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2015/05/09

スペインの高温と粗い路面コンディションにも関わらず、 摩耗とデグラデーションは想定通り (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2015 スペイングランプリ フリー走行
・ハードとミディアム間の性能差は、ラップあたり1秒以上

2015年5月8日、バルセロナ
バルセロナで行われた金曜フリー走行での摩耗とデグラデーションのレベルは低く、プレシーズンテスト時に確認された2015年型ピレリFormula Oneコンパウンドの特徴があらためて示されました。

最新世代のハイブリッドターボマシンがもたらすトルクが昨年よりも増大している中、2015年型リアタイヤ構造の改良によって、熱と負荷の分散がより均等になり、摩耗とデグラデーションが抑制されています。

路面温度が50℃を超えるコンディション下で行われたフリー走行では、左フロントタイヤが限定要因となりました。明日以降も今日と同様となることが予想されています。昨年の決勝はリア・リミテッドのレースとなりましたが、今年は、2月のプレシーズンテストでも確認された通り、フロント・リミテッドのレースに戻ります。

スペイングランプリ用として、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが選択されています。午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)では、各チームはP Zeroオレンジ・ハードのみを使用しました。

午後のフリー走行2回目(FP2)でミディアムタイヤも使用されました。マシンのセットアップにもよりますが、両コンパウンド間にはラップあたり1秒以上の性能差が存在しています。気温が30℃近い中で行われたFP2において、各チームは、多様な燃料搭載量での両コンパウンドの動作を検証していました。バルセロナは比較的路面の改善が進みにくいため、決勝でも本日同様のタイヤ動作が予想されます。

バルセロナは、過去13戦中11回がポールポジションからの優勝であることから、予選のシミュレーションが特に重要で、セーフティーカー導入率が低いこともあり、ポールポジションが優勝に直結する可能性が非常に高いサーキットです。

メルセデスが両フリー走行セッションを席巻しました。FP1では、ニコ・ロズベルグがハードタイヤで最速となり、FP2では、ルイス・ハミルトンがミディアムタイヤでセッション最速タイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日のフリー走行は、路面温度と気温がプレシーズンテストの時よりもかなり高い中で行われましたが、テスト時同様のタイヤ動作を確認することができました。2015年型リアタイヤ構造への改良が効果を発揮していることは明らかで、昨年よりもタイヤに対する負荷が高くなっているにも関わらず、摩耗とデグラデーションは大幅に減少しています。したがって、決勝では2ストップが主流になると思います。各チームが熟知するサーキットだけに、極めて僅差のレースとなりそうです。タイヤマネジメントに関しては、些細なアドバンテージでもトラックポジションを大幅にアップすることに繋がるでしょう」

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今日の豆知識:

スペインでは、過去8年間で8名の異なるドライバーが優勝しており、スペイングランプリが想像以上に接戦であることを物語っています。2勝以上を挙げているドライバーは、フェルナンド・アロンソ(2006、2013年)とキミ・ライコネン(2005、2008年)のみです。本日のFP2で最速タイムを記録したルイス・ハミルトンは、自己新記録となる11戦連続表彰台獲得中です。

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