P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフト、理想的な耐久性を示す (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2015 中国グランプリ フリー走行
・冷涼な気温下でもグレイニングはほとんど発生せず
・上海での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.6~1.7秒
・決勝は2ストップが主流
2015年4月10日、上海
中国グランプリは、2週間前のマレーシアグランプリとは対照的に気温20℃前後での開始となりました。過去の中国グランプリでは、このような低温下では、長いストレートでトレッド表面がクールダウンされた際にグレイニングが発生することが珍しくありませんでした。グレイニングによって、コンパウンドはメカニカルな抵抗を失い、表面がもろくなり、特有の摩耗パターンが形成されます。しかし、本日の2回のフリー走行セッションでは、低い路面温度にも関わらず、ミディアムコンパウンドにはグレイニングが発生せず、ソフトコンパウンドに最小限のグレイニングが見られただけでした。通常のパターンとは異なり、FP2がFP1よりもわずかに低温のコンディションとなりました。
事前の予想通り、両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約1.7秒となっていますが、レース週末の進行とともにアスファルトにラバーが乗ることによって、この差は縮小していきそうです。今回と同じコンパウンドが選択されたメルボルンで見られたものと一致するこの性能差は、戦術が勝敗を左右するレースにおいて、数多くの戦略の選択肢を提供します。また、シーズン中で最長のストレートや多くのオーバーテイクポイントなどにより、トラック上で順位を上げるチャンスも大いに存在します。
メルセデスのルイス・ハミルトンが、本日の両セッションでともに最速タイムを記録しました。ハミルトンの最速タイムは、いずれも昨年のセッション最速タイムよりも速いものでした。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日の最も大きな収穫は、冷涼な気温の下でもグレイニングの発生が最小限度であったことです。したがって、フリー走行での作業は順調に進み、各チームは決勝への準備を効果的に行うことができました。両コンパウンド間の性能差は、ほぼ予測していた通りです。日曜日の決勝では、2ストップが主流になると思います」
今日の豆知識:
中国は、ピレリのモータースポーツ史の本質的な部分を形成しています。ピレリの国際的なモータースポーツでの初勝利は、1907年の北京-パリレースでした。60日間をかけ、ほとんど未舗装の15,000kmを走破したこのレースで、7リッターのイターラを駆るシピオーネ・ボルゲーゼ公爵が優勝しました。苛酷なコンディションにも関わらず、タイヤは、交換することなく完走できることを証明しました。
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