった。

今季4戦を残す今の時点で、ハミルトンは2位のベッテル(フェラーリ)に66ポイント、また3位の僚友ロズベルグ(メルセデス)に対しては73ポイントの差を付けている。
このため今回のアメリカGPでハミルトンが5位以内でフィニッシュした場合、下記のような条件でタイトルが決まる。

なお最終戦を終えて同点となった場合には優勝回数によってタイトルが決まるが、ハミルトンはすでに8勝、一方ベッテルとロズベルグはいずれも3勝に留まっているため今後残り4戦で回数が逆転されることはないことになる。

【ハミルトン王座の条件】
・ハミルトンが1位の場合、ベッテルが3位以下。
・ハミルトンが2位の場合、ベッテルが6位以下でロズベルグが2位以下。
・ハミルトンが3位の場合、ベッテルが7位以下でロズベルグが3位以下。
・ハミルトンが4位の場合、ベッテルが9位以下でロズベルグが4位以下。
・ハミルトンが5位の場合、ベッテルが10位以下でロズベルグが5位以下。

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レッドブル勢、F1撤退なら法廷闘争の可能性も

Redbull Drink (C)Redbull Racing
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ルノー・エンジンとの訣別が確実となったレッドブル・グループ(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)だが、その後メルセデス、フェラーリと搭載するエンジンの交渉が難航、来季使用するエンジンの手当がつかない場合、最悪両チームのF1撤退までささやかれる始末になっている。

しかしこれについてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表でF1に絶大な力を持つバーニー・エクレストン氏は、次のようにイギリス『インディペンデント』紙に語り、両チームを牽制した。

「彼らが途中でF1を投げ出すというなら、法廷の場に立たなければならないことになるだろう。
なぜなら彼らはFOMとの間で参戦契約を結んでいるからだ。
そこで『エンジンを見つけられないので参戦できません』と証言するのかね。
そんなことが許されるものなのか、彼らは思い知ることになるだろう」と語り、エンジンを手当てすることはチーム側の務めであることを強調した。

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2015/10/21

F1エンジン、来季は音質大幅改善に期待

Image (C)Redbull Racing
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かねてバーニー・エクレストン氏が不満を隠していない現在のF1エンジンの音質・音量だが、2016年にはこれが改善されるかも知れない。

F1エンジンは長く続いた自然吸気の2.4リッターV型8気筒から、2014年シーズンはターボによる1.6リッターV型6気筒に変更されたが、ターボやERS(エネルギー回生システム)採用ということもあり音量が大幅に低下してファンを失望させていた。

しかしこれについてトップを走るメルセデス・モータースポーツのアンディ・カウエル/マネージング・ディレクターは「来年はウェストゲート(排気管のバイパス装置)が追加されるので、これにより音量・音質は大幅に改善される筈だ」と、ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に太鼓判を押している。

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メルヒ(マノー)、アロンソの暴言にも大人の対応

Roberto Merhi (C)Manor Marussia F1 Team
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今季すっかり最後尾が定位置となっているマノー・マルシア・チームだが、来季はチャンピオン・エンジンであるメルセデス製のパワーユニット搭載が決まり、意気が上がっている。
これで不振のマクラーレン・ホンダを凌ぎ、マノーのほうが上位に行くだろうとの観測もみられたくらいだ。

これについてマクラーレンのフェルナンド・アロンソの「マノーについては評価しているけれど、でもあのクルマじゃ飛行機のエンジン載せたってそうはいかないさ」との『不穏な発言』が伝えられ、マノー・チームを不機嫌に陥れた。

しかしコメントを聞かれた同チームのロベルト・メルヒは、20歳という若さにもかかわらず、すこぶる大人の対応をみせ評価を高めている。

「確かに僕らのクルマにメカニカルグリップが欠けているのは事実だね。
だから、(アロンソが言うように)飛行機のエンジンを載せるというのは良い考えかも知れないな。
ただ、メルセデスのエンジンを載せてもマノーに効果がないかどうかは、来年隣同士のガレージになった時に彼と話そうと思うよ」と、臆せぬところをみせた。

ちなみに来年「隣同士のガレージ」ということは、このままマクラーレン・ホンダがマノーと最下位を争った結果ということを意味するものだ。

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エクレストン氏、「騒動ウンザリ、エンジン戻すべき」

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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ルノー・エンジンに代わる搭載パワーユニットのもつれから、F1撤退の構えも辞さないレッドブル・グループの2チームだが、こうした騒動にFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏は、辟易としているようだ。

これはイギリスの『インディペンデント』紙に語ったもの。
その中でこのF1総帥は、「もうエンジンを巡るゴタゴタにはウンザリだ。
F1というスポーツはエンジンのために戦っているんじゃないんだからね。
もしもメルセデスが1チームだけにしか供給しなかったらどうなる。
フェラーリが1チームだけにしか供給しなかったらどうなる。
F1は競技として成り立たなくなってしまうじゃないか。
そのためには前から言っているように、独立系のエンジンが必要なんだ。
以前のコスワースのようにね。
こんな騒動を続けているくらいなら、エンジンをかつてのV8(2.4リッターV型8気筒エンジン)に戻すほうがいい」と、吐き捨てた。

実際にエンジン規約を変更するには全チームの同意が必要となるとみられるが、エクレストン氏は『秘策』があると自信をみせている。

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2015/10/20

レッドブル首脳、「この週末が大きなヤマ」

Helmut Marko (C)RedBull Racing
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ルノー・エンジンとの訣別が確実とされたレッドブル・グループ(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)だが、その後メルセデス、フェラーリと搭載するエンジンの交渉が難航。
来季使用するエンジンの手当がつかない場合、最悪の場合両チームのF1撤退というケースまでささやかれる始末になっている。

これについて同グループでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は、アメリカGPが開催されるこの週末が大きなヤマになると発言している。

「エンジン問題についてはまだ何も決まっていないし、また交渉の進捗状況を説明する訳にもいかない。
ただ、この週末で大きな方向性が決まるだろう、ということは間違いない」と、ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に語っている。

これについてはバーニー・エクレストン氏も大きな関心を持っているとされ、バックでさまざまな手を回していることが窺われる。

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ルノー、フォーミュラ・ルノーへの支援打ち切り

World Series by Renault (C)Renault Sport
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F1登竜門の一つとしてこれまで幾多の有力ドライバーを輩出してきた『フォーミュラ・ルノー 3.5』(ワールドシリーズbyルノー)だが、このシリーズに対する支援をルノーが今季限りで打ち切りすることがわかった。
2016年以降の同シリーズは『RPMレーシング』が継続することが決まっていて、これに伴いシリーズ名も『フォーミュラ3.5 V8』に変更されるという。

現行のシリーズは2005年にワールドシリーズ・バイ・ニッサンとユーロカップ・フォーミュラ・ルノーV6とが合併して設立されたシリーズ。
マシン操作もF1を意識したものに統一するなどあくまでもF1を見据えたものとなっている。

RPMレーシングのハイメ・アルグエルスアリ・シニアによれば、来季以降もF1登竜門としてF1と同じサーキットでの開催を最重点にして展開するとのこと。

なおこのシリーズの卒業者としてはこれまでロバート・クビサ、ケビン・マグヌッセン、ダニエル・リカルド、そしてセバスチャン・ベッテルなど多くのF1ドライバーがいる。

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ケビン・マグヌッセン支援に母国銀行の名前

Saxo Bank (C)Lotus F1 Team
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長く在籍したマクラーレン・チームでレースシートが見つけられないままチーム離脱となったケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)だが、母国の銀行が支援に動き出したと伝えられている。

名前が挙がっているのはデンマークのコペンハーゲンに本拠を置く国際的な投資銀行である『サクソバンク』(Saxo Bank)。
同社はロータス・チームのスポンサーとなっていることからここに来て急速にマグヌッセン/ロータス移籍の可能性が高まっているという。

ただロータス・チームの未来は依然不透明、また同社も2016年のスポンサー契約について「まだ何も決まっていない」とし、マグヌッセンとの関係には言及していない。

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2015/10/19

ボタス(ウィリアムズ)、「失した順位は帰って来ない」

Valterri Bottas (C)Williams F1
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ロシアGP決勝レース最終盤、3位フィニッシュを掛けたキミ・ライコネン(フェラーリ)とのバトルでついに接触、このアクシデントにより3位スタートながら表彰台を失ったウィリアムズ・チームのバルテリ・ボタスは、ライコネンの行為をあらためて非難した。

「ほんとうに納得できないよ。
彼はなんであんな無謀なアタックを仕掛けて来たんだか。
あれがレーシング・インシデント(出来事)だって?
そんな訳はない、あの時正常なラインを取ってエイベックス(コーナーの頂点)にいたのはこの僕だからね。
それなのに彼は無理矢理インに飛び込んで来たんだ。
長い決勝レースで最終ラップに3位を走りながら、それを一瞬でブチ壊しにされたドライバーの気分がわかるかい。
相手にいくらペナルティが科せられたからって、それでこっちの順位は戻らないんだよ」と、吐き捨てている。

なおこの事故の原因を作ったとしてライコネンのほうには5位から8位への降格処分、さらに3点のペナルティ・ポイントが科せられている。

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揺れるウェーレイン、「ベストな選択は難しい」

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)にメルセデスのワークスチームから参戦、みごと2015年のシリーズ・チャンピオンに輝いたパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)だが、判断を迫られる2016年シーズンの去就について揺れる二十歳の心の内を垣間見せた。

元F1ドライバー等のベラランがしのぎを削るDTMで、19歳の昨年は史上最年少優勝、そして20歳になった今季は史上最年少でのタイトル獲得など、その素質に周囲から大きな注目が集まっているウェーレイン。
一部には来季メルセデス・エンジンにスイッチが決まっているマノー・マルシアからのF1デビューが噂されるが、必ずしも本人はこれを歓迎していないようだ。

「もちろんF1で走りたいという気持ちは強く持っているよ。
でも、それはどんなチームでも、という訳じゃない。
あるいは将来を考えたらここでもう1年DTMで走るというのも有力な選択肢かも知れない。
ベストな選択は難しいね。
いま、トト・ウォルフ(メルセデス・モータースポーツ/エクゼクティブ・ディレクター)とベストな道を探っているところなんだ」と、地元ドイツの『DPA』(Deutsche Presse-Agentur)通信に打ち明けている。

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マグヌッセン、「マクラーレン離脱やむなし」

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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ジュニアの時代から過ごしてきたマクラーレン・チームからの離脱が確実となった同チームのテスト&リザーブドライバー、ケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)は、「決断は厳しいものだったが走るために仕方なかった」と、その苦しい胸の内を明らかにした。

