« レッドブル、状況同じなら今回も同様の可能性示す | トップページ | 最終フリーはメルセデス1-2! 可夢偉(ケータハム)は深刻 »

2014/03/29

新型P Zeroオレンジ・ハードがマレーシアでデビュー、高温と粗い路面に挑む (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
拡大します
2014年3月28日、セパン
2014 マレーシアグランプリ フリー走行


・ハードとミディアム間の性能差は、現時点でラップあたり1.0~1.2秒
・セパンのサーキット上には、F1以外のレースによる多くのラバーインが見られた

本日行われたマレーシアグランプリの2回のフリー走行セッションで、今シーズンのFormula Oneタイヤは、49℃に達する路面温度と非常に粗いアスファルトというエクストリームなコンディションを経験しました。タイヤの摩耗と熱によるデグラデーションは想定の範囲内にあり、フリー走行2回目(FP2)における上位7名が0.4秒差の中にひしめいており、接戦の舞台が用意されました。

昨年から一新されたP Zeroオレンジ・ハードタイヤが、今シーズン初めて登場しました。セパン用に選択されたハードとミディアムタイヤ間の性能差は、現在のところ1.0~1.2秒で、多くの戦略の選択肢が可能となっています。

各チームは、午前中に行われたフリー走行1回目(FP1)ではハードタイヤのみを使用し、午後のFP2では、ハードとミディアムの組み合わせでレースシミュレーションを行いました。今シーズンの新しいルールによって、FP1の最初の30分間に1セットの硬い方のコンパウンドが各ドライバーに追加供給されます。この結果、FP1開始直後から多くの走行が見られました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「オーストラリア同様、トラック上のマーブルは減少しましたが、FP1では、F1以外のレースによるラバーがトラック上に既に乗っていたことが予想外でした。FP2では路面が大幅にクリーンになり、標準的な路面状況を読むことが可能になりました。ハードとミディアム間の性能差は、ラップあたり1.0~1.2秒程度です。高温のコンディションが続けば、この性能差は維持されるでしょう。もし温度がわずかに下降すれば、ミディアムタイヤがさらに力を発揮すると思います。しかし、我々はまだマシン開発サイクルの端緒に就いたばかりですので、戦略を構築するにあたっては、今日収集したデータを非常に慎重に分析することが課題となります。マレーシアでは、いつ雨が降っても不思議ではありません。この点は、レースに備えて考慮すべきもうひとつの要素です」

Pi

今日の豆知識:
Formula Oneマシンに装着されているP Zeroタイヤは、乗用車用のタイヤと密接な関係を持っています。実際、P Zeroブランドが発表された1987年以降、多彩なカーメーカーおよびモデル用の合計380種類に及ぶビスポークタイヤが承認を受けています。

P Zeroマガジンの紹介:
今年、ピレリは新しいP Zeroマガジンというサイトを立ち上げました。ここでは、マレーシアグランプリの豆知識や、クアラルンプールの街、その他ピレリに関する世界の出来事を、過去、現在、未来に渡って紹介しています。週末を通してアップデートされるビデオやその他インタラクティブなコンテンツを含む、このダイナミックな新しいマガジンは、ピレリのウェブサイトから、もしくは下記のリンクからアクセスできます。

http://magazine.pzero.com

第2回目は、クアラルンプールの生活や、マレーシアが多くの人々にとって引退後の別荘地として人気が高い理由に注目しています。また、今シーズンのFormula Oneのパワーユニットやピレリの有名なシェフのおすすめレシピなどが掲載されています。さらには、レース用タイヤの技術が乗用車用タイヤに反映されている新型Lamborghini Huracanに装着されたピレリタイヤについて解説しています。

|

« レッドブル、状況同じなら今回も同様の可能性示す | トップページ | 最終フリーはメルセデス1-2! 可夢偉(ケータハム)は深刻 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 新型P Zeroオレンジ・ハードがマレーシアでデビュー、高温と粗い路面に挑む (ピレリ):

« レッドブル、状況同じなら今回も同様の可能性示す | トップページ | 最終フリーはメルセデス1-2! 可夢偉(ケータハム)は深刻 »