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2014/06/07

フェラーリとメルセデスが、それぞれフリー走行セッションで最速タイムを記録 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2014 カナダグランプリ フリー走行

・ソフトとスーパーソフトタイヤのデグラデーションは最小限度
・予測不可能なレースで1~2ストップが予想される

2014年6月6日、モントリオール

カナダのジル・ヴィルヌーブサーキットでは大きなトラクションとブレーキングが要求されますが、今週末用に選択されているP Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトタイヤは、限定的な摩耗と非常に小さいデグラデーションを示しました。スーパーソフトには、わずかにグレイニングが発生しました。通常のレースコンディションでは、1~2回のピットストップが予想されます。

しかし、カナダは、シーズン中で最も予測不可能なレースのひとつとして知られており、歴史的にセーフティーカー導入率は50%を超えています。
ミディアムとスーパーソフトが選択された2013年のカナダグランプリでは、2ストップ戦略が勝利戦略となりました。

冷涼なドライコンディションで行われた午前中のフリー走行1回目(FP1)では、フェラーリのフェルナンド・アロンソが最速タイムを記録しました。気温が上昇した午後のフリー走行2回目(FP2)では、メルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムを記録しました。FP1ではソフトタイヤのみが使用され、予選と決勝時も同様のコンディションが予想される暖かくなったFP2で、各チームはスーパーソフトへ移行しました。ここまで、両コンパウンド間の性能差は、ラップあたり約0.6~0.8秒となっています。
通常通り、各チームは、ショートランとロングランの両方を行い、多様な燃料搭載量でのペースを評価しました。ここで得られた情報によって、レース戦略の基盤が形成されます。しかし、いかなる戦略も、変化の可能性を考慮に入れて柔軟である必要があります。

ピレリジャパン・プレスリリース

ポール・ヘンベリーのコメント:「今日は全てが順調に進みました。明日以降も今日の午後のような温暖な天候が続きそうですし、気温がより上昇する可能性もあります。今晩、データを分析する必要がありますが、ここまで見た限りでは、摩耗とデグラデーションは非常に抑制されています。摩耗に関しては、カナダではソフトタイヤは70周、スーパーソフトタイヤは25周ほどの走行が可能です。デグラデーションについては、ソフトタイヤは無視できるレベルであり、スーパーソフトはラップあたり0.1秒未満となっています。したがって、1~2回のピットストップを予想しています。より気温が上昇した場合、摩耗とデグラデーションに変化が見られる可能性がありますが、それほど大きな違いには至らないと思います」

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ピレリはどのようにして各サーキット用のタイヤを選択するのか?
本日、ピレリはハンガリーグランプリまでの最新のタイヤ選択を発表しました。選択はどのようにして行われるのでしょうか?
ピレリのエンジニアは、タイヤにかかる負荷や摩耗率に関する過去のデータを保有しています。さらに、各チームからの大量のフィードバックや統計情報(加速、減速、天候状態、過去のレース戦略、その他多くの重要なパラメーターに関するもの)が存在します。
ピレリは、2014年型タイヤ動作の既知の情報を投入して、予想される摩耗率とサーキットの複数ポイントにおけるアスファルトがタイヤに及ぼす影響を計算することができます。この計算は、各グランプリで予想されるタイヤ動作の全体図を構築するために使用されます。その他の重要な要素は、予想温度とアスファルトの粗さです。
決勝での2ストップとマーブル減少を達成するため、各グランプリに最適な組み合わせが選択されます。
しかし、これらは理論上の計算であり、実際のデータに置き換えることは不可能です。22台のマシンが週末を通して走行することによってトラック上にラバーが乗る状況は、シミュレーションすることが困難です。2014年のレギュレーションによってビークル・ダイナミクスが変化しているため、今年はさらにシミュレーションを難しいものにしています。

今日の豆知識:
朝方、弱い雨が降ったものの、本日の両フリー走行セッションでの雨はありませんでした。ピレリがFormula Oneに復帰した2011年のカナダグランプリの雨天コンディションは、3つのFormula One記録を残しました。2011年カナダグランプリの決勝は、2時間の中断を含む4時間4分のFormula One史上最長レースとなりました。その結果、史上最も遅い平均速度74.84km/hと6回の史上最多セーフティーカー導入回数も記録されました。予報では、今週末はドライコンディションが続く見込みです。

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