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2015/03/29

雨が戦略を分けた予選: ハミルトン、Cinturatoグリーン・インターミディエイトでポール獲得 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2015 マレーシアグランプリ 予選
・フェラーリの両ドライバーとウィリアムズのバルテッリ・ボッタスは、 Q1でP Zeroオレンジ・ハードだけを使用
・暑いコンディションの決勝では3ストップが主流に

2015年3月28日、セパン
昨年同様、Q3がウェットコンディションの下で行われたマレーシアグランプリの予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンが、Cinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤを使用してポールポジションを獲得しました。フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、同じくインターミディエイトを使用して、ハミルトンとわずか0.1秒以内の差で2番手となりました。

フェラーリの両ドライバーとウィリアムズのバルテッリ・ボッタスは、他のドライバーたちがミディアムタイヤを使用する中、ハードタイヤのみでQ1を通過し、決勝用に1セットの新品ミディアムタイヤを温存しました。Q2に入って間もなく雨が降り始めたため、ドライバーたちの優先事項は、できるだけ早い時間帯でミディアムタイヤを使用してバンカータイムを記録することでした。その後、雨が激しくなり、セッションの大半で走行は見られませんでした。

雨が止み、Q3が30分遅れで開始され、ドライバーたちのタイヤ選択は、Cinturatoブルー・フルウェットとCinturatoグリーン・インターミディエイトに分かれました。その後、路面がややドライになり、Q3に進出した10名のドライバーは、インターミディエイトタイヤを使用してウェット路面からの最大限のグリップを得ることを試みました。ハミルトンは、インターミディエイトでの1回目のランで、キャリア通算40回目のポールポジションを確実にするタイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

午前中に行われた1時間の最終フリー走行(FP3)は、路面温度が58℃に達したドライコンディションで行われました。ニコ・ロズベルグが、ミディアムタイヤを使用して、同じくミディアムでのハミルトンのタイムを抑え、セッション最速タイムを記録しました。

明日の決勝では3ストップが主流になると予測されていますが、過去にも熱帯特有の気候に影響されているマレーシアグランプリだけに、もちろん天候状態に依存します。

通常通り、スターティンググリッドの上位10名は、Q2で最後に使用したタイヤを決勝のスタート時に装着しますので、10名全員がミディアムタイヤでスタートを切ります。10位より下位のドライバーは、ドライレースとなった場合、ドライコンパウンドを自由に選択することができます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「またしても、雨が多事を呼ぶマレーシアの予選となりました。高温が特にミディアムコンパウンドに試練を与え、今年初めての本格的なウェット走行になるなど、レース週末全体が大きなチャレンジになっています。プレシーズンテストを通じて、インターミディエイトタイヤがわずか数周使用されたのみでしたが、今シーズン初めての大量の雨により2015年型フルウェットタイヤでの初走行を見ることができました。エキサイティングな予選の終盤を含め、特にインターミディエイトタイヤは性能を発揮してくれました。今年の決勝は昨年よりも1時間早くスタートしますので、これまでよりも高い路面温度を経験することになります。したがって、戦略は広範囲に渡る可能性を残しながらも、3ストップがベストな選択肢となるでしょう」

ピレリの戦略予測:
56周で争われるマレーシアグランプリの決勝では、甲乙つけがたい2種類の3ストップ戦略が存在します。

最速戦略:
ミディアムでスタート、11周でハードへ、26周でハードへ、41周でハードへ交換。

もうひとつの3ストップ戦略:
ミディアムでスタート、11周でミディアムへ交換、24周でミディアムへ交換、37周でハードへ交換。

もし、デグラデーションが十分に抑制された場合、最速の2ストップ戦略は下記になります。
ミディアムでスタート、15周でハードへ、36周でハードへ交換。

予選中に降った雨が、これまでに路面上に乗ったラバーを洗い流してしまったため、デグラデーションレートを計算することが難しくなっています。理論的には、2ストップ戦略と3ストップ戦略にはわずかなタイム差しかないことから、戦略に柔軟なアプローチを採りつつ、レース中に戦略の切り替えを行うチームが登場する可能性もあります。

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