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2013年7月

2013/07/31

フェラーリ総帥、アロンソのコメントに不快感

Luca di Montezemolo (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリのルカ・モンテツェモロ社長(65歳:イタリア)が、ハンガリーGP後にチームを批判したとされる同チームのエース、フェルナンド・アロンソのコメントについて不快感を示したことが伝えられた。

それによればアロンソは今回のハンガリー予選で5位、決勝レースでも見せ場なく5位に甘んじたことについて「まるで他人のクルマを走らせているようだった」と、その納得できない状況を周囲に説明したとされる。

これに対し同グループの総帥であるこのイタリア人は、「うまくいかないレースを終えたばかり、という状況は理解できるが、そんなことをぶちまけたところで何の利益もない。
跳ね馬チームでF1を戦う偉大なチャンピオンは常にチームの利益を考えてきたし、それはアロンソについても同様だ」と、釘を刺した。

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チャンドク、「インドGP 2015年に復活なら問題ない」

2011 Scene (C)Redbull Racing
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F1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏がインドGPの2014年開催について否定的な見解を示したことについて、元HRTのF1ドライバーである地元のカルン・チャンドク(27歳:インド)が次のようなコメントを示している。

「確かに今のエクレストン氏には多くの選択肢があるので、インドがその中で傑出しているかといえば苦しいことにはなるけれど、でもインドではF1熱が毎年膨張しつつあって、国の経済力とも合わせ拡大市場なのは間違いない。
2014年、開催が途絶えたとしても2015年にまた復活すれば問題ないよ」

チャンドクの父親は現在インド・モータースポーツ連盟の会長を務める重鎮でもあり、その言葉は単にいちドライバーのもの以上の重みと共に受け止められている。

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ハンガリーGP、2021年まで開催契約延長

2013 Scene (C)Mercedes Motorsports
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ハンガリーGPが行われた28日(日)、同グランプリの開催地ハンガリーのジュジャンナ・ネーメト/国家開発担当大臣がFOA(フォーミュラ・ワン・アドミニストレーション)のバーニー・エクレストン代表との間でさらなる開催契約の延長にサインしたことがわかった。

それによれば新たな契約は2021年までという長いもので、これにより旧来のグランプリの中でも際だって長期のものとなった。

ハンガリーGPの初開催は1986年、やはり現在と同じハンガロリンクで、それ以来今年まで欠かさず開催されている。
最多勝利はミハエル・シューマッハとルイス・ハミルトンの4勝。

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2013/07/30

C.ホーナー代表(レッドブル)、アロンソとの交渉否定せず

C.Horner & M.Webber (C)RedBull Racing
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すでにマーク・ウェバーが今季限りでのF1引退を発表したことにより注目を集めるレッドブル・レーシングの来季シートだが、一部で名前が上がったフェルナンド・アロンソ(現フェラーリ)について、クリスチャン・ホーナー代表は交渉していることを否定しなかった。

これはハンガリーGPの会場で同代表がアロンソのマネージャーであるルイス・ガルシア・アバド氏と会談していることが伝えられたことから表面化したもの。
ただアロンソはフェラーリ・チームとの間に2016年末までの契約を結んでいるとされることから、この会談は同じくアバド氏がマネージメントを担当するレッドブル・グループ傘下のカルロス・サインツJr.についてのものだという見方が有力だが、ホーナー代表は「すべてのドライバーについてわれわれの門戸は開かれている」と取材陣を煙に巻いている。

ウェバーの後任についてはこれまでリカルド(現トロ・ロッソ)の昇格が有力とされているが、ベッテルを脅かすクラスの大物が検討されているという噂も絶えない。

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バーニー・エクレストン氏、早くもインドGPに見切りか

Budda Circuit (C)Mercedes Motorsports
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2011年に初開催が実現したばかりのインドGP(仏陀国際サーキット)だが、F1開催を司るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)は、早くもこれに見切りを付けたようだ。

これはハンガリーGPの会場でFOMのバーニー・エクレストン代表が英『ロイター』の取材に明らかにしたもの。
その中でこのイギリス人は、「2014年には新たにロシア、ニュージャージー、そしてオーストリアら3つのグランプリが新規開催される予定だ。
しかしわれわれはF1チームとの話し合いで最大でも年間20戦を限度としているのだから、当然現在のグランプリ(今年は全19戦)の中から裁定2つのレースは消滅せざるを得ないことになる。
そしてその理由は現実的なことよりも政治的なことになるかも知れないね」と、意味ありげなコメント。

今年は第16戦として10月27日に予定されるインドGPは2015年まで契約があるが、オーストラリア・メルボルンの『ヘラルド・サン』紙は韓国GPと並んで有力な消滅候補と名指しした。

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ジェームス・アリソン氏、フェラーリ入りが正式発表

James Allison (C)Lotus F1 Team
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フェラーリ・チームは、前ロータス・チームのテクニカル・ディレクター、ジェームス・アリソン氏(45歳)が9月1日付けで加入することを正式発表した。
新しいポジションは「シャシーテクニカルディレクター」になり、ステファーノ・ドメニカリ代表の直属となる。

アリソン氏はルノー・チーム時代にフェルナンド・アロンソとタッグを組んだことがあるのでひさびさの「再会」、また自身も2000年代前半にフェラーリ・チームで働いた経験を持つ。
同氏の行き先については当初フェラーリが伝えられたものの、その後レッドブル・レーシング、さらにF1復活ホンダ加入の可能性も伝えられていた。

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2013/07/29

ハミルトン、完璧なタイヤ性能を活かしハンガリーで勝利 (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2013年ハンガリーグランプリ 決勝
2013年7月28日、ハンガロリンク

ルイス・ハミルトンが、最高気温35℃という非常に暑いコンディションの下、3ストップ戦略を採り、メルセデス移籍後初の勝利を収めました。ロータスのキミ・ライコネンが2ストップ戦略で2位を獲得した一方、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは3位でフィニッシュし、ドライバーズ選手権におけるフェラーリのフェルナンド・アロンソとの差を拡げました。このグランプリの後、Formula Oneはサマーブレイクに入ります。

セルジオ・ペレスとジェンソン・バトン(ともにマクラーレン)、マーク・ウェバー(レッドブル)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、エステバン・グティエレス(ザウバー)、マルシャの両ドライバーはP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで、他のドライバーはP Zeroイエロー・ソフトタイヤでグランプリのスタートを切りました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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グロージャン(ロータス)、ペナルティの一つには納得せず

Lotus Pit Gantry (C)Lotus F1 Team
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今回のハンガリーGP決勝レースで、ロータス・チームのロマン・グロージャンはドライブスルーとレース結果に20秒加算という二つのペナルティを受けたが、このうちマッサとのバトルで生じたショートカットについては納得していないとレース後反論した。

「バトとの接触については僕に非があった。
これについては彼に申し訳ないと思っているよ。
でもマッサとの件であるショートカットについてはレース・インシデントであって止むを得なかったことだと考えている。
スチュワードが判断した結果だから僕らにはどうしようもないことだけど、あれで僕のレースはずいぶんとスポイルされてしまったよ」と、残念がった。

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アロンソ(フェラーリ)は不正なDRS使用で罰金処分

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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ハンガリーGP決勝レースで5位フィニッシュ。
健闘しながらもシリーズ・ランキングではライコネン(ロータス)にわずか1ポイントの差で逆転され、3位に陥落したフェラーリ・チームのフェルナンド・アロンソだが、レース後さらに追い討ちが掛かったようだ。

これは、アロンソが決勝レース中、少なくとも3回に渡ってDRS(可変リヤウィング)の使用ができない状況でこれを使ったのではないか、という疑惑が掛けられているもの。
それによればDRSは予め設置された測定ポイントにおいて前車とのタイム差が1秒以内と決められているが、今回のアロンソはこれに反していたというものだ。

レース後のスチュワードによる審議の結果、原因はチームのセッティングにあるとして1万千ユーロ(約195万円)の罰金、アロンソ自身に対しては得られたアドバンテージはわずかだったとしてお咎めなしということになった。

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グロージャン(ロータス)さらなるペナルティも順位変動なし

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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昨シーズン、その荒いドライビング・スタイルが非難され、出場停止の処分にも遭ったロータス・チームのロマン・グロージャンだが、今回のハンガリーGPではまたその片鱗が蘇ったかのようだ。

すでに昨日、マッサ(フェラーリ)とのバトルの際にコースをショートカットしたとしてレース中にドライブスルー・ペナルティーを受けているが、レース後の審議とされていたバトン(マクラーレン)との接触事故についてあらためて「レース結果に20秒加算のペナルティ」が科せられたもの。
ただし、7位になったバトンと6位に入ったグロージャンとのタイム差は21.6秒あったため順位に変動はなく、実質的には「実効のない」ペナルティになっている。

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2013/07/28

ハンガリーGPはハミルトン(メルセデス)ポールTOウィン

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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暑さの中、70周に渡って行われたハンガリーGP決勝レースは、ポールポジションからスタートしたメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが逃げ切って優勝、華麗なポールTOウィンを決めた。
ハミルトンは今季初優勝、自身通算22回目の快挙。
またここハンガリーGPでは4回目の優勝となり、これはミハエル・シューマッハと並んで最多記録となる。

2位はまたしても巧みなタイヤ戦略で他を出し抜いたロータスのキミ・ライコネン。
これによりランキングでも開幕時以来の2位を取り戻したことになる。
3-4位はベッテル&ウェバーのレッドブル勢、5位アロンソ(フェラーリ)、6位グロージャン(ロータス)、7位バトン(マクラーレン)、8位マッサ(フェラーリ)、9位ペレス(マクラーレン)、そして10位がマルドナド(ウィリアムズ)で、これはウィリアムズ・チームにとって今季初ポイント獲得。

以下、11位ヒュルケンバーグ(ザウバー)、12位ベルニュ(トロ・ロッソ)、13位リカルド(トロ・ロッソ)、14位デル・ガルデ(ケータハム)、15位ピック(ケータハムF1)、16位ビアンキ(マルシアF1)、17位チルトン(マルシアF1)、18位ディ・レスタ(フォース・インディア)、19位ロズベルグ(メルセデスGP)でここまでが完走扱い。
ただしディ・レスタとロズベルグはストップしている。
他にボタス(ウィリアムズ)、グティエレス(ザウバー)、スーティル(フォース・インディア)がリタイヤ。
なおグロージャン(ロータス)にはバトルの際にショートカットしたとして、またヒュルケンバーグ(ザウバー)にはピットレーン制限速度違反(今回から60キロ)でそれぞれドライブスルー・ペナルティーが科せられた。

ハンガリーGP:決勝レースの結果はこちら
ハンガリーGPの画像はこちら

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F1第10戦ハンガリー スターティングタイヤラインナップ

2013 Hungarian Grand Prix – Starting tyre line-up
At the 2013 Hungarian Grand Prix the drivers started on the following tyres:

Hamilton  Soft
Vettel  Soft
Grosjean  Soft
Rosberg  Soft
Alonso  Soft
Raikkonen  Soft
Massa  Soft
Ricciardo  Soft
Perez  Medium
Webber  Medium
Sutil  Medium
Hulkenberg  Soft
Button  Medium
Vergne  Soft
Maldonado  Soft
Bottas  Soft
Gutierrez  Medium
Di Resta  Soft
Pic  Soft
Van der Garde  Soft
Bianchi  Medium
Chilton  Medium
   
Starting tyre line-up – Hungary 13   

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決勝では2~3回のピットストップが予想される (ピレリ)

ルイス・ハミルトン (C)Pirelli Motorsport
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2013年ハンガリーグランプリ 予選
2013年7月27日、ハンガロリンク

ルイス・ハミルトンが、今シーズン4回目で、かつハンガロリンクでの自身4度目のポールポジションを獲得しました。ハミルトンは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤで1分19秒388を記録しました。このタイムは、昨年のポールタイム1分20秒953より大幅に速いタイムです。

気温35℃で、昨日よりも暑いコンディションとなった予選では、ソフトタイヤは、ハンガリーグランプリ用にともに選択されているP Zeroホワイト・ミディアムタイヤよりもラップあたり1秒以上速く、全3セッションを通して使用されました。Q1の序盤にミディアムコンパウンドを使用したドライバーも見られました。Q1では、メルセデスのニコ・ロズベルグがソフトタイヤで最速タイムを記録しました。

Q2ではソフトタイヤのみが使用され、ここでもロズベルグが、チームメイトのハミルトンを抑えて最速となりました。

Q3に進出した大半のドライバーがP Zeroイエロー・ソフトタイヤのみを使用した一方で、マクラーレンのセルジオ・ペレスは、P Zeroホワイト・ミディアムを使用するという異なる戦略を採りました。

午前中の最終フリー走行では、グロージャンがソフトタイヤで最速タイムを記録しました。グロージャンは、ミディアムタイヤでもトップタイムを叩き出しています。その後、ハンガリーでの3度の覇者であるハミルトンが同じミディアムタイヤで記録を更新しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ウェバー(レッドブル)、「みっともなく、最悪の予選」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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僚友のベッテルがポール争いをする一方で、同じレッドブルのマーク・ウェバーは最終予選にこそ進出したもののコースにすら出ず、自ら予選10番手のポジションに甘んじた。

「まったく走る意味のない悔しい予選だったよ。
KERS?、ギヤボックス?……
とにかくクルマは問題だらけど、それ以外にも正しく機能していないアイテムは数え切れないほどだ。
ラップタイム?
そんなものはガレージに置き忘れてきたよ。
フロントロウを獲得しようと争っているのに、Q3に残ることに苦労しているなんて。
今日はとても期待したリザルトに挑戦できるようなクルマじゃなかったということ」と、吐き捨てた。

口にこそ出さないものの、果たしてベッテルと同じサポートを受けているのか、不満に思っていることだろう。

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ハミルトン(メルセデス)、「ポールと聞いて驚いた」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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イギリスGPから実に3戦連続のポールポジション獲得という快挙を成し遂げたルイス・ハミルトン(メルセデスAMGチーム)だが、当人はアタック後にチームから無線でポールと聞いて驚いたことを明かした。

「アタックはうまくいったと思ったけれど、自分よりベッテルのほうがさらに速いと思っていたから、無線でポールと聞いた時にはほんとうに驚いたよ。
『マジ~?』ってね。
もちろんここハンガロリンクは予選ポジションが重要なところだから、こうして一番前からスタートできるというのは最高にハッピーだね。
ただここは1コーナーまで距離があるから、明日の決勝レースでは確実に一番で1コーナーに飛び込むことが重要になる。
レースは熱くなりそうだから展開は読めないけれど、いいバトルをして少しでも多くのポイントが手に入れられればいいね」

この最後のアタックについて、同チームのロス・ブラウン代表は「まさにスーパーラップだった」と讃えた。

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グロージャン(ロータス)、危うくペナルティ

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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この週末、終始好調さを発揮、27日(土)行われた公式予選でもハミルトン&ベッテルという元チャンピオンに次ぐ3番グリッドを獲得したロータス・チームのロマン・グロージャン。
しかし危うくペナルティを科せられる「危機」に見舞われた。

これは公式予選終了後、上位3台について行われた車両検査の際、フロアパネルについて規定以上のたわみがグロージャンのマシンで発見されたもの。
FIA(国際自動車連盟)のレーススチュワード(競技審査委員)はチームからのヒアリングを行って調査した結果、公式予選中にグロージャンが11コーナーの縁石に乗り上げた際にダメージを負ったためであると判定、幸いペナルティは科されないこととなった。

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2013/07/27

ハンガリーGPポールはハミルトン(メルセデス)の手に

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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壮絶なタイム合戦となったハンガリーGP公式予選、最後に笑ったのはメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンだった。
ハミルトンのポールポジションはこれで自身通算30回目。
今季4回目で、イギリスからドイツ、そしてこのハンガリーと3戦連続の快挙となった。

ハミルトンのタイムにわずか0.038秒及ばなかったのはレッドブルのベッテル。
1回目のアタックではトップに君臨、最後のアタックでさらにタイムを削りながらもハミルトンの逆襲に涙を呑んだ。
3番手は今シーズン開幕戦終始好調さをみせたロータスのグロージャン。
予選3位は今季最高位で、エースのライコネンをも凌いでみせた。
4番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手ライコネン(ロータス)、7番手マッサ(フェラーリ)、8番手リカルド(トロ・ロッソ)、9番手ペレス(マクラーレン)、そして10番手がウェバー(レッドブル)。
しかしペレスはレース戦略か最初からフルアタックする様子はみられず、ウェバーに至ってはマシンの不調に見切りを付けたか、コースにすら出ずに公式予選を終えた。

