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2015/06/07

「収集した膨大なデータをこれから解析する」 (ホンダ)

F1150606006h

(C)Honda Motor Co Ltd.

June 5 2015, PRACTICE
Formula 1 Grand Prix Du Canada 2015 (Montreal)

2015年6月5日(金)・1日目フリー走行  
会場:ジル・ビルヌーブ・サーキット  全長:4.361km

McLaren-Hondaチームは、今日の限られたフリー走行の時間を最大限に生かし、ジル・ビルヌーブ・サーキットで内容の濃いスケジュールをこなしながら、激しい雨が降り出す直前に短縮プログラムを完了しました。

早朝に雨が降ったものの、1回目のフリー走行はドライコンディションのなか実施されました。ジェンソン・バトンは、ギアボックスの不具合によって最初の30分はコースに出られず 、スロースタートを切ることになりましたが、その後、ばん回し、25周を走行。一方、フェルナンド・アロンソはトラブルもなくFP1を終了しました。両ドライバーともプライムタイヤのみを履いて周回を重ね、この高速サーキット用に準備した複数の空力セットアップの評価を実施しました。

F1150606002h それに対して、2回目のフリー走行は、いかに雨に打ち勝つかというレースでした。ここモントリオールでは、セッション開始から20~30分経過した時点で悪天候となることが予想されていたため、ピットレーンのライトが緑色に変わった瞬間、両マシンは勢いよく コース上に出ていきました。フェルナンドもジェンソンも最初の30分は中断されることなく走り続け、途中でプライムタイヤからオプションタイヤに履き替えました。コース上での時間を最大限に使うために、両ドライバーともピットボックスでタイヤ交換を行い、雨が降り出す直前にガレージに戻りました。その後、雨が激しく降り出し、週末のカナダGPはドライコンディションが予想されていることから、ここで今日のプログラムを終了することにしました。

ホンダモータースポーツリリース

コメント
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-03
FP1 1分18.128秒(トップとの差 +1.916秒)34周 9番手
FP2 1分17.627秒(トップとの差 +1.639秒)21周 15番手

「今日のFP2のプログラムは、セッション前半にほとんどの内容をこなしたおかげで、雨の影響はそれほどありませんでした。 全体的には、今日は興味深い一日でした。FP1では色々試してみましたが、すべて期待どおりの動きでした。

今のところマシンのバランスと、カナダ戦に向けてアップデートした馬力については満足していますが、ここのコースの特徴は我々のパッケージにはあまり適しておらず、目標とするラップタイムからはまだ0.5秒ほど遅い状況です。ポジションについては、ここカナダでも前進する必要がありますが、達成するのは容易ではない でしょう。明日の予選では、中段グループに留まるのではないかと思います」

ジェンソン・バトン
MP4-30-01
FP1 1分18.786秒(トップとの差 +2.574秒)25周 15番手
FP2 1分18.135秒(トップとの差 +2.147秒)20周 18番手

「今朝のセッションを終えて、セットアップに関してはまだやるべきことが沢山あるとすぐに気がつきました。ただ、今は具体的に何をすればいいのかが分かっていますし、既にその作業も始めています。まだ多くの作業が残っていますが、明日の予選ではその成果を確認できるようにしたいですし、そうなると信じています。

1回目のフリー走行ではギアボックスの不具合が発生しました。2速に入ったままギアチェンジすることができなかったのです。ギアを 3速に入れる際に十分にダブルクラッチしなかったせいかもしれません。ただ、その問題はすぐに解決したので、セッション後半にはコースに戻ることができました。

今週末の天気予報については、みんなちゃんと理解していると思います。ですから、午後のセッションで雨が降り出した際には、その状況下でコース上に出て行く必要はありませんでした。コースがずぶ濡れになっていたのです。パドックには新しい部品が用意されていましたが、クラッシュしてしまったら、それで終わりです。せっかくアップグレードしたものが台無しになってしまいます。土日は雨が降らないと予想されているので、その時点でセッションを終了しました。

明日の予選でトップ10に入るのは簡単ではないでしょうが、何が起きるかは分からないので、トライしてみます」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「フリー走行1では、ジェンソンのマシンのギアボックスに少し不具合が出ましたが、すぐに解決し、プログラムを無事終了しました。フリー走行2では途中から雨が降ることが分かっていたので、 激しい雨によってセッション後半が走行不可となる前に、予定していた作業の大半を何とか完了しました。

雨が降ったのは残念でしたし、不都合ではありますが、ここモントリオールで豪雨に見舞われることがあるのは誰もが知っていますので、状況はみんな同じです。それに、今日は膨大なデータを収集することができたので、それを午後から夜にかけて解析します。明日の天気予報は比較的良いようなので、グランドスタンドの観客の皆さんや自宅でTV観戦される方々のために、今日、土砂降りになった後は誰も走ることがなかったコース上で、観る者を楽しませる予選を繰り広げたいと思います」

新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者

「ここカナダのサーキットの特徴は、2週間前のモナコのコースとは非常に異なります。高速の長いストレートが複数あり、ハードブレーキを要することで知られている難度の高いコースです。また、我々にとってはエネルギー設定が非常に難しいコースでもあります。

今日のフリー走行では、できるだけ多くのことを学ぶのを目標にしていました。FP1では各セクターを分析し、どの区間で性能を最大限に引き出せるのかを確認しましたが、FP2ではレースマネージメントに焦点を当てて作業に取り組みました。残念ながら、雨が降り出す前にすべてのプログラムを完了することはできなかったので、レース用の最善のセットアップを見極めるにはもう少し時間が必要です。そういう意味で、明日の3回目のフリー走行は重要です。

今日は作業に遅れが生じましたが、予選および決勝に向けて十分に備えるために全力を尽くします」

※フリー走行結果は省略させて頂きました。

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