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2013/09/07

ピレリの両コンパウンド、モンツァの高温に適応

(C)Pirelli Motorsport
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2013年イタリアグランプリ フリー走行
2013年9月6日、モンツァ

ミラノのピレリ本社に程近い‘スピードの殿堂’モンツァでの金曜フリー走行で、各チームは、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤを使用しました。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、フリー走行2回目(FP2)の終盤、ミディアムタイヤで本日の最速タイムとなる1分24秒453を記録しました。このタイムは、現メルセデスのルイス・ハミルトンによる昨年のベンチマーク 1分25秒290よりも約1秒速いものです。

高温でドライだった今日のコンディションは、明日以降のレース週末も続くことが予想されています。ドライバーたちは、午前中のフリー走行1回目(FP1)ではハードタイヤのみを使用し、予選および決勝時のコンディションに近い午後のFP2では、ハードとともにミディアムタイヤも試しました。各チームは、モンツァ用の特別な空力パッケージを導入しているため、予選シミュレーションや多様な燃料搭載量でのレースシミュレーションを行うとともに、タイヤへのセットアップの最適化に集中していました。

ピレリジャパン・プレスリリース

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シーズン中でも屈指のチャレンジングで雰囲気のあるサーキットで、今日のタイヤ性能は我々の期待通りのものでした。もっとも、レース週末は始まったばかりで、分析しなければならないデータは山のようにありますが。ここまでのところでは、デグラデーションと摩耗のレベルは想定の範囲内で、両コンパウンド間の性能差はラップあたり約1秒です。性能差に関しては、路面の改善にともなって縮まってくると思います。今晩、注意深く全てのデータを分析しますが、現時点では、おそらく1ストッパーに挑戦するドライバーも登場する中、2ストップが主流になると見ています。モンツァは、シーズン中に訪れる多くのサーキットとは一線を画する多様な特徴を持っています。主な特徴は一貫した高速性であり、これによってセットアップとそれがもたらすタイヤの使い方への影響が鍵となります。したがって、フリー走行中に行われる作業は、決勝にとって非常に重要な意味を持ちます。我々のタイヤ特性とともに、イタリアグランプリのこの要素は、戦略のための多くの機会を提供し、名高い人気あるこのサーキットがもたらす見応えをさらに増すことに他なりません。ここでも、我々は全てのファンから大きな歓迎と素晴らしいサポートをいただきました。一同、感謝の気持ちで一杯です」

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今日の豆知識:
ピレリは、1872年のジョヴァンニ・バティスタ・ピレリによる創業以来、モンツァから30分程の距離にあるミラノに拠点を構えています。本社オフィスは、1907年に現在と同じミラノのビコッカ地区へ移動しました。ピレリの本社ビルは、かつて古代要塞のようなヴィアーレ・サルカの“ピレリ・シタデル(城壁)”に囲まれていました。1930年代の終わり頃に工場の規模は最大となって、1950年までには従業員数が12,000人を超えました。倉庫同士をつなぐ製品輸送用の鉄道までが用意されていて、そこはまさにひとつの街のようでした。現在、ピレリ(世界第5位のタイヤメーカー)は、160ヶ国以上で37,000人を超える従業員を雇用しています。

今日のフリー走行中にテレビで紹介されたサーマルカメラの映像は、高速トラック上でタイヤが経験する温度に関する興味深いデータを提供しました。タイヤからブランケットが取られた時、タイヤ温度は80-90℃程です。ラップ中、ロッジア手前では80℃前後ですが、ロッジア出口では約130℃までタイヤ表面温度が上昇します。2番目に高温となったのは、長い高速コーナーのパラボリカ(125℃)で、アスカリ(120℃)がそれに続きました。

ヘビーブレーキングとロックアップの下で、タイヤ温度は一時的に上昇しますが数秒で下降します。

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