温暖なコンディションの下、ミディアムタイヤが予選での鍵を握る (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2014 スペイングランプリ 予選
・スペインは、今シーズンわずか2回目のドライでの予選となる
・予選時の路面温度は高くなったにも関わらず、 摩耗とデグラデーションは、想定の範囲内あるいはそれ以下
・決勝では、3ストップが予想されるが2ストップも可能
2014年5月10日、バルセロナ
ハードタイヤよりもラップあたり0.8秒速い性能を示したミディアムタイヤが、バルセロナでの予選の鍵となりました。金曜日時点では平均して1秒以上あった両コンパウンド間の性能差は短縮されました。
午後の路面温度が午前中よりも大幅に上昇し44℃に達したため、ドライバーたちは、予選時にタフなタスクを強いられました。決勝も同様のコンディションになる可能性がありますが、厳しいコンディションやタイヤへの高い負荷にも関わらず、大半のドライバーが最多でも3回のピットストップになるでしょう。グレイニングは発生せず、摩耗とデグラデーションは昨日よりも減少しました。
Formula Oneヨーロッパラウンド初戦のスペイングランプリは、今シーズンわずか2回目(バーレーングランプリ以来)の完全ドライコンディションで行われた予選となりました。メルセデスは、チーム史上初となる5戦連続のポールポジションを獲得し、今シーズン2回目のフロントロー独占を達成しました。
メルセデスのルイス・ハミルトンは、Q1をハードタイヤで通過したことによって1セットのミディアムタイヤを温存し、自己通算35回目のポールポジションを獲得しました。この記録は、ピレリタイヤ時代になって最も多くの勝利を挙げているレッドブルのセバスチャン・ベッテルによるポール獲得回数45に、わずか10回差に迫るものとなりました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「シミュレーションデータは、多くのケースにおいて2ストップと3ストップでほぼ同一の決勝タイムを示しており、今晩、各チームはデータを分析して、決勝で2ストップと3ストップのどちらを採用するのかを決定すると思います。通常通り、燃料満タン時の第1スティントが戦略決定の鍵となるでしょう。今シーズン、各チームはバルセロナでテストを行っていませんが、予選の戦略に明らかに影響を及ぼした2回の赤旗中断があったにも関わらず、バルセロナでの予選はファンの期待に沿ったものとなりました。予選時の路面状態が午前中のフリー走行時から大幅に変化したため、グリップレベルに明らかに影響を及ぼしました。明日の決勝も同様のコンディションが予測されています。バルセロナでは、歴史的にポールポジションからスタートしたドライバーが勝利を収めます。しかし、昨年のフェルナンド・アロンソによる歴史に残る5番グリッドからの優勝は、優れたレース戦略によって何が可能であるかを端的に示しました。タイヤは誰にとっても同じ条件であり、Formula Oneは実力の世界です。したがって、優勝の行方は、どのチームおよびドライバーがタイヤを最大限に活用できるかにかかっています」
ピレリの戦略予測:
我々の計算によると、66周で争われる決勝では下記の3ストップが最速の戦略です。
ミディアムでスタート、20周でミディアムへ、38周でミディアムへ、54周でハードへ交換。
2ストップ戦略も可能です。
ミディアムでスタート、22周でミディアムへ、45周でハードへ交換。
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