Cinturatoブルー・フルウェットでポール、Cinturatoグリーン・インターミディエイトで2番手、明日も雨の可能性が高く、戦略の幅は広範囲に (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2014 オーストラリアグランプリ 予選
2014年3月15日、メルボルン
今シーズン最初の予選は、ピレリの新型雨天用タイヤ、Cinturatoブルー・フルウェットとCinturatoグリーン・インターミディエイトのデビューの場となりました。メルセデスのルイス・ハミルトンがフルウェットタイヤを使用してポールポジションを獲得し、レッドブルのダニエル・リカルドがインターミディエイトタイヤを使用して2番手となりました。雨天用タイヤの使用は、ヘレスでの今年最初のテストにおける雨天テスト以来初めてになります。
天気予報によれば明日も雨の可能性があるため、Q1の終盤から降り始めて、Q2やQ3で見られた断続的で時折強くなるような雨になれば、戦略の選択肢は多岐に渡ります。可能性は低いものの、もしドライコンディションになれば、2ストップ戦略が理論的には最速戦略となります。P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤが今週末用に選択されています。
インターミディエイトとフルウェットタイヤは、トルクの増大と空力ダウンフォースの減少を特徴とする最新世代のFormula Oneマシン用に再設計されました。特に、新型Cinturatoブルー・フルウェットタイヤは、フルスピード走行時に1秒あたり65リッターを排水することができます。この性能は、1秒あたり60リッターだった昨年から向上しています。
ピレリジャパン・プレスリリース
最終のQ3セッションの路面状態は、まさにインターミディエイトとフルウェットとのクロスオーバーポイント上にあり、両コンパウンドがフロントローを分かち合ったことからも、両コンパウンドの競争力が極めて接近していたことが示されました。昨シーズン中およびシーズン後のピレリの開発作業の結果、フルウェットタイヤの作動範囲が広がり、今年のクロスオーバーポイントの幅は広がりました。各チームが選択する戦略にもよりますが、もし雨になれば、両雨天用タイヤが使用される可能性があります。
Q3がウェットコンディションとなったため、各ドライバーは、最新の予選レギュレーションの下で追加供給されるソフトタイヤを使用することができませんでした。通常のコンディションであれば、今シーズン、各ドライバーは、Q2で自己ベストタイムを記録したタイヤをスタート時に装着することになります。しかし、Q2での自己ベストタイムを計測したタイヤがインターミディエイトもしくはフルウェットの場合、スタート時に装着するタイヤを自由に選択することができます。
ドライコンディションで行われた最終フリー走行(FP3)では、メルセデスのニコ・ロズベルグがソフトタイヤを使用して、2番手となったマクラーレンのジェンソン・バトンに1.391秒差をつける最速タイムを記録していました。
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「今日、ついに全マシンの相対的なペースを見ることができましたが、雨による複雑な要素が絡んでいました。ヘレスでの1回の短いテスト以来、インターミディエイトとフルウェットの走行は初めてとなりましたが、明日も両タイヤが登場する可能性がありそうです。各チームからの正確なフィードバックを聞く必要がありますが、ここまで見た限りでは、2014年型マシンでのインターミディエイトとフルウェットの性能レベルに満足しています。革命的な新型マシンの複雑性にも関わらず、各チームは、予選において確実に力強く走行していました。しかし、今シーズンの勝負を決定付けるのは実際のレースペースですから、今日の例外的なコンディションで確固たる結論を出すことは非常に難しいです。Q3では多様なアプローチが見られ、トップ10ドライバーによってインターミディエイトとフルウェットの両タイヤが使用されました。特に、我々が前世代のマシン上で行ったフルウェットタイヤの開発およびテストが、2014年のFormula Oneの改善に寄与できたのではないかと思います」
ピレリの戦略予測:
戦略は天候に大きく依存し、明日は引き続き雨のリスクがあります。もしドライになれば、58周で行われる明日の決勝では、下記の戦略が最速となるでしょう。
ソフトでスタート後、23周目にソフトへ交換、そして51周目にミディアムへ交換しフィニッシュまで走行。
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