ハンガリーGP:公式予選の結果はこちら
ハンガリーGPの画像はこちら

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予選Q2、バトン(マクラーレン)が脱落

ハンガリーGP予選Q2は再びロズベルグ&ハミルトンのメルセデスAMG勢が1-2タイム。
これにベッテル(レッドブル)、グロージャン(ロータス)、アロンソ(フェラーリ)、ライコネン(ロータス)、マッサ(フェラーリ)、ウェバー(レッドブル)、リカルド(トロ・ロッソ)、そしてペレス(マクラーレン)の10台がQ3進出を決めた。

来季ポスト・ウェバーの呼び声も聞かれるトロ・ロッソのリカルドはこれで4戦連続のQ3進出で気を吐いた。
一方、2006年と2011年のハンガリーGPウィナーであるバトン(マクラーレン)は屈辱のQ2敗退となった。

ここで脱落となつたのはスーティル&ディ・レスタのフォース・インディア勢、上記バトン、ベルニュ(トロ・ロッソ)、マルドナド&ボタスのウィリアムズ勢という6台になった。

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予選Q1はメルセデスAMG勢が躍進

ハンガリーGPの公式予選がスタート。
引き続き路面はドライコンディションで路面温度も50度近くまで上昇。
そんな中行われたQ1は、メルセデスAMG勢が一発の速さをみせて1-2。
トップタイムはロズベルグで1'20.350、これに僅差で僚友のハミルトンが続いた。
3番手グロージャン(ロータス)、4番手ベッテル(レッドブル)、5番手アロンソ(フェラーリ)、6番手マルドナド(ウィリアムズ)、7番手ライコネン(ロータス)、8番手マッサ(フェラーリ)、9番手ヒュルケンバーグ(ザウバー)、10番手にバトン(マクラーレン)。

ここで脱落となったのはグティエレス(ザウバー)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、ピック&デル・ガルデのケータハム勢、そしてビアンキ&チルトンのマルシア勢の6台。
直前のフリー走行でマシンを傷めたペレス(マクラーレン)は修復作業も間に合い、ギリギリの16番手でQ2進出を果たした。

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フリー走行3回目はグロージャン(ロータス)がトップタイム

Romain Grosjean (C)Lotus F1 Team
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注目の公式予選を前にスタートしたハンガリーGPのフリー走行3回目セッションは、これまたドライコンディションで行われた。
ここでトップタイムを記録したのは日本人エンジニア小松礼雄さんに支えられたロータス・チームのロマン・グロージャンだった。

セッション終盤は各車午後の公式予選を見据えたソフトタイヤでのアタックとなったが、チェッカーフラッグまであと2分というところでマクラーレンのセルジオ・ペレスがコースアウトしてタイヤバリヤにクラッシュ。
セッションはイエローコーションのままで終了することとなり、最後のアタックが反映されなかったドライバーも多い。

結局トップタイムはグロージャン(ロータス)で1'20.730。
これにアロンソ(フェラーリ)が0.168秒差で続き、3番手はクラッシュしたペレス(マクラーレン)、4番手イエローコーションに阻まれたベッテル(レッドブル)、5番手マッサ(フェラーリ)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、9番手バトン(マクラーレン)、そして10番手がスーティル(フォース・インディア)だった。

ライコネン(ロータス)は11番手。
ザウバーのグティエレスはマシントラブルのためかわずか2ラップの周回に留まった。
公式予選はこのあと午後2時(日本時間:午後9時)から行われる。


ハンガリーGP:フリー走行3回目の結果はこちら
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各チーム、高温のハンガロリンクで新型ピレリタイヤを使用

セバスチャン・ベッテル (C)Pirelli Motorsport
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2013年ハンガリーグランプリ フリー走行
2013年7月26日、ハンガロリンク

シーズン中で最も気温が高いグランプリのひとつであるハンガリーグランプリのフリー走行で、全チームがピレリの新型Formula Oneタイヤを使用しました。今日のフリー走行では、気温が33℃、路面温度が46℃まで上昇しました。明日の予選と日曜日の決勝では、さらに高い温度となることが予想されています。

昨年同様、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトタイヤがハンガリーグランプリ用に選択されています。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、午前中のFP1ではミディアムタイヤを使用し、午後のFP2ではソフトタイヤを使用して、両フリー走行セッションで最速タイムを記録しました。FP2でベッテルが記録した
本日の最速タイム 1分21秒264は、昨年のFP2での最速タイムより0.5秒以上速いものでした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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アロンソ(フェラーリ)、「レース犠牲にしても予選重視」

Fernaodo Alonso (C)Ferrari S.p.A
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目下シリーズ・ランキング2位と2006年以来のF1チャンピオン返り咲きを窺うフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はここハンガリーGPでも優勝を狙っているが、そのためには「レース犠牲にしても予選重視」との姿勢をみせている。

「ここハンガロリンクは他のコース以上に予選で上位に付けることが重要なコースだ。
レースでは前のクルマをオーバーテイクするのが難しいからね。
そのためには多少決勝レースでのペースを犠牲にしても予選重視のセッティングにせざるを得ないんだ。
だから大事なのは明日の午後、自分がどの位置にいるか、だよ」

デビュー2年目の2003年こそポールTOウィン(ルノー)の経験があるが、それ以来ここでは優勝から遠ざかったままだ。

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FIA、タイヤ脱落事故に「グリッド10番降格ペナルティ」

Grid Image (C)Ferrari S.p.A
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先のドイツGP決勝レースで起きたマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)のタイヤ脱落事故はその後大きな騒動となって波紋を拡げたが、FIA(国際自動車連盟)は今回のハンガリーGPに先駈け厳罰を科すことを各チームに通達したことがわかった。

それによれば今後不適切なピット作業によりタイヤ脱落事故が起きた場合、これまでのようなチームへの罰金ペナルティだけでなく、ドライバー自身に対しても「グリッド10番降格のペナルティ」を科すというもの。
作業が決勝レースであれば、当然のことながらペナルティは次戦に持ち越すということになる。

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ロス・ブラウン代表(メルセデス)、「状況理解している」

Ros Brawn (C)Mercedes Motorsports
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マクラーレン・チームからメルセデスAMGチームへと移籍を果たしたパディ・ロウ氏について、いまだそのポジションは明確でないが、現チーム代表であるロス・ブラウン氏は次のように独『ディ・ヴェルト』紙に語った。

「様々な噂は私も聞いているよ。
その一つである、ロウがチーム代表に指名されるということも含めて、ね。
メルセデスももちろん長期のプログラムに則ってF1プロジェクトを進めていて、将来的にそういうアイデアが検討されるのは当然予想されることだ。
そうした状況は理解しているよ。
ただ、今は私がF1チームのすべてに責任を持って活動しているのだから、来年大きく変更されるF1についても楽しみにしている」

ベネトン,フェラーリ、そしてブラウンと栄光を重ねたロス・ブラウン氏だが、メルセデスGPとなってからは苦戦を強いられていた。

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F1チーム、ピットレーンでの安全確保に独自ルール検討

Image (C)RedBull Racing
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F1ではドイツGPのカメラマン負傷事故を受け、すでにFIA(国際自動車連盟)が関係者以外の立ち入り禁止やスタッフ全員のヘルメット着用などルールの厳格化を示しているが、他方当のF1チーム自身からも安全確保に向けて新たなルール作りに関与を始めている。

F1チームはこのため全チームのマネージャーによる会議を行い、そこで具体的なルール作りをケント得するということだが、その中には「ピットストップ作業時間の制限」という新たなアイデアも俎上に上る予定だ。

これは、一刻を争うピット作業時間短縮が事故の一因になっているとして、作業に最低時間を設けようというもの。
これにより無理に危険な作業を強いられなくなるというものだが、一方でF1レースの醍醐味を損なってしまうとの否定的な意見もあり、まだ行方は流動的だ。

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2013/07/26

フリー走行2回目もレッドブル勢が最速タイム記録

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPは26日(金)午後、フリー走行2回目セッションが行われた。
コンディションは引き続きドライだが、気温は約30度、路面温度も40度を超す暑さとなっている。

途中、チルトン(マルシアF1)のマシンのバイザースクリーンが外れるなどハプニングはあったが特に大きなアクシデント等もなくセッションは終了。
タイム争いはソフトタイヤ装着により一気に激しさを増した。
ここでも午前に続きトップタイムはレッドブル・レーシングのベッテル&ウェバーが席巻。
3番手はグロージャン(ロータス)、4-5番手アロンソ&マッサのフェラーリ勢、6-7番手にはペースを取り戻してきたハミルトン&ロズベルグのメルセデスAMGチーム勢、8番手ライコネン(ロータス)、9番手バトン(マクラーレン)、そして10番手がスーティル(フォース・インディア)だった。
同じフォース・インディアのディ・レスタは11番手、マクラーレンのペレスは12番手だった。

ハンガリーGP:フリー走行2回目の結果はこちら
ハンガリーGPの画像はこちら

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ハンガリーGP最初のセッションはレッドブルの1-2!

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ハンガリーGPのフリー走行初日のプログラムがスタートした。
26日(金)午前に行われたフリー走行1回目セッションは、晴天、そしてドライコンディションのもと行われた。
しかし事前の予想通り、気温も高く、路面温度はセッション中に40度を超す勢いとなった。
またこのハンガリーGPに持ち込まれたピレリタイヤは、当初のミディアム&ハードではなく、ソフト&ミディアム。
そしてその構造もケプラーを採用した強化版となっている。

このセッションでトップタイムを記録したのはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル。
これにチームメイトのウェバーが続き、レッドブルが1-2タイムで席巻した。
3番手はライコネン(ロータス)、4番手アロンソ(フェラーリ)、5番手グロージャン、6番手バトン(マクラーレン)、7番手スーティル(フォース・インディア)、8番手ロズベルグ(メルセデスAMG)、9番手ペレス(マクラーレン)、そして10番手がマルドナド(ウィリアムズ)というトップ10。
まだフリー走行1回目だが、マクラーレン勢に復調の兆しが果たして本物なのか、注目だ。

ハンガリーGP:フリー走行1回目の結果はこちら
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ピレリ: スパ、モンツァ、シンガポール用のタイヤ選択を発表

(C)Pirelli Motorsport
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2013年7月25日、ミラノ

ピレリは、シーズン後半最初の3戦、ベルギー、イタリア、シンガポールグランプリ用のP Zeroコンパウンドを発表しました。

シーズン中の高速サーキットのひとつで、一周が最長のスパには、P Zeroオレンジ・ハードとP Zeroホワイト・ミディアムが持ち込まれます。スパは、シーズン中で最も大きな縦方向の荷重がフロントタイヤに課せられるサーキットです。その負荷の大半は、オー・ルージュコーナーによるものです。したがって、ピレリのFormula Oneレンジ中で最も硬いタイヤの組み合わせが最適となります。

ピレリのホームレースであるモンツァでは、同じくハードとミディアムコンパウンドが使用されます。

スパが多くの高速コーナーを特徴とするのに対し、モンツァを特徴付けているのは高速ストレートです。ここでは、タイヤに大きな縦方向の力がかかり、ブレーキング時の負荷によってブリスターが発生する可能性があります。したがって、モンツァでも最も硬いコンパウンドの組み合わせが理想的な選択と言えます。

対照的に、シンガポールでは、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroレッド・スーパーソフト(レンジ中最も軟らかいタイヤでカナダグランプリ以来の登場となります)が使用されます。シンガポールは、夜間にレースが行われる市街地サーキットであるため、タイヤにユニークな負荷がかかります。タイトでツイスティなコーナーで、スーパーソフトは理想的なトラクションとグリップを生み出します。一方、ミディアムタイヤはその十分な耐久性が戦略構築の材料となります。

ハンガリーグランプリ以降使用される全てのタイヤは、2012年型タイヤ構造と2013年型コンパウンドを組み合わせた仕様によるものです。通常通り、各レースには、Cinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットも持ち込まれます。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シーズン後半戦は、高速でタイヤに最も厳しいベルギーとイタリアで幕を開けます。シンガポールは、全く異なるチャレンジです。今シーズン最後の市街地レースには、スーパーソフトが最適となります。いつものように、我々のタイヤ選択は、レースに最も効果的なタイヤであるとともに最適な戦略の機会を提供することに重きを置いています」

Pi

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ジェームス・アリソン氏、フェラーリ入り目前

James Allison (C)Lotus F1 Team
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5月にロータス・チームからの離脱が発表された敏腕テクニカル・ディレクター、ジェームス・アリソン氏(45歳)の行方について、公式発表はまだないもののフェラーリ加入が確定的のようだ。

これはこれまでのスペイン・メディアに加え、今度は米『ESPN』が報じたもの。
事実であれば、アリソン氏にとってひさびさの古巣復帰ということになる。
また同チームのエース、フェルナンド・アロンソはルノー・チーム時代にアリソン氏とタッグを組んでいて懐かしの「再会」ということになる。

同氏の行き先については当初フェラーリが伝えられたものの、その後レッドブル・レーシング、さらにF1復活ホンダ加入の可能性も伝えられていた。

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エクレストン氏の後継にM.カルテンボーンさんの名前

M.Kaltenborn & B.Ecclestone (C)Sauber Motorsport
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F1の世界では珍しい女性チーム代表であるザウバー・チームのモニシャ・カルテンボーン/CEOだが、金銭危機打開のためロシア資本が投入されることからそのポジションを失うとの見方が強まってきた。

そうした中、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の代表として活躍するバーニー・エクレストン氏が自身の後継者として「女性は適任」との見解を示したことからカルテンボーンさんの名前が急浮上している。
エクレストン氏は「女性は男性と同じように認められるためにいっそう熱心に仕事をするし、エゴが強くないので重要な決断を下す際に感情的にならない」と持ち上げた。

すでに82歳と高齢のエクレストン氏には、これまで元レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表の名前が挙げられてきたが、これで一気にカルテンボーンさんが有力候補に躍り出た様相だ。

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A-1リンクでのオーストリアGP復活に障害か

A-1 Ring (C)Williams F1
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2003年以来途絶えていたオーストリアGPが、2014年から装いを一新したレッドブルリンク(旧A-1リンク)で復活開催されることが決まったが、いくつかの障害も予想されることが明らかになってきた。

地元の『クライネ・ツァイトゥング』紙らが伝えるところによれば、レッドブルがサーキット内設備を改修した際に、一つのイベントでの観客数が4万人以内になるよう観客エリアの造成に制限が設けられたというもの。
これは周辺地域への騒音等、環境問題に配慮したものだが、最大でも4万人というのはF1グランプリ開催会場としてはいかにも小規模だ。
(鈴鹿サーキットでの日本GPでは、過去日曜日だけで16万人を超したと記録されている)

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2013/07/25

メルセデスAMG、タイヤ管理の決め手は赤外線カメラ?

