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2014年9月

2014/09/30

「チケット代下げるならチーム分配金減少」と、エクレストン氏

Stand Image (C)McLaren Group
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近年、F1グランプリ観客数の減少が明らかになっているが、これについて複数のチーム関係者から「F1チケット代金が高すぎる」との指摘がされている。

チーム側の説明によれば、近年F1グランプリの開催料金が著しく高騰していて、これに対応するため各グランプリのプロモーターはチケット代金を高く設定せざるを得なくなっているという。
メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「ホッケンハイム(ドイツ)やモンツァ(イタリア)といった伝統のグランプリの観客席が埋まらないというのは異常なことだ」と指摘している。

しかしこれを聞いたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、「チケット代金を下げるならチームへの分配金を減少させる」と開き直っている。
「プロモーターが得る収入の70%がチームに支払われている。
観客数の減少はチケット代金のせいではないが、そうだというなら彼らの収入も下げれば良い」と、超富裕のイギリス人。

残念ながら簡単な解決策は望めそうもないようだ。

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それぞれ存続主張も、強まる来季「3チーム消滅」の見方

Sauber Junior Drivers (C)Sauber Motorsport AG
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2015年の「消滅筆頭候補」とされるケータハムF1では、別掲のようにトヨタの風洞設備で来季マシンのテストを敢行して参戦継続をアピールしているが、それでもF1関係者の見方は変わっていないようだ。

それによれば、チーム消滅の危機に陥っているとされるのは上記ケータハムF1の他、マルシアF1、そして残念なことだが長い歴史を持つザウバーの計3チーム。
マルシアのグレーム・ロードン/スポーティング・ディレクターは「確かにこの世界で生き延びるのはとても困難なことだが、われわれは来季も参戦するし、そのためにすべてが順調に動いている」と自信を示すが、あまり説得力はない。

またプライベート・チームの雄としてF1に欠かせない存在のザウバー・チーム。
チーム設立者のペーター・ザウバー氏や現在チームを率いるモニシャ・カルテンボーン/CEOらはいずれも来季継続を強調するものの、スポンサー不足に加えて今季の思わぬ大不振でFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)からの収入も激減する見通し。
頼りはセルゲイ・シロトキン(18歳:ロシア)を通じたロシア資本の援助だが、こちらも予断を許さない状況だ。

ちなみに若き日のミハエル・シューマッハを発掘・育成したのもこのザウバー(当時スポーツカー・チーム)だった。

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M.フェルスタッペン(トロ・ロッソ、日本GPフリーで初お目見え

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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2015年シーズン、まだ17歳の若さでスクーデリア・トロ・ロッソからF1デビューが決まったマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)が、今週行われる日本GPのフリー走行1回目セッションにいよいよ登場することがわかった。

今年のマスターズF3(ザンドフールト)を制したフェルスタッペンだが、公式にF1マシンをドライブするのはこれが初めて。
いきなり鈴鹿サーキットの難コースでその腕が試されることになった。
同選手はすでに今月初め、イタリアにあるアドリア・レースウェイでのレッドブル・グループによるプライベートテストで距離を重ね、F1参戦に必要なスーパーライセンス取得の資格を得ているとされる。

今回の参加についてフェルスタッペンは、「初めて他のグランプリ・ドライバーと共に走る訳だから、いまからとても楽しみにしている。
来年のデビューのためにとても貴重な体験になると思うから大事にしたいね。
でも鈴鹿のコースは簡単じゃないと聞いているから緊張するよ。
とりわけ最初のS字が楽しみ。
1時間半という限られた時間を十分に活かしたいと思っている」と、意欲をみせた。

なおチームも力を入れるこのフェルスタッペンのフリー走行体験、今後のグランプリでも繰り返される見込みという。

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ケータハムF1、それでも「2015年の準備に傾注」

Toyota Factory Image (C)Panasonic Toyota Racing
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一向に解決が聞かれない資金難問題から、来季消滅の筆頭に挙げられているケータハムF1チームだが、そんな噂をよそに2015年マシンの準備にいそしんでいるということが伝えられた。

これは新しく同チームの代表に就いたマンフレディ・ラベット氏が明らかにしたもの。
その中で同代表は、「われわれは間違いなく2015年シーズンもこのF1グリッドにいる。
そう言っても信用しないかも知れないが、われわれはいまケルン(ドイツ)にあるトヨタの風洞設備を使って来季マシンのエアロダイナミックス・テストをしているところだ。
お金がなかったらそんなことができると思うか。
わざわざテストをするということはすなわちそれだけの資金投入が新たにあったということに他ならない。
新しいオーナーは長期的な視野に立ってF1参戦計画を進めていることの証明だ」と、主張している。

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2014/09/29

マルヤ代表(F・インディア)、「マクラーレンとのバトルは本望」

Vijay Mallya (C)Force India F1
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目下コンストラクターズ・ランキング5位と健闘、かつての王者マクラーレン・チームを凌ぐその活躍に、同チームのヴィジャイ・マルヤ代表は手離しの喜びようだ。

「いいかい、われわれとあのマクラーレンとではその規模、歴史、リソース、資金……
何をとっても比べるべくもないくらいの大きな違いがある。
ところが今シーズン、ここまでバトルを演じているどころかそれを上回っているんだ。
これが奇跡でなくて何なんだい。
もうチームの全員がハイテンションで戦っているのさ。
もちろん彼らは凄い底力を持っているから、これから猛烈な反撃に出て来ることだろう。
資金だってどれだけ投入してくるかわからないさ。
しかしそれをこんなプライベート・チームが受けて立つ、こんな素晴らしいことはそうそうないよ」

目下ランキング5位のフォース・インディアと6位のマクラーレンとはわずか6ポイントの差で鎬を削っている状況だ。

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ニキ・ラウダ氏、フォーミュラEを酷評

Formula E (C)Formula E
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FIA(国際自動車連盟)主導により「将来のモータースポーツ」として始められた完全電気パワーによるレース「フォーミュラE」シリーズだが、メルセデス・モータースポーツのニキ・ラウダ/CEOがさっそくこれを酷評している。

これはドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に語ったもの。
その中でこの元3回のF1チャンピオンは、「鳴り物入りでスタートしたフォーミュラEというものを見たが、こんなのはモータースポーツとは言えないね。
同じところをグルグル回る陳腐な音のものは、まるでオモチャのように私には見えたよ。
こんなのが未来のモータースポーツ、ましてやF1に取って代わるなどまったく考えられない。
久しぶりに最低のものを見せてもらったね」と、辛口の感想を明らかにした。

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日本GP(鈴鹿)の週末、雨の心配はなし

Suzuka Circuit (C)Mercedes Motorsports
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いよいよ今週末に迫った日本GP(鈴鹿サーキット)。
心配される天候について、地元名古屋気象台の予報によればいまのところ3日間いずれも雨になる心配はなさそうだ。
また湿度は低く、前戦のシンガポールGPを経験したドライバーにとっては気持ちの良い週末になる見込みだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
10月03日(金) フリー走行 曇り 19- 27度 40%
10月04日(土) 公式予選 曇り時々晴れ 17- 24度 30%
10月05日(日) 決勝レース 曇り 17- 24度 40%

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2014/09/28

ベッテル(レッドブル)、「鈴鹿はファンも特別、夢のコース」

2013 Scene (C)Redbull Racing
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現役F1チャンピオンとして4度目(通算8回目)の日本GPを迎えるレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル(27歳:ドイツ)は、その舞台である鈴鹿の印象を次のようにチームのサイトで表現している。

「僕にとって鈴鹿サーキットは格別なところ。
これまで4回(2009-10-12-13)も優勝しているし、3位に終わった2011年もその入賞でシリーズ・チャンオンを決めたところだから特別験がいいサーキットなんだ。
とにかく鈴鹿はコースが素晴らしいね、夢のコースだよ。
F1カレンダーの中で比較するとしたら、比肩できるのはスパフランコルシャン(ベルギーGP開催地)くらいだろう。
中でも僕は高速のコーナーが続くセクター1部分が好きだね。
とても難しいけれど、やり甲斐があってリズムに乗れればすごく楽しいんだ。
あとスプーンも難しいし130R通過には度胸がいるな。
そして何より忘れてならないのは鈴鹿はファンが素晴らしいことだ。
日本の観客は成熟していてF1に携わるすべての人たちの仕事を尊敬してくれるんだ」

多少お世辞があるとはいえ、日本のファンにとってはうれしい言葉だ。

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成長続けるエリクソン(ケータハム)にチーム高評価

Marcus Ericsson (C)Caterham F1 Team
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小林可夢偉の出場がこのところ1戦毎に危うい一方で、チームメイトで新人のマーカス・エリクソンのほうはここまですべてのレースに問題なく出走を重ねている。
元々メルセデスのジュニア育成ドライバーだったエリクソンは、今季さらに経験を重ね、先のシンガポールGPではマルシア勢を抑えて15位フィニッシュするなどチームからも高い信頼を得ているようだ。

同チームのマンフレディ・ラベット新代表は、「エリクソンの今季最高位はモナコの11位というものだが、この時は他車の脱落というラッキーな面があった。
しかし今回のシンガポールの15位はライバルと堂々渡り合って勝ち取ったもの。
私はこれが彼の今季ベストレースだったと思う。
間違いなく彼は成長を遂げているよ」と、評価。

伝えられるところではすでに2015年の契約更新について話し合いが持たれているというが、パドック雀からは「それ以前に来年もチームがあるかどうか」と、冷めた見方も。

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名門コスワースに再びF1復帰の噂

Cosworth Factory (C)Cosworth Engineering
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かつてフォード・コスワースとしてF1通算176勝を誇るコスワース・エンジニアリングのF1エンジンだが、今シーズンのレギュレーション変更と共に昨季限りでその姿を消している。

しかし同社はイギリス政府の支援も受け、ノーザンプトンの本拠地に新ファクトリー設備を建設、「次世代の内燃エンジンを供給する」との新たな方針を示している。
こうしたことも合わせ、ドイツの『スピード・ウィーク』誌は「コスワースが再びF1エンジン・サプライヤーに復帰を目指している」との見方を伝えた。

この計画にはバーニー・エクレストン氏も後押しをしているとの噂もあるがコスワースも含め関係者はいずれもコメントを避けている。

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ロズベルグ(メルセデス)のトラブル原因は異物混入

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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先のシンガポールGP決勝レースで、突然ステアリングホイール関連に原因不明のトラブルに見舞われたニコ・ロズベルグのマシンについて、メルセデスAMGチームは異常な物質が電子関連回路に混入したことが原因であることを明らかにした。

当日ロズベルグのマシンは突然ステアリングホイールの回路がブラックダウンする症状が発生してギヤがニュートラルから入れ替えることができなくなったという。
ガレージに戻されたマシンはいったんステアリングホイールを交換するとギヤシフトについては復帰したものの無線もDRSもERSもすべて機能しなかったとロズベルグは説明していた。
さらに走行中に症状が断続的に再発。
結局このレースはリタイヤを余儀なくされている。

ファクトリーに戻されて分析した結果、トラブルの原因になった異常物質はシンガポールGP前の準備中に起きたとみられることから、チームでは日本GP以降のレースにはすべてアクシデント新しいコンポーネンツに交換して臨むということだ。

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2014/09/27

エリック・ブイユ代表(マクラーレン)、「3台目準備、半年必要」

Eric Boullier (C)McLaren Group
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F1パドックではすでに2015年のチーム数減少が当然のことのように語られているが、そこで注目を集めているのがトップチームによる3台目マシン出走による参加台数の増加作戦だ。
F1レギュレーションでは決勝レースの出走台数が20台以上としているため、もし来季2チーム以上の離脱となればこれが現実味を帯びることになるのは必至だからだ。

これにはかねてF1チームの雄であるフェラーリ・チームやFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)を率いるバーニー・エクレストン氏がご執心。
しかし同様に3台目の用意を迫られるるのが確実とみられるマクラーレン・チームでは、エリック・ブイユ代表が懐疑的な姿勢を崩していない。

「みんなは簡単に3台目というが、そんなに容易なことではない。
誰もがドライバーのことばかり頭に描いているからね。
確かに3人目のドライバーを用意するのは簡単なことだが、マシンのほうを準備するのはチームにとってたいへんな仕事になるんだ。
シャシーの製作、スタッフの確保、それにロジスティクス(物流)の構築……
どれをとってもわずかな期間で準備できるものじゃないからね。
実現させるなら少なくとも半年の期間は必要だよ」

2015年シーズン、搭載するパワーユニットの変更という大作業に取り掛かる唯一のチームであるマクラーレンには、特別のお家事情があるとも言えそうだ。

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ダニエル・リカルド、自身のカート・ブランドを立ち上げ

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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レッドブル・レーシングのダニエル・リカルド(25歳:オーストラリア)が自身のカート・ブランドを立ち上げることがわかった。
自身もレーシングカートで育ったリカルドは、現在もオフなどにはカートで走っているという。

リカルド自身のプロデュースによるという今回のプロジェクトは、実際にはカートの名門メーカー『ビレル』によって製作され、入門クラスから世界選手権クラス(CIK-FIA)までをもカバーかる大掛かりものになるという。

「かねてからの夢だったカート・プロジェクトを具体的に始めることが決まってほんとうに喜んでいるんだ。
これをきっかけに多くの少年少女たちがカートの魅力に染まってくれたらうれしいね」と、子供時代の夢を実現させた現在のグランプリ・ドライバーは語っている。

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ザウバー・チーム、自身の撤退否定も「チーム数減少必至」

Monisha Kaltenborn (C)Sauber Motorsport
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依然として解決への道筋が見えないF1コスト削減問題だが、2015年は複数のチームが消滅するのではと言われている。
しかしその一つに挙げられたザウバー・チームでは、モニシャ・カルテンボーン/CEOが次のように否定した。

「F1に改革が必要であるのは誰もが認めているのに、実際には何もなされていないのが現実です。
警告しているのは私たちだけでなく、他にも行動を起こすべきと声を上げている人がいるにも関わらず、です。
確かに外部から見ればなんでF1にはそんなに多額のお金が必要なのか理解されず、またそれを説明するのは難しいことです。
ただ今のレベルでこのままF1が続くのは難しいでしょう。
私は起きて欲しくないと思っていますが、しかし現実には何かが起きるものと考えています。
来年も今年と同じ11チームがグリッドにいるか、と聞かれれば私にはそれを肯定できないのです」

ただ、ザウバー・チーム自身は来季も活動を継続すると明言した。

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2014/09/26

「エンジン開発凍結してもコスト増」と、メルセデス首脳

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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エンジンを中心とするレギュレーションが大きく変更された今シーズン、開幕から自身のチームが首位を走り続けるだけでなく、同じパワーユニットを搭載するチーム(ウィリアムズやフォース・インディアら)がいずれも躍進するなどその強力さが印象づけられるメルセデス・エンジンだが、肝心のコスト削減という観点からはそのメルセデス陣営首脳からも疑問が投げ掛けられているようだ。

そう主張したのはメルセデス・モータースポーツでエクゼクティブ・ディレクターを務めるトト・ウォルフ氏。
前ウィリアムズ・チームのこのオーストリア人は、「幸いというか残念ながらというか、今シーズンわれわれのパワーユニットがF1で大きな力を発揮しているのが事実だ。
しかしそのため、他陣営では莫大な費用を掛けて来季に向け他エンジン開発が行われていると聞く。
コスト削減のために始めた開発凍結の筈なのに、実際には年間2千万ポンド(約36億円)という巨費が掛けられている有り様。
いったいそのお金を誰が支払っている?
観客かい?
これでは本末転倒。
改善を図らなければ、再びF1崩壊の危機はやって来るよ」と、ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に訴えた。

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やっぱり『熱地獄』だったマグヌッセン(マクラーレン)

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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先のシンガポールGP決勝レース中、マクラーレン・チームのケビン・マグヌッセンがコクピット内部の異常な熱さを訴えていたことから何かトラブルがあったことが窺われていたが、レース後の取材でチームはこうしたことを否定していた。

しかしその後あらためてチームが明らかにしたところによれば、高圧に保たれるラジエター部のシールド部分が損傷、かなり高温の熱気がコクピットに浸入していたことがわかったという。
実際、マグヌッセンはレース後経度の火傷で手当を受けたと伝えられる。

チームによれば、現在のテレメトリー・システムではこうしたトラブルが発生したのをピット・ギャントリーで把握することができなかったという。
ただこの問題に対してはすでに対策が講じられ、今後再発する恐れはないとされている。

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名門「ブラバム」、F1見据え来季WEC(世界耐久選手権)参戦

Jack Brabham (C)Renault F1 UK
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1960年代にジャック・ブラバム卿が設立した名門『ブラバム』が、近くF1に戻ってくる可能性が出て来た。

それによれば長く「漂流」していたこのブランドをブラバム家が取り戻し、2015年にはまずWEC(世界耐久選手権)に参戦、そしていずれはF1のステージにカムバックしようとするもの。
加えてこのプロジェクトを推進する中心人物が、かつて自身もF1ドライバーだったデビッド・ブラバム氏(ジャック・ブラバム氏の子息)であるということだ。

デビッド・ブラバム氏は「私は『ブラバム』の名前がF1に戻ってくるのを常に望んでいた。
この新しいレース・チーム設立は復活に向けたまずその第一歩になるもの」とイギリス『インディペンデント』紙に意欲を語った。

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2014/09/25

ピレリタイヤ、ケータハムへの今季タイヤ供給を保証

Caterham Pitwork (C)Caterham F1 Team
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現在F1に独占でタイヤ供給を行っているピレリタイヤが、その代金支払いが滞っていることから来週の日本GPでのケータハムF1チームへの供給をストップするとのニュースが流れたが、急転事態は解決へと向かったことがわかった。