「こうなることは来季のバトンとの契約が決まった時点でわかっていたこと。
クルマが2台にドライバーが3人乗れる訳はない。
ただ、それでも僕はチームとのオブションの期日まで待っていたんだ。
残念なことに何も連絡はなく、さらに数日経ってからロン・デニス/CEOのマネージャーからメールが来たのを知った。
内容は見なくてもわかっていたよ。
届いたのが僕の誕生日(10月5日)だったから、プレゼントだったのかもね」

マグヌッセンが模索する2016年のレースシートだが、可能性はハースF1程度しか見込まれていないのが実情だ。

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2015/10/18

400戦目のザウバー、米GPフリーにマルシエロ起用

Raffaele Marciello (C)Sauber Motorsport
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今週末行われるアメリカGPをF1参戦400戦目とするザウバー・チームでは、金曜日に行われるフリー走行1回目セッションに、同チームのテスト&リザーブドライバーであるラファエル・マルシエロ(20歳:イタリア)を起用することを明らかにした。
マシンはフェリッペ・ナスルのものになる。

元々フェラーリ・チームの若手育成プログラムであるFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーであるマルシエロは、これまでもフェラーリ・エンジンを搭載して戦うザウバー・チームとは関係が深く、今季もGP2シリーズに参戦する一方で度々フリー走行に参加してきた。
トライデント・チームから参戦するGP2では現在ランキング8位に位置している。

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P.ウェーレイン(メルセデス)、DTMタイトル獲得

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームでリザーブ&テストドライバーを務めるパスカル・ウェーレイン(21歳:ドイツ)が、みごと今シーズンのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)チャンピオンを獲得した。

メルセデスのワークスチームで戦うウェーレインは、最終戦ホッケンハイムのレース1を8位でフィニッシュしタイトルを決めたもの。
10月18日が21歳誕生日のウェーレインにとってうれしいプレゼントになったが、20歳でのタイトル獲得は史上最年少の快挙でもある。

これにより弾みを付け、来季メルセデス・エンジン搭載となるマノー・マルシアのF1シート獲得に繋がるか注目だ。

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ガスタルディ(ロータス副代表)、「近くドライバー発表」

Federico Gastaldi (C)Lotus F1 Team
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パストール・マルドナドの残留がいち早く確定した一方で、ハースF1への移籍を決めたロマン・グロージャンの後任については依然として不明だが、ロータス・チームのフェデリコ・ガスタルディ/副代表は後任について「まもなく発表できるだろう」との見通しを示した。

最有力とみられているのは今季もしばしば金曜日フリー走行に起用されてきた同チームのテスト&リザーブドライバーであるジョリオン・パーマー(24歳:イギリス)。
ただ周囲の情勢によってはマクラーレン・チームからリリースされたケビン・マグヌッセンや現フェラーリ・チームのテストドライバーであるジャン・エリック・ベルニュらの経験者になる可能性もある。

ガスタルディ/副代表は「まだ発表はできないが、すでにそのドライバーとは十分に話をしてきている」と、獲得に自信をみせている。
ただ、いまのところチーム自体の体制がまだ確定されておらず、不確実な部分も依然として残されている。

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2015/10/17

F1エンジン、2016年もシーズン中開発継続で合意

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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今週、F1のエンジン・ルールについて、F1の全エンジン・サプライヤーである4社(メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ)とFIA(国際自動車連盟)との協議がイスの国際都市ジュネーブで行われたが、これにより制限はあるものの2016年もシーズン中のエンジン開発が一部許可されることになった。

本来、現在のレギュレーションではシーズン開幕前にホモロゲーションを受けた後は信頼性、安全性、コスト削減の目的以外エンジンの改良はできないことになっていた。
ところがレギュレーションに不備がみつかったため、2015年は特例として32トークン(開発プログラムの単位)が各メーカーに許可された経緯がある。
これを2016年は25トークンまで減少した上で再びシーズン中の開発を一部許可することで合意された模様だ。

この背景にはメルセデス&フェラーリに比べ、ルノー&ホンダとの戦闘力の差が大きく、F1の魅力を著しく削いでいることがある。
これについては目下最強と認められるメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターも「F1勢力図の均衡はスポーツとして必要なこと」と、ある程度の譲歩を認めているという。

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ザウバー、アメリカGPでF1参戦400戦目に

小林可夢偉/2012 Suzuka (C)Sauber Motorsport
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1993年の開幕戦南アフリカGPでF1デビューを果たしたザウバー・チームは次戦アメリカGPで通算400戦目の節目を迎える。
これまでトータル691台が予選に出走(決勝レースは681台)、これは全コンストラクターズの中で7位に位置するもの。
BMWザウバー時代に1勝(2008年カナダGP:クビサ)はあるが、ザウバー・チームとしては残念ながら優勝はない。

新人発掘の貢献も大きいが、ハインツ・ハラルド・フレンツェン、ジョニー・ハーバート、ニック・ハイドフェルド、フェリッペ・マッサ、ロバート・クビサら幾多の有力ドライバーが活躍した実績も持つ。

また日本では小林可夢偉が在籍したことでも馴染み深い。
その可夢偉はこの400戦目にあたり、次のようにコメントを寄せた。
「ザウバーではなんといっても2012年の鈴鹿で3位表彰台に上がったことが印象深い。
ザウバーで過ごした中ではいい時代も悪い時代も経験したけれど、チーム全体が一つになって目標に向かっていたね。
みんなが全力を尽くしていたよ。
400戦目を祝福したい」

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マクラーレン、マグヌッセンの契約解除を示唆

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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来季もマクラーレン・チームへの残留が確実とみられたケビン・マグヌッセン(23歳:デンマーク)だが、チームは2016年の契約を結ばない方針を選択したとみられる。
しかしこれは解約という意味ではなく、マグヌッセンが自由に2016年のポジションを獲得できるようにするために契約を解除したものであるという。

マグヌッセンは元々同チームの育成ドライバーの一人で、父親でやはり元F1ドライバーであるヤン・マグヌッセン氏も同チームで走るなどマクラーレンとの関係は極めて深い。
そして2014年、バトンのチームメイトとしてついにレースドライバーのポジションを獲得したものの、1シーズン限りでアロンソにこれを明け渡すこととなっていた。

その後バトンが今季限りでF1引退するとの噂が流れ、一時レースドライバー復帰の期待も持ち上がったがバトンの契約継続で行き場をなくした形になっていたもの。
チームは「来季シート獲得に可能性がある限り、全力で支援したい」としているが、しかし現実にはわずかにハースF1チーム程度しか望みがない状況になっている。

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2015/10/16

まだ見通せず、ルノーによるロータス買収

Renault F1 Engine (C)Renault F1 UK
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2015年シーズンもはや終盤になったが、依然としてルノーによるロータス・チーム買収の件はその見通しがクリアになっていないようだ。

この件については先に「基本同意に達した」と伝えられたものの、それすらも周囲の観測よりは大幅な遅れで、ロータス・チームのエースだったロマン・グロージャンはこれを待てずすでに新規参戦ハースF1チームへの移籍を発表したほどだ。
しかしその後の展開はさらに遅れ、今もって具体的な進捗は報告されていない。

グロージャンの後釜として名前が挙げられているジョリオン・パーマーも、「早く来季のチームの体制が決まらないとドライバーの立場からは何もできない」と、現在の不確実な展開に不安をみせている。

ルノー側の決断はすでに上層部に上がっているとされるが、最高責任者であるカルロス・ゴーン/CEOは現在も沈黙を守ったままだ。

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ピレリ、「タイヤだけでラップ2~3秒短縮可能」

Paul Hembery (C)Pirelli Motorsport
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レギュレーションの改訂に伴い以前よりラップタイムが低下し、F1の魅力を削いでいるとの指摘が絶えないが、これについて引き続きF1タイヤを独占供給することが確実となったピレリタイヤが次のようにコメントしている。

「FIA(国際自動車連盟)はラップタイムを5秒短縮したいと豪語していて周囲からは疑問の声も聞かれているようだが、われわれはそれは可能であると考えているよ。
タイヤについて言えばリム径は現在の13インチに留まるとみられるが、タイヤ幅が拡大される見込み。
それに加えてストラクチャーやコンパウンドの改善によりタイムアップは確実だ。
そうしてまずわれわれがタイヤだけで2秒から3秒短縮する。
あとの残りはマシンとエンジンに任せるがね」と、ポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクター。

タイヤのスペックにはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)やFIA(国際自動車連盟)側からの要望も多々あり、タイヤ・パフォーマンスの低下が一概にピレリの責任にあるとも言えないのが実情である。

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FIA、カスタマーにも最新スペック供給指導

FIA
FIA(国際自動車連盟)はF1スポーティング・レギュレーションにより、カスタマー・チームに対しても最新スペックのパワーユニットを供給するよう義務付けようとしていることがわかった。

これについてはメルセデスもフェラーリも自チームだけが最新仕様のものを使う一方で、カスタマー・チームには1年落ちの旧型エンジンを供給しているのが現状だ。
このため供給を受けるチーム側からは不満の声が聞かれる上、レッドブル・グループのように供給契約自体が難航していることがある。

FIAはこれを改善したい考えだが、実際にレギュレーションの変更には全チームの同意が必要でありまだ予断を許さない状況だ。

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2015/10/15

A.ニューイ氏(レッドブル)、ルノーとの関係悪化懸念

Adrian Newey (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングで過去幾多のチャンピオン・マシンを手掛けてきたデザイナーのエイドリアン・ニューイ氏が、「関係はあまりに悪化した」と、重要なパートナーだったルノーとの状況について懸念を示した。

これは英『ロイター』の取材に語ったもの。
その中でこの鬼才は、「とても残念なことだが、チームとルノーとの関係は今あまりにも悪化してしまっている。
この状況では来季レッドブル・レーシングがルノー・エンジンを搭載するというのはもう現実的なことではない。
しかしそうなった場合、われわれには搭載するエンジンがないということになる」と憂えた。

こうなった原因として同氏はまた「チームが不振の原因をルノーにあると指摘したため、代替搭載を打診されたメルセデスやフェラーリらの腰が引けてしまったため」と分析している。

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財政難ロータス襲う「グロージャン危機」

R.Grosjean & A.Komatsu (C)Lotus F1 Team
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F1は次戦アメリカ大陸にその舞台を移し、今年4回目となるアメリカGP(ユナイテッドステーツGP)が行われる。
とりわけ来年からはアメリカを本拠とするチームであるハースF1が新規参戦するということで、すでにそのドライバーの一人に決まっているロマン・グロージャンにとっても晴れの舞台になる筈だ。

