ニコ・ロズベルグ、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤで チャンピオン決定戦のポールを獲得 (ピレリ)
ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2014 アブダビグランプリ 予選
・2ストップ戦略が主流に: 3ストップのスプリント戦略も可能
・路面温度は夕刻でも30℃以上
2014年11月22日、アブダビ
メルセデスのニコ・ロズベルグが、チームメイトのルイス・ハミルトンを抑え、P Zeroレッド・スーパーソフトタイヤでアブダビグランプリのポールポジションを獲得しました。スーパーソフトは、ともに最終戦用として選択されているP Zeroイエロー・ソフトよりもラップあたり約1秒速いタイヤです。これまで行われたアブダビグランプリ5戦を見ると、ポールシッターからの優勝は1回(2010年のセバスチャン・ベッテル)のみで、2番グリッドからの優勝は3回を数えます。メルセデスは、史上最多タイ記録となる1シーズン12回のフロントロー独占を達成しました。
今週末は、一貫して暖かいドライコンディションとなっており、Q3が開始された午後5時40分過ぎの路面温度は31℃、気温は27℃でした。セッションの進行に伴い路面温度が下降したために、通常の路面改善パターンが変化して、各セッションにおけるサーキットの最速ポイントの見極めが困難でした。
ウィリアムズのバルテッリ・ボッタスのみがソフトタイヤでQ1を突破し、他の全ドライバーはQ1からスーパーソフトを使用しました。ソフトタイヤが決勝でのメインタイヤになると予測されることから、各チームは、予選ではスピードのあるスーパーソフトを全体的に使用しました。
Q1およびQ2において、メルセデスの両ドライバーとレッドブルのダニエル・リカルドは、各セッションで1セットのみのスーパーソフトを使用しました。Q3では進出した全ドライバーがスーパーソフトを使用して2回のランを行った中、ハミルトンがわずかなミスを犯した一方でロズベルグは1回目のランで最速タイムを記録しました。ハミルトンは、2回目のランでもロズベルグの記録に及ばず、ボッタスが3番手となりました。
金曜フリー走行の2セッションではハミルトンが最速タイムを記録し、本日午後の暖かいコンディションの下で行われた最終フリー走行(FP3)ではロズベルグがスーパーソフトで最速タイムを記録しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「ポールポジションを懸けたいつも通りのエキサイティングなセッションが最後まで続きました。タイヤ性能は我々の期待に沿ったものでした。特に明日の決勝では、スーパーソフトを使用した第1スティントの長さが極めて重要になるでしょう。2ストップが主流になると見ていますが、3ストップを試みるドライバーが現れる可能性もあります」
ピレリの戦略予測:
55周で争われる決勝では、2ストップ戦略が理論上最速の戦略となります。
最速戦略:
スーパーソフトでスタート、8周でソフトへ、31周でソフトへ交換。
3ストップによるスプリント戦略も可能ですが、トラフィックのリスクが伴います。
最速の3ストップ戦略:
スーパーソフトでスタート、7周でソフトへ、23周でソフトへ、39周でソフトへ交換。
この3ストップ戦略は、トラフィックに捕まらない限り、全長305.355kmの決勝における最速の2ストップ戦略よりも理論上2秒弱の遅れに留まります。セーフティーカー導入率は40%しかないことから、セーフティーカーは戦略上の主要な要素にはなりません。
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