暑いコンディションのオーストリアで、2ストップ戦略が勝利戦略となる (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2014 オーストリアグランプリ 決勝
・レース戦略によってメルセデスがウィリアムズを逆転
・レース前のシミュレーションに沿った戦略が展開された
2014年6月22日、シュピールベルク
レース戦略が鍵となり、3番グリッドからスタートしたメルセデスのニコ・ロズベルグがオーストリアグランプリで優勝しました。ロズベルグは、ウィリアムズの両ドライバーの後方からのスタートでしたが、彼らよりも先にピットストップを行い、交換後のニュータイヤを最大限に活用することによって(この戦略は‘アンダーカット’と呼ばれています)、ウィリアムズ両ドライバーの1回目のピットストップ後に逆転に成功しました。
ロズベルグのチームメイトのルイス・ハミルトンは、同様の戦略をより効果的に活用しました。ハミルトンは、P Zeroレッド・スーパーソフトでスタート後、続く2スティントをP Zeroイエロー・ソフトで走行し、9番グリッドからのスタートにも関わらず、ロズベルグとわずか1.9秒差の2位でフィニッシュしました。両ドライバーは最後まで接戦を繰り広げました。ウィリアムズのバルテッリ・ボッタスが、トップからわずか8秒差の3位でフィニッシュし、初の表彰台を獲得しました。
ソフトタイヤで15番グリッドからスタートしたフォース・インディアのセルジオ・ペレスは、29周でソフトタイヤへ交換し、その後の最終スティントでスピードのあるスーパーソフトコンパウンドを使用しました。大半のドライバーとは逆の戦略によって、ペレスは6位まで順位を上げてフィニッシュしました。
路面温度が40℃を超えたコンディションにも関わらず、マルシャの両ドライバー(ジュール・ビアンキとマックス・チルトン)とケータハムの小林可夢偉は、1回のみのストップでレースを完走しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「より暖かくなったコンディションにも関わらず、我々がまさに期待したタイヤの性能が見られました。気温が上昇したことによって、デグラデーションが昨日までよりも若干大きくなりました。したがって、1ストッパーに意欲的なチームが減り、2ストップが主流のレースとなりました。タイヤ戦略が極めて重要になる見応えのあるグランプリでした。そして、表彰台に新しい顔ぶれを迎えることはいつ見ても素晴らしいことですね。メルセデスとともにウィリアムズとバルテッリも祝福したいと思います。彼らは、レース週末を通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」
Truth-O-Meter:
我々の予測した2ストップ戦略は、スーパーソフトでスタート、13周でソフトへ交換、42周でソフトへ交換というものでした。ロズベルグは、我々の予測よりも早めに、11周目と40周目にピットストップを行ったものの、予測と同じ戦略を採りました。
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