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2014/09/21

今シーズンで最も接戦となった予選でハミルトンがポール獲得 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 シンガポールグランプリ 予選
・予選Q1から全ドライバーがスーパーソフトを使用するタイヤ戦略に
・セーフティーカー導入可能性100%とされる決勝で、3ストップが最速戦略と予測される

2014年9月20日、シンガポール
ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのシンガポール予選ワンツーにより、メルセデスは今シーズン7回目のフロントロー独占を達成しました。明日の決勝ではタイヤ戦略が極めて重要です。P Zeroレッド・スーパーソフトを使用してポールポジションを獲得したハミルトンのタイムは、チームメイトのロズベルグをわずか0.007秒差で抑えるもので、今シーズン最も僅差の予選結果でした。

気温28℃、路面温度34℃のコンディションの下で開始されたQ1では、大半のドライバーがソフトとスーパーソフトの両タイヤを使用しました。通常の予選では、上位勢は硬い方のコンパウンドのみを使用してQ1を通過しますが、今回は全ドライバーがスーパーソフトでQ1のタイムを残すという異例の予選となりました。

両コンパウンド間には2秒を超える大きなタイム差があったため、上位勢にとってもQ1からスーパーソフトを使用せざるを得ない状況となり、その後のセッションの戦略にも影響が及びました。Q3に進出したトップ10ドライバーにとっての理想的な展開は、ポールを狙う2回のランを行うためにQ3で2セットの新品スーパーソフトタイヤを使用することでした。したがって、ハミルトン、リカルド、フェラーリの両ドライバーを含む多くのドライバーが、Q3へのタイヤ温存のために、Q2でのスーパーソフトを使用したランを1回のみとすることを決断しました。今シーズンのレギュレーションにより、Q3に進出したトップ10ドライバーには、Q3で使用できる軟らかい方のコンパウンドが1セット追加供給されます。Q3では全ドライバーが2回のランを行い、2回目のランで新品スーパーソフトを使用しました。

シンガポールは、合計23のコーナーが存在するシーズン中で最もターンの多いサーキットです。シンガポールで典型的な低速コーナー出口からのトラクションがパフォーマンスを大きく左右するため、コーナー数が多いサーキット特性が、今週末用に選択されているピレリのソフトとスーパーソフト間のタイム差を一層拡大させることになりました。したがって、オーバーテイクは非常に難しいこともあり、上位グリッドポジションを獲得することが不可欠となります。この両コンパウンド間のタイム差によって、決勝はアクション満載の展開となるでしょう。

主にマシンをレースペースで調整することに費やされた午前中の最終フリー走行では、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録しました。わずか3名のシンガポールグランプリ優勝ドライバーの中の一人であるアロンソは、スーパーソフトを使用して1分47秒299を記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今シーズンで最も接戦の予選でした。その一因は、昨日のフリー走行時よりも若干縮まっているものの両コンパウンド間に存在する2秒のタイム差です。このタイム差により、予選の開始直後から戦略的要素が明確となり、全ドライバーがQ1からスーパーソフトを使用せざるを得なくなりました。多くのドライバーによるポールポジションを争うバトルは非常にエキサイティングで、これがまさにFormula Oneの醍醐味です。3ストップが最速戦略と予測していますが、両コンパウンド間の差が若干縮まってきていますので、適正なペースマネージメントもしくは適正なタイミングでのセーフティーカー導入によって、2ストップも可能になると思います」

ピレリの戦略予測:
61周で争われる決勝のベストな戦略は、3ストップと予測しています。特にレース序盤での高いセーフティーカー導入率を考慮した我々のシミュレーションは、下記の戦略を提示します。

最速の戦略:
スーパーソフトでスタート、20周でスーパーソフトへ、36周でスーパーソフトへ、51周でソフトへ交換。
計算上では、この戦略が下記の2ストップ戦略よりも10秒ほど合計レースタイムで速くなります。

2ストップ戦略:
スーパーソフトでスタート、22周でスーパーソフトへ、44周でソフトへ交換。
シンガポールでのセーフティーカー導入率は100%のため、セーフティーカー導入が戦略へ重大な影響を及ぼすことになります。

Pi

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