ところが先に行われたロシアGP決勝レースでグロージャンは大クラッシュ、マシンを大破させてしまった。
これはこれまでも参加自体が危ぶまれるほどの深刻な資金難に見舞われていたチームにとって大問題になるのが必至。

この時の状況をグロージャンは、「事故の原因はいまだによくわからない。
ただまるでビルの10階から飛び降りたような衝撃だったよ。
実際に飛び降りたことはないけどね。
F1の素晴らしい安全性により、こうしてアザ程度で無事にいられることに感謝するよ。
ただ短い期間で修復するだけのパーツがファクトリーにあるのか心配しているんだ」と、心細いコメントで説明した。

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2015/10/14

ピレリ、シーズン最終戦までのタイヤ選択を発表

(C)Pirelli Motorsport
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2015年10月13日、ミラノ
ピレリは、2015年シーズン残り4戦のタイヤ選択を発表しました。

2週連続開催で行われるUSAとメキシコでは、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトが使用されます。昨年のオースティンでも使用されたこの組み合わせは、シミュレーションデータによれば、初開催の舞台であるメキシコシティのサーキットにも最適な選択となります。

インテルラゴスで行われるブラジルグランプリでも、2014年と同じミディアムとソフトが使用されます。この組み合わせは、幅広い戦略の選択肢を提供し、昨年同様暑いコンディションが予想されるサンパウロで2~3回のピットストップを主流にします。

最終戦のアブダビ用として、2014年と同じP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されました。滑らかで変化に富んだサーキットは、テストの開催地になったこともあり、各チームが熟知する舞台となっています。

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ピレリジャパン・プレスリリース

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250戦目のアロンソ(マクラーレン)、「300戦目はない」

Fernando Alonso:Right (C)McLaren Group
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先のロシアGPで、歴代6位となるF1通算250戦の節目を飾ったマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(34歳:スペイン)、この偉業についてはソチ・サーキットのオーガナイザーもわざわざオーロラビジョンの画面に「残り50戦」という祝福メッセージを掲示したほどだ。

しかし当の本人は記者の質問に対し「300戦目はないよ」と、ベテランらしく煙に巻いた。
「この世界に絶対はないけれど僕自身はそんなに長く走っているとは考えてないよ。
来年だってわかりはしない」と、即妙のコメントで返している。

なお出走回数の歴代1位はルーベンス・バリチェッロの326回だが決勝レース出走は322回。
アロンソも同様にFIA(国際自動車連盟)による出走回数は248回。
これは2001年のベルギーGP、そして2005年のアメリカGPがカウントされていないためとみられる。

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F1グランプリウィーク、来季日程短縮案も浮上

Fans (C)Ferrari S.p.A
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F1グランプリウィークはずっと金曜日のフリー走行、土曜日のフリー走行と公式予選、そして日曜日の決勝レースという3日間に渡るスケジュールが確立されているが、これを短縮しようとの提言をする勢力が現れてきた。

それによれば現在の金・土・日の3日間から土・日の全2日間にしようというもの。
というのも、前回のロシアGPでは金曜日のフリー走行が赤旗と降雨により全面的にフイになったにも関わらず、事実上、土・日の2日間で何も問題なく行われた経緯があるからだ。

これまでも負担の多かった現場では日程短縮を歓迎する意見が多いとみられるが、巨大な放映権料やプロモーション等を扱う商業的な見地からはこれに疑問を投げ掛ける勢力も強いという。

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ハミルトンに「大統領シャンパン掛け疑惑」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ロシアGPで優勝したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが、表彰式の際同席したプーチン大統領に故意にシャンパンを浴びせたのではないか、との「疑惑」が複数メディアにより伝えられている。
ちなみにハミルトン(メルセデス)は前に行われた中国GPの際にも隣にいたイベントガールにシャンパンを掛けたとして騒動になったことがある。

あるメディアは、これによりハミルトンがロシア大統領への不敬罪で罰せられるのでは、とまことしやかに伝えたため、ハミルトンは故意ではないと全面否定したと報じている。

なお、大統領のスーツにシャンパンが掛かったのは事実のようだが、もちろん大統領の報道官はまったく問題にしていないとのことだ。

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2015/10/13

ピレリのタイヤ供給継続にはエクレストン氏の力

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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2016年末で満了するF1タイヤ独占供給契約について、さらに2019年までの3年間現在のピレリタイヤが継続することが明らかとなった。
これについて、かねてピレリタイヤの安全性について疑問を投げ掛けてきたいくつかのチームでは、不満の声が聞かれている。

それによればF1の商業部門を束ねるバーニー・エクレストン氏は、テレビ放映を中心としたエンターテイメントに力を入れていて、そのためタイヤもこれに引きずられて肝心の安全性が二の次にされているというものだ。
ピレリタイヤでは契約延長の背景についてその詳細を明らかにしていないが、今回もエクレストン氏の意向にそうとう譲歩したのではないかとみられている。

トップチームを襲った突然のタイヤバーストという事故が相次いだ中、このまま撤退した場合企業イメージの毀損も避けられないという同社の事情も関係したかも知れない。
F1タイヤは1997年から2010年まで日本のブリヂストンタイヤが単独供給、その翌年から2019年までピレリタイヤが供給することになる。

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2016年のエンジン規約変更に向け緊急会議

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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シーズン中の開発が厳しい制限で縛られていることから改善の必要が叫ばれている現在のF1エンジン規定について、近く関係者による会議が開かれることになるようだ。

これはブラジルのテレビ局『グローボ』が報じたもので、それによればチーム側から要望を受けたFIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターの見解として数日中に全チームの代表を集めて検討会議を行う見込みという。

これについて直接影響を受ける各エンジン・メーカーからは、いずれも「改定するのであれば早急にして欲しい」との声が聞かれる。
なお、改定には全チームの同意が必要とのことで予断を許さない。

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フェラーリ、レッドブルへのエンジン供給拒絶

C.Horner & B.Ecclestone (C)RedBull Racing
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メルセデス・エンジンの供給を断られたレッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)が打診していたとされるフェラーリ・エンジン供給だが、最新仕様はもちろん、1年落ちのエンジン供給も断られたと伝えられた。

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもの。
それによればフェラーリはこれまでトロ・ロッソに対して伝えられていたような1年落ちのものも供給しないと断ったということだ。

これによりレッドブル・グループのF1撤退という噂が急速に現実味を増していて、F1の商業部門を束ねるバーニー・エクレストン氏の心を悩ませている。
そうした上で、同氏は「F1にはかつてのコスワース・エンジンのような第3極が必要だった」と繰り言を繰り返した。

しかし同氏はイギリスの『スカイ・スポーツ』に「選択肢はまだある」と、「秘策の存在」を示唆していて、それが噂になっている「1チーム3台案」であるのか、あるいは一転「ルノー・エンジン搭載」となるのか等は定かでない。

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2015/10/12

メルセデスAMG、コンストラクターズ・タイトル獲得

Mercedes AMG Team (C)Mercedes Motorsport
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11日(日)行われたロシアGP決勝レースの結果、メルセデスAMGチームが2015年シーズンのコンストラクターズ・タイトルを獲得した。

今回のレースでは第2位のフェラーリ・チームがW入賞を果たしたのに対し、メルセデスはロズベルグがリタイヤしたためハミルトン一人だけが得点。
レース終了時点ではまだ今季のタイトルは確定していなかったが、その後ライコネン(フェラーリ)の降格処分が判明したためポイント・ランキングに変化があった。

これにより両者のポイント差は4戦を残して172ポイント。
フェラーリ・デュオが全戦1-2フィニッシュしても獲得できるのは172ポイント。
しかし勝利数ではメルセデスが圧倒しているため2015年のF1コンストラクターズタイトル獲得が早々と決まったもの。

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降格ライコネン(フェラーリ)、「僕はスチュワードじゃない」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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大波乱の展開のうえ、やっと手にしたロシアGPの5位入賞だったが、終了後行われたレーススチュワード(競技委員)による審議で痛恨の「降格処分」に加え「ペナルティ・ポイント」まで喫したフェラーリ・チームのキミ・ライコネンはレース後次のように語った。

「レース中ずっとマシンの調子は良く、とりわけピットストップ後の終盤は好調だった。
ただストレートの伸びがいまいちで、オーバーテイクするのが難しい状況だった。
あの時はボタスをオーバーテイクする十分なスペースがあると思って進入したんだ。
その前にもあそこで一回抜いていたしね。
でも彼は僕の存在に気づいていなかったようでドアを閉められてしまったみたい。
イン側に避けて接触を回避しようとしたんだけれど、結局接触してしまったんだ。
こうしたこともモーターレーシングの一部だとはいえ、接触事故を望んでいるドライバーなんていないよ。
ただペナルティについては…… 僕自身がスチュワードじゃないからね」

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アロンソ(マクラーレン)、コース外走行でペナルティ

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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11日(日)行われたロシアGPのレーススチュワード(競技委員)は、またマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソについてもペナルティを科したことを明らかにした。。
こちらは決勝レース中、アロンソが不当にコーナーをショートカットしてメリットを得たと判断されたもの。

アロンソはこの件でレース結果に5秒ストップ・ペナルティ加算のペナルティを受けたが、11位のフェルスタッペン(トロ・ロッソ)とはわずか2秒ほどの差だったため、順位が逆転。
アロンソ&マクラーレンはせっかく勝ち取った貴重なポイント1点を失うこととなった。

なおアロンソはこれがF1参戦250戦目のメモリアル・イベントとして声援を受けていた。

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ライコネン(フェラーリ)、事故の責任問われ降格に

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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ロシアGPのレーススチュワード(競技委員)は、決勝レース最終周に起きたライコネン(フェラーリ)とボタス(ウィリアムズ)との接触事故について審議、事故は無理なオーバーテイクを試みたライコネンの側にあるとして「10秒のストップ&ゴーペナルティ」を科した。

しかしすでにレースが終了しているため、ペナルティを「30秒レース結果に加算するペナルティ」に変更。
この結果、5位でフィニッシュしたライコネンは8位まで後退、獲得ポイントも10点から4点に減じられた。

これにより6位クビアト(レッドブル)、7位ナスル(ザウバー)、8位マルドナド(ロータス)の3人はそれぞれ一つずつ順位を上げることになる。
さらにライコネンにはさらに3点のペナルティ・ポイントも科せられた。

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ピレリ、2017年以降もF1タイヤサプライヤーに

Pirelli Tyre (C)Pirelli Motorsport
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11日(日)ロシアGP決勝レースが行われたソチ・サーキットで、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は「2017年以降もピレリタイヤがF1タイヤ供給を継続すること」を明らかにした。

