ロシア資金に翻弄されるザウバー・チーム
Sauber Team (C)Sauber Motorsport AG
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一時はロシア企業による支援で緊急事態を脱したと伝えられたザウバー・チームだったが、その後入金の遅れで再び窮地に追い込まれてしまっているようだ。
当初の報道では「ロシア国立航空技術研究所」、「北西ロシア連邦国家開発基金」、そして「インベストメント・コーポレーション・インターナショナル・ファンド」ら3社が出資、これと同時にロシア国立航空技術研究所の所長であるオレグ・シロトキンの子息セルゲイ・シロトキン(17歳:ロシア)のF1ドライバー育成まで発表されていたが、ロシア国内の承認に手間取り、いまだ入金がないことから同チームの創設者であるペーター・ザウバー氏や現代表であるモニシャ・カルテンボーン/CEOが夏休みを返上してロシア入りしたという。
同チームの負債はドライバーはじめサプライヤー、エンジン、タイヤなど多岐に渡るが、いま最も強行なのはエンジンを供給するフェラーリということで、最悪の場合今シーズンの終了を待たずしてエンジンを引き揚げるとまで伝えられている。
その場合、1993年から参戦するプライベート・チームの誇りであるザウバーの名前がF1のステージから消滅するかも知れない。
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