ソフトとスーパーソフト、今シーズンの最終戦に登場 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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アブダビグランプリ プレビュー: 2014年11月20-23日
・ダブルポイントが与えられるチャンピオン決定戦のサーキットは、 滑らかなアスファルトと直角コーナーが特徴
・グランプリ終了後に2日間テスト開催
2014年11月17日、ミラノ
今シーズンの最終戦が行われるアブダビでは、昨年のミディアムとソフトよりも一段階軟らかい組み合わせであるソフトとスーパーソフトが使用されます。ヤス・マリーナは、ピレリが2011年のFormula One復帰前にプライベートテストを行った場所であり、ピレリにとって馴染みの深いサーキットです。また、Formula One公式テストの開催地としても知られています。今年もまた、グランプリ開催直後の火曜日と水曜日に今シーズン最後の2日間テストが行われます。アブダビのトラック路面は滑らかで、様々な直角コーナーが特徴的です。アブダビグランプリのもうひとつの特徴は、バーレーングランプリと同様、夕方にスタートして夜間にゴールを迎えることです。したがって、レースの進行とともに路面温度が低下することが戦略に影響を及ぼします。
今年のアブダビではダブルポイントが与えられるため、通常よりも冒険的要素を帯び、各チームは、完走を優先しながらも、これまで以上に戦略を駆使してくるでしょう。
天候は暖かく、ドライコンディションになる見込みで、路面は、ピレリのタイヤレンジ中で最もスピードのある組み合わせであるスーパーソフトとソフトに適しています。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「アブダビを訪れることはいつも嬉しいことです。ダブルポイントが与えられ、ドライバーズ選手権が決定する今回は、より重要なグランプリになります。ここでの戦略は、夕方のスタート後、レースの進行とともに温度が下降する中での通常とは異なる路面の改善に大きく影響されます。この点は、今シーズン前半、最もエキサイティングで予測不可能なレースのひとつとなったバーレーングランプリと共通しています。したがって、各チームが多様な燃料搭載量で、様々な路面温度下において両コンパウンドを使用し、できるだけ多くのマシン性能に関する情報を収集しようと試みるフリー走行は特に重要となります。そして、今回は大量ポイントがかかっていますから、意外な戦略で賭けに出るチームに大きなチャンスがあるかもしれません」
ピレリ・コンサルタント ジャン・アレジのコメント:
「Formula Oneマシンでアブダビを走行した経験はありませんが、安全性が高いことと、DRSの使用およびオーバーテイクの機会が得られる長いストレートがあるので、ここは好きなサーキットです。決勝のスタートは午後5時ですから、気温と路面温度は次第に低下していきます。このように変化する状況への対応力が必要不可欠です。この温度変化は、タイヤの内圧にも影響を及ぼします。しかし、今年、ドライバーにとって最大の負荷となるのは、このグランプリでダブルポイントが与えられることです。現時点で首位に立つドライバーは、通常であれば極めて大きなポイントのアドバンテージを持っている状態であっても、今回においてはほんのわずかなミスによって首位の座を明け渡すこともありますからね」
タイヤから見たサーキット:
スーパーソフトタイヤは作動温度領域が低く、広範囲の低い温度条件下でも最適な性能を発揮できるコンパウンドです。ソフトタイヤは、作動温度領域が高いコンパウンドです。タイヤレンジ中で最も軟らかい組み合わせであることと、トラック路面が滑らかであることで、タイヤのウォームアップに関する問題はありません。
ある程度の熱によるデグラデーションが予測され、戦略やマシンセットアップに影響を及ぼす可能性があります。フリー走行1回目と最終フリー走行は、温度が高い日中に行われるため、予選および決勝と同様ではないコンディション下での走行となります。
サーキットの第1セクターは、ノンストップの連続コーナーで構成され、タイヤ温度を上昇させます。その後、約15秒間フルスロットルで走行するロングストレートでコンパウンドはクールダウンされます。このストレートでのダウンフォースは、約800kgの重量に相当します。
最大限のトラクションをサポートするため、アブダビでのマシンは、リアエンドを極めてソフトにセットアップします。しかし、このセットアップは、タイヤの摩耗の増大に繋がる可能性があります。反対にリアのセットアップが硬すぎると、対照的な問題である過度のホイールスピンが発生し、この場合もタイヤライフを短くすることになります。
昨年の勝利戦略は2ストッパーでした。レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、ソフトタイヤでスタートし、14周でミディアムへ、37周でミディアムへ交換し、一度もトップの座を譲りませんでした。
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