現在F1タイヤはピレリタイヤの独占供給となっているが、契約は2016年末で終了。
その後の2017年から2019年末までの3年間については新たなサプライヤー契約を公募していた。
これに現在のピレリタイヤ(イタリア)と共にミシュランタイヤ(フランス)も応募、2社の間で争われていたもの。

F1タイヤは1997年から日本のブリヂストンタイヤの単独供給になり、2010年まで継続。
その後2011年からはピレリタイヤに変更、今回の契約により2019年まで続くことになる。

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2015/10/11

大波乱のロシアGPはハミルトン(メルセデス)優勝

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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11日(日)午後、ロシアGPの決勝レースが行われた。
天候は晴れ、路面はドライコンディション、スタート直前の気温は18度、路面温度は27度と報告されている。
なお前日のフリー走行でクラッシュしたサインツ(トロ・ロッソ)は決勝レース出走を許可されている。

スタート直後、スピンしたヒュルケンバーグ(フォース・インディア)にエリクソン(ザウバー)が接触して共に大破。
いずれもマシンはコース上にストップしたためオープニングラップからセーフティカー導入となった。
再開後、トップを走るロズベルグ(メルセデス)がスロットルの異常を訴え、結局ピットガレージに戻り痛恨のリタイヤとなった。

さらに11周目、7位を走っていたグロージャン(ロータス)が3コーナーでクラッシュして再びセーフティカー導入となった。
45周目にはサインツ(トロ・ロッソ)がブレーキトラブルからクラッシュ、リタイヤした。
続いてリカルド(レッドブル)もトラブルかマシンを止めた。
ラスト1周前には3位のペレス(フォース・インディア)をボタス(ウィリアムズ)とライコネン(フェラーリ)が相次いでオーバーテイクしたものの最終ラップにこの両者が接触、再び順位を落とすこととなった。

53ラップのレースを終え、トップでチェッカーフラッグを受けたのはハミルトン(メルセデス)。
前戦日本GPに続く勝利で今季9勝目、自身通算42勝目を飾った。
5.9秒差で2位にベッテル(フェラーリ)、3位は順位を取り戻したペレス(フォース・インディア)で今季最高位、今年初開催となるメキシコGPへ弾みをつけた。

4位マッサ(ウィリアムズ)、5位ライコネン(フェラーリ)、6位クビアト(レッドブル)、7位ナスル(ザウバー)、8位マルドナド(ロータス)、9位バトン(マクラーレン)、10位アロンソ(マクラーレン)で辛くもマクラーレン・ホンダはW入賞となった。

以下、11位フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、12位ボタス(ウィリアムズ)、13位メルヒ(マノー)、14位スティーブンス&メルヒ、15位リカルド(レッドブル)でここまでが完走扱い。
リタイヤはサインツ(トロ・ロッソ)、グロージャン(ロータス)、ロズベルグ(メルセデス)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そしてエリクソン(ザウバー)の5台だった。

なおファイナルラップでのライコネンとボタスの接触事故は審議対象となっていて、このためコンストラクターズ・タイトルの結着はまだ不明だ。

ロシアGP決勝レースの結果はこちら
ロシアGPの画像はこちら

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ニコ・ロズベルグ、スーパーソフトでソチでのポールを獲得 (ピレリ)

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2015 ロシアグランプリ 予選
・赤旗などで十分なフリー走行ができぬままの予選
・ソフトとスーパーソフト間の性能差は、ラップあたり約1.1秒

2015年10月10日、ソチ
メルセデスのニコ・ロズベルグが、P Zeroレッド・スーパーソフトを使用して、ロシアグランプリのポールポジションを獲得しました。スーパーソフトのスピードによって、ソフトタイヤで記録された昨年のポールタイムは、Q2序盤の時点で既に更新されていました。

全てのフリー走行セッションで十分な走行ができなかったため、各チームは、タイヤの摩耗とデグラデーションに関する情報が最小限の状態で予選へ臨みました。したがって、レース戦略についての疑問点は抱えたままとなっています。金曜日午後の雨によって、路面に乗ったラバーが洗い流されたこともあり、ソチのトラックは滑りやすくグリップレベルが低くなっています。ベッテルとナッセは、スーパーソフトでの走行を行えないままQ1へと向かいました。

気温と路面温度は終日低くなり、滑りやすい路面上でタイヤに十分な熱を入れることが最大の課題のひとつでした。ラップタイムが示す通り、大半のドライバーたちは、この課題を克服していました。

メルセデスの両ドライバーのみがQ1をソフトコンパウンドだけで突破し、ロズベルグがトップとなりハミルトンが3番手のタイムを記録しました。

Q2以降、全ドライバーが、ソフトよりもラップあたり約1.1秒速いスーパーソフトのみを使用しました。メルセデスは、スーパーソフトのウォームアップと性能を最大限に活かし、Q2でも最速のチームとなりました。

ロズベルグは、路面の改善が進んだQ3での最終ランでポールタイムを記録しました。ハミルトンが2番グリッドを、ウィリアムズのバルテッリ・ボッタスが3番グリッドを獲得しました。

午前中に行われた最終フリー走行(FP3)は、トロ・ロッソのカルロス・サインツの事故によって、残り20分時点で赤旗による終了となりました。セッション終了時点で、ロズベルグがスーパーソフトで最速タイムを記録していました。バリアの補修のためにGP3の決勝が中止を余儀なくされました。この点も、予選開始前の路面上のラバー状態を限定する一因となりました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ロシアGP修正スターティンググリッド

今日行われるロシアGP決勝レースについてもペナルティ等によりグリッドが複数変更されている。
同グランプリのレーススチュワード(競技委員)が発表した修正スターティンググリッドは以下の通り。
サインツは予選を走っていないが、FIAドクターの許可が出れば最後尾からの出走が許可される。

1. ロズベルグ(メルセデス)
2. ハミルトン(メルセデス)
3. ボタス(ウィリアムズ)
4. ベッテル(フェラーリ)
5. ライコネン(フェラーリ)
6. ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)
7. ペレス(フォース・インディア)
8. グロージャン(ロータス)
9. フェルスタッペン(トロ・ロッソ)
10. リカルド(レッドブル)
11. クビアト(レッドブル)
12. ナスル(ザウバー)
13. バトン(マクラーレン)
14. マルドナド(ロータス)
15. マッサ(ウィリアムズ)
16. エリクソン(ザウバー) *
17. スティーブンス(マノー・マルシア) *
18. メルヒ(マノー・マルシア) *
19. アロンソ(マクラーレン) *
20. サインツ(トロ・ロッソ) **

(* 印は変更があったドライバー)
・アロンソ:パワーユニット等の交換により25グリッド降格
・メルヒ:パワーユニット等の交換により20グリッド降格
・アロンソ:パワーユニット等の交換により10グリッド降格

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メルヒ(マノー・マルシア)もエンジン交換でペナルティ

Ferrari V6 Engine (C)Ferrari S.p.A
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シンガポールGP、そして日本GPとマノー・マルシアのシートをアレクサンダー・ロッシに譲り渡し、3戦ぶりにF1の現場に戻ってきたロベルト・メルヒ(20歳:スペイン)だったが、このロシアGPではエンジン交換によるペナルティを受けることとなった。

これはフリー走行前の点検でフェラーリ製のパワーユニットに支障があることが確認されたためだが、チームによればICE(エンジン)本体とターボチャージャーが交換される見通しという。
その場合、予選グリッド20番降格のペナルティが科せられるが、マノー・マルシアはグリッド最後尾のため事実上「被害」は少ない見込み。

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「今年一番の予選パフォーマンス」 (ホンダ)

F1151011001h(C)Honda Motor Co Ltd.

2015年10月10日(土)・予選  
会場:ソチ・オートドローム  全長:5.848km

ジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソは、明日のロシアグランプリに向けて、それぞれ13番手および16番手で予選を終えました。しかしながら、アロンソは今週末にパワーユニットの部品交換を行ったことによるペナルティを受けるため、決勝はグリッド後方からのスタートとなります。

フェルナンド・アロンソ

MP4-30-03
FP3
13番手        1分41.200秒(トップとの差 +2.639秒)    11周

予選
Q1 16番手    1分40.144秒(オプションタイヤ)
        ※ PU交換による35グリッド降格ペナルティを受けるため、19番手または20番手からスタート

「出力効果という意味では、このサーキットが我々にとって厳しいものになることは分かっていました。もちろん、レースを前方からスタートできるに越したことはないのですが、今日の予選結果にそれほど落胆しているわけではありません。私はペナルティによって後方からのスタートとなるため、今日は周回数を最少限に抑えるつもりでした。Q1敗退ということは、マシンの走行距離をそれほど増やさずに済んだということです。

明日、何ができるのか見てみましょう。今回は来年のマシン用にテストする実験部品を装着しているので、明日のレースは我々にとって重要です。それらの部品に関する情報を入手したいと考えています。

明日はレースを楽しむとともに、自分のポジションを少しでも上げられるようにします。
最後になりますが、アクシデントを起こしたカルロス・サインツJr選手(トロ・ロッソ)が無事だと聞いて安心しました。明日、カルロス選手がコースに戻って来られるように願っています」
ジェンソン・バトン

MP4-30-04
FP3
7番手         1分40.581秒(トップとの差 +2.020秒)    12周

予選
Q1 14番手    1分39.739秒(オプションタイヤ)
Q3 13番手    1分39.763秒(オプションタイヤ)

「今日の予選は今年一番のパフォーマンスだったと思います。今回は他のマシンにトラブルが起きたからではなく、我々のマシンの実際のスピードによってQ2に進出することができました。

Q1は順調に進んで、私はトップ10のタイムからわずか0.15秒差でした。Q2では気温がかなり下がったため、新品タイヤでの走ったときのラップタイムは古いタイヤを装着していたときに比べて0.3秒遅くなりました。最終ラップでは事前にウォームアップのために数周走ったにもかかわらず、グリップがほとんどない状態でした。タイヤを適温まで上げるのに苦労したドライバーが多くいたと思います。

今回はMcLaren-Hondaにとって非常に難しい週末になることは分かっていたので、今日の結果は励みになりました。ただ、明日のレースは今日の予選よりさらに厳しい内容になるでしょう。我々のマシンのエネルギーデプロイメントは他チームのマシンほど上手く機能していないため、ここの長いストレートを走る際にはその影響を受けます。逆にコーナーでは、燃費に影響が出ます。これは、マシンのエネルギー供給の能力が劣ることから、より多くの燃料を使うためです。

それでも、これは前進です」

ホンダモータースポーツリリース

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予選13位バトン(マクラーレン)、「決勝レースは難しい」

