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2015年2月

2015/02/28

アロンソ(マクラーレン)、YouTubeで元気強調

Fernando Alonso
チームの否定にもかかわらず依然容態に不安の声が収まっていないマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(33歳:スペイン)だが、本人自らYouTube(ユーチューブ)に動画を投稿、健康を強調するという異例の手段に訴えたことがわかった。

それによればまだ開幕戦への出場等については明確にされていないものの、現在体調にまったく問題がないと主張している。

話題になっているYouTube動画はこちら

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バトン(マクラーレン)、トラブルも「収穫多い一日」

Jenson Button (C)McLaren Group
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心配されたマクラーレン・チームの開発が大きく進歩したようだ。
バルセロナ合同テスト2日目となる27日(金)、ジェンソン・バトンがステアリングを握ったマクラーレン・ホンダ『MP4-30』はこの一日だけで101ラップを周回。
これまで9日間でトータル200周ほどだったのと比べればはるかに充実した一日になったことがわかる。

「やっとまともなテストになったということ。
まだまだやらなくてはならない仕事は山ほどあるけれど、間違いなく今日は充実した収穫の多い一日になったと思っている。
上位とのタイム差はあるにしても、僕らのほうが大きな進歩を遂げている筈だからね。
今日はシャシーもエンジンもエアロダイナミックスも、ほぼ予定通りにみんなでプログラムを進めることができた。
こういうのがテストというものだよ」と、ベテランのバトン。

セッション終盤、バトンの『MP4-30』は電気系のトラブルでストップしたが、その後ガレージでは通常に始動したということだ。

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2015年F1暫定エントリーリスト(2/27)

27日(金)、FIA(国際自動車連盟)は修正された2015年のF1エントリーリストを発表した。
前回の暫定版からケータハムF1が消滅した一方、ロータスとマノー(旧マルシアF1)は登録とされた。
なおマノーのもう一つのシートは未定となっている。

【2015年暫定F1エントリーリスト】(12/24)

Team Constructor N0. Driver Nat. N0. Driver Nat.
Mercedes AMG Petronas(GER) Mercedes 44 ルイス・ハミルトン GBR 6 ニコ・ロズベルグ GER
Infiniti Red Bull Racing(AUT) Red Bull Renault 3 ダニエル・リカルド AUS 26 ダニール・クビアト RUS
Williams F1 Team(GBR) Williams Mercedes 19 フェリッペ・マッサ BRA 77 バルテリ・ボタス FIN
Scuderia Ferrari(ITA) Ferrari 5 セバスチャン・ベッテル GER 7 キミ・ライコネン FIN
McLaren Racing(GBR) McLaren Honda 14 フェルナンド・アロンソ ESP 22 ジェンソン・バトン GBR
Sahara Force India(IND) Force India Mercedes 27 ニコ・ヒュルケンバーグ GER 11 セルジオ・ペレス MEX
Scuderia Toro Rosso(ITA) STR Renault 33 マックス・フェルスタッペン HOL 55 カルロス・サインツ・ジュニア ESP
Lotus F1 Team(GBR) Lotus Mercedes 8 ロマン・グロージャン FRA 13 パストール・マルドナド VEN
Sauber F1 Team(SUI) Sauber Ferrari 9 マーカス・エリクソン SWE 12 フェリッペ・ナスル BRA
Manor GP Racing(GBR) Manor Ferrari TBA ウィル・スティーブンス GBR --- TBA ---

(TBAは未定)

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バルセロナ合同テスト2日目タイム(2/27)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'22.792 106
2 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'23.995 90
3 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'24.071 141
4 S.ベッテル GER Ferrari 1'25.339 143
5 J.バトン GBR McLaren Honda 1'25.590 101
6 P.マルドナド VEN Lotus Mercedes 1'26.705 140
7 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Renault 1'26.766 139
8 D.クビアト RUS Redbull Renault 1'26.965 84
9 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'28.412 77

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2015 TestTime : 1'23.500 F.マッサ Williams Mercedes(2/26)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/27

マクラーレン・ホンダ、今度はハイドロリック系トラブル

Jenson Button (C)McLaren Group
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先のバルセロナ合同テストでMGU(Motor Generator Unit:電動機/発電ユニット)シールのトラブルに見舞われたホンダ製パワーユニットは、その後の対策品でも再びトラブルが再発。
このためマクラーレン・チームは自社開発したパーツを今週のテストに使用したとみられる。

ところが26日(木)スタートした後半のテスト初日、ジェンソン・バトンがドライブした『MP4-30』に今度はハイドロリック系にオイル漏れが発覚。
このトラブルのためこの日の周回はわずか7ラップに留まることとなった。
ただしチームはこの日のリポートすら発表していない。

なおテスト2日目はテストドライバーのケビン・マグヌッセンが担当する予定だったが、この日のトラブルで再調整となる見通しだ。
前回クラッシュ・入院したアロンソのほうは今週はすべて欠場の予定。

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ロータス、カルメン・ホルダと開発ドライバー契約

Carmen Jorda (C)Lotus F1 Team

26日(木)、ロータス・チームは2015年の開発ドライバーとしてスペインの女性ドライバーであるカルメン・ホルダ(26歳)と契約したことを明らかにした。

父親もレーシングドライバーだったというホルダは10歳からモータースポーツを始め、この3年間GP3シリーズに参戦(昨季はノーポイント)。
シーズン中はすべてのテストとグランプリに帯同、仕事はシミュレーターのみに留まらず実際のサーキット走行も行う予定という。

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混乱のドイツGP、今年開催の目途立たず

2011 Nurburgring (C)Mercedes Motorsports
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かねて多くのF1ドライバーを輩出してきたドイツだが、近年はF1人気に翳りがみえ、最近はホッケンハイムとニュルブルクリンクとの間での交互開催となっている。
順番でいくと今年はニュルブルクリンクの番になるが、主催者は深刻な財政難を訴えていて、そのためおそらくはホッケンハイムの代替開催になるものとみられていた。

ところがニュルブルクリンクの主催者が「FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の要求する開催権料が高騰していてホッケンハイムへの変更もままならない」と訴えていることをスイスの専門誌『モータースポーツ・アクチュエル』誌は伝えている。

開催契約がまとまらなかった場合、最悪今年のドイツGPが不開催という可能性もない訳ではない。
かつてはヨーロッパGPと合わせ1国2グランプリ開催を誇ったF1王国ドイツにも、近年明らかに退潮がみられ始めているようだ。

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バルセロナ合同テスト1日目タイム(2/26)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'23.500 103
2 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'24.276 122
3 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'24.881 48
4 D.クビアト RUS Redbull Renault 1'25.947 75
5 R.グロージャン FRA Lotus Mercedes 1'26.177 75
6 K.ライコネン FIN Ferrari 1'26.327 80
7 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Renault 1'26.962 86
8 J.バトン GBR McLaren Honda 1'31.479 7

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2015 TestTime : 1'24.067 R.グロージャン Lotus Mercedes(2/22)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/26

フォース・インディア、『VJM08』を正式公開

Force India 『VJM08』 (C)Sahara Force India F1
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25日(水)、フォース・インディア・チームがやっと2015年仕様の新型車『VJM08』を正式発表した。

同チームではいち早くメキシコで2015年の体制発表を行ったが、この時は外見だけを整えた「カムフラージュ」。
その後ヘレステストは欠場、先週のバルセロナテストには実質旧型マシンでの参加となっていたもの。

知られているように、フォース・インディアはドイツ・ケルンにあるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の風洞設備を使ってエアロダイナミックスを開発しているが、同様にレンタル契約を持つケータハムF1らとの兼ね合いもあって開発が遅れたとのことだ。

26日(木)から始まるシーズン前最後のテストにはこの新型車での参加ということになる。

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マノーF1、W.スティーブンスをレースドライバーに指命

Will Stevens (C)Caterham F1 Team
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今シーズンの参戦を目指すマノー・レーシング(旧マルシアF1)は、2015年のレースドライバーの一人としてウィル・スティーブンス(23歳:イギリス)を指名したことを明らかにした。

スティーブンスは昨季最終戦アブダビGPに、当時のケータハムF1から中途離脱したマーカス・エリクソンの後任としてF1デビューを果たしている。
(そのときのチームメイトは小林可夢偉)

同チームは昨年のマルシア同様フェラーリ製のパワーユニットを搭載する2015年仕様マシンを鋭意準備中とのことで、ほんとうにメルボルンの地に間に合わせることができるのか注目が集まっている。

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アロンソ(マクラーレン)退院も最終テストは欠場

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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バルセロナ合同テスト最終日にクラッシュしたマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソが、25日(水)やっと市内の病院から退院したことがわかった。
「念のため一晩だけ」としたチームの説明とは裏腹に、都合4日間病院に留め置かれたことになる。

また今日26日(木)からスタートするシーズン前最後となる2度目のバルセロナ合同テストも全欠となる見込みで、これによりアロンソはあとぶっつけ本番で開幕戦オーストラリアGPに臨むことになる。

なお今週のテストはチームメイトであるジェンソン・バトンと、昨シーズンレースドライバーだったリザーブドライバーのケビン・マグヌッセンが務める予定という。

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FIA、TVカメラ・ブラケット修正指示

Jerez Scene (C)Scuderia Toro Rosso

Barcelona Scene (C)Scuderia Toro Rosso

現在F1マシンに義務付けられているTVカメラ装着のためのブラケットだが、多くのチームが採用するウィング型のものについて、FIA(国際自動車連盟)が修正を指示していることがわかった。

それによればブラケットは規定で15cm以内と定められているが、空力抵抗を減少させるため複数のチームでこれに違反しているというもの。

実際にトロ・ロッソの新型車『STR10』を確認すると、今回のバルセロナでは水平なものになっていて、ヘレス合同テストの時とではブラケットの形状に違いがあることが確認された。

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2015/02/25

C.ホーナー代表(レッドブル)、「まだメルセデスとは差」

Christian Horner (C)RedBull Racing
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昨シーズン、メルセデス陣営と比べ非力なルノー・エンジン搭載で苦戦したレッドブル・レーシングだが、これまで2回のシーズン前テストを終え「まだメルセデスとは差がある」ことを認めている。

これは同チームのクリスチャン・ホーナー代表がドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に語ったもので、その中でこのイギリス人は「今年のルノー・エンジンが昨年より出力を上げていることは確認できた。
しかし全域に渡ってというものではない。
そのためそれがドライバビリティに影響を及ぼしているのも事実だ。
ただ、そうした問題はある程度ソフトウェアの進化によって解決できるものと考えている。
今はまだメルセデスに後れを取っているが、開幕までになんとか追い付きたいと思っているよ」と、語っている。

これまでのテストでは同チームのリカルドがトップタイムを記録するなどしているが、その一方でメルセデスAMGはまだ100%の実力を披瀝していないとも受け止められている。

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ホンダ、「カスタマー供給どころじゃない」

新井康久(ホンダ)(C)Honda Racing
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開幕まであと4日間のテストを残すだけになったマクラーレン・ホンダ、いまだに満足いく周回ができていないばかりか、先のバルセロナ合同テスト最終日には手痛いアクシデントに見舞われた。
こうした状況にホンダのF1プロジェクト総責任者である新井康久氏は、「カスタマー供給どころではない」と、厳しい現実を認めている。

「正直いっていまのところ他のいかなるチームからもパワーユニット供給の打診は受けていない。
ここまでの現実をみればそれも当然かな。
このまま開幕を迎えて、シーズン末のでにそういう話があるかも正直疑問だ」と、事実上単独供給が続くとの見通しを明らかにした。

先の体制発表会では、2016年シーズンからはマクラーレン以外のチームにも供給する可能性があるとの見解を示していたもの。

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アロンソ(マクラーレン)、最終バルセロナテスト不参加も

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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バルセロナ合同テスト最終日にクラッシュし、その後市内の病院に搬送・入院したフェルナンド・アロンソについて、マクラーレン・チーム側の説明にもかかわらず事故原因やアロンソの容態について憶測が止まっていない。

チームは、事故の直接原因は突然吹いた強風。
またアロンソの容態にも問題はなく入院は念のためしただけ、としている。
しかしアロンソが一時意識を失ったという話もあり、また一晩だけとされた入院がまだ続いているということでパワーユニットからの漏電が事故原因でアロンソは感電したとの説が流れているもの。

今週の木曜日(26日)にはシーズン前最後となるバルセロナ合同テストがスタートするが、今もなお入院中であればアロンソがこのテストに参加することは考えられそうもない。

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韓国GP、「巨額違約金払うなら開催したい」

Korean Circuit (C)Mercedes Motorsports
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2010年から2016年までの7年間、さらに5年のオブションを含むという長期の開催契約を結んでスタートした韓国GPだったが、わずか4回の開催で中止を余儀なくされた。
韓国GPの主催者であるKAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)はすでに解散し、開催権は地元の全羅南道が出資した組織委に移っているとのことだが、地元『朝鮮日報』契約打ち切りによる違約金は最大1億ドル(約120億円)にもなると伝えた。

実際の違約金はこれほどではないと言うものの、事実上開催による経費よりも違約金のほが高くなることから、主催者は一転F1開催復活を求める意向と報じられて注目されている。
ただ右往左往するこうした韓国GP主催者の意向について、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)は「韓国がどこまで本気なのか図りかねる」と、当惑気味という。

なお2015年についてはすでにカレンダーが確定しているため、今から復活はあり得ないとのことだ。

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2015/02/24

ウォルフ(メルセデス)、ハミルトンとの直接交渉に苦慮

L.Hamilton & T.Wolff (C)Mercedes Motorsports
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今シーズン末でメルセデスAMGチームとの契約が満了するとされるルイス・ハミルトン(30歳:イギリス)だが、2016年以降の契約交渉に当たっているメルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「直接交渉」の難しさに苦慮していることを明らかにした。