MercedesGP 『W04』 (C)Mercedes Motorsport
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ピレリタイヤの劣化に苦しむチームが多い中、このところ巧みなレース戦術で好成績を挙げているメルセデスAMGチーム。
どうやらその決め手は赤外線カメラによるタイヤ温度の管理にあるのかも知れない。

これを報じたのは地元ドイツの専門誌『アウトモーター・ウント・スポルト』で、タイヤの問題に苦しんでいたメルセデスAMGチームはフロントウィングの後ろ向きの赤外線カメラを搭載、レース中においてもピットでフロントタイヤの温度がわかるようなシステムを採用しているのだという。

ただし、その効能が事実であれば直ちに他チームに真似をされてしまうだろうこともF1の宿命だ。

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バーニー・エクレストン氏、『来季のF1は20戦』明言

Image (C)Ferrari S.p.A
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F1株式の売却を巡り、ドイツの検察当局から起訴されているFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表のバーニー・エクレストン氏だが、その事業意欲は決して衰えることがないようだ。

1950年から続く現代のF1グランプリで、最大だったのは2012年の年間20戦。
拡大志向のエクレストン氏は今年、さらに1戦増やした年間21戦を示唆していたが、これにはF1チームの集まりであるFOTA(フォーミュラワン・チーム・アソシエーション)が強く反発。
結局エクレストン氏も19戦で折れた、という経緯がある。
しかし来年については年間20戦を譲らない姿勢をあらためて強調した。

折りしも昨日レッドブルリンクでのオーストリアGPが来年復活開催されることが決まったばかり。
他にもソチでのロシアGPやニュージャージーでのGPオブ・アメリカが新規開催候補に挙げられており、韓国GPなどいくつかの現行グランプリのカレンダー脱落は必至の状況とみられる。

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ジャン・トッドFIA会長、再選に強力なライバル出現か

B.Ecclestone & J.Todt (C)Ferrari S.p.A
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FIA(国際自動車連盟)の会長であるジャン・トッド氏(元フェラーリ監督)の任期は今年末までで、これまでは無投票での再選が有力とみられていたが、ここに来て強力なライバルが出現と伝えられている。

それによれば英『タイムズ』紙から名前が挙げられているのはイギリス人のデビッド・ウォード氏。
トッド氏に比べれば無名だが、前回の会長選挙の際にはトッド陣営で活躍。
以前はマックス・モズレー元会長とも仕事をした経験がある人物だという。
現在は世界で交通安全運動を展開する『FIA基金』の総裁を務めている。

選挙に向けた両者の勢力図はいまのところ不明だ。

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ハンガリーGPのDRSゾーンは1コーナー直後にも

2012 Scene (C)McLaren Group
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FIA(国際自動車連盟)は、今週行われるハンガリーGPについて、昨年までスタート/フィニッシュ部分の1か所だったDRSゾーンを、今年はその先1コーナー直後のほぼストレート部分にも設けることを明らかにした。
全車との間隔を測定するDRSディテクションポイントは、最終コーナーである14コーナー手前の1か所となっている。

以前からオーバーテイクの困難さが指摘されるハンガロリンクだが、新しく設けられた区間は、距離は短いものの最初のDRSゾーンで前車を追い詰めることができればその利を活かしてオーバーテイクする可能性に貢献できるものと期待されている。

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2013/07/24

ピレリ、ハンガロリンクに最新仕様のタイヤを供給

(C)Pirelli Motorsport
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ハンガリーグランプリ プレビュー: ハンガロリンク 2013年 7月26-28日
2013年7月22日、ミラノ

各チームは、ドイツのニュルブルクリンクから、全く対照的なサーキットで行われるハンガリーグランプリへと向かいます。このレースがサマーブレイク前の最終戦となります。ピレリは、ブダペスト近郊のハンガロリンクへ、P Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトコンパウンドを持ち込みます。この組み合わせは昨年と同じですが、今年のコンパウンドはより軟らかく、より高い性能を発揮します。今回からはタイヤ構造が変更され、2012年型のタイヤ構造と2013年型のコンパウンドを組み合わせたタイヤとなっています。これらのタイヤは、先週シルバーストンで十分にテストされ、各チームは、今後に役立つ大量のデータを収集しました。ハンガロリンクは、例年、晴天で暑く、タイヤにとっては過酷なコンディションとなっています。しかし、タイトでツイスティなコースレイアウトのために平均速度は遅くなり、摩耗とデグラデーションの通常パターンに影響を及ぼします。雨に関しては未知数であるため、いつものようにCinturatoグリーン・インターミディエイトとCinturatoブルー・フルウェットタイヤも準備されています。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ハンガリーGPからピットレーン制限速度が引き下げに

Pit Signal Image (C)RedBull Racing
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今週ハンガロリンクで行われるハンガリーGPから、F1は公式予選及び決勝レース時のピットレーンの制限速度がこれまでの100キロから時速80キロへと低下される。
これは先のドイツGPでレッドブル・レーシングが起こしたタイヤ脱落事故等を受け、FIA(国際自動車連盟)のWMSC(世界モータースポーツ評議会)が決定したもの。
(オーストラリア、モナコ、シンガポールの各GPは60キロ)

当初は来シーズンからの予定だったが、ドイツGPでの事故を受け前倒しで導入されることとなった。
また同時にピット作業に関わるすべてのスタッフに安全のためヘルメットの着用も義務付けられる。

なおこれによりピットレーンの通過時間がたとえば341mのハンガロリンクではこれまでの12.3秒から16.4秒に増大することから、各チームのピット戦略やドライブスルー・ペナルティーにも影響を及ぼしそうだ。

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2014年、レッドブルリンクでオーストリアGP復活へ

A-1 Ring (C)Williams F1
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オーストリアのレッドブルリンクは、2014年からのオーストリアGP開催でFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン氏と合意したことを明らかにした。
最初の開催が1964年という歴史を持つオーストリアGPだが、2003年を最後に開催は途絶えていて、実現すれば11年ぶりということになる。

レッドブルリンクは旧名をエステルライヒ・リンク(A-1リンク)、2003年までF1開催をしていた。
しかしアップダウンのあるレイアウトでドライバーにも人気が高かったが設備が老朽、2004年にレッドブル・グループの総帥・地元のディートリッヒ・マテシス/オーナーが買収して大改修、サーキット名をレッドブルリンクに変更してF1開催を狙っていたもの。
近年の新規開催地はすぐに資金難に陥るケースが多く、そうした意味でレッドブルの後押しを受ける当地での開催は説得力がある。

ただサーキットは一新されたものの、F1におけるレッドブルの勢力拡大に警戒感をみせていたエクレストン氏からは「F1復活開催には周辺宿泊設備等に難がある」と指摘されていたが、レッドブル側は「われわれがサーキットを買い取ってからホテルも拡充したし、それでも不足というなら高速道路でグラーツまで45分で行ける。
シルバーストーンなんかのほうがよほど不便だ」と、反発していた。

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ハンガリーGPの週末は高温が課題か

2012 Hungary GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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ドイツGPから2週間のインターバルを置いて行われる今週末のハンガリーGPは、高温が課題になりそうだ。
地元気象台が発表した予報では週末の3日間はいずれも気温33度から35度程度だが、実際にはサーキットではさらに温度が上昇。
これまでの例を見ても40度くらいまで上昇することが考えられる。
その場合路面温度は60度近くになることが考えられることから、再びタイヤの管理が大きなポイントということになりそうだ。

期 日 種 目 気 候 気 温 湿度
7月26日(金) フリー走行 晴れ一時雨 19- 33度 59%
7月27日(土) 公式予選 晴れ 20- 34度 44%
7月28日(日) 決勝レース 晴れ 21- 35度 38%

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2013/07/23

S.ウォルフさん(ウィリアムズ)、「存在感みせられた」

Susie Wolff (C)Williams F1
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メルセデス・モータースポーツ/マネージング・ディレクター・トト氏の妻で、女性ながらウィリアムズ・チームの開発ドライバーを務めるスージー・ウォルフさん(30歳:イギリス)は、今回のシルバーストーン合同テストで自身の存在感をみせられたと胸を張った。

元DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーでもある彼女は、今回合同テスト最終日に登場。
大きなミスをすることもなく89ラップを周回、当日参加した16人中堂々の9番手タイムを記録してみせた。

「これまで私はストレートの空力テストしかしたことがなく、今回も多くの人々からウィリアムズ・チームは一日を無駄にしたと謂われのない批判を受けました。
しかしこれで私が実力でこのチームのテストを務めあげたことが立証できたでしょう。
いまからもう次のテストが楽しみ。
こうした機会を与えてくれたチームには感謝しています」

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S.ウォルフさん(ウィリアムズ)、「存在感みせられた」

Susie Wolff (C)Williams F1
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メルセデス・モータースポーツ/マネージング・ディレクター・トト氏の妻で、女性ながらウィリアムズ・チームの開発ドライバーを務めるスージー・ウォルフさん(30歳:イギリス)は、今回のシルバーストーン合同テストで自身の存在感をみせられたと胸を張った。

元DTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)ドライバーでもある彼女は、今回合同テスト最終日に登場。
大きなミスをすることもなく89ラップを周回、当日参加した16人中堂々の9番手タイムを記録してみせた。

「これまで私はストレートの空力テストしかしたことがなく、今回も多くの人々からウィリアムズ・チームは一日を無駄にしたと謂われのない批判を受けました。
しかしこれで私が実力でこのチームのテストを務めあげたことが立証できたでしょう。
いまからもう次のテストが楽しみ。
こうした機会を与えてくれたチームには感謝しています」

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ピレリタイヤ首脳、「タイヤ批判は不当なもの」

Paul Hembery (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPで起きたピレリタイヤの相次ぐタイヤトラブルから一時F1は大きな不安に襲われたが、その後のドイツGPやシルバーストーンでの合同テストを終え、すっかり信頼を取り戻したようだ。
しかしこうした状況に、ピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは「元々われわれに向けられた批判は不当なものだった」と逆襲の矢を放っている。

「問題だったのはシルバーストーンでの出来事だけではない。
今シーズン、多くのF1関係者は自身の個人的な利益のため、また所属するチームのためにわれわれの名前を使い、弁解に務めた。
そうしてピレリの誇りを貶め続けたことについては受け入れがたいと思っている。
今のF1では誰もが身勝手な評論家と化し、正当なチェックもないままに自分勝手な論評が一人歩きをしているんだ」と、反論。

また同氏はさらにピレリのF1撤退がささやかれたことについて、「われわれはこれまでモーターレーシングに110年間も携わってきたし、他の誰もが去ったとしてもおそらくさらに100年の月日を重ねることだろう」と、胸を張った。

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カルテンボーン/CEO(ザウバー)、更迭必至か

M.カルテンボーン&小林可夢偉 (C)Sauber Motorsport
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深刻な資金難に陥っているとされるザウバー・チームは、ロシア企業による救済でF1参戦が継続される見込みだが、これに伴い現在チーム運営を担うモニシャ・カルテンボーン/CEO(41歳:オーストリア)さんのポジションが危ういものになりそうだ。

「ロシア国立航空技術研究所」ら、パートナーシップ契約を結んだロシア企業グループはすでに国立航空技術研究所の所長であるオレグ・シロトキンの子息セルゲイ・シロトキン(17歳:ロシア)を同チームのレースドライバーにすべく育成の方針を「強いて」いるものの、いまのところ経営に直接関与する姿勢はみせていない。

しかし地元スイスの『ブリック』紙らは、いずれカルテンボーンさんの交代は必至のものと伝えている。
カルテンボーンさんは昨年10月、チームの創始者であるペーター・ザウバー氏からチーム運営を引き継いだばかりだ。

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2013/07/22

ベッテル(レッドブル)、「来季誰がチームメイトでもOK」

Redbull Duo (C)RedBull Racing
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目下3年連続のチャンピオン・チームであるレッドブル・レーシングのシートが来季空くことから、その行方に注目が集まっているが、これをチームメイトとして迎えいれることになるセバスチャン・ベッテルは「誰が来ても問題ない」と、余裕をみせている。

「来季のチームメイトについては別に誰が来ても構わないよ。
ライコネン?、リカルド?
どちらも僕とは仲がいいし、うまくやれると思う。
良く知っているのは(兄弟チームである)トロ・ロッソのリカルドのほうだけど、どちらでも同じことさ。
ドライバーを決めるのは僕でくチームなんだし、チャンピオンを獲りたいと思うなら自分以外のすべてはライバルになるんだから」

ベッテルの通算5年も長いほうだが、前身のジャガー・チーム時代を含めれば実に9年在籍したチームをこの冬ウェバーは去ることになる。

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小林可夢偉(フェラーリ)、雨のデモランで大クラッシュ

小林 可夢偉 (C)Ferrari S.p.A
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この週末、フェラーリ・チームは近年F1熱が高まるロシアのモスクワでデモンストレーションラン『モスクワ・シティレーシング』を行ったが、これに参加した小林可夢偉がクラッシュしてマシンを損傷させるというアクシデントが起きたことが伝えられた。

今回用意されたマシンは2008年仕様の『F60』で、事前にフェラーリの本拠地フィオラノで慣熟走行を済ませた小林可夢偉がデモンストレーションランを担当。
しかし午後から降った雨で路面の水に脚をすくわれてガードレールにクラッシュ、右前部を大破。
小林は一時マシンから出られず心配せたが無事。
幸いマシンはもう1台持ち込まれていたため、その後の走行はこちらの『F60』を使って行われたということだ。

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バトン(マクラーレン)、テスト不参加でも「改善に手応え」

Jenson Button (C)Honda Racing
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今回のシルバーストーン合同テストは3日間のすべてをマグヌッセン、ターベイ、そしてパフェットという若手にステアリングを託したマクラーレン・チームだったが、エースドライバーであるジェンソン・バトンはそれでも「確実にマシンのパフォーマンスは改善されている」と手応えがあることを強調した。

「間違いなく『MP4-28』のパフォーマンスは改善されているよ。
ドイツでは問題だったタイヤの使い方についてもかなり理解が進んでマネージメントできるようになったし。
ハンガリーGPではきっとトップグループにインパクトを与えるペースが得られると思う。
まだ優勝するのは難しいかも知れないけれど、ハンガロリンクは僕にとって思い出の地(訳注:2006年ホンダで初優勝)でもあるから期待しているんだ」

ハンガロリンクは2011年のハンガリーGPでも自身のF1通算200戦目を飾った相性が良いサーキットだ。

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2013/07/21

各チーム、ピレリタイヤの新レンジをテスト

(C)Pirelli Motorsport
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レビュー: 2013年ヤングドライバーテスト in シルバーストン
2013年7月19日、シルバーストン

Formula Oneの各チームは、シルバーストンでの3日間のテストで、ハンガリーグランプリ以降使用されるピレリタイヤの新レンジをテストしました。このテストの本来の目的である若手ドライバーへ走行機会を与えることに加えて、ピレリが作成した走行プランに従ったタイヤテストに限りレースドライバーの参加も認められました。3日間のテストを終え、各チームは、今後のグランプリに有益となる大量のデータを収集しました。しかし、新型タイヤの仕様は、2012年型のタイヤ構造と2013年型のコンパウンドを組み合わせたものであるため、新型タイヤの構成要素に関する多くの情報を既に持っている各チームにとって、大きな驚きはありませんでした。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「シルバーストンでの3日間のテストで、参加者全員が目的を達成できたと思います。我々の観点では、Formula One各チームの今後の要望を満たすために必要となるデータを収集する機会を最大限に活用できました。現在のシミュレーション技術は非常に進歩していますが、レースで使用されるマシンでトラック上を走行することでのみ得られる情報も存在します。この目的達成のために協力してくれた各チームおよびFIAに感謝したいと思います。この3日間を通してタイヤは確実な走りを見せていました。もちろん、路面コンディションやマシンのパラメーターが異なっていますので、今回のタイムをイギリスグランプリでのタイムと比較することはできません。実績ある2012年型の性能と2013年型のスピードの組み合わせは、今後のレースに興味深い戦略要素を提供するでしょう。各チームは、昨シーズンの経験から、このタイヤの形状と変形に関する大量の情報を既に持っていましたので、シルバーストンでの3日間のテストは、2013年型マシンへのタイヤの影響を評価する上で有益でしたし、ポジティブな結果が残せたと思います」

ピレリジャパン・プレスリリース

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ピレリタイヤ首脳、「テスト結果に満足している」

Paul Hembery (C)Pirelli Motorsport
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相次ぐタイヤ事故を受けて行われたシルバーストーン合同テストを終え、渦中のピレリタイヤでは安全性について手応えが感じられたとして明るい表情をみせた。

「われわれは今回の3日間に渡る合同テストで、ハンガリーGP以降に等に有される新レンジのタイヤについて実テストを行った。
その結果は良好で、かつその印象についてこれまでのものと大きな隔たりはなく、いずれのチームからも好印象が得られている。
タイムについてはイギリスGP時と気候もコンディションも異なるので比較するのは妥当ではないと考えている。
こうした機会を与えてくれたFIA(国際自動車連盟)に感謝したい」と、ポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクター。

ちなみに今回の新タイヤでのベストタイムである1'32.894(ベッテル:レッドブル)は、イギリスGPのポールタイム(1'29.607:ハミルトン)からは丸3秒以上後れを取るものだった。

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マルシアF1、ハンガリーGPフリーにゴンザレス起用

Rodolfo Gonzalez (C)Marussia F1 Team
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マルシアF1チームは、今週末行われるハンガリーGPのフリー走行1回目に、前戦に続いて再びロドルフォ・ゴンザレス(26歳:ベネズエラ)を起用することを明らかにした。
同チームのリザーブドライバーであるゴンザレスがフリー走行に登場するのは今年のバーレーンGPを皮切りにスペイン、ドイツに次いで4回目ということになる。
マシンはビアンキの『MR02』になるとみられる。

ゴンザレスは「多くのサーキットでこうしてF1マシンの経験を積むことができるのは僕にとって重要なこと。
チームに貢献したいと思うし、とてもうれしいよ」と、意欲をみせている。

