タイヤへの負荷が非常に小さかったモントリオールで、 新型スーパーソフトによる30周以上の走行が可能に (ピレリ)
ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2015 カナダグランプリ 決勝
・トップ3は1ストップ戦略を採用: 下位には2ストッパーを含む多様な戦略が見られた
・ベッテルとマッサは、グリッド後方からのスタートながら 戦略を活かしてポイント圏内でフィニッシュ
2015年6月7日、モントリオール
ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのタイヤの摩耗とデグラデーションが極めて小さかったことにより、ソフトおよびスーパーソフトコンパウンドによるロングランが可能になり、1ストップ戦略が主流となりました。両コンパウンド間の性能差がラップあたり1秒未満だったため、その他の多彩な戦略を採ることも可能な状況でした。
メルセデスのルイス・ハミルトンがチームメイトのニコ・ロズベルグを抑え、キャリア通算37勝目を挙げ、ドライバーズチャンピオンシップでのリードを17ポイント差に広げました。ハミルトン、ロズベルグ、ボッタスのトップ3は、いずれもスーパーソフトタイヤでスタートし、ほぼ同じタイミング(3周以内の違い)でソフトへ交換するピットストップを行いました。
4位を獲得したフェラーリのキミ・ライコネンは、2ストッパー中の最上位ドライバーで、ただ一人第2スティントでソフトタイヤを使用しました。ライコネンは、第1スティントと最終スティントをスーパーソフトで走行したことによって、印象に残るラップライムを刻みました。
フェラーリのセバスチャン・ベッテルやウィリアムズのフェリペ・マッサなど、数名のドライバーが何時になく下位グリッドからのスタートとなりました。彼らは、戦略を駆使してポジションを上げ、ポイント圏内でフィニッシュしました。ベッテルは早めのピットストップを行い、レースの大半をソフトタイヤで走行しました。
ソフトタイヤでスタートした5名のドライバー中の一人であるマッサは、ライバルたちがピットストップを行う間にポジションを上げる長い第1スティントを走行後に、スーパーソフトに交換してフィニッシュしました。チームメイトのバルテッリ・ボッタスは、今シーズン初のメルセデスおよびフェラーリ以外からの表彰台獲得ドライバーとなりました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「予想通り、このサーキットの特性によって、両コンパウンドの摩耗とデグラデーションは極めて小さくなり、両コンパウンドは非常に安定していました。2回以上のピットストップが目標になっていますので、この点に関しては批判があるかもしれませんね。タイヤのスペックは4種類のみですから、あらゆる状況に完璧な組み合わせを提供することは時に難しくなることもあります。その中にあって、多くのチーム独自の戦略へのアプローチが見られました。特に、下位グリッドからスタートしたドライバーたちは、直接のライバルたちと異なる戦略を採ることによって、大きなポジションアップを可能にしました」
Truth-O-Meter:
我々は、多様な戦略が可能な中、1ストップ戦略が主流になると予測しました。この予測は的中し、冷涼なコンディション下、我々の予想よりもわずかに長いスーパーソフトでの走行が見られました。ハミルトンは、スーパーソフトでスタートし、32周目にソフトへ交換しました。
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