イギリスの『デイリー・メール』によれば、ハミルトンは昨年マネージメントを委託していた『XIXエンターテインメント』との契約を解消、コマーシャル活動については新たに『パープルPR』社と契約を結んだということだが、ドライバー契約交渉は自身の手で行っているという。

しかしF1の契約は多岐に渡る難解なもの。
ウォルフ氏は「契約という性格上、彼と激しくやり合わなければならない場面も多いが、その一方で会社の上司としてドライバーとは良い関係を維持しなくてはならない。
マネージメント会社が相手ならいいが、直接交渉というのは簡単なものじゃないよ」と、こぼしている。

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スペイン紙、ホンダ社長交代のF1への影響懸念

Honda (C)Honda Racing
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日本では農水閣僚の辞任が大きなニュースとして伝えられているが、海外メディアはむしろホンダ社長の突然の交代劇のほうに関心が高まっているようだ。

スペインを代表する日刊紙『マルカ』は、ホンダの伊東孝紳社長辞任の主要な理由として「欠陥エアバッグによる市販車の大量リコール」など市販車部門の不振が原因と指摘する一方、モーターレーシング界においては「ホンダのF1復帰」と「アロンソの獲得」には伊東社長が主体的に関わったとして辞任による悪影響を懸念。
「ホンダの社長交代でF1に影響があるとすればマイナス面しか考えられない」と、危惧している。

伊東社長はF1復帰会見で「新世代のF1へのチャレンジ」を宣言したが、その傍らでマクラーレンのマーティン・ウィットマーシュ代表が「チャレンジの継続」を強調していたのが印象的。
万一またホンダがトヨタ同様、途中でF1参戦を投げ出すようなことになれば、日本への批難は避けられない。

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アロンソ事故、憶測の否定にマクラーレン躍起

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バルセロナ・サーキット最終日、3コーナー出口でクラッシュしたフェルナンド・アロンソの事故原因について、マクラーレン・チームが行われた。憶測の否定に躍起となっている。

マクラーレンは事故原因として「予測不能な突風」によるコントロール不能でコースアウトしたと説明している。
この日のバルセロナは強い風が吹いていたのは事実だが、しかし同様に風でコースアウトしたサインツJr.(トロ・ロッソ)が軽微な処理で終わっているのに比べ、アロンソがヘリコプターで市内の病院に緊急搬送、さらに一晩留め置かれたのは奇異に感じられる。
こうしたことからパドックでは『MP4-30』に漏電事故が起き、このため感電したアロンソはマシンをコントロールすることができなくなったのでは、との見方が一部でされているもの。

しかしチームはこれを完全に否定、マシンに問題がなかったことを強調。
ただ、午後から走行予定だったバトンはこの日のテストをキャンセルされている。

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ホンダにさらなる衝撃、伊東社長辞任へ

伊東孝紳社長 (C)Honda Racing
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23日(月)、ホンダは伊東孝紳社長(61)が6月の株主総会後の取締役会で退任し、後任社長に八郷隆弘/常務執行役員が就任する人事を内定したことを明らかにした。

伊東社長は第四期F1活動を推進するなどモータースポーツ活動に前向きだったことで知られているが、ここ一連の品質問題などで業績が伸び悩むなど経営の責任を取らされた形。
この異動がスタートしたばかりのホンダF1プロジェクトに影響が出ないか関係者は懸念している。

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2015/02/23

各チーム、バルセロナでフルウェットを除く全タイヤを試し、開幕への準備を進める (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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Pre-Season test two: バルセロナ 2015年2月19-22日
・バルセロナテストで、あらためて2015年型マシンの性能向上が示された
・数多くのドライバーが、昨年のスペイングランプリのポールタイムを更新
・ピレリ、2015年スペイングランプリとハンガリーグランプリのタイトルスポンサーに

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「ここバルセロナでも、ヘレス同様に低温と小雨に見舞われましたが、各チームは、フルウェットを除く全コンパウンドを使用し、インターミディエイトによる貴重な走行機会も含め、豊富なテスト走行を行うことができました。カタロニアサーキットは、テクニカルで多様性に富むサーキットとして有名で、タイヤ動作のあらゆる側面を試すには理想的なテスト開催地です。まだ今シーズンについて多くを語るには時期尚早ですが、テストでのラップタイムは今年のマシンが昨年よりも速いことを示しており、数多くのタイムが昨年のスペイングランプリのポールタイムを更新しました。各チームは、2015年型ピレリタイヤの特性を把握し、彼らの新型マシンヘ適応させることを目指して、ピットストップ練習を含む非常に多彩なテストプログラムを消化することができました。こうした作業は、今週の木曜日からバルセロナで開催されるテストでも継続されます。各チームにとって、次回のテストが今シーズン開幕前の最終調整機会となります。また、今年も昨年同様に、ピレリがスペイングランプリ(5月)とハンガリーグランプリ(7月)のタイトルスポンサーを務めることとなりました」

2015年型タイヤレンジに加え、各チームは、バルセロナでプロトタイプのミディアムタイヤを試すことができました。このプロトタイプタイヤは、タイヤ開発の一環としてピレリによって評価されます。ヘレスで‘ウィンター・ハード’プロトタイプを使用しなかったチームは、‘ウィンター・ハード’をバルセロナへ持ち込むことができました。

各チームには、2015年を通じて110セットのタイヤがテスト用に割り当てられています。

(昨年割り当てられた135セットから減少しています。)

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4日間のテストを通じて、合計3134周の走行が行われ、昨年のスペイングランプリのポールタイム1分25秒232を更新する多くのタイムが計測されました。今年のピレリタイヤは、リアタイヤの新型タイヤ構造を特徴としており、より均等に温度を分散させ、ラップタイムの向上にも寄与しています。

2月26日-3月1日の4日間、バルセロナでテストが予定されています。

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ピレリジャパン・プレスリリース

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サインツJr.(トロ・ロッソ)もクラッシュ

Carlos Sainz Jr. (C)Redbull Racing
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22日(日)のバルセロナ合同テストではアロンソ(マクラーレン)のクラッシュが大きな話題となつたが、その後まもなく今度はトロ・ロッソの新人カルロス・サインツ・ジュニア(20歳:スペイン)もコースアウト・クラッシュを演じている。

こちらはこの日カタロニア地方を吹き抜けた強い風が原因という。
88ラップを周回後3コーナーでクラッシュした後サインツJr.はアロンソと同様バルセロナ・サーキットのメディカルセンターに運ばれた。

「確かに終わり方は格好いいものじゃなかったけれど、テスト全体としては満足いくものだった。
マシンも着実に進化しているし、自分もそれに合わせて成長しているからね。
あとは来週のテストでさらにマシンに慣れ、万全の体制で開幕を迎えたい」と、元WRC(世界ラリー選手権)チャンピオンの子息。

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E.ブイユ代表(マクラーレン)、「よくあるアクシデント」

R.Dennis & E.Boullier (C)McLaren Group
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そのドライビング能力が高く評価される元F1チャンピオンが遭遇したアクシデントだっただけに、アロンソの一件には関係者も高い関心をみせているが、マクラーレン・チームのエリック・ブイユ代表は「テストでは普通によくあるアクシデント」と、特に問題があったものではないことを強調している。

それによればアクシデントは単にタイヤの限界を超えてコースオフしたもの。
またアロンソに入院の措置が採られたのは慎重を期しただけ、と説明している。
「今日はテスト最終日だし無理をすることはない。
また来週のテストで遅れは取り戻す」としている。

事実、メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンらも「低い気温の中でタイヤがまったく機能していない」と、ピレリタイヤのグリップの低さに不満を吐露しているという。

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アロンソ(マクラーレン)、脳しんとうで一晩入院

Signboard (C)McLaren Group
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バルセロナ合同テスト最終日にクラッシュしたマクラーレン・チームのフェルナンド・アロンソ(33歳:スペイン)は、緊急搬送されたバルセロナ市内の医師による診断の結果、一時的に脳震盪(のうしんとう)を起こしていたとされ、一晩入院する措置が採られた。
ただチームの発表によればこれは念のための予防措置ということで、特に心配されるようなものではないとのこと。

なお当初マクラーレン・チームではマシンを修復して午後のセッションを僚友ジェンソン・バトンに託すとしていたが、精密なマシン分析には時間を要するということで今回残りの走行を断念したことを明らかにした。

ただこれによりウィリアムズが400周オーバー、メルセデスやロータスらいずれも4日間でトータル350周を超える周回を重ねたのに対し、マクラーレン・ホンダはわずか124ラップに留まり信頼性に課題を残す形となった。

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マクラーレン・ホンダ散々、アロンソクラッシュで病院へ

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22日(日)バルセロナ合同テスト最終日に臨んでいたマクラーレン・チームだが、この日ステアリングを担当したフェルナンド・アロンソが午前のセッションでクラッシュ、病院へと搬送されるアクシデントに見舞われた。

チームのスポークスマンによれば、アロンソはCET(中央ヨーロッパ標準時)12時35分、3コーナーでコースアウトしてウォールにクラッシュ。
直ちにサーキットの医師らが駆け付けたところ、意識もあり無事とみられたが念のためヘリコプターでバルセロナ合同テスト市内の病院に搬送され精密検査を受けたとのこと。

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バルセロナ合同テスト4日目タイム(最終:2/22)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 R.グロージャン FRA Lotus Mercedes 1'24.067 111
2 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'24.321 131
3 D.クビアト RUS Redbull Renault 1'24.941 104
4 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'24.956 73
5 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'25.345 129
6 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Renault 1'25.604 88
7 S.ベッテル GER Ferrari 1'26.312 76
8 N.ヒュルケンバーグ GER Force India Mercedes 1'26.591 36
9 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'27.956 20

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2015 TestTime : 1'24.348 P.マルドナド Lotus Mercedes(2/22)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/22

最速記録のマルドナド(ロータス)、「とてもポジティブ」

Pastor Maldonado/Aero (C)Lotus F1 Team
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シーズンを占うバルセロナ合同テスト。
初日の19日(木)に続いて3日目のこの日も最速タイムを記録したロータス・チームのパストール・マルドナド(29歳:ベネズエラ)はまだテストながら十分に手応えを感じ取ったようだ。

「今の時期にタイムを争っても意味がないことだけど、やっぱり気分はいいね。
それよりも今日は100ラップ以上も周回を重ねられたことが大きいよ。
おかげでこのマシンのいろいろなことを学べたし、エアロダイナミックスなどさまざまなトライをすることができたからね。
昨年のいまころ、僕達が味わった苦労を考えればなおさらそれが感じられるというものだよ。
とにかく今はすべてがポジティブ。
このままの勢いでシーズンを迎えられたらいいね」

関係者によればタイムはスーパーソフトを履いての一発ということだが、それでもこの時期に好タイムをマークすることはスポンサー向けなどで必要なことでもある。

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マクラーレン・ホンダ、想定内の「シールトラブル再発」

Jenson Button (C)McLaren Group
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21日(土)、マクラーレン・チームのバルセロナ合同テストを初日から妨げたMGU(Motor Generator Unit:電動機/発電ユニット)のシール問題だが、改修を施した筈のこの日もトラブル再発に見舞われた。

3日目のこの日ステアリングを担当したバトンの周回は全ドライバーの中で最少のわずか24ラップ。
当然のことながらタイムも最下位、スーパーソフト装着とはいえトップだったマルドナド(ロータス)からは実に5秒近い差を付けられるに留まった。

バトンは「初日に遭遇したのと同じトラブル。MGU-Kのシールが破損したそうだ。
だから今日も簡単な空力テストとわずかなピットストップ練習しかできなかったよ。
マシンはどの程度?と聞かれても、満足に走れたことがないんだから答えようがない。
ドライバーとしてはとにかく早く問題を解決して欲しいだけ」と、コメント。

ホンダはトラブルは想定内として最終日の22日(日)にはさらに改良を施したシールに変更するとしている。

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ルノー、再びコンストラクターとしての参戦に意欲

Renault 30th (C)Renault F1 UK
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かつてF1にターボという新しい概念を初めて導入、その後2000年代にはフェルナンド・アロンソを擁し、自身コンストラクターとして念願のタイトル獲得。
さらにエンジン・サプライヤーとしてもセバスチャン・ベッテルとレッドブル・レーシングで王者に君臨し続けたフランスの名門ルノーだが、レギュレーションが変更された昨季は大不振。
長いパートナーだったロータス・チームも陣営を離れ、今季はレッドブル&傘下のトロ・ロッソという2チームだけの供給に留まる始末となった。

こうしたことを受け、ルノーが再びコンストラクターとしてF1参戦を窺っているのでは、とのニュースが流れて関係者を驚かせている。
その対象はトロ・ロッソという。
同チームを買収し、自身の手でプライドを取り戻したいというもの。
その裏には当然のことながら現状に不満を募らせるカルロス・ゴーン/CEOの意思が働いているのは明らかとみられる。

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レッドブル、アウディに400億円でチーム売却申し出?