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来季ポルシェ移籍のウェバー(レッドブル)、年内テストできず

Infiniti (C)Redbull Racing
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来シーズン、F1からスポーツカーレースへの転向をすでに発表しているレッドブル・レーシングのマーク・ウェバーだが、ここに来てある障害があることが伝えられている。
これは来季ウェバーの所属チームになるポルシェAGチームのスポークスマンが明らかにしたもの。

それによれば今年末までのレッドブル・レーシングとの契約では、主要スポンサーである「インフィニティ」との関係から年末まで他の自動車メーカーのテストがではない条項があるという。
そのためウェバーが期待するポルシェの新LMP1マシンに乗れるのは年が明けてからという制約のあることがわかったからだ。

ポルシェとしては今年11月にもテストを始めたいとプログラムを組んでいたものの、インフィニティ側の了解が得られるかどうかは不透明という。
なおインフィニティは衆知のように日産自動車の高級ブランド。

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2013/07/20

佐藤公哉(ザウバー)、「F1マシンは驚きの連続」

佐藤 公哉 (C)Sauber Motorsport
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シルバーストーン合同テスト最終日、ザウバー・チームで初めてF1マシンをドライブするチャンスを得た日本の佐藤公哉(23歳)は、次のようにその感想を語った。

「初めてのF1マシンはほんとうに驚きの連続だった。
パワーももちろん凄いけれど、特筆すべきはその運動性。
とてもシャープでリアクションが素早く、ステアリングを切ったりブレーキング時に特にそれが表れる。
シルバーストーンのコース自体は前にレースしたことがあるのでわかっているつもりだったけれど、F1マシンで走ったそれはまるで別物だった。
(マシンに慣れた)午後にはもっとタイムを短縮したかったんだけど、残念ながらコースが遅くなってしまいうまくいかなかった。
次にまたチャンスがあったらもっと速く走ってみせる。
こうした機会を与えてくれたザウバー・チームに感謝したい」

ただいまのところ今回のテストが次につながる予定はなさそうだ。

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最速ベッテル(レッドブル)、「タイヤ心配していない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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シルバーストーン合同テストを最後に締めくくったのは目下3年連続のF1チャンピオンであるセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だった。
今回のテストではレースドライバーによるものはタイヤテストに制限されていてそのプログラムは厳しく規定されベストタイムを出すにはハンディがあったが、それでもこの若き王者には支障にならなかったようだ。
注目のピレリタイヤについても「心配していない」と、余裕をみせた。

このテストプログラムの制限からエース、キミ・ライコネンの参加を見送ったのはロータス・チームだが、代わりにステアリングを託されたニコラ・プロスト(フランス)は若手ドライバーとしては最速の3番手タイムを記録している。
もちろんニコラ・プロストはあのF1で4回王者となったアラン・プロスト氏の子息。
同じくWRCチャンピオンを父名持つカルロス・サインツJr.は4番手タイム。
皮肉にも前日ドライブしたトロ・ロッソの時のほうがこの日のレッドブルよりタイムは速かった。

ウィリアムズではこれが初めてのF1本格ドライブとなるスージー・ウォルフさん(30歳:イギリス)が登場。
タイムもまずまず、ベテランらしく無難にこの日のスケジュールを終えた。
またザウバー・チームではこの日限りの契約という日本の佐藤公哉(23歳)がF1初お目見え。
67周を走って16台中13番目のタイムだったが、資金難が伝えられるチームにとってはマシンが無事に終了したのが喜ばしいことだろう。
トロ・ロッソではロシア人ドライバーのダニール・クビアトを起用したが、コースアウト。
ケータハムのデル・ガルデ、マルシアのゴンザレスらと同様赤旗中断の原因を作っていた。

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シルバーストーン合同テスト最終日タイム(7/19)

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 S.ベッテル GER RedBull Renault 1'32.894 79
2 A.スーティル GER Force India Mercedes 1'33.242 99
3 N.プロスト FRA Lotus Renault 1'33.256 83
4 C.サインツJr. ESP RedBull Renault 1'33.546 35
5 D.リゴン ITA Ferrari 1'33.592 20
6 F.マッサ BRA Ferrari 1'33.624 69
7 J.ベルニュ FRA Toro Rosso Ferrari 1'33.647 42
8 G.パフェット GBR McLaren Mercedes 1'34.294 77
9 S.ウォルフ GBR Williams Renault 1'35.093 89
10 G-V.デル・ガルデ HOL Caterham Renault 1'35.155 85
11 D.クビアト RUS Toro Rosso Ferrari 1'35.281 22
12 C.ピック FRA Caterham Cosworth 1'35.576 60
13 佐藤 公哉 JPN Sauber Ferrari 1'35.642 67
14 R.ゴンザレス VEN Marussia Cosworth 1'36.339 24
15 J.カラド GBR Force India Mercedes 1'36.451 5
16 J.ビアンキ FRA Marussia Cosworth 1'36.744 39

   * 2012 TestTime : 1'31.436 V.ボタス/Williams Renault (7/12)
   * 2013 TestTime : 1'32.972 D.リカルド/Toro Rosso Ferrari (7/18)
   * 2013 PP-Time : 1:29.607 L.ハミルトン/Mercedes (6/29)
       ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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レース・オブ・チャンピオンズ、今年もバンコクで

2012 Race of Champions (C)Race of Champions
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毎年シーズンオフに行われる「クルマの格闘競技」、『ROC(レース・オブ・チャンピオンズ)』が、今年も12月にタイのバンコクで行われることがわかった。
場所は昨年と同じ収容観客数6万5千人を数えるラジャマンガラ・スタジアムになる。

レース・オブ・チャンピオンズの中でも毎年注目の的となる二人ひと組で戦われるネーション・カップ(国別対抗戦)は、2007年以来ミハエル・シューマッハ&セバスチャン・ベッテルという新旧F1チャンピオンがパートナーを組むドイツが連勝を続けていて、これをどこが破るかに関心が集まっている。
ちなみに日本はこれまでネーション・カップ参加の機会に恵まれていない。

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2013/07/19

カルロス・サインツJr.、「人生で最良の日!」

Carlos Sainz Jr. (C)Scuderia Toro Rosso
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今回、スクーデリア・トロ・ロッソのシルバーストーン合同テストに起用されたレッドブル・グループのジュニア・ドライバー、カルロス・サインツJr.は「人生で最良の一日になった」と、その感動を顕わにした。

「今日の作業が終わってマシンを降りた時、メカニックの一人一人に『ありがとう』って握手して廻ったんだ。
だって僕にとって今日はそれほど素晴らしい最良の日だったんだからね。
F1マシンというのはほんとうにすごいんだ。
シルバーストーンのコースも含めてすべてが再考だったけど、ただ一つを挙げろと言われれば、それはF1マシンの回頭性かな。
なにしろ時速300キロで走行しながら向きを変えられるんだ。
こんな経験、初めてのことだよ。
こうした機会を与えてくれたレッドブルとトロ・ロッソに心から感謝したい」

カルロス・サインツJr.がもし念願のF1チャンピオンになれば、親子でWRC(世界ラリー選手権)とF1世界選手権とを制覇という偉業になる。

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渦中の人ダニエル・リカルド、堂々のトップタイム

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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注目のレッドブル・レーシングで目下「ポスト・ウェバー」の最右翼に位置すると目されるダニエル・リカルド(24歳:オーストラリア)が、シルバーストーン合同テスト2日目、堂々のトップタイムを記録してみせた。
ただし、それは「レッドブル・レーシングのリカルド」ではなく「トロ・ロッソのリカルド」のほうだった。
リカルドはこの日両チームのマシンを走らせたが、皮肉にもより好タイムを記録したのは午前中にミディアムタイヤで走行したトロ・ロッソのマシンのほうだったのだ。
ちなみにレッドブルのマシンではコースアウトしてグラベルにはまるシーンも演じていた。

好調リカルドのタイムに最も肉薄したのは同じくトロ・ロッソのマシンを走らせたレッドブル・グループのジュニア・ドライバーであるカルロス・サインツ・ジュニア(スペイン)。
言わずと知れた偉大なWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンの子息だ。
ただし、レースドライバーであるリカルドがテスト内容に制限があるのに対し、若手ドライバー(グランプリ2戦以内)であるサインツのほうはプログラム内容に自由度があったのは事実。

テストは午前のセッションでコース上のデブリ(破片)を取り除くため赤旗中断の場面があったが、その他に大きなアクシデント等はなかった。
テストは明日19日(金)最終日を迎えるが、ザウバー・チームでは日本人の佐藤公哉が出走することになっている。

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シルバーストーン合同テスト2日目タイム(7/18)

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 D.リカルド AUS Toro Rosso Ferrari 1'32.972 48
2 C.サインツJr. ESP Toro Rosso Ferrari 1'33.016 39
3 D.リカルド AUS Redbull Renault 1'33.187 59
4 D.バルセッキ ITA Lotus Renault 1'33.554 91
5 O.ターベイ GBR McLaren Mercedes 1'33.864 97
6 J.カラド GBR Force India Mercedes 1'33.957 47
7 A.ダ・コスタ GBR RedBull Renault
1'33.958 19
8 D.リゴン ITA Ferrari 1'34.053 97
9 P.マルドナド VEN Williams Renault 1'34.116 71
10 N.ヒュルケンバーグ GER Sauber Ferrari 1'34.224 52
11 D.ジュンカデラ ESP Williams Renault 1'34.631 33
12 R.フラインス HOL Sauber Ferrari 1'34.731 17
13 W.スティーブンス GBR Caterham Renault 1'36.082 98
14 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'36.356 41
15 R.ゴンザレス VEN Marussia Cosworth 1'37.949 92

   * 2012 TestTime : 1'31.436 V.ボタス/Williams Renault (7/12)
   * 2013 TestTime : 1'33.602 K.マグヌッセン/McLaren Mercedes (7/17)
   * 2013 PP-Time : 1:29.607 L.ハミルトン/Mercedes (6/29)
       ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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エクレストン氏、ドイツ当局から起訴通知受ける

B.Ecclestone & J.Todt (C)Ferrari S.p.A
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FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)代表で、F1の商業部門を司るバーニー・エクレストン氏(82歳:イギリス)が、F1株式に関する贈賄の疑いでドイツ・ミュンヘンの司法当局から起訴されたことがわかった。
これは2006年に行われた『CVCキャピタル』へのF1株式売却の際に、エクレストン氏がドイツの銀行バイエルンLBの元リスク担当役員であるゲルハルト・グリブコウスキー氏に賄賂を贈ったとされるもの。

これについてエクレストンは金銭を支払ったことは認めたものの、脅されたためであると主張して容疑を否認しているという。
ただ今後の推移によってはこれまでF1で強権を振るってきた総帥の威光に陰りをみせることは間違いないものとみられる。

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2013/07/18

「F1参戦準備万端」とマグヌッセン(マクラーレン)

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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17日(水)からスタートしたシルバーストーン合同テスト初日、トップタイムを記録したケビン・マグヌッセン(20歳:イギリス)は、衆知のように2世ドライバー。
父親はデンマーク出身のやはり元レーシングドライバーであるヤン・マグヌッセン氏(40歳)。
1994年のイギリスF3選手権では全18戦中14勝という、故アイルトン・セナを彷彿とさせる活躍をみせた。
F1ではマクラーレンからの出場は1戦だけでほぼすべてをスチュワートからで最高位は1998年のカナダGPの6位というものだった。

その子息であるケビンは、「今日は順調に予定したテストプログラムを消化することができた。
今はWSR(ワールドシリーズbyルノー)に参戦しているのでこれに集中しているけれど、自分としてはいつだってF1に参戦する準備はできていると思っているよ」と、親子2代のF1参戦に意欲をみせた。

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マグヌッセン(マクラーレン)、初日堂々のトップタイム

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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17日(水)、イギリスのシルバーストーン・サーキットを舞台に始められた合同テストは、今回レースドライバーを起用しない方針を示したマクラーレン・チームのケビン・マグヌッセン(20歳:イギリス)がまずトップタイムを記録してスタートした。
同チームでは他チームのようなタイヤテストに時間を割くのではなく、ひたすらマシン本体のパフォーマンス向上に焦点を当てたようだ。
ただそのタイムはまだ1分33秒台というもので、先のイギリスGPポールタイムである1分29秒台からはほど遠い。

フォース・インディアは午前のセッションをジェームス・カラドが、午後をレースドライバーであるディ・レスタが担当したが、そのディ・レスタがマグヌッセンから0.172秒の差で2番手に続いた。
この日は特に大きなアクシデント等はなかったが、マルシアF1チームのマシンはECU(エンジン・コントロール・ユニット)のトラブルに見舞われ走行時間を失ったようだ。

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シルバーストーン合同テスト1日目タイム(7/17)

Kevin Magnussen (C)McLaren Group
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No. Driver Nat. Car TestTime Lap
1 K.マグヌッセン GBR McLaren Mercedes 1'33.602 100
2 P.ディ・レスタ GBR Force India Mercedes 1'33.774 58
3 A.ダ・コスタ GBR RedBull Renault
1'33.821 82
4 J.カラド GBR Force India Mercedes 1'33.986 27
5 D.ジュンカデラ ESP Williams Renault 1'34.098 55
6 J.チェコットJr. VEN Toro Rosso Ferrari 1'34.193 75
7 R.フラインス HOL Sauber Ferrari 1'34.236 72
8 N.プロスト FRA Lotus Renault 1'34.810 72
9 D.リゴン ITA Ferrari 1'34.874 76
10 A.ロッシ ITA Caterham Renault 1'35.651 69
11 T.エリナス CYP Marussia Corworth 1'36.676 36
12 M.チルトン GBR Marussia Cosworth 1'38.437 27

   * 2012 TestTime : 1'31.436 V.ボタス/Williams Renault (7/12)
   * 2013 PP-Time : 1:29.607 L.ハミルトン/Mercedes (6/29)
       ベストタイム及び周回数・マシン名はすべて非公式です)

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ダニエル・リカルド、「ポスト・ウェバー」筆頭に名乗り

Daniel Ricciardo (C)Redbull Racing
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目下3年連続のチャンピオン・チームであるレッドブル・レーシングでは、すでに今シーズン末でのF1引退を表明しているマーク・ウェバーの後任が注目の的になっているが、これについてダニエル・リカルドが、「ポスト・ウェバー」の座で一歩抜きん出たのでは、とみられている。
というのも、今回のシルバーストーン合同テストで傘下の兄弟チームであるトロ・ロッソから本家レッドブル・レーシングのほうにテストにリカルドが抜擢されたからだ。

同チームでは来季セバスチャン・ベッテルが絶対エースの座に君臨するとみられるが、それを差し引いても毎レース十分勝機のあるチャンピオン・チームのレースシートは誰にも魅力的なものの筈だ。

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2013/07/17

メルセデス、タイヤのテストデータをピレリから取得へ

Mercedes Duo (C)Mercedes Motorsport
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メルセデスAMGチームは先にFIA(国際自動車連盟)の国際法廷で下されたペナルティにより、今週シルバーストーン・サーキットで行われている合同テストに参加できないが、ここでテストされるピレリタイヤのテストデータについて、ピレリ側から提供を受けることがわかった。

これについてピレリタイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは、「テストした結果得られた知見については、すべてのチームが共有することになる。
したがって今回テストに参加しないメルセデスAMGチームについても同様だ」としている。

公式なデータは得られるとしても、実際にマシンを走らせることができないハンディは今シーズンやっと高い戦闘力が得られつつあるメルセデスAMGチームにとって大きそうだ。

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フェラーリはシルバーストーン合同テストにマッサ起用

Ferrari Steering Wheel (C)Ferrari S.p.A
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今週シルバーストーン・サーキットで行われる合同テストは、当初の若手ドライバーのみの参加とする規制からタイヤテストについてはレースドライバーの参加を認めるという方針に変更されているが、フェラーリ・チームはこのテストにフェリッペ・マッサを参加させることを明らかにした。
マッサが走るのは3日目の午前ということで、他のセッションはすべてFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)の一員であるダビデ・リゴン(25歳:イタリア)が担当する。

なお、同じくレッドブルはウェバー&ベッテルが、ロータスではライコネン、フォース・インディアはディ・レスタ&スーティル、ザウバーはヒュルケンバーグ、トロ・ロッソはベルニュ&リカルド、ウィリアムズはマルドナド、ケータハムはピック&デル・ガルデ、マルシアもビアンキ&チルトンと、レースドライバーの参加を予定しているが、マクラーレンは別掲のようにバトン&ペレスいずれも予定はない。

