ドライコンディションの下、ターボエンジンによるモナコの最速ラップが更新された (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
拡大します2014 モナコグランプリ フリー走行
・ドライとウェットが入り混じったモナコのフリー走行
・ここでもインターミディエイトタイヤが、その汎用性を証明
2014年5月22日、モナコ
モナコグランプリのフリー走行において、3種類のピレリコンパウンドによる走行が見られました。モナコでは、その伝統に従い、シーズン中で唯一、木曜日にフリー走行が開催されます。
ドライコンディションで行われたフリー走行1回目(FP1)では、全ドライバーがP Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用しました。今週末用として、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroレッド・スーパーソフトが選択されています。フリー走行2回目(FP2)では、ソフト、スーパーソフトとともにCinturatoグリーン・インターミディエイトも使用されました。
FP2前の暴風雨によって、路面がウェットで滑りやすくなったため、大半のチームがFP2序盤に走行するリスクを取ることをためらっていました。週末はドライとなることが予想されているため、ウェットでの詳細な学習は好機ではありませんでした。大半のラップで使用されたCinturatoグリーン・インターミディエイトタイヤは、急速に乾いていく路面においても性能が持続する汎用性を示しました。
FP2残り10分時点で、各チームはスリックタイヤへ移行し、大半のドライバーがスーパーソフトを装着しました。フェラーリのフェルナンド・アロンソが、スーパーソフトを使用してFP2の最速タイムを記録しましたが、メルセデスのルイス・ハミルトンがソフトタイヤで記録したFP1の最速タイムにはわずかに及びませんでした。
ターボエンジンのFormula Oneマシンが最後にモナコを走行した1988年以来、本日の両セッションの最速タイムは、ともにモンテカルロでのターボエンジンによる最速タイムとなりました。1988年のモナコグランプリは、アイルトン・セナがチームメイトに1.4秒差をつけてポールポジションを獲得した偉大な予選パフォーマンスが見られたグランプリとして語り継がれています。
ピレリジャパン・プレスリリース
ポール・ヘンベリーのコメント:「例年通り、路面は‘グリーン’で滑りやすい状態でしたが、FP1で路面に乗ったラバーがFP2前の激しい雨によって洗い流されたため、トリッキーなコンディションは一層複雑な様相を呈しました。このため、モナコの週末で最も重要なパートのひとつである予選で主役となるスーパーソフトによる走行が限定的なものとなりました。各チームは、レース戦略を計算するために多様な燃料搭載量での両コンパウンドのデータ収集など、多くの作業を土曜日午前中に行われるFP3で行うことになりました。しかし、モナコでのタイヤの摩耗とデグラデーションは、他のサーキットと比較して大きな要素ではありません。特に、我々の全コンパウンドは昨年よりもやや硬めになっていますのでなおさらです。インターミディエイトタイヤは、ドライになりつつある路面においても一貫したラップタイムを刻み、ここモナコでもその汎用性を示しました。他の全てのグランプリと比較するとデータを分析するための時間が1日多くありますので、各チームは潜在的な戦略について検討する機会が十分に持てます」
今日の豆知識:
世界選手権黎明期の1950年に開催されたモナコグランプリで、ピレリタイヤは表彰台を独占しました。ピレリは、ライバルのタイヤメーカー2社と競い、トップ3の異なるマシンにタイヤを供給していました。アルファロメオのファン・マヌエル・ファンジオがポールポジションからレースを制し、フェラーリのアルベルト・アスカリが2位、マセラティのルイ・シロンが3位を獲得しました。この年、ピレリタイヤを装着したアルファロメオのジュゼッペ・ファリーナがドライバーズ選手権で優勝しました。
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