Redbull Drink (C)Redbull Racing
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4年連続でF1タイトルを獲得、F1盟主として君臨したレッドブル・レーシングだが、レギュレーションが変更された昨季は王者から陥落の浮き目に遭った。
そのレッドブル・グループの総帥であるディートリッヒ・マテシス/オーナーが、F1チームの売却をドイツの自動車メーカー『アウディ』に持ち掛けたとの報道がドイツ国内で報じられ注目を集めているとのことだ。

それによれば金額も総額3億ヨーロ(約405億円)という具体的なものまで伝えられているが、当のマテシス/オーナーは「そんな在庫一掃セールのようなことをするつもりはない」と一笑に付したと『スピードウィーク』は報じている。

億万長者である同オーナーがお金に困ったとは考えにくく、逆にさらなる資金を投じてF1の商業権そのものを買い取る野心がレッドブルにはあるのではとの見方まで伝えられている。
実際に、F1以外でもさまざまなスポーツ分野でレッドブルの席巻がみられるのは事実だ。

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バルセロナ合同テスト3日目タイム (2/21)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 P.マルドナド VEN Lotus Mercedes 1'24.348 104
2 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Renault 1'24.739 129
3 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'26.076 101
4 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'26.340 53
5 S.ベッテル GER Ferrari 1'26.407 105
6 D.クビアト RUS Redbull Renault 1'26.589 112
7 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'26.912 55
8 P.ウェーレイン GER Force India Mercedes 1'27.333 81
9 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'27.556 49
10 J.バトン GBR McLaren Honda 1'29.151 24

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2015 TestTime : 1'24.574 D.リカルド Redbull Renault(2/21)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/21

テスト進捗も、「予定の半分」とマクラーレン首脳

Signboard (C)McLaren Group
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これまでのテストでは最も充実した一日を送ったと評価されるマクラーレン・ホンダだが、マクラーレン・チームのエリック・ブイユ代表は「ここまでの進捗状況は予定の半分」と、戒めた。

「確かにこれまでの散々な状況から比べれば今日は増しな一日だったと言えるかも知れないが、こんなことで幻想を抱いてはいけない。
なぜなら今のわれわれは予定の半分にしか達していないのだから。
シーズン前に用意されたテスト期間は全部で12日間。
今日までそのうちの半分が過ぎてしまったのに、われわれはいまやっと走り出したに過ぎないではないか。
残念ながら、残されたたったの6日間で100%の準備ができるなどと甘く考えてはならないよ」

しかしそれでも同代表は「来週の最後のテストで大幅な進化があって欲しい」との希望的観測を口にした。
来週は26日(木)から3月1日までの4日間、シーズン前最後となるテストが同じバルセロナ・サーキットで行われる。

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新井康久(ホンダF1責任者)、「生産的な一日だった」

新井康久(ホンダ)(C)Honda Racing
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これまでのテストの中では順調と言える一日を送ったバルセロナ合同テスト2日目の内容について、ホンダのF1プロジェクト総責任者である新井康久氏は「これまでで最も生産的な一日だった」と、述懐した。

「今日のテストは間違いなく生産的なものだったと思う。
まだ不完全なパワーユニットながら、今日は有益な周回をすることができたので満足している。
とりわけ来週末にはわれわれのパワーユニットのホモロゲーション期限が来るので、今日これだけ走れたことは有意義なものだったと思っている。
残る土・日の2日間でも、少しでも多くのインフォメーションが得られるようマイレッジを重ねていきたい」

この日アロンソはトータル59ラップを周回、トップのリカルド(レッドブル)からは1秒以上遅れるものだったが全10台中7番手タイムを記録している。

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アロンソ(マクラーレン・ホンダ)、周回制限も「好感触」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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バルセロナ合同テスト初日からMGU(Motor Generator Unit:電動機/発電ユニット)のトラブルに見舞われ、2日目の20日も走行に制限があったとされるマクラーレン・ホンダ『MP4-30』だが、この日ステアリングを握ったフェルナンド・アロンソはマシンのポテンシャルに好感触を得たようだ。

この日の『MP4-30』はトータル59ラップと、また他チームとは比較にならないもののマクラーレン・ホンダとしてはこれまでにない周回数を記録。
ベストタイムもまだまだながらなんとか見通しがつけられるレベルに達したと関係者からはみられている。

アロンソは「間違いなく今日はこれまでにない良い一日だったと言える。
なにしろ、朝から走り出して夕方セッションが終わるまでコースにいられたんだからね。
お陰で様々なシステム確認をすることができた。
今はまだあらゆる面で様々な状況に遭遇してそれらを学んでいる状態。
でもこれこそが今の時期のテストで重要なことなんだからね。
開幕まで残されたテスト日程はあと6日間だけ。
これを最大限活かしていきたいと思っているよ」と、この2005-6年のチャンピオンは前向きに語っている。

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フェラーリ、マノーF1へのエンジン供給に同意

Ferrari V6 Engine (C)Ferrari S.p.A
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マノー・レーシング(旧マルシアF1)の今季参戦についてはまだ確定に至ってないが、参戦する場合のエンジン供給について、フェラーリがすでに同意していることがわかった。

これはフェラーリ・チームのマウリツィオ・アリバベーネ代表が明らかにしたもの。
それによればまだ正式な契約は結んでいないものの、事前の打診で供給を受諾しているという。
マノー・レーシングはすでに2月19日(木)に破産管財欄の手を離れ、2015年シーズンの参戦に向けて準備中と伝えられるが、まだ正式な発表はされていない。

なお今季フェラーリ・エンジンを搭載して戦うのはこれまで本家フェラーリとザウバーの2チームだけとなっている。
(メルセデス:4チーム、ルノー:2チーム、ホンダ:1チーム)

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バルセロナ合同テスト2日目タイム (2/20)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'24.574 143
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'24.584 90
3 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'24.672 88
4 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'24.702 121
5 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'24.923 89
6 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'25.556 66
7 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'25.961 59
8 J.パーマー GBR Lotus Mercedes 1'26.280 77
9 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'27.344 113
10 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Renault 1'28.945 100

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2015 TestTime : 1'25.011 P.マルドナド Lotus Mercedes(5/19)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/20

新井康久氏(ホンダ)、「パワーユニット総交換必要」

新井康久(ホンダ)(C)Honda Racing
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バルセロナ合同テスト初日、再びトラブルに見舞われて走行打ち切りを決めたマクラーレン・チームだが、ホンダ側の責任者である新井康久氏は、「問題解決にはパワーユニット全体の交換が必要」と、問題が深刻であることを明かした。

「問題はMGU(Motor Generator Unit:電動機/発電ユニット)のシールに発生した欠陥で、今日の走行を中止にせざるを得なかった。
このまま明日また走っても同じトラブルに見舞われるかも知れない。
欠陥の根本解決にはパワーユニット全体の交換が必要で、問題部分の再設計が必要になる。
このため解決は土曜日まで掛かる見込みだ」と、新井氏。

テストは問題を洗い出すためとはいえ、今の時期に走れないのはチームにとってもドライバーにとっても大きな負担になるのは間違いないところ。
マクラーレン・チーム側も、「ホンダからは多くのサポートを受けているが、昔と違い現代マシンのトラブルは複雑」と、頭を抱えているという。

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ウォルフ(ウィリアムズ)、接触事故のナスル非難

Susie Wolff (C)Williams F1
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バルセロナ合同テスト初日を担当したウィリアムズ・チームのテストドライバー、スージー・ウォルフは、午後のセッションで接触事故を起こしたフェリッペ・ナスル(ザウバー)について、「不必要なアクシデント」とそのドライビングを非難した。

この日ウォルフは午前のセッションでロングランを通じレース・シミュレーションを行い、チームに貴重なデータをもたらせた。
さらに午後は燃料を減らし、予選も想定したクィックラップに挑もうとした矢先、ナスルにラインを邪魔されて接触、マシンを損傷し修復のため走行時間を失ったもの。

「こうしたテストではとにかく1ラップでも多くの周回を重ねてインフォメーションを収拾することが重要。
レースではないのだから無意味なバトルは不必要だわ」と、不満を露わにした。

なおナスルは午前の時点でトップタイム。
ルーキーが功を急いだのも理解はできる。
ちなみにナスルは去年ウィリアムズ・チームのテストドライバーで、ウォルフの前任者だったのは皮肉なことだ。

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メルセデスAMG、予期せぬハミルトンの体調不良

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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ヘレスに続き、今回のバルセロナでも充実したテストを行う体制でいた王者メルセデスAMGチームだったが、ルイス・ハミルトンの体調不良という予期せぬトラブルでドタバタを演じることとなった。

ハミルトンは午前のセッションで約2時間、トータル11ラップを周回したが、突然体調不良を訴えてコクピットを離れることとなったもの。
この日僚友ニコ・ロズベルグは3日目からの担当ということでチームに帯同しておらず、急きょ同チームのテスト&リザーブドライバーで、この日はフォース・インディアのテストを担当することになっていたパスカル・ウェーレインを午後のセッションで『W06』に乗せることを決めた。

このためウェーレインは午前だけでフォース・インディアのテストを終えたが、午後は正ドライバーであるセルジオ・ペレスがこの後を引き受けた。

思わぬ「プレゼント」を手にしたウェーレインは、「今日は僕のキャリアにおいて想定外の素晴らしい1日になった」と、その驚きを表した。
ちなみにテストタイムで比べるとわずかながらメルセデスよりもフォース・インディアの時のほうが速かった。

なおハミルトンの体調の詳細についてはまだ伝えられていない。

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ホンダ製パワーユニット、問題解決に時間必要

J.Button/Jerez (C)McLaren Group
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これまでまともな周回が出来ていないマクラーレン・ホンダ、しかし注目のバルセロナ合同テストでも再びトラブルに見舞われてしまった。

今回のテスト初日である19日(木)、ジェンソン・バトンは午前のセッションだけでトータル21ラップを周回。
これはこれまでのテストに比べれば十分満足いく数字だったが、しかし重要パーツであるMGU(Motor Generator Unit:電動機/発電ユニット)にトラブルが発生したとのことでそれ以上の走行は叶わなかった。

トラブルはMGUユニットのシールという根本的なもので、現場での対応には限界があるとも伝えられている。
その場合、最低でも対策に数日かかるとみられることから、2日目の20日(金)のバトンの走行が可能かどうかは疑問となっている。
チームでは担当ドライバーの入れ替えなども考慮せざるを得ないとみられている。

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バルセロナ合同テスト1日目タイム (2/19)

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 P.マルドナド VEN Lotus Mercedes 1'25.011 69
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'25.167 74
3 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'25.547 59
4 S.ペレス MEX Force India Mercedes 1'26.636 34
5 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'27.307 79
6 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Renault 1'27.900 94
7 J.バトン GBR McLaren Honda 1'28.182 21
8 P.ウェーレイン GER Force India Mercedes 1'28.329 32
9 P.ウェーレイン GER Mercedes 1'28.489 48
10 S.ウォルフ GBR Williams Mercedes 1'28.906 86
11 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'30.429 11

   * 2014 PP-Time:1'25.232 L.ハミルトン/Mercedes (5/10)
   * 2014 TestTime : 1'24.871 P.マルドナド Lotus Renault(5/14)
   * ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です

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2015/02/19

メルセデス、パスカル・ウェーレインのテスト参加明言

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームは、同チームのテスト&リザーブドライバーであるパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)が、今日から行われるバルセロナ合同テストでフォース・インディア・チームのテストに参加することを明言した。

これは以前から話題になっていたものだがフォース・インディア側は当初否定していたもの。
噂では同チームは搭載するメルセデス製パワーユニットの代金支払いが滞っていて、そのためメルセデスAMGチーム側の要求を呑まざるを得なくなったということだ。

これによりパスカル・ウェーレインはテスト初日の19日(木)と3日目となる21日(土)の2日間、パスカル・ウェーレインがドライブするという。
本来のレースドライバーであるセルジオ・ペレスが2日目の20日(金)、またヒュルケンバーグは最終日の22日(日)のそれぞれ1日ずつということになる。

なお本家メルセデスAMGチームのほうはハミルトン&ロズベルグ、それぞれ2日間ずつ『W06』をドライブする。

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ザウバー『C34』、カラーリング一部変更

ザウバー・チームは今日から始まるバルセロナ合同テストを機に、2015年新型車『C34』のカラーリングを一部変更することがわかった。

昨季、チーム創設以来の大不振に陥った同チームだが、今シーズンはブラジルの新人フェリッペ・ナスルを起用するなど財政面でも補強を図った。
『C34』はこれを受け主要スポンサーである『ブラジル銀行』のコーポレイテッドカラーであるブルー&イエローの組み合わせに一新したが、今回はさらにイエローの主張を強くした感じで、フロントノーズにおけるラインやさらにミラー部分もイエローに変更されたのが印象的だ。

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FIAとFOM、「ヘルメット・デザイン変更禁止」で合意

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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最近F1で流行っているシーズン中のヘルメット・デザインの変更について、FIA(国際自動車連盟)とFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)ではこれを禁止する方向で一致したことが伝えられた。

古来、ヘルメットのデザイン&カラーリングはドライバーを象徴・特定するもので、例えば故アイルトン・セナ選手の黄色をベースとしたヘルメットは多くの若者や子どもに模倣されて愛された。
しかし同じくセナに憧れたとするセバスチャン・ベッテルは、これまで実に60種類以上のデザイン変更を繰り返していて、とりわけ近年は毎戦変更される勢いになっていた。
これにはプロモーションの意味も含まれているとみられるが、観客からは「ドライバーの識別ができない」など不満も示されていたもの。

こうしたことを受け、FIAとFOMは各チームに対し、いちドライバーがシーズン中に採用できるヘルメットデザインを1種類に制限することを要請、同意に達したということだ。
早ければF1コミッションの会合で承認を受けた後、WMSC(世界モータースポーツ評議会)で批准を受け明文化される見通しになった。

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今日からF1バルセロナ合同テスト

Barcelona Circuit (C)Ferrari S.p.A
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今日19日(木)からシーズン前2度目となる合同テストがバルセロナ・サーキットで行われる。
前回のヘレスとは異なり、F1スペインGPでも使われる実戦のコースということもあって関係者からはさらなる注目が集まっている。

テストは22日(日)までの4日間。
走行時間は毎日午前9時から午後5時まで。
入場料は19日(木)・20日(金)の2日間は一人15ユーロ(約2,040円)、週末の21日(土)・22日(日)2日間は一人20ユーロ(2,720円)。
なお、5月のF1スペインGPチケットの所有者とサーキット・メンバー、マーシャル、そして12歳以下の子どもは入場無料となっている。
お近くのかたはどうぞ。