Jenson Button (C)McLaren Group
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10日(土)行われたロシアGP公式予選で、僚友アロンソを尻目にQ2に進出。
日曜日に行われる決勝レースで13番グリッドを勝ち取ったマクラーレン・チームのジェンソン・バトンは、「予選より決勝レースのほうが難しい」と、レースに向けての展望を語った。

「予選13位って、今年の僕のベスト・ポジションかも知れないね。
(訳注:モナコGPで12位)
Q1では上位から引き離されてなかったし、いいパフォーマンスが出せた。
でもQ2では新品タイヤに履き替えたにもかかわらず、なぜか古いタイヤよりコンマ3秒も遅くなってしまったんだ。
おそらくタイヤ温度が適切なレベルまで上げられなかったんだろう。
明日の決勝レースはもっと難しいものになると思うけれど、全体に燃料消費がカギになるかもね」

今回バージョンアップがアロンソのマシンだけに投入されたことで、バトンは黄色いマーク(ナンバー2)をより印象づけた形になった。

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クラッシュのサインツ(トロ・ロッソ)、病院を出る

Carlos Sainz Jr.(C)Scuderia Toro Rosso
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10日(土)行われたフリー走行3回目で、コースアウトから激しくバリアにクラッシュしセッション赤旗打ち切りの原因を作ったトロ・ロッソのカルロス・サインツ(21歳:スペイン)だが、容態は良好で収容されたソチ・サーキット病院からその日のうちに開放されたことを明らかにした。
当初は一晩入院し、日曜日の朝にあらためて検査を受けることになっていたもの。

サインツは自身のツイッターで、「元気だよ。もう病院を出たんだ。
クラッシュのせいで背中と手首が少し痛いけれどドライブに問題はない。
明日起きて問題がなければ決勝レースには出るつもり。
病院のスタッフやマーシャルの皆さん、いろいろお世話になりました」と、お礼の言葉を書き込んでいる。

決勝レースへの出走が可能かどうかは、当初の見込み通り日曜日の朝にあらためてFIA(国際自動車連盟)のドクターにより判断されることになっている。

事故のあと、無線が故障してチームとの交信ができなかったため、一時は周辺を緊張させていた。

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2015/10/10

ロシアGPはロズベルグ(メルセデス)がポール獲得

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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10日(土)午後、ロシアGP公式予選が行われた。

各車タイムアタックの結果、みごとポールポジションを獲得したのはメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグで、ベストタイム1'37.113を記録した。
ロズベルグのポールは前戦日本GPに続くもので今季3回目、自身通算18回目の快挙ということになった。

2番手は僚友ハミルトン(メルセデス)で、ロズベルグとは0.320秒の差。
最後のアタックもうまくいかず、途中でアタックを打ち切った。
今季実に11回のポール獲得を誇るハミルトンだが、これで3戦連続ポールを逃がすこととなった。

3番手にフェラーリ勢を振り切ったウィリアムズのボタス。
4番手ベッテル(フェラーリ)、5番手もフェラーリのライコネン、6-7番手にフォース・インディアのヒュルケンバーグ&ペレス、8番手グロージャン(ロータス)、9番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、そして10番手がリカルド(レッドブル)となった。

ロシアGP公式予選の結果はこちら
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ロシアGP予選Q2、ホームのクビアト(レッドブル)涙

予選Q2は本命メルセデスAMG勢が順当に1-2タイムで終えた。
トップはロズベルグ(メルセデス)で1'37.500のベストタイム。
2番手ハミルトン(メルセデス)でこちらは1'37.672。
3番手ボタス(ウィリアムズ)、4番手ライコネン(フェラーリ)、5番手ベッテル(フェラーリ)、6番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、7番手グロージャン(ロータス)、8番手ペレス(フォース・インディア)、9番手リカルド(レッドブル)、そして10番手がフェルスタッペン(トロ・ロッソ)でこの10台がQ3進出。

ここがホームグランプリで昨年は5位だったクビアト(レッドブル)は惜しくも11番手で脱落。
さらにナスル(ザウバー)、バトン(マクラーレン)、マルドナド(ロータス)、そしてなんとマッサ(ウィリアムズ)もここで涙を飲んだ。

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ロシアGP予選Q1、バトンはQ2に進出果たす

ロシアGPの公式予選がスタートした。
引き続き天候は晴れ、路面はドライコンディション。
Q1開始時の気温は15度、路面温度は26度と報告されている。
午前に行われたフリー走行でクラッシュしたサインツ(トロ・ロッソ)は検査のため市内の病院に入院、公式予選は欠場となっている。

Q1でトップに立ったのはロズベルグでベストタイム1'38.343。
これに0.105秒差でボタス(ウィリアムズ)、さらに3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ベッテル(フェラーリ)、5番手マッサ(ウィリアムズ)、6番手グロージャン(ロータス)、7番手ライコネン(フェラーリ)、8番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、9番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、10番手がリカルド(レッドブル)だった。

これがホームグランプリのクビアト(レッドブル)は11番手。
マクラーレンはバトンが14番手で通過したもののアロンソのほうは16番手で涙を飲んだ。
ただ、アロンソには35番グリッド降格のペナルティがあるため、実質グリッドは変わらない。

ここで脱落したのは他にエリクソン(ザウバー)、スティーブンス(マノー・マルシア)、メルヒ(マノー・マルシア)、そして上記サインツ(トロ・ロッソ)の計5人。

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ドライのロシアGPフリー3回目、サインツがクラッシュ

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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10日(土)、ロシアGPフリー走行3回目セッションがこの週末初めてドライコンディションで行われた。
天候は晴れ、セッション開始時の気温は15度、路面温度は22度まで上がっている。

60分間のセッションの約35分が過ぎた頃、サインツ(トロ・ロッソ)がセクター2終了直後にコースアウトしてガードレールにクラッシュ、直ちに赤旗中断となった。
ドライバーの状況について詳細な報告はないが、マシンのほうはかなりのダメージを負った模様。
ダメージはマシンだけでなくコースサイドのバリヤや標識等にも及んでいて、セッションはこのまま打ち切りとなった。

この時点でトップタイムはロズベルグ(メルセデス)でベストタイム1'38.561。
2番手には0.726秒の差でボタス(ウィリアムズ)、3番手ハミルトン(メルセデス)、4番手ペレス(フォース・インディア)、5番手マッサ(ウィリアムズ)、6番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、7番手バトン(マクラーレン)、8番手マルドナド(ロータス)、9番手アロンソ(マクラーレン)、10番手がナスル(ザウバー)の順。

ただまだアタックラップにトライしていなかったチームも多く、今週はソフトタイヤでの予選走行の準備なくこのまま午後の公式予選に臨まざるを得ないドライバーが数多く出そうで心配される。

ロシアGPフリー走行3回目の結果はこちら
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フリー走行3回目は赤旗で打ち切りに

10日(土)午前に行われたロシアGPフリー走行3回目は、タイムアタックに入っていたトロ・ロッソのカルロス・サインツ(21歳:スペイン)がコースアウトしてガードレールにクラッシュ。
ドライバーについては不明だがマシンはかなりのダメージを負った模様でコース設備にも損傷があることからセッションは赤旗中断からそのまま打ち切りとなった。

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新井康久氏(ホンダ)、「雨で今日は消化不良」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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1台には残された最後の4つのトークン(開発プログラムの単位)を投入、意気込んで臨んだロシアGPだったが、初日はあいにくの不良路面コンディション。
これにホンダの新井康久氏/F1プロジェクト総責任者は「不完全燃焼だった」と、悔やんだ。

「1回目も2回目も路面コンディションがあんなだったので満足に予定のプログラムを進めることができなかった。
とりわけアロンソのほうは1回目のフリーに新しいスペックのパワーユニットを注ぎ込んだものの、正しい評価をすることも叶わなかった。
それでもドライバーからは良いフィードバックをもらっているけれどね。
バトンのほうも雨で走行が中断されてしまったので消化不良、すべては明日だね。
ドライで走れることを願っているよ」

初日のマクラーレン・ホンダ勢はアロンソが午前14番手、午後5番手、バトンのほうは午前が11番手、午後8番手だった。

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1回目最速ヒュルケンバーグ、「明日は予測不可能」

2015 LeMans 24h Race (C)Porsche AG
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9日(金)ウェットコンディションの中で行われたロシアGPフリー走行1回目、みごとトップタイムを記録したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンバーグだが、「明日の予測はまったくできない」と、その特殊な状況を口にした。

「結果的には僕がトップタイムだったかも知れないけれど、別に無理にアタックに行った訳でもなくチャレンジングなラップに挑戦した訳でもない。
たまたま数字がこうなったというだけだよ。
だから何も心を沸き立たせるような感動はないね。
それより明日の公式予選や日曜の決勝レースはドライになる見込みなので、そっちのセットアップで頭が一杯さ。
ドライのデータがないので明日はみんな忙しくなるよ」

なお、メディアから注目された2016年ルマン24時間レースとのバッティングについて、「僕は第一義にF1ドライバー。
だから日程が重なれば当然のことF1を優先させるよ」と、明言した。
ヒュルケンバーグは2015年ルマン24時間レースのウィナーだ。

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アロンソ(マクラーレン)、35グリッド降格のペナルティ

F.Alonso & E.Boullie (C)McLaren Group
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今回のロシアGPに向け残る4つのトークン(開発プログラムの単位)を使用、パワーユニットを改善したアロンソ(マクラーレン)にはすでに25グリッド降格のペナルティが決まっていたが、さらに10グリッド降格がこれに加算されることがわかった。

これは、今後別のレースでアップグレード版を使用するため作戦変更を行ったため。
アロンソのマシンはフリー走行2回目セッションの前にパワーユニットを従来のものに戻し、その上で新たに10基目のターボチャージャーとMGU-Hを交換した。
これによりアロンソにはさらに10グリッド降格のペナルティが追加されることとなり、今回の最終的なグリッド降格は合わせて実に35、全20台で争われるレースでのペナルティとしてはすこぶる非現実的なものとなった。

ただ改定されたルールによりグリッドが最後尾まで落ちればそれ以上のペナルティはないため以前のように次のレースまでペナルティが持ち越されることはなく、実質的な影響はなくなっていて、それを見透かした戦略とも言えそうだ。

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フェラーリ、トロ・ロッソへのエンジン供給は容認

Ferrari V6 Engine (C)Ferrari S.p.A
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ルノー・エンジンとの訣別の後、メルセデスからは供給を断られ、フェラーリからのエンジン供給も難航しているレッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)だが、フェラーリはトロ・ロッソ単独ならエンジン供給の可能性をみせていることがわかった。