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マルシアF1、来季はフェラーリ・エンジンに

Ferrari V8 Engine (C)Ferrari S.p.A
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エンジン規定が大きく変更される2014年シーズンについて、マルシアF1チームは16日(火)リリースを発表、来季からフェラーリ・エンジンを搭載することで合意したことを明らかにした。
スクーデリア・フェラーリから供給されるのはエンジン本体だけでなく、関連するERS(エネルギー回生システム)やギヤボックス等も含むものになるとみられる。

これについて同チームのアンディ・ウェブ/CEO(最高経営責任者)は、「われわれは2014年からの完全なパワートレインの供給のためのスクーデリア・フェラーリとの技術提携を締結することを喜んでいる。
われわれはF1の歴史の中で最も成功したエンジンメーカーから顧客供給の恩恵を受けるが、それは必要とされた場合、これはまた、当社の長期的な野望に向かって私たちの進行を維持するためのスポーツと決意への表れである。
同時にこれまで共に働いてきたコスワースに感謝の意を表したい。
彼らとの残りのシーズンでベストの結果を残したい」と、語っている。

なおマルシアは同時にマクラーレンとの空力開発など技術パートナーシップはこれまで通り継続されるということだ。

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マクラーレン、今週の合同テストにレースドライバー起用せず

Gary Paffett (C)McLaren Group
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すでにロータスやザウバー、ウィリアムズ・チームらがいずれも今週行われるシルバーストーン・サーキットでの合同テストにレースドライバーの参加を発表している中、マクラーレン・チームは当初の予定通り若手ドライバーのみの参加で行うことを明らかにした。

それによれば起用されるのはゲイリー・パフェット(32歳:イギリス)、オリバー・ターベイ(25歳:イギリス)、そしてケビン・マグヌッセン(20歳:イギリス)らの3人になるという。

ここまで苦戦が続いているマクラーレン・チームがバトン&ペレスいずれも参加させないことに他チームからは意外なものとして受け止められているようだ。

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2013/07/16

ホンダF1エンジン、年内テスト開始も実走行は否定

Ex.Honda Factory (C)Honda Racing
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既報のように2015年シーズンから「旧知」のマクラーレン・チームをパートナーとしてF1復帰を決めているホンダでは、この秋にも試作エンジンの始動を行うとみられている。
ところが海外メディアを中心としてこれが「年内に実車走行」と報じられ、ホンダはわざわざ否定するコメントを出す事態となっている。

開発に当たっているとみられる本田技術研究所(栃木)の新井康久氏(四輪レース担当取締役)は、今年の秋にもエンジン始動を予定していることは認めたものの、新レギュレーションに伴うERS(エネルギー回生システム)を含めたパワーユニットとしての始動は来年まで待たなければならないと英誌の取材に強調した。

なおホンダF1の現地活動の本拠は英国のミルトンキーンズのファクトリーに設けられることがすでに発表されている。

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ザウバー、ロシア企業とテクニカル・パートナーシップ契約

NIAT (C)National Institute of Aviation Technologies
15日(月)ザウバー・チームはロシアの主要な科学研究組織のひとつであるロシア国立航空技術研究所ら3組織とテクニカル・パートナーシップ契約を結ぶことを発表した。
それらは上記「ロシア国立航空技術研究所」、「北西ロシア連邦国家開発基金」、そして「インベストメント・コーポレーション・インターナショナル・ファンド」の3社。

ロシアでは2014年からソチでロシア初のF1グランプリが開催されることが決まっていてF1の気運が盛り上がりつつあるが、これによりF1への技術的な関与と共に同チームへのロシア人ドライバー起用の道が拓かれることになりそうだ。
その候補としてすでにロシア国立航空技術研究所の所長であるオレグ・シロトキンの子息セルゲイ・シロトキン(17歳:ロシア)の名前が浮上しているという。

なお、これによりザウバー・チームが直面している財政危機が直ちに解決されるとは考えられていない。

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ペーター・ザウバー氏、「必ず持ち直してみせる」

Sauber Junior Drivers (C)Sauber Motorsport AG
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深刻な財政難に陥っていることが報じられるザウバー・チームだが、同チームの創始者でつい先頃まで一線に立っていたペーター・ザウバー氏(69歳)は「必ずこの苦境を脱し、持ち直してみせる」と、復活に意欲をみせた。

これはスイス『ブリック』紙に語ったもので、「現在の状況がとても厳しいものであるのは認めるが、いま話をしているところの結論が近く出る。
われわれは今シーズン最後まで走ることはもちろん、今後もF1の世界に留まることを確約するよ」と、スイス人。
同氏はまたサプライヤーに対する支払いが遅れていることは認めた上で、チームスタッフには着実に給与を支払っていると強調した。

自身もレーシングドライバーだったザウバー氏は、当初スポーツカーレースからスタート、F1には1993年から参戦し続けている。

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2013/07/15

ザウバー・チーム、今季参戦継続にも支障の資金難

Euro

このところ、ザウバー・チームの財政難が大きく報じられているが、ドイツの『デル・スピーゲル』誌が伝えるところによれば、現在チームが契約する多くのサプライヤーに対してもすでに債務が膨らんでいて、その総額は約100万ユーロ(約1億3千万円)とのこと。
さらに今シーズン最後までF1参戦をするのに必要な額は2,400万ユーロ(約31億2千万円)にも達するとの試算を明らかにしている。

当然というか、同チームのニコ・ヒュルケンバーグには契約した給与が支払われていないということで、まだシーズン半ばの時点から移籍話がメディアの話題に上がる始末。
同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEO(41歳:オーストリア)は事態打開のために各方面と交渉中というが、決して見通しは明るいものではないようだ。

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F・インディア、レースドライバーによるテスト支持

Force India『F8-VII』Cockpit (C)Force India F1
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今週シルバーストーン・サーキットで行われる若手ドライバー対象合同テストには、ピレリのタイヤテストに限ってレースドライバーの参加も認められることになっているが、いまのところまだチームによって形態は様々だ。
こうした中、早くからディ・レスタ&スーティル両レースドライバーの参加を明らかにしているフォース・インディア・チームではその必要性を強調している。

「いまF1が置かれた状況を考えれば、ただ安全性という点ばかりでなく様々な理由からもわれわれはレースドライバーによるテストが肝要だと考えている。
逆に、経験のない若いドライバーに新仕様のタイヤを試させたところでたいして意味があるとは思えない。
もちろんそれぞれのチームで判断すべきことだが、われわれの考えは明確だよ」と、同チームの副代表を務めるボブ・ファーンリー氏は語っている。

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クルサード氏、「結果でなければアロンソ(フェラーリ)再考も」

Fernando Alonso (C)Ferrari S.p.A
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目下ベッテル(レッドブル)に次いでシリーズ・ランキング2位に付けるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だが、今シーズンこれを逆転していくのは難しいだろうと元F1ドライバーで13勝を誇るデビッド・クルサード氏が自身のコラムで分析している。

「アロンソはドイツGPのあと『チームは何かをする必要がある。
いつやるか、今でしょ』とコメントしたが、これはかなり強い調子でチームを鼓舞したものと言える。
もちろんチームはパフォーマンス改善に全力を傾注しているが、アロンソがそれほど長いスパンでこれを許容するとは考えられない。
彼ももう32歳、タイトル獲得からすでに7年も経っている。
トップレベルでいられる時間がそれほど多く残されている訳ではなく、彼がフェラーリに見切りを付けることだってチームは考えておかなくてはならないだろう」

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2013/07/14

ホンダF1エンジン、この秋にも最初の『火入れ』

Honda V8 F1 Engine (C)Honda Racing
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2015年シーズン、マクラーレン・チームとタッグを組んでF1に返り咲くことが決まっているホンダは、新たに開発する1.6リッターV型6気筒ターボエンジンの最初の始動(火入れ)がこの秋にも行われる見通しであることを明らかにした。

ホンダはすでにF1活動の拠点が英国ミルトンキーンズのファクトリーになることを発表しているが、基本的に開発は国内で行われることになっていてそれは栃木県内にあるホンダ技術研究所になるとみられている。

ただ新しいF1レギュレーションでは単にエンジン本体だけではなく、ERS(エネルギー回生システム)やバッテリー等関連した複雑なシステムの開発が不可欠。
加えてライバルたちは2014年シーズンから実戦で揉まれるのに対し、ホンダは2015年までベンチでの開発を余儀なくされることからそのハンディは大きいとみられる。

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メルセデスF1の初期F1モデル『W196』が26億円

Image (C)Mercedes Motorsports
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1954年のメルセデスF1マシン『W196』が自動車としては史上最高額となる高価格で落札されたことがわかった。

これは『ボナムズ』によりグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで行われたオークションで、ファン・マヌエル・ファンジオがドライブしたW196が1,750万ポンド(約26億2,500万円)で落札されたもの。
これはこれまで最高額とされた2011年の『フェラーリ250テスタ・ロッサ』の1,100万ポンド(約16億5,500万円)を大きく上回り、主催者が当初見込んだ落札額の3倍にも上がったということだ。

落札者の名前は公表されていないが、この貴重なW196はメルセデスのコレクションにもないということから同社がこの「高価格劇」に関与したことは十分に考えられそうだ。

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佐藤公哉、「F1へのチャンスのきっかけになれば」

佐藤 公哉 (C)Sauber Motorsport
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今週行われるザウバー・チームの若手ドライバー対象テストに参加することが確定した佐藤公哉(23歳)は、「これが将来F1にステップアップするきっかけになれば」と、期待を高めている。

「F1チームにとってシーズン中の大事な時期に行われるテストに、まったくF1経験がない自分を使ってくれることに感謝している。
もちろんマシンを壊してはいけないなどプレッシャーはあるけれど、なんとかチームに貢献できるよう全力を尽くしたい。
将来のことはまだ何も決まっていないけれど、なんとかこのチャンスをステップアップへのきっかけにできればうれしい」と、佐藤公哉。

2005年にフォーミュラ・BMWでシングルシーター・デビューを果たした佐藤公哉は2011年からヨーロッパにその活躍の場を移し、昨年はドイツF3でランキング3位、ユーロノバ・レーシングからAUTO GPに参戦する今年はここまでランキング首位に立っている。
なお佐藤公哉が今回のテスト参加のためチームに支払った金額は25万ユーロ(約3,250万円)と伝えられている。

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2013/07/13

タイヤ事故のレッドブル、再発防止に作業見直し案

Redbull/Pit (C)RedBull Racing
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レッドブル・レーシングは、先のドイツGPで起きたピットレーンでのタイヤ脱落事故について検証を行った結果、次のような再発防止策を採ることを明らかにした。

それによれば、今回の事故原因は「ピットストップで右リアタイヤを外し交換した時、ホイールガンが手から滑り落ち、フロントジャッキマンの親指がホイールが装着されたことをスタッフに知らせる『ゴー・シグナル・ボタン』を誤って押してしまったこと」が原因であるとした。
こうしたことから、チームは同様のトラブルが再発することを防ぐため、ホイールガンが手の中で滑っても、『ゴー・シグナル・ボタン』に触れることがないようホイールガンのデザインを変更することを決めたという。

この事故ではピットレーンで撮影中だったFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のカメラマンが脱落したタイヤの直撃を受け骨折するなどして入院中だ。

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佐藤公哉のザウバー・テスト参加は19日(金)に

佐藤 公哉 (C)Sauber Motorsport
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7月17日(水)から行われるザウバー・チームのテストへの日本の佐藤公哉(23歳)の参加が正式に決まった。
佐藤が参加するのは3日間の最終日19日(金)で、すでにヒンヴィルのファクトリーでシート合わせも済ませている。

テストが当初の若手ドライバー対象からタイヤについてはレースドライバーの参加も認められたことからザウバーもニコ・ヒュルケンバーグが参加予定。
他にはリザーブ&テストドライバーのフラインス(21歳:オランダ)の起用が明らかにされている。

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エクレストン氏、「財政難のチームは他にも」

Bernie Ecclestone (C)BMW Sauber F1
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ここに来てザウバー・チームの財政難が深刻であるとのニュースが広まりつつあるが、これを受けF1商業部門の責任者であるバーニー・エクレストン氏は、「財政難のチームは他にもある」との見方を示した。

「ザウバーはF1シーンになくてはならない良いチームの一つで、私は彼らがいないF1を想像したくない。
しかし私の立場はすべてのチームに平等でなくてはならない。
チームの内情を知っている訳ではないが、理想的な解決は彼らに長期のスポンサーが見つかることだろう」と、スイス・メディアに話している。

かつては弱小チームの救済に資金を提供したこともあるエクレストン氏、しかし現在は「持てる資金以上に使っていてはF1チームは続けられない」と、冷ややかで、他にも資金難のチームがあることを示唆した。

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2013/07/12

ハミルトン(メルセデス)、「テスト参加禁止は間違い」

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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既報のように、メルセデスAMGチームは今月17日(水)から行われる若手ドライバー対象合同テストへの参加が認められないペナルティを科せられているが、これについて同チームのルイス・ハミルトンが異を唱えている。

「僕らが受けたのは『若手ドライバー対象テストへの参加禁止』というペナルティだ。
ところがイギリスGPでのタイヤ事故続発を受けていまや事情が変わり、このテストの主眼は『ピレリの新タイヤをレースドライバーがテストする』ということに移ってしまっている。
それなのにメルセデスAMGチームへのペナルティはそのままで僕たちだけがこれを試せないということになったままだ。
テストの目的は今や安全性に移っているのに、これはおかしいんじゃないか。
たとえ一部のチームにせよ、テストができずにタイヤを理解できないまま参戦するということの危険性をもう一度考えて欲しい」と、2008年のチャンピオンは訴えている。

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ハンガリーGPからピットレーンでの撮影制限決定

Image (C)Redbull Racing
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先のドイツGP決勝レースで起きたレッドブル・レーシングのタイヤ脱落事故によるカメラマンの負傷事故を受け、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)はグランプリウィークにおけるフリー走行、公式予選、そして決勝レースすべてのセッションでピットレーンに立ち入れるのはチームスタッフかマーシャル(競技委員)のみとすることを決定、関係者に通知した。

これはすでに同FOMのバーニー・エクレストン代表が主導していたものだが、これによりメディア関係者は完全にピットレーンから閉め出されることになり、反発は大きいようだ。
あるメディア責任者は「われわれはプロなのだから、そうした危険についてはこれまでも100%認識している。
早い時期にこうした措置が見直されることを期待している」と、語った。

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ホンダF1の新拠点は英国ミルトンキーンズに

Ex.Honda Factory (C)Honda Racing
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2015年シーズン中からのF1復帰をすでに発表したホンダは、そのヨーロッパでの活動拠点をイギリスのミルトンキーンズに置くことを発表した。
ミルトンキーンズには無限の子会社である「MUGEN EURO」の施設内に設けられ、F1エンジンの他にもWTCC(世界ツーリングカー選手権)の活動拠点にも使われるという。

ミルトンキーンズはレッドブル・レーシングのファクトリーがあることでF1でも馴染み深いところ。
なお、かつてホンダF1が本拠としていた同じイギリスのブラックリーのファクトリーは、F1撤退と共にブラウン・グランプリへ。
さらに現在はメルセデスAMGチームによって使われている。

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2013/07/11

ニュルブルクリンクの将来に黄信号

2013 German GP Start Scene (C)Redbull Racing
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他の多くのF1グランプリ開催地と同様、経営難が伝えられるドイツのニュルブルクリンクだが、一部に伝えられていたバーニー・エクレストン氏による救済説を本人が否定、一転して不安な状況に陥っている。

当初このエクレストン救済説を報じたのは地元のドイツ・メディアだったが、数日をおかず今度は別の独メディアがこれを全面否定。
エクレストン氏にサーキット買収の意志がないことを報じたことから、来季以降のドイツGP開催にも不安説が流れ始めているもの。

一方で、すでにA-1リンクを買収するなどしているレッドブル・グループのディートリッヒ・マテシス/オーナーが、代わってニュルブルクリンク救済を検討しているという話もあり、これに期待が掛けられているようだ。

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ロータス・チーム、キミ・ライコネンの引き留めに全力

Gerard Lopez (C)Lotus F1 Team
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今シーズン限りでマーク・ウェバーのF1引退が確定したことにより、レッドブル・レーシングでは後任候補に注目が集まっているが、その最右翼に挙げられているキミ・ライコネンについて、現在所属するロータス・チームでは残留に向け全力を傾注しているようだ。