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スージー(ウィリアムズ)の出番はテスト初日に

Susie Wolff (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームの公式テストドライバーであるスージー・ウォルフさん(31歳:イギリス)が今週行われるバルセロナ合同テストでテストを担当することがあらためて正式発表された。

それによればウォルフさんが『FW37』のテストを担当するのは4日間のうちの初日である19日(木)。
その後20日(金)はバルテリ・ボタス(25歳:フィンランド)が、21日(土)はフェリッペ・マッサ(33歳:ブラジル)が、そして最終日となる22日(日)は午前がマッサ、午後がボタスになると告知されている。

昨季の活躍から、王者メルセデスAMGチームの最大のライバルになるのではと目されるウィリアムズ・チームの仕上がり具合に注目が集まる。

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2015/02/18

マノー・レーシングのF1参戦、今週中にも結論へ

 Monor motorsport
現在2015年のF1参戦が明確になっているのはわずか8チーム。
これはF1興行を司るバーニー・エクレストンFOM代表が想定する12チームからは大きく欠けるものだ。
そこで期待されているのがマノー・レーシング(旧マルシアF1)の復活参戦だが、先に表明したとされる旧型車での暫定参戦はフォース・インディアの反対により棄却されたと伝えられた。

これについてマノーF1はこうした報道を否定する一方で、開幕数戦こそ間に合わないものの2015年仕様の新型車での参戦に意欲をみせていて、一部報道ではすでに今季のエントリー料をFIA(国際自動車連盟)に支払い済みとも伝えられている。

FIAはこれについて言及していないが、いまだに2015年の正式エントリーリストを発表していないのはマノーF1についての確認待ちということだ。
そしてその結論は今週中にも出されるとものと期待が高まっている。

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フェラーリ、未来に向けた『F1コンセプトカー』発表

Ferrari F1 Conceptcar (C)Ferrari S.p.A
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F1をリードしてきた自負を持つフェラーリ・チームが、同社のコンセプト部門が開発したとされる未来に向けた『F1コンセプトカー』を発表した。

これは現在F1のあり方について様々な議論が繰り広げられているF1委員会の会合に合わせたもの。
コンセプトカーは現在のF1レギュレーションにとらわれることなく、自由な発想で描き出した魅力あるものとなっている。

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マクラーレン・ホンダ、フィルミングデーでも苦戦の報

J.Button/Jerez (C)McLaren Group
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前回のヘレス合同テストで十分な周回を重ねることができなかったマクラーレン・チームは、今週行われるバルセロナ合同テストに先駈け月・火2日間の予定でプロモーションを名目のフィルミングデーとしてプライベート走行を行った。

しかし地元メディアが伝えるところによれば、マクラーレン・ホンダ『MP4-30』はここでもトラブル続き。
『マルカ紙』によれば「一日でわずか数周しか走れなかった」と報じられているが、ただメディアによってその内容は異なっていてほんとうのところはベールに隠されたままだ。

同チームはこの後19日(木)からまずジェンソン・バトンの手により本格テストを行なう予定になっている。

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メルセデス首脳、「多チーム供給はより有利」

Andy Cowell (C)Mercedes Motorsport
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今シーズン、フェラーリとルノーが2チームに供給するのに対し、チャンピオン・エンジンであるメルセデスはワークスチームの他にウィリアムズ、ロータス、そしてフォース・インディアと最多4チームへの供給体制となっている。

これについてメルセデス・モータースポーツで2013年からF1エンジン開発責任者に就いているアンディ・カウエル氏(メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレイン/マネージング・ディレクター)は、「多チームへの供給はより有利になる」との見解を示した。

「われわれが同時に多くのチームへ対応しなければならないことで、これが不利になると忠告してくれる向きもあるが、われわれはその逆だと考えている。
同じ仕様のパワーユニットを供給しているのでそれほど負担にはならないし、何より同時に多くのマイレッジを稼ぐことになるのでとても得るものが多い。
不具合の洗い出しも早いし、開発のスピードもさらに増すというものだ」と、自信をみせている。

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2015/02/17

「マシン準備遅れはケータハムらのせい」とF・インディア首脳

Robert Fernley C)Sahara Force India F1
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ここに来て注目を集めているフォース・インディア・チームの新型車準備の遅れだが、同チームのボブ・ファーンリー/副代表が「理由はケータハムF1らのせい」と断じ、波紋を呼んでいる。

同氏によれば、フォース・インディアの新型車『VJM08』のエアロダイナミックス開発は、ドイツ・ケルンにあるTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH)の風洞設備を使用して行われているが、トヨタは先にケータハムF1とも契約を結んでいたためこちらの問題を解決するために想定外の時間を要したというもの。
さらにマルシアも含めたF1チームの破綻により、さまざまなサプライヤーらが代金の支払いに厳格な体制を取ったことも影響したと主張する。

それでも同氏は「われわれの2015年活動に資金難という影響はなく、開幕戦のメルボルンには予定通り新型車でグリッドに着く」と、言明した。

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マクラーレン・ホンダ、テストに先駈けフィルミングデー

J.Button/Jerez (C)McLaren Group
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前回のヘレス合同テストではトラブル続きで多くの周回を重ねることができなかったマクラーレン・ホンダだが、今週行われるバルセロナ合同テストを前に、マシン確認のためとみられる『フィルミングデー』を使って事前走行を行うことがわかった。

フィルミングデーは各チームに年間2回まで、走行距離は最大100キロまでで装着タイヤにも制限が掛けられているもの。
本来は文字通りプロモーション活動のためのものだが、実際には補助テストの目的で行われることも多い。

今回のマクラーレン・チームのフィルミングデーもレースドライバーであるジェンソン・バトンが参加。
いち早くバルセロナ・サーキットに乗り込んで『MP4-30』を走らせる。
目的は当然のことながら依然トラブルが続く新型車の信頼性を確かめることだろう。

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フォース・インディア、正規ドライバーでのテストを強調も

Force India 『VJM08』 (C)Sahara Force India F1
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今週行われるバルセロナ合同テストでやっと今季初のテストとなるフォース・インディア・チームだが、ここもまた財政難が伝えられていて、メルセデス・エンジンの支払い滞貨のためテストにメルセデスAMGチームのテスト&リザーブドライバーであるパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)が送り込まれるとの噂が流れた。

しかしこれについて同チームは「そのような事実はなく、テストは予定通りニコ・ヒュルケンバーグ&セルジオ・ペレスという両レースドライバーにより行われる」と全面否定した。

それでもドイツの『スポルト・ビルト』誌らは見方を変えておらず、19日(木)から始まる4日間のドライバー・ラインナップに注目が集まっている。

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グロージャン(ロータス)、「今年の優勝は無理」

A.Komatsu & R.Grosjean (C)Lotus F1 Team
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2012年、2013年とチームメイトであるキミ・ライコネンの優勝を見てきたロータス・チームのロマン・グロージャン(28歳:フランス)だが、ルノー製の新しいパワーユニットの不調もあって昨季は大不振、自身の優勝どころか入賞するのがやっとという状態を過ごした。

挽回を期す同チームだが、グロージャンは「今年も優勝は望めない」と、早くも白旗を掲げた形だ。

「もちろん去年のような苦戦を繰り返してはならないけれど、今のレギュレーションでは飛躍的にこの状況を変えるのは難しいと思う。
パワーユニットがメルセデスになることでシャシーとのマッチングもあるし、成功まである程度の時間は必要だよ。
だからまた優勝できるようになるのは早くて2016年になるんじゃないか」と、フランスの『オート・エブド』に語っている。

名門ロータス・チームが最後に優勝したのは2013年の開幕戦オーストラリアGPまで遡る。

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2015/02/16

マクラーレン、まだ窺う「サスペンション・ブロッカー」

McLaren『MP4-29』(C)McLaren Group
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マクラーレン・チームはメルセデス・エンジン搭載の昨季仕様『MP4-29』でリヤサスペンションに「ブロッカー・システム」と呼ばれる新機構を投入したが、今回のホンダ・エンジン搭載『MP4-30』では採用されていない。
このため今季これを断念したのではないか、とみられていたが、同チームでエンジニアリング・ディレクターを務めるマット・モリス氏は、今シーズン再採用の可能性を否定しなかった。
それによればフレキシブルな対応を可能にするため、まずはオーソドックスなタイプのサスペンションを採用しているものの、今後さまざまな変更に対応できるよう備えているというもの。

ただメルセデスAMGなど他チームからはその効果に疑問を投げ掛ける向きもある。

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F・インディア、テストにウェーレイン(メルセデス)起用か

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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シーズン前最初となるヘレス合同テストには欠席したフォース・インディア・チームだが、旧型車ながら今週のバルセロナ合同テストには参加の見通しとなっている。
しかしこの重要なテストに、レースドライバーではなく他チームのテストドライバーを乗せる羽目になりそうだ。

名前が上がっているのは昨年後半にメルセデスAMGチームのテスト&リザーブドライバーに指名されたパスカル・ウェーレイン(20歳:ドイツ)。
一昨年史上最年少でDTMデビュー、参戦2年目の去年は史上最年少でポールTOウィンという快挙を演じたばかりの逸材。
9月にはポルトガルにあるアルガルベ・サーキットで旧型マシンによるF1テストで500キロを走破、すでにスーパーライセンスの資格をも得ているという。

フォース・インディアがウェーレインを乗せることになるのはエンジン代金の支払いが滞っているため、とみられている。

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ルノー・エンジンの回生に「イルモアの頭脳」

 Ilmor Engineering

昨季の不振から今シーズンは挽回を期すルノー・エンジンだが、その回生のカギに「イルモアの頭脳」が関わりそうだ。

これはルノー・スポールのシリル・アビテブール代表が明らかにしたもので、同陣営の特別アドバイザーとしてイルモア・エンジニアリングのマリオ・イリエン氏が開発に加わっているというもの。

イギリス・ノーサンプトンシャー州のレース専門メーカーであるイルモア・エンジニアリングは元々このイリエンとポール・モーガンの名前を合わせたもの。
本来コスワース・エンジニアリングの流れを汲むが、メルセデスのレースエンジン開発にこのイルモアが関わったことはよく知られている。

ただ現在のF1エンジン開発のルールは厳しく、いったん出遅れると取り戻すのが一層困難なものにならざるを得ないようだ。

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2015/02/15

欧州委員会、「F1独占禁止法違反」の訴え却下

 EU

EU(欧州連合)の公正取引委員会が、提起されていた「F1が独占禁止法に違反している」との訴えを却下したことがわかった。

これはロンドン大学出身の英国政治家アンヌリーズ・ドッズ議員が訴えていたもの。
同氏によれば、F1の管理者であるFIA(国際自動車連盟)がF1の運営会社である『CVCキャピタル』からF1株式の一部提供を受けていることを指摘、これがヨーロッパで禁じられている「利益相反」に当たると主張していた。

ただ、いまチーム消滅が危惧される二つのF1チーム、ケータハムとマルシアの本拠地がいずれも同議員の選挙区があるイングランドの南東部ということで、「そもそも選挙目当て」との穿った見方をする向きもあるという。

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ジェラール・ロペス(ロータス)、「ルノーだけの責任じゃない」

Gerard Lopez (C)Lotus F1 Team
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昨季、搭載するルノー・スポール製のパワーユニットが不調で、一転ランキング8位と大不振を演じたロータス・チームだったが、同チームのジェラール・ロペス/オーナーは「責任はルノーだけにある訳じゃない」と、長きに渡るパートナーを思いやった。

「昨シーズン、われわれは大きな代償を支払った。
しかし不振の責任はよく言われているようなルノーだけにあるのではない。
当然のことながら、われわれチームにも反省すべきいくつもの責任があった。
結果、チームは大きな赤字を抱えてしまったし、スタッフの流失も止められなかった。
それでもウチが好成績を残した2012年や2013年の主要メンバーが掛けてしまった訳ではない。
苦しい立場にあることは否定しないが、挽回には十分な能力が残っている。
今シーズン、必ずや戦闘力を回復することだろう」

とはいえ、本来であればルノー・パワーの本流であるべきこのチーム、今季はメルセデス・エンジンにスイッチを決めている。

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FIA、最終エントリーリストはマノーF1待ち

 Marussia F1 Logo (C)Marussia F1 Team

FIA(国際自動車連盟)は2015年のF1エントリーについて、昨年の12月24日に暫定リストを発表しているが、その後開幕までもう1か月となった今でも確定エントリーリストを発表していない。
これについて関係者はマノー・レーシング(旧マルシアF1)の参戦についていまだに結論が出ていないためと指摘している。

マルシアF1チームは先に2014年型車での暫定参戦をF1ストラテジーグループに拒否されたあと、2015年型の新型車の用意に奔走しているとされるが、確定されたスケジュールは依然明らかにされていないまま。
ただ貴重な商業権収入を確保するために遅くとも4月19日のバーレーンGPに出走している必要があるとのこと。

同チームは2月19日には破産管財人の管理下から離れることと伝えられているが、真相は不明となっている。

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2015/02/14

レッドブル、「バルセロナテストではスピードに焦点」

Redbull Renault 『RB11』 (C)Redbull Racing
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先に行われたヘレス合同テストでは、初日こそ4番手だったものの2日目以降は8-7-7番手(全8チーム)とそのスピードに精彩を欠いたレッドブル・レーシングだが、次回バルセロナ合同テストではよりスピードアップを目指すとしている。

これは同チームでレーシング・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士が明らかにしたもの。
その中でこのオーストリア出身の元レーシングドライバーは、「新型車だったので前回はまず基本的なチェックを行った。
各部の確認などしっかりと走らせるための走行が主眼で、まだタイム云々を言う段階ではなかったんだ。
だからセットアップも手を付けていないし順位なんてまるで気にしていなかったよ。
本格的なテストは来週のバルセロナからになる。
今度はギアを一段上げて、エンジンにもスロットルをくれてやろうと思っている。
次回からはスピードも重要な要件になるということだね。
ま、そうしなければメルボルンに間に合わなくなってしまうから」と、解説した。