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたものだが、その場合でも2015年仕様、つまり1年落ちのスペックということになる。
一方、レッドブル・レーシングに対しては供給の構えをみせていない。

こうした姿勢にはフェラーリ・チームのタイトル獲得に脅威にならないよう牽制する意向が働いているものとみられる。
ただ、この上記状況にレッドブル・グループ総帥のディートリッヒ・マテシス/オーナーは嫌気が差しているとみられ、最悪両チームのF1撤退という可能性は依然として消えていない。

なおトロ・ロッソとフェラーリ・エンジンとの関係は深く、2007年から2013年まで実に7年間良好なパートナーシップを組んできた経緯がある。

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2015/10/09

ロシアGPフリー走行2回目は完全なウェットに

Safety Car (C)Mercedes Motorsports
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9日(金)、ロシアGPフリー走行2回目セッションはついに雨が降り始め、路面は完全なるウェットコンディションということになった。
またセッション開始時の気温は14度、路面温度も18度と急速に下がっていることが伝えられている。

結局このセッションで有効なタイムを記録したのはわずかに8台に留まった。
その中でベストタイムとなったのはフェリッペ・マッサ(ウィリアムズ)の2'00.458というもの。
これに0.201票の差でベッテル(フェラーリ)が続いた。
以下、3番手ボタス(ウィリアムズ)、4番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、5番手アロンソ(マクラーレン)、6番手クビアト(レッドブル)、7番手サインツ(トロ・ロッソ)、そして8番手がバトン(マクラーレン)となった。
他のマシンはコースには出たもののラップタイムは記録されていない。

いまのところ公式予選の土曜日、決勝レースが行われる日曜日は天候が回復になる見込みとなっている。

ロシアGPフリー走行2回目の結果はこちら
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ロシアGPフリー走行1回目はウェットからスタート

Sochi Circuit (C)Mercedes Motorsports
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9日(金)、ロシアGPがスタートした。
天候は曇り、路面はドライコンディションだが清掃作業の部分がウェットとして残っている。
このためセッションはウェット宣言。またスタート前の気温は18度、路面温度は23度、しかし今後雨になる可能性があると報告されている。
ドライバー交代は例によりロータス・チームでグロージャンに代わってジョリオン・パーマーが出走するが、30分の短縮は大きな痛手。
パーマーは前回の日本GPでも雨のため1周しかできていない。

インターミディエイトからドライタイヤへ、滑りやすい路面で行われた60分間のセッションは、スピンするクルマは多かったもののクラッシュ等はなく無事フィニッシュ。
結局今回トップタイムを記録したのはヒュルケンバーグ(フォース・インディア)でベストタイム1'44.366。
2番手はこれに0.052秒遅れたロズベルグ(メルセデス)。
3番手ベッテル(フェラーリ)、4番手ペレス(フォース・インディア)、5番手リカルド(レッドブル)、6番手サインツ(トロ・ロッソ)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手ボタス(ウィリアムズ)、9番手フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、10番手がライコネン(フェラーリ)だった。

マクラーレンはバトン11番手、アロンソ14番手。
ホームグランプリのクビアト(レッドブル)は16番手、新人パーマー(ロータス)は17番手だった。

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ロシアGP、いきなりフリー走行開始が遅延

9日(金)、現地時間の午前10時(日本時間:午後4時)に開始予定だったロシアGPフリー走行1回目セッションは、路面清掃のため開始が30分遅れることが通知された。
これにより90分間のセッションは60分に短縮されることになる。

なお理由は路面にディーゼル燃料(軽油)が広く撒かれてしまっためというが、詳細は明らかでない。
現在マーシャルが水や石灰を撒いて作業にあたっているシーンが伝えられている。

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ホンダ、アロンソ(マクラーレン)に最終トークン投入

Powered by Honda (C)Honda Racing
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F1パワーバトルで巻き返しを図るホンダは、今シーズン残された4つのトークン(開発プログラムの単位)のすべてを今週末行われるロシアGPで投入することを明らかにした。
ただし今回投入される改良型パワーユニットは1基だけで、アロンソのマシンに搭載されるとのことだ。

これについてホンダは、理由は部品の手当がつかないためということで、前戦まででよりマイル数の多かったアロンソにまずは搭載。
比較的マイル数の少ないバトンのほうは次戦以降になるとのことだ。

ただこれによりアロンソはまた新たなペナルティを受けることになり、ロシアGPではグリッド実に25番降格(実際にはグリッド最後尾)ということになる。

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チーム無線公開を巡り、ドライバー間で紛糾

Radio Image (C)Lotus F1 Team
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F1ドライバーが走行中にチームとの間で行われる無線交信については、FIA(国際自動車連盟)の判断により一部が国際映像で公開されている。
しかし先の日本GPでアロンソ(マクラーレン)がマシンの遅さを「GP2か」と嘆いたことにより大きな騒動を招くことにもなっていた。

これについてアロンソは、「走行中の無線はあくまでもチーム内のこと。
内容はチームに向けて話している訳だし、これが徒に公開されるのはふさわしくないと思っている」と、釈明した。

しかしこれを聞いたライコネン(フェラーリ)は、逆の見解を示している。
「僕たちはチームとの間でさまざまな意見を戦わし、やり合っている。
その多くはチーム内のミーティングであって、それはもちろん外部に非公開なままだ。
一方、走行中の無線交信については一部が公開されるのはわかっていること。
そこでフロンソはあんなことを言ったんだから自分の責任、嫌なら話さなければいい。
一部が公開されるのはドライバー全員がわかって使っているんだからね」

そのライコネンの忌憚ない無線での発言はこれまでしばしば話題になってきた。

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ロシアGPのスチュワードにデレック・デイリー氏

Derek Daly (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるロシアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、アイルランド出身の元F1ドライバー、デレック・デイリー氏(62歳)を指名したことを明らかにした。

1978年のアメリカ西GP(ロングビーチ)で当時のヘスケスから25歳でF1デビューを果たしたデイリー氏は、その後エンサイン、ティレル、マーチ、そしてウィリアムズ等で活躍。
最高位はティレル当時の4位2回というもの(1980年アルゼンチンGP&イギリスGP)。
2011年のイタリアGP、そして2014年のカナダGPでもレーススチュワードを務めたことがある。

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2015/10/08

C.ホーナー代表(レッドブル)、ルノーの苦戦予想

Christian Horner (C)RedBull Racing
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すでにルノー・エンジンとの訣別が確実となっているレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表が、そのパートナーについて「ルノーがF1復帰しても苦労するだろう」との見解を示した。

「ルノーとわれわれは確かに素晴らしい実績を残すことができたが、しかし2014年のパワーユニットに関するレギュレーションの変更という改革ですっかり様相が変わってしまった。
いまF1レースで勝利を窺えるエンジンはたった二つ。
残念ながらルノーはそれに入っていない。
冷静に言って、ルノーがタイトルを争うまでなるのにあと数年は掛かるだろう。
おそらくは2018年だ。
しかしカスタマーであるわれわれはそんなに待ってはいられないんだ」

2013年(13勝)までタイトルを欲しいままにしたレッドブル・ルノーだったが、2014年はランキング2位(3勝)、今年は現在4位(0勝)と不本意な状態に陥っている。

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資金難続くロータス、しかしスポンサーは「支払い済み」

Lotus Team Logo (C)Lotus Team
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先の日本GPの際、資金難に喘ぐロータス・チームはホスピタリティを使うことができず、スタッフの食事等にも支障が出る有り様だったが、今週ロシアGPが行われるソチでも同様の懸念が指摘されている。

同チームは先月末、すでにチームの実質オーナーであるジェニイ・キャピタルとルノーとの間で売却契約が基本合意に達したと伝えられたが、現場の困窮は依然変わっていないようだ。

これについて来季もロータス・チーム残留が決まっているパストール・マルドナド(30歳)の有力スポンサーであるベネズエラの国営石油会社『PDVSA』は、「スポンサー資金はすでに2016年の分まで先払いしてある」と主張、母国の英雄を襲う現状に強い不満を示しているという。

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エクレストン氏、F1株式の売却を示唆

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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F1の商業部分を管理するFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、現在F1の大株主である『CVCキャピタル・パートナーズ』がF1株式を一部売却する可能性があることを示唆した。

元々投資グループであるCVCキャピタルが、いつまでも安定株主であるとは考えにくく、売却の可能性はこれまでも伝えられていたもの。
ただ同氏は「F1に関心を示す組織は多いが、現在3グループが有力候補になっている」とだけ語り、その具体的な名前は明らかにしていない。

なお現在F1の株主は上記CVCキャピタルが約35.5%、またエクレストン氏自身が5.3%(親族の名前を合わせると約14%)、その他はアメリカの投資グループやノルウェーの銀行と伝えられている。

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2015/10/07

レッドブル、再びメルセデスに泣きつきか

Redbull Motorhome (C)RedBull Racing
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2013年まで4年間に渡りタイトルを欲しいままにしたレッドブル・ルノーだが、昨季の不振からすでに今シーズン限りの訣別は決定的とみられる。
しかし肝心のレッドブル来季搭載エンジンについては依然としてその展望がなく、最悪トロ・ロッソと共にF1撤退まで噂される有り様だ。

両チームはフェラーリ・エンジン搭載を希望したものの、フェラーリからは1年落ちのカスタマー供給に留まり最新仕様の供給は断られたとのこと。
また次にホンダ・エンジン供給を打診したとされるトロ・ロッソもまったく進展を見せなかった。

そこでレッドブルは再びメルセデス・モータースポーツに泣きついていると伝えられたが、依然色よい回答は得られてないとみられる。
メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「判断はすでにわれわれモータースポーツの現場でなく、会社の上層部に移っている」と、ダイムラー社の経営判断に掛かっていることを示唆した。

なおメルセデス・エンジンは来季すでに4チーム(メルセデスAMG、ウィリアムズ、フォース・インディア、マノー・マルシア)への供給が決まっている。

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レッドブル・グループ撤退なら「1チーム3台体制」も

Image (C)Redbull Racing
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エンジン供給問題が難航していることから、最悪の場合レッドブル・グループの2チーム(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)のF1撤退が噂されるようになった。
万一そうなった場合、来季の参戦チームは新規参戦のハースF1を加えても逆に全9チームに減少することになりかねない。

そうなると最も困るのがF1商業部門を統括するバーニー・エクレストン氏であるとみられている。
というのも、公表はされていないものの全9チーム(18台)ではテレビ放映契約における最低出走台数条項に抵触するとみられるからだ。

