決勝時と同等のコンディション下で ミディアムとソフト共に熱によるデグラデーションレベルは低く、現時点での両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約2.0秒
(C)Pirelli Motorsport
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2015 バーレーングランプリ フリー走行
・明日は砂嵐の可能性も
2015年4月17日、マナーマ
金曜フリー走行の1回目と2回目は対照的なコンディション下で行われました。FP1が開始された午後2時は、気温が35℃を超え、路面温度も50℃を超えていたのに対し、FP2スタート時の午後6時の気温は30℃を下回り、路面温度も32℃前後となりました。
バーレーンでは、予選も決勝も午後6時に開始されるので、両セッションのコンディションは、FP2時のものと同等ということになります。路面温度が32℃前後だったFP2では、今週末用に選択されているP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトの熱によるデグラデーションレートは、シーズン中で最も粗い路面と気温29℃前後の中にあっても、予測範囲内の値でした。
周辺の砂漠からの砂が風に乗って路面上に運ばれる影響により、バーレーンではいつも大幅な路面の改善が見込まれます。現時点でのミディアムとソフト間の性能差は、ラップあたり約2秒となっており、戦略に複数の選択肢をもたらします。しかし、サポートレースの開催でトラック上に多くのラバーが乗ることによって、この性能差は縮小していきそうです。
予報によると明日は砂嵐の可能性があり、事態を一変させる危険要素をはらんでいます。砂嵐はグリップを失わせます。2010年末にピレリがバーレーンでのウィンターテストで砂嵐に遭遇した際には、1日中走行中断を余儀なくされました。
FP2では、メルセデスのニコ・ロズベルグがチームメイトのルイス・ハミルトンを抑えてトップに立ちました。FP1では、フェラーリによるワンツーとなり、キミ・ライコネンがセバスチャン・ベッテルを抑えて最速となりました。現時点でのロングランペースの分析によると、決勝はメルセデスとフェラーリによる接戦となりそうです。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日の摩耗とデグラデーションのパターンは、全く我々が予測した通りでした。予選と決勝時の目安となるFP2では特にそうでした。タイヤの観点からすると、20℃近くも高温のFP1から得られるものはあまりありません。データの収集パターンについては、このような両セッション間の気温差のために他のレースとは少し異なります。決勝では、ミディアムよりもラップあたり約2秒速いソフトタイヤが鍵となるでしょう。タイヤだけでなく全関係者にとって気掛かりなのは、明日の砂嵐の予報ですね。どんな予選となるか、見守りましょう」
今日の豆知識:
バーレーンは、33の諸島により構成されています。サーキットは、シトラやムハッラクとは橋で結ばれている最も大きなバーレーン島に位置しています。
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