ピレリタイヤ、またケータハム側のスポークスマンはいずれも供給停止の噂を否定。
今シーズンいっぱい同チームへのタイヤ供給は保証されていると明言した。
両者共それ以上の真相については触れていないが、何らかの支払い、またはエクレストン氏らによる仲介があったのでは、との憶測が飛んでいる。

ただ、それでも小林可夢偉の日本GP参戦が決まった訳ではなく、日本のファンの心は安まらないままだ。

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ミハエル・シューマッハ・ジュニア、カートで世界に名乗り

Mick Schumacher
元F1チャンピオン、ミハエル・シューマッハ氏の子息ミック(15歳)がこのほど行われたカートの世界戦「KFジュニア・クラス」でみごと総合2位を獲得、自らの腕により世界に名乗りを挙げた。

「もちろんこの結果はうれしいし、誇りに思っているよ。
でも僕の夢は(父親と同様)世界チャンピオンになることだから、これは僕のキャリアのスタートに過ぎない。
まだホンの入口でしかないんだよ」と、イタリアの専門紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』に意欲をみせた。

これまで「ミック・ベッチ」(Mick Betsch)の偽名でレース活動を行ってきたミックだが、今回は晴れて「ミック・ジュニア」として登録、偉大過ぎる父の後継者であることを明らかにした。

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レッドブル首脳、「マックス・フェルスタッペンはセナ級の逸材」

Max Verstappen (C)VW Motorsports
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レッドブル・グループの活動に大きな影響力を持つヘルムート・マルコ博士(レーシング・アドバイザー)が、一部関係者から「時期尚早」との批判の声が上がるマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)の起用について次のように言及した。

「彼の能力を語るのに、年令は関係ないんだ。
若手の育成を専門とするウチのスタッフは、彼と話をしていると(16歳なんかではなく)22歳くらいのように感じると言っているよ。
実際、彼はわずか4歳からモーターレーシングを始めていて、経験という点から言うならすでに10年以上もプロとして走っていることになるからね。
周辺の心配する声は、彼が走り始めればすぐに杞憂だったと証明されることだろう」

また本人が「アロンソに似ている」としていることにも触れ、「私はむしろセナに似ていると思う。
セナの再来になるかも知れないよ」と、高く評した。

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2014/09/24

ケータハムF1、タイヤ代金未払いで日本GP欠場の危機

Caterham Pitwork (C)Caterham F1 Team
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資金難からチーム売却の浮き目に遭ったケータハムF1チームだが、新オーナーになっても依然として苦しい状況は続いているようだ。

同チームにはかねてパワーユニットの供給元であるルノー・スポールへのエンジン代金未払い問題が表面化してきたが、小林可夢偉にとってホームグランプリとなる日本GPを前に、今度は新たな未払い問題が浮上したもの。

それによれば、ピレリへのタイヤ代金支払いが滞っているということで、もし次戦の日本GPを前にケータハムから支払いが行われない場合、タイヤを供給しない強硬手段に出るというもの。

実はピレリタイヤは以前から同チームからの債務を抱えていて、新しいオーナーになっても状況が改善されないことに業を煮やしたとのことだ。

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エクレストン氏、再び「2015年サードカー案導入」に意欲

Image (C)Mercedes Motorsports
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来季複数チーム消滅の危機が懸念されるF1だが、これに合わせて再びバーニー・エクレストン氏が持論の「サードカー案」導入に意欲をみせている。
これはF1参加チームが減少してグリッドが本来の水準である22台を満たすことができない場合に、残ったチームが3台目のマシンを用意、参加台数を確保しようとするもの。

依然としてコスト削減が進まないF1では、先に有力チームから弱小プライベート・チームに対してシャシーを供給される「カスタマーカー案」が検討されたが、これはF1チャンピオンシップがドライバーだけでなくコンストラクターにもタイトルが掛けられているという事情から排除された経緯がある。

そこで再び浮上してきたのがこの「サードカー案」
だが、これには「3チーム以上が欠落した場合」という合意があったと他チームからは指摘されている。
これについてエクレストン氏は「F1はいまこんな危機に見舞われているんだ。
とにかく何か策を講じるべき。
(財政問題で)苦しんでいるチームなんかが走り続けるよりも、余裕のあるトップチームがもう1台用意することのほうがはるかに良い解決案だ。
いずれにしても、このあと数戦を経れば、みんな真剣にこれを検討せざるを得なくなるだろうさ」と、自信をみせている。

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韓国、今度はソウル市街地特設コースで復活狙う

Korea GP Image (C)RedBull Racing
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すっかり市街地特設コースでの成功が定着したシンガポールGPの週末、すでに消滅した韓国GPの新たなプロモーターがF1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表と新規契約に向けて交渉をしていたことがわかった。

それによれば新しい韓国GPはシンガポールGPをお手本に、首都ソウルに設置する市街地特設コースを舞台に行うというもの。
この新しい提案にバーニー・エクレストンは乗り気であるとも伝えられている。

なお、今回のプロモーターは先に2010年から2013年まで全羅道・韓国国際サーキットでわずか4年で消滅した韓国GPの主催者KAVO(韓国オート・バレー・オペレーション)とは無関係。

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2014/09/23

マクラーレン・チーム、レッドブルの「暗号無線」疑う

Image (C)Redbull Racing
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F1は今回のシンガポールGPからドライバーのドライビングを助けるような無線指示を禁止しているが、マクラーレン・チームはレッドブル・レーシングが暗号化するなどした手法で秘かにドライバーに指示を出したのではないか、と疑問を呈している。

これはマクラーレン・チームのエリック・ブイユ代表が明らかにしたもの。
それによれば、例えばドライバーに対して縁石等の指示などは許されていないが、レッドブルはダニエル・リカルドに対し、縁石通過の注意など一部違法すれすれの指示を暗号化して送った疑いがあるのだという。

ただ同代表も「確かに疑わしい点はあった。
しかし違法な指示があったかどうか判断するのはFIAであってわれわれじゃないよ」と、これ以上追求するつもりがないところを表した。

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「ジョニー・ウォーカー」、マクラーレン離脱の噂も

Johnnie Walker (C)McLaren Group
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マクラーレン・チームにって長い関係のスポンサーであるイギリスの『ディアゲオ』社だが、今季限りで契約を終了させるのではないか、との噂が流れて注目されている。
ディアゲオ社はマクラーレンのマシンに掲出されている『ジョニー・ウォーカー』ブランドの他、ギネスやハーゲンダッツ、バーガーキングといった世界的ブランド群で知られる大企業。

これは英『ミラー』紙が伝えたもので、それによれば「ジョニー・ウォーカー」はバーニー・エクレストン氏との話し合いの結果、来季F1のスポンサーになり、マクラーレン・チームのスポンサーからは離脱するというもの。

しかし同チームのスポークスマンは「これは誤った情報であり、2015年もジョニー・ウォーカーのロゴはわれわれのマシンにある」と、全面否定している。

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FIA、「ジョニー・ウォーカー」とブランド契約

Johnnie Walker
22日(月)FIA(国際自動車連盟)はスコッチ・ウィスキーの名門「ジョニー・ウォーカー」(ディアゲオ社)をF1の「公式ブランド・ウィスキー」として契約したことを明らかにした。

これはFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表が主導して行われたとみられるが、F1において「公式ウィスキー」というものがどのような位置づけになるのか、今後の議論を呼びそうだ。

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2014/09/22

ハミルトンがポール・トゥー・ウィンでチャンピオンシップ首位に (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 シンガポールグランプリ 決勝
・シーズン最長時間のレースで多様なタイヤ戦略が展開される
・セーフティーカー導入率100%は維持され、タイヤ戦略に影響を及ぼす
・レッドブル、2ストップ戦略で2台ともに表彰台を獲得

2014年9月21日、シンガポール
メルセデスのルイス・ハミルトンが、3ストップ戦略を最大限に活用し、シンガポールグランプリを制してドライバーズ選手権の首位に立ちました。ハミルトンは、スタートからの3スティントをP Zeroレッド・スーパーソフトで走行し、最終スティントをP Zeroイエロー・ソフトで走行してフィニッシュしました。レースは、タイムリミットの2時間に達し、予定された61周より短いものとなりました。

ハミルトンは、4番グリッドからスタートして2ストップ戦略を採ったレッドブルの現世界王者セバスチャン・ベッテルの猛追を受けました。ベッテルは、スタートからの2スティントをスーパーソフトで走行し、燃料が最も軽くなる最終スティントをソフトで走行してフィニッシュしました。チームメイトのダニエル・リカルドも同じ戦略を採り、フェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて3位を獲得しました。

ベッテルは、2ストップ戦略によって一時はレース終盤にトップを走行し、タイヤ戦略が決定的な違いを生むことを見事に示しました。両コンパウンド間にラップあたり約2秒のタイム差が存在したため、全ドライバーが速いスーパーソフトを装着してスタートしました。各ドライバーによるその後のタイヤの使用方法は、戦略の鍵となり、その重要性を示しました。

レース中盤に発生した2台のマシンの接触によって、シンガポールのセーフティーカー導入率100%の記録は維持されました。アロンソとマクラーレンのジェンソン・バトンは、7周のセーフティーカー導入周回を活用してピットインし、ソフトタイヤへ交換しました。レッドブルおよびウィリアムズの両ドライバーは、セーフティーカー導入前にソフトタイヤへ交換するピットストップを行っていたため、レース前半で両コンパウンドの使用義務を消化していたことになります。

セーフティーカーがコースを離れた後、ハミルトンは、ピットストップ後にトップで戻るために約25秒差までリードを広げる必要がありました。しかし、ハミルトンは、52周目の最終ピットストップ後2位でコースへ戻り、ペースアドバンテージを活かしてベッテルからトップの座を奪いました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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優勝ハミルトン(メルセデス)、「競争力あるマシン得て最高」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今シーズンそのスピードは誰からも認められながら、チャンピオンシップ争いでは僚友ロズベルグにずっとリードを許していたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが、ついにその立場を逆転させた。

「しばらく苦戦が続いた後、やっとモンツァで勝って後半戦を迎えられたけれど、今回これだけコンペティティブなマシンを用意してもらってチームにはほんとうに感謝しているよ。
最高のレースだったね。
セーフティカーの後、タイヤが期待したようなパフォーマンスがなくてちょっと苦労したけれど、ポジションは最後まで守ることができた。
ただチームメイトのトラブルを考えるともちろんわれわれのマシンにはまだ改善の余地があるということ。
これからファクトリーに戻って、さらに終盤戦に向けて努力したい」

今回のレースでこれまでの苦戦から一気にチャンピオンシップ・リーダーに躍り出たハミルトンはチームメイトとは異なり終始ご機嫌な表情だった。

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ロズベルグ(メルセデス)、「目の前が真っ暗になった」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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チャンピオンシップ争いで重要な曲面となった今回のレースで、あってはならないノーポイント・リタイヤとなったニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)のトラブル原因は、ステアリングコラム(ハンドル取り付け部)であったようだ。

「実はレース前のガレージにいる時点でもうステアリングに何かトラブルがあるのはわかっていたんだ。
でも実際フォーメーションラップという時にグリッドから離れられなかった時にはもう目の前が真っ暗になったよ。
とにかくギヤがニュートラルから全然入らないので動けなかった。
ピットに戻り、ステアリングホイールを交換して再スタートしたけれど、ギヤシフトはできるようになったものの無線もDRSもERSもすべて機能しなかった。
結局、レース続行を諦めるしかなかった訳。
チームとしてはハミルトンが勝ってくれたので良かったけれど、二度と同じことが起きないようにしないと……」と、力ないロズベルグ。

パディ・ロウ/テクニカル・エグゼクティブディレクターによればトラブルの原因はステアリング取り付け部であるコラムのワイヤーハーネスにあったようだ。
従ってステアリングホイールを交換して一時的に良くなってもレース中にトラブルを解消することは困難だったことになる。

結局このレースでノーポイントだったロズベルグは、長く守ったランキング首位の座からの陥落を余儀なくされた。

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小林可夢偉(ケータハム)、「何かが燃えてる臭いした」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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21日(日)行われたシンガポールGP決勝レース、0周リタイヤどころかグリッドに着く前にリタイヤを余儀なくされたケータハムF1チームの小林可夢偉は、「何かが燃えてる臭いした」と、そのときの状況を説明した。

「フォーメーションラップの際中に、突然パワーがなくなってそれと同時に何かが燃えているような臭いがしたんだ。
さらにブレーキも効かなくなってしまったので、マシンを止めるしかなかった。
せっかくレースを楽しみにしていたのに、こんなスタートもせずに戦列を去るなんてほんとうに悔しいよ。
でも、こういうことが起きるのがモータースポーツというものだからね」

明らかに小林可夢偉よりも遅かったチームメイト(エリクソン)がそれでも15位でフィニッシュしたことを考えるとケータハムF1チームが失ったものは大きいようだ。

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2014/09/21

シンガポールGPはハミルトン(メルセデス)ポールTOウィン

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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前夜来の雨も上がり、幸いドライコンディションでシンガポールGP決勝レースは行われた。
フロントロウのロズベルグがフォーメーションラップでスタートできず。
そのフォーメーションラップで小林可夢偉(ケータハム)が突然のスローダウン、火災があったようでマーシャルから消火剤を掛けられる始末、戦わずして戦列を去る羽目となった。
最後尾から追い上げたロズベルグも、結局マシントラブルは完治せずピットストップした際にギヤが入らないことから続行を断念、チャンピオンシップ争いでノーポイントになる痛恨のリタイヤを余儀なくされた。
また30ラップ目にはペレス(フォース・インディア)がスーティル(ザウバー)との接触でフロントウィングを破損、デブリが散らばったことでセーフティカーが導入された。

38周目にレースは再開。
この時点の首位はハミルトン。
以下、ベッテル、リカルド、アロンソ、マッサ、ボタス、バトン、ライコネンの順。
54周目、9位を走っていたバトンは電気系トラブルによりストップ。
結局レースは「2時間ルール」により61周のところを60周に短縮されてチェッカーフラッグ。
ポールポジションからスタートしたハミルトンがここシンガポールでは2勝目となるポールTOウィンを飾った。
ハミルトンの優勝は前戦に続く連続で今季7勝目、自身通算29勝目を記録した。

2位にはベッテル(レッドブル)、3位リカルド(レッドブル)、4位アロンソ(フェラーリ)、5位マッサ(ウィリアムズ)、6位ベルニュ(トロ・ロッソ)、ベルニュにはコース外走行で5秒ストップ・ペナルティ加算のペナルティがあるが、順位は変わらない模様。
7位ペレス(フォース・インディア)、8位ライコネン(フェラーリ)、9位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、そして10位がマグヌッセン(マクラーレン)だった。

最終ラップまでポイント圏内を走っていたボタス(ウィリアムズ)はタイヤの寿命か大きく姿勢を崩して無念の後退で11位となった。
12位マルドナド(ロータス)、13位グロージャン(ロータス)、14位クビアト(トロ・ロッソ)、15位エリクソン(ケータハム)、16位ビアンキ(マルシア)、そして17位チルトン(マルシア)までが完走。
リタイヤはバトン(マクラーレン)、スーティル(ザウバー)、グティエレス(ザウバー)、ロズベルグ(メルセデス)、そして小林可夢偉(ケータハム)の5台だった。

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今シーズンで最も接戦となった予選でハミルトンがポール獲得 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 シンガポールグランプリ 予選
・予選Q1から全ドライバーがスーパーソフトを使用するタイヤ戦略に
・セーフティーカー導入可能性100%とされる決勝で、3ストップが最速戦略と予測される

2014年9月20日、シンガポール
ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグのシンガポール予選ワンツーにより、メルセデスは今シーズン7回目のフロントロー独占を達成しました。明日の決勝ではタイヤ戦略が極めて重要です。P Zeroレッド・スーパーソフトを使用してポールポジションを獲得したハミルトンのタイムは、チームメイトのロズベルグをわずか0.007秒差で抑えるもので、今シーズン最も僅差の予選結果でした。

気温28℃、路面温度34℃のコンディションの下で開始されたQ1では、大半のドライバーがソフトとスーパーソフトの両タイヤを使用しました。通常の予選では、上位勢は硬い方のコンパウンドのみを使用してQ1を通過しますが、今回は全ドライバーがスーパーソフトでQ1のタイムを残すという異例の予選となりました。

両コンパウンド間には2秒を超える大きなタイム差があったため、上位勢にとってもQ1からスーパーソフトを使用せざるを得ない状況となり、その後のセッションの戦略にも影響が及びました。Q3に進出したトップ10ドライバーにとっての理想的な展開は、ポールを狙う2回のランを行うためにQ3で2セットの新品スーパーソフトタイヤを使用することでした。したがって、ハミルトン、リカルド、フェラーリの両ドライバーを含む多くのドライバーが、Q3へのタイヤ温存のために、Q2でのスーパーソフトを使用したランを1回のみとすることを決断しました。今シーズンのレギュレーションにより、Q3に進出したトップ10ドライバーには、Q3で使用できる軟らかい方のコンパウンドが1セット追加供給されます。Q3では全ドライバーが2回のランを行い、2回目のランで新品スーパーソフトを使用しました。

シンガポールは、合計23のコーナーが存在するシーズン中で最もターンの多いサーキットです。シンガポールで典型的な低速コーナー出口からのトラクションがパフォーマンスを大きく左右するため、コーナー数が多いサーキット特性が、今週末用に選択されているピレリのソフトとスーパーソフト間のタイム差を一層拡大させることになりました。したがって、オーバーテイクは非常に難しいこともあり、上位グリッドポジションを獲得することが不可欠となります。この両コンパウンド間のタイム差によって、決勝はアクション満載の展開となるでしょう。

主にマシンをレースペースで調整することに費やされた午前中の最終フリー走行では、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録しました。わずか3名のシンガポールグランプリ優勝ドライバーの中の一人であるアロンソは、スーパーソフトを使用して1分47秒299を記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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アロンソ(フェラーリ)、「予選5番手でも手応えあり」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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公式予選を前にした最後のフリー走行では全体のトップタイムと気を吐いたフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソはその後の予選で5番手を奪取、自信をみせている。