同マシンではとりわけ2015年仕様のルノー・エンジンがどれだけ進化しているのかに注目が集まる。

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フォース・インディアは旧型車でテストへ

Force India (C)Sahara Force India F1
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F1は19日(木)からシーズン前2回目となる合同テストをスタートさせるが、今回から参加するとされるフォース・インディア・チームのマシンが依然旧型車に留まることがわかった。

同チームではいち早く2015年の体制発表会をメキシコ国内で行ったものの、2015年用新型車である『VJM08』の準備が遅れたままとのこと。
そのためバルセロナ合同テストで走らせるのはカラーリングを変更した実質旧型車である『VJM07』になるとみられる。

チームではこうした状況について明確な説明をしていないため窮状の中身は不明のままだ。

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デイモン・ヒル、ジャン・アレジ氏ら、鈴鹿サーキットへ

Image (C)Mobility Land

来たる3月7日(土)・8日(日)に行われる恒例の鈴鹿サーキットファン感謝デーに、デイモン・ヒル氏(54歳:イギリス)やジャン・アレジ氏(50歳:フランス)ら、いずれも日本で大人気だった元F1ドライバーが来場することがわかった。

折りしも今年は鈴鹿サーキットの母体でもあるホンダのF1復帰を祝し、イベントの正式名も『モータースポーツ・ファン感謝デー2015“HondaF1復活祭”』という特別なもの。

なお女優の後藤久美子さんをパートナーとするアレジ氏は元々日本贔屓だが、ヒル氏もアレジ氏も現役時代にジョーダン・チームでホンダ・パワーを経験したこともあり、鈴鹿サーキットには特別な親しみを持っているようだ。

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2015/02/13

マクラーレン、バルセロナテストは2日間ずつ連続で

McLaren Honda 『MP4-30』 (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームは、19日(木)からスタートするバルセロナ合同テストについて、4日間の日程の前半2日間をジェンソン・バトンが、また後半の2日間をフェルナンド・アロンソが担当する予定を明らかにした。

最初のテストだったヘレス合同テストでは1日ずつ交代する形で行われたが、今回は2日間連続ということで、まだトラブルが続いているマクラーレン・ホンダの場合、トラブルの発生具合によっては特定のドライバーの走行に大きな支障が出るリスクも考えられる。

ヘレスではわずかな走行に留まった『MP4-30』にとって、今回は少しでも多くの距離を重ねたいところだ。

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「マルシアの旧型車参戦、賛成だった」とウィリアムズ

Claire Williams (C)Williams F1
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フォース・インディアの反対により挫折したと言われるマノー・レーシング(旧マルシアF1)の旧型車による暫定参戦だったが、プライベートの先輩であるウィリアムズ・チームは「正式に提案されれば賛成する方針」だったことを明かした。

そう語るのはウィリアムズ・チームの創始者であるフランク・ウィリアムズ氏の令嬢であるクレア・ウィリアムズさん(37歳:イギリス)で、イギリスの『スカイスポーツ』に対し、次のように説明した。

「この件について、私たちの立場は明確なものでした。
もしそうすること(2014年型車)でマルシアF1チームのF1参戦が可能になるというのであれば、これに反対する理由はありません。
これによって多くのグリッドが埋まり、グランプリはよりコンペティティブなものになって観客のかたの関心も盛り上がる筈でしたから。
したがって私たちはこれからもこうした小規模なチームの参戦を後押ししたいと考えています」

ただ満場一致が必要だったこの件でフォース・インディアがいち早く反対を表明したため、ウィリアムズ・チームが意思表示するまでもなかったとのことだ。

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マレーシアGPはさらなる開催契約延長に意欲

Sepang Circuit (C)Mercedes Motorsports
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韓国GPの破綻、そしてFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)から請求されているという高額な違約金は他のグランプリ主催者にも衝撃を与えているが、しかしこれとは対照的にマレーシアではグランプリ開催契約のさらなる延長で交渉していることを明かした。

これはマレーシアGPを主催するセパン・サーキットが示したもので、それによれば2007年に結ばれた現在の契約が2015年で終了することから、さらに3年間の延長をしようとしているもの。
問題は例によりFOMが要求する高額な開催権料がネックになることだが、セパン・サーキットではそれでも契約延長に前向きと伝えられている。

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ウォルフ氏(メルセデス)、「ハミルトンとの契約急ぐべき」

L.Hamilton & T.Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターが、メルセデスAMGチームのエース、ルイス・ハミルトン(30歳:イギリス)との契約を急ぐべきと主張している。

2013年シーズン、それまで6年間在籍し2008年には念願の初タイトルを獲得したマクラーレン・チームから移籍、2015年末に現在のメルセデスAMGとの契約が満了するとされるハミルトンだが、これまで交渉が伝えられながらもまだ締結の報はない。
数字の上では今シーズンの戦いに影響はないとは言うものの、トト・ウォルフ氏は次のように語っているという。

「われわれもまたハミルトン本人も、契約を延長すること自体に異論はない筈だ。
であれば、些末なことにとらわれていたずらに時間を費やすよりも、できるだけ早く合意に結びつけることが肝心だと思っている。
さもないと、互いのモチベーションにも影響しかねないからね。
(契約締結に)期限を設けるべきではないとは思うが、ほんとうならシーズンが始まるまでに結着をつけるべきだと思ってるよ」

現在ハミルトンは特定の会社とマネージメント契約しておらず、それが交渉に影響しているとの声も一部には聞かれる。

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2015/02/12

韓国GP、開催違約金は120億円にも!?

Korean Circuit (C)Mercedes Motorsports
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2010年から2016年までの7年間、さらに5年のオブションを含むという長期の開催契約を結んでスタートした韓国GPだったが、わずか4回の開催で結局中止を余儀なくされた。
これまで4回の開催はいずれも観客動員数が非常に少なく、開催に伴う累積赤字は1902億ウォン(約206億円)。
さらにサーキットの建設費用4,285億ウォン(約465億円)などその他の付帯費用まで合わせると、これまで投入された額は総額1兆ウォン(約1,100億円)にも達するものと試算されている。

韓国GPが盛り上がらなかったのには宿泊施設などサーキットの立地にも問題があったが、かつて日本が経験したような自国メーカーの参加や韓国人F1ドライバーが現れなかったことにもあるようだ。

韓国GPの主催者であるKAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)はすでに解散し、開催権は地元の全羅南道が出資した組織委に移っているとのことだが、契約打ち切りとなればこれまで言われていた4,300万ドル(約50億円)どころでなく最大1億ドル(約120億円)もの違約金がFOMから請求されると地元『朝鮮日報』は報じている。

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マクラーレン・チーム首脳、「シャシーの開発に至ってない」

Matt Morris (C)Sauber Motorsport AG
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今季からその心臓部分をホンダ製パワーユニットに変更して臨むマクラーレン・チーム。
今週はそのホンダの本社がある日本で体制発表会を開いて復活したパートナーシップへの強い意気込みをみせた。
しかしホンダ側の責任者である新井康久/専務執行役員が強気のコメントに終始したのに対し、マクラーレン・チーム側の雰囲気は対照的にクールなものだった。

そのマクラーレン・チームで今回の『MP4-30』を設計したとされるチーフ・デザイナーのマット・モリス氏(前ザウバー)は、「今年のマシンはどうかと聞かれても、答えようがない。
なんせテストでは(パワーユニット関連の)トラブル続きでろくな周回もできていないんだ」と、独『アウトモーター・ウント・スポルト』にコメント。

また今回のマシンはパワーユニットが小型化したことによるエアロダイナミックス面での優位が噂されるが、これについてもモリス氏は「まだ確かめるレベルにもいってない」と、切り捨てた。
それでもあと残された2回のテストでマシンを熟成、「メルボルンではチェッカーフラッグを受けるのが最低条件」と自らにハードルを科した。

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フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、年令制限に理解も

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)はF1参戦に必要ないわゆるスーパーライセンスについて、2016年シーズンからは満18歳以上でなければならないという新たな年令制限を設けることを決めたが、その原因となったトロ・ロッソの新人マックス・フェルスタッペン(17歳:オランダ)はこれについて次のように主張した。

「FIAがスーパーライセンスに年令制限を加えたことには納得できるよ。
15や16の若者がF1に乗るにはやはり経験が不足していると思うからね。
だから今回の措置は、基本的にはこのスポーツの管理者として止むを得ないものなんだと理解している。
でも、中には若くして才能をみせる逸材が現れることもあるんだ。
それはこれまでのF1の歴史をみれば明らかなことだろう。
そうした時に、組織がその才能の芽を摘むようなことはして欲しくない。
現実的な対応ができるように希望するね」

フェルスタッペン(トロ・ロッソ)は言わずと知れたヨス・フェルスタッペン氏の子息。
トロ・ロッソがフェルスタッペンの起用を決めたとき、同選手はしかしまだF3だけの16歳に過ぎなかった。

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モンテツェモロ氏(前フェラーリ)に五輪の新天地

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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昨年までフィアット/フェラーリ・グループを会長として率い、F1フェラーリ・チームの顔としても親しまれたルカ・モンテツェモロ氏(67歳:イタリア)が、オリンピック招致という新たなポジションに就くことが明らかとなった。

それによればイタリアではローマが東京五輪の次回にあたる2024年に夏のオリンピック招致を計画していて、その招致委員会の会長にモンテツェモロ氏を据えようというもの。
モンテツェモロ氏はモーターレーシング以外のスポーツにも憧憬が深く、1990年のサッカーW杯招致の際にも陣頭で指揮を執った実績を持つ。

なおローマでは1960年にも夏季五輪を開催した歴史がある。

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2015/02/11

エクレストン氏、『ディビジョン2』のウルトラ案も

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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F1フルグリッドは12チーム24台を想定しているとされるが、昨年の11チームからマルシアとケータハムが脱落、今年はわずか9チーム18台にまで減少する可能性が高い。
さらにその中からフォース・インディア、ロータスらにも財政危機が伝えられていて、来季のグリッドはさらに減少しかねない深刻な状況だ。

こうした苦境を打開するため、バーニー・エクレストン氏はかねて上位チームに3台体制を要請しているが今のところ実現性は低いとみられる。
そこで同氏が新たに目論んでいるのが意表を突く『ディビジョン2』だというもの。

ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』によれば、これは型落ちのF1マシンにイコール仕様のエンジンを搭載させ、F1と混走させようというもの。
なおかつて、F1より格下のF2がグランプリで混走していた時期もある。

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アロンソ(マクラーレン)、門出に水差す「脱税報道」

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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5年の長きに渡って過ごしたフェラーリ・チームを離れ、今季からマクラーレン・ホンダでタイトル奪還を窺う元2回のF1チャンピオンのフェルナンド・アロンソだが、日本でのお披露目に臨んだ10日(火)、その意気込みに水を差す報道が伝えられた。

これはアロンソの母国スペインの通信社『EFE』が伝えたもので、それによればイギリスの大手金融会社『HSBC』が世界の富裕層顧客に向けて巨額の脱税を幇助していたことが発覚、その中にアロンソの名前が含まれていたというものだ。
ただ本人はこれを否定、身の潔白を主張しているという。

なお同リストには、他にもフラビオ・ブリアトーレ氏やミハエル・シューマッハ、ヘイキ・コバライネンら元F1ドライバーの名前も掲載されているとのことだ。

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マクラーレン・ホンダ『MP4-30』、東京で発表会

McLaren Honda/Tokyo (C)Honda Racing
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今シーズンからマクラーレン・チームにエンジン供給する形でF1復帰を果たす本田技研工業(株)は、10日(火)東京・青山の本社で国内向け発表会を行った。
会場にはフェルナンド・アロンソ&ジェンソン・バトンらレースドライバーもフォーマルな服装で立ち会い、新しいシーズンへの意気込みを語った。

また同社の伊東孝紳社長は、「創業期よりホンダはチャレンジすることをアイデンティティとして、半世紀以上にわたり、F1をはじめとするさまざまなレースに参戦し、四輪車メーカーとしての実力を磨いてきた。
四輪最高峰レースであるF1に新しく導入された環境技術は、ホンダにとって真価を発揮するチャンス。
今回F1に参戦する意義は、将来ホンダの卓越した技術につながる、究極のエネルギーマネジメントへのチャレンジにある。
また、過酷なレースは、プロフェショナルな人材を育む場にもなる。
F1という極限の世界で培われた技術や人材を通じてホンダはイノベーションを起こし、勝ち続けることで、ファンの皆さんの期待に応えたいと思っている。
この夢の実現に向け、ホンダはコーポレートスローガンである『The Power of Dreams』に強い決意の気持ちを込めて、F1にチャレンジしていく。
2人の素晴らしいワールドチャンピオンを迎え、志を一つにしたMcLaren‐Hondaの、新たな歴史に期待して欲しい」と、コメントした。

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スージー・ウォルフ、ウィリアムズ『FW37』を試走

Susie Wolff (C)Williams F1
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ウィリアムズ・チームの公式テストドライバーであるスージー・ウォルフさん(31歳:イギリス)がバルセロナ合同テストに先駈け、プロモーション走行として2015年新型車『FW37』をヘレス・サーキットでドライブしたことがわかった。

プロモーション走行は撮影用のタイヤが必須。
またシーズン中2日間に限定で、走行距離も最大100kmに制限されている。
今回初めて『FW37』を走らせたウォルフさんは、19日(木)から始まるバルセロナ合同テストでは本格テストに臨む予定になっている。

