序盤のセーフティーカー導入がレースに影響を及ぼし、 1ストップ戦略を促進 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2015 オーストリアグランプリ 決勝
・グリッドペナルティーを挽回する戦略模索の中、 両コンパウンドによる長いスティントが見られた
・グランプリ後の火曜日と水曜日、 今シーズン最後のインシーズンテストが開催予定
2015年6月21日、シュピールベルク
オーストリアグランプリ決勝序盤のセーフティーカー導入によって、1ストップ戦略が大半のドライバーにとってデフォルトの選択肢となりました。オープニングラップでセーフティーカーが導入されたことから、各マシンは、燃料が最も重い状態の序盤4周を低速度で走行することができました。
午前中に雨がぱらついたものの、決勝は、気温16~18℃、路面温度24~27℃のドライコンディションの下で行われました。
パストール・マルドナード、セルジオ・ペレス、キミ・ライコネン、ダニエル・リカルド以外の全ドライバーが、P Zeroレッド・スーパーソフトでスタートしました。P Zeroレッドは、金曜日と土曜日のセッションにおいて、P Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約0.7秒速い性能を示していました。多くのドライバーがグリッド降格のペナルティーを課されていた中、長いスティントを走行する戦略を採用してポジションアップを狙うチームも見られました。
レッドブルのダニエル・リカルドは、ソフトタイヤで50周の第1スティントを走行し、18番グリッドのスタートからポイント圏内でフィニッシュしました。最後尾からスタートしたマクラーレンのジェンソン・バトンは、3周目にスーパーソフトからソフトへ交換して同様の戦略を試みましたが、戦略が実る前にリタイヤしました。
メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、圧勝でレースを制しました。両ドライバーともにスーパーソフトからソフトへ繋ぐ戦略を採用し、ロズベルグは38周目に、ハミルトンは40周目にピットストップを行いました。
各チームはオーストリアに留まり、火曜日と水曜日に行われる今シーズン最後のインシーズンテストに臨みます。このテストでは、レギュラードライバーとともに多くのリザーブドライバーもステアリングを握る予定です。昨シーズンとは異なり、ピレリとともに実施するタイヤ専用テストは行われません。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「当初から1ストップが主流になると予想していましたが、レース序盤のセーフティーカー導入によって、その予想が確実性を帯びました。低い気温下にあっても、タイヤは我々の期待に沿った性能を示し、ドライバーたちはタイヤ性能を最大限に活用することができたと思います」
Truth-O-Meter:
71周で争われる決勝で、我々は1ストップ戦略が主流になると予測し、ロズベルグも1ストップを採用しました。我々の予想は、スーパーソフトでスタートし、25周でソフトへ交換するものでした。ロズベルグは、レース序盤のセーフティーカー導入に助けられたこともあり、33周目にピットストップを行いました。
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