今季開幕戦ではみごと優勝、先のドイツGPでも惜しくも優勝こそ逃がしたものの僅差の2位、さらにはチームメイトであるグロージャンも3位に入ってチームの士気を高めたロータス・チームで「ライコネンに残留を決意してもらうには、われわれのチームがレッドブル・レーシングよりも魅力に溢れるというところを示さなくてはならない。
それがわれわれに科せられた使命であり、全力を上げているよ」と語るのはジェラール・ロペス/チームオーナー。

ライコネンにとって支障となりそうなのは、レッドブルは勝てるチームだがベッテルが優先されるという内輪事情だろう。

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エクレストン氏(FOM)、ピットレーンでの撮影を制限へ

Image (C)Redbull Racing
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許可を受けピット・エリアで撮影をしていたカメラマンがアクシデントに遭い負傷・入院するという予期せぬ事故を受け、F1のテレビなど商業面を取り仕切るFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のバーニー・エクレストン代表は、今後ピットレーン・エリアでの撮影を制限、原則としてピットウォール内部からの撮影に留める方針を明らかにした。

今回ウェバー(レッドブル)のマシンから脱落したタイヤの直撃を受けたのは、皮肉にもエクレストン氏が仕切るFOM所属のカメラマンであるポール・アレンさん。
撮影制限が実現した場合、これまでのようなガレージ内部の映像や発進するマシンの迫力ある映像に支障をきたすのは必至とみられる。

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2013/07/10

シルバーストーン合同テスト、予定通り3日間で

 FIA
FIA(国際自動車連盟)は7月17日(水)から19日(金)まで3日間としていたシルバーストーン合同テストの日程を、予定通り3日間のスケジュールで行うことを確認、各チームに通知した。

これは本来グランプリ参戦経験2戦までの若手ドライバーを対象として予定されたものだったが、折りから発生したピレリタイヤの相次ぐタイヤバースト事故を受け、FIAは「タイヤテストに限定してレースドライバーの参加を認める」と方針転換を示していたもの。

こうした事情変更を受け、チーム側はテスト日程の拡大を要望、とりわけ過去のペナルティによりこのテストへの参加を禁止されていたメルセデスAMGチームは拡大された分の日数のみ参加を強く要望していたという。

しかし最終的にFIAがテスト期間の拡大を認めなかったことから、結果的に各チームともステアリングが託される若手ドライバーに掛かる負担は大きくなったといえそうだ。

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ザウバー、フェラーリ・エンジンの支払いに風洞提供か

Wind Tunnel Image (C)BMW Sauber F1
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資金難に陥っているニュースが広まるザウバー・チームだが、チームにとって大きな負担になるエンジン使用料について、同チームが持つ自慢の風洞設備をフェラーリ・チームに提供し、賄っているのではと伝えられた。

マラネロにある自身のファクトリーを大幅更新中のフェラーリ・チームは、風洞実験が使用できず、これが昨年からの苦戦の一因になっているとの見方も強い。
このためこれまで前トヨタF1が持つドイツ・ケルンの風洞を借用しているとされるが、同様に新しく大型の設備を誇るザウバー・チームの風洞も魅力の筈だ。

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ベッテル、多様な戦略が展開された接戦のホームグランプリを制す (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年ドイツグランプリ 決勝
2013年7月7日、ニュルブルクリンク

セバスチャン・ベッテルが激戦のドイツグランプリを制し、チャンピオンシップのリードを広げました。ベッテルは、P Zeroイエロー・ソフトタイヤでスタートし、続く3スティントをP Zeroホワイト・ミディアムタイヤで走行する3ストップ戦略を採りました。

2番グリッドのベッテルは、素晴らしいスタートを決め、第1コーナーで首位を奪いました。レース序盤から多様な戦略が展開され、フェラーリの両ドライバー、マクラーレンのジェンソン・バトン、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグ、11番グリッドのメルセデスのニコ・ロズベルグら7名のドライバーがミディアムタイヤでスタートを切りました。

残り36周時点でのセーフティーカー導入時、大半のドライバーが2回目のストップを行い、レース終盤に最終ピットストップが行われました。様々な戦略が繰り広げられて、表彰台の行方はファイナルラップまでもつれました。ロータスのキミ・ライコネンは長い第2スティントを走行し、残り11周時点でソフトタイヤに交換するまで、一時首位を奪いました。フェラーリのフェルナンド・アロンソとバトンも、ソフトタイヤでフィニッシュしました。トップ5のドライバーは、全員3ストップ戦略を採りました。2ストッパーでの最上位は、バトンによる6位でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ヒュルケンバーグ(ザウバー)に移籍話が浮上

Nico Hulkenberg (C)Sauber Motorsport
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ザウバー・チームのエースとして今シーズン同チームの全ポイント獲得に寄与するニコ・ヒュルケンバーグだが、チームが資金難に陥っていることから移籍の可能性がささやかれている。

それによればすでにマーク・ウェバーの離脱が決まったレッドブル・レーシングにロータス・チームのキミ・ライコネンが移籍、その空いたロータスのシートにヒュルケンバーグが起用されるのではないか、というもの。

現在ヒュルケンバーグには契約の給与が支払われていないということで、すでに移籍する権利を有しているとも言われている。

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2013/07/09

佐藤公哉(23歳)、ザウバー・チームのテスト参加へ

佐藤 公哉 (C)Auto GP
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ザウバー・チームの本拠であるスイスの『ブリック』紙が、7月17日(水)から行われる若手ドライバー対象合同テストに日本の佐藤公哉(23歳)が起用されるとの見通しを明らかにしている。

2005年にフォーミュラ・BMWでシングルシーター・デビューを果たした佐藤公哉は2011年からヨーロッパにその活躍の場を移し、昨年はドイツF3でランキング3位、ユーロノバ・レーシングからAUTO GPに参戦する今年はここまでランキング首位に立っている。

佐藤公哉がテスト参加のためチームに支払った金額は25万ユーロ(約3,250万円)と伝えられているが、テストにレースドライバーの参加が認められたことやチームが極端な資金難に陥っていることなど不確実な要素が多い。

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ドイツGPタイヤ直撃のカメラマンは骨折で入院

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ドイツGP決勝レース中、ウェバー(レッドブル)のマシンから脱落したタイヤの直撃を受けて病院に運ばれたFOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)のカメラマンは、その後の検査の結果「鎖骨の骨折」と「肋骨のヒビ」が確認されそのまま入院を余儀なくされている。

このアクシデントを受けてメルセデスAMGチームのロス・ブラウン代表は、「今回の事故はあらためてピットレーンでの危険性をわれわれに再認識させてくれた。
その上でわれわれチームスタッフは周囲の状況に気を配っているので飛んだタイヤについて認識していたが、しかしレンズを通して被写体に神経を集中させているカメラマンは違うということだ。
すべての人の安全を考えるならば、今後ピットレーンにいる全員にヘルメットの装着を義務づけ目ことも検討すべきだろう」と、語っている。

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財政危機のザウバー・チーム、ロシア資本が頼りか

2012 Sauber/Chelsea (C)Sauber Motorsport AG
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かねて財政危機が伝えられるザウバー・チームだが、同チームのモニシャ・カルテンボーン/CEO(41歳:オーストリア)はロシアの大富豪として知られるロマン・アブラモビッチ氏にコンタクトを取っているのでは、と伝えられている。

石油王の異名を持つアブラモビッチ氏はユダヤ系ロシア人の実業家だが、イギリス・プレミアリーグの名門サッカークラブ『チェルシーFC』のオーナーとして馴染み深く、かつてはザウバー・チームのスポンサーを務めたり、また同チームが優勝した際にはザウバー・チームから祝意が送られたこともある。

今季のザウバーは昨年にも増して深刻な財政難に見舞われていて、ペイ・ドライバーとみられるグティエレスはともかく、チームで唯一ポイント獲得に貢献するニコ・ヒュルケンバーグへの給与支払いも滞っているとされる。

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2013/07/08

優勝ベッテル(レッドブル)、「薄氷の勝利だった」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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2013年ドイツGPを制し、ついに自身の歴史に「ホームグランプリ制覇」という新しいページを開いたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)だが、その勝利は簡単なものではなかったようだ。
30勝目を飾ったレース後、ベッテルは次のように語っている。

「最後のチェッカーフラッグを受けるまで、ほんとうに厳しいタフなレースだった。
レース終盤は明らかにライコネン(ロータス)のほうが僕より速かったから、もしレースがあと2-3周長かったら勝てなかったかも知れないよ。
それだけにこのホームレースに勝てて、ほんとうにハッピー。
地元のファンの声援を受けて、そしてそれに応えられる、というのは特別なことなんだ。
チェッカーフラッグを受けてた後のパレードラップで、スタンドから大勢の人たちが歓声を上げて旗を振ってくれているシーンは、僕の頭の中に長く長く残り続けることだろう」

ちなみに同じくドイツのヒーローだったミハエル・シューマッハは通算4回の勝利をドイツGPで挙げている。

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フェリッペ・マッサ(フェラーリ)、納得いかない週末

Felipe Massa (C)Ferrari S.p.A
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ドイツGP決勝レースをわずか3周で終えたフェラーリ・チームのフェリッペ・マッサは、その時の状況を次のように説明した。

「4周目の1コーナーでブレーキングしたらいきなりリヤホィールがロックしてしまい、コントロールできずにコースアウトしてしまったんだ。
エンジンはストールしたし、ギヤもスタック(固着)してしまったので(再走を)諦めた。
でも、なんでスタックしたのかわからない」と、納得いかない様子。

この週末、公式予選Q2ではトップで通過するなど1ラップの速さをみせつけたマッサだったが、肝心のQ3ではチームの方針でソフトタイヤでのアタックがさせてもらえずポールポジションのチャンスを奪われ不満をみせていた。
そしてさらに原因不明のスタックでのリタイヤとマッサにとってどうも納得がいかない週末になったようだ。

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フォース・インディアにも「危険なピット作業」で罰金

Pitstop Scene (C)Sahara Force India F1
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FIA(国際自動車連盟)によるドイツGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、フォース・インディア・チームに対してもレッドブル・レーシング同様、7日(日)行われた決勝レースで危険なピット作業があったとして罰金のペナルティを科したことがわかった。

こちらは同じくピットストップのためすでにピットレーンにトロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュが侵入しているにもかかわらず、その直前にポール・ディ・レスタのマシンをリリースして危険な状況に陥らせたというもの。

幸いこちらの件では怪我人が出るようなことはなかったが、スチュワードはフォース・インディア・チームに対して5千ユーロ(約65万円)のペナルティを科している。

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レッドブル、「危険なピット作業」で罰金科せられる

Redbull/Pit (C)RedBull Racing
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FIA(国際自動車連盟)によるドイツGPのレーススチュワード(競技審査委員)は、7日(日)行われた決勝レース中に起きたピットレーンでのタイヤ脱落事故について審議した結果、レッドブル・レーシングに対して罰金を科したことを明らかにした。

これは同チームのウェバーがタイヤ交換のためピットインした際起きたもので、脱落したタイヤは他チームのエリアにまで飛び、FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)の公式カメラマンにヒットする事故となった。
スチュワードはまだ作業が完了していない段階でマシンをリリースさせたためタイヤの脱落が起きたもので、チームに非があるとして3万ユーロ(約390万円)のペナルティを科したもの。

被害を受けたカメラマンは直ちにサーキット内のメディカル・センターに緊急搬送されたが胸部の痛みと脳震盪の症状があるということで地元病院で精密検査を受けているという。
なお意識はあるということだ。

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2013/07/07

ドイツGPは地元ベッテル初制覇、2-3位にロータス勢

ドイツGPは7日(日)午後、完全なドライコンディションのもとで幕が切られた。
しかしわずか5ラップでマッサ(フェラーリ)が1コーナーでコースアウト、リタイヤ。
9周目にはタイヤ交換のためピットストップしたウェバー(レッドブル)はまだ作業が終わらないうちにスタート。
ピットレーンでタイヤが脱落し、他チームのエリアにいたスタッフを直撃するというアクシデントを起こした。
24周目にはビアンキ(マルシアF1)のエンジンがブローして大きく白煙を上げたがすぐに消火。
しかしマシン回収のためセーフティカーが導入された。

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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結局レースを制したのはスタートから首位に立ったレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル。
ロータス勢の猛追をかわし、カナダGP以来となる今季4勝目、自身通算30勝目を記録した。
なお信じがたいことにベッテルがホームグランプリとなる母国ドイツGPに勝ったのはこれが初になる。

2位は最後1秒差まで追い上げながら届かなかったライコネン(ロータス)。
3位も同じくロータスのグロージャンが入りバーレーンGPに続く3位表彰台を獲得した。
4位アロンソ(フェラーリ)、5位ハミルトン(メルセデス)、6位は2ストップ作戦のバトン(マクラーレン)、7位はピットでの事故でいったんは最後尾まで落ちながら、セーフティカーによるチャンスも得て追い上げたウェバー(レッドブル)。
ただしおそらくチームにはレース後危険な作業と言うことでペナルティが下される筈だ。
8位ペレス(マクラーレン)、9位ロズベルグ(メルセデスGP)、そして10位がザウバーのヒュルケンバーグでここまでがポイント獲得。

以下、11位ディ・レスタ(フォース・インディア)、12位リカルド(トロ・ロッソ)、13位スーティル(フォース・インディア)、14位グティエレス(ザウバー)、15位マルドナド(ウィリアムズ)、16位ボタス(ウィリアムズ)、17位ピック(ケータハムF1)、18位デル・ガルデ(ケータハム)、19位チルトン(マルシアF1)までが完走。
リタイヤはベルニュ(トロ・ロッソ)、ビアンキ(マルシアF1)、そしてマッサ(フェラーリ)の3台。
なおウィリアムズ・チームは記念すべき600戦目を入賞で飾ることはできなかった。

ドイツGP:決勝レースの結果はこちら
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フェラーリ・チームは決勝レース見据えたタイヤ戦略

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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6日(土)行われたドイツGP公式予選で、メルセデス&レッドブル勢はともかくロータス・チームの2台、さらにはトロ・ロッソのリカルドにも先を越されてグリッド7-8番手に留まったフェラーリ・チームのアロンソ&マッサだが、どうやら決勝レースを見据えたタイヤ戦略に賭けているようだ。
というのも、ライバルたちがタイム重視で予選のアタックをソフトタイヤで挑んだのに対し、フェラーリの2台はいずれもミディアムタイヤで最後のアタックに臨んだもの。

これは、フリー走行までのデータでソフトタイヤの劣化が早いことから、レースをミディアムタイヤでスタートできるよう戦略的な判断を優先させたとみられるからだ。
レース序盤、ソフトタイヤの劣化でライバルたちのペースが落ちれば、フェラーリ勢が一気に順位を上げる可能性はある。

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ハミルトン、ピレリのP Zeroでファンジオの記録に並ぶ

(C)Pirelli Motorsport
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2013年ドイツグランプリ 予選
2013年7月6日、ニュルブルクリンク

メルセデスのルイス・ハミルトンが、ピレリのP Zeroイエロー・ソフトタイヤで1分29秒398を記録し、2戦連続で今シーズン3回目のポールポジションを獲得しました。今週末のドイツグランプリ用として、P Zeroイエロー・ソフトとP Zeroホワイト・ミディアムタイヤが選択されています。ハミルトンは通算29回目のポールポジションとなり、ファンジオの史上7位の記録に並びました。

今日の予選は、気温25℃、路面温度43℃の温暖なコンディションの下、ニュルブルクリンクで行われました。このサーキットでの前回のドイツグランプリ開催は、ピレリがFormula Oneに復帰した2011年でした。

ピレリジャパン・プレスリリース

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Q2敗退ロズベルグ(メルセデスAMG)、「簡単な状況じゃないよ」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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チームメイトであるルイス・ハミルトンがみごとな2戦連続となるポールポジションを決めた一方、これをガレージのモニターで見つめるしかなかったメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグは次のように悔しさを滲ませた。

「いいかい、自分の名前がどんどんタイミングモニターから落ちていくのに、ただそれを見ているしかできないその状況を。
チームの指示でピットに戻ってから、まさかこんなことになるとは思いもしなかったよ。
こんな短時間に急速に路面やタイヤの状況が著しく改善されるなんて。
予選が始まる前には少なくともフロントロウにはマシンを並べるつもりだったからこんなショックはない。
もちろん明日はここから少しでも挽回できるようベストを尽くすけれど、でもこれは決して簡単な状況じゃないよ」

