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2015/10/06

今年で2回目を迎えるロシアグランプリに、 昨年よりも一段階軟らかい組み合わせのソフトとスーパーソフトが登場 (ピレリ)

15russianpreview1ken(C)Pirelli Motorsport

ロシアグランプリ プレビュー:2015年10月8-11日 ソチ
・滑らかな路面、温暖な気候、中速のコーナーにより、 タイヤの摩耗とデグラデーションレベルは低くなる見込み

2015年10月5日、ミラノ
今年のロシアグランプリには、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択され、ミディアムとソフトが選択された初開催の昨年よりも、一段階軟らかい組み合わせとなりました。データが無かった昨年は保守的な選択が行われましたが、今年は、実際のレースデータを基に、トラック特性にさらに正確に適応する組み合わせが選択されました。滑らかな新しいアスファルト路面、温暖な気候、大部分が中速のコーナーという特性から、タイヤの摩耗とデグラデーションレベルは、全体的に低くなります。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「我々だけではなく、全ての自動車メーカーにとって重要なマーケットであるロシアでの2回目のグランプリに臨めることを大変嬉しく思います。初めてのサーキットでは避けられないことですが、昨年、ソチ・サーキットでの初開催時には、多くの不確定要素がありました。しかし、その後のデータの蓄積により、今年の情報量は豊富です。したがって、今年は、全てのレースでの目標である2~3回のピットストップを促す、昨年よりも一段階軟らかい組み合わせを選択しました。しかし、シミュレーション技術の進歩があるとはいえ、我々および各チームは、このサーキットについて今も学習の過程にあります。トラックには広範囲に渡るコーナーが存在しますので、タイヤのあらゆる側面が試されます。今年、ドライバーたちは、スーパーソフトの卓越したスピードのメリットを享受できるでしょう」

ピレリジャパン・プレスリリース

タイヤにとってのチャレンジ:
新しく舗装されたアスファルトは、特に厳しい冬の季節を経過後、急激に大きく変化することも珍しくありません。しかし、ソチのアスファルトサンプルを見る限り、路面の滑らかさはそのままで粗さは無く、2014年から2015年にかけて大きなトラック特性の変化はありません。このサーキットは、Formula One以外ではさほど使用されていないことから、特に金曜日は「グリーン」で滑りやすく、大幅な路面の改善が予想されます。

ソチで最も重要なコーナーは、イスタンブール・パークの有名なターン8を連想させる、複数のエイペックスが存在する長い左コーナーのターン3です。(ソチもイスタンブールもヘルマン・ティルケの設計によるサーキットです。)このコーナーでは、特に右フロントタイヤに負荷がかかります。合計12の右コーナーと6つの左コーナーが存在し、ターン1とターン2の間には650mのストレートがあります。

全長5.848kmのトラックは、スパとシルバーストンに次いでシーズン中で3番目に長いサーキットです。トラック中の約1.7kmは公道で、決勝は53周で争われます。気温は15~20℃と予想されており、熱によるデグラデーションの影響は限定されます。

昨年の戦略とレースの概要:
昨年は、メルセデスのルイス・ハミルトンが、ソフトタイヤでスタートし、30周目にミディアムへ交換する戦略で優勝しました。最も印象的な戦略は、チームメイトのニコ・ロズベルグによるものでした。ロズベルグは、重大なフラットスポットを生成したため、オープニングラップでソフトからミディアムへ交換しました。20位まで後退したロズベルグは、300km以上の距離を1セットのタイヤで走り切り、ラスト2周時点で自己ベストタイムを記録し、2位でフィニッシュしました。

予想される両コンパウンド間の性能差:ラップあたり0.8 - 1.0秒

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