そこで急浮上してきたのが、かねてエクレストン氏が主導する「1チーム3台体制」だ。
これについては以前からフェラーリ・チームが積極姿勢をみせているものの、これまで他チームの動きは鈍かった。
しかしここに来てメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターも前向きであることが伝えられ、急に現実味を増したもの。
注目の「1チーム3台案」について、エクレストン氏は「来月には結論が出される」と、実現をほのめかしている。

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ロドリゲス・サーキット(メキシコ)が完成

1989 Mexico GP (C)Honda Racing
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メキシコGPは今季第17戦として、11月1日(日)実に1992年以来23年ぶりの開催が決まっているが、その舞台となるロドリゲス・サーキット(アウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス)の準備が整ったことが報告された。

新装なった当地では3日(土)に元F1チャンピオンのエマーソン・フィティパルディ氏や地元出身のF1ドライバーであるセルジオ・ペレス(フォース・インディア)らによるオープニング・セレモニーが行われたということだ。

地元のF1人気は上々で、すでに今年5月の時点でチケットが完売したと伝えられている。
なお最後となった1992年のメキシコGPではナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ルノー)がポールTOウィンを果たしている。

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2015/10/06

今年で2回目を迎えるロシアグランプリに、 昨年よりも一段階軟らかい組み合わせのソフトとスーパーソフトが登場 (ピレリ)

15russianpreview1ken(C)Pirelli Motorsport

ロシアグランプリ プレビュー:2015年10月8-11日 ソチ
・滑らかな路面、温暖な気候、中速のコーナーにより、 タイヤの摩耗とデグラデーションレベルは低くなる見込み

2015年10月5日、ミラノ
今年のロシアグランプリには、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択され、ミディアムとソフトが選択された初開催の昨年よりも、一段階軟らかい組み合わせとなりました。データが無かった昨年は保守的な選択が行われましたが、今年は、実際のレースデータを基に、トラック特性にさらに正確に適応する組み合わせが選択されました。滑らかな新しいアスファルト路面、温暖な気候、大部分が中速のコーナーという特性から、タイヤの摩耗とデグラデーションレベルは、全体的に低くなります。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々だけではなく、全ての自動車メーカーにとって重要なマーケットであるロシアでの2回目のグランプリに臨めることを大変嬉しく思います。初めてのサーキットでは避けられないことですが、昨年、ソチ・サーキットでの初開催時には、多くの不確定要素がありました。しかし、その後のデータの蓄積により、今年の情報量は豊富です。したがって、今年は、全てのレースでの目標である2~3回のピットストップを促す、昨年よりも一段階軟らかい組み合わせを選択しました。しかし、シミュレーション技術の進歩があるとはいえ、我々および各チームは、このサーキットについて今も学習の過程にあります。トラックには広範囲に渡るコーナーが存在しますので、タイヤのあらゆる側面が試されます。今年、ドライバーたちは、スーパーソフトの卓越したスピードのメリットを享受できるでしょう」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ツェッチェ会長(ダイムラー)、「テレビのF1は時代遅れ」

Dieter Zetsche (C)Mercedes Motorsport
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目下F1チャンピオンシップを席巻するメルセデスAMGチームだが、そのメルセデスを傘下に置くダイムラーAGのディーター・ツェッチェ会長が、「テレビ放送に頼るF1は時代遅れ」とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の姿勢を糾弾した。

「いま時代の流れは明らかにインターネットを経由した双方向の通信が主流になっている。
そうした意味で、F1はモーターレーシングのトップカテゴリーと言いながらもその手段は遅れている。
テレビだけでは片方向、F1の魅力を十分に活用しているとは言い難いからね。
これからは世界のファンがリアルタイムで意見を書いたり、ピットストップのタイミングを提案するんだっていいと思う。
これまでの概念から飛躍したアイデアを検討すべきなのだ」

昨年、メルセデスはWタイトルを獲得しながらもその収支決算は赤字だったと報告されている。

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グロージャン、「残り5戦はエンストンに恩返し」

 Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
ルノーによるチーム買収の発表が待ちきれず、来季の場としてすでにハースF1チームを選択したロータス・チームのロマン・グロージャン(29歳:フランス)が、その複雑な心境を語っている。

「僕は2009年(当時ルノー)でF1デビューして以来、これまでずっとここエンストンで働いてきた。
その間常にチームのために尽くし、80戦近くのレースで10回もの表彰台を獲得してきたんだ。
ここに想い入れがない筈がない。
できれば再びルノーのドライバーとして走りたかったけれど、でも彼らの決断は遅すぎたよ。
僕はもう新チームで走ることを決めてしまったんだ。
でも今シーズン、残りの5戦はここエンストンのファクトリーで働くすべての人のために走って恩返しをしたい。
感謝しているからね」

ルノーはエンジンの開発はフランス・ヴィリーのファクトリーで行ってきたが、シャシー部門はイギリスのエンストンを本拠地として活動、ロータス・チームもこれを踏襲してきた。

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パスカル・ウェーレイン、実戦デビューに自信

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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現在メルセデスAMGチームでリザーブ&テストドライバーを務めるパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)が、実戦デビューに自信をみせている。

これは、これまで2年間フェラーリ・エンジンを搭載して戦ってきたマノー・マルシア・チームが来季メルセデス・エンジンへスイッチすることが確定したからだ。
これにより来季マノー・マルシアからのウェーレインF1デビューの可能性が急速に高まっているもの。

「僕の去就についてはトト・ウォルフ(エクゼクティブ・ディレクター)が判断することになると思う。
彼からは、今はDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)のタイトルをしっかり獲得するように言われている。
来年のことはその上で、とね。
でも僕自身はもういつでもF1で戦える準備ができているんだ」

ウェーレインは現在DTMで2位に37ポイント差をつける165ポイントでチャンピオンシップをリードしている。
なお過去DTMチャンピオンのF1ドライバーにはベルント・シュナイダーやゲイリー・パフェット、ポール・ディ・レスタらがいる。

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2015/10/05

マノー・マルシア、「最強エンジン搭載はプレッシャー」

Graeme Lowdon (C)Manor Marussia F1 Team
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1日(木)マノー・マルシアは2016年シーズン、メルセデス製のパワーユニット搭載に変更することを明らかにしたが、これが逆にプレッシャーになるとの見解を示している。

そう語るのは同チームでスポーティング・ディレクターを務めるグレーム・ロードン氏。
「間違いなくこの決定はマノー・マルシアにとって大きなプラスになるに違いない。
来季の戦闘力アップは間違いなし。
これまでのようにエアロダイナミックスで絞り出さなくても、軽く数秒はラップタイムが向上するんじゃないか。
でも、逆にいえばそれはスタッフにとって大きなプレッシャーになるね。
これで来年速くならなかったら、何を言われるかわからないよ」と、煙幕を張った。

来季のマノー・マルシアはメルセデスだけでなく、やはり同エンジンを搭載するウィリアムズからも技術支援を受けると言われている。

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来季開幕前倒しで早くもハースF1に試練

Gunther Steiner (C)RedBull Racing
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十分参入までの時間を取った筈のハースF1チームだったが、それでもやはりかべての障害を取り除くことは想定できなかったようだ。
それは、2016年シーズンのF1スケジュールがここに来て急に早められたこと。

当初の日程では開幕戦オーストラリアGPは4月3日(日)が決勝。
しかし先のWMSC(世界モータースポーツ評議会)会議によりこれが3月20日(日)まで早められることとなった。
そしてこれに伴いシーズン前テストの日程も前倒しに早められることになったが、これもが新規参戦ハースF1にとっては重大な脅威になるのだという。

同チームの代表に予定されるギュンター・シュタイナー氏は、「明らかにこれはわれわれにとって悪いニュースだ。
なにしろわれわれはまったくゼロからF1マシンをつくりあげなければならないんだ。
開幕までにわれわれがやらなければならない仕事はそれ以外にも山ほどあるのに、急に早められて、いったいどうやってその時間を捻出するというんだ」と、スケジュール改変を嘆いた。

2016年最初のシーズン前テストは2月22日(月)にスタートする。

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エクレストン氏、レッドブルのエンジン問題に危機感

Image (C)Redbull Racing
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フェラーリからの供給契約が難航しているとみられるレッドブル・グループ(レッドブル・レーシング&トロ・ロッソ)のエンジン問題について、最悪両チームがF1撤退もほのめかしていることについて、バーニー・エクレストン氏が危機感を示している。

両チームは今季の不振からすでにルノーととの訣別を決めているとされるが、その後期待したメルセデスからのエンジン供給が断られ、さらにフェラーリとの交渉も進んでいないとみられる。
そこで両チームは「エンジン問題が解決できなければ参戦を断念する」との「強硬姿勢」。

万一そうなった場合、来季の参戦チームは新規参戦のハースF1を加えても逆に全9チームに減少することになり、公表されていないもののテレビ放映契約の条項に支障が出るものとみられる。
そのため商業部門を統括するエクレストン氏が苦慮することになる訳だ。

エクレストン氏は、「ディートリッヒ(マテシス:レッドブル・グループ/オーナー)は本気だ。F1でのゴタゴタに嫌気が差してしまったんだろう」と、英『タイムズ』紙に語っている。

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2015/10/04

グロージャン(ロータス)、「ルノーの決断遅すぎた」

 Romain Grosjean (C)Haas F1 Team
すでに来季、ハースF1チームへの移籍を正式発表した現ロータス・チームのロマン・グロージャン(29歳:フランス)だが、「ルノーの決断は遅すぎた」と、その背景にある心情を吐露した。

「ルノーがロータス・チームを買収し、本気でワークスチームとして戦うというのがわかっていれば正直判断は変わっていたかも知れない。
でもあの時点ではこれがベストな判断だった。
彼らの来るのが遅かったんだよ」

過去、多くの功績をF1で残しているルノーだが、一方新規参戦ハースF1のほうはまだ海の物とも山の物とも知れない。
またこれまでもフランス色の強い運営のルノーにとって、すでにマルドナド(ベネズエラ)が確定しているだけでフランスのグロージャンを逸した影響は大きそうだ。

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トロ・ロッソ、ホンダ・エンジン搭載は否定的

Toro Rosso Renault 『STR10』 (C)Scuderia Toro Rosso
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来季ルノー・エンジンを失うことによりトロ・ロッソはホンダに来季のエンジン供給を打診したという噂が聞かれたが、しかしホンダは同チームへの供給を断ったというニュースが伝えられた。

これについてホンダの新井康久/プロジェクト総責任者は、次のように語っていた。
「いまのウチの熟成度を考えれば、他チームへのエンジン供給は難しいだろう。
なぜならわれわれはいま自らの問題を解決することに追われている状況だから」と、そもそも否定的だった。

