« ピレリ、フリー走行で発生したニコ・ロズベルグの右リアタイヤのデフレーションに関して調査を行った結果、構造上の問題ではないことを確認 | トップページ | ベルギーGP決勝、ハミルトンがポールTOウィン »

2015/08/23

「我々にとって厳しいサーキットになることは分かっていた」 (ホンダ)

F1150823006hジェンソン・バトン (C)Honda Motor Co Ltd.

August 21/22/23 2015
2015 Formula 1 Shell Belgian Grand Prix (Spa-Francorchamps)

2015年8月22日(土)・予選  
会場:スパ・フランコルシャン  全長:7.004km

今週末のレースに向けて両ドライバーのマシンのパワーユニットを2つとも交換したために(これによりフェルナンド・アロンソは55グリッド降格ペナルティ、ジェンソン・バトンは50グリッド降格ペナルティを受ける)、今日の午後の予選はセッション開始前からすでに結果が分かっているようなものでした。

それでも、ジェンソンはグリッドポジションこそ彼の努力が表れる結果ではなかったものの、予選のラップタイムには満足しています。1分50.978秒という17番手のラップタイムでしたが、ペナルティのため、19番手に降格となります。

一方、エキゾーストの不具合によって今朝のFP3に参加できなかったアロンソは、マシンを予選に向けて準備するために短時間で多くのことを学ぶ必要がありました。ジェンソンと同様に、アロンソもプライムタイヤとオプションタイヤでそれぞれ1回ずつラップ計測に臨み、1分51.420秒のベストタイムをマークしました。アロンソは18番手でしたが、ペナルティを受けるため、決勝は20番手からのスタートとなります。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
FP3 20番手 タイムなし
予選
   Q1 18番手 1分51.420秒(オプションタイヤ) ※PU交換によるペナルティのため20番手からスタート
   Q2 -
   Q3 -
「難しい週末になることは分かっていました。スパは今年のF1カレンダーの中で全長が最も長いサーキットで、非常に長いストレートが複数あります。我々のマシンはストレートでスピードが不足しているため、戦略的な考えにもとづいて、今週末にペナルティを受けることを選択しました。

昨日のフリー走行では、赤旗中断やテレメトリーのトラブルでロングランができず、今朝はエキゾーストの不具合が発生したため、FP3に参加することができませんでした。そのため、今週末はまだ走り込みが十分にできていませんが、明日はレースを完走し、マシンへの理解を少しでも深められるようにしたいと思います。

レースを心から楽しむには、『雨が降る』といったような何かエキサイティングなことが起きる必要があります。ドライコンディションの場合は、我々にとって厳しいレースになるでしょう」

ジェンソン・バトン
MP4-30-04
FP3 18番手 1分51.981秒(トップとの差 +2.997秒) 12周
予選
   Q1 17番手 1分50.978秒(オプションタイヤ) ※PU交換によるペナルティのため19番手からスタート
   Q3 -
「今日のラップタイムは、3年前にここでポールポジションを獲得したときに匹敵すると感じました。午後はマシンをドライブするのが本当に楽しかったです。

午前中のセッションでは、コーナーの入り口でマシン後端の挙動に悩まされましたが、午後の予選に向けてマシンを改善することができました。アタックラップでフィニッシュラインをまたいだ際に、もう少し高い順位にいけるはずだと思ったにもかかわらず、実際には自分のすぐ前のドライバーのタイムからまだ1秒遅いと聞かされるのは辛いものがあります。そのタイム差を詰めるには、まだやるべきことがたくさんあります。

ここのサーキットが我々にとって厳しいものになることは分かっていました。明日のレースで他チームとのギャップを詰めるのは簡単ではないでしょうし、我々が競争力をつけるまでには、まだ長い道のりが待っています。ただ、少なくともマシンの感触は良好です」
エリック・ブーリエ | McLaren-Honda Racing Director
「今日ここスパ・フランコルシャンで行われた予選で、ともにワールドチャンピオンであるジェンソンとフェルナンドは完璧なラインを描きタイムラップを走行してくれました。
ただ、我々のマシンの特徴にまったく合わないサーキットで良いラップタイムを刻むチャンスはほとんどないために、両ドライバーはそれぞれ17番手および18番手というグリッドポジションを獲得するにとどまりました。

マクラーレンはその輝かしい歴史において、ベルギーグランプリで過去14回優勝しています。直近の勝利は3年前の9月のさわやかな気候の日に、ジェンソンがポールポジションからの素晴らしい走りで勝利を収めたものです。今日ここでのパフォーマンスを過去の栄光の時代に成し遂げた結果と比較するのは厳しいものがありますが、『ネガティブなことをポジティブな方向に持っていく』というのが我々の変わらぬ姿勢です。ですから、今とは対照的な過去の栄光を我々の原動力に変えて、ライバルチームとのパフォーマンスの差を詰めるために、Hondaとともに今まで以上に精力的に取り組みます。

最後尾からスタートする場合は、同じく後方の他チームのマシンとコース上でもつれる可能性がありますが、ジェンソンもフェルナンドも可能な限りポジションを上げるために全力を尽くしてくれるでしょう。

そうは言っても、明日の決勝がドライコンディションのままであれば、それはドライバーにとっては難しい注文です。明日のお昼ごろに雨が降り出せば、このチームから不満が出ることはないでしょう!」

新井康久 | 株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「本日は、アップデートが結果につながらない、残念な予選となってしまいました。

FP3では、ダウンフォース低減を試す予定でしたが、フェルナンド選手のクルマのエキゾーストにトラブルが出てしまい、FP3の走行プログラムを変更することになってしまったため、両車ともマシンのセッティングをまとめきることができませんでした。いつもながらの素晴らしいチームワークによって、フェルナンド選手のマシンを予選に間に合わせることができたことには感謝したいと思います。

明日は、最後尾からのスタートなってしまいますが、チームとして前向きに取り組むのみです」

|

« ピレリ、フリー走行で発生したニコ・ロズベルグの右リアタイヤのデフレーションに関して調査を行った結果、構造上の問題ではないことを確認 | トップページ | ベルギーGP決勝、ハミルトンがポールTOウィン »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「我々にとって厳しいサーキットになることは分かっていた」 (ホンダ):

« ピレリ、フリー走行で発生したニコ・ロズベルグの右リアタイヤのデフレーションに関して調査を行った結果、構造上の問題ではないことを確認 | トップページ | ベルギーGP決勝、ハミルトンがポールTOウィン »