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2014/05/06

スペイングランプリ プレビュー: バルセロナ 2014年5月9-11日 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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・P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムがスペインに登場:
・高負荷のサーキットへ向け、最も硬い組み合わせとなるタイヤを選択 多くのチームが、マシン性能を改善し、タイヤへの負荷を増したアップグレードを導入予定
・グランプリ後、今シーズン2回目のインシーズンテストが開催される:
・ザウバー、トロ・ロッソ、マクラーレン、フォース・インディアがピレリとともにテストを行う予定

2014年5月5日、ミラノ

Formula Oneはヨーロッパラウンドへ突入し、伝統的に重要なレースとなるスペイングランプリに臨みます。ムンマローに位置するカタロニアサーキットは、各チームにとって馴染みの深い場所であり、各チームは、ヨーロッパラウンド開始とともに、性能改善とダウンフォース増加を狙った大きなマシンアップグレードを導入することが恒例となっています。このため、タイヤにエクストリームな負荷を課す高速で流れるようなコーナーを有するサーキットでのタイヤへの厳しさがさらに大きくなります。したがって、ピレリは、Formula Oneタイヤレンジ中で最も硬い組み合わせとなるコンパウンドを持ち込みます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「バルセロナは、シーズンの行方を占う意味において最も正確な場所であると言われます。なぜなら、バルセロナで性能を発揮したマシンは、他のサーキットでも好成績を収めるためです。カタロニアサーキットはシーズン中でも屈指のタイヤに厳しいサーキットなので、タイヤに関しても同じことが言えます。ターン3のような長い高速コーナーは、タイヤに非常に大きな負荷を課します。したがって、デグラデーションは大きくなります。路面は非常に粗く、気温が高くなる可能性もあるので、タイヤの負荷はさらに増します。過去には、スペインで4ストップのレースを経験しました。今シーズンのタイヤへ加えた変更によって、大半のドライバーが3ストップを超えることはないと思います。我々は、バーレーンでの1回目のインシーズン・タイヤテストで、来シーズンへ向けた準備作業を着実に開始しました。グランプリ後、スペインで4チームとともに、さらに作業が進められることを楽しみにしています」

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・コンサルタント ジャン・アレジのコメント:
「バルセロナは、シーズン中でタイヤにとって最も厳しいサーキットのひとつです。路面が非常に粗いということもありますが、もっとも主要な要素は、特にリアタイヤが酷使される、加速して通過する高速コーナーです。したがって、デグラデーションをコントロールするためには適切なセットアップが絶対的に不可欠となります。さもなければ、リアタイヤを壊してしまい、ペースを急速に落とすことになるでしょう。また、すり減ったタイヤでは制動距離も長くなり、コーナー出口でのトラクションのかかりも遅くなるため、ブレーキングと加速にも問題が生じます。バルセロナに登場する今シーズンのマシンがどのようになっているのか興味深いところです。理論的には、より少ないダウンフォースで、ドライバーにとっての疲労感も少ないでしょう。いずれにせよ、各チームが持ち込むアップグレードを観察したいと思います」

タイヤから見たサーキット:

バルセロナは、多くのドライバーの記憶にも残っているように、伝統的にシーズン前のウィンターテストの開催地として使用されてきました。しかし今年は、ヘレスとバーレーンでプレシーズンテストが行われました。したがって、各チームとピレリは、カタロニアサーキットにおける新世代のマシンの情報が無いままバルセロナに臨むことになります。

特に左リアタイヤに大きなトラクションが求められるため、スペインではマシンの左側が酷使されます。左側のタイヤにかかる横方向の荷重は、シーズン中で2番目に大きなものです。
コンパウンドにかかる負荷によって、タイヤ表面の温度は130℃に達します。長いストレートが1本のみのため、ラップ中にタイヤをクールダウンさせる機会が限定されます。

ハードタイヤは作動温度領域が高く、シーズン中の暑くエクストリームなコンディション用に設計されています。これに対し、ミディアムタイヤは作動温度領域が低く、多様なコンディション下で効果的に作動するように設計されています。この組み合わせは、バルセロナで見られる幅広いコンディションへの常に確実なソリューションとなっています。

バルセロナでの直近10レース中8レースがポールポジションからの優勝となっており、カタロニアサーキットにおける予選の重要性とオーバーテイクの難しさを強調しています。したがって、2013年のレースが物語る通り、トラックポジションを上げるためには戦略が極めて重要になります。

昨年、フェラーリのフェルナンド・アロンソが4ストップのスプリント戦略で優勝し、3ストップ戦略を採ったロータスのキミ・ライコネンが2位を獲得しました。アロンソは、カタロニアサーキットで5番グリッドからスタートして優勝した初のドライバーとなりました。

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