「正直言ってこの予選結果には自分で驚いているんだ。
だってポールポジションから遅れることわずかに0.2秒だよ。
これまでこんなに上位とタイムが接近したことはなかったからね。
多分その理由はこのコースの特性にあると思うんだけれど、僕たちのマシンがシーズン前半に比べてかなり進化を遂げてきたことも事実だよ。
これなら明日の決勝レースで驚くような結果を手にするのもあり得ないことじゃないよ」

アロンソにとってここは2010年にポールTOウィンを飾った相性のいいサーキットでもある。

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予選2番手ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、「2位なら上等」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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20日(土)行われたシンガポールGP公式予選の結果、わずか0.007秒という僅差で惜しくもポールポジションを逸したメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグだが、「この結果は上等なもの」と振り返った。

「正直、予選2位という結果には驚いているんだ。
なぜならこの週末はずっとブレーキのバランスに苦しんでいたからね。
だから行っても今回はせいぜい6番手か7番手あたりだろうと思っていたくらいだもの。
ところが最後の最後にフィーリングが良くなったのでいいラップをまとめることができたんだ。
とはいえ、わずかな差でハミルトンに負けたことを聞いて悔しかったね。
だって、たったの1000分の7秒だよ。
そのくらいなら、どのコーナーでも詰めることが出来た筈だから。
でもまあ詰まるところハミルトンのほうが1ラップトータルで僕より1000分の7秒速かったということは認めなくっちゃね。
明日はファンのためにもエキサイティングなレースになることを期待するよ」

ただ、このコースは奇数グリッドが有利とされていて、ロズベルグが2番手からどのようなスタートができるか注目だ。

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PPハミルトン(メルセデス)、「エキサイティングな予選だった」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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前戦イタリアに続くポールポジション獲得。
これにより今季6回目、自身通算37回目の快挙を記録したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは次のように熾烈な予選の戦いを振り返った。

「ポールポジションを狙った最後のアタックでは、いきなり1コーナーでミスをしてしまった。
その時はもうこれでポールを逸したと思ったけれど、それでもその後懸命に挽回したんだ。
記憶にある中で、最もエキサイティングな予選だったかも知れないよ。
本来ここは難しいコースではあるけれど、ライバルたちとこんなに接近するとは、ね。
レッドブル、フェラーリ……
注意すべきチームはたくさんあるね。
明日の決勝レースもタイヤの使い方がキーになると思うけれど、ファンに最高の走りを見せたいと思っているよ」

ここシンガポールでは2009年にポールTOウィンを決めているが、2012年はポールスタートながらリタイヤを喫している。

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ミカ・サロ氏、「不明瞭な無線指示制限は悪影響」

Mika Salo (C)Ferrari S.p.A
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元フェラーリ等のF1ドライバーであるミカ・サロ氏(47歳:フィンランド)が、今回からFIA(国際自動車連盟)が導入したいわゆる「無線指示制限」について否定的な見解を示している。

これは地元フィンランドのテレビ局『MTV3』に語ったもので、その中でサロ氏は「もしもドライバーとの無線交信を規制しようとするなら、全面禁止にすべき。
そうでないなら逆にすべてOKにすべきなんだ。
こんな、どこまでが良くてどれがいけないのか不明瞭な状況では、ただ混乱を招くだけ。
結果は悪影響でしかないし、スチュワード(競技審査委員)だってこんな状況では取り締まりに悩むだけだろう。
個人的にはまったく反対だね、今回の規制については……」と、警告している。

次戦日本GPではサロ氏がドライバー出身枠のレーススチュワードを務めるとみられていて、自身にとっても頭の痛い状況のようだ。
なおサロ氏は先に騒動になった「燃料流量違反問題」でもFIAの対応を厳しく批判した論客で知られる。

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予選20位小林可夢偉(ケータハム)、「これが精一杯」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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国際映像で流れるシーンを見てもドライブの困難さが伝わってくるケータハムF1チームの『CT05』だったが、小林可夢偉は今回も予選でマルシアの1台を破り20番グリッドを獲得してみせた。

セッション終了後、小林可夢偉は「マシンのパフォーマンスは確実に上向いている手応えは感じられたよ。
いろいろ課題はあったけれど、フリー走行で改良し少しずつ改善して予選に臨んだ。
正直、この予選結果は今の僕たちのできる精一杯のものだと思う。
ここは難しいコースだし、明日は長い戦いになると思うけれど、少しでも良いリザルトが得られるよう全員で頑張るつもりだよ」と、語っている。

一方チームメイトのエリクソンのほうは、予選を前にしたフリー走行でテレメトリー・システムが使えないトラブルに見舞われセットアップに支障を来したと訴え、22番手に留まった。

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2014/09/20

シンガポールGPポールポジションはハミルトン(メルセデス)

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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2014年シンガポールGPのポールポジションは、最後のアタックの1コーナーでで小さなミスを犯しながらもみごとに挽回、メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが獲得してみせた。
ハミルトンのポールは前戦イタリアに続くもので今季6回目、自身通算37回目の快挙となった。

2番手は僚友ロズベルグで、再びメルセデスAMG勢のフロントロウ独占となったが、ダーティなサイドのスタートで明日の決勝レースは多少不利になるかも知れない。
3-4番手はリカルド&ベッテルのレッドブル勢、リカルドが暫定トップに立った時には観客から大きな声援が送られた。
5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手マッサ(ウィリアムズ)、7番手ライコネン(フェラーリ)、ただライコネンのマシンはパワーロスを訴えていて懸念される。
8番手ボタス(ウィリアムズ)、9番手マグヌッセン(マクラーレン)、そして10番手がクビアト(トロ・ロッソ)というトップ10グリッドになった。

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予選Q2はロズベルグ(メルセデス)が巻き返し

シンガポールGP予選Q2はメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグがようやく本領を発揮してトップに立った。
ベストタイムは1'45.825というものでQ1のタイムより1.419秒短縮している。

2番手もチームメイトのハミルトンでロズベルグ(メルセデス)とのタイム差は0.462秒。
3-4番手はアロンソ&ライコネンのフェラーリ勢、5番手マッサ(ウィリアムズ)、6-7番手にレッドブルのリカルド&ベッテル、8番手ボタス(ウィリアムズ)、9番手マグヌッセン(マクラーレン)、そして10番手クビアト(トロ・ロッソ)でここまでがQ3進出を決めた。

脱落となったのはバトン(マクラーレン)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、グティエレス(ザウバー)、ペレス(フォース・インディア)、そしてグロージャン(ロータス)の6台。

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公式予選Q1、ライコネン(フェラーリ)がトップタイム

シンガポールGP公式予選は、まず18分間のQ1セッションが行われた。
天候は曇り。予選セッション開始時の気温は27度、路面温度は33度となっている。

ここでトップタイムを記録したのはライコネン(フェラーリ)で1'46.685。
以下、アロンソ(フェラーリ)、ハミルトン(メルセデス)、バトン(マクラーレン)、ボタス(ウィリアムズ)、ロズベルグ(メルセデス)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、ベッテル(レッドブル)、リカルド(レッドブル)、マッサ(ウィリアムズ)、クビアト(トロ・ロッソ)、グロージャン(ロータス)、グティエレス(ザウバー)、マグヌッセン(マクラーレン)、そしてペレス(フォース・インディア)までの16台がQ2進出。

ここで脱落となったのはスーティル(ザウバー)、マルドナド(ロータス)、ビアンキ(マルシア)、小林可夢偉(ケータハム)、チルトン(マルシア)、そしてエリクソン(ケータハム)の6台。
なお107%タイムは1'52.287でこれは全車クリアしている。

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フリー走行3回目、アロンソ(フェラーリ)がトップタイム

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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20日(土)、シンガポールGPはまず60分間のフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れ、路面はドライコンディションでセッション・スタート時の気温は28度、路面温度35度と報告されている。

公式予選を前にした60分間のセッションで、トップタイムを記録したのは1回目に続きフェラーリのアロンソ。
これに0.051秒の差でレッドブルのリカルドが続いた。
ここでも大本命とみられたメルセデスAMGチームはロズベルグが3番手で、ハミルトンのほうはこのセッション6番手に留まっている。
4番手はベルニュ(トロ・ロッソ)、5番手ベッテル(レッドブル)、7-8番手はウィリアムズのマッサ&ボタス、9番手ライコネン(フェラーリ)、そして10番手がグティエレス(ザウバー)だった。

マクラーレンはマグヌッセン12番手、バトン13番手。
ケータハムは小林可夢偉が20番手、エリクソン22番手だった。
シンガポールGPはこの後現地時間21時(日本時間22時)から注目の公式予選が行われる。

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シーズン中で最多のコーナーが存在するサーキットで、3ストップが予想される (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 シンガポールグランプリ フリー走行
・スーパーソフトとソフト間の性能差は、ラップあたり約2.5秒
・2時間近くを要するレースで、戦略が重要となる

2014年9月19日、シンガポール
23のコーナーが存在するシンガポールは、シーズン中で最もツイスティなトラックであり、決勝もこのトラック同様に紆余曲折な展開が予想されます。

夜間に行われるグランプリとはいえ、本日行われたフリー走行セッションでも見られたように、気温や特に湿度は非常に高くなります。ランオフエリアが限定されていることもあり、シンガポールはシーズン中で最も予測不可能なレースのひとつとなっています。

セーフティーカー導入にも依りますが、3ストップが主流となりそうです。今週末用に選択されているP Zeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフト間の性能差は、これまでのところ、ラップあたり約2.5秒です。このギャップは、ペースマネージメントと、トラックがラバーインしてクリーンな状態になるにつれて若干縮まるでしょう。午前中の走行前に短いレインシャワーがあった今日の路面は、サポートイベントによるデブリが残っている状態でした。

コンパウンド間のタイム差により、スーパーソフトが予選でのメインタイヤとなることは明らかで、これがレース戦略全体にも影響します。シンガポールグランプリは平均速度が遅いことや頻繁に中断が入ることから、過去にはレースの制限時間である2時間に達したこともありました。そのようなことから、各チームはピットストップのタイミングで少しでもアドバンテージを得ようとするため戦略が極めて重要になります。

本日の最速タイムは、メルセデスのルイス・ハミルトンが、FP2でスーパーソフトを使用して記録した1分47秒490でした。FP1で最速タイムを記録したフェラーリのフェルナンド・アロンソは、FP2でハミルトンにわずか0.1秒程度及びませんでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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トラブルのベッテル(レッドブル)、「幸福でも不幸でもない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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19日(金)スタートしたシンガポールGPフリー走行ではいきなり4位と上々の滑り出しをみせたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだったが、1回目セッション終了時になんとエンジントラブルに見舞われてストップ、周囲を心配させた。
結局エンジン交換を強いられたベッテルだったが、それでもスタッフの懸命な作業もあり5ラップを周回、再び5番手というラップタイムをマークしてみせた。

「今日はアンラッキーだったかって?
残念ながら僕は幸運も信じてなければ不幸も信じてない。
長いことレースをやっているんだ、こんなことは何回もあるよ。
問題があれば、それを解決して乗り越えていくだけのことさ。
ウチのスタッフは優秀だからね、わずか3時間ほどでこの大仕事をやってのけてくれた。
ドライバーはそれに応えなくっちゃ、ね」と、表情は明るいものだった。

幸いなことに交換したエンジンはこれまで使った5基のうちの1基とみられ、今回これによるペナルティはないようだ。

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フリー21位小林可夢偉(ケータハム)、「フィーリングはいい」

Caterham Duo (C)Caterham F1 Team
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19日(金)行われたシンガポールGPフリー走行セッションでいずれも21番手となった小林可夢偉(ケータハム)は、終了後次のように語っている。

「マシンのフィーリングは悪くないけれど、でもまだ完全に理解するには時間が必要だ。
2回目では多少良くなったとはいえ、最初のセッションではマシンバランスに苦労したからね。
明日はもっとその辺りを改善していい週末にしたいし、できると思っているよ」と、小林。

一方、これが東南アジアF1初体験となったチームメイトのエリクソン(20-22番手)は、「こんなに暑苦しいとは思わなかった。
おそらく今年一番タフな1週間になることだろうね。
とにかく塩分とミネラルを摂るのを忘れないようにして、体調を万全にしなくっちゃ」と、マシンよりもコンディションにその感想を明らかにした。

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C.ホワイティング/ディレクター、無線取り締まりの困難さ認める

Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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チーム関係者の反発から予定した「無線指示制限」の完全実施を来年まで延期したFIA(国際自動車連盟)だが、チャーリー・ホワイティング/レースディレクターはその取り締まりの困難さを訴えた。

それによれば、全チームのすべてのドライバーに対しリアルタイムで取り締まることは不可能なので実際には録音されたものを後から検証するすることになる。
しかし特定の言葉を使うことにより「暗号化」して伝えることは十分できるので、そうしたものまで完全にチェックすることはできないだろうというもの。

「ルールを施行するとなればやらなければならないことがある。
ルールに則ったことかどうか微妙なものについても検証しなければならなくなる。
困難ではあつてもそれがわれわれの仕事だ」と、ホワイティング氏。

FIAではこのために8人の専門スタッフが作業に当たるという。
しかし一部チームでは早くも無線交信をイタリア語にするなど「抵抗」の動きを見せ始めているという。

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FIA(国際自動車連盟)、「無線指示制限」一部緩和

FIA
このシンガポールGPからチームとドライバーとの無線交信を大幅に制限することを通知したFIA(国際自動車連盟)だが、現地で各チーム代表と協議した結果、新しいルールを一部緩和することを決めた。
これにより今回のシンガポールGPからは「ドライバーのパフォーマンスに関する情報」のみが禁止となり、他のものについては2015年シーズンからということになった。

具体的な禁止項目は以下の通り。

・ドライビングテクニック全般
・オーバーテイクボタンの使用
・ギアの選択範囲
・ブレーキングポイント
・ブレーキ率またはブレーキ利用全般
・ブレーキ時のクルマの安定性
・他のドライバーと比較したブレーキング率
・コースのドライビングライン
・スロットル利用全般
・縁石との接触
・特定のコーナーにおけるクルマのセットアップ情報
・他のドライバーとのタイム比較
・他のドライバーとのコーナースピード比較
・他のドライバーとのギア選択比較
・他のドライバーとのスロットル比較
・他のドライバーとのDRS使用比較

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シンガポールGPフリー走行2回目はハミルトン最速

Singapore Circuit (C)Mercedes Motorsports
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19日午後、シンガポールGPは引き続きフリー走行2回目セッションがスタートした。
現地時間はすでに午後9時半を廻っているが、しかし依然として蒸し暑い東南アジアの気候。
セッション開始時の気温28度、路面温度は34度と報告されている。
なお午前のセッション終了時にエンジントラブルでストップしたレッドブルのベッテルは、エンジン交換(中古?)を決意、ガレージではまだその作業が続いている。

90分間のセッションを終え、トップタイムを記録したのはやはりメルセデスAMGでハミルトンが記録した1'47.490。
これにわずか0.133秒の差でアロンソ(フェラーリ)が続いた。
3番手リカルド(レッドブル)、4番手ライコネン(フェラーリ)、5番手には修復後わずかな周回しかできなかったベッテル(レッドブル)がつけた。
6-7番手にマグヌッセン&バトンのマクラーレン勢、8-9番手ペレス&ヒュルケンバーグのフォース・インディア勢、そして10番手はクビアト(トロ・ロッソ)になった。
ケータハムF1の小林可夢偉は21番手で、マルシア勢を喰うことはできなかった。

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2014/09/19

シンガポールGPフリー走行がスタート

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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モンツァを離れたF1サーカスは今週東南アジアのシンガポールに移動。
19日(金)午後、当地の市街地特設コースでフリー走行1回目セッションがスタートした。
市街地特設コースでもあり、今回ピレリは赤いマークのスーパーソフト、そして黄色いマークのソフトタイヤを持ち込んでいる。
ドライバーの交代はない模様。

路面は各所で再舗装が施されたということで、ドライバーからはそのグリップに関心が集まっている。
セッション開始時の天候は曇り、気温29度、路面温度は38度と報告されている。
なお湿度は80%という高さで、今年もその暑苦しさでドライバーを苦しめそうだ。

90分間のセッションを終え、トップタイムを記録したのはフェラーリのアロンソ。
2-3番手にハミルトン&ロズベルグのメルセデスAMG勢、4-5番手ベッテル&リカルドのレッドブル勢、6番手ベルニュ(トロ・ロッソ)、7番手ライコネン(フェラーリ)、8番手バトン(マクラーレン)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、そして10番手がペレス(フォース・インディア)だった。
ただベッテルは終了直後にマシンを止めている。エンジントラブルとみられる。
ザウバーのグティエレス(ザウバー)はやはりパワーユニットに問題があるということで長くガレージでの作業を強いられていた。
なおケータハムの小林可夢偉は21番手、ここでは僚友エリクソン(20番手)の後塵を拝した。

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小林可夢偉(ケータハム)、「日本GPのシート保証ない」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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ベルギーGPではアンドレ・ロッテラーとレースシートを交代、その後のイタリアと今回のシンガポールでは辛うじてレースドライバーに復帰しているものの、その後についてはまだ確定していないと小林可夢偉(ケータハム)は明かしている。

「ケータハムでのレース出走は1戦毎の発表で、僕自身毎回そのときになってみないとわからないんだ。
ベルギーでシートを譲ったのも僕自身のパフォーマンスの問題ではないし、もちろん次の鈴鹿はホームグランプリだからなんとしても出場したいと願っているよ。
日本GPのプロモーターとも話をしているんだけれど、でもこればかりはわれわれの側ではどうにもならない。
とにかく今のF1はお金が掛かりすぎていて、チームも苦しい状況が続いているんだ」

