ハミルトン、P ZeroホワイトとP Zeroオレンジでホームでの優勝を飾る (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
拡大します
2014 イギリスグランプリ 決勝
・タイヤに非常に厳しいサーキットで、トップ10中7名が1ストップでフィニッシュ
・各チームは、引き続きシルバーストンでインシーズンテストへ臨む: 水曜日に18インチタイヤがデビュー
2014年7月6日、シルバーストン
メルセデスのルイス・ハミルトンが、戦略が鍵となったイギリスグランプリで2ストップ戦略を採り、チームメイトのニコ・ロズベルグとのスリリングなバトルを制し、キャリア通算27回目の優勝を果たしました。ロズベルグが最終的にリタイヤしたため、ドライバーズ選手権におけるロズベルグとの差は、わずか4ポイントに縮まりました。したがって、今後のレースにおける戦略の決定とタイヤ選択が、ますます重要になってきます。
決勝は、オープニングラップでの事故によって赤旗中断となり、バリアの補修のために1時間遅延しました。レースのリスタート時、各ドライバーにはグリッド上でのタイヤ交換が許可されました。両コンパウンドがレース中のいずれかの時点で使用された場合は、その後のタイヤ交換の義務は発生しないことになります。
フェラーリのフェルナンド・アロンソがハードからミディアムへ交換したのに対し、レッドブルのセバスチャン・ベッテルとダニエル・リカルド、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、ロマン・グロージャン(ロータス)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)は、ミディアムからハードへの交換を行いました。
シーズン中でも屈指のタフなサーキットで、ハミルトンによる2ストップ戦略がレースを制しましたが、表彰台の2位と3位を含むトップ10中の7名が1ストッパーでした。3位を獲得したレッドブルのダニエル・リカルドは、ミディアムタイヤで37周の最終スティントを走行しました。
イギリスグランプリを終えても、火曜日と水曜日に行われる2日間のインシーズンテストのために、各チームはシルバーストンに留まります。2014年のレギュレーションの下、各チームは、インシーズンテスト中の1日を、ピレリとともに将来のタイヤ開発のためのタイヤテストに割り当てなければなりません。フェラーリとマルシャが火曜日に、レッドブルとロータスF1チームが水曜日に、それぞれピレリとともにテストを行う予定です。ロータスF1チームは、Formula Oneの将来の姿についての洞察を提供するために設計された新型18インチ・コンセプトタイヤによるデモ走行を水曜日に行います。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「レース序盤のリスタートは、明らかにタイヤ戦略に影響を及ぼし、数名のドライバーが、この状況のアドバンテージを活かして戦略を変更していました。大半のドライバーがハードへ交換する中、アロンソが、リスタート後のトラックポジションを上げるためにラップあたり1秒速いミディアムタイヤへ交換し、そのスピードを活用することに成功するなど、全く正反対のアプローチも見られました。その後のレース中も戦略へ向けた多様なアプローチが展開されていました。シルバーストンはシーズン中で最も高い横方向の荷重を課すサーキットですが、トップ10中7名のドライバーが1ストップによる走行が可能であったことを証明し、このことでミディアムおよびハードの耐久性が強く示されました。母国での素晴らしい優勝を果たしたルイス・ハミルトンも1ストップが可能であったと思います。この後は、今週のインシーズンテストが楽しみです。このテスト期間中に、18インチタイヤを装着したFormula Oneマシンが見られます。これに関する多くの人々の感想を聞くことは非常に興味深いです」
Truth-O-Meter:
我々の予測した最速の2ストップ戦略は、ミディアムでスタート、23周でミディアムへ、45周でハードへ交換というものでした。しかし、赤旗中断時間と、それに伴うレース距離の短縮は、最終的な勝利戦略に影響を及ぼしました。メルセデスのルイス・ハミルトンは、ミディアムでスタート、24周でハードへ、41周でハードへ交換する2ストップ戦略を採りました。
| 固定リンク
最近のコメント