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2015/02/10

F1タイヤのワイド化、2016年への導入に前進

Image (C)Honda Racing
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FIA(国際自動車連盟)の技術委員会が導入を検討したF1タイヤのワイド化だが、先週行われたF1ストラテジーグループによる会議の結果、2016年シーズンへの実現に向けてゴーサインが出されたことがわかった。

F1ストラテジーグループ会議では同時にF1エンジンの高出力化(1,000馬力)についても検討されたが、こちらは他に及ぼす影響が大きいとして2017年以降に先送り。
その一方、タイヤのワイド化はチームにとってそれほど大きな負担にならないことから先行導入が図られようとするもの。

これについてはピレリタイヤ側は準備のため「導入するにしても2017年以降」と主張していたが、今回もFIA(国際自動車連盟)&チーム側に押し切られることになりそうだ。

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ジャンカルロ・ミナルディ氏、F1の現状を憂う

Giancarlo Minardi (C)Ex.Minardi S.p.A
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元F1ミナルディ・チームを率い、プライベートチームのありかたを示したジャンカルロ・ミナルディ氏が、チーム間のエゴが目立つ現代のF1を批判した。

これは、2014年型の旧マシンで暫定参戦を求めたマノー・レーシング(マルシアF1)に対し、フォース・インディアらが抵抗して認められなかった騒動を受けたもの。

「こんな、弱いプライベートチームどうしが足の引っ張り合いをしてどうなるのだ。
結果的に下位チームが減少し、それはひいてはF1全体の衰退、つまりは上位チームの商業面においてもマイナスにしかならないのだ。
マルシアやケータハムを排除すれば、今度はその後列グリッドを埋めるのがフォース・インディアやロータスになるだけのこと。
いまのF1はあまりに商業面に走り、本来のスポーツ理念が忘れ去られようとしているが、これはいち先輩として決して看過できないものだ」

1985年にF1初参戦、2005年現在のトロ・ロッソに売却するまで21年に渡って「プライベートの良心」として存在感をみせたミナルディ・チームはまた多くの新人を発掘したことでも知られる。

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カタールGP、2017年初開催に向け前進か

Qatar MotoGP (C)Honda Racing
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かねてF1グランプリ新規開催にい良くをみせていた中東アラブ首長国連邦のカタールだが、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との間でまもなく契約が結ばれる所まで来たと伝えられた。

これはフランスの『AFP通信』が報じたもので、それによればカタールのACN(モータースポーツ権能団体)である「カタール・オートモビル&ツーリング・クラブ」で副会長を務めるハリーファ・アル-アティーヤ氏が明かしたものという。
これまでは同じ地域のバーレーンらが反対していたと伝えられていた。
まだコースについては明らかにされていないが、パーマネント・サーキットでなく市街地特設コースであれば2016年の開催も可能としている。

カタールでは2019年IAAF世界陸上競技選手権大会、さらに2022年FIFAワールドカップの開催も決まっている。
なおそのモーターレーシングではナイトレースとして2輪のカタールGPが定着している。

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2015/02/09

韓国GP、組織委員会が解散へ

Korea Pitroad (C)RedBull Racing
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昨年に続き、今年も不開催が決まった韓国GPは、今後FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)との交渉を詰め、組織委員会は解散することが確実となった。

これは韓国の『聯合ニュース』が伝えたもの。
契約解除となれば、最大4,300万ドル(約50億円)もの違約金を課せられる可能性があるということだ。

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フォース・インディア、財政難の噂を否定

Force India 『VJM08』 (C)Sahara Force India F1
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全チームに先駈けて2015年新型車をお披露目したフォース・インディア・チームだが、その後は唯一ヘレス合同テスト(1日-4日)に姿をみせないなど、準備の大幅遅れが危惧されていた。
さらにバルセロナ合同テストへの参加も危ういということで、同チームもまた深刻な財政難に陥っているのでは、との噂が流れている。

しかしこうして指摘に対し同チームのオットマー・サフナウ/CEO(最高経営責任者)は、「われわれはすべてのサプライヤーに対し債務を負っているという事実はなく、財政難にあるという噂は根拠のないものだ。
もしチームがそんな状態であったなら、今どきトヨタの風洞設備を借用してテストなどできないだろう」と、噂を一蹴した。

ただ、同チームの主要スポンサーはメキシコ関連の物が多く、それがこのところの世界的な原油安等により業績を悪化させているという指摘もある。

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ピレリ、F1タイヤのワイド化に意欲も

Pirelli Tyre Test (C)Pirelli Motorsport
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最近みられるF1人気の低下への対策としてF1タイヤのワイド化が提案されているが、これについて現在F1タイヤを独占供給するピレリタイヤも積極的な姿勢をみせている。

同陣営のポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「近年失われているというF1の魅力を取り戻すということではわれわれも全面的に賛成だ。
F1はあくまでもモータースポーツの最高峰であって、ルックスもそれにふさわしいものでなくてはならないと考えている。
ただ、方向としては全面的に賛成だが、具体的にサイズのまったく異なるタイヤを供給するにはある程度の時間が必要だ。
いま言われているような2016年は無理。
早くても2017年シーズンから、ということにならざるを得ないだろう」と、語る。

なお2016年から導入するには3月1日がタイムリミット。
またもしタイヤのサイズが変更ということになれば、マシンの側もエアロダイナミックスの面などで見直しを迫られることになるのは必至だ。

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マノー・レーシング、「2015年参戦に支障ない」

Graeme Lowdon (C)Marussia F1 Team
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フォース・インディア・チームらの反対により2014年マシンによる開幕戦からの参戦は拒否された新生マノー・レーシング(旧マルシアF1)だが、それでも2015年シーズンの参戦に強い意欲をみせている。

同チームのグレーム・ロードン/スポーティング・ディレクターは「やっとここまでこぎ着けられたことについてはほんとうに感激している。
しかし多くの部分でわれわれの真意が理解されていないように思う。
残念ながら、われわれを取り巻く現状は日々変化しつつあり、現段階ですべてを公開できないことも原因にあるのだろう。
ただわれわれには新たな出資者があり、チームを構成するスタッフについてもマルシアやケータハムから多くの優れた人材が確保できている。
したがって必ずやF1参戦という目的を達成させることができるだろう」と、意欲をみせた。

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2015/02/08

F1、2017年の『V8-ツィンターボ』案は棄却

Ferrari 488 GTB (C)Ferrari S.p.A
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F1ストラテジーグループは、フェラーリ・チームから提起されたとする2017年からのいわゆる『V8-ツィンターボ』案について、これを棄却したことを明らかにした。

これはF1エンジンがかつての『V8-2.4リッター』から現行の『V6-1.6リッター』へと縮小されたことによるパワーダウンを取り戻そうというもの。
その背景には、迫力不足と不評のF1を再びモーターレーシングの最高峰にふさわしい迫力あるものにして人気を取り戻したいという考えだ。

しかしこの案にはメルセデスらライバルが強く反発、受け入れられることはなかったという。
パワーアップについては一定に理解が得られ、燃料流量の制限を緩和するなどして狙いの1,000馬力達成を目指す可能性はあるとのこと。
ただエンジン規格の変更となればまたコストが掛かるのは必至で、いずれにせよ難題はついてまわることになる。

なお『V8-ツィンターボ』は市販のスポーツカーに採用するなどフェラーリの得意分野でもある。

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フォース・インディア、「マノーの申請には中身がなかった」

Bob Fernley (C)Sahara Force India F1
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マノー・レーシング(旧マルシアF1)が暫定的に2014年型マシンでの参戦を打診したことについて、F1ストラテジーグループはこれを受け入れないことを決めたが、その先鋒だったとされるフォース・インディア・チームのボブ・ファーンリー/副代表は、「彼らの提案には安全に対する具体的な中身がなかった」と、その理由を明らかにした。

「われわれは真摯に彼らの窮状に理解を示そうとしたが、2014年型マシンを走らせるというその前提にはその後の2015年型新型車について明確なビジョンがなければならない筈だ。
しかし彼らの提案にはそうした具体的なものがみられなかった。
残念ながら、それではわれわれはこれを受け入れることができないということ。
モーターレーシングにおいては、何より安全が優先されるのだからね」

こうした特例を認めるには全会一致が必要。
なお関係者の見方は、「一つでも新たなライバルの出現を阻みたい」という、F1チームのエゴが背景にあるということで一致しているようだ。

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ルノー・スポール首脳、「ヘレスのトラブルは解消済」

Remi Taffin (C)Renault Sport
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レッドブル・レーシングらにパワーユニットを供給するルノー・スポールは、先のヘレス合同テストで起きたトラブルについてすでに解消済であると自信をみせている。

これは同スポールのレミ・タフィン/トラック・エンジニアリング責任者が語ったもので、それによればトラブルの一つはウォーターポンプの不具合だったとのこと。
しかしこれについては相当な距離をダイナモ(工場のテスター)で重ねたもののトラブルは皆無だったいうことで、あらためて「実車でのテストが欠かせない」と述懐している。

「今の時期、トラブルがあっても驚くことではない。
しかし今後2回のバルセロナ合同テストを経てすべてを洗い出し、3月の開幕戦オーストラリアGPのグリッドでは万全を期したい」と、意欲をみせた。

なお昨季不調だったルノー製のパワーユニットを今季も搭載するのはレッドブル・レーシングと兄弟チームであるトロ・ロッソの2チームだけとなった。

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2015/02/07

マグヌッセン(マクラーレン)、「現状に甘んじるつもりない」

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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2014年シーズン、名門マクラーレン・チームに抜擢され開幕戦でいきなり2位表彰台に上がるなどその才能を知らしめたケビン・マグヌッセン(22歳:デンマーク)だが、フェルナンド・アロンソの加入に伴い今季は再びテスト&リザーブドライバーに甘んじることとなった。

これについてマグヌッセンは、「2014年シーズンについては精一杯の成績が残せたと思っている。
F1チャンピオンをチームメイトにして、予選でも負けなかったんだからね。
でもチームがこういう選択をしたことは理解している。
マクラーレン・ホンダという新しいチャレンジングをするにあたって、ドライバーの経験が必要と考えたんだろう。
ただ10年前ならともかく、今のレギュレーションではテストドライバーといっても実際にはほとんど走れる機会がない。
このまま1年間をピットウォールで過ごしていいのか、いま悩んでいるところだよ」と、北欧の通信社『ビアサット』に悩める心中を打ち明けた。

噂では、インディカー・シリーズに挑戦か、または復活マノー(マルシア)に起用という話もささやかれているという。

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マクラーレン首脳、「ホンダとの提携理解進んだ」

Matt Morris (C)Sauber Motorsport AG
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一昨年6月ザウバー・チームからマクラーレン・チームに移籍し、2015年マクラーレン・ホンダの開発に当たってきたエンジニアリング・ディレクターのマット・モリス氏は、今回のヘレス合同テストを終え「お互いのパートナーシップの理解が進んだ」と、評価した。

「もちろんもっと周回を重ね、ラップタイムも短縮できれば良かったが、まだ初期テストの段階だからトラブルが出たのは逆にいいことだと思っている。
いくらシミュレーターを重ねても、1周の実走行には叶わないものだからね。
何より良かったのはマクラーレンとホンダとの理解が進んだということ。
ホンダは毎日のように新しいチャリンジを挑んでいて、その進化スピードは素晴らしいものだよ」と、前向き。

ただ、一部にはホンダとの「レース文化の違い」を指摘、今後の開発を憂慮する向きも残念ながらあるのが事実。
それによればレースでの結果を重視するレーシングチームとしてのマクラーレンと、レースによって得られる技術を自動車メーカーにフィードバックすることに主眼を置くホンダとのズレが早くも露呈しているのだという。

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「アロンソ、今回もチーム選択ミス」と、スペイン紙

F.Alonso Fans/2006 Spain GP (C)Renault F1 UK
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ルノー・チーム時代に勝ち取った2005-06年以来となるタイトル獲得を狙い、その後マクラーレンやルノー、フェラーリ、そして今回は再びマクラーレンとチームを渡り歩いたフェルナンド・アロンソ(33歳:スペイン)だが、4日間のテストを終えただけで早くも地元スペインのメディアからは悲観的な観測が出始めている。

これをリードするのは有力スポーツ紙の一つ『AS』で、次のように現状を指摘しているという。

「アロンソは優れたドライバーで、、その実力から言えばすでに5回はチャンピオンになっていてもいい筈。
しかし彼はこれまで幾多のチーム選択ミスを冒してきた。
フェラーリで過ごした5年間は言うに及ばない。
200年のマクラーレン時代、辛抱できずにたった1年でチームを離れたのもその一つだし、今回再びマクラーレンを選択したのも誤りということになるだろう。
彼は真に優れたドライバーだが、それでも結果を出すためには優れたマシンとチームが必要になるのだから」

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マノー(マルシア)、中国GPからの参戦を窺う

Marussia Ferrari 『MR03』 (C)Marussia F1 Team
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2014年型マシンでの参戦をF1ストラテジーグループの反対により断念に追い込まれたマノー・レーシング(旧マルシアF1)だが、2015年のレギュレーションに合致させた新型車の製作を急ぎ、早ければ第3戦の中国GP(4月12日決勝)に間に合わせたい考えのようだ。

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもので、日程的に3月の第1戦・第2戦に間に合わせるのは事実上不可能として、2戦欠場を前提として2015年シーズンの参戦を計画するというもの。

もちろんF1は全戦の参加を前提としているが、2014年終盤にもマルシアとケータハム2チームについては終盤2戦の欠場がFIA(国際自動車連盟)から認められた経緯がある。

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2015/02/06

低温と非常に粗い路面コンディション下で行われたヘレスでのテスト (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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Pre-Season test one: ヘレス 2015年2月1-4日

・ドライバーたちからは2015年型タイヤへポジティブなフィードバックが得られた
・2014年1回目のテストを凌ぐラップ数と性能向上は、 ハイブリッド技術の著しい進歩を示す

