「新しい空力パッケージ。アロンソが数周走った感触は良好」 (ホンダ)
フェルナンド・アロンソ (C)Honda Motor Co Ltd.
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June 19 2015, PRACTICE
Formula 1 Grosser Preis Von Osterreich 2015 (Spielberg)
オーストリアGP レポートコメント
2015年6月19日(金)・1日目フリー走行
会場:レッドブルリンク 全長:4.326km
今日はMcLaren-Hondaの両ドライバーがさまざまなトラブルの影響を受ける結果となり、チーム全体にとって難しい一日となりました。
午前中はフェルナンド・アロンソのマシンに電気系ハーネスの接続に不具合が発生しましたが、ピットに戻ってメカニックがトラブルを修理したあとは走行を再開することができました。アロンソのマシンにはギアボックス関連の小さなトラブルもありました。
午後のセッションでは、アロンソは今回のレースに向けて導入された空力パケージをコース上で試しましたが、走行が制限されたことで、オプションタイヤを装着して走るチャンスがなかったため、そのポテンシャルを完全に測ることはできませんでした。
今週末、ジェンソン・バトンのマシンにはアップグレードした部品は搭載されていませんが、スーパーソフトを履いて臨んだ最初のラップを走行中に点火プラグの不具合が発生し、バトンもオプションタイヤでのタイムを計測することができませんでした。
部品交換には時間がかかり、同じトラブルがアロンソのマシンにも発生する可能性があったため、チームは午後のセッション終了間際に本日のプログラムを終了しました。
ホンダモータースポーツリリース
コメント
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-02
FP1 1分13.272秒(トップとの差 +2.871秒) 10周 17番手
FP2 1分11.517秒(トップとの差 +1.917秒) 17周 16番手
「今日は両セッションでいくつかの問題が発生しました。それらの内容については理解しているものの、不具合を修正するのに時間がかかり、コース上での走行時間をかなりロスしてしまいました。
FP1では電気系接続のトラブルが発生し、さらにギアボックスのソフトウェアに関する問題もありました。一方、FP2では、ジェンソンのマシンに点火プラグの問題が発生したため、予防策として我々もそこで、この日のプログラムをストップすることになりました。マシンには新しいエンジン部品を搭載しているので、今日、安全に走って、問題を十分に調査したうえで、明日はトラブルが起きないようにした方が良いと考えたためです。
ただ、それによって今日は走行時間が十分に取れず、新しい空力パッケージを理解し、マシンのパフォーマンスを最適化するために周回を重ねることができませんでした。
今日失った時間を明日取り戻せるようにします」
ジェンソン・バトン
MP4-30-01
FP1 1分12.920秒(トップとの差 +2.519秒) 30周 16番手
FP2 1分11.919秒(トップとの差 +2.319秒) 17周 18番手
「午後は点火プラグの問題が発生したため、それ以降は走行できず、残念でした。今日はあまり走り込みができなかったものの、午前と午後のセッションの間にマシンをかなり改善できたことはポジティブな点です。マシンに燃料を積んで競争力を確認できればさらに良かったと思います。
私はグリッドペナルティを科せられる可能性が高いため、明日は難しい一日になるでしょう。そうなった場合には、レース中にセーフティカーが導入されて、またゲームができるようになるよう祈るしかありません。そうなることを祈っています。
今は改善して、現時点で持っている力を十分に引き出し、今後のグランプリに備えて学ぶときなのです」
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「今日は小さなトラブルがたくさん発生し、それによって両セッションでの走行が制限されるという、我々にとってはフラストレーションが溜まる一日でした。
FP1の最初にフェルナンドのマシンに電気系の接続トラブルが発生し、それを修正するのに少し時間がかかってしまいました。その後、午前中のセッション終盤には、ギアを選択する際にちょっとした不具合が発生しました。
ただ、フェルナンドは新しい空力パッケージを装着して数周走ることができ、最初のフィードバックは良好でした。今日のうちに、そのマシンでさらに周回を重ねることができればよかったのですが、今夜データを解析し、明日、プッシュできるようにします。
ジェンソンについては、FP2で点火プラグに問題が発生し、それによってセッション終了前に走行を止めざるを得ませんでした。フェルナンドのマシンには不具合はありませんでしたが、予防策として彼のマシンもストップさせました。
マシンのポテンシャルは高いので、土曜日には何のトラブルもなく走行を重ね、マシンの実力が確認できるようにしたいと思います。明日は明日の風が吹くです」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「アップダウンが激しく距離が短いため、的確なエネルギーマネージメントを行うのが非常に難しいサーキットですが、FP1、FP2の両セッション中のトラブルにより、その調整のための貴重な走行時間を失ってしまいました。
ジェンソンのマシンは、FP2中に点火プラグのトラブルのために走行を止めざるを得ませんでしたが、フェルナンドのマシンには、FP1中はハーネスのコネクターの影響で時間を失い、FP2ではジェンソンのマシンのトラブルの確認が必要と判断し、セッションを終了しました。
土曜日の走行時間の中で、残された確認項目をチェックし、午後の予選につなげたいと思います」
今日は作業に遅れが生じましたが、予選および決勝に向けて十分に備えるために全力を尽くします」
※フリー走行結果は省略させて頂きました。
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