さらにトロ・ロッソのフランツ・トスト代表も、「可能性はもちろんホンダにもある。
しかしわれわれには自身の資金がある訳ではなく、活動はスポンサーの支援に頼っている。
そのためには雌伏の期間は許されておらず、毎年ベストのパフォーマンスを示し続けなければならないんだ。
それを考えれば、自ずと選択は絞られてくる」と、その背景を語った。

2006年にコスワース・エンジンでスタートしたトロ・ロッソ。
その翌年からフェラーリにスイッチするなど、実に10年間で8年をフェラーリ・エンジンで戦うなどフェラーリとの関係は深い。

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レッドブル・グループ、最悪F1撤退の危機も

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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かつて幾多のタイトル獲得を共に果たしたルノーとの訣別が確実とみられるレッドブル・グループだが、場合によっては来季のF1参戦が危ういものになりかねない状況だ。
というのも、ルノーに代わるパワーユニットの手当が依然としてついていないとみられるからだ。

これまでメルセデス・パワーで戦ってきたロータス・チームがルノーに買収されたことでエンジン供給勢力図が変更になることが確実。
しかしそのメルセデス・エンジンの分はすでにマノー・マルシアが新たな契約を結んだことで結着。

そこでフェラーリ・エンジンの搭載が有力とみられたものの、いまだに契約は明らかにされていない。
場合によっては両チームともにF1から撤退という最悪の事態すら予想されるありさまだ。

これについてレッドブル・レーシングのエースとなったダニエル・リカルドは、「もちろん解決しなければならない重要な問題だけれど、いちドライバーの立場ではどうすることもできない。
なんとか競争力のあるエンジンが見つけられればいいんだけれど」と、不安を隠さない。

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2015/10/03

P.ウェーレイン、マノー・マルシアの候補に浮上

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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ここ2年間、フェラーリ・エンジンを搭載して戦ってきたマノー・マルシア・チームだが、いまメルセデス・エンジンを使用するロータス・チームがルノーに買収されることからメルセデス・エンジンへスイッチする可能性が高まっている。

その場合、同チームは一部についてウィリアムズ・チームから技術協力を得るものの、基本的にはパワーユニットだけでなくギヤボックス等大きな部分をメルセデスから支援を受ける見込みで、事実上メルセデスAMGのBチームという存在になるとみられる。

そこで高まっているのがメルセデスAMGチームのリザーブドライバーであるパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)のマノー・マルシア移籍。
これについてメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、「財政的に潤沢でない彼らの事情にも、またウェーレインを実戦に起用したいわれわれの事情にも合致することだ」と、その可能性を認めている。

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相次いだバースト事故でピレリ契約ピンチ

 Image
先に行われたベルギーGPで相次いだタイヤバースト事故の影響で、ピレリタイヤが計画するF1タイヤサプライヤー契約更新への雲行きが怪しくなっているようだ。

二つのタイヤ事故はロズベルグ(メルセデス)&ベッテル(フェラーリ)といういずれもトップドライバー、トップチームで起きていて、ドライバーやチームの単純なミスとは考えにくいもの。
しかしピレリは事故原因についていずれもデブリ(破片)等によるカットが原因で、タイヤ本体の構造に異常はなかったと報告している。

表面的にはこれで解決したことになっているが、しかしこの件によりピレリタイヤの安全性について疑問を感じる向きが増えたのは事実。
英『BBCスポーツ』によれば、契約に影響力のあるバーニー・エクレストン氏をはじめ、チーム側にもミシュランタイヤへの変更を支持する動きが加速されているという。

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VW、WRC(世界ラリー選手権)参戦への影響は否定も

J-M.Latvala/France Rally (C)VW Motorsports
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VW(フォルクスワーゲン)がチャンピオン・チームとして君臨するWRC(世界ラリー選手権)は、目下第11戦のフランスラリーがたけなわだ。
しかしいま世界中のメディアを騒がせているいわゆる『排ガス不正スキャンダル問題』により、参戦継続が叶わないのでは、と噂されるようになった。

これについて同WRCチームのヨースト・カピート代表は、チームの活動は計画通り続けられると強調した。
『VW(フォルクスワーゲン)によるモータースポーツ活動は長期の戦略に則ったもので、WRCについて言えば2019年まで計画が立てられている。
これまで3年連続のチャンピオンという偉業を成し遂げているわれわれは今後共にラリーというフィールドで活躍するだろう」と、活動継続を強調した。

しかしすでにアメリカ当局からの制裁金だけで約2億円。
さらにユーザーや株主からの訴訟費用がかさめば、F1復帰どころか目の前のWRC参戦も危ういことになりかねないと憂慮されている。

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シーズン前テストも1週間前倒しに

Test Image (C)McLaren Group
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2016年シーズンの開幕戦が当初予定されていた4月3日から3月20日へと早められるのに伴い、シーズン前テストもスケジュールが前倒しになる模様だ。

それによればバルセロナ・サーキットで行われる第1回テストはこれまでの3月1日(火)から4日(金)だったものが2月22日(月)から25日(木)に、またこれに伴い同じくバルセロナで行われる第2回テストも当初の3月15日(火)から18日(金)だったものが3月1日(火)から4日(金)へと早められる見通し。

これまでのレーススケジュールもハードなものだったが、シーズン前テストが早められればそれはそれでF1チームに大きな負担となるのは必至だ。

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2015/10/02

ハイメ・アルグエルスアリ、現役引退を発表

Jaime Alguersuari (C)Scuderia Toro Rosso
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元スクーデリア・トロ・ロッソのドライバーだったハイメ・アルグエルスアリ(スペイン)が、現役から引退することを明らかにした。
まだ25歳の若さ。

アルグエルスアリは2009年のハンガリーGPでトロ・ロッソからF1デビュー。
当時まだ19歳と125日で、これはこの時点のF1最年少記録になるものだった。
(現在の記録はマックス・フェルスタッペンの17歳)

その後2011年末までトロ・ロッソからF1参戦。
最高位は2011年イタリアと韓国の7位。
一時健康を害して静養に努め、その後フォーミュラE等で復帰したもののモチベーションを欠き、結局モーターレーシングからの引退を決意したという。

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マノー・マルシア、来季はメルセデス・エンジン搭載へ

Manor 『MR04』 (C)Manor Marussia F1 Team
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1日(木)マノー・マルシアはリリースを発表、2016年シーズンはメルセデス製のパワーユニット搭載に変更することを明らかにした。
マノー・マルシアも資金難に喘ぐ弱小チームだが、これまではフェラーリの支援により2年間同社製のエンジンにより戦っていた。

しかしF1ではこれまでメルセデス・パワーで戦ってきたロータス・チームがルノーに買収されたこと等でエンジン供給勢力図が変更になることが確実。
ルノー・エンジンに不満を持つレッドブル・レーシングとトロ・ロッソもおそらくはフェラーリ・エンジンへのスイッチが予想されている。
そうした中での今回の発表だった。

これまではずっと後塵を拝しているマノー・マルシアだが、F1最強エンジンを得て来季は大化けするかも知れず、ホンダにとっても当面の脅威になるかも知れない。

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マクラーレン、バトンの来季残留を正式発表

J_Button & R_Dennis (C)McLaren Group
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1日(木)、マクラーレン・チームは同チームのレースドライバーであるジェンソン・バトンが2016年も引き続きそのポジションを務めることを正式発表した。
これまでチームは有効な契約があるとしながらも、今季限りで離脱との噂が先行していたもの。

これについてロン・デニス/CEOは、「バトンについては再三話してきたように2016年までの2年間だった。
いろいろ噂はあったがわれわれはバトンと話し合った結果、契約通りこれを行使することを確認したもの。
彼の豊富な経験は必ずやわれわれマクラーレン・ホンダにとって有益なものになるだろう」と、語った。

またバトン自身も、「この数か月、将来についていろいろ考えていたことは事実。
しかし僕は契約通り2016年もマクラーレンのドライバーとして走ることを決めた。
確かに今年は厳しいシーズンになったが、ホンダと共に来年は必ずや挽回を期したい」と、意欲をみせた。

「日本GPで引退発表」と揃って確定的に報じた英国メディアはとんだ失態を演じたことになりそうだ。

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2015/10/01

ブリヂストン、国内トップフォーミュラからも撤退

Bridgestone Greentyre (C)Bridgestone Motorsports
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かつてF1の独占タイヤサプライヤーとして世界にその名を轟かせながら2010年に撤退した日本のトップルーカーであるブリヂストンタイヤが、今度は国内トップフォーミュラであるスーパー・フォーミュラ・シリーズからも撤退することを表明して話題を呼んでいる。
同社はまた二輪ロードレースの最高峰モトGPからの撤退も表明している。

ブリヂストンは、1973年に国内フォーミュラカーの最高峰としてスタートした旧「全日本F2000選手権」時代からタイヤを供給、その後「全日本F2選手権」、「全日本F3000選手権」、「フォーミュラ・ニッポン」と変遷を遂げても、40年以上の長きに渡ってタイヤを供給してきた。
なおスーパー・フォーミュラについてはヨコハマタイヤがタイヤ供給を引き継ぐものとみられている。

関連ニュースはこちらで。

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フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、やっと運転免許を手に

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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モータースポーツ最高峰のF1ドライバーでありながら18歳にもならないというその若すぎる年令から、「公道ではクルマを運転できない」という珍現象で話題を呼んだトロ・ロッソの新人マックス・フェルスタッペン(オランダ)だったが、30日(水)やっと満18歳の誕生日を迎えた。

その当日、さっそく挑戦したという運転免許の試験には一発で合格。
みごと運転免許証を手にしたことを自身のツイッターで明らかにした。

これについて当人は、「試験はすべてうまくいった。
これでやっと自立できた感じ。
でもこれで公道で運転して事故でも起こしたらヤバイので、これまでより緊張するね」と、戒めていた。

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『シャンドン』、マクラーレンとスポンサー契約

Chandon/Mclaren (C)McLaren Group
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30日(水)、マクラーレン・チームは『シャンドン』との間でスポンサー契約を結んだことを発表した。
契約は英国サリー州ウォーキングにあるマクラーレン・テクノロジー・センターにおいて、マクラーレン・グループのロン・デニス/CEO&モエ・ヘネシーのクリストフ・ナバラ/CEO立ち会いの下締結された。

シャンドンはフランスの著名なシャンパン製造会社で、F1では表彰式の際に使用されるモエのブランドで知られる。
これにより同社のロゴが『MP4-30』のコクピット・サイドに描かれることになる。
なお期間は長期とだけで、正式な契約の期間は明らかにされていない。

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