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「ヘレスでの4日間テストは順調で、全チームが昨年同時期のテストよりも多くの周回を重ねました。これは、ハイブリッド技術開発が驚異的なスピードで進んでいることを示しています。非常に粗い路面と、変わりやすい天候という条件下でも特に問題は発生せず、ドライバーたちからは全般的にポジティブなコメントが得られました。タイヤに関しては、天候に恵まれれば、今月予定されているバルセロナでの2回のテストで、さらに有益な情報が得られるでしょう。テスト専用に用意した迅速なウォームアップ性能を持つ‘ウィンター・ハード’プロトタイプコンパウンドは非常に評価され、ドライバーたちは広範囲に渡って使用していました。新型マシンが2014年型から大きな進化を遂げていることは明らかで、3月のメルボルン開幕戦の前にさらなる改善が期待されます」

ピレリジャパン・プレスリリース

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マルシアF1の復活、ライバルチームが妨害か

Marussia Cosworth 『MR02』 (C)Marussia F1 Team
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今シーズン、「マノー・レーシング」の名前でエントリーされている旧マルシアF1チームではFIA(国際自動車連盟)へ支払う所定のエントリー料の目途がついたことで今季参戦に向けて希望が湧いているが、その直後、これに水を差すニュースが伝えられている。

これは、F1ストラテジーグループが「F1の安全性を確保するため旧型車での出走を認めないこと」を申し合わせたというもの。
財政破綻後、開発がストップしているマルシアF1チームは、今季参戦が認められた場合でも昨季型マシンでの出走となるため、事実上復活参戦の道が閉ざされることになるからだ。

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マノー(マルシア)、F1復活参戦に望み

Monor MS logo
ケータハムF1と同じく財政破綻から管財人の管理下に置かれたマルシアF1チームだが、伝えられるところによれば同チームは2015年のF1参戦に必要なエントリー料を調達、参戦に目途を付けたのではないか、ということだ。

ただ当然のことながらエントリー料が支払われただけでF1参戦が可能になる訳ではなく、実際の参戦に向けてはまだ多くの高いハードルが待ち受けているのは間違いないところ。
残された時間は限りなく少ない。

なお先に発表されたFIA(国際自動車連盟)による2015年のF1エントリーリストでは、マルシアF1チームは『マノー・レーシング』として登録されていた。
「マノー・モータースポーツ」はジョン・ブース氏が始めたイギリスのプライベート・チーム。

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ホンダ、「問題点、全て見直し改善」

新井康久(ホンダ)(C)Honda Racing
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新生マクラーレン・ホンダのデビューはほろ苦いものとなったが、ホンダ側のF1プロジェクトの責任者である新井康久/専務執行役員は、「今回発覚した問題点について、すべてを見直して次回のテストに臨む」と、あらためて改善への意欲を明らかにした。

「初期トラブルを洗い出すのが目的のテストとはいえ、われわれのマシンが多くの困難に見舞われたことは正直に受け止めたい。
われわれは長期スケジュールに則って段階的に改善を進めていて、次回のバルセロナ合同テストまでには問題点をすべて見直してステップアップを図っていく。
もともといまテストしているものがメルボルン(オーストラリアGP)に持ち込む最終のものというものではなく、開発途中であるものも多い。
すべてはメルボルンのグリッドが目標になっているのだから」

ただ残念ながら、遅れて参加を表明したホンダが不利な立場に立たされているのは関係者で共通した見方になっている。

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ケータハムF1、資産売却で消滅確実に

Caterham F1/logo (C)Caterham F1 Team
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財政破綻したケータハムF1チームの資産が、オークションに掛けられることになった。

これは同チームの破産管財人である『スミス&ウィリアムソン』が明らかにしたもので、オークション開始は今季開幕戦であるオーストラリアGPがスタートするわずか2日前の11日(水)、
しかも出品されるのはモーターホームやピット作業に使う機材ばかりでなく、2014年のマシン『CT05』も含まれるということで、事実上チーム解体は必至とみられる。

2010年シーズンにロータスF1レーシングとして参戦を開始した同チームはその後チーム・ロータス。さらに現在のケータハムF1と名称変更を繰り返したが、残念ながらポイント獲得も果たせないまま消滅ということになりそうだ。

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2015/02/05

フォース・インディア、次回テストにも新車間に合わず

Force India 『VJM08』 (C)Sahara Force India F1
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全チームに先駈け1月21日(水)にいち早く2015年新型車をお披露目したフォース・インディア・チームだが、この時プロモーションが優先ということで実際の『VJM08』はまだ走れるものではなかったのだという。
そうしたこともあり今回のヘレス合同テスト(1日-4日)には姿をみせなかった同チームだが、新型車の実際の登場はまだ先になるとみられている。

チームの説明によれば、当初『VJM08』は今月19日(木)からスタートするシーズン前2度目となるバルセロナ合同テストから走行を開始する予定だったということだが、最新の情報によればこのテストには昨年仕様の『VJM07』を持ち込むことになったというもの。

これが事実であれば同チームの新型車は開幕戦までにわずか4日間だけのテストで臨むことになる。

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ライコネン(フェラーリ)、最速タイムも「別に意味はない」

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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4日間にわたって行われた2015年注目のシーズン前最初のテストは、4日間中3日間でトップタイム(残りの1日は2番手タイム)を記録したフェラーリ『SF15-T』の速さが印象に残った。
その中でも全セッションを通じてのベストタイムは跳ね馬での2季目を迎えたキミ・ライコネン(35歳:フィンランド)が記録したものだったが、相変わらずこのフィンランド人は平静を保っていた。

「ベストタイムといったって、まだテスト。
それもシーズン前最初のものに過ぎないんだから、こんなタイムに何の意味もないよ。
いまの時期のコンマ何秒に一喜一憂するその神経がわからない。
だから他チームとの比較なんて無意味だけど、自分自身の状況ついて言うならば、まあ悪くはないかな。
昨日も言ったように、今年のパッケージはすべての面で昨年のものより改善されていると思う。
そうした小さな積み重ねが、シーズンではわずかなタイム向上になって表れるものなんだよ。
それでもまあ少なくとも今の段階では、チームは『いい仕事してますね~』ということかな」

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マクラーレン・ホンダ、最終日は燃料ポンプにトラブル

Jenson Button (C)McLaren Group
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ヘレス合同テスト最終日、マクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンがステアリングを担当したが、この日は午後のセッションで燃料ポンプにトラブルが発生、結局午後3時前にテストを終了することとなった。

まだ初期トラブルを洗い出している際中としてガレージの雰囲気は暗いものではないが、この4日間でトータル79周のみ。
前年チャンピオンのメルセデスAMGチームが4日間で515ラップを周回したことと比較するとその差は決して小さいものではない。

この事態にはさしもの新井康久氏(ホンダ)も「トラブルは予想していたもののこれほど多いとは」と述懐、想定していた周回には達しなかったことを認めた。
しかしそれでも「ドライバーからのフィードバックはいずれも的確なもので、これを次回のテストまでにマシンに活かしたい。
とにかくこのマクラーレン・ホンダというチームには大きなポジションがある」と、引き続き前向きなところをみせた。

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ヘレス合同テスト4日目タイム(最終:2/04)

4日(水)、今回の最終日を迎えたヘレス合同テストは再びフェラーリ『SF15-T』が最速。
キミ・ライコネンがこの週全体のベストタイムをマークしてシーズン前最初のテストを終えた。こ
またこの日バトンがドライブしたマクラーレン・ホンダはかろうじて35ラップを周回したものの、まだ全開走行からはほど遠いもので、次回のテストに向け課題が残されたようた。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.ライコネン FIN Ferrari 1'20.841 106
2 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'22.019 112
3 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'22.172 116
4 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Renault 1'22.553 97
5 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'23.116 73
6 R.グロージャン FRA Lotus Mercedes 1'23.802 53
7 D.クビアト RUS Redbull Renault 1'23.975 63
8 J.バトン GBR McLaren Honda 1'27.660 35

   * 2014 Test-Time : 1'23.276 K.マグヌッセン/McLaren Mercedes (1/30)
   * 2015 Test-Time : 1'20.984 S.ベッテル/Ferrari (2/02)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2015/02/04

初ドライブ・ライコネン(フェラーリ)も新型車に好感触

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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3日(火)、2015年マシン『SF15-T』を初めてドライブしたフェラーリ・チームのキミ・ライコネンだが、すでにこの新型車に好感触の手応えを感じ取ったようだ。

「コースに出てすぐに感じられたんだ。
マシンはすべての点で見直されているってね。
去年のマシンに比べてすべてが新しくなっているよ。
もちろんまだ最初のテストだから修正すべきところはたくさんあるけれど、それらはマイナスなものではなくてすべてポジティブなものばかりなんだ。
それにマシンが正しい方向に向いているのは、最初の2日間をドライブしたベッテルの走りをみればわかることだよね」と、クールなフィンランド人。

初日・2日目ベッテルはいずれもトップタイム。
この日ライコネン(フェラーリ)は2番手だったが、そのタイム差はわずかなもの(0.205秒)だった。

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新人ナスル(ザウバー)、トップタイムに自信

Felipe Nasr (C)Sauber Motorsport
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ヘレス合同テスト3日目は今回のテストで初めてのウェットコンディションからスタートした。
そんな中、トップタイムをマークしたのはなんと新人のフェリッペ・ナスル(22歳:ブラジル)。
しかもナスルのザウバー・チームは昨季1ポイントの獲得もならなかったチームだ。

走行を終えたナスルは、「今日はいきなり難しいコンディションだったけれど、チームは常に最適な準備をしてくれて、十分な周回を重ねることができたよ。
マシンのことを理解できたし、さまざまなタイヤも経験、そして最後はもうロングランまで体験することができたんだ。
マシンにはとても高いポテンシャルがあると確信しているから、今はもう早くシーズンが始まって欲しいと待ちきれない気分さ」と、意欲をみせている。

また同チームのジャンパオロ・ダラーラ/トラックエンジニアリング責任者も、「小さなトラブルはあったものの、ここまで順調にマイレッジを重ねられている。
ナスルも走るごとに経験を積んで力量を上げているし、今年は昨年のような不振にはならないよ」と、自信をみせた。

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それでも「進歩」と、エリック・ブイユ代表(マクラーレン)

McLaren Honda 『MP4-30』 (C)McLaren Group
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これまで3日間のテストを終え、3日間すべてでマシントラブルに見舞われているマクラーレン・ホンダの『MP4-30』だが、それでもエリック・ブイユ代表はすこぶる明るい表情で終始している。

「今日、ちゃんと走れるかどうかはとても重要なことだったんだ。
これまでの2日間、それぞれたったの6周しかできなかったんだからね。
それに比べれば今日は半日で30周。たいしたものじゃないか。
大事なことは着実に進歩を遂げているということ。
ただこの時期の新型車というものは、一度パンドラの箱を開けると次から次へと新たなものが飛び出してくるものだから、われわれに休んでる暇はないよ。
今日も急げばラスト1時間か1時間半はまた走れたかも知れないが、それよりも明日の準備を着実に行うことを選択したんだ。
明日がいい一日になるといいね」

メディアが心配するほどには首脳陣は現在の状況を危惧してはいないようだ。

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マクラーレン・ホンダ、この日は冷却系にトラブル

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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3日(火)、3日目を迎えたマクラーレン・ホンダのヘレス・テストはこれまでの6ラップに比べれば大幅アップの32ラップを周回したが、この日もトラブルに苦しんだ一日となった。

この日ステアリングを握ったアロンソは、ウェットコンディションながら午前のセッションではインターミディエイトタイヤで30ラップ以上を周回。
しかし午後のセッションでコースに出た途端、冷却系にトラブルがあることが発覚して中断。
冷却水圧にトラブルが生じたということだが、その解決のためにはパワーユニットを取り外す必要があるということで、作業のため走行は打ち切られることとなった。

チームによればこの日のうちに対策を終え、最終日のバトンの走行に備えたいとしている

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ヘレス合同テスト3日目タイム (2/03)

3日(火)、3日目を迎えたヘレス合同テストはこの日も全8チームが参加して行われた。。
トップタイムはザウバー・チームの新人フェリッペ・ナスルがマーク。
アロンソが搭乗したマクラーレン・ホンダはこの日ようやくある程度の周回を重ねることができたが、まだ本格走行にはほど遠い段階だった。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'21.545 108
2 K.ライコネン FIN Ferrari 1'21.750 92
3 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'21.982 151
4 F.マッサ BRA Williams Mercedes 1'22.276 71
5 P.マルドナド VEN Lotus Mercedes 1'22.713 96
6 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Renault 1'23.187 136
7 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'23.901 48
8 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'35.553 32

   * 2014 Test-Time : 1'23.276 K.マグヌッセン/McLaren Mercedes (1/30)
   * 2015 Test-Time : 1'20.984 S.ベッテル/Ferrari (2/02)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2015/02/03

レッドブル『RB11』の迷彩塗装はベッテルのパクリ

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ヘレス合同テスト初日、初めて姿を現したレッドブル・ルノー『RB11』のカラーリングは、意表を突いてモノトーンの迷彩模様で関係者を驚かせたが、これについてレッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は、これが「ベッテルのヘルメットのパクリだった」と明かした。

それによれば昨年のイタリアGPの際、同チームのセバスチャン・ベッテルが着用したヘルメットはやはりモノクロの迷彩模様。
これは本来は軍事面で敵の目を欺いて自身の存在を目立たなくするのが目的とされるもの。
ホーナー代表は「このカラーリングのせいでカメラマンや他チームの『スパイ』からは観察しにくいと不評を買っているよ」と、一笑した。