今季すでに3回ものポールポジションを獲得しているロズベルグ、予選でトップ10を外したのはもちろんこれが初めてのことだ。

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ウィリアムズ・チーム、記念の「600戦目」苦い出だし

Williams_600thGP (C)Williams F1
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名門ウィリアムズ・チームは前戦イギリスGPに続き、今週のドイツGPでも「F1通算600戦目」の節目であるとのリリースを出している。

ウィリアムズはF1に参戦したこの36年間で優勝114回、コンストラクターズタイトル9度、ドライバーズタイトル7度を獲得しているプライベート・チームの雄だが、前戦ではこの600戦にミシュラン勢が決勝レースをボイコットした2005年のアメリカGPを含めていたとのことで、実質的に決勝レース600戦目になるのはこのドイツGPなのだという。

ただ今回は土曜日の朝がたパストールのマシンにKERSトラブルからの出火があった上、公式予選では2台共にQ1で敗退するなどかつての面目を保てていない状況だ。
あとは日曜日の決勝レースで挽回するしかない。

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J.アリソン氏(前ロータス)、移籍先はやはりフェラーリか

James Allison (C)Lotus F1 Team
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5月にロータス・チームからの離脱が発表された敏腕テクニカル・ディレクター、ジェームス・アリソン氏(45歳)の行方について、公式発表はまだないもののやはりフェラーリであるとの報道がされている。

これはスペインの有力スポーツ紙『AS』が報じたもので、すでに契約が結ばれ、現在はガーデニング休暇(有力スタッフ移籍の際、一定期間自宅待機すること)に入っているのだという。

同氏の行き先については当初フェラーリが伝えられたものの、その後レッドブル・レーシング、さらにホンダの復活が伝えられてからはこちらにも名前が挙げられるなどしていた。

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2013/07/06

ドイツGPポールポジションはハミルトン(メルセデス)が獲得

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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ドイツGP公式予選Q3はさらにタイムを短縮したメルセデスAMGチームのルイス・ハミルトンが1'29.398のタイムでレッドブル勢を上回りポールポジションを獲得。
これは前戦イギリスGPに続く連続で今季3回、自身通算29回目の快挙となった。

2-3番手にベッテル&ウェバーのレッドブル勢、4-5番手ライコネン&グロージャンのロータス勢、6番手には本家フェラーリを抑えてトロ・ロッソのダニエル・リカルドが付けた。
これはイギリスGPの5位に次ぐもの。
7-8番手アロンソ&マッサのフェラーリ勢、9番手バトン(マクラーレン)、そして10番手がヒュルケンバーグ(ザウバー)というトップ10になった。

メルセデスAMGチームはQ3に進出したハミルトンがポールなのに対し、作戦ミスでQ2敗退を喫したロズベルグが11番手と明暗を分けた。

ドイツGP:公式予選の結果はこちら
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予選Q2、ホームのロズベルグ(メルセデスAMG)が脱落

ドイツGP予選Q2は大幅にタイムアップ。
これが想定外の波乱を呼び起こした。
1'30.326という好タイムをマークして安泰と思われたホームグランプリのロズベルグ(メルセデスAMG)がまさかの脱落。
その時点で4番手であり、タイヤを温存したとみられたチームの作戦ミスだった。

トップタイムをマークしたのはマッサ(フェラーリ)でベストタイムを1'29.825まで短縮してみせた。
2番手ライコネン(ロータス)、3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手ベッテル(レッドブル)、5番手グロージャン(ロータス)、6番手ハミルトン(メルセデス)、7番手ウェバー(レッドブル)、8番手リカルド(トロ・ロッソ)、9番手ヒュルケンバーグ(ザウバー)、そして10番手にバトン(マクラーレン)。

ここで脱落したのは上記ロズベルグ(メルセデスAMG)、ディ・レスタ(フォース・インディア)、ペレス(マクラーレン)、グティエレス(ザウバー)、スーティル(フォース・インディア)、そしてベルニュ(トロ・ロッソ)の6台となった。

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予選Q1、ウィリアムズ勢600戦目飾れず

引き続きドライコンディションで行われたドイツGP公式予選Q1が終了。
トップタイムを記録したのはマッサ(フェラーリ)でベストタイムは1'30.547。
2番手ライコネン(ロータス)、3番手アロンソ(フェラーリ)、4番手リカルド(トロ・ロッソ)、5番手ハミルトン(メルセデス)、6番手ヒュルケンバーグ(ザウバー)、7番手バトン(マクラーレン)。8番手グロージャン(ロータス)、9番手ベッテル(レッドブル)、そして10番手がスーティル(フォース・インディア)だった。

ロズベルグ(メルセデスAMG)は11番手、ウェバー(レッドブル)13番手、ペレス(マクラーレン)14番手。
ザウバー・チームはグティエレスもQ2進出を果たしたが、記念すべき600戦目のウィリアムズ勢は涙を呑んだ。
脱落はウィリアムズのボタス&マルドナド、ピック(ケータハムF1)、ビアンキ(マルシアF1)、デル・ガルデ(ケータハム)、そしたチルトン(マルシアF1)の6台となった。

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ボイコットまで示唆したGPDA、腰砕けの原因はエクレストン氏

Bernie Ecclestone (C)Ferrari S.p.A
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ニュルブルクリンクでのグランプリウィーク開始を前に、タイヤ事故再発ならドイツGP決勝レースのボイコットも辞さずとの強い姿勢をみせていたF1ドライバーの集まりGPDA。
しかしその日のうちにこれを撤回するなどすっかり腰砕けの弱腰が浮き彫りになっただけだった。

メディアはこれを当初ドライバーと各チームとの契約によるものとしていたが、真の原因はまたしてもF1開催契約を一手に握るバーニー・エクレストン氏だったようだ。

同紙はドイツの『ヴェルト』紙に対し、「実際にマシンを走らせる彼らが危険を感じたことは理解できる。
別にピレリが危ない訳ではなく、私が危険にさらされる訳でもないからね。
しかし彼らにはやらなくてはならない義務というものがある。
もしもレースをボイコットということになれば、その影響は計り知れない。
なにより、彼らはスーパーライセンスを失う可能性があり、そうなればF1レースに出ることがでくなくなるだろう」と、「警告」を発した。

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ドイツGPフリー3回目もベッテル(レッドブル)が最速

ドイツGPのフリー走行3回目セッションは、6日(土)引き続きドライコンディションのもとニュルブルクリンクで行われた。

まずパドックを賑わせたのは、この日の朝ウィリアムズ・チームのピットガレージで起きた火災のニュース。
原因はどうやら「KERS」(運動エネルギー回収システム)に使われるバッテリーからということのようだ。

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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公式予選を前にしたこのセッションでトップタイムを記録したのは初日に続いてレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル。
ただ一人1分29秒台に入れる1'29.517のベストタイムでトップに君臨した。
2番手はロズベルグ(メルセデスAMG)だが、ベッテルとは0.676秒という大きな差がついた。
以下3番手ウェバー(レッドブル)、4-5番手アロンソ&マッサのフェラーリ勢、6番手ライコネン(ロータス)、7番手ハミルトン(メルセデス)、8番手グロージャン(ロータス)、9番手大健闘のヒュルケンバーグ(ザウバー)、そして10番手がスーティル(フォース・インディア)というトップ10となった。

マクラーレン勢はバトン11番手、ペレス15番手、ザウバーは新人エステバン・グティエレスも12番手に位置していて、この後行われる公式予選に期待を持たせた。

ドイツGP:フリー走行3回目の結果はこちら
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各チーム、ニュルブルクリンクで新構造のタイヤを評価 (ピレリ)

(C)Pirelli Motorsport
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2013年ドイツグランプリ フリー走行
2013年7月5日、ニュルブルクリンク

レッドブルのセバスチャン・ベッテルが、ホームグランプリの金曜フリー走行で最速タイムを記録しました。フリー走行2回目(FP2)でベッテルが記録した最速タイム

1分30秒416は、ニュルブルクリンクがドイツグランプリの開催地となった2年前の金曜フリー走行最速タイム(1分31秒894)より、約1.5秒速いものです。

2回のフリー走行セッションは、5月のモナコグランプリ以来、ともにドライウェザーの下で行われました。このため、各チームは、このグランプリで使用されるアラミド繊維(ケブラー)を用いた新しいタイヤ構造のリアタイヤを充分にテストすることができました。(このタイヤは、カナダグランプリのフリー走行でも使用されました。)FP2での気温は20℃、路面温度は28℃というコンディションでした。

各ドライバーは、両フリー走行セッションを通じて、以前のスチールベルトに代るアラミドベルトを使用した新しいタイヤ構造のリアタイヤを評価しました。フロントタイヤには変更がありません。午前中のフリー走行1回目(FP1)では、各チームはミディアムコンパウンドのみを使用し、午後のFP2で初めてソフトコンパウンドを試しました。各チームは、マシン重量と気温がラップタイムに及ぼす影響を見極めるために、多様な燃料搭載量で両コンパウンドをテストしました。テストで得られた情報は、予選と決勝での戦略を構築する上で有益なものとなります。FP2の終盤、各チームは通常通り、レースシミュレーションの一部であるロングランに集中しました。

FP1では、ルイス・ハミルトンがミディアムタイヤで1分31秒754のセッション最速タイムを記録しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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GPDA(F1ドライバー団体)、ボイコット宣言を撤回

Pedro De La Rosa (C)Ferrari S.p.A
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もしドイツGPでもイギリスGP同様のタイヤ事故が繰り返された場合、決勝レースのボイコットもあり得るとの声明を出していたF1ドライバーの団体GPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション:ペドロ・デ・ラ・ロサ会長)だが、初日のフリー走行を終えこれを撤回したことを明らかにした。

それによれば元々「ボイコット」という過激な言葉を使っていないことを強調した上で、マスコミがこれをグランプリへの実際以上の脅威として報道したのも適切でないと釈明している。

こうした尻つぼみのドタバタ劇の背景には、各ドライバーが抱えるチームとの契約問題があるのではないか、との見方が有力だ。

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初日最速ベッテル(レッドブル)、「もうタイヤ事故はない」

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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ドイツGPフリー走行初日を最速タイムで終えたレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテルだが、関心はタイムよりピレリタイヤの問題のほうだった。

「イギリスGPでの状況は決してドライバーとして受け入れられるものではなく、僕たちは真剣にこれに対処した。
GPDA(F1ドライバー団体)はその後のピレリやFIAの対策に満足していて、ドイツGPではもう同じことは起きないと確信しているよ。
今日の結果について言えば、午前の段階では全然納得いくレベルではなかったものの、午後にはかなり改善されて良くなったと思っている。
それでも明日の公式予選ではやはりメルセデスAMG勢が速いんじゃないのかな」

それでもベッテルのポールポジション3回はロズベルグ(メルセデスAMG)と並んで今季最多ということになる。

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ライコネン(ロータス)、「ボイコットでも自分は走る」

Kimi Raikkonen (C)Lotus F1 Team
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F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)がタイヤ事故再発ならドイツGP決勝レースのボイコットも辞さず、との強行姿勢をみせたことに対しロータス・チームのキミ・ライコネンは同調しない考えのようだ。

元よりGPDAに加入すらしていないこのフィンランド人は、「(GPDA)の声明は読んでいないけれど、内容は聞いた。
でも問題が常にタイヤだけにあるとも思ってないし、実際にレースをボイコトッなんていうことにもならないと思うよ。
仮にもしそうなったとしても、僕は同調するつもりはない。
レースには出走するし、最後まで走り切るつもりだけどね」と、冷ややかな姿勢をみせた。

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タイヤ逆装着をFIAも確認、ドイツGPで「禁止令」

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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イギリスGPでのタイヤトラブル原因の一つに左右逆に装着があったことをピレリタイヤが報告、FIA(国際自動車連盟)もこれを確認し、今回のドイツGPからこれを禁止する通達を出したことがわかった。

常識的には考えられないことだが、その理由にピレリのタイヤが左右で性能に差があることがわかった。
一部のチームがこれを「発見」、左右を逆に装着することでタイヤのパフォーマンスが向上する「秘策」を見つけたのだという。

しかしこうしたことがトラブルの一因となっているとみられることからFIAでは厳しい監視を目を配らせるとしている。

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2013/07/05

フリー走行2回目はベッテル(レッドブル)がトップタイム

Sebastian Vettel (C)Redbull Racing
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5日(金)午後行われたドイツGPフリー走行2回目セッションは、引き続き曇りドライコンディションで行われた。
各チームとも多くの時間を予定したそれぞれのプログラムで消化、午前の走行をリザーブドライバーのゴンザレスに譲っていたビアンキ(マルシアF1)が体調不良で早期にマシンを降りた以外は大きな事故等もなく終了した。

好調メルセデスを抑え、ここでトップタイムを記録したのはレッドブル・レーシングのセバスチャン・ベッテル。
2番手にメルセデスのロズベルグ、3番手にもウェバーとレッドブル勢の復調ぶりが注目された。
以下、グロージャン&ライコネンのロータス勢、アロンソ&マッサのフェラーリ勢、ハミルトン(メルセデス)、バトン(マクラーレン)、そしてディ・レスタ(フォース・インディア)と続いた。
午前のセッションで電気系のトラブルに見舞われたアロンソももうまったく問題はないとしている。

ドイツGP:フリー走行2回目の結果はこちら
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ドイツGP開幕、またもメルセデス最速 アロンソにトラブル

Lewis Hamilton (C)Mercedes Motorsports
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前戦イギリスGPでのタイヤ騒動も収まらないF1だが、続けて第9戦のドイツGPがスタートした。
ドライコンディションで始まったフリー走行1回目セッションだが、プログラムを始めようとしたばかりのフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がいきなりマシントラブルでストップ。
アロンソのマシンはその後いったん走行を再開させたものの結局ガレージへと戻ったままこのセッションを終え、週末の波乱を予感させた。

結局このセッションで最速タイムを記録したのは前戦のポールシッターであるハミルトン(メルセデス)。
さらにロズベルグが続き、ここでもメルセデスAMG勢の速さを見せつけた。
以下ウェバー(レッドブル)、スーティル(フォース・インディア)、ライコネン(ロータス)、マッサ(フェラーリ)、バトン(マクラーレン)、ベッテル(レッドブル)、グロージャン(ロータス)、そしてペレス(マクラーレン)というトップ10。
マクラーレン勢が共に上位に入ったことで復活が期待できるのか。
フリー走行2回目はこの後午後2時(日本時間:9時)から行われる。

ドイツGP:フリー走行1回目の結果はこちら
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GPDA(F1ドライバー団体)、タイヤ事故再発ならボイコットも

Pedro De La Rosa (C)Ferrari S.p.A
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イギリスGPで起きたタイヤバーストに起因するアクシデントについて、FIA(国際自動車連盟)並びにピレリタイヤは最大限の対策を講じて今週のドイツGPに当たっているが、F1ドライバーの集まりであるGPDA(グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション)は「もしドイツGPで再び同様の事故が起きた場合、レースのボイコットも辞さず」の構えをみせている。

現在GPDAの会長はフェラーリ・チームのベテラン、ペドロ・デ・ラ・ロサ(42歳:スペイン)が務めているが、団体の総意として「われわれF1ドライバーはいつもの通り、それぞれのマシンを限界までプッシュする構えである。
それをチームもスポンサーも、そしてファンも期待している。
しかしながら、もしもドイツGP中に同様の問題が発生し、この(ドライバーには)回避可能なタイヤ問題が再びドライバー自身、マーシャル、さらにファンの生命を危険にさらすようなことになれば、われわれドライバーは早急にイベントから撤収する」との見解を明らかにしたもの。

過去には2005年、インディアナポリスで行われたアメリカGPでミシュランの不自然なタイヤ事故から同ユーザーが決勝レースをボイコットしたことがある。

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ピレリ、ニュルブルクリンクにケブラーベルトのリアタイヤを供給

(C)Pirelli Motorsport
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ドイツグランプリ プレビュー: ニュルブルクリンク 2013年 7月5-7日
2013年7月3日、ミラノ

