ベルギーGP決勝レースリポート (ホンダ)
August 23 2015
2015 Formula 1 Shell Belgian Grand Prix (Spa-Francorchamps)
2015年8月23日(日)・決勝
会場:スパ・フランコルシャン
全長:7.004km
スパ・フランコルシャンの高速コーナーは、予想通り、McLaren-Hondaのパッケージには困難であることを証明する結果となり、我々の両ドライバーは13位(フェルナンド・アロンソ)および14位(ジェンソン・バトン)で本日のレースを終えました。
2人のドライバーともに素早いスタートで複数のライバルマシンを追い抜くことに成功し、3ストップ戦略で完走しました。バトンはマシンのERS(エネルギー回生システム)作動に不具合が発生したため、なかなか順位を上げることができず、チームメートからも引き離されてしまいました。一方のアロンソは、レース序盤はポジションをさらに上げたものの、それ以降は、マシンの全体的なペース不足により、周りにいた他のマシンを追い越すことができませんでした。
コメント
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-01
スタート 20番手
レース結果 13位
ファステストラップ 1分53.692秒 34周目(トップとの差 +1.276秒、5番手)
ピットストップ 3回:8周目(ピットストップ時間 2.89秒)、20周目(ピットストップ時間 4.70秒)および32周目(ピットストップ時間 3.00秒)
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「今回は厳しいレースでしたし、苦しい週末となりました。今日は競争力が全くありませんでした。
唯一楽しかったのはスタートです。20番手からスタートして、1周目の終わりには14番手までポジションを上げることに成功したのは、良い気分でした。それ以降は、マシンの全体的なペースが十分ではありませんでしたが、少なくとも今日は両マシンが完走したので、次のレースに向けて少しでも学ぶことができればと思います。
今はそれが我々の現状であり、(次戦の)モンツァも難しいレースになりますが、それ以降はもっと良いレースができることを確信しています」
ジェンソン・バトン
MP4-30-04
スタート 19番手
レース結果 14位
ファステストラップ 1分55.533秒 38周目 (トップとの差 +3.117秒、15番手)
ピットストップ 3回:11周目(ピットストップ時間 3.84秒)、20周目(ピットストップ時間 4.12秒、および35周目(ピットストップ時間 2.87秒)
[プライム→オプション→オプション→オプション]
「レース序盤から、ERSからのエネルギー伝達に問題を抱えていました。時折り、ERSからのエネルギー供給が異なる場所で行われ、結局、伝達および回生が正常に機能することはありませんでした。例えば、ラディオンを通り抜けるとすぐにエネルギー伝達が途切れてしまい、ICE(内燃機関)だけに頼るしかありませんでした。
それによって、かなりのパワーを失うことになり、ケメル・ストレートやブランシモンに続く直線をエネルギー供給が全くないまま走らざるを得ませんでした。その状況ではどうすることもできません」
ホンダモータースポーツリリース
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「今年のF1カレンダーにあるすべてのサーキットの中で、ここスパが我々のマシンに最も合わないサーキットであることは明らかです。
ですから、今日ここでのレース結果を見て、誰かを非難するということはありません。
確かに、McLarenが過去14回の勝利を飾ったベルギーグランプリで13位および14位という結果に終わったことは非常に残念ですが、我々は気分を害しているわけではありません。これからもHondaと協力して、できる限り根気強く取り組みながら、上位チームに返り咲くために不可欠な進化を遂げる構えです」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「アップデートを行ったパワーユニットを、ここスパに持ち込みましたが非常に厳しいレース結果となりました。
まず、今週末のフェルナンド、ジェンソンの2人のドライバーのプロフェッショナルなドライビングに感謝したいと思います。
しかしながら、彼らの期待に十分に答えられなかったことと、アップデートを心待ちにしていたチームやファンの皆さまの声に対して答えられずに残念に思います。
ここスパは、我々にとってエネルギー収支の厳しさが現実として予想以上であったと思います。
他マシンとの差をデータとしてもう一度見直し、モンツァに臨みたいと思います」
※レース結果ならびにポイントランキングは省略させて頂きました。
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