ニコ・ロズベルグ、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで インテルラゴス史上最速のポールタイムを記録 (ピレリ)
ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
拡大します2014 ブラジルグランプリ 予選
・暖かい曇天の下での予選: 決勝ではレインシャワーの可能性も
・決勝での最速戦略は理論的には3ストップ: トラフィック回避を狙った2ストップが主流に
2014年11月8日、サンパウロ
ニコ・ロズベルグがP Zeroイエロー・ソフトタイヤで記録したブラジルグランプリ予選のポールタイムは、41年の歴史を持つインテルラゴス史上最速のポールタイムとなりました。ロズベルグは、2004年のルーベンス・バリチェロによるインテルラゴスのポールポジション・レコードタイム 1分10秒646を破る1分10秒023を記録しました。このタイムは、2004年にバリチェロが予選Q1で叩き出した1分09秒822というインテルラゴス史上最速ラップタイムに迫るものでした。これにより、メルセデスは、レッドブルの記録に並んで1シーズンで18回目のポール獲得となり、ロズベルグは、今シーズンのポールポジション・トロフィーを獲得しました。
再舗装されたブラジルのトラック上には十分なグリップと大きな路面の改善が見られ、ラップタイムは高速化し、Q1の時点でポールポジション・レコードタイムが更新されました。全ドライバーがQ2進出のためにソフトコンパウンドを使用しました。最後にミディアムからソフトへ交換したのは、ウィリアムズの両ドライバーでした。マシンによってばらつきはあるものの、両コンパウンド間の性能差は、平均してラップあたり0.8~1.0秒のままでした。
広範囲に渡る雨の予報と前夜の雷雨にもかかわらず、予選は、開始時の気温27℃、路面温度39℃のドライコンディションの下で行われました。しかし、依然として明日の決勝時に雨が降る可能性は残っており、60%という高いセーフティーカー導入率も相まって、戦略を複雑にすることは確実です。
通常の条件下では3ストップ戦略が最速となりますが、4.309kmの短いトラック上ではトラフィックが各チームの戦略に影響を及ぼします。既に今日の予選で多様な戦略が見られ、トロ・ロッソのダニール・クビアトは、ペナルティによってグリッド後方からのスタートが決定していることもあり、Q2以降の走行を行わずタイヤを温存しました。Q3進出ドライバー中で1回しかランを行わなかったのはフェラーリの両ドライバーのみで、彼らは1セットのタイヤを温存しました。先週のアメリカグランプリ同様、Q1とQ2でそれぞれ4台のマシンが脱落する予選フォーマットとなりました。
ロズベルグは、午前中に行われた最終フリー走行でもソフトタイヤで最速タイムを記録し、ブラジルグランプリの全フリー走行セッションでトップを獲得しています。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日の涼しいコンディションは、昨日の異常に高い路面温度の状態よりも、我々が選択したタイヤにとっては適していました。予選は、雨のリスクも考慮されつつの非常に僅差のバトルとなりました。どうやら雨は明日に持ち越されそうです。明らかに天候状態が戦略に大きな影響を及ぼしますが、もしドライが続けば、理論上の最速戦略は3ストッパーとなります。しかし、大半のチームがトラフィックを回避する目的で2ストップにトライすると思います。中断が多かった昨日のセッションを経て、トップ2のタイム差がわずか0.03秒差で決した中、全チームが、より多くのデータを収集することに務めていました。本日、インテルラゴス史上最速のポールタイムが記録されたことで、この10年間でのマシンやタイヤ開発の進化が確認できます」
ピレリの戦略予測:
71周で争われるシーズン中モナコに次いで2番目に短いインテルラゴスでの決勝では、3ストップ戦略が理論上最速の戦略となりますが、トラフィックが障害となる可能性があります。したがって、3ストップ戦略は、非常に速いマシン以外にはリスクが伴います。
最速戦略:
ソフトでスタート、短いスティント走行後にミディアムへ、21周でミディアムへ、46周でミディアムへ交換。
最速の2ストップ戦略:
ソフトでスタート、13周でミディアムへ、42周でミディアムへ交換。
ミディアムでスタートする場合の最速戦略:
ミディアムでスタート、29周でミディアムへ、58周でソフトへ交換。
大半のチームが2ストップを狙ってスタートし、必要に応じて3ストッパーへ変更する柔軟性を維持することが予測されます。雨が降れば、戦略は根底から覆ることになります。
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