チーム自体の存続も危ぶまれる状況で、もちろん来シーズンの目途は立っていないという。

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ジョン・ワトソン氏、無線問題で「FIAは状況理解してない」

John Watson (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)が突然このシンガポールGPからの導入を指示したいわゆる「無線指示制限」問題についてF1通算5回の優勝を誇るジョン・ワトソン氏が言及、「FIAはこれが及ぼす状況を把握していない」と辛口の評論を展開して注目されている。

その中でこの北アイルランド出身の大英帝国勲章受賞者は「まず何よりこうした変更を行うには時期が適当でない。
FIAは来シーズンまでこの導入を待つべきだったね。
なぜならこれはチャンピオンシップ争いにも大きな影響を及ぼすものだからだ。
もしこの変更で特定のドライバーが有利になるようであれば、それはモーターレーシングを統括するFIAの取るべき決定ではないだろう」と、指摘している。

さらにその影響を受ける「該当チーム」として、ワトソン氏はメルセデスAMG、レッドブル、そしてフェラーリの3チームを挙げた。
とりわけ今季タイトル争いを繰り広げるメルセデスAMGについては二人のドライビング・スタイルの違いからハミルトンよりもロズベルグのほうが有利になる、との見方を示している。

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反発多い「無線指示制限」、見直しの可能性も

Image (C)Mercedes Motorsports
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突然FIA(国際自動車連盟)から通知されたレース中の「無線指示制限」だが、現場の関係者からはこれに反発する声が多いようだ。

これは、本来FIAスポーティング・レギュレーション第20条1項で「ドライバーは単独かつ独力でマシンを運転しなければならない」と規定されているにも関わらず、現在チームからドライバーに対して行われている無線では事細かなセッティング変更やブレーキングの指示までされていることから急に問題化されたもの。

しかしこれについて例えばベッテル(レッドブル)は「現代のF1マシンはとても複雑化していて、とりわけ今年はさらに監視すべき項目が増えているよ。
そのためにピット・ギャントリーにはあれだけ多くの人間がモニターを見つめているわけだろう。
F1チームは別にエンジニアたちにシンガポールや日本でビールを飲んだり、美味しいものを食べさせたりするために飛行機に乗せている訳じゃないよ。
彼らには仕事があるんだ。
判断をみんなドライバーに任せるなんて不可能なことさ」と、指摘している。

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シンガポールGPのスチュワードにはアラン・ジョーンズ氏

A.Jones & F.Williams/1980 (C)Williams F1
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FIA(国際自動車連盟)は今週行われるシンガポールGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に元F1チャンピオンであるアラン・ジョーンズ氏(66歳)を指名した。

ジョーンズ氏がスチュワードを務めるのは昨年のスペインGP以来で、2010年の韓国、日本GP、そして一昨年のインドGP等に続く通算5回目ということになる。

1975年のスペインGPにヘスケス・フォードでF1デビューを果たしたジョーンズ氏は、その後サーティーズやシャドーを経てウィリアムズに移籍。
自身通算12勝、ポール・ポジション6回を記録、1980年にはオーストラリア人としてジャック・ブラバム氏に続く二人目となる世界チャンピオンに輝いた。

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2014/09/18

フィアット創業家アニエッリ氏、モンテツェモロ氏更迭を支持

FIAT (C)Ferrari S.p.A

長くフィアット/フェラーリ・グループを率いてきたルカ・モンテツェモロの辞任のニュースはイタリアのみならず直ちに世界中を駆け巡ったが、これについて同氏の更迭をフィアット・グループの創業家が支持したとの報道が伝えられ、別の意味でまた衝撃を与えている。

モンテツェモロ氏のポジションは、フィアット創設者の孫で現代のフィアット躍進の立役者となったジャンニ・アニェッリ氏(故人)から引き継いだものだが、そのジャンニ氏の甥にあたるアンドレア・アニェッリ氏が今回の発言者。

「フィアット/フェラーリが躍進するためには過去にとらわれることなく未来に向けて新しい血を注入することが必要。
そのために人事を刷新しなければならないんだ。
とりわけトップには強いリーダーシップを持った強い人間が必要だ。
だから彼の異動は当然のこと」と、アンドレア氏。

同氏はまたイタリア・サッカーの名門「ユベントス」のオーナーとしても知られる。

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ベッテル(レッドブル)、アロンソと交換の噂に「笑っちゃう」

S.Vettel & F.Alonso (C)Redbull Racing
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今週のシンガポールGPを前に再び高まった「ベッテル、フェラーリ移籍」の噂について、当のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がこれを全面否定した。

イタリアの一部報道によれば、広まったのは2015年シーズン、レッドブル・レーシングのベッテルとフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソとが電撃トレード、互いのチームを入れ替わる、というもの。

しかしこれについて地元ドイツの『スポルト・ビルト』誌の取材に答えたベッテルは、「アロンソもそうだと思うけれど、僕らにはまだ長期の契約を残しているんだ。
しかもお互いに自分が今いる場所に満足しているので、移籍なんてあり得ないよ。
ま、記者のみなさんはそれじゃ面白くないんだろうけどね」と、一笑。

伝えられるところでは、ベッテル(レッドブル)は2017年末までもまたアロンソ(フェラーリ)のほうも2016年までそれぞれ強固な契約があるとされている。
しかし、それでもF1という世界では……。

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フェラーリ・チーム、すでに開発を2015年にシフトへ

Ferrari Team Garage (C)Ferrari S.p.A
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ヨーロッパ・ラウンドを終え、今シーズンも残り6戦を数えるだけになったが、フェラーリ・チームが早くも開発シフトを2015年に切り換える意向を明らかにした。

これは同陣営のパット・フライ/エンジニアリング・ディレクターが語ったもの。
「残念ながら現状を考えると今後は来季の戦いに焦点を当てざるを得ない。
ファクトリーではすでに2015年の開発に移っているが、実際にコースで走らせて初めて得られる貴重なデータも多い。
そのため今後『F14 T』を使って残りのレースで来季用のコンポーネンツや新しいパーツを実車テストすることになるだろう」と、説明した。

同チームは前戦コンストラクターズ・ランキングで4位に後退。
このまま結着すれば、跳ね馬チームにとって2009年以来の不名誉な記録ということになる。

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ケータハム、シンガポールGPも小林可夢偉&エリクソン

Caterham Duo (C)Caterham F1 Team
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ケータハムF1チームは17日(水)今週のシンガポールGPに向けてのリリースを発表。
今回も小林可夢偉&エリクソンという本来のドライバー・ラインナップで臨むことを明らかにした。

小林可夢偉は、「ここシンガポールGPは市街地特設コースなのでハプニングが起きる可能性が高いが、参戦が決まった以上ベストを尽くす。
幸いイタリアでは直近のライバルより上位でフィニッシュしたので、今回もチームの期待に応えられるよう全力を傾注したい」と、語った。

ただ、次戦の日本GPを含め、今後の小林可夢偉の参戦については依然不明確なままだ。

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2014/09/17

エリック・ブイユ代表(マクラーレン)、3台目導入案に否定的

Eric Boullier (C)McLaren Group
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F1はその異常なコスト高から参加チームの撤退が見込まれ、グリッドに並ぶマシン台数の減少が見込まれているが、その一つの解決案とみられた「カスタマーカー導入案」は否定された。

そこで再び浮上してきたのが「3台目導入案」
これは財政的に余裕のあるトップチームが現在の2台体制から3台体制に拡大、これにより出走台数を確保しようとするものだ。

しかしこれについてマクラーレン・チームのエリック・ブイユ代表が否定的な見解を示している。
「いますぐ上位チームのすべてが3台目を用意するというのは現実的じゃない。
確かにいまの経済状況ではいくつかのチームの撤退が予想されるが、さりとて(期待される)上位8チームがみな来年3台目の用意ができるとは思えないね。
F1はそんな簡単なものじゃないんだ」

ただ来季肝心のパワーユニットを変更するマクラーレン・チームが他より厳しい状況であるのは明白なことだ。

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シンガポールGP、3日間いずれも雨の可能性

Singapore Image (C)Mercedes Motorsports
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今週、F1はアジアにそのステージを移し都会都市シンガポールを舞台に行われるが、当地の今週末の天候について地元気象台では3日間いずれも雨になる可能性を伝えている。
また東南アジアらしく高温高湿度になることも予想されている。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
09月19日(金) フリー走行 24- 28度 96%
09月20日(土) 公式予選 曇り時々雨 22- 28度 88%
09月21日(日) 決勝レース 曇り時々雨 23- 29度 88%

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FIA(国際自動車連盟)、無線指示制限の詳細を明示

Image (C)Lotus F1 Team
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FIA(国際自動車連盟)は、先に警告したようにレース中ドライバーに対してチームから行われる無線の指示について、禁止する項目の詳細を明らかにした。

制限される項目はパワーユニット等のセッティングの詳細やライバルのセクター詳細など多岐に渡るが、チームドライバーのラップタイムやトラフィック等の情報はこれまで通り認められる。

また多くは今週のシンガポールGPから適用されるが、タイヤの温度や圧力、ブレーキの摩耗等に関する制限は次戦日本GP以降から適用されるという複雑さで、関係者を混乱に陥れそうだ。

なおこの制限は無線だけでなくピットウォールでのサインボードにも適用される。

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2014/09/16

ソフトとスーパーソフト、今シーズン最後の市街地サーキットに登場 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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シンガポールグランプリ プレビュー: シンガポール 2014年9月18-21日

・ナイトレース特有の路面の改善と温度変化が見られる
・ドライバーにとって、シーズン中で最も肉体的に厳しいグランプリのひとつ

2014年9月15日、ミラノ
ピレリのF1タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせのコンパウンドが使用されたモンツァの後、Formula Oneはシンガポールグランプリへ向かいます。シンガポール用として、レンジ中で最も軟らかい組み合わせであるP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されています。

シンガポールは市街地サーキットですが、非常に例外的です。決勝が夜間に行われるため、路面状況と温度の変化が、通常のグランプリ週末とは異なるものとなります。しかしながら、都心に位置するトラック特性と全般的に高い気温のため、ドライバーにとってはシーズン中で最も肉体的に厳しいトラックのひとつとなっています。

トラクションとブレーキングが、マリーナ・ベイ・サーキットの鍵となる要素です。さらに、バンピーなトラック路面が一貫したトラクションの確保を難しくします。また、ドライバーのミスを誘発し、タイヤにとっての障害となる、公道にはつきものの白線やマンホールの蓋などが存在します。シンガポールには、F1カレンダー中で最も多くのコーナーが存在するため、タイヤは一層酷使されることになります。

ピレリジャパン・プレスリリース

続きを読む "ソフトとスーパーソフト、今シーズン最後の市街地サーキットに登場 (ピレリ)"

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トロ・ロッソ放出・ベルニュ、「F1にこだわらない」

Jean-Eric.Vergne (C)Redbull Racing
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2012年開幕戦オーストラリアGPでF1デビュー。
その後今シーズンまでスクーデリア・トロ・ロッソに所属して戦ってきたジャン・エリック・ベルニュ(24歳:フランス)だが、チームは来季のドライバーとして超若手のマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)を指名、3年間に渡ったベルニュは放出が確定した。

これを受け、当のベルニュは次のように語っている。
「もちろん僕自身にとっては残念な結論だと思っている。
でもこれはチームの決断だからね、尊重するよ。
来年について、僕の最大のプライオリティは引き続きF1ドライバーでいることだ。
でも具体的に考えるとそれは容易な状況ではない。
リザーブかテストドライバーということならポジションを見つけることはできるだろう。
でも僕のこの3年間の経験を活かすなら、やはりレースドライバーであるべき。
だから次のステージではF1にこだわらないつもりだよ」

ベルニュのF1デビューはまだ21歳の時。
これまでF1での2年半の最高成績は予選6位(2014年オーストラリアGP)、決勝レースも6位(2013年カナダGP)というものだった。

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ピーター・プロドロマウ、晴れてマクラーレン仕事始めへ

Peter Prodromou (C)RedBull Racing
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前レッドブル・レーシングのエアロダイナミックス責任者ピーター・プロドロマウ氏が、いよいよ新天地マクラーレン・チームでその活動を開始するようだ。

1991年から2006年まで在籍、本来マクラーレンで腕を振るったプロドロマウ氏だったが、レッドブルに移籍した後再び古巣が獲得に意欲。
2015年末までとされる契約が満了しないうちに移籍となったため、今季前半はいわゆる「ガーデニング休暇」で待機状態を強いられていたもの。

復帰したマクラーレン・チームではチーフ・エンジニアのポジションが用意されているという。

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ケータハム、ロシアGPではロマン・ルシノフ起用の噂

Roman Rusinov
チーム売却以降、毎戦のように小林可夢偉のシートが取り沙汰されているケータハムF1チームだが、今度は10月に初開催が予定されているロシアGPでもドライバー交代が噂されている。

それによれば候補に挙げられているのはロシアのベテラン・ドライバーであるロマン・ルシノフ(37歳)。
ルシノフは過去、当時のミッドランドF1でF1テストを経験している。
なおその当時チームを率いていたのがやはり現在ケータハムを操るとみられているコリン・コレス氏(46歳:ドイツ)だった。

ただルシノフ本人はいわゆるペイ・ドライバー(資金持ち込み)になるつもりはないと主張している。
ちなみにロシアGPの週末はルシノフ、日本の富士スピードウェイで行われるWEC(世界耐久選手権)にGドニイブ・レーシングからモーガン・日産でエントリーしている。

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メルセデス、パスカル・ウェーレインをリザーブドライバーに

Pascal Wehrlein (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームはメルセデス傘下のDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーであるパスカル・ウェーレイン(ドイツ)をリザーブドライバーに指名したことを明らかにした。

まだ19歳のウェーレインは昨年史上最年少でDTMデビュー。
参戦2年目の今年、ラウジッツリンクで行われた第8戦で史上最年少でポールTOウィンという快挙を演じたばかりの逸材だ。
9月にはポルトガルにあるアルガルベ・サーキットで旧型マシンによるF1テストで500キロを走破、すでにスーパーライセンスの資格をも得ているという。

ドイツ・チームにおけるドイツ人若手ドライバーの台頭は、英国人であるルイス・ハミルトンへのプレッシャーになるかも知れない。
(ロズベルグはドイツ人)

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2014/09/15

ライコネン(フェラーリ)、「ERSの改善が必須」と訴え

Kimi Raikkonen (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンここまで41ポイントでランキング10位。
121ポイント獲得してランキング5位のチームメイト(フェルナンド・アロンソ)に明らかな後れを取っているフェラーリ・チームのキミ・ライコネンは、挽回の必須マターとして「ERSの改善」を訴えた。
ERS(エネルギー回生システム)は今シーズンのF1レギュレーションの肝の一つで、これを有効に作用させられるかどうかがレース結果を左右させるほど重要な要素と言われている。

これについてライコネンは、「ここまでのレースが思うようなものになっていないのは言うまでもない現実だ。
われわれにはいろいろと改善すべき課題が多いけれど、ERSは間違いなくその一つだろうね。
1ラップだけについてみればウチは決して他のチームやエンジンと比べても劣っていないと思うんだ。
でもレース・ディスタンスを走りきろうとするとウチは明らかに苦戦していて、その理由がここにあると思ってる。
これが改善されればシーズン終盤の巻き返しはおそらく可能だよ」と、語っている。

ここまで目下コンストラクターズ・ランキング4位というのは跳ね馬チームにとって2009年シーズン以来の「屈辱」ということになる。

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WEC(世界耐久選手権)「富士6時間」に多くの元F1ドライバー

Toyota『TS030 HYBRID』 (C)Toyota Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は、来月日本の富士スピードウェイを舞台に行われる「WEC(世界耐久選手権)富士6時間レース」の暫定エントリーリストを発表。
それによれば実に10人以上もの元F1ドライバーが参戦、また地元日本人ドライバーも5名が参加予定であることがわかった。

元F1ドライバーとしては通算9勝を誇るマーク・ウェバーからニック・ハイドフェルド、ステファン・サラザン、アレキサンダー・ブルツ、セバスチャン・ブエミ、ルーカス・ディ・グラッシ、アンドレ・ロッテラー、ペドロ・ラミーら……。

さらに日本人ドライバーも優勝候補の元F1ドライバー中嶋一貴を始めとして中野信治、井原慶子、飯田章、小泉洋史ら5名の多きを数えた。

「富士6時間レース」、決勝レースは来たる10月12日(日)に行われる。
イベントの詳細はこちら

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メルセデスAMGチーム、ギヤ比変更でさらなる必勝体制

Mercedes V6 F1 Engine (C)Mercedes Motorsport
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今シーズン、ここまで圧倒的なスピードを見せつけるメルセデスAMGチームだが、次戦シンガポールGPからはギヤ比を変更することを明らかにした。

現在のレギュレーションでは、シーズン開始時に選択したギヤ比はその1年間凍結されることになっているが、1回に限り「ジョーカー」を使って変更ができることになっている。
今回のメルセデスAMGチームはこれを使用してギヤ比を低い方向に変更するものとみられる。

これについて同チームのアルド・コスタ/エンジニアリング・ディレクターは、「8速目が有効だったのはイタリアGPのモンツァくらいで他のサーキットではギヤ比が高過ぎてほとんど有効に使えなかった」と、明かした。

同チームはこれによりさらに強さを増し、タイトル争いを万全なものにしたい考えだ。
しかし常勝メルセデスAMGがさらに戦闘力アップするという展開に他陣営からは早くもため息が聞かれている。

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2014/09/14

エミリオ・ボティン会長(サンタンデル)が死去

Santander (C)McLaren Group
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F1のビッグ・スポンサーとして知られるスペインの大手銀行『サンタンデル』の会長であるエミリオ・ボティン氏が死去したことがわかった。享年79。