シルバーストンでのイギリスグランプリの翌週、ピレリは、モータースポーツのもうひとつの伝説的なサーキットであるドイツのニュルブルクリンクへ向かいます。タイヤ選択は、4月の中国グランプリ以来の組み合わせとなるP Zeroホワイト・ミディアムとP Zeroイエロー・ソフトです。しかし、ピレリは、両コンパウンドともに、カナダグランプリの金曜フリー走行で既にテスト済みのケブラーベルトを使用したリアタイヤを持ち込みます。これは先週のイギリスグランプリで発生した一連のタイヤ問題を受けての動きです。ピレリは、タイヤ問題の原因が、左右逆に装着されたリアタイヤ、低い内圧、極端なキャンバー、高い縁石などの要因の組み合わせによるものであることを明らかにしました。2013年型ピレリのFormula Oneタイヤは正しく使用されている限り完全に安全ですが、ピレリは、より管理が容易なケブラーベルトのリアタイヤをニュルブルクリンクに持ち込むことを選択しました。

ピレリジャパン・プレスリリース

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ミハエル・シューマッハ、700馬力よりも1馬力

Michael Schumacher
元7回のF1チャンピオンで、引退後の現在はメルセデスAMGチームでアドバイザーを務めるミハエル・シューマッハ氏だが、地元でのグランプリとなる今週のドイツGPには欠席することがわかった。

地元ドイツの『ビルト』紙によれば、その理由はなんと「乗馬」
かねて乗馬好きで知られる奥さんのコリーナさんと共に乗馬競技に出場するということらしい。
現在F1の2.4リッターV型8気筒エンジンは約700馬力を誇るとされるが、シューマッハが選んだのはわずか1馬力の馬のほうだったことになる。

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フェラーリ、若手対象テストにアロンソ&マッサ起用

Ferrari Team (C)Ferrari S.p.A
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フェラーリ・チームは7月17日(水)からシルバーストーン・サーキットで行われる予定の若手ドライバー対象の合同テストに、アロンソ&マッサの両レースドライバーを起用する方針を明らかにした。

これは同チームのマッシモ・リボラ/スポーティング・ディレクターが語ったもので、「今のF1の状況を考えれば今回のテストはとても重要なものになる。
われわれは今後のレースのため正確なフィードバックを必要としており、それを経験の浅い若いドライバーに任せる訳にはいかないだろう」としている。

その名前のごとく当初はレース経験が2戦までの若手ドライバーを対象にした今回の合同テストだったが、ピレリタイヤが重要な曲面を迎えたことによりタイヤテストという目的に限定してレースドライバーの参加をFIA(国際自動車連盟)が認めることとなっている。

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2013/07/04

ピレリタイヤ、対策急ぐもイメージダウン必至

Pirelli F1 Tyre (C)Renault F1 UK
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F1タイヤの独占サプライヤーであるピレリタイヤは、イギリスGPで続出したタイヤトラブルを受け今週のドイツGPにはタイヤコンパウンドを変更するなどより安全性に配慮したタイヤを投入するとした対策を明らかにした。
元々ニュルブルクリンクのコースはシルバーストーンに比べ低速でそれほどタイヤへの負担はないとみられ、とりあえず各チームは様子見といった状況のようだ。

それより今回の件でピレリタイヤが受けたイメージダウンの大きさが深刻のようだ。
独『ヴェルト』紙は、F1好きなドイツの元プロテニス選手ボリス・ベッカーさんの言葉として、「ピレリがコンドームを作っていなくて良かった」との皮肉なジョークを伝えている。

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迷走ピレリ、イギリスGPで極秘裏にタイヤ仕様変更か

Tyre Work (C)Lotus F1 Team
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スペインの有力紙『マルカ』は、今回のイギリスGPでピレリタイヤが極秘裏に仕様を変更したタイヤを持ち込んでいたと報じ、関係者から注目を集めている。

現在ピレリ(イタリア)により独占供給となっているF1タイヤは、その仕様を変更する場合には事前にFIA(国際自動車連盟)及び各チームに通知することになっているが、今回ピレリはそれを行うことなく独自の判断でケプラーベルトを使うなど変更したタイヤをイギリスGPに投入したのだという。

もしイギリスGPで多発したタイヤのバースト事故がこうした独自の変更に関連するものであればピレリの責任は免れないものとなるが、同社は当然のことながらこれを全面否定、事故の原因は「左右の間違い」や「内圧不足」等、チームにあるものとして逆に反発を招いている。

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ドイツGPのレーススチュワードにエマニュエル・ピロ氏

Emanuele Pirro (C)Peugeot Sport
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FIA(国際自動車連盟)は今週末行われるドイツGPのドライバー出身枠レーススチュワード(競技審査委員)に、元ベネトン等のF1ドライバーであるエマニュエル・ピロ氏(51歳:イタリア)を指名した。

1989年のフランスGPで当時のベネトン・チームからアレッサンドロ・ナニーニのチームメイトとしてF1デビューしたピロ氏は、翌年1990年と1991年シーズンをスクーデリア・イタリア(ダラーラ・ジャッド)から参戦、最高位は1989年オーストラリアGPの5位。

なお2010年アブダビGPでスチュワード・デビューした同氏の同職就任はこれで通算7回目ということになる。

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ピレリタイヤ、タイヤ事故の原因解明を報告

Pirelli F1 Tyre (C)Pirelli Motorsport
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ピレリタイヤは、イギリスGPで相次いだタイヤ事故について、その原因を次のように報告したことがわかった。

それによればトラブルは
「リヤタイヤを左右逆につけること」
「タイヤの内圧が低かったこと」
「キャンバーを過大につけたこと」
「縁石に乗り上げたこと」
等の複数の要素が絡まったことによるものとした。

したがって、シーズン序盤のトラブルとは別なものとしているが、この報告にはチーム側からの反発も予想されそうだ。

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2013/07/03

ピレリ: シルバーストンの事実説明と今後のレースについて

いくつかの要因が重なりシルバーストンでのタイヤ問題に至った:

(C)Pirelli Motorsport
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リアタイヤが左右逆に装着されていた点、低い内圧、極端なキャンバー、高い縁石

2013年型タイヤは、正しく使用される限り安全性をそこなうものではない

今シーズン使用されているような精巧なタイヤを開発および管理するためには、リアルタイムのオペレーティング・データへのアクセスが不可欠となるため、この点に関するレギュレーションの変更を要望中

タイヤ開発のため、ウィンターテストおよびシーズン中のテストをFIAと共に調整

カナダのフリー走行でテストされたケブラーベルト使用のリアタイヤをドイツへ投入予定

2012年型のタイヤ構造と2013年型のコンパウンドを統合した新しいタイヤレンジをハンガリーから導入予定

これらのタイヤは、シルバーストンで行われるヤングドライバーテストにおいて、2013年型マシンとレーシングドライバーによりテストされる

ピレリジャパン・プレスリリース

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FIA、7月合同テストに独自オブザーバー派遣へ

Tyre Work (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は7月17日(水)から3日間行われるシルバーストーン・サーキットの合同テストに、監視を行うため独自のオブザーバーを派遣する方針を明らかにした。

これは、本来グランプリ2戦までの若手ドライバー限定だったこのテストで、タイヤの安全性確認という目的に限定してレースドライバーの参加を認めたためだ。
FIAはレースドライバーがこれに反してマシン開発等を行うことがないよう監視する必要があると判断したもの。

ピレリタイヤはこのテストに安全面を強化したケプラーベルトのタイヤを持ち込むものとみられている。

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シーズン中のタイヤ変更に反対したチームもいまや「恭順」

Redbull Duo (C)Redbull Racing
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今シーズン、開幕からタイヤの異常な摩耗が問題になったことを受け、ピレリタイヤでは当初7戦目のカナダGPにも仕様を変更した改良型タイヤの投入を示唆していた。
しかしこのタイヤに比較的うまく対応していた一部のチームが変更に反対、結果的に今回のタイヤバースト事故続発にもつながったと指摘されている。

これについてレッドブル・レーシングの頭脳であるエイドリアン・ニューイ/チーフ・テクノロジー・オフィサーは、「目先のことしか考えない一部のチームのせいで、F1がこれだけ危険な状況に陥れられた」と非難している。

それによればタイヤの変更に反対したのはフェラーリ、ロータス、そしてフォース・インディアらだが、これらのチームも今回の事故を受け今はタイヤ変更に同意しているということだ。

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好調メルセデスにライバルチームから「警戒の目」

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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ピレリタイヤと共に行ったとされるタイヤテスト前のスペインGP終了時にランキング4位だったメルセデスAMGチームはここ3戦で2勝、2回のポールポジションという絶好調でいまや首位レッドブルに肉薄するランキング2位まで迫っている。
メルセデス自身は否定するものの、ライバルチームからは「やはりタイヤテストで得たメリットは大きかった」と、警戒の目を向けられているようだ。

こうしたことが原因か、イギリスGPで優勝したニコ・ロズベルグに対し「イエローコーション中に十分速度を落とさなかった」とレーススチュワード(競技審査委員)に訴えたのは、それが職務であるコースマーシャルではなく、レッドブル・レーシングだったという。
結果はノーペナルティということになったが、もしレース結果に1秒でも加算されていれば優勝はメルセデスではなくレッドブルになっていた筈だ。

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7月若手対象テストにレースドライバー参加も

Silverstone Circuit (C)Mercedes Motorsports
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FIA(国際自動車連盟)は7月に予定される久しぶりのシーズン中の合同テストに、レースドライバーにも参加できるよう規則変更など必要な措置を採る方針を明らかにした。

テストはイギリスGPの開催地であるシルバーストーン・サーキットを舞台に7月17日(水)から19日(金)に掛けての3日間、若手ドライバーを対象ということでこれまではその参加資格がグランプリ出走が2戦以下のドライバーのみとされていたもの。

しかし今回イギリスGPでのタイヤトラブル等もあり、経験あるドライバーによるテストが必要という判断になったようだ。
ただあくまでもレースドライバーが出来るのはタイヤ開発のための走行ということで、マシンの改善や評価につながる作業はできないとしている。

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2013/07/02

マクラーレン代表「問題は深刻」、ドイツGP拒否も

実に都合5回ものタイヤバースト事故が発生したイギリスGPを終え、被害を受けたチーム側からは反発の声が上がっている。
とりわけフリー走行と決勝レース2度も同じようなタイヤ損傷に見舞われたセルジオ・ペレスを擁するマクラーレン・チームでは次のように語気を強めてアピールした。

「たった一度のイベントで、5回もの不可思議な事故が起きるのは異常だ。
われわれはその正確な原因と対策を知らされる権利があり、そうでないならばわれわれは次のドイツGPへの参戦を拒否する選択肢を持つ」と、マーティン・ウィットマーシュ代表。

2005 USA GP Scene (C)Ferrari S.p.A
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過去2005年のアメリカGPでは、バンクでのミシュランの不自然なタイヤ事故から同ユーザーが決勝レースをボイコット、ブリヂストンユーザー(6台)だけでレースが行われた歴史がある。

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FIAレースディレクター、「イギリスGP赤旗打ち切りもあり得た」

Charlie Whiting (C)RedBull Racing
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相次いだピレリタイヤのバースト事故により波乱の展開となったイギリスGPについて、FIA(国際自動車連盟)のチャーリー・ホワイティング/レースディレクターは「レースは赤旗中止もあり得た」と、深刻な状況だった裏側事情を明らかにした。

「長いことF1レースを見てきたが、今回のようなケースは初めてのことだった。
ドライバー自身が危険な状況に陥るのはもちろんだが、あれだけ散らばったデブリ(破片)を完全に清掃するのは困難、さらにコースマーシャルにまで危険が及ぶ懸念もあった。
事態はレースを赤旗中止にする、まさに直前だったのだ。
まだ原因が明確でない今の状況では何を言うのも適切ではないが、ピレリタイヤ側とも力を合わせ早急に解明されなくてはならない」

幸いさらなる事故はなくレースは終えられたが、関係者の間でもレース打ち切りは止むを得ないとの空気があったのは事実だ。

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FIA(国際自動車連盟)、ピレリにトラブル急速解明を指示

Jean Todt (C)Redbull Racing
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FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、今回のイギリスGPでフリー走行の1回を含めトータル5回ものタイヤバーストが起こったことを重視、タイヤを提供しているピレリに対し3日(水)までに原因を究明して報告するよう指示したことを明らかにした。

それによれば3日(水)にはF1テクニカル・ワーキング・グループの会議が予定されているということでここで解決への目途を付けたい考えという。
ただ、これがなくとも今回はイギリス-ドイツの連戦になっていることから、ピレリタイヤでは元々グランプリ・ウィークが始まる木曜前に解明する方針を示していた。

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2013/07/01

タイヤ問題を徹底的に調査 新接着工程には問題無し (ピレリ)

ニコ・ロズベルグ (C)Pirelli Motorsport
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2013年イギリスグランプリ 決勝
2013年6月30日、シルバーストン

ニコ・ロズベルグが、メルセデスに1955年以来のイギリスグランプリ優勝をもたらしました。

決勝では、数台のマシンの左リアタイヤに問題が発生し、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)に影響を及ぼしました。ピレリのエンジニアは、翌週のドイツグランプリ前に問題の原因を徹底的に調査します。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:「これまで見られなかったような何らかの問題が、明らかに左リアタイヤに発生しました。我々は、状況を深刻に受け止め、次のドイツグランプリ前に、できる限り早く原因を究明するため、全てのタイヤを調査しています。現時点では、全ての事象に関する十分な調査と分析を終えるまで、あまり多くのことを言及することはできませんが、それらの調査・分析は我々のとっての最優先事項です。しかし、今回のレースから導入された新しい接着工程は、今日見られたタイヤ問題の原因からは除外することができます。このサーキットの何らかの側面が、我々の2013年型仕様タイヤの最新版に特定の影響を与えた可能性がありますが、現時点では推測をせず、全ての証拠から原因を究明し、求められる適切な次の段階へ進みたいと思います」

Pi

ピレリジャパン・プレスリリース

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猛追2位ウェバー(レッドブル)、「まるでロシアンルーレット」

Mark Webber (C)Redbull Racing
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今季限りでのF1引退を表明したばかりのマーク・ウェバー(レッドブル・レーシング)が、逆転勝利こそならなかったものの迫力の猛追で2位表彰台をゲットした。

「なんというレースなんだい。
レースがこんな展開になるなんて世界の誰も想像していなかっただろう。
スタートではなぜかスピードに乗ることができず大きく出遅れてしまった。
これは今後チームに原因究明してもらわなくてはならないね。
さらにまたグロージャン(ロータス)と接触してウィングにダメージを負った。
確かにセーフティカー導入は僕にメリットになったけれど、原因が原因だったからね。
こんなのまるでロシアンルーレット。
次は誰が犠牲になるのか、みんな恐怖を覚えながら走っていたと思うよ」と、振り返った。

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事故続発のピレリタイヤ、「分析・解明に集中する」

Sergio Perez (C)McLaren Group
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本来、穏やかなレース展開が普通だったイギリスGPは、今年例を見ないエキサイティングなものとなった。
しかしこれに「寄与」したのはピレリタイヤの相次ぐバーストという非日常な原因によるものだった。

30日のシルバーストーンは、たった1回のレースでハミルトン(メルセデス)、マッサ(フェラーリ)、ベルニュ(トロ・ロッソ)、さらにペレス(マクラーレン)とすべて同じような左リヤタイヤの爆発的バーストが連発という信じられないもの。

これについて同タイヤのポール・ヘンベリー/モータースポーツ部門ディレクターは「これまで経験したことのない現象で、今までとは種類の異なる問題だ。
これから緊急に原因を分析し、解明に集中する」と釈明したが、ペレスに至ってはフリー走行時にもまったく同様のトラブルに遭遇。
この時のビレリの見解はペレスが縁石か何かにヒットさせたことが原因としていて、チーム側の一層の不興を買っている。

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優勝ロズベルグ(メルセデスAMG)、危うくペナルティ

Nico Rosberg (C)Mercedes Motorsports
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30日(日)行われたイギリスGPでみごと優勝を飾ったメルセデスAMGチームのニコ・ロズベルグ(28歳:ドイツ)だが、レース後にコントロールタワーから呼び出しを受けていたことがわかった。
それによればロズベルグは、レース中イエローコーションになった際の3コーナーから5コーナーで十分な減速をしなかったとしてレーススチュワード(競技審査委員)から事情を聞かれたというもの。

結果はレースタイムの加算など実質的なペナルティはなく「戒告」だけの処分に留まり、ロズベルグの優勝が確定した。
今回2位のウェバー(レッドブル)とはわずか0.7秒の差。
もし10秒の加算だったとしても4位まで点ラマするという僅差のレースだっただけにロズベルグは胸をなで下ろしたことだろう。

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