決勝では2ストップが予想される (ピレリ)
ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2014 オーストリアグランプリ フリー走行
・ソフトとスーパーソフトはシュピールベルクのトラックに適応:
・フリー走行でのデグラデーションは低いレベル
・オーストリアの変わりやすい天候の下、 明日以降のレース週末では暑いコンディションが予想される
2014年6月20日、シュピールベルク
各チームは、断続的に降る雨の中、スティリアの山間部に位置するレッドブル・リンクの特性である変わりやすい天候を経験しました。ドライコンディションで行われたフリー走行2回目(FP2)では、メルセデスのルイス・ハミルトンが、P Zeroレッド・スーパーソフトで1分09秒542(シーズン中の最短ラップ)を記録しました。今週末用のコンパウンドは、P Zeroレッド・スーパーソフトとP Zeroイエロー・ソフトが選択されています。
雨によってグリップレベルを向上させる路面上のラバーが洗い流されたため、サーキットはほぼ‘グリーン’な状態でしたが、今回のコンパウンドの組み合わせは、今シーズンからカレンダーに加わったレッドブル・リンクに適応していました。摩耗とデグラデーションは想定の範囲内にあり、滑りやすいコンディションの下、特にリアタイヤにごくわずかなグレイニングが発生していました。レース週末の進行とともに、この現象は落ち着いていくと予想されます。
レッドブル・リンクは全長が短く全体的に低速なため、ラップを通したタイヤへの負荷は大きくありません。したがって、現時点でソフトよりもラップあたり0.6秒速いスーパーソフトは、予選でスピードを発揮するとともに決勝でのメインタイヤとなる可能性があります。
頼るべき過去のデータが存在しないため、現時点のデータ分析によれば決勝では2ストップが予想されます。局所的な雨が継続する可能性があるものの、明日以降のレース週末は、より暖かくなることが予想されています。
ピレリジャパン・プレスリリース
ポール・ヘンベリーのコメント:「今日の路面は非常にグリーンでしたが、特にソフトタイヤの摩耗とデグラデーションは低いレベルでした。決勝に関しては、今回のタイヤは完璧にサーキットにマッチするでしょう。適度なデグラデーションが興味深い展開を維持させつつも、大半のドライバーが2回のストップになるものと見ています。したがって、初めてのサーキットですが、カナダ同様、今回のタイヤ選択が非常に適正であると確信しています。チーム間でリアタイヤの使い方に大きな差異が見られたケースがありましたが、各チームが今日のデータを分析すれば明日はそういったことは少なくなると思います。短いラップゆえに非常に接戦となりそうな予選に備え、今晩、我々もデータを分析します」
今日の豆知識:
ピレリタイヤは、オーストリアで行われたFoumula Oneレースでの優勝経験がありません。これまでのベストリザルトは、1983年のグランプリにおけるロータスのナイジェル・マンセルによる5位です。ロータスは、チームを率いてきたコーリン・チャップマン亡き後、ルノーターボエンジンを採用してチームの移行期にありました。この年、ピレリタイヤを装着した他のチームはトールマンのみでした。この1年後、アイルトン・セナがトールマンでデビューを果たすことになります。
最後にオーストリアグランプリが行われたのは2003年です。2人のドライバーがともにオーストリアグランプリを経験しているチームはフェラーリのみです。
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