サンタンデルは同じスペインの英雄であるフェルナンド・アロンソを支援。
アロンソがマクラーレン・チームに加入した2007年から同チームのスポンサーになり、現在は同選手の移籍に伴いフェラーリ・チームのスポンサーにもなっている。
また多くのグランプリのタイトル・スポンサーを務めるなど、いまやすっかりF1シーンの顔にもなっていた。

同氏の訃報に接し、マクラーレン・グループのロン・デニス代表は「F1の良き理解者であった偉大な人物を失い、深い悲しみに陥っている」と、悼んだ。
なお死亡の直接の原因は心臓発作だったということだ。

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R.ブラウン(前メルセデス代表)、F1復帰の可能性も否定せず

Ros Brawn & Michael Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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かつてミハエル・シューマッハと共にF1黄金時代を築くなどF1にその足跡を残し、今年惜しまれながらF1のステージ(最後はメルセデスAMGチーム)を去った名将・ロス・ブラウン氏だが、依然としてその周辺にはキナ臭い噂が絶えない。
先にはイタリアの『コリエレ・デラ・セラ』紙が「フェラーリが1年で500万ユーロ(約7億円)もの契約金を呈示」と報じて関係者を驚かせたばかりだ。

これについて当のブラウン氏は、ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』に対し、「いまF1復帰を考えているか、と聞かれればそれは完全に否定するよ。
でも人間、将来のことについてはわからない。そうだろ。
これから先、状況がどんなに変わるかなんて、誰にもわからないこと。
私がまたF1のピット・ギャントリーにいたとしても、それは驚くべきことではないだろう」と、煙に巻いている。

もし同氏が跳ね馬チーム復帰ということになれば、実に2007年以来、7年ぶりのことになる。

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フォーミュラE開幕戦で大クラッシュ事故

FIA(国際自動車連盟)肝煎りの新カテゴリー・レース「フォーミュラE」は北京を舞台にその開幕戦が行われたが、いきなり大事故に見舞われた。

予選でポールポジションを獲得したニコラ・プロスト(スイス)が最終ラップの最終コーナーでニック・ハイドフェルド(ドイツ)に接触、ハイドフェルドのマシンはウォールにヒット、数回転する大クラッシュ劇を演じたもの。

これによりプロストには次戦のマレーシアで予選グリッド10番降格のペナルティが化せられるという。

なおこのレースはルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)が優勝、日本の元F1ドライバー、佐藤琢磨は17位で終えている。

レース結果はこちら

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A.カルダレッリ(ケータハム)、「日本GP参戦の意志はなし」

Andrea Caldarelli (C)Ex.Panasonic Toyota Racing
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日本のファンが待ちわびる小林可夢偉(ケータハム)の雄姿だが、新代表に就いたマンフレディ・ラベット氏はその日本GPにアンドレア・カルダレッリ(24歳:イタリア)の起用を予定していると伝えられた。
カルダレッリはスーパー・フォーミュラなど日本でもレースをしていて、トヨタやフェラーリなどF1テスト経験もあるドライバー、今年は日本のスーパーGTに参戦している。

しかしこれについてカルダレッリ本人はコメントを発表、日本GPスポット参戦の意志がないことを明らかにした。

「ケータハムから僕が日本GPに参戦するのでは、という噂が出ていることは知っている。
でも僕はいま日本のスーパーGTのドライバーとして契約している。
日本GPの週もタイでレースがあるし、日本GPに参戦するつもりはないよ。
それはドライバーなら誰でもF1というのは夢のステージだけど、一時的な参戦では意味がないし、僕としては以前に乗ったフェラーリやトヨタのような本格的なものでなければ意味がないと思っている」

ただそれでもまだ小林可夢偉の日本GP参戦が決まった訳ではない。

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2014/09/13

F1戦略会議、カスタマーカー導入案は却下

Image (C)Mercedes Motorsports
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将来的に参加チームの減少が見込まれることから一部に浮上した「カスタマーカー導入案」だが、先にモンツァで行われたF1戦略グループ会議でこれが却下されていたことがわかった。

F1参加チームはレギュレーションにより自身がコンストラクター(シャシー製造者)であることが求められているが、「カスタマーカー導入案」ではその能力に欠けるプライベートチームが余裕のあるトップチームからシャシーを購入できるようにする、というもの。

これが実現すれば弱小チームの撤退が防げるという目論見だったが、F1は本来ドライバーズ・チャンピオンシップであると共にコンストラクターズ・チャンピオンシップでもあることから、その精神に反するカスタマーカー導入は容認できないと判断されたという。

しかし現実問題参加台数が減少すればチャンピオンシップの意味も薄れてしまうことから、今度はトップチームが3台目のマシンを走らせる「サードカー導入案」の実現が具体性を帯びて来るようになるかも知れない。

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ピレリ 日本グランプリおよびロシアグランプリのタイヤ選択を発表

(C)Pirelli Motorsport
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2014年9月11日、ミラノ
ピレリは、日本とロシアのグランプリで使用されるタイヤ選択を発表しました。

日本グランプリは、見応えある鈴鹿サーキットで行われます。鈴鹿は、横方向の荷重に関してシーズン中で最も厳しいトラックのひとつです。このため、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが選択され、粗い路面の高速コーナーが存在するハイスピードサーキットに対応します。

ロシアに新設されたソチサーキット向けの選択は、このサーキットでの走行機会が得られていないため、非常に難しいものになりますが、シミュレーションデータに基づき、このサーキットに最も適応するタイヤの組み合わせを計算した結果、広範囲のコンディションに対応可能なP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトが選択されました。
今シーズンのラスト3戦のタイヤ選択は、ロシアグランプリ後に発表される予定です。

Pi

ピレリジャパン・プレスリリース

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トト・ウォルフE/D(メルセデス)、FIAの無線制限に警戒感

Toto Wolff (C)Mercedes Motorsports
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メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは、今回FIA(国際自動車連盟)が明らかにしたF1レース中に行われるチーム無線への制限について警戒感を顕わにしている。

これは現在の無線交信ではドライバー本人に帰せられるべきドライビングそのものについてもチームから指示が与えられていると判断。
これがレギュレーションで定められている「ドライバーは単独かつ独力でマシンを運転しなければならない」との規定に反していることからFIAが新たな規制を掛けようとしているものだ。

ウォルフE/Dはこれについて、「制限の具体的な内容についてはまだ明確にされていない部分が多いが、いずれにしてもこれは大きな議論の対象になることを免れないだろう。
チームもドライバーも勝つために走っていて、そこにラインを引くのは難しい」と、語っている。

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FIA、F1スーパーライセンスの発給条件を見直しへ

2014 F1 Drivers (C)Ferrari S.p.A
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F1グランプリ出走に必要ないわゆる「スーパーライセンス」について、FIA(国際自動車連盟)はこの発給条件について見直しする方向であることがわかった。
これは2015年にスクーデリア・トロ・ロッソからデビュー予定であるマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)が、まだ17歳(来季開幕戦時点)というこれまで想定しなかった若さであることが影響しているものとみられる。

現在F1デビューを図る者に対するスーパーライセンスの発給条件は、国際F3000選手権(現GP2シリーズ)や日本のフォーミュラ・ニッポン(現スーパー・フォーミュラ)、IRL&CCWS(現インディカー・シリーズ)、またユーロ3000選手権や各国のF3選手権で、チャンピオンや入賞経験があることがそれぞれ細かく定められている。
ただ特例として認定を受けたテストでトータル300キロ以上のレーシングスピード経験があることが認められていて、今回のフェルスタッペンは最後のテストにより条件をクリアしたもの。

また現在認められているグランプリウィーク金曜日セッションへの参加では、能力よりもチームに支払われる金銭でドライバー交代が行われているとの指摘も絶えない。

そこでこうした条件についてFIAは12月のWMSC(世界モータースポーツ評議会)に図り、2016年シーズンからの実施を目途に改訂したい考えだ。

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2015年暫定F1カレンダー(9/12)

12日(金)、FIA(国際自動車連盟)が2015年シーズンのF1カレンダーを発表した。
史上最終戦となる全20戦は暫定カレンダー通り。
ただ10月4日に開催予定だった日本GPは9月27に、またメキシコGPとアメリカGPとは開催日が入れ替わった。

【2015年暫定F1カレンダー】(9/12)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月15日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月29日 マレーシアGP セパン・サーキット
3 04月05日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
4 04月19日 中国GP 上海サーキット
5 05月10日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月24日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月07日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月21日 オーストリアGP レッドブルリンク
9 07月05日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
10 07月19日 ドイツGP ホッケンハイム
11 07月26日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月23日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月06日 イタリアGP モンツァ・サーキット
14 09月20日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
15 09月27日 日本GP 鈴鹿サーキット
16 10月11日 ロシアGP ソチ・サーキット
17 10月25日 US-GP オースティン・スピードウェイ
18 11月01日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
19 11月15日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
20 11月29日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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2014/09/12

ジェンソン・バトン、来季マクラーレン残留説高まる

Jenson Button's Helmet (C)McLaren Group
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2009年のF1チャンピオンであるジェンソン・バトン(マクラーレン)について、同チームとの契約が今季限りで終了することからバトンはF1引退に追い込まれるのではないか、と再三伝えられてきたが、ここに来て同選手のマクラーレン残留説が高まってきているようだ。

既報のようにマクラーレンは2015年から再びホンダからパワーユニットの供給を受け、かつての黄金時代の再来を窺っている。
そのため、アロンソ(フェラーリ)やベッテル(レッドブル)、ハミルトン(メルセデス)クラスのトップドライバー獲得に走ったとされるが、いずれもいまのところ実現の可能性は低いままだ。
このためチームはドライバー変更を2016年以降にずらし、バトン&マグヌッセンいずれのドライバーについても2015年は残留させるのではないかとの見方が強まっているものだ。

ちなみにベッテルとハミルトンの契約はいずれも2015年末までとみられるがベッテルにはすでに2017年まで延長したとの噂、また元々2016年末までのアロンソもフェラーリとさらなら長期契約を交わしたとの噂もあり、マクラーレンにとっては苦しい展開が続きそうだ

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マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、F1資格条件クリア

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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すでに2015年シーズン、スクーデリア・トロ・ロッソからのF1デビューが確実となっているマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)が、すでにF1参戦に必要なスーパーライセンスの発給資格を得たことがわかった。

フェルスタッペンの担当エンジニアが予定されるセビ・プヒョラー氏はこれについて次のように説明している。
「フェルスタッペンは今回イタリア・アドリアのサーキットでプライベート・テストを敢行した。
あいにくウェットコンディションだったのでインターミディエイトでのスタートを強いられたがその後コンディションが回復、ドライタイヤに履き替え、この日全148周を走行しトータル400キロオーバーを走破、スーパーライセンスに必要な距離を楽々クリアした。
スピードもあり、ミスなく予定したテストを終えたよ」と、評価している。

来季開幕戦時点でフェルスタッペンはまだ17歳。
史上最年少F1ドライバーの記録を塗り替えることが確実視されている。

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主が「帰宅」したミハエル・シューマッハ邸、厳戒体制に

Message (C)Mercedes Motorsports
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世界中のファンから回復に向け声援が届く元F1チャンピオン、ミハエル・シューマッハ氏だが、スイス・ローザンヌの病院から退院して戻った自宅が大きな騒動に見舞われている。
これは、各国のメディアが自宅周辺に集結し、常識をわきまえない報道合戦に繰り出したためだ。

独『ビルト』紙が伝えるところでは、突然騒がしくなったレマン湖畔にあるシューマッハ邸では近隣の住民の安穏も脅かされるだけでなく、あるロシア・メデイアは自宅の画像をライブ・ストリーミングで提供するなどし、地元グランの警察は「プライバシーを守る意味でも度が過ぎる」としてこれらを排除し、夜間パトロールも始めたとのことだ。

ミハエル・シューマッハ氏のスポークスウーマンも「本人と家族のため静かに見守って欲しい」とのメッセージを出している。

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急転! 佐藤琢磨が今週の「フォーミュラE」に参戦決定

Formula E (C)Formula E
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今週、FIA(国際自動車連盟)肝煎りの電気自動車による新しいレースである「フォーミュラE」がスタートするが、その開幕北京戦に元スーパー・アグリ等のF1ドライバー、佐藤琢磨が参戦することが急きょ決まった。

参戦するチームは「アムリン・アグリ」で、かつての上司だった鈴木亜久里氏が関与するもの。
本来ならアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルトガル)が参加予定だったが、コスタが今週スケジュールの重なるドイツのツーリングカーレースへの参戦を決めたためあわただしく代役に指名されたという。
佐藤琢磨本人も自身のツイッターでその驚きを表している。

なおこの新しいレースには他にもヤルノ・トゥルーリ、ニック・ハイドフェルド、セバスチャン・ブエミ、ハイメ・アルグエルスアリ、ネルソン・ピケJr.、ブルーノ・セナ、ジェローム・ダンブロジオ、ルーカス・ディ・グラッシ、カルン・チャンドックら元F1ドライバーが数多く参加する予定となっている。

関連ニュースはこちら

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2014/09/11

エクレストン氏、ルカ・モンテツェモロ氏の離脱を「悼む」

B.Ecclestone & L.Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームの象徴だったルカ・モンテツェモロ氏の離脱はF1各関係者に衝撃を与えているが、F1総帥バーニー・エクレストン氏もその例外ではなかったようだ。
共に強烈な個性の持ち主である二人は、これまでしばしば衝突する場面もみられたが、エクレストン氏は「ライバル」について次のように語っている。

「私がモンテツェモロと初めて顔を合わせたのはたしか1973年のことだからもう今から40年以上も昔のことになる。
彼はフェラーリそのものだった。
だから彼がフェラーリ・チームから去るということは、私にとってエンツォ(フェラーリ創始者)が亡くなったのと同様のことで、とても悲しいね。
これでまた一つの時代が終わったという思いだよ。
ジャン(トッド元代表)もいなくなったし、フェラーリはもう過去のフェラーリではなくなることだろう。
私も歳を取ったと感じているよ」と、英国メディアに述懐した。

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モンテツェモロ氏離脱でベル氏フェラーリ・チーム入りか

Bob Bell (C)Renault F1 UK
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長年フェラーリ・チームをコントロールしてきたルカ・モンテツェモロ/フィアット/フェラーリ・グループ代表の離脱が決まったことにより、F1チームにも影響が出るとの見方が高まっている。

今年4月、モンテツェモロ氏は不振が続くF1チームのテコ入れを図るため2008年からチームを率いてきたステファーノ・ドメニカリ氏を更迭、その後任として自身の肝煎りであるマルコ・マッティアッチ新代表を市販車部門から抜擢した。
ただモーターレーシングからは部外者である新代表の立場は危うく、後ろ盾だったモンテツェモロ氏がいなくなった場合、さっそくそのポジションに変化があるのでは、と見る向きも少なくない。

イタリア国内ではそのさらなる後任にボブ・ベル氏の名前が上がっているという。
かつてルノー・チームで活躍したボブ・ベル氏は、その後メルセデスAMGチームに移籍してテクニカル・ディレクターを務めたが4月にはそこも離れて現在フリーの状態だ。

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セルゲイ・シロトキン(ザウバー)、ロシアGPフリーでデビュー

Sergey Sirotkin (C)Sauber Motorsport
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ザウバー・チームでテストドライバーを務めるセルゲイ・シロトキン(18歳:ロシア)、待望のF1初シーンの舞台が整ったようだ。

これはシロトキン自身がツイッターで明らかにしたもので、それによればそのステージとなるのはホームグランプリとなる今年のロシアGP(10月12日決勝)のフリー走行1回目セッション。
まだマシンがスーティル、グティエレス、いずれのものになるかは決まってないとのこと。

一時今年中にF1参戦の噂もあったシロトキンだが、結局今シーズンは参戦中のフォーミュラ・ルノー3.5に残ることが決定、現在はシリーズ・ランキング5位。
その一方でF1テストを重ね、すでにスーパーライセンスの発給資格を得たと伝えられている。

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ルカ・モンテツェモロ氏、フェラーリ社長を退任へ

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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長く噂がくすぶっていた通り、フィアット/フェラーリ・グループの総帥であるルカ・モンテツェモロ氏が来月その職を辞することとなり、これが10日(水)正式発表された。

それによれば来月フィアット/ライスラー・オートモービルズがニューヨークで株式上場するのを機に、長年貢献したフェラーリんら離脱することを決意したとのこと。
後任のCEO(最高経営責任者)には衆知の通りセルジオ・マルキオンネ氏が就く。

「エンツォ・フェラーリの薫陶を受けた1970年代は言うに及ばずフェラーリに尽くした23年間という年月は自分にとってかけがえのない貴重なもの。
市販車では世界最強のブランドを構築、レースでは常に勝利を求めて奔走してきたこの年月は決して忘れることができない。
今回その職から離れるにあたり私を支えてくれたわが社のパートナーや世界中のディーラー、そしてフェラーリ・チームのスタッフやファンに感謝申し上げる」と、謝意を明らかにした。

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2014/09/10

2016年新規参戦ハース、フェラーリBチーム化も

Ferrari Monza Demo (C)Ferrari S.p.A
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すでに2016年シーズンからのF1新規参戦が決まっているハースF1チーム(旧:ハース・フォーミュラLLC)だが、エンジン供給のみならずさらにその関係を深くしようとしている模様だ。

これはフェラーリ・チームのマルコ・マッティアッチ代表が明らかにしたもので、ハースF1チームとのパートナーシップにはパワーユニット本体だけでなくさらにこれに関連した周辺の技術サービスまで含まれる可能性があるということだ。
実現すればこれまでのF1チームでのケースを大きく上廻るものになりそうだ。

これは事実上フェラーリ・チームの「Bチーム化」と言えるもの。
ハース代表も「われわれはレギュレーションで許される範囲ならすべてのものの供給を受けたい考えだよ。
エンジン関連ばかりでなく、サスペンションやステアリングに至るまで、ね」と、語っている。

