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2014/11/10

メルセデスのドライバー間で優勝をかけた戦術的な僅差のバトルが展開 (ピレリ)

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2014 ブラジルグランプリ 決勝
・上位6名が3ストップ戦略でフィニッシュ: ライコネンは2ストップを採用
・インテルラゴス史上でも近年にない高温のコンディション下、 再舗装されたアスファ ルトも相まって、タイヤにとって非常に厳しい第1スティントに

2014年11月9日、サンパウロ
メルセデスのニコ・ロズベルグが、3ストップ戦略を活用しポール・トゥー・ウィンでブラジルグランプリを制し、ドライバーズ選手権で首位を走るチームメイトのルイス・ハミルトンとの差を縮めました。予想された雨とは対照的な高温のコンディションの下、ロズベルグは、第1スティントをソフトタイヤで、後続のスティントをミディアムタイヤで走行して優勝を獲得しました。

ハミルトンは、レース前半にコースオフによってタイムを失いながらも、ロズベルグと同様の戦略を採り、1.5秒差の2位でフィニッシュしました。メルセデスの両ドライバーがともに最終ピットストップを終えた後、ハミルトンは、ロズベルグよりも1周フレッシュなタイヤでロズベルグを猛追し、エキサイティングなフィナーレを迎えました。最終的には、ロズベルグがキャリア通算8勝目となる2014年シーズン5勝目を達成しました。

大半のドライバーが、インテルラゴスでラップあたりミディアムコンパウンドよりも1秒速いソフトタイヤでスタートしました。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは、ミディアムタイヤでスタートし、最終スティントをソフトで走行する3ストップ戦略を採りました。レース終盤にスピードを活かす戦略が功を奏し、12番グリッドからスタートしたヒュルケンベルグは8位でフィニッシュしました。トロ・ロッソのダニール・クビアトも同様の戦略で、グリッド最後方2番目のスタートから順位を上げて、ポイント圏にあと一歩の11位でフィニッシュしました。

路面温度が50℃を超え、近年のブラジルグランプリでは最も暑いコンディションの下、ほぼ全ドライバーが理論上最速の3ストップ戦略を採用しました。2ストッパー中で最上位のドライバーは、トップ争いに匹敵するスリリングなバトルの末に7位でフィニッシュしたフェラーリのキミ・ライコネンでした。ドライバーズ選手権は、ダブルポイントが与えられる今シーズン最終戦のアブダビで決定します。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「メルセデスの両ドライバーによるバトルには魅了されました。彼らはお互いに勝ちたい気持ちと、非常に高温のコンディションの下でタイヤを最大限に活用する必要性とのバランスをうまく取らなければなりませんでした。気温と路面温度は予想以上に高くなり、特にスタート時には、日中の最高気温に達したうえ燃料が重い状態でしたから、これらはソフトタイヤのブリスターやグレイニングの一因となりました。しかしながら、タイヤの性能そのものには影響がありませんでした。再舗装された路面は、週末を通して、各チームおよびドライバー、そして我々に数多くのチャレンジをもたらしました。大半のドライバーが、我々がインテルラゴスで最速の戦略と予測した3ストップを採用しました。そのような中、シーズン中で屈指の厳しいレースでキミ・ライコネンによる2ストップ戦略も機能していました」

Pi Truth-O-Meter:
71周で争われる決勝について、3ストップが理論的に最速と予測しました。また、タイヤの摩耗レベルが高くなったこともあり、1名を除く全ドライバーが3ストップ戦略を採用しました。我々が予測した最速戦略は、ソフトでスタートし、短いスティントでミディアムへ、21周でミディアムへ、46周でミディアムへ交換する戦略でした。ロズベルグは同様のパターンを採り、7周目、26周目、50周目にピットストップを行いました。

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