スーティル(ザウバー)、ビアンキの追突事故を認める
まだ公式にはその詳細が明らかにされていないジュール・ビアンキ(マルシア)のアクシデントだが、直前に同じ場所でクラッシュしたザウバー・チームのエイドリアン・スーティルがその状況を説明している。
それによればクラッシュしたスーティルはその場でマシンの回収に立ち会っていたところ、ちょうど1周後に現場に差し掛かったビアンキが同じ場所でコースアウトし、運悪く改修作業にあたっていたクレーン作業車の真横に突っ込んだのだとのこと。
現場の路面は水が溜まってアクアプレーニング状態になっていて、マシンコントロールが効かない状況だったという。
スーティルは「コースアウトしてしまった状況そのものは僕と同じものだったけれど、滑っていった先が僕とは異なっていた」と、ビアンキの不運を嘆いた。
こうしたアクシデントが起きた遠因は突然その雨脚を強めた激しい降雨にあるが、これについてウィリアムズ・チームのベテラン、フェリッペ・マッサは「僕は突然悪化したその状況を無線でチームに連絡、レースを早期に終了すべきだと訴えていた。もう少し早く赤旗中断の決断を下していれば……」と、悔やんだ。
ブラジル・サンパウロ出身のマッサは、日本と同じく豪雨によるレースの危険性を良く知ったドライバーの一人だ。
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