F1チームはコンストラクター(シャシー製造者)でなければならないとしていて、一定の制限は掛けられるが、ハース代表はこれについてもダラーラ社に丸投げにするという説もあり、いかにもアメリカン・チームらしい考え。
なお参加チームが減少した場合、トップチームが3台目を走らせるという噂も絶えない。

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ベッテル(レッドブル)、今度はブランニュー・シャシーに

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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今シーズンの不振原因の一つにシャシーの不調が挙げられているレッドブル・レーシングの王者セバスチャン・ベッテルだが、次戦シンガポールGPを前に再度シャシーを交換することがわかった。

ベッテルは今季すでに第5戦スペインGPと今回の第13戦イタリアGPと2回に渡ってシャシー交換に踏み切っているが、効果が出ていないと判断されたようだ。
ちなみに今回のイタリアGPでは僚友リカルドの5位に続く6位フィニッシュとまずまずのリザルトだった。
しかしレース中のファストラップで比べると、リカルドが6番手だったのに対しベッテル自身は10番手に埋没。
かつて全体の最速タイムを叩き出す常連だったプライドを傷つけるものだった。

なおこれまではテストに使用するなどした「中古シャシー」だったが、今回は完全な新品「ブランニュー・シャシー」になるとのことで、自ら退路を断った形だ。

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FIA(国際自動車連盟)、ドライバーへの無線指示一部制限も

Nico Rosberg (C)Williams F1
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現代のF1中継ではチームとドライバー間で交わされる無線連絡がすっかり重要な要素になっているが、その一部を制限しようとする動きがあることが伝えられた。

これはドイツの有力専門誌である『アウトモーター・ウント・スポルト』が報じたもので、それによればFIAはドライバーへの無線交信のうち、ドライビングそのものに対する指示を不適切と考えているのだという。

イタリアGPでは、フェラーリのアロンソに対して担当エンジニアであるアンドレア・ステラから「10コーナーで別のラインを取るよう」指示があったこと。
またメルセデスAMGのニコ・ロズベルグについてもやはり担当エンジニアであるトニー・ロスに「ドライビングの指示」を仰ぐ場面が放映された。

FIAはこうしたやりとりがドライバーズ・チャンピオンシップの最高峰を争うF1にふさわしいものでないこと、またこうしたことがF1のファン離れを加速させているとして問題視しているようだ。

なおFIAスポーティング・レギュレーション第20条1項では、「ドライバーは単独かつ独力でマシンを運転しなければならない」と規定されている。

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ミハエル・シューマッハ氏に朗報、退院して自宅療養へ

Forza Schumacher (C)Ferrari S.p.A
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世界中のファンから応援の声が寄せられる元F1チャンピオン、ミハエル・シューマッハ氏だが、スイス・ローザンヌの病院に転院後、さらに朗報が届けられた。

これは同氏のマネージメント・チームのサビーネ・ケームさんが明らかにしたもので、それによればシューマッハ氏は入院していた病院を退院、スイスの自宅で家族と共にリハビリテーションに傾注するとのこと。

容態の詳細については明らかにされていないものの、「当初の深刻な怪我の状況から考えると,最近数週間から数か月は大きな進展を続けている」とした。
ただ、「これからの道のりはまだ長く険しいものである」ともし、今後も困難なリハビリテーションが長期に渡って続くことを示した。

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2014/09/09

C.アルバース(前ケータハム代表)は「新オーナーのやり口に嫌気」

Christijan Albers (C)Caterham F1 Team
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わずか2か月でケータハムF1チーム代表の座を離れたクリスチャン・アルバース氏は、表向きその理由を「家族との時間を過ごすため」としているが、これに誰もが納得している訳ではない。
実際、これについて取材したドイツ『スポルト1』の記者は、「アルバースは新オーナーの拝金主義に嫌気が差した」と、その真の理由を推測している。

それによればアルバース氏は新代表に就く際、チームの戦闘力アップに力を入れるよう約束したにもかかわらず、上層部が奔走したのはとりあえずの資金持込ドライバー確保やチーム売却のための話題造りのことばかりなのだという。

実際、ベルギーGPでは小林可夢偉に代えてチームの中枢であるコリン・コレス氏お気に入りのアンドレ・ロッテラーを乗せて話題造り。
さらに次は強いスポンサー支援のルートを持つとされる若手ドライバー対象のロベルト・メルヒ起用に執着となっている。

プロに徹した小林可夢偉の働きを称賛したアルバース氏だったがこうした動きに失望、残念ながら早々にチーム離脱を決断したという。
そして再びこのチームは混迷の中にはまりつつある。

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「来季F1は複数チームが消滅」と、元ウィリアムズ代表

Adam Parr CEO (C)Williams F1
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元ウィリアムズ・チームで会長職にあったアダム・パール氏(49歳)が、イタリアGPに発言した内容が関係者に衝撃を与えている。
それによれば来シーズンのF1はこれまでとは打って変わって様変わりしたものになってしまうだろうとのことだ。

「現在11チームで争われているF1だが、来年はいくつかのチームが姿を消すことになるだろうね。
しかもそれは1チームや2チームに留まらず、最悪3チームが一度に消えてしまうことになるかも知れないよ。
そうなれば、エクレストンは上位チームに3台目のマシンを用意されることになるだろう。
残念なことだとは思うが、しかしそれもF1というものだ」と、イギリス紳士。

「消滅候補」とみられているのは、ケータハム、マルシア、ロータスそしてザウバーらとされる。

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ケータハム、新代表はアンドレア・カルダレッリにご執着

Andrea Caldarelli (C)Ex.Panasonic Toyota Racing
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イタリアGP決勝日に突然発表されたケータハムF1チームの代表交代劇だが、新たにそのポジションに就いたマンフレディ・ラベット氏も、小林可夢偉にとっては好人物にはなり得ないようだ。

かつてGP2シリーズでカンポス・チームで働いていたラベット新代表は、このチームを実際にコントロールするコリン・コレス氏の引きがあって副代表から昇格を果たしたとみられるが、いま力を入れているのは同じイタリアのアンドレア・カルダレッリ(24歳)であるのだという。

カルダレッリはかつてスーパー・フォーミュラなど日本でもレースをしていて、トヨタやフェラーリなどF1テスト経験もあるドライバー。
ただし現在スーパーライセンスの発給資格はないとみられるためいきなり小林可夢偉のシートを奪うことにはならないとみられている。

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ザウバー・チーム、カナダの富豪に売却の噂

Lance Stroll (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンここまでまったくのノータイムと前例のない大不振に喘ぐザウバー・チームに、ついに身売りの話が伝えられている。
イギリスの一部メディアはその交渉相手がカナダの富豪ローレンス・ストロール氏であると報じている。

ケベック州でフェラーリのディーラーを経営するストロール氏は自身モータースポーツを愛好していて、かつてF1カナダGの開催地にもなったモントランブラン・サーキットを所有していることでも知られる。
また子息であるランス・ストロールは2010年、まだ11歳という若さでフェラーリのFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)のメンバーに抜擢されていて、かつてのハミルトン&マクラーレンの関係を彷彿とさせた。

この件についてザウバー・チーム側はコメントしていない。
すでに交渉は最終段階であるとする向きもあるが、その一方でロータス・チームにも名前が挙げられているともされている。

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2014/09/08

ハミルトン、ピレリタイヤでのイタリアグランプリ2勝目を挙げる (ピレリ)

スタートシーン (C)Pirelli Motorsport
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2014 イタリアグランプリ 決勝

・完走したドライバー中、1名を除く全員が1ストップ戦略を採用: 高速と高い気温にも関わらずデグラデーションは非常に低いレベル
・クビアト、ユニークな戦略を採り、 グリッド後方のスタートながらポイント圏近くでフィニッシュ

2014年9月7日、モンツァ
メルセデスのルイス・ハミルトンが、ピレリのホームレースであるイタリアグランプリで優勝しました。開催地モンツァは、ミラノのピレリ本社から車で30分ほどの距離にあります。ハミルトンは、P Zeroホワイト・ミディアムでスタートし、P Zeroオレンジ・ハードへ交換する1ストップ戦略でレースを制しました。

ハミルトンは、通算勝利数でサー・ジャッキー・スチュアートを上回り、歴代7位となりました。

トップ10入賞者は皆、似通った戦略を採りました。シーズン最高速のレースで、ピットレーンでのロスタイムが約24秒のため、大半のドライバーが、両コンパウンドの摩耗とデグラデーションが低いというアドバンテージを活用して、このレースでの明らかにベストなアプローチである1ストップ戦略を実行することができました。

スターティンググリッドのトップ10全員がミディアムタイヤでスタートしました。ハードタイヤでスタートした最上位グリッドのドライバーは、13番グリッドからスタートしたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグでした。ヒュルケンベルグは、その後ミディアムタイヤで34周の最終スティントを走行しました。

ペナルティーによる降格で21番グリッドからスタートしたトロ・ロッソのダニール・クビアトもハードタイヤでスタートしました。クビアトは、ハードタイヤで30周の第1スティントを走行するユニークな戦略によってトラックポジションを上げ、ファイナルラップでブレーキ問題が発生しなければポイント圏内でフィニッシュ可能だった走りを見せました。

前日までよりもやや低い気温29℃、路面温度44℃のコンディションでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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17位小林可夢偉(ケータハム)、「満足のいくレース」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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宿敵マルシア勢を相手に予選でも決勝でもこれを凌駕してみせたケータハムF1チームの小林可夢偉は、レース後次のように振り返った。

「難しいレースだったけれど、自分としては満足のいく戦いができたと思ってる。
マルシア勢の前でゴールするというのがウチの当面の目標だったからね。
スタッフも良く頑張ってくれたし、感謝しているよ。
ベルギーでは走ってないので久しぶりのレースだったんだけれど、そのスパから導入されたアップデートがうまく機能しているんだと思う。
ただモンツァは他とはちょっと性格が違うコースなので、ほんとうのところはこれから他のグランプリもみてみないとね」

またエンジン・サプライヤーであるルノー・スポールのセドリック・シュタウドハー/サポートリーダーも「ここでは温度管理が心配されたんだけれど、幸いトラブルもなく戦いきることができた。
次のシンガポールでは(ナイトレースなので)もっといけると確信している」と、説明している。

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優勝ハミルトン(メルセデス)、「ティフォシの声援に感謝」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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スタートで出遅れるなどして再びチームメイトとのバトルをしいられるなど緊張するシーンもみられたハミルトン(メルセデス)だったが、結果的にはみごとなポールTOウィン。
ここイタリアGPにおける2勝目を記録したイギリス人は次のようにその喜びを語った。

「何よりうれしいのは、優勝できたことよりここモンツァに押し寄せたファンからたくさんの声援を受けられたこと。
表彰台の上から見ても、ストレートを埋め尽くす熱心なファン、いやティフォシで一杯だものね。
今回チームが最も望んでいたことは僕たちの1-2。
それがきちんと成し遂げられてとても満足しているよ。
この結果がいま一番大切なことだからね。
このところ少し不運にも見舞われていたけれど、これからシーズンの終盤に向けちょっぴり勢いが取り戻せた感じがするよ」

今回のハミルトンの優勝で、前戦まで29ポイントあったチームメイトとの差は22ポイントにまで縮まった。

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2015年暫定F1カレンダー(9/07)

イタリアGP決勝レースが行われた7日(日)、FIA(国際自動車連盟)は2015年の暫定F1カレンダーを発表した。
それによれば新たにメキシコGPの開催が決まり、全20戦と史上最多のスケジュールになっている。
他はほぼ今シーズンの日程を踏襲しているが全体としては1週間拡大されている。
なお日本GP(鈴鹿サーキット)は10月4日(日)になる。

【2015年暫定F1カレンダー】(9/07)

No. 日程 グランプリ 開催地
1 03月15日 オーストラリアGP アルバートパーク市街地特設コース
2 03月29日 マレーシアGP セパン・サーキット
3 04月05日 バーレーンGP バーレーン・サーキット
4 04月19日 中国GP 上海サーキット
5 05月10日 スペインGP バルセロナ・サーキット
6 05月24日 モナコGP モンテカルロ市街地特設コース
7 06月07日 カナダGP ジル・ビルニューブ・サーキット
8 06月21日 オーストリアGP レッドブルリンク
9 07月05日 イギリスGP シルバーストーン・サーキット
10 07月19日 ドイツGP ホッケンハイム
11 07月26日 ハンガリーGP ハンガロリンク
12 08月23日 ベルギーGP スパフランコルシャン・サーキット
13 09月06日 イタリアGP モンツァ・サーキット
14 09月20日 シンガポールGP シンガポール市街地特設コース
15 10月04日 日本GP 鈴鹿サーキット
16 10月11日 ロシアGP ソチ・サーキット
17 10月25日 メキシコGP ロドリゲス・サーキット
18 11月01日 US-GP オースティン・スピードウェイ
19 11月15日 ブラジルGP インテルラゴス・サーキット
20 11月29日 アブダビGP ヤス・マリーナ・サーキット

・サーキットは推定

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騒動続くケータハム、クリスチャン・アルバース代表が辞任

Italy GP Grid (C)Caterham F1 Team
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イタリアGPでは小林可夢偉が17位、エリクソンが20位とドイツGP以来3戦ぶりのW完走となったケータハムF1だが、騒動は決勝レース直後に再び訪れた。
これは、今シーズン半ばに新チーム代表に就いたばかりのクリスチャン・アルバース氏がチームを離脱することが突然明らかにされたもの。

アルバース本人によれば辞任の理由は個人的なもので、家族との時間をより多く持てるようにするため、とのこと。
しかしこうした理由に疑問を隠せないのは部外者ばかりではなく、驚きの声が上がっている。

なお新しいチーム代表のポジションにはこれまで副代表の地位にあったマンフレディ・ラベット氏が就くとのことだ。

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2014/09/07

イタリアGPはポールのハミルトン(メルセデス)が優勝

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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7日(日)行われたイタリアGP決勝レースはポールポジションからスタートしたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが制し、結果的にポールTOウィンで飾ってみせた。

天候は晴れ、路面はドライコンディション。
レーススタート時の気温は25度、路面温度は43度と報告された。
スタートで出遅れたハミルトンは序盤4番手を走る苦戦を強いられたが、やがて2番手まで浮上。
トップを走るロズベルグ(メルセデス)がシケインで再三ブレーキングに失敗してタイムロス、首位の座をチームメイトに譲ることとなった。

結局53ラップを終えてトップでチェッカーフラッグを受けたのはハミルトンで、今季6勝目。
自身通算28勝目を記録した。
2位にロズベルグ。
3-4位にウィリアムズのマッサ&ボタス。
ここまでボタスに後れを取っていたマッサだがついに今季初となる表彰台をゲットした。
5-6位にレッドブルのリカルド&ベッテル、7位ペレス(フォース・インディア)、8位バトン(マクラーレン)、9位ライコネン(フェラーリ)、そして10位がマグヌッセン(マクラーレン)だった。
マグヌッセンにはボタスとのバトルで5秒ストップ・ペナルティのストップ&ゴー・ペナルティが科せられていて、これがレース結果に加えられると順位が変動になる可能性がある。

以下、11位に終盤壮絶なコースアウトを喫したクビアト(トロ・ロッソ)、12位ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、13位ベルニュ(トロ・ロッソ)、14位マルドナド(ロータス)、15位スーティル(ザウバー)、16位グロージャン(ロータス)、17位小林可夢偉(ケータハム)、18位ビアンキ(マルシア)、19位グティエレス(ザウバー)、そして20位ピットスタートとなったエリクソン(ケータハム)の順。

リタイヤは突然ストップしたアロンソ(フェラーリ)と序盤にコースアウト・クラッシュしたチルトン(マルシア)の2台となった。

イタリアGP:レース結果はこちら
イタリアGPの画像はこちら

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ウィリアムズ、来季も同じドライバー・ラインナップ確定

7日(日)、ウィリアムズ・チームは来季のドライバー・ラインナップについてアナウンス。
フェリッペ・マッサ&バルテリ・ボタス、いずれも残留することを正式発表した。

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ハミルトンがP Zeroホワイト・ミディアムタイヤでポール獲得: 最高速度は350km/hを超える (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 イタリアグランプリ 予選
・摩耗とデグラデーションが低い明日の決勝では、 1ストップのスプリントレースが予測される

2014年9月6日、モンツァ
メルセデスのルイス・ハミルトンが、ミディアムタイヤを使用して1分24秒109を記録し、モンツァでポールポジションを獲得しました。今週末用として、ミディアムタイヤとハードタイヤが選択されています。2番グリッドはチームメイトのニコ・ロズベルグが獲得し、今シーズン6回目のメルセデスによるフロントロー独占となりました。ハミルトンのポールは今シーズン5回目です。

摩耗とデグラデーションは低く、ミディアムタイヤがハードタイヤよりもラップあたり0.5秒以上速いスピードを示していたため、予選セッションの開始からタイヤ戦略は明確なものとなり、ドライバーたちは、明日の決勝用にできるだけ多くの新品ミディアムタイヤを温存しようとしました。

その結果、上位勢はハードタイヤのみでのQ1突破を試みました。トロ・ロッソ、フォース・インディア、ザウバーは、Q2進出のためにミディアムタイヤを使用しましたが、他のQ2進出チームは、Q1でハードコンパウンドのみを使用しました。

レギュレーションによって、Q3に進出したドライバーは、Q2で自己ベストタイムを記録したタイヤを決勝スタート時に装着することが規定されているため、Q2以降は、進出した全ドライバーがミディアムタイヤを使用しました。したがって、ドライバーたちは、Q3に進出するためのベストタイムに挑む一方、Q2で使用する2セット目のタイヤへの特別なケアを行う必要がありました。

