ウェットコンディションでの幕開けとなったブラジルのグランプリ週末 (ピレリ)
(C)Pirelli Motorsport
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2013年ブラジルグランプリ フリー走行
2013年11月22日、サンパウロ
ブラジルグランプリのレース週末はウェットコンディションで幕が開き、金曜フリー走行の2つのセッションにおいて、スリックタイヤでのタイムは計測されず、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤによる走行が主体となりました。ブラジルグランプリ用として、P Zeroオレンジ・ハードタイヤとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されていますが、今日のセッションでは、レッドブルのセバスチャン・ベッテルがFP1でハードタイヤを短時間使用しました。ベッテルのハードタイヤによる走行はデータの収集に留まり、タイムの計測には至りませんでした。
各チームにはピレリの2014年型プロトタイプタイヤも供給されていましたが、雨のため、プロトタイプタイヤによる走行機会は失われました。ベッテルのみが、プロトタイプタイヤで1周だけ走行しました。明日以降も雨が予測されているため、本日のウェットコンディションにおけるフリー走行は非常に有益なものとなるでしょう。
本日の最速タイムは、メルセデスのニコ・ロズベルグがCinturatoグリーン・インターミディエイトを使用してFP1で記録した1分24秒781でした。ロズベルグは、FP2でもCinturatoブルー・フルウェットでベンチマークタイムを記録しましたが、その後、ベッテルがインターミディエイトで最速タイムを更新しました。しかし、ロズベルグは、セッション終了間際に、インターミディエイトを使用した最終ランで、FP2の最速タイムとなる1分27秒306を記録しました。
FP2の終盤、雨足がわずかに弱くなった中、ザウバーのエステバン・グティエレスだけがセッションの最後までインターミディエイトに交換しませんでした。金曜日のセッションがウェットコンディションで行われた場合、レギュレーションによってインターミディエイトが1セット追加供給されますが、大半のドライバーが本日のセッションを通して1セットのみのインターミディエイトとフルウェットを使用しました。
ピレリジャパン・プレスリリース
ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「インテルラゴスでのレース週末はトリッキーな幕開けとなりましたが、明日以降も今日と同様のコンディションが続きそうです。したがって、各チームにとって、ウェットセットアップを行ったことと、多様な燃料搭載量でフルウェットとインターミディエイトタイヤの性能を評価できたことは有益と言えるでしょう。ドライバーたちがプロトタイプタイヤを試すことができなかったことは、今回が重要な機会だっただけに残念でした。もっとも、2014年型タイヤは、今週末が最終戦となる現行のマシンと全く異なるタイプのマシン向けに設計されていますので、本日走行できなかった影響は限定的でしょう。2011年と2012年にブラジルへプロトタイプタイヤを持ち込んだ際の金曜日はドライコンディションだったので、今回はちょっとだけアンラッキーでした。しかし、天候ばかりは誰にもコントロールできませんので、これは常にFormula Oneの難しさのひとつです。ウェットコンディションでの走行から得られるデータは限定的で、ドライコンディションでの走行よりもマシンにダメージを与えるリスクが高くなるので、降り続く雨によりコンパウンドのオーバーヒートがない限りにおいてインターミディエイトとフルウェットの摩耗とデグラデーションは低いという事実があってもなお、各チームはある程度走行を抑制していました。特にインターミディエイトタイヤは、広範囲なコンディションにおける適応性と耐久性を示しました。この状況で戦略を予測することは困難です。最終的には、迅速な判断と柔軟な戦略が雨の中での勝利に繋がると思います。そしてもちろん、常に運という要素もあります」
今日の豆知識:
昨日、ピレリカレンダーの50周年記念イベントがミラノで行われました。2014年版カレンダーは、Formula Oneの1985年シーズンのイメージを含んでいます。このカレンダーは、有名なフォトグラファー ヘルムート・ニュートンによって1986年に撮影されましたが、今日まで発表されないままでした。撮影の一部は、1985年のモナコグランプリで行われ、ピレリがタイヤを供給していたリジェ・ルノーチームが登場しています。この撮影は幸運をもたらし、チームはこの年のベストリザルトとなる4位と6位を獲得しました。
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