残念ながらこのカラーリングはテストだけのもので、開幕戦のオーストラリアGPには正式なものに変更されるとのことだ。

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バトン(マクラーレン・ホンダ)、「こんなことも想定内」

McLaren 『MP4-30』 (C)McLaren Group
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前日のアロンソに続き、2日目を担当したジェンソン・バトンもトラブルでわずか6周の周回に留まったマクラーレン・ホンダ。
これについて終了後メディアの取材を受けたバトンは「予想していたこと」と、アロンソ同様意に介してないことを強調した。

「みんなよく思い出して欲しいよ。
去年の同じ時期、どこのチームも新しいシステムに右往左往していたじゃないか。
その『産みの苦しみ』をいま僕たちが味わっているというだけさ。
こんな状況は想定内。
少しずつだけど、着実にマシンは進化していると思うよ。
できればもう少しマイルが稼げればうれしいな。
そうすればマイナートラブルの洗い出しも進むし、マシンを良くできる筈。
ただチームの雰囲気は全然悪くないので、みんな誰も心配なんかしてない」

とはいえ昨年の同じテスト2日目、バトンはマクラーレン・メルセデスで堂々全体のトップタイムを記録していたのだが。

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ホンダ責任者、「トラブル解決も勉強のうち」

McLaren 『MP4-30』 (C)McLaren Group
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2日目を終えたヘレス合同テストだが、注目のマクラーレン・ホンダはジェンソン・バトンにステアリングを交代したが、この日も午前に5周、午後は1周だけ。
2日間合わせてもわずか12周の走行に留まった。

ホンダ側の責任者である新井康久/専務執行役員は、「この2日間、走行に影響したトラブルはほぼ解消できたと考えている。
走行距離は確かに少ないが、うちのエンジニアにとってはいい勉強になったのではないか。
明日はもっと前進できるよう希望している」と、語っている。

テストは一般観客も観戦でき、午前10時から午後5時まで、昼休みを別にしても6時間の時間が設定されている。
しかし同じ時間でメルセデスAMGの『W06』は延べ248回も観客の前にサウンドを轟かしながら通過したのに対し、マクラーレン・ホンダが通過したのはわずか12回だけだった。

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フォース・インディアにも財政危機の予感

Vijay Mallya (C)Sahara Force India F1
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いち早く2015年新型車をメキシコで華々しく発表、存在感を示したフォース・インディア・チームだが、その反面財政難が深刻化しているという噂が現実味を帯びてきた。

そもそも現在行われているシーズン前テストに不参加というのも異例だが、ここに来て開幕戦のスターティンググリッドに同チームの姿がないのでは、との観測がヘレス・サーキットのパドックで流れたもの。

伝えられるところでは、フォース・インディアの抱える負債はすでに5千万ユーロ(約66億5千万円)にも達する上に、ヴィジャイ・マルヤ氏らチーム上層部での意思が統一されておらず迷走状態にあるのだという。
さらにメルセデス・エンジンの代金やピレリタイヤへの支払いも目途が付いていないとされる。

このままではシーズン前テストへの参加どころか開幕戦に並ぶことも困難との悲観的な見方すら伝えられているが、そうなれば昨季の11チームから今季は8チームまで減少することになる。

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ヘレス合同テスト2日目タイム (2/02)

2日(月)、2日目を迎えたヘレス合同テストには、遅れていたロータス・チームも顔をみせ全8チームで行われた。
注目のマクラーレン・ホンダはこの日バトンがステアリングを握ったのが、トラブルにより再び満足な走行とはいかず、またレッドブル・レーシングにもトラブルが出た。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'20.984 88
2 F.ナスル BRA Sauber Ferrari 1'21.867 89
3 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'22.319 61
4 L.ハミルトン GBR Mercedes 1'22.490 91
5 M.フェルスタッペン HOL Toro Rosso Renault 1'24.167 73
6 P.マルドナド VEN Lotus Mercedes 1'25.802 41
7 J.バトン GBR McLaren Honda 1'54.655 6
8 D.クビアト RUS Redbull Renault -------- 18

   * 2014 Test-Time : 1'23.276 K.マグヌッセン/McLaren Mercedes (1/30)
   * 2015 Test-Time : 1'22.620 S.ベッテル/Ferrari (2/01)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2015/02/02

「初期トラブル当たり前」と、アロンソ(マクラーレン)

Fernando Alonso (C)McLaren Group
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注目を集めたマクラーレン・ホンダ『MP4-30』のテスト初日だったが、この日はマシントラブルのためわずか6ラップだけの周回に留まった。
しかしこの日ステアリングを握った前フェラーリのフェルナンド・アロンソ(33歳:スペイン)は、「初期トラブルなんて当たり前」と、意に介さない態度で終始した。

「現代のF1はとてつもなく複雑なシステムになっているんだ。
だから新車にトラブルは付きもの、別に心配することじゃない。
ましてや今日は初日なんだからね。
去年のこの時期、同じようにみんなアタフタしていたじゃないか。
マシンの印象を聞かれるけれど、今日は本格的に走った訳でもないし、正直まだわからないな。
正確な感想を伝えるにはもっと時間が必要だね。
ガレージの中はスタッフみんな明るいし、すべて前向きに働いている。
このマクラーレン・ホンダという素晴らしいプロジェクトに関われて光栄に思っているよ」

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マクラーレン・ホンダ『MP4-30』、いきなりのトラブル

McLaren 『MP4-30』 (C)McLaren Group
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熟成不足が危惧されていたマクラーレン・ホンダだが、ヘレス合同テスト初日いきなりそれが露呈することとなった。
この日チャンピオン・チームであるメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが高い信頼性を武器に157ラップを周回する一方、さらに走り込みが必要なマクラーレン・ホンダはトラブルでわずか6ラップだけの周回に留まったもの。

これについて同チームのエリック・ブイユ代表は、「トラブルはパワーユニットに電気系のトラブルが生じたため」と、説明。
このトラブルは翌日までに解消されるとしたものの、「さらなるトラブルに見舞われるのも覚悟している」と、力なげだ。

同代表によればマクラーレン・ホンダは他チームより丸1年遅れての参入ということで、これを挽回するために野心的な技術を多数投入していてそれらがトラブルを生む可能性は避けられないということだ。
それでも「一刻も早くメルセデスAMGに追い付きたいと思っているし、マクラーレンとホンダにはそれだけの技術リソースがある」と自信をみせた。

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レッドブル・レーシングも新型車『RB11』を発表

Redbull Renault 『RB11』 (C)Redbull Racing
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これまで唯一2015年新型車公開のスケジュールを明らかにしてこなかったかつてのチャンピオン・チーム、レッドブル・レーシングが、こちらもメルセデスAMGと同じくヘレス合同テスト初日に合わせてその新型車『RB11』を初公開した。

いきなり目を惹くのはなんといってもモノトーンで統一されたサイケデリックなそのカラーリングだが、関係者によればこれはカモフラージュであるとのこと。
昨季、それまで4年連続で独占したタイトルを奪われたレッドブル・レーシングが、どのように挽回するのか注目されるマシンだ。

なおヘレス合同テスト初日はこの『RB11』を新たなエースとなったダニエル・リカルド(25歳:オーストラリア)がドライブ、4番手タイムをマークしている。

『RB11』の画像はこちら

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メルセデスAMG、2015年新型車『W06』を発表

Mercedes AMG 『W06』 (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンも大本命のメルセデスAMGチームが、ヘレス合同テスト初日となった1日(日)、2015年Wタイトルを狙う新型車『W06』を発表した。
同チームではこれまでも小出しに新型車のテスト画像などを公開してきたが、正式発表されるのは今回が初ということになる。

昨季の成功を踏まえ、基本的には『W05』を踏襲した新型車『W06』。
よりショートノーズになったのを別にすれば、手堅い印象を受けるデザインとなった。
『W06』はヘレス合同テスト初日、今年4年目となるニコ・ロズベルグ(29歳:ドイツ)がドライブ。
この日最多となる実に157ラップを周回して信頼性の高さをみせつけた。

『W06』の画像はこちら

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初日不参加ロータス・チーム、「間に合わなかっただけ」

Lotus Renault 『E23』 (C)Lotus F1 Team
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いよいよスタートしたシーズン前最初のヘレス合同テストだったが、当初から不参加とされたフォース・インディアに加え、ロータス・チームもその姿を現さなかった。
いずれもこのオフの間財政危機が伝えられたチームとあって、パドックには暗い雰囲気が漂ったが、問い合わせを受けたロータス・チームのスポークスマンは、「ただ遅れただけ」と釈明に追われた。

それによれば同チームの2015年マシン『E23』は前日エンストン(英国オクスフォードシャー州)にあるファクトリーで火入れ(最初のエンジン始動)を行ったあと、直ちに荷造りをして空輸の手筈を取ったものの、輸送が遅れたのだという。
1日(日)夜にはヘレス(スペイン)に到着するので2日目からの参加になるということだ。

同チームは今季これまでのルノーからメルセデスにエンジンを変更、膨大な準備に追われているのは事実とみられる。

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ヘレス合同テスト1日目タイム (2/01)

1日(日)スタートしたヘレス合同テストだが、フォース・インディアに加えロータス・チームもこの日は不参加でわずか7チームだけの出走となった。

Pos. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER Ferrari 1'22.620 60
2 M.エリクソン SWE Sauber Ferrari 1'22.777 73
3 N.ロズベルグ GER Mercedes 1'23.106 157
4 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'23.338 35
5 V.ボタス FIN Williams Mercedes 1'23.906 73
6 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Renault 1'25.327 46
7 F.アロンソ ESP McLaren Honda 1'40.738 6

   * 2014 Test-Time : 1'23.276 K.マグヌッセン/McLaren Mercedes (1/30)
    (ベストタイム及び周回数等はすべて非公式です)

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2015/02/01

元フェラーリ・デザイナー、アロンソ批判

Mauro Forghieri (C)Ferrari S.p.A
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5年間在籍した跳ね馬チームだが、ついにタイトル獲得を果たすことなくマクラーレン・チームに移籍となったフェルナンド・アロンソに、一部関係者からは厳しい言葉が寄せられている。

アロンソについて批判的なコメントを鮮明にしたのは同チームで以前チーフ・デザイナーを務めるなどしたベテラン技術者のマウロ・フォルギエリ氏(80歳:イタリア)。
同氏はイタリア国内のメディアの取材に対し次のように語ったという。

「アロンソはレースドライバーとしては素晴らしいかも知れないが、開発ドライバーとしては優秀とは言えないね。
これまで彼は毎年新しいマシンをシェイクダウンする度に完璧だと誉め讃えるが、そのくせしばらく経つとマシンに批判を始めるんだ。
しかしマシンを正しい方向に導くのはドライバーにも責任があること。
3年も4年もマシンに問題があると言い続けるのは、ドライバー自身能力がないと言っているようなもの。
このところフェラーリがチャンピオンになれなかったのは『シューマッハ』がいなかったからだよ」と、手厳しい。

ちなみに同氏はフェラーリ第一線時代、富士スピードウェイでのF1のため来日している。

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「無免許の少年」がF1ドライバー?

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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31日(土)、スクーデリア・トロ・ロッソは二人のレースドライバーと共に今シーズンを戦う新型車『STR10』を発表したが、わずか17歳という若さでF1デビューを果たすことになるマックス・フェルスタッペン(オランダ)について、あらためてメディアから疑問の声が投げ掛けられた。
というのも開幕戦になってもフェルスタッペンは17歳6か月。
これまでの史上最年少F1ドライバーはやはりトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリ(スペイン)で、当時19歳と125日というものだったからはるかに若いことになる。

フェルスタッペンの母国オランダにおいても公道での自動車運転免許が得られるのは満18歳になってからで、つまり通常生活では運転できない「子供」がモーターレーシングの最高峰である「大人のF1」を戦うという皮肉。

しかしこれについて同チームのスポークスマンは「公道で運転するのと限られたゾーンであるサーキットで運転するのは全く異なる」と、意に介していない模様。
ただしこうしたことを受け、FIA(国際自動車連盟)は2016年からはスーパーライセンスの発給条件に「最低満18歳」との規定を新たに設けることを明らかにしている。

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ホッケンハイム、「ドイツGP開催合意できてない」

Hockenheimring (C)Mercedes Motorsports
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ドイツの専門誌である『アウトモーター・ウント・スポルト』が伝えるところによれば、今年のドイツGPの開催地と目されるホッケンハイムは、開催についていまだ正式な合意に達していないということだ。

ここ数年ホッケンハイムとニュルブルクリンクとの間で隔年開催となっているドイツGP、本来であれば今年はニュルブルクリンクでの開催になるが、同サーキットでは資金難から返上されるとの見通しが高い。
そこで今年も再びホッケンハイムの名前が浮上していたものだが、本番開催まですでに半年を切ったいまなお契約が結ばれていないとすると時間切れの可能性もある。

これについて取材を受けたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、「今年のドイツGPが開催できる可能性は50%以下」と語ったという。

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トロ・ロッソ、ヘレス・サーキットで新型車『STR10』発表

Toro Rosso Renault 『STR10』 (C)Scuderia Toro Rosso
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31日(土)、スクーデリア・トロ・ロッソは翌日からシーズン前最初のテストであるヘレス合同テストが行われる現地ヘレス・サーキット(スペイン)で、2015年新型車『STR10』を正式発表した。

同チームは今季ドライバー・ラインナップを一新、マックス・フェルスタッペン(17歳:オランダ)&カルロス・サインツ・ジュニア(20歳:スペイン)というフレッシュな新人コンビになる。
テストでは初日と3日目がサインツ、2日目と最終日をフェルスタッペンがたんとうする予定。

なおこれで参戦が確定しながらまだ新型車を発表していないのは本家のレッドブル・レーシング、そして昨季のチャンピオン・チームであるメルセデスAMGだけということになった。

『STR10』の画像はこちら

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