通常通り、Q3に進出したドライバーたちは、最適な路面温度と、より多くのラバーが乗ったトラックのアドバンテージを得るため、できるだけ遅いタイミングでタイム計測を行うことを試みました。ミディアムタイヤのデグラデーションが低かったため、複数回のフライングラップが可能な状況でした。しかし、2012年のイタリアグランプリでポール・トゥー・ウィンを果たしたハミルトンは、1回目のランで自己ベストタイムを記録しました。

午前中に行われた最終フリー走行でも、ハミルトンがフェラーリのフェルナンド・アロンソを抑えて最速タイムを記録していました。両ドライバーともにP Zeroホワイト・ミディアムコンパウンドを使用していました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ジョン・ブース代表(マルシア)、「コバヤシに負けた」

John Booth (C)Marussia F1 Team
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6日(土)行われたイタリアGP公式予選で、小林可夢偉(ケータハム)の後塵を拝する結果となったマルシアF1チームのジョン・ブース代表は、「コバヤシに負けたのは残念」と、振り返った。

「正直、この予選結果は残念だ。
期待していたものではないからね、ガッカリだよ。
2回目のアタックに出る時、頭にあったのはロータス勢を喰ってやろうということで、ケータハムのことは頭に無かったんだ。
今から考えればオブション(ミディアムタイヤ)で3回目のアタックをすべきだったのかも知れないけれど、後から悔やんでもね。
そうこうしているうちに、コバヤシにうまくしてやられてしまった訳だ。
でも明日のレースではベストを尽くして挽回してみせる」

小林可夢偉に抜かれたビアンキ(マルシア)、そのタイム差はわずかに0.067秒というものだった。

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マルシア勢圧倒の小林可夢偉(ケータハム)、「とてもハッピー」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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わずか1秒ほどの間にロータス、マルシア、そしてケータハムの3チーム6台がひしめく接近戦となったイタリアGP公式予選の下位グループで、ケータハムの小林可夢偉はみごと宿敵マルシアの2台を打ち破ってみせた。

「今日の予選結果には満足しているね、とてもハッピーだよ。
おそらくスパ(ベルギーGP)で投入した新しいアップデートが機能しているんだと思うな。
昨夜は深夜遅くまでみんなでセットアップの改善に取り組んだからね。
長らく戦闘力不足に悩んできたチームとしては、これはとてもうれしいニュースだよ。
せっかくライバルたちの前に出られたのだから、明日の決勝レースではこれが活かせるよう頑張りたい。
今からスタートするのをとても楽しみにしているよ」と、小林可夢偉。

一昨年このイタリアGP(ザウバー)で小林は9位に入賞している。

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PPハミルトン(メルセデス)、「モンツァのポールは格別」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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6日(土)行われた公式予選でみごとポールポジションを獲得、ここイタリアGPでは通算3回目となる快挙に輝いたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンは、「モンツァでのポールポジションは格別なもの」と、その喜びを表した。

「ここモンツァというのはF1ドライバーにとって特別なところだからね。
そこでポールポジションというのはほんと格別なものだよ。
予選の戦いはウチだけでなくみんなとてもクリーンなものだったしね。
すべての人に感謝したい。
とりわけ僕のスタッフには今週ハードワークを強いてしまったにもかかわらず、素晴らしい仕事をしてくれたからね。
明日の決勝レースではウチだけでなく他のメルセデス・エンジン・ユーザー(ウィリアムズら)も強そうなのできっとエキサイティングなバトルになることだろう。
もちろんウチはクリーンだよ」

モンツァでのイタリアGPではこの10年で実に8回がポールTOウィン。
ハミルトン自身も2012年にやはりポールから優勝を果たしている。

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ルカ・モンテツェモロ氏、フェラーリ離脱の噂広がる

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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イタリアGPはフェラーリ・チームのお膝元ということで今年も多くの関係者が跳ね馬チームのパドックを訪れていて、ルカ・モンテツェモロ総帥もその例外ではない。

ただ今回、観客に手を振るシーンが目立ったことからモンテツェモロ氏の現職離脱、さらにフィアット/フェラーリ・グループとクライスラーでCEO(最高経営責任者)を務めるセルジオ・マルキオンネ氏を伴ったことから同氏を自らの後継者に目しているためではないか、との指摘が地元イタリアの『アウトスプリント』誌らから報じられて大きな騒動になった。

しかしこれについて同氏の周辺では、「現在も超多忙な毎日を送っているマルキオンネ氏に、これ以上の仕事をこなす時間的余裕はない」と、バッサリ。
またモンテツェモロ氏自身もこうした騒動について言及を避けていて、余計に憶測を呼んでいる。

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クビアト(トロ・ロッソ)、エンジン交換でグリッド10番降格

Daniil Kvyat (C)Scuderia Toro Rosso
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イタリアGPのレーススチュワードは、スクーデリア・トロ・ロッソのダニール・クビアトが6基目のエンジンを使用することから規定によりグリッド10番降格ペナルティを受けることを明らかにした。
昨日の予選で11番手を得たクビアトは、これにより21番手まで後退する見込み。

今年のレギュレーションでは、エンジン本体だけでなくERS(エネルギー回生システム)など関連する主要コンポーネンツに対して年間5基までと制限されていて、それぞれ6基目になるとペナルティが科せられる。

今シーズン、この規定でペナルティを受けるのはクビアトが初となるが、他にも「候補者」が待ち構えていて今後シーズン終盤に向け続々と増える可能性がある。

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2014/09/06

イタリアGPポールは本命ハミルトン(メルセデス)が獲得

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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6日(土)午後、ドライコンディションのもとイタリアGP公式予選が行われた。

ここで最速タイムを記録したのは1回目のアタックで他に圧倒するスピードをみせつけたルイス・ハミルトン(メルセデス)となった。
ハミルトンのポール獲得は今年5月のスペインGP以来で今季5度目、自身通算36回目の快挙となった。

2番手には0.274秒の差で僚友ロズベルグがつけ、またしてもメルセデスAMG勢のフロントロウ独占。
3-4番手はウィリアムズのボタス&マッサ、5-6番手はマクラーレンだが、最後のアタックで新人マグヌッセンが先輩バトンの前に出た。
7番手にアロンソ(フェラーリ)、8番手ベッテル(レッドブル)とチャンピオン経験者が続き、9番手はリカルド(レッドブル)、10番手がペレス(フォース・インディア)というトップ10になった。

イタリアGP:公式予選の結果はこちら
イタリアGPの画像はこちら

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予選Q2、ライコネン(フェラーリ)が脱落

引き続き行われた予選Q2も、メルセデスAMG勢の速さが際だったセッションとなった。

トップタイムはここでもハミルトン(メルセデス)でそのベストタイムは1'24.560。
これにわずか0.040秒の僅差でチームメイトのロズベルグが続いた。
しかし調子を上げている上げているウィリアムズ勢がこれに肉薄。
ボタスが3番手、マッサが4番手につけた。

5番手はアロンソ(フェラーリ)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手ベッテル(レッドブル)、8番手ペレス(フォース・インディア)、9番手リカルド(レッドブル)、そして10番手のマグヌッセン(マクラーレン)までがQ3に進出を決めた。

ここで脱落したのはクビアト(トロ・ロッソ)、ライコネン(フェラーリ)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、スーティル(ザウバー)、そしてグティエレス(ザウバー)の6台になった。

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イタリアGP予選Q1、今回はロータス勢が不振

イタリアGPの予選Q1がスタート。
天候は引き続き晴れ、路面はドライコンディション。
セッション開始時の気温は25度、路面温度は44度まで上昇と伝えられている。

フリー走行3回目でほとんど走れなかったロズベルグ(メルセデス)だったが、マシン修復がなりいきなりの公式予選。
しかし僚友ハミルトンにわずか0.130秒差に迫るタイムで2番手に入り、メルセデスの1-2。

3-4番手には復調ウィリアムズのマッサ&ボタス、5番手ボタス(ウィリアムズ)、6番手クビアト(トロ・ロッソ)、7-8番手にマクラーレンのバトン&マグヌッセン、9番手ヒュルケンバーグ(フォース・インディア)、10番手がフェラーリのアロンソだった。
ベッテル(レッドブル)は12番手、ライコネン(フェラーリ)は13番手。

ここで脱落となったのはマルドナド&グロージャンのロータス勢、小林可夢偉(ケータハム)、ビアンキ&チルトンのマルシア勢、そしてエリクソン(ケータハム)の6台。
可夢偉は宿敵マルシア勢を打ち破ってみせた。

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最終フリー、ロズベルグにトラブルでハミルトンが最速

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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6日(土)午前、イタリアGPはフリー走行3回目セッションが行われた。
天候は晴れで路面はドライコンディション、セッション開始時の気温は22度、路面温度は31度と報告されていて、午後の公式予選では相当程度まで上昇することが予想される。

初日はハミルトンにトラブルが出たメルセデス、今回はロズベルグがギヤシフトの不具合を訴え3ラップしただけでガレージに戻り、その後大掛かりな修復作業に取り掛かった。
また残り30分を切ったところでペレス(フォース・インディア)が駆動力を失ってコース上にストップしている。

1'25.519のトップタイムを記録したのはハミルトンでこれにアロンソ(フェラーリ)が0.412秒差で続いた。
3-4番手にはウィリアムズのボタス&マッサ、5番手バトン(マクラーレン)、6番手ベッテル(レッドブル)、7番手ライコネン(フェラーリ)、8番手クビアト(トロ・ロッソ)、9番手リカルド(レッドブル)、10番手がヒュルケンバーグ(フォース・インディア)だった。
マグヌッセン(マクラーレン)は11番手、ケータハムの小林可夢偉は18番手、エリクソンは21番手、公式予選を前にファンを残したロズベルグ(メルセデス)はノータイムだった。

イタリアGP:フリー走行3回目の結果はこちら
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シーズン最速のサーキットで、1ストップが予測される (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2014 イタリアグランプリ フリー走行

ハード、ミディアムともに低い摩耗とデグラデーション
両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり0.6秒

2014年9月5日、モンツァ
モンツァの特徴は、シーズン中で最速のトップスピードと最も低いダウンフォースセットアップです。このような厳しい環境においても、ピレリのホームレースとなる日曜日の決勝では、1回のみのピットストップが予想されています。

2回のフリー走行セッションを通じた両コンパウンドの摩耗とデグラデーションのレベルは低く、日が進むにつれて、より多くのラバーがトラック上に乗るため、このレベルはさらに低くなると予測されます。FP2での気温は28℃、路面温度は40℃に達し、予想よりも若干高くなりました。予選および決勝でも同様のコンディションとなりそうです。

大半のドライバーの走行データによると、両コンパウンド間の性能差はラップあたり約0.6秒ということで、決勝のみならず予選においても多彩な戦略が展開されるでしょう。例えば、予選でハードタイヤを使用し、ミディアムタイヤを決勝に温存する戦略も採り得ます。イタリアグランプリ用として、ピレリのタイヤレンジ中で最も耐久性の高い2つのコンパウンドであるハードとミディアムが選択されています。タイヤがピーク性能を発揮するラップ数を明確にすることが、フリー走行における各チームの作業のひとつであり、予選にとって重要な情報となります。例を挙げると、ミディアムタイヤは、ピーク性能を2周提供できそうです。通常通り、各チームは、決勝における各局面でのタイヤ性能に関するデータを収集するために、多様な燃料搭載量で両コンパウンドを使用したレースシミュレーションを行いました。この情報は、ピットストップのタイミングを決定するレース戦略を構築する際に活用されます。

メルセデスが両フリー走行セッションでトップとなりました。午前中のFP1ではルイス・ハミルトンがハードタイヤで、午後のFP2ではニコ・ロズベルグがミディアムタイヤで、それぞれ最速タイムを記録しました。ロズベルグのFP2でのベンチマークタイムは、1分26秒225でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ウクライナ侵攻でF1ロシアGPも制裁の対象に

 Russia Flag
ウクライナ侵攻問題を巡る国際情勢により、F1ロシアGPも制裁の対象になる可能性が出て来たようだ。
EU(欧州連合)は今後ロシアがウクライナから撤退をしない限り、EUのみならず西側諸国が共同でさらなる制裁を行う方針であることを示唆したもの。

それによればEUのスポークスマンは2018年に開催が決まっているサッカーW杯について言及、同W杯は東ヨーロッパでは史上初の開催となるものだがこれをボイコットすることも辞さないとのこと。
またこれのみならず、他にもロシアで行われている国際スポーツ・イベントも同様の措置を採るというもので、UEFA(欧州サッカー連盟)のチャンピオンズ・リーグを始め、モータースポーツでもF1ロシアGPの開催に危機が迫っているという。

とはいえEUの主要メンバーであるイギリスなども、具体的な行動となるとまだロシアを除外することにまだ及び腰であることは否めない。

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メルヒ(ケータハム)、「すぐにでもF1デビューできる」

Roberto Merhi (C)Caterham F1 Team
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一時はこのイタリアGPにもF1デビューが実現化、と言われたロベルト・メルヒ(20歳:スペイン)だったが、結局は小林可夢偉が参戦。
今回メルヒはフリー走行1回目セッションだけの参加となった。
無難にセッションをこなしたメルヒのタイムは23台中の22番目。
同じチームのエリクソンを上回ってみせた。

「F1は問題なくドライブできた。
さすがにフルスロッルにした時はこれがF1かと思ったけれど、楽しかったよ。
僕をレースで走らせてくれるならいつでもOKだ。
次のシンガポールGPからだってね。
そりゃあ特別なコースであるシンガポールは簡単なものじゃないだろうけど、難しさならマカオのほうが上だろう。
マシンを壊さないことが大事だったのでまだ100%じゃない。
タイムを出せというならもっと縮められるさ」と、豪語。

日本のファンにとっては気掛かりなことだが、メルヒのシンガポール参戦を口にする関係者は多い。
メルヒは元々ルノーの育成ドライバー。
ケータハムのルノー・エンジン代金支払いが滞っていることもこうした事情と無関係ではないだろう。

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復帰の小林可夢偉(ケータハム)、「久しぶりの感覚」

小林 可夢偉 (C)Caterham F1 Team
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7月のハンガリーGP(ハンガロリンク)以来となるF1ドライブに、小林可夢偉(ケータハム)は「久しぶりの感覚」とその印象を語った。

「マシンを走らせるのはブタペスト以来だから、ほんとうに久しぶりという感覚。
おまけにスパ(ベルギーGP)でマシンがアップデートされているので、以前とも違って慣れるのに苦労した。
全体的に、今日の作業には満足しているよ。
明日はさらに走り込んで、もう少しセットアップを詰めておきたいね。
やっぱりコクピットの中にいるのが一番うれしいよ」

フリー走行2回目のみの出走となった小林可夢偉のタイムは22台中の21番手。
チームメイトであるエリクソン(22番手)とは0.097秒の僅差だった。

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ハミルトン(メルセデス)は電子系トラブルに見舞われる

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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今回も優勝候補の本命に目されていたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトン。
これを裏付けるように午前に行われたフリー走行1回目ではこれに違わず全体のトップタイムをマークして終えた。
しかし午後の2回目セッションではいきなりマシントラブルに見舞われ、ガレージ内部で多くの時間を過ごすに留まった。

ハミルトンは「午前の結果やチームメイト(ロズベルグ)のタイムをみても僕らのマシンがこの週末高い戦闘力を持っているのは明らかだ。
残念ながら僕はトラブルに見舞われてしまったけれど、スタッフは素晴らしい仕事をしてくれたよ。
明日はこの分を取り戻し、グリッドの一番前を狙いたい。
だってここモンツァはコース幅も狭いしオーバーテイク・ポイントが少ないからね」と、語っている。

チームによればトラブルの原因は電子系のものということだが、今年のマシンの特徴でアンダーフロアを取り外すなど大掛かりの作業を強いられ走行時間を失った。

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2014/09/05

イタリアGPフリー2回目はロズベルグ(メルセデス)トップ

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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イタリアGPは5日(金)午後、引き続きフリー走行2回目セッションが行われた。
天候は曇りでドライコンディション、セッション開始時の気温は23度、路面温度は35度まで上昇、降水確率は20%と報告されている。

なおロータスのグロージャン、ザウバーのスーティル、そしてケータハムの小林可夢偉らはすべてコクピットに復帰している。

このセッションで最速タイムを記録したのはやはりメルセデスAMGだったが今回はニコ・ロズベルグのほう。
ただそのタイム1'26.225は午前にハミルトンがマークしたものよりわずかに遅れるものとなった。
2番手そのハミルトン(メルセデス)、マシントラブルかロズベルグの41ラップに比べ16ラップと周回数は少なかった。
3番手このところ好調のライコネン(フェラーリ)、4番手もフェラーリのアロンソ、5番手にボタス(ウィリアムズ)、6番手バトン(マクラーレン)、7番手ベッテル(レッドブル)、8番手マグヌッセン(マクラーレン)、9番手マッサ(ウィリアムズ)、そして10番手がリカルド(レッドブル)という順。
フェラーリ勢、マクラーレン勢、そしてウィリアムズらが調子を上げてきた。
またケータハムは小林可夢偉が21番手、エリクソン22番手だった。

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イタリアGPフリー1回目はハミルトン(メルセデス)最速

Monza Circuit (C)Mercedes Motorsports
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伝統の、そして高速のイタリアGPが開幕。
5日(金)午前、まずはフリー走行1回目セッションがスタートした。
天候は曇りでドライコンディション、気温は21度、路面温度は25度と報告されている。

なおロータス・チームではグロージャンに代えてシャルル・ピック(24歳:フランス)が、フォース・インディアではペレスに代えてダニエル・ジュンカデラ(23歳:スペイン)、ザウバー・チームではスーティルに代えてギド・ヴァン・デル・ガルデ(29歳:オランダ)が、またケータハムでは小林可夢偉に代えてロベルト・メルヒ(20歳:スペイン)がそれぞれこの1回目セッションを担当する。
ただ、ジュンカデラは最初の30分だけとみられる。

