昨年の最高路面温度に迫る56℃という高い路面温度により 摩耗とデグラデーションは高いレベルに (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2015 マレーシアグランプリ フリー走行
・ハードとミディアム間の性能差は、ラップあたり約0.9~1.0秒
・エクストリームなコンディション下でもブリスターは見られず: 予選と決勝では雨の可能性も
2015年3月27日、セパン
セパンでのFP2時の路面温度56℃は、昨年のブラジルグランプリのレース週末中に計測された最高路面温度57℃に迫るものでした。
このようなタフなコンディション下、高負荷のコーナーと大きなダウンフォース荷重によって、デグラデーションのレベルは必然的に高くなり、タイヤ表面のオーバーヒートでグリップは低くなります。現時点で、今週末用に選択されているP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアム間の性能差は、ラップあたり約0.9~1.0秒です。
気温は、路面コンディション同様に厳しく、高い湿度を伴いながら36℃まで上昇しました。必然的に恒常的な雨のリスクが存在する中、明日は雨が降る可能性があります。今年は、昨年よりも決勝のスタート時間が早くなっていることからも、ウェットレースの可能性が高くなっています。決勝時の路面温度は、昨年よりも高くなることが予測されています。
メルセデスが本日の両フリー走行セッションで最速タイムを記録しました。FP1ではニコ・ロズベルグが、FP2ではルイス・ハミルトンが、それぞれ昨年よりも速いセッション最速タイムを記録しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「もし今日のようなコンディションが日曜まで続くようであれば、おそらくシーズン中で最も暑いコンディション下でのレースとなり、タイヤにとってはまさしく試練となるでしょう。ドライバーたちが左フロントタイヤを最もケアしなければいけないマレーシアでは、ミディアムコンパウンドの方がハードタイヤよりも若干厳しいかもしれません。そんな中でも、現時点でブリスターは発生しておらず、0.9~1.0秒ほどの両コンパウンド間のタイム差は、戦略の選択肢を広げるはずです。しかし、天候のせいで予測不可能なレースとなるマレーシアでは、何が起こるか予断を許しません」
今日の豆知識:
ラファエル・マルシエロが、ザウバーのマシンでFP1を走行し、グランプリ週末に走行した100人目のイタリア人ドライバーとなりました。直近のイタリア人優勝ドライバーは、当時ルノーのジャンカルロ・フィジケラで、2006年のマレーシアグランプリで優勝しました。ピレリタイヤを装着してグランプリ週末に走行した直近のイタリア人ドライバーは、2011年ブラジルグランプリのヤルノ・トゥルーリです。
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