結局、このセッションで最速タイムを記録したのは大本命メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだったが、2番手にはマクラーレンのバトンが入り、ベテランの意地をみせた。
3番手はロズベルグ(メルセデスAMG)、4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手マグヌッセン(マクラーレン)、6番手ベッテル(レッドブル)、7番手ライコネン(フェラーリ)、8番手は途中からの出走となったペレス(フォース・インディア)、9番手クビアト(トロ・ロッソ)、そして10番手がヒュルケンバーグ(フォース・インディア)となった。

今季ここまでいつも上位に名を連ねてきたウィリアムズは、まだ初日とはいえボタス&マッサの順で12-13番手。
初登場で注目されたメルヒ(ケータハム)はプログラムの違いがあったとみられるがベンチマークとなるエリクソンをわずかながら上回ってみせた。

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メルヒもロッテラーも反論、依然続くケータハムF1内騒動

Roberto Merhi (C)Caterham F1 Team
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このイタリアGPで、小林可夢偉に代わりカーナンバー10の『CT05』をドライブするという噂もあったスペインの若者ロベルト・メルヒ(20歳)は、結局今回はフリー走行1回目セッション出走だけということになった。
表向きは「ケータハムの起用に感謝している」と謝意を表したものの、近い関係者には「フリー走行だけのために支払いなんかしていない」と、今回の資金持込を強く否定した。

メルヒのシート獲得についてはケータハムが巨額(約4千万円?)の支払いを求めたという噂が伝えられたがスーパーライセンスの問題もあってか交渉はまとまらなかったとみられる。

また前戦ベルギーGPで小林可夢偉に代わって出場したアンドレ・ロッテラーも、当初今回のイタリアGP出走を打診されたものの全セッションを自身で走ることができない(フリー走行1回目はメルヒ)という条件に反発、これを拒否したとも伝えられている。

結局、今週のイタリアGPでは本来のレースドライバーである小林可夢偉に落ち着いたものの、毎戦続くドライバー起用の騒動に可夢偉自身も弁護士を通じてチームに確認を取っているということだ。

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アロンソ(フェラーリ)、2017年以降の契約について交渉認める

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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今シーズンここまで未勝利ながらも2回表彰台に上がるなど健闘しているフェルナンド・アロンソが、噂にあるようフェラーリ・チームとの間で契約延長交渉を行っていることを認めた。

アロンソとフェラーリとの現在の契約は2016年末までとされていて、現時点でまだ丸2年を残すが、アロンソの能力には他チームからも高い評価が与えられていて、移籍の話が絶えないのが実情。
これについてフィアット/フェラーリ・グループのルカ・モンテツェモロ社長はお気に入りであるアロンソのキープを強く現場に命じているのだという。

新たな契約についてアロンソは、「シューマッハが43歳までF1で現役を続けたことを考えれば、僕なんかまだまだ若造だよ。
僕は19歳からこの世界で走り始めたからずいぶん『年寄り』に扱われているけれど、まだ33歳に過ぎないんだから。
契約延長がどうなるかはまだわからないけれど、少なくともあと2年は僕は跳ね馬チームの人間だ」と、当分移籍の可能性がないことを示唆している。

アロンソについてはマクラーレン・チームが獲得を狙っているとの噂がある。

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イタリアGPのレーススチュワードにデレック・ワーウィック氏

Derek Warwick (C)Renault F1 UK
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるイタリアGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、ベテランのデレック・ワーウィック氏(59歳:イギリス)をあてることを明らかにした。

元アロウズ等のF1ドライバー、デレック・ワーウィック氏のスチュワート就任は2010年のスペインGP以来、最近では今年のモナコGPに続くもので通算13回目となる。

F1では1981年サンマリノGPで当時のトールマンからデビュー、その後ルノー、ブラバム、アロウズ、ロータス、フットワークと渡り最高位は2位。
F1引退後はスポーツカーレースでも活躍し、1992年にはプジョーを駆ってル・マン24時間レースに勝利した。
また現在はシルバーストーン・サーキットの保有者でもあるBRDC(ブリティッシュ・レーシング・ドライバーズ・クラブ)の代表を務めていることでも知られる。

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2014/09/04

小林可夢偉(ケータハム)、「イタリアGPを楽しみたい」

Caterham Duo (C)Caterham F1 Team
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再びレースシートに戻ることが決まった小林可夢偉(ケータハム)は、次のように語った。

「僕は常にケータハムF1チームのために働いているのであり、チームの決定を尊重している。
今回イタリアで再びレースに戻ることになりとても心を弾ませている。
マシンはハンガリーでドライブして以来であり、その後のアップデートを確認するのが楽しみ。
とりわけここモンツァはファンも熱心だしコースは高速でドライバーにとってチャレンジングところ。
いつも特別な雰囲気なのでこのイタリアGPを楽しみたい」

なおチームメイトはこれまで通りマーカス・エリクソンになる。

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小林可夢偉(ケータハム)、イタリアGP参戦決定

ベルギーGPではアンドレ・ロッテラーにシートを譲ったケータハムF1の小林可夢偉だが、今週行われるイタリアGPでは再びレースドライバーを務めることがわかった。
フリー走行1回目にはロベルト・メルヒが参加する。
4日(木)、チームがリリースで明らかにした。

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『ハース・フォーミュラLLC』、チーム名称を変更へ

Haas F1 Logo (C)Haas F1 Team

2016年シーズンからのF1参戦が確定、すでにフェラーリからのパワーユニット供給も決まり着々と新規参戦の準備が進む『ハース・フォーミュラLLC』だが、チームの名称を変更することを明らかにした。

同チームを主唱するジーン・ハース代表はFIA(国際自動車連盟)への申請時点では上記名称を登録していたが、今後は『ハースF1チーム』が正式名称になるという。

F1参戦には巨額の資金が掛かるため、多くのスポンサー獲得が欠かせないが、その際チーム名に『F1』が入っていることは重要な要素になるとみられ、今回の変更もこれに沿ったものと受け止められている。

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ルイス・ハミルトンに『スポーツマン・オブ・ザ・イヤー』賞

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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メルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンがロンドンのロイヤル・オペラハウスで行われた雑誌『GQ』によるイベントに出席、2014年の『スポーツマン・オブ・ザ・イヤー』賞を受けた。

イギリス人で首位だったとはいえ、2013年はランキング4位、今季もここまで僚友ニコ・ロズベルグの後塵を拝しているハミルトンだが、「この賞を支えてくれた家族とチームのために受け取りたい」と、殊勝なところをみせた。

さらに「この賞に恥じないよう、これからの挽回に全力を傾注、逆転チャンピオン獲得に全力を尽くす」と、明言した。

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フェラーリ、ハース・フォーミュラにパワーユニット供給

Ferrari V6 Engine (C)Ferrari S.p.A
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3日(水)、フェラーリは2016年シーズンからF1に新規参戦することが決まった『ハース・フォーミュラLLC』に対し、エンジンを含むパワーユニットを供給することをリリースで正式発表した。
契約の年数は明らかにしていないが、複数年とされている。

またこの契約についてフェラーリは、これまで他のチームに与えていたパワーユニット供給に留まらず、さらなる技術面でのサポートを考えているということでより強力で密接なものになるとみられる。

ハース・フォーミュラLLCは既報のようにアメリカを本拠とするチームでフェラーリが市販車でのアメリカ市場を重要なものと捉えていることが窺える。

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2014/09/03

ジュンカデラ(F・インディア)、2015年F1デビュー窺う

Daniel Juncadella (C)Sahara Force India F1
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フォース・インディア・チームのリザーブ&テストドライバーであるダニエル・ジュンカデラ(23歳:スペイン)が2015年のレギュラーシート獲得を狙っているようだ。
元々メルセデスの後押しがあり、2011年のマカオGP(F3)優勝者でもあるジュンカデラには、早くからその才能に高い評価が与えられてきたが、カザフスタン系のスポンサーもつき、2015年のフォース・インディアのシートがいよいよ現実的になってきたものと捉えられている。

その場合、シートが危ういとみられるのはニコ・ヒュルケンバーグ(70ポイント)に比べここまで劣勢の感があるセルジオ・ペレス(33ポイント)とみられ、それもあってかすでにペレス自身は「来季のチームは複数考えている」と、移籍も辞さない考えを示している。

ジュンカデラは今年のイギリスGPフリー走行で14番手と大健闘。
今週のイタリアGPでも出走が期待されている。

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ロズベルグ(メルセデス)へのペナルティは高額罰金だった

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsport
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ベルギーGP終了後、一大騒動となったチーム内バトルについて、チーム首脳を含めた4者による会談で完全和解に至ったとされるメルセデスAMGチーム、当のニコ・ロズベルグに対しては「適切なペナルティを科した」とだけで、その内容は明確にされなかった。

しかしこのほどこれについて英国内の一部メディアが「ロズベルグには6桁の罰金が科せられ、そのお金は全額チャリティに寄付された」と伝えている。
6桁の金額というのがどれほどのものを指すのか明確でないが、仮に10万ユーロだとすると日本円で約1,380万円という巨額のものになる。

とはいえ、年間億単位の収入を得るF1トップドライバーにおいて、罰金という「処分」がどれほどの意味を持つのかはいささか疑問だ。

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レンジ中で最も硬い組み合わせのタイヤが「スピードの殿堂」に登場 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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イタリアグランプリ プレビュー: モンツァ 2014年9月4-7日
長いストレート、高速コーナー、高い縁石がタイヤに厳しい負荷を課す
ダウンフォースの減少がシーズン中の最高速を導く

2014年9月1日、ミラノ
ミラノに位置するピレリの本社から車で30分ほどの距離にあるモンツァで開催されるイタリアグランプリは、ピレリにとってのホームレースです。今年のFormula Oneタイヤは、この本社で設計されています。有名なパラボリカのような高速コーナーによって、非常に大きな横方向の荷重がかかり、長いストレートとそれに続く低速シケインのため、急加速と急減速といった大きな縦方向の荷重も発生します。このため、ピレリは、タイヤレンジ中で最も硬い組み合わせであるP Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムを選択しました。タイヤにかかる荷重とともに、モンツァの有名な特徴である高い縁石がタイヤ構造へダメージを与えます。ドライバーたちは、最速のレーシングラインを見出すために数多くの縁石を使い、タイヤは、衝撃を吸収する際にサスペンションの一部としての役割を担います。今シーズン、レギュレーションによって空力ダウンフォースが削減されているため、コーナリングスピードは遅くなるものの、マシンは、シーズン中でも屈指の最高速度である約360km/hに達します。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ケータハム、イタリアGPでもアンドレ・ロッテラー起用か

Andre Lotterer (C)Caterham F1 Team
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目前に迫ったイタリアGPだが、ケータハムF1チームではまだカーナンバー10のマシンのドライバーを明確にしていない。

先にはスペインの新人ロベルト・メルヒがシート1戦あたり30万ユーロ(約4,100万円)で獲得したとスペイン『マルカ』紙らが報じたが、メルヒにはまだスーパーライセンスの資格がないとも伝えられていてその後は否定的だ。

しかしここに来てレッドブル・グループのジュニア育成ドライバーであるカルロス・サインツ・ジュニア(19歳:スペイン)の名前が浮上、さらにベルギーGPで参戦したアンドレ・ロッテラー(32歳:ドイツ)の名前も再び伝えられるなど混迷を極めている。

日本のファンとっては最低日本GPでは小林可夢偉の雄姿を見たいところだが、その足元をみてチームは鈴鹿サーキットに対し高額の要求をしているという噂も聞かれている。

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2014/09/02

マックス・フェルスタッペン、周囲の喧噪も「どこ吹く風」

Max Verstappen (C)Redbull Racing
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現在まだ16歳。
来季トロ・ロッソからF1デビューを果たすことが決まっている来季開幕戦オーストラリアGP時点でも17歳に過ぎないマックス・フェルスタッペン(オランダ)に関しては、各方面から「若すぎる」との懸念が示されている。
しかし当のフェルスタッペンはそんな喧噪にお構いなく、着々とF1デビューへの準備を進めているようだ。

先週末、地元オランダのロッテルダムで行われたトロ・ロッソのデモンストレーションランに参加したフェルスタッペンは旧型ながら初めてF1マシンをドライブ。
その感触を楽しんだ。
「いろいろ言われているのは知っているけれど、そんなこと関係ない。
僕は実際にリザルトでもってF1デビューさせたことが正しかったと証明するよ」と、屈託がない。

いまのところ2015年シーズンの幕開けは3月13日(金)が予定されている。
アルバートパークでのフリー走行セッションが本格デビューになる見込みだ。

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メルセデスチーム、エクレストン氏の完全復帰を歓迎

Bernie Ecclestone (C)RedBull Racing
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F1株式の譲渡を巡る贈賄事件によりドイツの法廷で被告の身だったFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏だったが、和解の結果裁判は打ち切り。
無罪だったかどうか事件の真相は明らかにされなかったものの、F1への現場復帰は果たした。
これを受け、メルセデス・モータースポーツのトト・ウォルフ/エクゼクティブ・ディレクターは「F1のために喜ぶべきこと」と、これを歓迎する姿勢を明らかにしている。

「F1のような大きなイベントにおいては、その安定性が何より重要になる。
F1の近年の成功を築いたのは言うまでもなくエクレストン氏そのものだ。
F1には彼のような興行全体をマネージメントできる人間が不可欠なんだ。
その彼が事実上の活動停止状態から現場に復帰できたことは、この先F1がどういう方向に進むにせよ歓迎すべきことだよ」

パドックでは常に陰口がささやかれるエクレストン氏だが、それでもその存在感は誰もが認めざるを得ないところ。

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グロージャン(ロータス)、高速イタリアGPには悲観的

R.Grosjean & A.Komatsu (C)Lotus F1 Team
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昨シーズンとは打って変わって苦戦が続くロータス・チームでは、期待のベルギーGPもWリタイヤという不本意な結果に終わった。
続く今週のイタリアGPでは挽回を期したいところだが、同チームのロマン・グロージャンは悲観的なようだ。

「F1ドライバーにとってこのモンツァというのは特別なところ。
ここではこれまで幾多の先輩英雄たちが壮絶なバトルを繰り広げてきた歴史あるコースだからね。
ただ僕らにとってはここのコースは『E22』では厳しいものになると思う。
データを分析するといいことはないんだけれど、だからといってやる前から諦めはしないよ。
残念ながら僕らは直線スピードに欠けるから、ドラッグを減らしてリヤウィングを使うなど対策をすることになると思う。
困難はあるけど頑張るよ」

昨年グロージャンはここで8位入賞を果たしている。

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2014/09/01

バルテリ・ボタス、来季ウィリアムズ・チーム残留ほぼ確実

Valterri Bottas (C)Williams F1
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2013年シーズン、ウィリアムズ・チームから念願のF1デビューを果たしたバルテリ・ボタス(25歳:フィンランド)
昨季こそ入賞は唯一アメリカGPで記録した8位に留まったが、マシンの戦闘力が上がった今年は一転、モナコGPを除いたここまで全戦ですべて入賞を果たすという大活躍。
しかもそのうちの4回は表彰台獲得の快挙だ。

とりわけ今季新たにフェラーリから加入した新しいチームメイト、フェリッペ・マッサは優勝11回を誇る実力者。
そのマッサをポイントで70ポイントも上廻る健闘をみせている。
(ボタス:5位110点、マッサ:9位40点)

こうしたことから同チームではすでにボタスの2015年残留の方向で話を進めているという。
ボタスとの契約ではチームの側に来年のオブション権があり、これを行使するのは確実とみられているものだ。

ただボタス本人は「来年のことなんてまだ何も聞いてない。
それより今はシーズンの戦いに集中すべき時。
契約のことなんか話すのは時期尚早だよ」と、煙に巻いている。

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ミカ・ハッキネン氏、フェルスタッペンのF1デビューに否定的

Mika Hakkinen (C)Mercedes Motorsport
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元マクラーレン・チーム等のF1ドライバーで、2度のチャンピオンに輝くミカ・ハッキネン氏(45歳:フィンランド)が、2015年スクーデリア・トロ・ロッソからのF1デビューが決まっているマックス・フェルスタッペン(16歳:オランダ)について否定的な見解を示している。

「いいかい、わずか16や17の子供がF1で戦う準備が出来るわけがない。
F1というのはそんなに易しいものじゃないんだよ。
僕自身もこれまで何人かの若者のマネージメントを担当してきたけれど、僕がフェルスタッペンの担当なら絶対にこの若さでF1デビューさせたりしない。
そんなことをしたらせっかくの才能が実らないうちに摘まれてしまうからね。
これにヨス(父親)が早く気づいて欲しいと思っているよ」

そのハッキネンがF1デビューしたのは22歳の時。
ちなみにF1史上最年少ドライバーはやはりトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリで当時すでに19歳になっていたが、結局事実上の挫折を強いられている。

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メルセデスAMGチーム騒動、ファンは「自由バトル」支持

Dieter Zetsche (C)Mercedes Motorsport
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目下今シーズンのタイトル争いを繰り広げるメルセデスAMGチーム内の騒動は、メルセデス・モータースポーツの母体であるダイムラー社のボスにまで持ち上がる可能性だったことが明らかにされた。
これは同モータースポーツのニキ・ラウダ/CEOが語ったものだが、幸いチームの首脳陣をまじえた会談の結果一応の結着がついたと伝えられている。

モータースポーツにも深い理解を示すディーター・ツェッチェ会長は、日頃から「モーターレーシングでは自由にバトルさせるべき」との見解を示していているが、メルセデスのツイッターで行われた投票でも92%のファンがこの考えを支持したということだ。

ニキ・ラウダ氏は「これからもメルセデスのモータースポーツ哲学に変更はない」と、言明した。
しかしベルギーGPのようなことを今後も繰り返していれば、他チームに漁夫の利をさらわれる可能性はある。

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